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− 309 − 【技術分類】12−3―2 コンタクトレンズの検査/特性/酸素透過

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− 309 − 【技術分類】12−3―2 コンタクトレンズの検査/特性/酸素透過
【技術分類】12−3―2
【
FI
コンタクトレンズの検査/特性/酸素透過率
】G02C 7/04, 13/00, G01M 11/02B
【技術名称】12−3−2−1
酸素透過率測定装置
【技術内容】
酸素透過率は、コンタクトレンズ素材の固有値である酸素透過係数(Dk 値)をコンタクトレンズ
の厚みで割った値(詳しくは、
【技術名称】9-2-3-1 酸素透過性の項を参照)であり、酸素透過係数(Dk
値)の測定は、電解法、加圧法、等圧法により行われる。
電解法では、電極の先端部にセットした試料を透過した酸素によって起こる化学反応、
陰極:O2 + 2 H2O + 4 e- → 4 OH陽極:4 Ag + 4 OH- → 2 H2O + 2 Ag2O + 4 eによって流れる電流から透過した酸素量をもとめ、酸素透過率を計算する。しかしながら、印加電圧、
設定温度、攪拌速度の変動や、陽極における酸化膜生成や境界層抵抗などに大きく影響を受けるため、
再現性の確保が難しいといわれている。
加圧法は異圧法の一つで、試料の一方を大気圧に保ったまま、試料の反対側に酸素を加圧し、透過
した酸素による体積の増分から酸素透過率を計算する方法である。一方、等圧法では、試料をはさん
で一方に酸素、他方にキャリアガスとして等圧の窒素を導入し、試料を透過した酸素を酸素センサー
により計測し、透過率を計算する。図 1 に等圧法の測定装置の概念図を示す。
【図】
図1
酸素透過率測定装置(等圧法)の例
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、120 頁、「図 3 酸素透過度測定装置(等圧法)の一例」
【出典/参考資料】
出典:「プラスチックス材料の各動特性の試験法と評価結果(5)」、安田武夫著、プラスチックス
Vol. 51 No. 6、2000 年 6 月、株式会社工業調査会発行、119-127 頁
参考資料 1:「コンタクトレンズの酸素透過係数測定」、浜野光、川辺秀昭、光永サチ子著、日本コン
タクトレンズ学会誌
第 27 巻
第 4 号、1985 年 4 月、日本コンタクトレンズ学会発行、
225-231 頁
参考資料 2:「DK 値測定法:電極法の問題点と加圧式測定法」、岩下英生、野崎真司、原田達夫、水
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谷豊著、日本コンタクトレンズ学会誌
第 30 巻
第 4 号、1988 年 4 月、日本コンタク
トレンズ学会発行、318-325 頁
参考資料 3:「Dk 値測定法:加圧式測定法について」、水谷由紀夫、岩下英生、柳橋直勝、野崎真司、
水谷豊著、日本コンタクトレンズ学会誌
第 31 巻
第 2 号、1989 年 2 月、日本コンタ
クトレンズ学会発行、180-185 頁
参考資料 4:「Dk 値測定法:等圧法による測定の試み」、権丈英紀、横田満、植田稔、鳥飼潤著、日本
コンタクトレンズ学会誌
第 31 巻
第 4 号、1989 年 4 月、日本コンタクトレンズ学会
発行、319-324 頁
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