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長崎市における 「社会保障・税番号制度」 (マイナンバー制度)への 対応

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長崎市における 「社会保障・税番号制度」 (マイナンバー制度)への 対応
長崎市における
「社会保障・税番号制度」
(マイナンバー制度)への
対応方針
平成 26 年 6 月
長崎市
「マイナンバー制度」導入へ向けた対応作業概略
1
基本方針
2
基本計画
3
関係例規の整備
4
特定個人情報保護評価
5
電算システムの改修
6
雇用者としての対応
(1)長崎市の基本方針
(2)制度導入に向けた組織体制
(1)個人番号の独自利用事務
(2)個人番号カードの独自利用
(3)市内部における情報連携
(4)作業フロー&スケジュール
(1)個人情報保護条例
(2)個人番号を利用する事務を定める条例
(1)情報保護評価の実施体制及び手順の検討
(2)プライバシー対策の検討
(3)基礎項目(しきい値)評価
(4)重点・全項目評価
(5)パブリック・コメント
(6)個人情報保護審議会による点検
(7)評価書の公表
(1)改修の対象となるもの
(2)改修の時期
(1)必要となる事務
(2)人事給与システムの改修の検討
-1-
2
4
6
7
9
10
1 基本方針
(1)長崎市の基本方針
ア 制度の目的である行政運営の効率化、市民の負担軽減に向けて、個人番号を最大限活用
するものとする。
イ 各種行政サービスの手続きに伴う本人確認手段や添付資料により収集する情報は、個人番
号カードや特定個人情報の情報連携により確認することとし、可能な限り添付資料を手続する
者に求めないものとする。
ウ 社会保障、税又は防災に関する事務のうち、個人番号の利用により手続きや内部事務が省
力化できる可能性があるものについては、番号法別表の規定に定めのないものも含め、原則
として全てマイナンバー制度を活用するものとする。
エ 個人番号を利用した事務の開始は、個人番号が利用できることとなる平成28年1月を目途と
し、外部機関との情報連携は平成29年7月からとする。
オ マイ・ポータルや個人番号カードの空き領域の活用については、積極的に活用する方向で今
後検討していく。
-2-
(2)制度導入に向けた組織体制
部局名
しごと改革室
防災危機管理室
企画財政部
総務部
所属
都市経営室
総務課
人事課
行政体制整備室
情報システム課
理財部
(税務部門)
市民生活部
市民課
こども部
建築部
教育委員会
人権男女共同参画室
援護課
(全ての所属)
地域保健課
健康づくり課
国民健康保険課
後期高齢者医療室
(全ての所属)
住宅課
総務課
農業委員会
事務局
原爆被爆対策部
福祉部
市民健康部
上記以外の個人情報取扱所属
①
①
①
①
②
③
④
⑤
①
①
①
②
③
①
②
①
②
③
①
①
②
所 掌 事 務
制度を利用した事務改善の指導・助言。
個人番号の独自利用の検討。
施策推進に向けた制度活用の指導・助言。
制度実施に向けた事務の総括。
長崎市個人情報保護条例の改正。
個人番号の独自利用の調整。
特定個人情報保護評価の実施。
制度に係る啓発・研修。
雇用者としての給与支払等事務への対応。
制度導入による総合支所・総合窓口のあり方に関すること。
情報システム課が所管するシステム改修の設計・開発。
情報セキュリティ対策に係る啓発・研修。
情報システム課が所管していないシステムの改修の指導・助言
番号法に明記された事務の個人番号利用への対応。
個人番号の独自利用の検討。
個人番号の付番、通知カード及び個人番号カードの交付に関すること。
番号法に明記された事務の個人番号利用への対応。
個人番号の独自利用の検討。
DV等被害者支援への影響に関すること。
番号法に明記された事務の個人番号利用への対応。
個人番号の独自利用の検討。
①
②
①
②
①
番号法に明記された事務の個人番号利用への対応。
個人番号の独自利用の検討。
番号法に明記された事務の個人番号利用への対応。
個人番号の独自利用の検討。
個人番号の独自利用の検討。
-3-
2 基本計画
(1) 個人番号の独自利用事務
個人番号の利用に伴う電算システムの改修等の費用と、導入に伴う効果を検証した上で、利用
の有無を決定する。
※個人番号の利用は、必ずしも電算システムを改修しなければならないものではなく、事務の見
直しで対応できるものもあると考えられる。
(2) 個人番号カードの独自利用
個人番号カードのICチップの空き領域の利用については、プライバシー性の高い情報を除いて、
市独自に記録・活用することが可能である。
長崎市が提供する行政サービスにおいて利用者証等を発行しているもののうち、プライバシー
性の高い情報の記録を必要としないものについて、個人番号カードの利用について検討する。
-4-
(3) 市内部における情報連携
市内部における個人情報の連携は、これまでも税情報等について内部管理番号を利用して行
っており、原則的にはこれまでの方法により継続して行うが、個人番号を利用することにより効率
的にならないかを事務毎に精査し、連携の方法の変更を検討する。個人番号を利用する場合、外
部と連携する情報と同様、提供元と提供先、提供情報の内容を電算システムにより記録することも
検討する。
※内部利用の全てについて記録することは、件数が膨大であること、オンラインのほかバッチ処理
でも行っていることから、困難であると考えられる。利用の形態によっては、個別の記録ではなく、
何の事務が何の情報を利用しているといった、制度的なものを公表することも検討する。
(4)作業フロー&スケジュール
別紙「マイナンバー制度対応スケジュール」のとおり
-5-
3 関係例規の整備
(1) 個人情報保護条例
ア 特定個人情報の目的外利用・外部提供の限定
他の個人情報よりさらに限定される。
イ 特定個人情報の開示請求
請求権者に任意代理人を加える。
ウ 個人情報保護審議会の所掌事務
情報保護評価における第三者点検の機能を所掌事務に加える。
(2) 個人番号を利用する事務を定める条例
ア マイナンバー法第9条第2項の規定により、市が同法別表第1以外の事務で、個人番号を利
用する事務を定める。
イ マイナンバー法第19条第9号の規定により、市が同法別表第2以外の事務で、内部の別の
機関に情報を提供する事務を定める。
ウ マイナンバー法第18条の規定により、個人番号カードを市が同法第16条の規定による本人
確認以外の目的で使用する事務を定める。
-6-
4 特定個人情報保護評価
(1)情報保護評価の実施体制及び手順の検討
評価書の作成⇒市内部組織による確認手順⇒国民の意見の聴取方法(パブリックコメント)⇒
第三者機関による点検方法⇒特定個人情報保護委員会への提出⇒国民への公表の方法
(2)プライバシー対策の検討
特定個人情報保護ファイルを保有する業務システムにおける、プライバシーリスク(情報漏洩、
不正利用、過剰収集、不正提供、過剰保管、不適正委託等)に対する適切な措置の検討が必要。
・既にあるシステム⇒個人番号の利用を検討する
・新規に作成するシステム⇒システム作成の検討
(3)基礎項目(しきい値)評価
保有する特定個人情報の規模(対象人数)や取り扱う職員数、過去の漏えい等の事故の有無に
より、全項目評価が必要か、重点項目評価が必要かを判断するもの。
○個人番号を保有・参照する全ての電算システム(パソコン管理を含む)が対象。
○評価書の作成時期⇒システム作成又は改修の設計段階
○評価書の確認(総務課)
-7-
(4)重点・全項目評価
基礎項目評価の結果により、重点項目評価書又は全項目評価書を作成する。評価書では特に、
特定個人情報の収集や使用目的・方法、管理・保管体制、プライバシー保護を含めたセキュリティ
対策等が重要であり、国民からの意見の聴取や第三者による点検を行うためにも、具体的かつ分
かりやすく記載する必要がある。
(5)パブリック・コメント
全項目評価は必ず、重点項目評価は任意に、国民の意見の聴取を行う。
方法はパブリック・コメントによるものとする。期間は2週間程度。意見については、市が見解を
付した後、(6)の個人情報保護審議会への点検へ引き継ぐ。
(6)個人情報保護審議会による点検
全項目評価は必ず、重点項目評価は任意に、第三者による点検を行う。
方法は個人情報保護審議会への諮問とする。審議会の開催サイクルは月1∼2回程度とする。
一つの評価書に対し、最低2回は審議が見込まれる。
(7)評価書の公表
公表は、広報紙及びホームページの利用を検討する。
-8-
5 電算システムの改修
(1)改修の対象となるもの
個人番号をシステム内部に保存する必要があるもの、又はネットワークを通じて他のシステム
から特定個人情報を参照する必要があるもの。
※ただしOfficeソフト等により管理している小規模のシステムについては、他機関からの所得等の
特定個人情報を必要とする場合、又は他機関から情報提供の依頼があった場合においても、国
が構築する「情報提供ネットワークシステムに繋がる中間サーバー」に接続される端末により照
会・回答を行うこととし、特段の改修は行わない。(この場合、情報保護評価も不要となる)
各業務システム(改修が必要)
個人番号を各業務シス
テムに登録し、システ
ムの機能により、オン
ラインで照会・回答
業務システムを直結
他機関
情報提供
ネットワーク
システム
中間サーバー
共通基盤
中間サーバーに接続さ
れる端末
(2)改修の時期
小規模な業務システム(改修不要)
業務システムは
直結しない
平成27年度中の改修完了を考慮した場合、早急
に改修に取り掛かる必要がある。そのため改修に
かかる経費について、平成27年度当初予算へ
計上する必要がある。
-9-
・申請者より聞き取った
個人番号により照会
・提供依頼があったもの
について回答
・照会した結果のみを
登録(個人番号は登録
しない)
・提供依頼があった情
報を参照
6 雇用者としての対応
職員の給与支払等の事務についても個人番号を利用し、関係機関への情報提供を行う。
(1)必要となる事務
・職員の給与支払(源泉徴収)
⇒税務当局への報告に職員の個人番号を記載
・年金・雇用保険・健康保険関連
⇒年金事務所や共済組合等への届出に職員の個人番号を記載
(2)人事給与システムの改修検討
関係機関への情報提供は多くの職員の分について一括処理が想定されるため、システムに
個人番号を登録する必要があると思われる。
- 10 -
2014/5/30
マイナンバー制度対応スケジュール
2013(H25)
4
5
6
7
8
9
2014(H26)
10
11
12
1
2
3
4
5
6
7
2015(H27)
8
9
10
11
12
1
2
3
4
5
6
7
2016(H28)
8
9
10
11
12
1
2
3
4
5
6
7
2017(H29)
8
9
10
11
12
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
政省令等の整備(施行令、施行規則)
法令等の整備
別表第一、第二の事務・特定個人情報を定める主務省
令の整備
(国)
特定個人情報を利用する独自事
務の検討
条例等の整備
長崎市独自事務の条例制定
長崎市独自事務の条例改正(随時、追加することができる)
(長崎市)
個人情報保護条例改正
第三者委員会設置
特定個人情報
保護評価
評価指針の公表
(国)
(長崎市)
番 号 関 連 四 法 成 立 ・公 布
税系・
共通基盤
(
電
算
シ
ス
テ
ム
福祉系・
その他
)
長
崎
市
評価結果を設計・運用に反映
連携
テスト
設計・システム改修
長崎市内部でのデータ連携テスト
住記系
評価作業 評価書の作成
⇒ 国民の意見(パブリックコメント等)
⇒ 第三者点検
※導入するシステムの開発に併せて逐次実施
設計・システム改修 (評価の結果によっては設計変更もありうる)
設計見直
システム改修
設計
中間サーバー
国との連携テスト
総合運用テスト
ハードウェアの設定・導入
個人番号
の通知
個人番号カードの交付
個人番号利用(別表第一)
※申請書等への個人番号の記入
法人番号の
通知・
公表
情報利用
法人番号利用
※申告書等への法人番号の記入
実施機関内での特定個人情報の利用(条例によるもの)
この期間は番号利用の
メリットなし
情報連携
国の機関間(別表第二)
国・地方公共団体間
2013(H25)
4
5
6
7
8
9
2014(H26)
10
11
12
1
2
3
4
5
6
7
2015(H27)
8
9
10
11
12
1
2
3
4
5
6
7
2016(H28)
8
9
10
11
12
1
2
3
4
5
6
7
2017(H29)
8
9
10
11
12
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
2014/4/16
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