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(本文・資料)p147~p160 (PDF:1399KB)
望ましい食習慣を身に付け、
健康的な生活を営むことができる子どもの育成
〜指導体制の整備と体験を重視した食に関する指導を通して〜
福岡県立小倉聾学校
栄養教諭
1 地域の概要
田中 昌子
3 食に関する実態
・朝食を食べない幼児児童生徒が、約5%い
本校は、昭和23年、聾学校教育の義務制に
る
伴い北九州市小倉北区に設置された。関係機
・朝食の内容が偏り、栄養バランスがとれて
関や地域との連携を深め、地域の聴覚障害教
いるとはいえない
育センター的な役割を担っている。北九州市
は、工業都市としてのイメージが強いまちで
本校の幼児児童生徒は、給食の時間を楽し
あるが、森林面積が市域の4割を占め、北は
みにしており、友だちや先生と会話をしなが
玄界灘(日本海)、東は周防灘(瀬戸内海)
ら楽しく食事をしている。しかし、食事の様
に面するなど、豊かな自然に囲まれており、
子を見ると、時間内に食べることができな
古くから農業や水産業も盛んに行われてき
い、肘をついたり食器を持たずに食べたりす
た。
る、交互に食べずに一品ずつ食べる姿も多く
現在、野菜、水稲、花き、果実、林産物、
見られる。朝食の摂取状況をみると、「食欲
畜産物など、地域の特性をいかした様々な農
がない」「時間がない」などの理由で朝食を
林畜産物の生産が行われている。
食べない幼児児童生徒が約5%いる。また、
食べていても内容が偏り栄養のバランスがと
2 学校給食の概要
れているとは言えない状況があり、幼児児童
86食
生徒に望ましい食習慣を身に付けさせること
<調理従事者数> 栄養教諭
1名
が求められる。そして、その指導を効果的に
調理員
2名
展開するためには、体験活動を位置付ける効
<給食数>
給食は単独調理場方式で、栄養教諭1名、
果的な指導が必要と考える。
調理員2名(米飯時プラス半日1名)が配置
されている。
4 指導目標の設定
本年度の食数は、幼稚部9食、小学部24
以上の実態を踏まえ、主題を「望ましい食
食、中学部13食、職員40食、合計86食であ
習慣を身に付け、健康的な生活を営むことが
る。給食は、幼稚部、小学部、中学部それぞ
できる子どもの育成」とした。「望ましい食
れに設置されているランチルームで食べてい
習慣」とは、食に対して興味をもち、栄養の
る。
バランスのとれた食事を規則正しくとること
や、マナーを守って食事ができることであ
る。「健康的な生活を営むことができる子ど
― 147 ―
も」とは、自分の体や心について知り、健康
<保健給食部組織図>
な体づくりのための食事や食に関する活動に
校長
関心をもち、生活に生かそうとする幼児児童
教頭
生徒の姿である。
一方、本校ではこれまで、給食の配膳・片
運営委員会
保健主事
職員会議
保健給食部
付け、偏食等の指導、給食の月目標の配付、
育てた野菜の調理と会食、地域の方との調理
活動等を食に関する指導として行ってきてい
食育係
るが、これらの指導は、各学部や学級、教科
保健・環境係
担任が独自で行っていることが多く、組織と
栄養教諭
養護教諭
そのため、食育を効果的に展開し、主題に
中学部教諭
た。
小学部教諭
幼稚部教諭
しての食育の推進体制が不十分な状況であっ
迫るには、食育の指導体制を整えて、全職員
の共通理解のもと各学部が連携し、発達段階
に応じた指導が必要と考え、栄養教諭が提案
し保健給食部で以下の目標を設定した。
<保健給食部食育係>
(1)ねらい
食に関する全体の基本計画の立案・実態調
査・研修会の計画運営・資料の作成等を行
・効 果的な食に関する指導を全職員が共通理
う。さらに、幼稚部・小学部・中学部の学部
解のもとに、系統的、継続的に展開するた
間の連携調整を図る。分掌部会は年9回開催
めの指導体制の在り方を探る。
している(資料1)
。
・教 科・領域や給食時間の指導において、食
に関する体験や自立をうながす活動等を位
(2)活動内容と計画
・食 に関するアンケートの実施(全幼児児
置付けた指導の在り方を探る。
童生徒対象・4月)
・給 食年間指導計画の作成と月目標指導の
5 食に関する指導の全体計画の作成
ための掲示資料の配付
本校では、聴覚の積極的活用による学年対
・各 学部における給食時間の基本的流れを
応の学習を基本としながら、個に応じた指導
を行っている。主題に迫るために、保健給食
設定
・教 科等における食に関する内容の一覧表
部食育係を校務分掌に位置付け、栄養教諭が
中心となって、次のような取組を行った。
の作成
・給食連絡会(給食調理員と食育係で献立、
食器、ランチルームの施設設備、配膳、片
付け等について協議)の実施(各学期1回)
・給 食だよりや献立表の配付、給食ニュー
スの掲示(毎月)
― 148 ―
・給 食週間の行事(全校会食)の計画及び
段である話し言葉、書き言葉の習得の困
運営
難さ、それに起因する社会性や知的発達
・保護者対象の給食試食会の実施(7月)
の遅滞、思考、判断、感性、心情等の育
・外部講師による研修会の立案(5月)
成のむずかしさなどがある。そこで、食
(3)実践例
育係で協議し、これまで月毎に設定して
ア 食に関する実態調査と結果
いた目標を学期毎に設定し直して、幼児
◯ 食に関する指導の実態調査(職員対象)
児童生徒の意識を継続させ、同じ内容を
食事のマナーや献立名などについて
繰り返し指導することができるようにし
は職員全員が指導しており、小・中学
た。
部では配膳、片付け、掃除についても
さらに、月毎に具体的な指導事項及び
半数以上の職員が取り組んでいる。食
発達段階をふまえた幼稚部、小学部、中
材や栄養についての指導は、中学部に
学部での具体的な指導内容を協議し、年
なると減少傾向にある。
間指導計画を作成した(資料2)
。
◯ 幼 児児童生徒の食に関する実態調査
(職員対象)
ウ 給食時間の基本的な流れの設定
本校では、ランチルームで学部ごとに
時間内に食べることができない、箸
分かれて給食を行っている。そこで、食
の使い方や食べ方が悪い、朝食の栄養
育係が中心となり、給食の時間の基本的
のバランスが偏っていたり食べてこな
な活動の流れを示した資料を提示し、給
かったりする、料理や食品の名前が分
食指導についての共通理解を図った。 からない、配膳の役割分担ができてい
エ 教科等における食に関する内容の一覧
表作成
ないなどの指摘が多かった。
◯ 家庭での食事の状況調査(保護者対象)
年間を通して効果的に食に関する指導
摂 食 面 、 食 物 ア レ ル ギ ー に つ い て
を実施していくために、幼稚部及び小・
は、配慮を要する幼児児童生徒はいな
中学部の全学年において、給食及び全教
かった。しかし、肥満傾向や糖尿病等
科・領域を対象とし、食との関わりがあ
の児童生徒がおり、その状況等につい
る単元や題材について調べ、一覧表を作
て保護者から回答があった。
成した(資料3)
。
このような食育係の調査結果から学
校や幼児児童生徒の食に関する指導の
6 校内の教職員と共通理解を図るための方策
課題が明らかになり、全体計画におけ
5で述べたとおり、保健給食部食育係が中
る各学部の食に関する目標の基礎資料
心となり、組織としての食育の指導体制の整
となった。
備を行っていった。
イ 給食年間指導計画の作成
聴覚障害には二次的障害、つまり社会
生活を営む上でのコミュニケーション手
― 149 ―
7 取組の実際
ここでは小学部の実践を述べる。
(1)給食の時間
給食の時間は、様々な活動を通して、聴覚
や視覚などを活用した情報の受容・発信能力
を育てるとともに言語力を向上させコミュニ
ケーション能力の育成をねらいとしている。
給食当番割
さらに、給食を「生きた教材」として活用
配膳係表
し、献立から健康や栄養に関する知識を獲得
イ ランチルームの環境整備の工夫
させたり、いろいろな料理の味を体験させた
・児童一人一人の食事のマナーやコミュニ
りしている。
ケーション能力の向上を目指して、食
ア 給食当番の工夫 習慣の改善に努めている。配膳の時間を
当番の仕事を確実に責任をもって行う
短縮することで、ゆっくりと食事ができ
ことができるようになるために、1つの仕
る時間を確保し、指導にあたっている。
事を長期的に行うことで、障害を克服し
・各 テーブルにメニュー表を置き、献立
や食べ物の名前を確認できるようにし、
て自分の役割が確実にわかるようになる。
本校では、1~6年生と職員が4つの班
料理や食材に関する知識を高めること
(配膳、ランチルームの掃除、トイレの掃
ができるようにしている。児童は、給
除、休み)に分かれ、各班の活動を1週
食を食べながら献立の名前が分からな
間交替で行っている。班の構成は一年間
いときは、メニュー表を見て確認して
固定したままである。このように継続し
いる。
て活動することで、自分の役割が確実に
・献 立に関連した食品を展示し、五感を
駆使して旬を感じてもらう工夫をして
わかるようになってきた。
中でも配膳の当番の時は、事前にだれが
いる。名前を覚え、見てさわって説明
なにを配るのか相談して決めさせること
を読み、給食で食べて味を知ることで、
により、責任をもたせている。絵で表した
食品を、より身近に感じることができ
配膳係表を掲示し、自分の係の仕事が分か
るようにしている。
るようにしている。学年に合わせた量を
調整できるような力を付けさせるために、
高学年の児童がご飯やおかずをつぎ分け
する場合は、過不足が出ないように量に
ついて指導している。その結果、自分の
当番の仕事を確実にできるようになった。
― 150 ―
各テーブルに提示している。
◯ 世界の料理
献立の中にある外国の料理が、ど
この国のものなのか知らせるため
に、「世界の料理」として実施して
いる。
その国の特徴や料理の由来等の説
明と、その国名の手話表現を各学級
ウ 献立の工夫
に配付するとともに給食時の各テー
毎日の献立は、健康や栄養に関する知
ブルに提示している。その資料等を
識を得る、食べて色々な料理の味を体験
もとに、職員が子どもの実態に合わ
する、家庭に帰って家族と健康や食事に
せて説明したり子どもが自分で観た
ついての会話をし、それを生活に生かす
りして、コミュニケーションをかわ
という学習の「生きた教材」として活用
している。
◯ セレクト給食
することができる。
献立を生きた教材とするためには、ま
その日の献立の中から1品だけ、
ずは幼児児童生徒の興味関心を高める
2種類の物を半分ずつ置き、まわり
内容とすることが重要である。そのため
の人のことや自分の体のことを考え
に、旬の食材を活用し、行事食、季節の
て、どちらか1つ選ぶ。はじめは好
献立やお楽しみ献立などを、計画的に繰
きな方を先に選んでいた上学年も、
り返し実施できるように献立年間計画を
今では低学年から選ばせるように
作成し、それに基づいて献立を作成して
なってきた。
・バイキング給食 いる。
・行事食 等
◯ 郷土料理
郷土料理には、それぞれの地方で
(2)教科等における指導
守り伝えられてきた伝統食ともいえ
ア 実践例1:小学部6年 家庭科
る料理が多く、その料理に生かされ
単元名 楽しい食事を工夫しよう
ている知恵や工夫がある。また、そ
の土地の特産物が使われている。そ
こで、日本各地の味めぐりをしなが
ら、その都道府県の特徴や料理の由
来などの日本の伝統的食文化や、そ
の場所がどこにあるのかなどを手話
表現を交えて知らせている。資料を
<授業前の栄養教諭の配慮事項>
各学級に配付するとともに給食時の
・生 活 全 般 の 様 子 や 興 味 ・ 関 心 に つ い
― 151 ―
て、担任と綿密な打ち合わせを行う。
まとめ
・個 別 の 教 育 支 援 計 画 か ら 、 児 童 の コ
・気付いたことをワークシートにまとめ、発
ミュニケーション手段や障害の状況等
表する。
の把握をする。
・次時は、献立を作ることを知る。
・個々の児童の聞こえの確認をする。
<授業者の配慮事項>
導入
・書 き言葉によるコミュニケーション能
・家族への感謝の気持ちをもって「1食分の
力の向上を図るため、学習したことを
料理を作る」目標を立てる。
ワークシートに整理させ、児童が学習
<授業者の配慮事項>
内容を理解しているか確認した。
・単 元の目標とタイムスケジュールを掲
・理 解 が 不 十 分 な 場 合 は 、 個 別 指 導 を
行ったり、再度全体で取り上げたりす
示し、活動の見通しをもたせた。
ることにより、理解の徹底を図った。
展開
・今 日学習したことを振り返るために、
・1食分の料理にどんな食材を使えばよいか
板書を見ながら声を出して全員で確認
考える。
した。
・前日の給食の献立をもとに、食材を体内で
<授業後の栄養教諭の配慮事項>
の働きのちがいで3つのグループに分け、
・ワ ークシートの「お家の人からひとこ
気付いたことを発表する。
とコーナー」に保護者の感想や意見を
・同様に、外食の単品献立を分ける。 書いてもらった。保護者は学習の内容
・外食献立に加えるとよい料理を考える。
を知ることができ、児童は学習に対す
<授業者の配慮事項>
る意欲を高めることができた。
・食 材のグループ分け活動では、給食カ
・授 業の中で作成した資料等を廊下に掲
レンダーを使って進めたことにより、
示し、学習意欲の喚起を促すととも
学習内容を身近に感じることができ、
に、理解の定着を図っていった。
・学 習したことを、実際の給食時間に生
活動がスムーズにできた。
・口 話では正確に伝えられないことも、
手話を使うことや、文字カードや絵
カードを使って視覚的に提示すること
で、正確に伝えることができた。ま
た、必要に応じて板書して説明した。
・発 表させるときは、相手に分かるよう
に大きな声ではっきりと言わせ、発表
を聞いた人には、わかったかどうか言
わせて確認した。
― 152 ―
かし、栄養や健康についての理解を深
めさせるようにした。
して理解しやすいように配慮した。
<単元全体を通しての児童の様子・反応>
(視覚に訴える工夫)
・食事調べや、家族への食事作りに関す
③「さつまいものおやつを作ろう」(11月)
るインタビューについての発表を行う
ことにより、毎日の食事に関心をもっ
導入
たり、作ってくれる家族に対して感謝
・地域交流で、地域の方にさつまいもを使っ
の気持ちをもったりするようになっ
たおやつを作ってご馳走することを確認す
た。
る。
・収穫したさつまいもを使って、どんな料理
・家族のことを考え、自分たちが栽培・
を作るかを考える。
収穫した物などを使い、計画を立て調
理実習をすることができた。そのこと
により、食材についての関心や意欲が
高まった。
・調理終了後に今後の調理実践に向けて
具体的に工夫点や改善点について話し
<授業者の配慮事項>
合い、そのことを生かして、休みの日
・毎 時 間 、 単 元 の 目 標 と タ イ ム ス ケ
に、家庭で調理実践をすることができ
ジュールを黒板に掲示して、活動の見
た。
通しをもたせるようにした。
イ 実践例2:小学部1・2年 生活科
展開
単元名 さ つまいもをそだてて、みん
・栄養教諭にさつまいもを使ったおやつを教
なでたべよう
えてもらう。
単元計画①芋の苗植え(6月)
・教えてもらったさつまいものおやつの中か
②芋掘り(11月)
ら、作りたい物を1つ決める。
③さつまいものおやつを作ろう
<栄養教諭の配慮事項>
(11月)
④地域交流会(12月)
・給 食の献立にあるさつまいもの料理を
①芋の苗植え ②芋掘り
示した。食べたことがあるので、「そ
れ知ってるよ」と大きな声で言うこと
ができた。また、知らないおやつにつ
いては、実物を準備した。
まとめ
・学習プリントに書き込む。
<栄養教諭の配慮事項>
・情 報が確実に伝わるように、説明する
時は、主に絵図や実物で説明するなど
― 153 ―
・次時の学習内容を知る。
<授業者の配慮事項>
ー 大きいな、焼き芋にして食べたいな」
・書 き言葉によるコミュニケーション能
「芋で何を作ろうかな」など、食への関心
力の向上を図るため、学習したことを
が高まった。
ワークシートに整理させた。また、
・地 域の方に分からないところを教えても
ワークシートを見て、子どもが学習内
らったり、難しい作業を手伝ってもらった
容を理解しているか確認した。
りして調理を行った。一緒に調理したもの
・今 日学習したことを振り返るために、
を食べることで、達成感を共有することが
板書を見ながら声を出してみんなで一
できた。
緒に言った。
(3)個別指導
④地域交流会をしよう
養護教諭、担任、保護者と連携して実施し
ている。
―さつまじるをつくろう―(12月)
ア 肥満及び肥満傾向児
毎月1回、養護教諭とともに、身体測
定と生活指導を実施している。
イ 食物アレルギー
食に関するアンケート結果から、該当
する幼児児童生徒の保護者と個別に面談
を実施している。
<授業者の配慮事項>
ウ 病気による食事制限児
・調 理の手順を表にまとめて掲示し、ひ
保護者と個別に面談し、児童の主治医
とつの活動が終わるごとにシールを貼
と連絡を取った上で、食事指導をしてい
らせて、見通しをもたせるようにし
る。
た。
エ 偏食傾向
(4)家庭や地域との連携
<単元全体を通しての児童の様子・反応>
・活動の内容によって、個に応じた役・季節
ごとの植物の成長に興味をもたせ、みんな
と協力して、芋の苗を植えることができ
・献立表の配付
・給食便りの配付
・給食試食会
・保護者学習会
た。
・秋 には、みんなで協力して芋の収穫を行
い、植物の成長を理解することができた。
・芋の苗を植えている時「早く大きくなった
らいいな」、芋掘りをしている時には「ワ
― 154 ―
8 食に関する指導の成果
・給 食を通しての毎日の指導から、健康
・教員の食に対する意識が高まった
や栄養に関する知識を身に付けたり、
・幼児児童生徒が栄養について理解を深めた
献立名やそこに入っている食品の名前
・朝食欠食率が2%に減少した
が手話や口話で言えるようになってき
・食事のマナーが身に付いてきた
た。また、給食や健康についての話題
で職員や子ども同士でコミュニケー
○ 教員の食に対する意識が高まり、指導
ションをとることができるようになっ
の継続の重要性を意識して日常的に指導
た。食事の様子を見ると、時間内に食
を展開するようになり、学校全体で食に
べることができない子どもは、20%か
関する活動を進めることができるように
ら8%、肘をついたり食器を持たず
なった。
に食べたりする子どもは約25%から
○ 体験を重視した食に関する指導を実施
12%、交互に食べずに一品ずつ食べる
した結果
子どもは、35%から24%になった。
・食 材や食事についての関心や調理の意
H19年4月
食事マナーの変容
欲が高まった。
・体 験活動に重点をおきながらも生活の
振り返りや調べ学習、話し合い活動等
を取り入れた指導を行うことにより、
35%
25%
24%
20%
栄養が体の成長に果たす役割や栄養バ
ランスが健康の必須条件であるなど、
H20年3月
8%
12%
(%)
時間内に食べることが 肘をついたり食器を
交互に食べずに
できない子ども
持たずに食べる子ども 一品ずつ食べる子ども
栄養について理解を深めた。
・家 族や家庭を見つめ直し、自分の役割
や行動を考えるようになった。
・一 人一人の今後の具体的な課題を明ら
かにすることができ、生活習慣を見直
9 今後解決すべき課題
・個 々の障害の状況に応じた効果的な指導
すきっかけになった。朝食欠食率は、
5%から2%に減少した。
法の工夫
・個 別の支援計画を有機的に関連させた年
間指導計画の作成
朝食欠食率
5%
・保護者や担任との一層の連携
・栄養教諭のかかわり方の検討
2%
栄 養教諭の専門性を最大限に活かした、
効果的な授業の在り方
(%)
H19年4月
H20年3月
― 155 ―
資料 1
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資料 3
資料 4
― 159 ―
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