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平成27年度大阪府・大阪市・堺市・豊能地区公立学校教員採用選考テスト
中学校 家庭
(解答はすべて、解答用紙に記入すること)
1
食生活について、次の(1)~(3)の問いに答えよ。
(1)次の材料・作り方で「カスタードプディング」の調理実習を行う場合について、下のア~オ
の問いに答えよ。
材料(4個分)
作り方
バター … ……………… 少々
① プリン型にバターを塗る。
卵 … …………………… 100g
②(a)カラメルソースを作る。
砂糖 … ………………… 50g
③ ②のカラメルソースを熱いうちに①のプリン型
牛乳 … ……………… 200ml
に入れる。
バニラエッセンス … … 少々
④ ボールに卵を割りほぐし、砂糖を加える。
○カラメルソース
⑤ 牛乳を( )℃までに温め、④に加える。
砂糖 … …………… 50g
⑥[ ]
水 … ……………… 30ml
⑦ ⑥の卵液を③のプリン型に静かに流し入れる。
熱湯 … …………… 15ml
⑧ 蒸 気の上がった蒸し器に⑦のプリン型を入れ、
(b)85℃~90℃で約15分蒸す。
ア 下線部(a)について、「カラメルソース」の作り方を、風味よくざらつきなく仕上げる
ための留意点をふまえて、その内容を簡潔に述べよ。
なお、加熱に用いる調理器具は「ガスコンロ」とする。
イ 作り方⑤の( )に入る最も適切な数字を次のA~Cから一つ選び、記号で答えよ。
A 25 B 55 C 85 ウ 作り方⑥は、カスタードプディングを舌触りよくなめらかに仕上げるための調理作業を行
う工程である。[ ]を埋めて、作り方を完成させよ。
エ 下線部(b)について、蒸し器の中を85℃~90℃に保つ蒸し器の使い方について、その内
容を簡潔に述べよ。
オ 出来上がったカスタードプディングにスポンジのような穴があいていた。このような状態
を何というか、答えよ。
─1─
(2)「日本人の食事摂取基準(2010年版)」(厚生労働省)について、次の文章を読み、下のア~
ウの問いに答えよ。
食事摂取基準とは、
( A )な個人または、集団を対象として、国民の( A )の維持・増
進、( B )の予防を目的とし、エネルギ―及び各栄養素の基準を示したものである。なお、
食事摂取基準は、習慣的な摂取量の基準を与えるものであり、「( C )当たり」を単位とし
て表現されたものである。
エネルギーについては、
「推定エネルギー必要量」の1指標が設定され、年齢階級別、性別、
( D )別に策定され、妊婦・授乳婦については、付加量が示されている。
栄養素については、
( A )の維持・増進と欠乏症予防のために「推定平均必要量」と「推
奨量」の2つの値が設定され、この2指標を設定することができない栄養素については「目
安量」が設定されている。また、
( E )摂取による健康障害を未然に防ぐことを目的とし
て「耐容上限量」が設定され、さらに、( B )の一次予防を目的として食事摂取基準を設
定する必要のある栄養素については「目標量」が設定されている。
ア 空欄A~Eに適する語句を答えよ。
イ 「日本人の食事摂取基準(2010年版)」の使用期間は何年間か、答えよ。
ウ カルシウムに関する次のA、Bの問いに答えよ。
A 12~14歳男子のカルシウム推奨量に最も近い量を下の①~⑤から一つ選び、記号で答
えよ。
① 60㎎ ② 100㎎ ③ 1000㎎ ④ 60g ⑤ 1000g
B カルシウムの体内での働きとして、適切なものを下の①~③からすべて選び、記号で
答えよ。
① エネルギーになる ② 身体の組織を構成する ③ 身体の調子を整える
(3)次の文章を読み、空欄A~Dに適する語句を答えよ。
フードマイレージとは、イギリスの消費運動家ティム・ラングが提唱した概念である「生
産地から食卓までの( A )が短い食料を食べた方が輸送に伴う環境への負荷が( B )で
あろうという仮説」を前提に考え出されたものである。
輸入食料に係るフードマイレージは、「輸入相手国別の『食料輸入( C )』」に「当該国
から我が国までの『輸送( A )』」を乗じて算出され、輸入相手国別に計測し集計したもの
が全体のフードマイレージとなる。
2001年の人口1人当たりの輸入食料に係るフードマイレージを日本、韓国、アメリカ、
イギリスで比較すると( D )が最も大きな値となっている。
─2─
2
衣生活について、次の(1)、(2)の問いに答えよ。
(1)洗濯について、次の文章を読み、ア~エの問いに答えよ。
洗濯の方法には、水を使う( A )式洗濯と有機溶剤を使う( B )式洗濯の2種類がある。
衣服についている、家庭用品品質表示法によって定められた( C )表示や( D )表示を
確認し、表示にしたがって家庭で洗濯を行うか、商業洗濯を利用する。( A )式洗濯用洗
剤の主成分は、水と油を結びつける働きをする①界面活性剤である。洗濯用洗剤には、界面
活性剤のほかに、アルカリ剤や②酵素などが含まれているものが多い。
ア 空欄A~Dに入る適切な語句を答えよ。
イ 下線部①が汚れを落とす過程について、次のa~dを適切な順番に並べ、記号で答えよ。
a)汚れは細かく分かれ、界面活性剤分子に包み込まれ再汚染しない。
b)界面活性剤分子が汚れと繊維の間に入り込む。
c)界面活性剤分子の親油基が汚れに向けて集まる。
d)汚れの固まりが繊維から引き離される。
ウ 下線部②が配合されている理由を述べよ。 エ 生成り色や淡色の衣服を洗濯する。色相変化が起こりにくいのはA、Bどちらの洗剤か、
記号で答えよ。また、その理由を述べよ。
A
品名
洗濯用合成洗剤
B
液性
弱アルカリ性
成分
界面活性剤、工程剤、
アルカリ剤、柔軟剤、
再付着防止剤、水軟化剤、酵素
品名
洗濯用合成洗剤
液性
弱アルカリ性
成分
界面活性剤、アルカリ剤、
水軟化剤、工程剤、分散剤、
蛍光増白剤、酵素
(2)和服について、次のア、イの問いに答えよ。
ア 女性用の浴衣の着方について、次のA~Fを適切な順番に並べ、記号で答えよ。
A 上前(左前身ごろ)を重ね、腰ひもをしめる。
B 下前(右前身ごろ)のえり先を左腰骨の位置に合わせる。
C そで付け下のあきから手を入れて、おはしょりを整える。
D 帯をしめる。
E えりもとを合わせて、胸もとにひもをしめる。
F えり先をそろえ、背中心とすその位置を決める。
イ 女性用の和服にある、袖つけの下に続く身ごろ脇のあいている部分の名称を答えよ。
─3─
3
保育について、次の(1)~(3)の問いに答えよ。
(1)次の文章は、「保育所指針」(平成20年4月 厚生労働省)をもとに子どもの発達についてま
とめたものである。下の①、②の問いに答えよ。
乳幼児期は、心身の発育・発達が著しく、人格の基礎が形成される時期である。個人差が
大きいこの時期の子どもたちの一人一人の健やかな育ちを保障するためには、心身共に安定
した状態でいることのできる環境と、愛情豊かな大人の関わりが求められる。
また、乳幼児期は、同じ年齢や月齢であってもその興味や関心は様々であり、身体の特性
や発達の足取りなど、個人差が大変大きい。
子どもの発達の特性とその道筋を十分に理解し、一人一人の発達過程に応じて見通しを
持って保育を行うことが求められていることをふまえ、子どもの発達についてまとめた。
【言葉の発達】
言葉などは次のように発達する。
〈A群〉
ア 思考力や認識力も高まり、自然現象や社会現象、文字などへの興味や関心が深
まっていく
イ 喃語を用いて欲求を表現する
ウ 一語文を話す エ 「なぜ」「どうして」といった質問を多くする
オ 二語文を話す
【運動機能の発達】
運動機能は次のように発達する。
〈B群〉
カ 歩行が安定し、指先を使いながらつまんだり、絵本をめくることができる
キ 座る、立つ、つたい歩きなどの動きができるようになる
ク 走ったり、跳んだり、ボールを蹴ったりする
ケ 首がすわる
コ 全身のバランスをとる能力が発達し、片足跳びをしたりスキップをするなど、
体の動きが巧みになってくる
① A群ア~オを保育所指針に示されている発達過程順に並べ記号で答えよ。
② B群カ~コを保育所指針に示されている発達過程順に並べ記号で答えよ。
─4─
(2)次の文章は「授乳・離乳の支援ガイド」(平成19年3月 厚生労働省)を一部抜粋し、離乳
の支援のポイントについてまとめたものである。下の①、②の問いに答えよ。
【離乳の支援のポイント】
1 離乳の開始
・離乳の開始とは、なめらかにすりつぶした状態の食物を初めて与えた時をいう。その時
期は生後5、6か月頃が適当である。
2 離乳の進行
・離乳の開始後ほぼ( ア )か月間は、離乳食は1日1回与える。( イ )または育児用ミ
ルクは子どもの欲するままに与える。
・離乳を開始して( ア )か月を過ぎた頃から、離乳食は1日2回にしていく。
・生後9か月頃から、離乳食は1日3回にし、( ウ )でつぶせる固さのものを与える。
3 離乳の完了
離乳の完了とは、形のある食物をかみつぶすことができるようになり、エネルギーや栄
養素の大部分が( イ )または育児用ミルク以外の食物からとれるようになった状態をい
う。その時期は生後12か月から( エ )か月頃である。なお、そしゃく機能は、奥歯が生
えるにともないA乳歯の生え揃う3歳ごろまでに獲得される。
① 空欄ア~エに入る適切な語句または数字を答えよ。
② 下線部Aの乳歯が生え揃うと何本であるか答えよ。
(3)次の図は、成長発育を20歳でのレベルを100%として考え、各体の組織の発達・発育してい
く特徴を4つのパターンに分けてグラフ化したものである。空欄ア~ウに入る適切な記号を選
択肢A~Cより選び、記号で答えよ。
誕生から成熟期までの発育量を100%とした割合
(ア)
<選択肢>
A 神経型
(イ)
(ウ)
年齢
図 スキャモンの発育曲線
─5─
B 生殖型
C リンパ型
4
住生活について、次の(1)~(5)の問いに答えよ。
(1)3LDKとはどのような住宅のことか、説明せよ。
(2)次のA~Eは我が国の住まいの特徴に関する記述である。正しいものをすべて選び、記号で
答えよ。
A 住まいの床を低くして床下の通風をよくして大地からの湿気を防ぐ造りになっている。
B 深い軒の出や開口部に庇がつけられており、夏に外壁への日射を防ぎ、また室内へ直射日
光が入るのを防いでいる。
C 室内の壁が少なく、外側の開口部が多い開放的な造りであり、通風と換気が十分である。
D 深雪地域では、住居家構だけでなく、敷地の周りに防風林や石垣の工夫、防火壁の工夫が
なされている。
E 多雨地域では、二階に居住部分や出入口を設けるように工夫されている。
(3)自然換気を行う際、新鮮な空気が部屋全体に最も流れやすい窓の配置をA~Cの中から選び
記号で答えよ。また、その理由を述べよ。
窓の配置
A
B
窓
C
窓
窓
上から見た様子
窓
横から見た様子
─6─
窓
(4)次表の空欄A~Cに入る適切な語句を答えよ。また、空欄ア~ウの照明器具の名称を①~⑧
の中から選び、記号で答えよ。
配光
半
(A)
照明
(B)
照明
半
(C)
照明
(C)
照明
(ア)
(イ)
シャンデリア
フロアスタンド
(ウ)
照明器具の例
(A)
照明
名称
① ペンダントライト ② テーブルスタンド ③ シーリングライト
④ スポットライト ⑤ ブラケット ⑥ ダウンライト
⑦ フロアライト ⑧ パイプスタンド
(5)照度を表す単位を示せ。また、次のA~Dの生活行為について、必要となる維持照度(JIS
照明基準総則 JIS Z9110-2010)が高いものから、記号で答えよ。
A 子ども部屋での勉強・読書 B 玄関(内側)靴脱ぎ・飾り棚 C 居間での手芸・裁縫 D 食堂・台所での食卓、調理台、流し台
5
次の文章は、中学校学習指導要領(平成20年3月告示)「第2章 第8節 技術・家庭」の家庭
分野の内容に示されている「D 身近な消費生活と環境」と、その内容の取扱いの一部である。空
欄①~⑤に入る語句を、学習指導要領に示されたとおりに答えよ。
(1)家庭生活と消費について、次の事項を指導する。
ア 自分や家族の消費生活に関心をもち、消費者の基本的な( ① )と( ② )につい
て理解すること。
イ ( ③ )の特徴について知り、生活に必要な物資・サービスの適切な選択、購入及
び活用ができること。
(2)家庭生活と環境について、次の事項を指導する。
ア 自分や家族の消費生活が環境に与える影響について考え、環境に配慮した消費生活
について工夫し、実践できること。
[内容の取扱い]
ア 内容の「A 家族・家庭と子どもの成長」、「B 食生活と自立」又は「C 衣生活・住
生活と自立」の学習との関連を図り、( ④ )に学習できるようにすること。
イ (1)については、中学生の身近な( ⑤ )と関連させて扱うこと。
─7─
6
次の指導計画について、下の問い(1)、(2)に答えよ。
[小題材名] 「安全で快適な住まい方を工夫しよう」(第3学年)
[目 標] 安全に配慮した室内環境の整え方を知るとともに、安全で快適な住まい方を考え、具
体的に工夫できるようにする。
[題材の指導計画] (総授業時数11時間)
第1次 住まいのはたらきを考えよう 2時間
第2次 安全で快適な住まい方を工夫しよう 4時間
第3次 住生活を豊かにするものを製作しよう 5時間
[指導と評価の計画] (総授業時数 4時間)
時間
1
学習活動における
具体の評価規準
ねらい(◎)及び学習活動(・)
〔快適な室内環境の整え方と住まい〕
◎室内の空気調節や音と生活の関わりの視
室内の空気調節、音と生
学習カード
活との関わりについて、
ペーパーテスト
点から、快適な室内環境の整え方と住ま
安全で快適な室内環境
い方に関する具体的な方法を理解する。
の整え方と住まい方に
・①CDラジカセを様々な所に置いて教室
関する具体的な方法を
の中と教室の外の音の大きさを測定し、
評価方法等
理解している。
音と生活との関わりについて考える。
2
・室内の空気調節に関する問題点などを考
える。
・室内環境の整え方に関する具体的な方法
を話し合い、発表する。
3
〔安全な室内環境の整え方〕
◎家庭内事故の防止や自然災害への備えの
学習カード
災害への備えについて、
ペーパーテスト
視点から、安全な室内環境の整え方と住
安全で快適な室内環境
まい方に関する具体的な方法を理解する。
の整え方と住まい方に
・チ ャイルドビジョンを活用したりシル
バー体験をしたりして、室内の危険箇所
を調査するとともに、事故が起こる原因
と対応策を考え、発表する。
4
家庭内事故の防止、自然
・( A )
─8─
関する具体的な方法を
理解している。
(1)次は下線部①の学習活動で使用するワークシートの一部である。生徒が測定結果を比較して、
防音の方法に結びつけて考えられるようにする。実習時に試させるCDラジカセの置き方を
( ア )~( ウ )に記入し、ワークシートを完成せよ。
快適な室内環境に整えよう!
■ CDラジカセの置き方による音の聞こえ方を調べよう。
音の大きさ
置き方
(ア)
②
(イ)
③
(ウ)
④
⑤
⑥
教室外
教室内
教室外
・・・・・・
①
教室内
聞こえ方
※ ④以降の置き方は、各グループで考えて書き入れよう。
■ 置き方の違いによる音の大きさや聞こえ方を比較し、防音の方法で、気付いたことや
わかったことをまとめよう。
(2)「家族の安全を考えた室内環境の整え方」について1時間(50分)で指導する。どのような
授業を計画するか、次の[学習のねらい]
[指導に当たっての配慮事項]をふまえ、( A )で行
う学習活動を、具体的に述べよ。
[学習のねらい]
〇 自然災害への備えの視点から、安全な室内環境の整え方と住まい方に関する具体
的な方法を理解することができる。
[指導に当たっての配慮事項]
〇 調査や観察・実験などの学習活動を通して、具体的な工夫ができるようにする。
─9─
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