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Ⅰ.ODA ビジネス環境改善 A.ODA 研究会
Ⅰ.ODA ビジネス環境改善 A.ODA 研究会 1.ECFA 政策提言フォローアップ a.理事同士の交流 (1)JICA 渡邉筆頭理事との懇談 平成 25 年 7 月 24 日(水)、JICA 渡邉正人筆頭理事と ECFA 理事との間で意見交換会を行っ た。冒頭、今後の世界動向を含め ODA の動きについては、2015 年が MDG’S の目標達成年やリ オ 20 の開発目標策定年、東北での防災会議などがあり重要な年であること、また日本としても ODA を活性化の切り口として活用する流れはますます強くなる。今年はミャンマーそしてアセア ン 40 周年の年に当たり特に同地域が注目される。また有償技術協力の検討や民間企業提案型技術 協力の実施、インフラ輸出における戦略的マスタープランの策定におけるコンサルタントによる 協力の必要性などについて説明があった。意見交換では、現場レベルでの問題として JICA 内で の権限の明確化及び同機構の経営幹部までの情報共有がされていないことなどについて議論を行 った。またこの他中小企業支援、アフリカ支援、若手育成の課題等多岐にわたる課題について意 見交換を行った。当日出席者は、JICA 渡邉理事、廣瀬会長、花岡副会長、石本副会長、本村理事、 寺島理事及び大塚総務マネージャー。 (2)JICA 田中理事長との懇談 平成 25 年 9 月 11 日(水) 、JICA にて ECFA 理事との懇談会を行った。冒頭、田中理事長より 現場にできるだけ訪問する機会を増やし、現地で活躍する専門家・協力隊員から JICA 事業の現 状と問題点について、協議している旨説明があった。コンサルタント側からは、インフラ海外展 開に伴うマスタープラン調査の必要性、 プロ技事業実施上の JICA 内の意思決定プロセスの課題、 コンサルタントとの意思疎通、手続きの迅速化、専門性の尊重、コンサルタントの評価のあり等 広範なテーマで議論が行われ、大変有意義な意見交換となった。当日出席者は、花岡副会長、石 本副会長、本村理事、佐々部理事、三科企画委員会委員長、高梨専務理事。 (3)JICA 市川理事・植澤理事との懇談 平成 25 年 11 月 29 日(金)、JICA 市川理事・植澤理事と ECFA 理事との意見交換会を行った。 市川理事は産業開発・公共政策部、民間連携事業部、中央アジア・中東欧州部等を所管されてお り、植澤理事は総務・企画・人事部等を所管されている。現在、中小企業海外展開支援として、 日本の中小企業の海外進出を推進しているが、対象企業が東京・大阪に集中しており、地方には コンサルタントへのアクセスがないため、地方銀行のシンクタンクとの連携を検討している旨紹 介があった。その他、技プロ事業のおける戦略性・コミュニケーションの問題、海外投融資制度 の制度改革、調達制度の課題等幅広い視点について議論ができ有意義な意見交換となった。当日 出席者は、JICA 市川理事、植澤理事、廣瀬会長、石本副会長、本村理事、廣谷理事、佐々部理事、 寺島理事及び高梨専務理事。 (4)JICA 業務改善説明会 平成 25 年 9 月 12 日(木)、JICA 企画部より、ECFA の提言を踏まえ JICA 内で理事長直轄の 業務改善委員会が設置され、業務の改善に取り組んでいる旨説明があった。今回の改善で案件数 1 の削減や事務の合理化を通じて 30%の軽量化を目指し、その軽減分を事業の質の保証とその向上 に充てる。この中で選択と集中として国別の強化プログラムを策定する。技術協力において事業 管理・評価、書類及び決裁の合理化などを行う。これにより中間評価及び終了時評価を廃止する。 また公開文書として取り扱われていた詳細計画策定調査報告書が JICA 内部文書(内部情報扱い) となることで外部公表されなくなる等の改訂を行う説明があった。なお、この改善は平成 25 年 10 月より順次導入が始まり、平成 26 年 3 月末を目途に導入された。 b.企画委員会を通じた意見交換 (1)資金協力業務支援部 平成 25 年 5 月 13 日(月)、ECFA 提言のフォローアップの一環として JICA 資金協力業務部 他と当方は企画委員会の一部メンバーとの間で意見交換を行った。冒頭、先方より「海外投融資 事業における無償資金を活用した VGF の創設」及び民間提案型無償資金協力事業」についての検 討状況の説明があり、その後、提言内容の具体化や制度作りなどで活発な意見交換を行った。ま た「無償スキームの統合による案件の大型化」、 「BQ 方式の採用」、 「適正な M/M の付与」につい ての検討状況を照会したところスキームの統合や大型化については、多くのスキームが存在して いるということが予算獲得の手段となっている点、また大型化については新規参入者向け(例 IT 案件)を考えると大型ではない案件も必要であること、また M/M についてはプレ公示で TOR を 掲載し同 TOR に対するコメントを徴取し、M/M の増などを検討する対応策を試行的に行ってい るとの説明があった。当方より、引き続き内容を改善するよう要望し継続協議をすることとなっ た。 (2)JICA 山田上級審議役との意見交換 山田上級審議役との意見交換 平成 25 年 10 月 9 日(水)、今回新たに JICA 上級審議役に就任した山田前企画部長との間で意 見交換を行った。山田上級審議役からは今年 1 月に作成した ECFA 提言に対する JICA の対応状 況の説明及び経協インフラ戦略会議におけるインフラ輸出戦略の決定事項について技協・有償・ 無償のスキームごとに説明があった。ECFA 提言では円借款の条件緩和や面的 M/P を通じての支 援や本邦企業受注の検討、民間提案型技術協力の創設、現場における協議内容や指示内容の明確 化、予備的経費の対象範囲の拡大など改善を行っている旨説明があった。また経協インフラ戦略 会議におけるインフラ輸出戦略の決定事項(JICA 担当分)については以下のとおり技協・有償・ 無償のスキームごとに説明が行われた。 ・技協では ODA 卒業国への有償技協の協力(ニーズ調査中)、中小企業支援の更なる促進(H26 年度予算 80 億円) 、民間提案型技術協力(主要インフラ分野での制度・標準化の促進) ・有償では外貨返済型円借款、円借款における優先条件(分野 「防災、保健・医療」 ) ・金利「0.01-0.6%」 ) の見直し、中進国・中高進国向け借款の活用(ブラジル・トルコなどでの供与) 、災害復旧スタ ンドバイ円借款(エルサルバドル・ペルー・フィリピンでプレッジ済み)、後発開発途上国向け 借款の改善(検討中)、サブソブリン向け円借款(検討中)、現地通貨建て融資スキーム案(検 討中)など。 ・無償では民間・地方自治体連携無償、事業権獲得を視野に入れた無償 説明後、会員との間で活発な意見交換が行われた 2 (3)JICA 広田企画部長との意見交換 平成 25 年 11 月 27 日(水)、JICA 広田企画部長との間で意見交換を行った。広田部長からは 経協インフラ戦略会議におけるインフラ輸出戦略の決定事項における JICA 関連事項として、PPP センターへの支援、防災復旧スタンドバイ、コストシェア技協、PPP/FS、技プロの戦略性、パイ ロットプロジェクトの展開、アベノミクスにおける留学生研修、円借款における QCBS、無償に おける適正な M/M などの対応についての説明があった。同説明を踏まえ、意見交換を行った中で 広田部長からは災害スタンドバイでは 100 億円の資金を確保しており、災害があればすぐにでも 資金が使えるようになっていること、コストシェア技協では現在ニーズ調査をしながらスキーム を検討中であること、技プロについては出口を意識すると共に必要に応じて業務の軌道修正をす べきであること、また案件形成では技協、無償、有償を問わず一つの案件として考えるべきであ るなどの発言があった。 2.分科会 a.技術協力分科会 (1)技術協力プロジェクトに係る中間レビューと終了時評価の廃止について JICA 評価部では、評価業務の効率化、在外事務所のモニタリング実施体制の強化のため、現行 の中間レビューと終了時評価を廃止することを検討している。その背景としては、評価調査団が、 プロジェクトの日常的な情報に接していないため、調査団への情報提供に在外事務所・専門家チ ーム・C/P 等現地関係者が多くの労力がかかること、現地関係者の意向が十分反映されず本部主 導のモニタリング結果としてまとめられる傾向があることが上げられる。また、終了時評価は完 了 6 か月前であるため、目標の達成が見込みであり、完了時点でどのように実行されたかが把握 できない。さらに、現在 JICA 内で業務の簡素化を図っているが、評価分析のコンサルタントの 派遣と報告書とりまとめに多くの時間と手間を要しており、こうした業務を定期的なモニタリン グ体制で替えていくことが挙げられる。ECFA では、現行の体制で中間レビューと終了時評価を 廃止しても在外事務所にそうした補完能力があるか、十分な評価ができるか、コンサルタント側 に大きな負荷がかからないか、そして技プロの実施体制で問題が生じないか等、評価部に意見交 換を申し入れた。 (2)第 1 回技術協力分科会 平成25年11月12日(火) 、第1回技術協力分科会を開催し、最近の技術協力事業の問題点・課題 について意見交換を行った。会員からは、プログラムアプローチの展開の難しさ、パイロットプ ロジェクトにおける問題点、選択と集中における案件の大型化、現時点での本年度予算の執行状 況などについて意見があった。また、プロジェクトの成功例の主な要因として、方式というより も、実はカウンターパートの理解度やPMの優秀さに関係があるとの意見が多くあった。さらに会 員から今後の技術協力の戦略性やプロジェクトの面的展開などについてJICA側の意見を聞きた いと要望があった。 (3)第 2 回技術協力分科会 平成 25 年 12 月 16 日(月)、第2回技術協力分科会を開催し、JICA 企画部及び経済基盤開発 部との間で現在 ECFA 会員が現場で問題として認識している各種事項について議論を行った。特 3 に技術協力における戦略性については有償や無償がその支援の方法が変化しているように技協も PPP、BOP 及び中小企業等の新たなスキームが出てきており変化をし始めている。またパイロッ トプロジェクトの面的展開ではできる限り日本の資金を減らしつつ先方の予算で実施する方向に したいとの説明があった。 b.有償協力分科会 (1)第 1 回:円借款事業におけるコンサルタント 回:円借款事業におけるコンサルタント TOR 作成ガイドに係る意見交換 平成 25 年 7 月 25 日(木)、第 1 回有償協力分科会を開催した。現在、JICA 内の関連部署で既 存のコンサルタント TOR 作成ガイドをブラッシュアップし、セクター別のガイドを作成、可能な 限り標準化・普及できないか検討しているとのことで、現時点での案が提示された。コンサルタ ント側からは、JICA が作成しているコンサルタントの TOR には、M/M と連動しておらず過大 な業務量や過小な M/M となっている、コンサルタントの”The Engineer“としての位置づけが 不明確、実施機関によりエキスパート(エンジニア)全部のエヴァリュエーションを求めること もある等問題点・課題を指摘した。JICA 側には、専門人材が不十分なことから、適切な M/M の 積算等を含めた本件についての協力を求められた。後日、ECFA 側の意見を取りまとめ JICA へ 提出した。 (2)第 2 回:円借款事業プロジェクトの実施上の課題に係る意見交換会 回:円借款事業プロジェクトの実施上の課題に係る意見交換会 平成 25 年 11 月 20 日(水)、第 2 回有償分科会を開催した。冒頭、先日会員向けに実施した税 金アンケート結果の報告を行い、税金問題やプロジェクト実施上の問題点や課題について議論を した。調査結果は前回行った 3 年前とあまり変化がなく引きつづき外務省や JICA に提言してい くこととなった。特にインドでは税務署の権限が強く契約書があっても大変だという声が多かっ た。また、昨年 Standard RFP が出来たのにも関わらずそれが反映されていない案件があるため JICA より確認の依頼があった。続いて、「経協インフラ戦略会議」の報告と経団連の提言(案)に ついて報告があり、パートナー借款や海外投融資の制度などについて会員と意見交換を行った。 (3)第 3 回:円借款特別セミナーの開催 回:円借款特別セミナーの開催 平成 26 年 2 月 21 日(金)、第 3 回有償分科会として講師に JICA 上級審議役の山田順一氏を 迎え「円借款特別セミナー」を開催した。冒頭、これまでの迅速化策や迅速化の課題についてご 説明があり、当初要請から L/A までの標準処理期間を 9 か月に短縮を目指したが、実績は上がら ず、かえって問題は L/A からコンサルタント及びコントラクターの契約までが一向に改善されず、 インドネシアを例にとると平均 5 年 6 か月であることが判明したこと。その中でも、JICA が抱 えていた期間が約 1 年あり、やっと抜本的な問題の所在が分かった。そのため、新たにコンサル タントの随契の承認や PQ の割愛、JICA の契約同意の省略等を打ち出し、大胆な取組みを開始し た。また、その他迅速化のアイデアとして無償資金協力の戦略的活用やコンパクト STEP、落札 先行 STEP のアイデアなどについて利点や問題点などについて検討を進めている旨説明があり、 民間からの提案をいつでも歓迎するとし、会員との意見交換を行った。 4 c.無償協力分科会 (1)ECFA 提言フォローアップに係る資金協力業務部との意見交換 ECFA 提言を踏まえ、無償事業の中で適正な作業内容及び M/M の付与、出来高精算(BQ)方 式の導入や民間提案型無償事業の創設などについて問題提起を行った。そのうち適正な作業内容 及び M/M の付与については、現在 JICA ウェブサイト上でのプレ公示の際に TOR の提示があり、 同 TOR に対するコメントができるよう制度改善がされた。ただ実際に同コメントが TOR に反映 されたかどうかについては検証する必要がある。またそれ以外の事項については資金協力業務部 との間で引き続き協議を行った。 (2)第 1 回無償協力分科会 平成 25 年 9 月 26 日(木)、無償協力分科会を開催した。JICA より、協力準備調査における業 務量の標準化等としてプレ公示の段階で業務指示書を掲載すると共にコメントを求め始めたとこ ろ、現在対象は 8 件あり、M/M・業務内容及び技術的内容などについてのコメントに対し、必要 に応じて業務指示書に反映をしたとの説明があった。一方、会員より M/M を増やすようコメント をしたところ M/M は増えたものの格付けが下がったといった事例が紹介された。これに対して ECFA からは、予算ありきの対応は適切ではない。本来コメントはプレ公示の段階ではなく、実 施計画書作成の段階で行うことが適切であるとの提案を行った。また、入札にかかる検討(数量 計算書の作成、入札期間延長)、三者協議(仮)の導入、特別無償事業、民間提案型無償について 議論を行った。なお、民間提案型無償は、現在 JICA でそのスキームを検討中であり、今年度中 に制度設計をしたいとのことだった。 (3)第 2 回無償協力分科会 平成 25 年 12 月 25 日(水)、無償協力分科会を開催した。今回は税金問題、無償本体の諸経費 率のアップ、施行工事安全管理に係るガイドラインの運用及び三者協議の施行導入について議論 を行った。コンサルタント側より、税金問題では現地法人税や第三国人の日当宿泊費に対する課 税問題や相手国政府等が無償のスキームを十分理解していないためその説明に労力を要すること、 諸経費率のアップでは率をアップする代わりに M/M を増やすことも一案と提案した。一方、JICA からは B/D の中で D/D を行うという考えは現在の JICA 内では検討をする環境ではないとのこと、 安全管理ガイドラインの運用については、現場で事故が減らない状況にあるため今後ガイドライ ンを使用していくとのこと。最後に、JICA より三者協議として国内で行っているように無償事業 でも契約締結後、コンサル、建設業者及び JICA の 3 者が一堂に会し、各々がやるべきことなど を確認するため同協議を実施したい。具体的には予備的経費案件で 1‐2 件候補が上がっていると の説明があった。 (4)第 1 回 ECFA 無償協力分科会 平成 26 年 2 月 27 日(木)、無償協力分科会を開催した。従来実施している瑕疵検査について は契約書上における記載がないにもかかわらずこれまで実施していること、またその時期も契約 履行期間が過ぎてから実施ということ、さらには M/M も原則、渡航日+3 日間と定型の M/M が あり、それを超えた分はコンサル側が負担するという実態が明らかになった。 5 (5)第 3 回無償協力分科会 平成 26 年 3 月 25 日(火)、無償分科会を開催した。前回会員企業より問題提起のあった瑕疵 検査について ECFA 内のアンケート調査の結果を踏まえ、JICA 資金協力業務部との間で意見交 換を行った。JICA からは、会計検査院との関係で瑕疵検査が竣工 1 年後に実施されるというこ とは実質前払を行っていることであり、3 日程度であれば会計検査院の指摘に対する説明ができ るがこれ以上長くなると難しいとの回答。瑕疵検査に係る MM は渡航日数+現地作業 3 日という のが原則との説明。しかし、国内の公共事業でこうした検査は制度上ないため、引き続き意見交 換を行い改善を求めていく。 d.契約・精算分科会 (1)JICA 前払保証制度に係る改善について ○ 東日本建設業保証(株)との意見交換 平成 25 年 4 月 9 日(火) 、東日本建設業保証(株)と ECFA 会員との間で意見交換会を開催し た。当方からはこれまでの背景や経緯を含めて払出しの柔軟化や手続きの統一化などの要望を同 社に対して行っている旨説明を行った。また先方からはこれまで国内と同一の対応を取っていた が、ECFA 事務局からの説明を受け、開発コンサルティング業務が国内業務とは異なること、案 件スタート時に現地の業務環境を整えるための経費が掛かることなど認識を新たにしたとの発言 があった。これにより従来、業務内容は考慮せず金額で払出回数など決定していたが、今後は業 務内容を考慮し対応を図る旨発言があった。会員からはすでにこの条件が緩和され始めていると の意見があるとともに、加えて JV の際の手続きの簡素化や連帯債務保証についての改善を求め る声があった。これに対して同社は検討の上回答するとの発言があった。 ○ 東日本建設業保証(株)との意見交換 平成 25 年 5 月 17 日(金)、東日本建設業保証(株)と ECFA 事務局との間で意見交換会を行 った。先方からは前回の意見交換の際に検討事項となった JV に関する回答があった。JV 構成員 の未登録については、仮登録により遅滞なく業務を進めること、また JV 案件ごとの口座開設に ついては、所定の JV 協定書を使用すればこれまでの JV ごとに口座開設は不要とのこと(前払専 用口座を一つだけ開設し同口座を JV 案件で共有することが可能)。但し、連帯責任については、 従来の枠組みを変更することはできないとのことだった。 またこれまで同社との交渉において ECFA としては一括払出しを最終目標としてきたが、 先般、 ある会員企業から追加関係資料を提出することにより一括払出しが可能となった旨報告があった。 (2)JICA との意見交換会 ○ 第 30 回契約・精算分科会 平成 25 年 6 月 17 日(月)、第 30 回契約・精算分科会を開催した。JICA よりプロポーザル評 価における若手加点、国内人積極活用策、実績評価方法の改善、機中泊の取り扱い、精算簡素化、 契約履行期限の平準化、プレ公示における業務指示書へのコメント依頼、業務実施契約(単独型) の公示様式の変更の議題が、一方 ECFA からは技協プロジェクトにおける免税措置、受注者が収 集した個人情報の取り扱い、円安における為替差損が議題として挙がり議論を行った。若手への 加点及び国内人材活用並びに実績評価については 7 月中に JICA 内での機関決定を行い、周知期 6 間を経て 9 月導入との説明があった。 ○ 第 1 回 ECFA 契約・精算分科会 平成 25 年 7 月 4 日(木) 、第 1 回 ECFA 契約・精算分科会を開催した。第 30 回の契約・精算 分科会の際に JICA より提案のあった改善事項に対する会員企業からのコメントを踏まえ、特に 若手への加点を中心に議論を行った。ごく一部ではあるが制度導入の賛成はあったが、大部分の 会員からは「制度そのものが良く分からない」を含め、導入によりどのような結果を招くかが不 明であること、3 点・5 点といった加点幅の根拠が不明、また若手加点により価格が開き失注する のではないかなどの懸念が示された。また加えてシニアの活用については配慮すべきであるなど の意見が出た。 ○ JICA 調達部と幹事会社との意見交換会 平成 25 年 7 月 10 日(水)、第 1 回 ECFA 契約・精算分科会における議論を踏まえ、JICA 調 達部と ECFA 契約・精算分科会幹事会社との間で意見交換を行った。冒頭、ECFA より先に開催 した ECFA 契約・精算分科会での議論の内容(上記第 1 回 ECFA 契約・精算分科会ご参照)を伝 えた。先方からは今回の ECFA からの意見を踏まえ、再度制度を検討し最終案を作成し、ECFA に説明した後導入したいとの発言があった。なお、7 月 4 日の ECFA 契約・精算分科会で出され たコメントを JICA へ提出した。同コメントに対する JICA の回答が 7 月 16 日にあった。 ○ JICA 調達部との臨時意見交換会 平成 25 年 7 月 29 日(月)、前回の JICA 調達部との意見交換を踏まえ、再度 JICA 調達部と ECFA 契約・精算分科会幹事会社(含む一部分科会メンバー)との間で意見交換を行った。前回 の若手加点に関する意見交換を踏まえ、JICA は、当初加点幅は 3 点と 5 点だったが 3 点のみと する及び 80M/M 以上の案件については若手加点の対象外案件とすると言った提案がなされたこ れを踏まえ、ECFA からはシニアの活用については再度十分配慮するよう要望した。 ○ 第 31 回契約・精算分科会 平成 25 年 7 月 31 日(水)、第 31 回契約・精算分科会を開催した。冒頭、JICA からは若手育 成加点制度に関して、現在の評価では海外での経験を重視しているためシニア有利、若手不利で あり、また 85%の総括が 1 号相当(45 歳以上)であるとともに 60 歳以上が全体の 1/3 を占める 状況にある。このため JICA では、本制度導入は業界の成長、発展、そして若手活用の促進につ ながるものと考えており、ECFA との意見交換を通じて指摘のあった加点幅が大きいとの意見や シニア活用の消極化の懸念などを考慮し、最終案を作成中にある。当初案と異なる個所は、以下 の通りとの説明があった。 ・加点幅は評価対象者の数により 3 点または 5 点としていたが。一律 3 点とする。 ・若手の場合無条件で加点をしていたところ業務管理グループで以下のパターンについてのみ 加点する。なお、総括 1 号の案件は除外する。 ①シニア(総括)+若手(副総括) ②若手(総括)+シニア(副総括) JICA としては、今後制度的に問題が生じる様であれば改善を行うとのこと。また国内人材の活 7 用については当初案からの変更はないとの説明があった。なお、今後の予定としては、JICA 内で の機関決定を行い、説明会実施の上、周知期間を経て導入するとの説明があった。 ○ 第 32 回契約・精算分科会 平成 25 年 9 月 27 日(金)、第 32 回契約・精算分科会を開催した。コンサルタント等契約にお ける外国法人及び外国籍人材の活用についての整理として、外国法人にさらに門戸を開くのでは なく、現行制度を基に、運用や業務指示書の記載等のあいまいな部分を再整理したとの説明があ った。業務実施契約の公示日同日業務指示書配布の実施として現行行われている業務実施契約(単 独型)に加え、通常の業務実施契約についても同様に同日配布を実行することとなり実施は 11 月 以降を予定。業務実施契約(単独型)簡易プロポーザル電子受領の試行導入については従来の JICA 窓口及び郵送に加え本年 10 月より電子メールでの提出が可能となった。さらに共同事業体のあり 方の制度をより明確化するとして競争促進を目的としない JV は減点、一方異業種やノウハウの 活用を目的とする JV は評価をすることを徹底するとのこと。プロポーザル評価見直しについて は、前回の本分科会での説明との変更点は以下の通り。 ・総括/副総括が他の評価対象分野を兼務する場合はそれぞれで評価する(前回説明では他の評 価対象配点を総括又は副総括の配点に加え、4:4:2 で評価)。 ・要員計画において総括・副総括は別々のバーを記載する(従来は副総括を評価していなかった ので 1 つのバーで事足りた。 ○ 第 33 回契約・精算分科会 平成 25 年 11 月 21 日(木)、第 33 回契約・精算分科会を開催した。従来から問題となってい る監督職員と業務主任者との間での責任と権限を①業務内容、②契約金額内訳、③業務従事者の 3 つに分けて整理した。この 3 項目に対してそれぞれ「契約変更」、「打合簿」及び「受注者の裁 量」の対応方法で整理したものである。なお、今後は外部及び内部への説明会を踏まえ、来年施 行とのこと。 ○ 契約管理ガイドラインに係る JICA と実務者との意見交換会 平成 25 年 11 月 26 日(火)、JICA において契約管理ガイドラインに係る意見交換会が行われ た。当日は実務者ならではの提案などがあった。 打ち合わせ簿自体を作成するのに時間を有する。その間に業務が止まるので特に一般業務 費についてはコンサルの裁量を認めて欲しい。 研修の際の日当や宿泊費の単価設定の裁量化。 現行のように双方署名し郵送という形ではなく、メールなどで対応できないか。 様式改善の提案など。 ○ 第 34 回契約・精算分科会 平成 25 年 12 月 20 日(金)、第 34 回契約・精算分科会を開催した。契約管理ガイドラインで は費目(中項目)間の流用は「打合簿」、費目(小項目)間の流用については「受注者の裁量」と した。また業務終了直前で費目(中項目)間での流用は当該費目の 5%若しくは 50 万円の少ない 方の額を超えない範囲であれば打合簿なしでの流用を認めるとした。一方 JICA 精算担当者の作 8 業軽減のため当該案件で発生した経費項目の妥当性を確認するため「一般業務費支出実績総括表」 の作成をすることとなった。部分払いの整理として従来の中間概算払いを廃止し、成果品を必要 とする部分払いに統一される。なお、実施案件中にもので契約書に中間概算払いが記載されてい るものは中間概算払いが可能であるがその際成果品が必要となる。選任技術者については継続的 な雇用関係がなく当該案件を受注するためだけに雇用する場合、一般管理費 120%は支払えない として選任技術者の判断基準を厳格化することとなった。自己評価及び契約管理については、 ECFA からの要望が通りその提出先が従来の監督職員から検査職員(部長)へとなった。 ○ 第 34 回契約・精算分科会(補足会 回契約・精算分科会(補足会) (補足会) 平成 26 年 1 月 23 日(木)、第 34 回契約・精算分科会に対する補足説明会を開催した。特に部 分払いについては、その請求をするための新たな成果品作成の作業が発生する懸念があること。 また再委託及び機材費については作業が未完のものは除外されることが判明した。案件において これらのポーションが大きいものについては支払いの対象とするよう要望した。専任技術者につ いては、子育て世代や海外勤務の職員、グループ会社からの出向など様々な雇用形態がある。ま た 65 歳を過ぎての再雇用や 65 歳以上での役員については考慮して欲しい旨要望した。 今回語学評価の透明性を確保するため語学資格証明書などで評価することとなった。このため ECFA からは過去の業務実績、そして業務を継続して行っていることで評価をして欲しい旨要望 した。 ○ 第 35 回契約・精算分科会 平成 26 年 3 月 6 日(木) 、第 35 回契約・精算分科会に対する補足説明会を開催した。前回の 契約管理ガイドラインの改定に伴い精算の手引きの改定についての説明があった。特に航空賃に おける変更において渡航経路の変更や成田・羽田空港間の発着の変更は手続きの簡素化が進んだ が一方履行期間途中の航空券クラス昇格の廃止を行うこととなった。為替差損については前広に 相談を受け付けると共に場合によっては対応策として業務の見直しを含めて検討をすることもあ る。但し、契約金額を超えての対応は難しい。 語学評価については、前回要望した仕事をきちんと遂行しているということで評価するという ことはない。あくまで資格試験の結果で評価をする。 ○ ECFA 契約・精算分科会(実務者会議) 平成 26 年 3 月 14 日(金) 、契約・精算分科会における実務者会議を開催した。先般 JICA より 本分科会で説明のあった「精算の手引き」についてのコメントを会員より事前に集め、同内容を 踏まえ議論を行った。特に航空賃については経費削減を図るため安価なチケットを購入すべくコ ンサルは努力しているものの IT チケットが廃止になり逆に高いチケットを購入しなければなら なくなることや「一般業務費支出実績総括表」については、作成基準が明確ではないことからそ の作業量に鑑み、作業軽減が図れないか等の意見が出された。なお、結果を取りまとめたものに ついては 3 月 17 日 JICA 調達部へ提出した。 ○ JICA 経済基盤部長との意見交換 平成 25 年 9 月 6 日(金) 、JICA 経済基盤開発部長三浦和紀氏を訪問。技プロ等の事業実施の 9 際生じる業務指示書の変更や契約変更について JICA 側の対応が十分でない事例がでている旨説 明を行いこれら事案は案件の成否にかかわることもあり、迅速な組織的対応や円滑なコミュニケ ーションのため窓口の設置等改善に向け意見交換を行った。なお、当日は寺島理事、三科企画委 員長、パデコ篠永氏、高梨専務理事、大塚総務マネージャーが参加。 ○ モニタリングシートに係る JICA 経済基盤部との意見交換 平成 26 年 2 月 7 日(金) 、昨年秋より JICA 業務改善が同機構内で行われているが、その一環 として、従来技術協力プロジェクトで実施されていた中間レビュー及び終了時評価を廃止し、そ の代わりに導入されるモニタリングシートの説明があった。これにより 6 か月に 1 回程度の進捗 を報告する形になると共にまた同シートは本年 4 月から導入される部分払いの成果品の一つとし て位置付けられる。シートの詳細については経済基盤開発部に説明会実施の依頼を行った。 (3)総合評価落札方式における低価格入札 平成 23 年度末より導入された「総合評価落札方式」であるが、スリランカ、カンボジア、ベ トナム及びバングラデシュにおける人材育成奨学計画準備調査において低価格入札が発生した。 JICA としては関係者及び関係機関との相談の結果、最低価格を提示した団体が当該事業を円滑に 遂行できる場合、より高い価格を提示した団体に落とす理屈が難しく、結局低価格を提示した会 社を落札者とした。今後、JICA としては社内の有識者委員会での議論等を踏まえ、解決策につき 検討とのこと。また ECFA としては防止策につき JICA と協議していく。 e.安全管理分科会 (1)アフガニスタン支援 平成 25 年 5 月 1 日(水)、JICA にてアフガニスタン支援についての派遣方針説明会が行われ た。アフガニスタンの概要と治安・政治情勢、治安情勢について説明がなされた後、2 月より延 長されている渡航措置については、今後もタリバンによる大規模攻勢の可能性があるため、さら に更に 6 月 30 日まで延長される旨報告があった。 平成 25 年 6 月 17 日(月)、JICA にてアフガニスタンに関する JICA 関係者の今後の派遣につ いて説明会が行われた。6 月 10 日及び 11 日の両日カブール市内でテロ事件が相次いで発生した ことを受け、6 月末までの渡航が原則禁止となった。 平成 25 年 6 月 28 日(金)JICA にてアフガニスタンに関する JICA 関係者の今後の派遣につ いて説明会が行われた。治安状況の悪化に伴い、アフガニスタン技術協力関係者の現地滞在者数 を最小化にするということで、1)新規渡航中止、2)全技術協力関係者の一時帰国の指示があった。 6 月 27 日以降 7 月 2 日までを目処に対象者全員帰国。期間は未定で、目安として 2~3 ヶ月。ま た、無償関係者に対しては現地滞在者人数の最小化に努めるようにとの報告があった。 平成 25 年 10 月 25 日(金) 、JICA にてアフガニスタンに関する JICA 関係者の今後の派遣に ついて説明会が行われた。10 月上旬に現地を訪問した外務省アフガニスタン室長からは、安定は しているものの引き続き油断はできない状況との報告があった。JICA 職員については全員アフガ ニスタンに戻るが、その他の派遣については、やむを得ない必要性がある最低限のものに限定し ての派遣となること、2014 年 4 月予定の大統領選挙に向け、少なくとも前後 2 ヶ月は派遣員数の 制限を検討していることなど報告があった。 10 (2)外務省領事局説明会 平成 25 年 4 月 8 日(月) 、ECFA にて第 5 回 安全管理分科会「紛争地域で業務を行う方のた めのテロ対策について」を開催した。外務省領事局法人テロ対策室高田室長よりアルジェリア事 件の教訓、最近の各地のテロ・誘拐事件の状況、そして外務省の邦人向け各種サービスなどにつ いて具体的な説明があった。 f.海外投融資分科会 本年度は、本分科会について十分な開催がなかった。来年度は「アジア PPP 推進協議会」と連 動し、合同会議開催等の機会を検討していきたい。また、PPP インフラ協力準備調査の拡充につ いても、経産省・外務省・JICA 民間連携部と協議会の意見交換会の際、会員参加の機会を検討し ていきたい。 g.中小企業国際展開 .中小企業国際展開支援 国際展開支援部会 支援部会(仮称 部会(仮称) (仮称) 年々増加していく予算そして事業の継続性が強く望まれている中小企業支援について ECFA と しても、中小企業国際展開支援分科会の設置を検討することとなった。このため平成 26 年 3 月 17 日(月)、ECFA において中核メンバーが集まり本会の方向性を議論するための幹事会を開催 した。今後、会員に広く声をかけての部会を開催する予定である。 また、それに先がけ平成 26 年 3 月 10 日、ECFA において JICA 国内事業部 中小企業支援室 副室長 小林氏による「中小企業の国際展開支援事業セミナー」を開催した。 同セミナーでは来 年度の予算を踏また事業内容と制度について説明があり、平成 26 年度の予算は全体で 71 億円程 度と増加傾向となっている。また、今まで外務省事業だった案件化調査と普及・実証事業が JICA に移行するとのことだった。採択に繋がるポイントとして事業・調査計画などの妥当性、地域経 済への貢献度、対象国でのニーズや必要性などといったことが重要であることを実際に採択され た事例をもとに説明があった。参加者は 28 名だった。 B.その他の研究会など 1.アフリカ ODA 研究会 平成 25 年 9 月 12 日(木)、第 1 回アフリカ ODA 研究会を開催した。冒頭、JICA アフリカ部 森谷次長から TICAD V のフォローなどについて報告があった。続いて、日本テクノ(株)東美 貴子氏、日本工営(株)山田耕治氏よりアフリカ案件での課題等について発表があり、その後意 見交換を行った。 平成 25 年 12 月 24 日(火)、第 2 回アフリカ ODA 研究会を開催した。まず、ヤマハ発動機(株) の山際智氏より、 「BOP ビジネス案件(セネガル) 」について、民間企業の視点から発表、意見交 換を行った。続いて、NTC インターナショナル(株)の岩本彰氏より「アフリカにおける農業開 発」についての発表があり、その後意見交換を行った。 平成 26 年 3 月 7 日(金) 、第 3 回アフリカ ODA 研究会を開催した。今回は、来年度取り上げ たいテーマなどについて研究会メンバーで議論した。メンバーからは、「ODA プロジェクトを活 用して雇用をどう創出するか、民族性・地域性について学ぶ、戦略的マスタープランでどの様な ソフト分野が期待されるか、地方給水事業の現状と新しい進め方など、現状の課題を踏まえたテ ーマが挙げられた。来年度はこれらの候補からテーマを選び、順次開催していく予定である。 11 2.広報研究会 開発コンサルタントについての正しい理解を促進するため今年度も引き続き広報研究会を開催 した。 月日 6 月 19 日 8月8日 9 月 26 日 10 月 18 日 12 月 12 日 2月6日 内 容 国際開発ジャーナルへの寄稿、今年度の出前講座について等 国際開発ジャーナルへの寄稿、グローバルフェスタへの出展、出前講座等 グローバルフェスタへの出展等 グローバルフェスタの改善点、出前講座等 動画制作について ワン・ワールド・フェスティバル、出前講座報告、来年度の計画等 3.人材育成・確保研究会 業界の高齢化に対応すべく、積極的に優秀な人材を開拓するため平成 24 年度より人材確保のた め、意見交換会を行ってきたが、今年度より人材育成も含めた「人材育成・確保研究会」として 活動を始めた。 月日 7 月 19 日 9 月 25 日 内 容 就職相談会(技術系)企画 就職相談会(社会開発系)企画 a.就職相談会 平成 25 年 8 月 24 日(土) 、ECFA にて、技術系コンサルタント向けの就職相談会を開催した。 参加企業は 9 社。開発コンサルティング業界の概要の紹介や各社との個別相談及び開発コンサル ティング企業全般に関わる総合相談を受け付け、参加者に開発コンサルティング企業へ理解を深 めてもらった。当日参加者は 18 名、各社との個別相談は累計 76 名だった。なお、その後のフォ ローアップ調査で 1 名採用されたとの報告があった。 平成 25 年 11 月 9 日(土)、ECFA にて、社会開発系コンサルタント向けの就職相談会を開催 した。参加企業は 9 社。前回の技術系コンサルタント向けの会同様、開発コンサルティング業界 の概要の紹介や各社との個別相談及び開発コンサルティング企業全般に関わる総合相談を受け付 け、参加者の開発コンサルティング企業に対する理解を深めた。当日参加者は 32 名、各社との個 別相談は累計 128 名だった。参加者からは、 「直接コンサルティング企業の方と話す機会はこれま でほとんどなかったため、非常に有意義だった。 」などの声が寄せられた。今回の採用状況につい て調査したところ、現在 3 名が検討中との報告があった。なお、第 1 回(2012 年 10 月開催、参 加者 39 名)フォロー調査後、新たに応募・採用された方は 2 名(合計 4 名) 。第 2 回(2013 年 8 月開催、参加者 18 名)フォロー調査後、新たに応募・採用された方は 1 名(合計 2 名)だった。 4.国際標準約款研究会 a.海外プロジェクトにおける国際的標準約款研修セミナー 第 1 回は、平成 25 年 11 月 26 日(火)、会員企業の(株)オリエンタルコンサルタンツ契約法務 アドバイザー 星 弘美氏を講師に招き、海外プロジェクトにおける国際的標準約款関する研修 セミナーを開催した。本セミナーは昨年度 JICA の「Standard Request for Proposal under Japanese ODA Loans-Selection of Consultants」が新しく改定されたこともあり、円借款プロ ジェクトに従事されている方を対象に、海外プロジェクトの国際契約約款の概要、コンサルタン トの権限・役割、発注者と請負者の権利・義務、クレーム、紛争等の解決手段などについて説明 12 があり、具体的な事例も紹介に続き活発な質疑応答が行われた。参加者は 33 名だった。 第 2 回は、平成 26 年 1 月 31 日(金)、会員企業の日本工営㈱ コンサルタント海外事業本部契約 管理室長 林 幸伸氏を講師に招き、上記内容を含む国際建設契約におけるクレームの事例を多く 紹介していただいいた。参加者は 17 名だった。 5.ワーク・ライフ・バランス支援意見交換会 ワーク・ライフ・バランス支援意見交換会 平成 24 年度より開催している「女性コンサルタント支援意見交換会」を、今年度から「ワーク・ ライフ・バランス支援意見交換会」に名称変更した。今後は、男性の積極的な参加を促し、ワー ク・ライフ・バランスについて検討すると共に、同じ境遇の方々とのネットワーク作りを目指す。 平成 26 年 3 月 18 日(火)、ECFA 会議室にて第 4 回「ワーク・ライフ・バランス支援意見交 換会」を開催した。今回は、 「幼児期の子どもを抱える家庭における夫の海外出張」について(株) コーエイ総合研究所 山下武氏の発表後、参加者との意見交換を行った。 6.コンサルタントとJICA コンサルタントとJICA 職員の若手による勉強会 コンサルタントと JICA 職員の若手同士の交流を促進するため、お互いが意見交換を行える場 として、「コンサルタント及び JICA 職員の若手による勉強会」を平成 21 年度より設置し、継続 して活動を行っている。今年度の活動は以下の通り。 a.事務局会議 回 第 22 回 第 23 回 月日 5 月 24 日 9月9日 内 容 国際協力人材の需給動向、全体勉強会準備、事業の進め方等 コンサルタント・JICA 協働による事業の進め方について b.全体勉強会 回 第5回 月日 6月7日 内 容 シニアコンサルタントから学ぶ開発援助 c.分科会 (1)水分野分科会 回 特別回 月日 8月2日 内 容 地下水開発と管理における将来の方向性の提案 第 12 回 8月5日 PPP F/S、BOP における開発コンサルタントの役割 第 13 回 12 月 19 日 民活技プロのプロジェクトマネジメント (2)運輸交通・都市地域開発分科会 回 第 11 回 月日 7 月 22 日 第 12 回 11 月 20 日 内 容 無償資金協力事業を知る、更なる活用のあり方を考える。 ベトナムにおける交通安全への長期的、総合的な支援を通じて、持続可能 な技術協力のあり方を考える。 (3)保健医療分科会 回 月日 第2回 5月9日 第3回 8 月 28 日 第4回 11 月 21 日 第5回 1 月 24 日 内 容 より良い案件形成・実施に向けて ~業務指示書&プロポーザルの裏側を知る~ より良い案件形成・実施に向けて~保健医療人材の資質を考える ①環境・ニーズ・理想 より良い案件形成・実施に向けて~保健医療人材の資質を考える ②キャリア形成 より良い案件形成・実施に向けて~保健医療人材の資質を考える ③先輩から学ぶキャリア形成 13 7.平和構築に関する意見交換会 JICA の平和構築案件への関心を高めるため、JICA 経済基盤開発部とコンサルタントによる意 見交換会を平成 24 年度より行っている。 回 第2回 月日 5 月 10 日 第3回 10 月 1 日 第4回 2 月 20 日 内 容 紛争影響国におけるコミュニティ開発支援のあり方 フィリピン・ミンダナオ紛争影響地域コミュニティ開発のための能力強化支 援プロジェクト プロジェクト研究「紛争影響国における地方行政強化・コミュニティ開発」 について 8.国際協力人材部との意見交換会 平成 25 年 6 月 26 日(水)、昨年に引き続き国際協力人材部との意見交換会を開催し、JICA が 実施している開発コンサルタント関連の研修コ-スや国際協力人材の需要と供給などについて意 見交換を行った。今年度より「人材育成・確保研究会」が発足したこともあり、今後は同研究会 で本意見交換会を行うこととなった。 C.関係機関との意見交換 1.関係省庁との意見交換 今年度も引き続き ODA 実施機関だけでなく政策官庁との幅広い意見交換を実施した。 a.経済産業省との意見交換 平成 25 年 8 月 21 日(水)、6 月下旬に着任された経済産業省資金協力課佐藤課長他を訪問し、 ECFA 事業及び業界の説明を行うと共に有償資金協力について技術協力における D/D 等の実施や 迅速化についての要望を説明すると共に意見交換を行った。 平成 25 年 8 月 30 日(金)、廣瀬会長が、新たに就任され経済産業省貿易経済協力局横尾英博 局長並びに大臣官房(海外戦略担当)森清審議官を表敬訪問。当協会の活動と業界の現状につい て説明するとともに、政府が推進するインフラ・システムの海外展開について、意見交換を行っ た。当日同行者は、花岡副会長、石本副会長、高梨専務理事。 平成 26 年 1 月 22 日(水)、廣瀬課長補佐への有償事業の迅速化など現在同課が検討している 事項を中心に ECFA 提言の説明を行った。 b.外務省との意見交換 平成 25 年 8 月 22 日(木) 、6 月下旬に着任された外務省国際協力局開発協力総括課徳田課長及 び同局事業管理室川田室長他を訪問し、ECFA 事業及び業界の説明を行うと共に PPP を含めた ODA、特に有償資金協力について技術協力における D/D 等の実施や迅速化、海外投融資の使い勝 手の向上などについての要望を説明すると共に意見交換を行った。 平成 26 年 3 月 7 日(金) 、廣瀬会長は新たに就任された外務省国際協力局石兼公博局長を表敬 訪問した。席上、石兼局長より最近のコンサルティング業界の現状について質問があり、当方資 料を交えて説明。また、ECFA より現在直面する ODA 事業(技術協力、円借款、無償事業)の 課題について紹介し、外務省による積極的な対応を要望し、意見交換を行った。当日の参加者は、 廣瀬会長、花岡副会長、石本副会長、高梨専務理事。 14 (1) 戦略的マスタープランに係る意見交換会 平成 25 年 9 月 30 日(月)、外務省国際協力局からの要請により同局幹部と会員企業との間で 戦略的マスタープランに係る意見交換を行った。外務省からは、早い段階からの本邦企業のニー ズを徴取し、また既存の M/P により良い案件、そうでない案件を精査し、本邦企業の受注に役に 立または海外進出や受注に繋がるような M/P を作成したいとの説明があった。これに対して ECFA からは上流の M/P を実施する際には下流のプロジェクトの実現ということを十分視野に入 れ実施すべきである。また有望案件があれば早い段階でのコミットを行うこと。迅速化の手段と して連携 D/D の活用などを検討すべきとの意見を述べた。外務省側は国際協力局開発協力総括課 徳田課長、政策課高杉課長、国別 1 課宮下課長、国別2課花尻課長、国別3課課長代理等。ECFA 側は、日本工営井上取締役、三科参与、オリエンタルコンサルタンツ佐々木部長、八千代エンジ ニヤリング武内副本部長、東電設計吉田海外統括部長、アイ・シー・ネット多田部長、高梨専務 理事、大塚総務マネージャー。 (2) 円借款における税金問題についての意見交換会 平成 25 年 10 月 17 日(木) 、円借款における税金問題について外務省国際協力局事業管理室と 意見交換を行った。ODA に係る税金問題は、これまでも外務省に対し交換公文(E/N)での免税 条項の明記と免税が担保されない場合の発注者負担の原則を要望してきているが、コンサルタン トの契約相手の政府機関と税金を扱う税務当局は違うため、改善が遅れている。そこで、最近の ODA 事業での税支払いの会員データを示しながら改めて税金対策を要望した。先方の担当者が異 動となったため、引き続き協議していく。外務省側の参加者は、開発協力総括課川田事業管理室 長をはじめ外山課長補佐、吉田課長補佐、田中課長補佐、山内課長補佐、田辺主席事務官、和田 審査役、栗原外務事務官だった。ECFA 側は日水コン熊岸氏、日本工営定家氏、高梨専務理事、 内藤職員。 c.国土交通省との意見交換 (1) 防災に関する技術や製品の海外展開に向けた国土交通省との意見交換 平成 25 年 7 月 24 日(水)、国土交通省綜合政策局安田国際建設管理官が当方を来局し、現在 同省が取り進めている防災に関する技術や製品の海外展開に向けた官民が連携した推進体制の構 築のための検討会の立ち上げについての説明があった。同検討会は産官学で構成され、防災に興 味・関心がある企業が登録をし、その中で各社のニーズに合わせた分科会を作り案件発掘形成・ 実施や防災製品の普及などを推し進めて行く。また途上国側にも日本と同様に産官学で構成され る組織を作り、そして協働対話の枠組みを促進するために双方で協力文書を締結していきたいと のこと。今後、必要に応じ開催することとなった。 平成 25 年 8 月 29 日(木)、廣瀬会長が、新たに就任された国交省大臣官房清水亨技術参事官 (総合政策局担当)並びに総合政策局海外プロジェクト推進課七条牧生課長を表敬訪問し、当協 会の組織と会員企業、そして最近の活動について説明を行った。特に、現政権が推進するわが国 企業によるインフラ・システムの海外展開について、コンサルタントの役割と課題について意見 交換を行った。当日同行者は、花岡副会長、石本副会長、高梨専務理事。 15 2.政党との意見交換 新政権になり、主な議論は日本再生戦略やインフラシシテム輸出が先行し、ODA 政策や技術協 力等 3 事業の改善・今後の方向性を議論する機会がなかった。来年度に向け各党との意見交換の 機会を設け、国際協力におけるコンサルタントの役割、コンサルティング業界の現状について理 解を求めていきたい。 3.経団連との意見交換 a.国際協力委員会 平成 25 年 7 月 30 日(火) 、経団連国際協力委員会が開催され、先の TICAD V において策定さ れたアフリカに対する戦略的マスタープランと同様の考えに基づく作業を他の国・地域で開始す ることとなり、外務省国際協力局鈴木政策課長よりその説明があった。これを踏まえ民間企業の 意見を徴取すべく外務省、JICA との間で意見交換を行った。現時点において政府としては具体的 な件数を含めた規模については明確になっていないとのこと。また重点国としてはインド、イン ドネシア、ベトナム、ミヤンマー等とのこと。 平成 25 年 6 月 11 日(火)、経団連は「ODA 予算の拡充と国際標準化戦略の推進を求める」と 題し、ODA に係る提言を発表した。その主な内容は、1.資金協力の拡充として、イ)LDC 諸 国が求める大型インフラ案件に機動的に対応していくため、有償資金の返済利息を無償資金予算 に充当し、1件あたりの供与額を 100 億円程度に引き上げることが求められる。また、特別無償 枠を創設し、例えば、TICAD V の着実な履行や MDGs の達成、卒業国でも経済格差是正等への 対応も可能とすべきである、ロ)JICA 海外投融資については、ソブリン・リスクに左右されず、 PPP によるわが国のインフラプロジェクトに活用すべく、長期・低金利を前提に、ドル建て融資、 現地通貨建て融資、ノン・リコース融資の実現を求める、ハ)円借款事業については、民間投資 や技術移転の促進につなげるべく、PPP プロジェクトの周辺インフラへの供与や円借款の戦略的 な活用を促進し、更に要請主義の撤廃等制度改善を行っていくことが必要。さらに、マスタープ ラン作成、事前調査(FS)と詳細設計をコンサルタントとメーカーが一体となって一貫して行う ことが可能な連携 D/D スキームを確立し、有償資金協力勘定技術支援費のみならず、技術協力の スキームを活用すべきである。2.技術協力の拡充ではイ)わが国の有する技術やノウハウそし てインフラの海外展開を担う人材の育成、ロ)わが国インフラ・システムの海外展開に資する相 手国の行政、制度、法律、各種規制の整備への協力を推進すべきである。3.国際標準化の推進 では、わが国のインフラ関連技術は、国際的に高い評価を得てきているものの、海外で受け入れ られるようにするためには、正当に評価される国際規格化の取り組みが必要である。そのため、 国際標準化戦略を推進し、わが国主導の国際規格を確立すると共にその普及を図ることが求めら れている。 平成 25 年 11 月 19 日(火)、経団連は「戦略的なインフラ・システムの海外展開に向けて~主 要国別関心分野ならびに課題~」と題しさらなる政策提言を行った。その中で、強調しているの は、インフラ・システムの海外展開を成長戦略の柱に位置付け、トップセールスをはじめ、各種 政策の推進に精力的に取組んでいるものの、これらの取組みを前進させ、わが国企業の事業活動 を通じ相手国の経済発展に貢献するためには、対象地域と分野を絞り、限られた公的資源を戦略 的に配分することを提案。特に関心の高い地域・国として下記を提案。1.成長のエンジンであ るアジアのメコン地域、インドネシア・フィリピン等の BIMP(島嶼地域) 、インド、中国等 、 16 2.再生可能エネルギーに対する需要や復興需要があり、産業の多角化・高度化を目指している 中東の産油・産ガス国やトルコ、中間所得層が台頭し、市場規模の大きい中南米のブラジル、メ キシコ、コロンビア等 3.アフリカで日本企業が進出している主要国をはじめ、TICAD V の際 アフリカのアンゴラ、ボツワナ、モザンビーク等 14 カ国を中心とする地域・国を指定している。 4.関連コンサルタント団体との意見交換 当協会は、国際建設技術協会(IDI)はじめ海外運輸協力協会(JTCA)、海外農業開発コンサ ルタンツ協会(ADCA)、日本コンサルティングエンジニア協会(AJCE)等他のコンサルタント 団体と定期的に連絡会を開催し、コンサルタントを巡る経営環境の改善についてリーダーシップ を発揮し連携を図ってきた。本年度も、コンサルティング業界の発展に向け交流を図るとともに、 JICA―コンサルタント 4 団体勉強会を下記の通り開催した。 a.コンサルタント-JICA コンサルタント-JICA 勉強会 平成 26 年 3 月 11 日(火) 、ECFA において JICA と上記コンサルタント4団体との間で、勉強 会を開催した。まず企画部より、平成 26 年度における JICA 事業の重点項目について説明があっ た。大きな柱としては、1)昨年と同じくミャンマー支援、2)中小企業支援は引き続き行い、 3)医療技術の展開と女性支援などについても力を入れていくとのことだった。予算案について は、全体的にプロジェクト等に使える金額が実質微減になることが予想されるが JICA としては 業務改善を含めた効率化、および選択と集中を行っていく旨説明があった。 また、業務改善の一環として、3 月に技術協力プロジェクトに新しく導入されたモニタリング シートについて、変更点に関し経済基盤部より説明があった。この点については、近々説明会の 開催を事務局より依頼した。最後に、調達部よりコンサルタント等契約における競争性・公平性 の向上に向けてのアクションプランの進捗状況を説明いただいた。業務実施型に関しては 1 社応 募があまり改善されない状況から契約監視委員会での厳しい意見が出ている。また、総合評価落 札方式の案件は来年度も増加傾向のため、価格点の計算方法、予定価格の上限拘束性について検 討していくとのことだった。 5.国際機関との意見交換 .国際機関との意見交換 a.世界銀行との意見交換 平成 25 年 8 月 29 日(木) 、8 月 1 日に世界銀行駐日特別代表に就任した塚越保祐氏が来局。今 後も、両者で連携し、世界銀行スタッフの来日の機会を捉えて具体的な活動紹介等を行う意見交 換やセミナーの機会を設けることとなった。 b.アフリカ開発銀行との意見交換 平成 25 年 10 月 1 日(火)、アフリカ開発銀行所長に就任した玉置知巳氏が来局。アフリカ開 発銀行の活動紹介とともにアフリカ支援に向けた新しいポータルサイトの立ち上げについて協力 依頼があり、今後連携していくこととなった。 c.国連リクルートミッションの来局 平成 25 年 10 月 23 日(水)、国連のリクルートミッション( Ms. M. Lopez, Director, Strategic Planning and Staffing Division UN 事務局他)が来局。国連では日本人職員の採用に力を入れ 17 ており、コンサルタント業界で国連の場を活用し人材養成をする新たな方法について意見交換を 行った。特に UNV の活用など積極的なアイデアが提案され、JICA とも連携の上、国際協力人材 の確保について協力することとなった。 Ⅱ.研修・セミナー A.研修 1.新人コンサルタントのための開発コンサルティング基礎研修 本研修は、開発コンサルタントとして、海外での開発コンサルティング業務に携わる新人を対 象とした研修で、今年も実施機関や経験豊富なコンサルタントを講師に招き、平成 25 年 4 月 18 日、19 日の二日間で開催した。受講者は、日本の ODA の仕組みや援助の動向、開発コンサルテ ィング業務に関わる基礎的な知識について学んだ。今年は、会員企業 19 社 48 名が参加。懇親会 では、JICA の黒柳理事の協力で JICA 新入職員 24 名も参加し、講師や ECFA 関係者他、新人同 士の交流も深めることができた。 2.PCM 手法研修 本研修は、計画立案からモニタリング・評価に至るプロジェクトサイクルの参加型手法による 研修である。今年度開催した研修は以下のとおり。 開催日 6 月 19 日- 6 月 21 日 研修名 計画・立案コース 参加人数 17 名 3.スキルアップ研修 本研修は、主に会員対象とした実務レベルの研修である。今年度開催した研修は以下のとおり。 開催日 4 月 10 日-12 日 4 月 24 日-26 日 6 月 11 日、18 日、26 日、7 月 2 日 6 月 28 日 研修名 開発プロジェクト財務・経済分析 ワークショップ 開発援助における能力開発 (キャパシティ・ビルディング) その計画と評価手法 開発コンサルタントのための 英語によるプレゼンテーション 開発コンサルタントのための ビジネス英語(初級) 参加人数 16 名 14 名 8名 10 名 4.JICA 円借款プロジェクトマネージャー(PM 円借款プロジェクトマネージャー(PM)赴任前調達研修 PM)赴任前調達研修 本研修は、平成 17 年度より国際建設技術協会と当協会が協力して開催しており、今後円借款事 業でプロジェクト・マネージャー(PM)を目指す方を対象とした研修である。JICA 資金協力事 業部の方を講師に招き、円借款事業におけるコンサルタントの重要な役割である調達に係る問題 について、JICA 調達制度の基本事項、運用方針、最近の調達を巡る問題事例等について理解を深 め、円借款案件の円滑な実施の一助となることを目的としている。これまでに実施した研修は以 下のとおり。 18 開催日 7 月 17 日 10 月 17 日 3 月 26 日 講 師 JICA 資金協力業務部調達監理課兼設計・積算審査室 企画役 中川 茂雄氏 JICA 資金協力業務部調達監理課兼設計・積算審査室 企画役 中川 茂雄氏 JICA 資金協力業務部調達監理課兼設計・積算審査室 主任調査役 加藤 真理氏 参加人数 9名 13 名 15 名 5.JICA 円借款プロジェクトマネージャー(PM 円借款プロジェクトマネージャー(PM)赴任前調達研修 PM)赴任前調達研修〔実践編〕 )赴任前調達研修〔実践編〕 本研修は、円借款プロジェクトマネージャー(PM)赴任前調達研修の実践編としてより多くの ケースを取り上げて実践的に学ぶ研修で年に 1 回を目途に開催している。 開催日 1 月 10 日 講 師 JICA 資金協力業務部調達監理課兼設計・積算審査室 企画役 中川 茂雄氏 ㈱日水コン 海外事業部技術部技術調査役 岡本 隆氏 参加人数 12 名 B.セミナー 1.JICA 業務実施方針セミナー 部 名 東南アジア・大洋州部 南アジア部 企画部 中南米部 東・中央アジア部 経済基盤開発部 資金協力支援部 民間連携事業部 農村開発部 調達部 評価部 中東・欧州部 日 時 5 月 21 日(火) 10:00~11:30 5 月 21 日(火) 14:00~15:30 5 月 23 日(木) 10:00~11:30 5 月 23 日(木) 14:00~15:30 5 月 24 日(金) 10:00~11:30 5 月 24 日(金) 14:00~15:30 5 月 27 日(月) 10:00~11:30 5 月 27 日(月) 14:00~15:30 5 月 28 日(火) 10:00~11:30 5 月 29 日(水) 10:00~11:30 5 月 29 日(水) 14:00~15:30 6 月 4 日(火) 10:00~11:30 講 師 参加人数 次長 安達 一 次長 廿枝 幹雄 氏 34 名 敏 氏 24 名 審議役 岩切 氏 次長 竹内 元 次長 三竹 英一郎 課長 山村 課長 若林 次長 27 名 氏 36 名 氏 26 名 氏 寛 企画役 足立 24 名 氏 勝美 仁 岩谷 氏 直史 審議役 吉田 39 名 28 名 氏 25 名 佳菜子 氏 33 名 次長 池田 則宏 氏 22 名 次長 富田 明子 氏 29 名 産業開発・公共政策部 6 月 4 日(火) 14:00~15:30 次長兼民間セクターグループ長 村上 裕道 氏 次長兼資源・エネルギーグループ長 田中 啓生 氏 次長兼ガバナンスグループ長 田中 資記 氏 32 名 アフリカ部 6 月 5 日(水) 10:00~11:30 次長 39 名 人間開発部 6 月 5 日(水) 14:00~15:30 次長兼基礎教育グループ長 佐久間 潤 氏 次長兼高等教育・社会保障グループ長 熊谷 晃子 次長兼保健第一グループ長 小林 尚行 氏 地球環境部 6 月 6 日(木) 14:00~15:30 次長 合 森谷 山内 裕二 邦裕 計 氏 氏 氏 28 名 31 名 477 名 19 2.環境社会配慮ガイドラインセミナー 平成 25 年 4 月 4 日、JICA 新環境社会配慮ガイドラインの実施状況ついて ECFA にてセミナー を開催し、50 名の参加があった。JICA 審査部より、新ガイドラインの概要や同ガイドラインに おける戦略的環境アセスメント、その対象事業や適用事例、また非自発的住民移転や報告書執筆 要領などについて説明があり、その後、参加者との意見交換を行った。 Ⅲ.広報 A.出前講座 ECFA では、学生等に開発コンサルタントへの正しい理解を深めてもらうため、大学等に開発 コンサルタントの方などを講師として派遣する「出前講座」を平成 23 年度より実施している。今 年度の派遣実績は以下のとおり。この結果、出前講座に参加した学生は 933 名に達した。 月日 内 容 4月2日 開発コンサルタンツの プロフェッショナリズム 5 月 11 日 「国際協力人材セミナー」 開発コンサルタントに求められる人材像 5 月 27 日 開発プロジェクトの実施意義 6 月 18 日 海外都市計画コンサルティングに携わっ て 7月8日 開発コンサルタントの仕事 7月9日 「国際協力」という仕事 -開発コンサルタントのキャリア・パスー 7 月 20 日 「国際協力人材セミナー」 開発コンサルタントに求められる人材像 7 月 22 日 国際協力の様々なアクター ~開発コンサルタント~ 7 月 22 日 国際協力の様々なアクター ~開発コンサルタント~ 10 月 21 日 「グローバルキャリア・シンポジウム」 京から描くグローバルキャリア 11 月 1 日 講師 システム科学コンサルタンツ(株) 草野 干夫 氏 (株)三祐コンサルタンツ 秋吉 一磨 氏 ECFA 河野 敬子 インテムコンサルティング(株) 土居 正典 氏 ECFA 河野 敬子 (株)アルメック VPI 熊沢 憲 氏 ECFA 大塚 一雄 (株)コーエイ総合研究所 長井 圭子 氏 ECFA 河野 敬子 (株)コーエイ総合研究所 長井 圭子 氏 ECFA 河野 敬子 システム科学コンサルタンツ(株) 阿保 宏 氏 (株)日水コン 前田 千夏氏 ECFA 河野 敬子 システム科学コンサルタンツ(株) 竹田 真一郎 氏 ECFA 河野 敬子 システム科学コンサルタンツ(株) 竹田 真一郎 氏 ECFA 河野 敬子 派遣先 参加 人数 JICA 本部 28 名 JICA 中部 103 名 日本大学 38 名 横浜市立大学 60 名 高知大学 10 名 県立広島大学 62 名 JICA 地球ひろば 127 名 神戸大学 80 名 JICA 関西 29 名 オリエンタルコンサルタンツ(株) 塚原 治美 氏 京都大学 60 名 開発コンサルタントの仕事 八千代エンジニヤリング(株) 杉田 昌也氏 ECFA 高梨 寿 八戸工業大学 18 名 12 月 7 日 「国際協力人材セミナー」 開発コンサルタントに求められる人材像 日本工営(株) 作中 秀行氏 ECFA 河野 敬子 JICA 東北 70 名 12 月 8 日 「国際協力カレッジ 2013」 開発コンサルタントの仕事 (株)三祐コンサルタンツ 秋吉 一磨氏 JICA 中部 88 名 12 月 11 日 「国際協力 JOB セミナー」 開発コンサルタントの仕事 (株)日水コン 前田 千夏氏 ECFA 大塚 一雄 JICA 地球ひろば 63 名 12 月 13 日 開発コンサルタントの仕事 (株)ニュージェック 西田 雅氏 ECFA 河野 敬子 関西大学 60 名 20 12 月 13 日 開発コンサルタントで働く 1月7日 開発コンサルタントの仕事 (株)ニュージェック 西田 雅氏 NTC インターナショナル(株) 楢本(服部) 朋子氏 ECFA 河野 敬子 ㈱三祐コンサルタンツ 橋口 幸正 氏 ECFA 河野 敬子 合 京都大学 19 名 鹿児島大学 18 名 計 933 名 B.グローバルフェスタ JAPAN 毎年、日比谷公園で開催されている国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN 2013」が、 今年も10月5日(土)、10月6日(日)の両日開催された。ECFAでは、広報研究会を中心に準備を 進め、できるだけ多くの方々にODA現場の最前線で働く「開発コンサルタント」について理解を 深めてもらうため、出展ブースにて「開発コンサルタントを紹介するプレゼンテーション」およ び「開発コンサルタントキャリア相談」を行った。両日で、会員企業13社、総勢60名を超える協 力者でブース運営を行い、開発コンサルタントに関心を持つ方々へ直接説明を行った。 C.ワン・ワールド・フェスティバル 大阪で開催されている国際協力イベント「ワン・ワールド・フェスティバル」に初出展した。2 月1日(土)、2月2日(日)の両日開催され、当日のブース運営は、国際航業(株)、(株)三祐コ ンサルタンツ、 (株)CDCインターナショナル、パナソニックエクセルインターナショナル(株) の協力の下、開発コンサルタントの説明やキャリア相談などを行った。また、2日(日)には、世 界とつながる仕事「開発コンサルタントって何だろう」を開催、国際航業(株)の高畑氏、JICA 関西の吉村氏の協力の下、JICAとコンサルタントの仕事の違いなどの説明を行った。 D.国際開発ジャーナルへの寄稿 平成25年8月19日付の臨時理事会での承認を踏まえ、開発コンサルタントについての正しい理 解を深める対外情報発信の強化を図る一環として、 「国際開発ジャーナル」へ年に数回寄稿した。 広報研究会を中心に人選を行い、事務局が依頼した。寄稿は以下の通り。 号 タイトル 2013 年 10 月号 地方電化の現場から~電化計画の光と絆~ 2014 年 1 月号 祐(たすけ)の心、祐の喜び ~ダムの施工管理から村の保健婦育成まで~ 2014 年 4 月号 (掲載予定) 開発コンサルタントの原点から開発投資へ ~投資者としての役割を考える 執筆者 ECFA 企画委員会 副委員長 八千代エンジニヤリング(株) 常務取締役 国際事業本部長 小宮 雅嗣 氏 (株)三祐コンサルタンツ 常務取締役 海外事業本部長 橋口 幸正 氏 ECFA 理事 (株)レックスインターナショナル 代表取締役 橋本 強司 氏 E.国際協力キャリアフェア 2013 平成 25 年 11 月 30 日(土)、国際協力分野での就職を希望する人を対象とした「国際協力キャ リアフェア」が市ヶ谷で開催された。 (株)国際開発ジャーナル社からの要請により、事務局がキ ャリア相談員として 2 名協力した。会員企業からは、アイ・シー・ネット(株)、 (株)エイト日 本技術開発、(株)かいはつマネジメント・コンサルティング、(株)コーエイ総合研究所、国際 21 航業(株)、システム科学コンサルタンツ(株) 、日本テクノ(株)、八千代エンジニヤリング(株) がブース出展した。当日は、出展者がセミナーを開催したり各社個別ブースにて就職説明・相談 を行ったりした。参加者は皆熱心に業界の話しを聞き、情報収集を行っていた。 F.開発コンサルタント紹介動画作成 ECFA では平成 23 年度より大学等へ講師(コンサルタント)を派遣する出前講座を行っており、 講座の中で、写真に加えてビデオを活用した紹介はイメージがしやすく好評を得ている。しかし、 その動画は各社で独自に制作したものであるため汎用性が低いため、より利用しやすい開発コン サルタント紹介動画を作成してはどうかとの意見があった。このようなニーズを踏まえ、広報研 究会では、出前講座で利用する開発コンサルタントを紹介するビデオを制作すべく検討を行い、 次年度制作に向けて準備することとなった。 G.JICA と広報に関する意見交換 広報に関する意見交換 平成 25 年 11 月 8 日(金)JICA にて、ODA の広報に関する意見交換を行った。JICA からは、 ODA60 周年・JICA40 周年等の節目の年でもあり、ODA の広報をさらに強化していきたい旨説 明があった。 ECFA からは、JICA 広報誌では ODA 事業におけるコンサルタントの役割について、 十分説明されてないところがあり、パートナーとして工夫するよう要望した。また、JICA からは、 ECFA も 50 周年であればそれを追い風として、これまでの成功案件を広く国民へ広報し、併せて 表彰することなどについてオールジャパンとして取り組んでいきたいとの提案があり、その実現 に向け今後 ECFA としても協力していくこととなった。JICA 側出席者は調達部井倉部長、広報 室鈴木室長。ECFA 側は広報研究会幹事の久野氏((株)三祐コンサルタンツ)、広報研究会メン バーの有山氏((株)八千代エンジニヤリング)、竹田氏(システム科学コンサルタンツ(株))、 事務局より高梨、河野が出席した。 平成 25 年 11 月 20 日(水)、JICA 人事部と JICA 採用活動におけるコンサルタントの紹介支 援について意見交換を行った。JICA では、採用活動の一環として商社やメーカー等の協力を得て、 ODA の紹介行っている。ECFA 出前講座でも学生の間で JICA は知られているが、開発コンサル タントついては十分知られていない。今後、JICA が実施する体感セミナー(開発課題などを取り 上げ、実践的に JICA 業務を体感するセミナー)や、Jicafe(JICA 職員から学生が直接話を聞く 機会)などイベントの開催時に、ODA 事業で開発コンサルタントと JICA がどのように協力しな がらプロジェクトを進めているかなど、コンサルタントを交えて紹介する機会を設けてもらうこ ととなった。 H.Jicafe への協力 平成 26 年 1 月 29 日(水)JICA 研究所にて、JICA の新卒採用イベント「Jicafe」に初参加し た。Jicafe は、JICA を希望する新卒の学生が、直接若手職員に質問ができる座談会形式のイベン トで、6 名程度の職員が回答者となり、1 名の職員につき 15 名程度の学生が質問(1 セッション 20 分)し、時間がきたら学生は次に質問をしたい職員のところに周って話を聞くといったもので ある。この度、その協力者に開発コンサルタントが加わることとなり、午前のセッションでは(株) 建設技研インターナショナルの満倉氏、午後はシステム科学コンサルタンツ(株)の竹田氏より 協力を得た。学生からは「開発コンサルタントってなんですか。」 「新卒で JICA を応募すること 22 は考えなかったのですか。 」「開発コンサルタントから見た JICA の印象は。」 「自分でコンサルタ ント向きだと思うことはどんなことですか。 」など、途切れる間もなく質問が続いた。 平成 26 年 2 月 21 日は京都〔国際航業(株)阿部氏〕 、2 月 22 日は JICA 関西〔NTC インター ナショナル(株)糀谷氏〕 、2 月 25 日は JICA 研究所〔午前:ICNET(株)下山氏、午後:日本 工営(株)檜田氏〕にて同イベントが開催され、引き続き会員企業の方の協力を得た。合計参加 人数は、800 名程度あり、開発業界に関心のある学生が開発コンサルタントについて正しい理解 を深めるよい機会となった。 Ⅳ.情報収集 A.海外コンサルティング業務等受注実績調査 今年度も当協会はじめ海外運輸協力協会、海外農業開発コンサルタンツ協会ならびに国際建設 技術協会が協力し、各会員への平成 24 年度受注実績調査を実施した。 (対象企業 76 社) 平成 24 年度の受注総額は 666.2 億円と 23 年度の 892.1 億円と比べ 226 億円の大幅な減額とな り、件数も 1,040 件から 960 件と減少した。この要因としては、23 年度は JICA の中期計画の最 終年度のため例年以上に多くの案件公示が行われ、業界の受注も大幅に伸びたが、24 年度はその 分減少となったと言える。具体的には、円借款以外の技プロ等が 534.6 億円から 369.7 億円へと 164.9 億円と大幅に減額し、サービス形態別では、技術協力/円借款付帯プロジェクトが 204.8 億 円から 127.1 億円へと減少し、開発計画調査型技術協力が 136.5 億円から 43.3 億円に大きく落ち 込んでいる。ODA 以外からの受注は、89.9 億円で前年度に比し 32.0 億円増加し 31 件の増だっ たが、国際機関からの受注はこれまでの最低の 9.4 億円だった。業務分野別では、運輸交通(215.1 億円) 、公益事業・上下水道(85.8 億円) 、エネルギー(85.2 億円) 、社会基盤・通信・放送(82.0 億円)の順だった。地域別では、アジア(315.2 億円) 、アフリカ(207.8 億円) 、中東(51.6 億 円)と続き、国別では、ベトナム、ミャンマー、ケニア、フィリピン、インドの順となり、特に ミャンマーが 44 億円(第 2 位)で昨年の 8.3 億円から 4.3 倍の伸び、ミヤンマーの躍進が目立っ てと言える。 以下に、平成 17 年度~平成 24 年度に亘る受注総額と受注件数の推移と平成 14 年度~平成 24 年度の資金源別受注額の推移を示す。 海外コンサルティング業務の受注総額と受注件数の推移 (単位:億円) 年度 受注総額=A 受注件数=B 1 件当たりの受注額(A/B) 17 年度 587.1 908 件 0.65 18 年度 578.4 923 件 0.63 19 年度 782.6 931 件 0.84 20 年度 681.0 950 件 0.72 21 年度 793.6 1059 件 0.75 22 年度 707.4 1011 件 0.70 23 年度 892.1 1040 件 0.86 23 24 年度 960 件 666.2 0.69 海外コンサルティング業務の資金源別受注総額の推移 599.4 572.5 498.2 587.1 578.4 782.6 681.0 793.6 707.4 (443.2) 892.1 (693.4) 666.2 (497.1) Ⅴ.調査・研究活動 A.コンサルタント業界のグローバル展開に向けた研究 今後、マーケットとして期待される世銀等国際機関や民間投資(PPP等)分野に対応すべく、 欧米諸国のコンサルタントの海外進出の現状を研究し、今後のわが国コンサルタントのグローバ ル化の参考とすべく、会員企業の日本工営㈱が実施し「外国建設コンサルタント企業の国際進出 に係る調査」についての報告会を開催した。 1. 外国コンサルティング企業の国際展開 外国コンサルティング企業の国際展開に係るセミナー の国際展開に係るセミナー 平成 25 年 9 月 24 日(火)、日本工営(株)が実施した「外国建設コンサルタント企業の国際 進出に係る調査」について、当協会会員向けに報告会を開催した。当日は、調査に関わった同社 の事業推進部グローバル戦略室の黒田課長から、世界的な建設コンサルタント企業の海外マーケ ットに注目し、拡大していく国際的売上高(自国以外の売上高)の動向などについて報告があっ た。特にアジア地域では売上高が近年急激に伸びており、地域別でみると世界的にも最大の市場 となっている。また、アジアへの海外展開を実施している欧州コンサルタント企業の現状分析や、 韓国企業の実態、併せてシンガポール・香港等の企業についても紹介があった。同調査は、ヨー ロッパ・アジアのコンサルティング企業の海外進出の現状について現地調査を実施したもので、 今後のわが国コンサルタントの海外展開にも資するものと考えられる。会員より 20 名の参加があ った。 24 B.ECFA による優良案件発掘・形成活動 JKA(旧日本自転車振興会)による委託調査が廃止後、ECFA 基金を活用した会員向けプロジ ェクト発掘・形成事活動の支援を検討してきたが、残念ながら本年度は対象となる事業の要請は なかった。引き続き来年度に期待したい。 Ⅵ.アジア PPP 推進協議会 『アジア PPP 推進協議会』 (APPC)は、アジア諸国における PPP 事業の推進を目的に、経済 産業省の指導の下 2006 年に設立された。会員は、商社、メーカー、建設、銀行、コンサルタン ト、法律事務所等の民間企業 43 社により構成され、当協会が事務局を務めている。現在、電力・ 都市交通・上下水道分野の3つの部会に分かれ、さらに部会横断的活動としてスマートシティ WG を設置し、各セクターにおける PPP プロジェクトの案件形成、実施上の課題と政府(JICA、 JBIC 等)や国際機関(ADB、IFC 等)による支援策について意見交換を行っている。 A.平成 25 年度活動計画の概要 本年度の活動計画は、6 月の APPC 総会にて確定した活動計画の概要は以下のとおりである。 1.基本的な方向 新政権の成立とともに日本経済再生本部の下、産業競争力会議等が設置され、大胆な金融政策 等新たな政策が打ち出され、アベノミクスの成果が見え始めたところである。こうした中、イン フラ輸出分野においては、本年 3 月に「経協インフラ戦略会議」が立ち上げられ、わが国企業に よるインフラ・システムの海外展開を後押しすべく、具体的な受注につなげる体制や制度の改善 を通じ戦略的かつ効率的な実施を求めている。そこで、日本企業によるインフラ・システム輸出 実現のために、政府・公的機関・日本企業が一体となった取り組みとして案件発掘段階からの緊 密な官民連携や、実効性のある金融支援制度が整いつつある。 APPC の協議会活動としては、 会員企業が推進する PPP インフラ事業推進のため、 適切な支援、 国益に資する PPP 事業の創成に向け、政府関係機関、国際機関、自治体との連携を深めていく。 以上を踏まえ、今年度の APPC としての全体活動は、下記の通りであった。 なお、協議会の運営形式としては、セミナー形式、ラウンド形式、有志によるワーキング形式 等、活動目的に応じて柔軟に対応した。 2.政府関係機関及び国際機関、自治体との連携の促進 インフラ・システム輸出における PPP 事業の推進において、わが国の国際競争力を発揮するた めには、より密接な官民連携が必要である。案件実現のためには川上からの関与が重要といわれ る中、具体的な支援制度の内容と運用について検討する必要がある。PPP 事業権取得へ向けては 政府間対話の中で、民間提案型案件をバックアップする枠組みや提案企業を優遇する働き掛けを 強化することが求められる。また、事業化にとって最も重要であるプロジェクトファイナンスに おいて、JICA 海外投融資を始め、JBIC、NEXI 等のインフラ輸出金融支援ツールに対し、更な るリスクテイクや柔軟な制度運用について大きな期待が寄せられている。 こうした状況に鑑み、下記の活動を実施した。 (1) 経済産業省をはじめ国土交通省などとの官民対話の機会を作り、アジア諸国の PPP 制度の 25 現状と課題について検討の上、改善に向けた提言を取り纏め、わが国政府の各国との PPP 事業推進における政策対話に資するべく意見交換を行った。 (2) JICA との対話においては、PPP 事業推進のため PPP F/S から事業形成にいたる出口戦略、 JICA 海外投融資によるバンカビリティの低い案件への支援策、ODA 無償、有償資金によ る VGF の創設など、テーマを絞った中身の濃い議論を行った。 (3) JBIC や NEXI との対話の機会を増やし、両機関の支援制度においてより大胆なリスクテ イクの実現にむけ関係強化を図った。 (4) 国際機関については、特に ADB に関し、昨年度の PPP 戦略研究会でのインフラ支援ツー ルの紹介に引き続き、案件形成支援、ファイナンス支援について継続的な意見交換を行っ た。 (5) 地方自治体については、横浜市に代表される本邦企業の海外展開支援を行っている地方自 治体との交流を深め、会員企業の推進する具体的案件において、初期段階からの参画を要 請し事業化へ繋げるよう推進を図った。 3.アジア諸国及びその他の重点地域における政府・公的機関関係者との意見交換 アジア諸国は国際機関の支援を得て PPP 法の整備を進め、PPP スキームによる自国インフラ の整備を望んでいるが、実施体制の面では多くの課題が残っており、PPP 事業について十分理解 されているとは言い難い。 このため、経済産業省、JICA 等の協力を得て、アジア諸国の政府・公的機関からプロジェクト の鍵を握る関係者をわが国に招聘し、PPP 政策のあり方、金融支援のメカニズム、日本の優れた 技術や知見の紹介、実務担当者との意見交換を図りたい。加えて、わが国の類似プロジェクトの 具体的事例やショーケースの視察、研修生の受入など、日本企業と交流する機会の拡充と、会員 企業や専門家によるプレゼンテーションを通じ、アジア諸国のインフラ需要の取り込むきっかけ とした。 また、アジア以外の地域においても、今後海外進出・交易・安全保障等の観点から日本の国益 上重要と思われる地域・国におけるインフラ支援や、それと連携した PPP 事業機会の形成につい て、関係者との意見交換を通じ議論を深めた。 4.経済産業省との研究会の開催 国内においては、インフラ輸出における本邦企業支援、金融支援制度の充実が進む中、依然と して案件獲得に至るハードルは高く、その要因としてアジア各国の PPP 制度の未成熟にあると推 察される。 そこで今年度は、案件発掘、形成、獲得の各過程における各国 PPP 制度について課題を深掘り し、その対応策について検討を加え、経済産業省の支援により相手国の関連機関への提言を図る ことを目的とした研究会を開催した。 5.全体部会活動 APPC セミナーによる情報提供や、各部会活動への情報提供・講師の提案など、全体事務局と しての活動をさらに強化を図った。 (1) 既 PPP F/S 実施済案件の事業化推進、新規 PPP 案件の発掘を進めるべく、関係省庁・機 26 関との連携・意見交換の機会を創出し、深掘りを行った。 (2) これまでのアジア諸国に加え、新たな視点として資源確保や安全保障などわが国の国益に 資する国におけるインフラ整備状況などの情報収集・提供を行い、次代の PPP 案件の形成 に向け川上からの関与を積極的に促進する機会を提供した。 (3) インフラ輸出に関する諸団体、支援機関との交流を深め、セミナー共催なども行った。 B.活動実績 【APPC セミナー】 セミナー】 回 第1回 月日 9月 4日 臨時 10 月 3 日 インド セミナ ー 11 月 6 日 第2回 11 月 13 日 第3回 2 月 19 日 第4回 3月 4日 内 容 政策研究大学院大学白石学長を招き、『東南アジアの政治経済動向』を開催 (株)日本開発政策研究所代表取締役社長小林氏、早稲田大学客員教授杉田氏を招 き、『SEZ による 500 万人職作り構想とチャオピューSEZ~ミャンマーの開発 戦略について~』、『DAWEI 開発の現状と課題~新たなスマートコンビナー トを目指して~』を開催 EY インド(Ernst & Young LLP)の Mr. Abhaya Krishna Agarwal(インフラ ストラクチャー・PPP 政府&トランザクション・アドバイザリーリーダー/ パートナー)、Mr. Rajesh Samson(インフラストラクチャー・トランザクショ ン・アドバイザリーパートナー)を招き、『インド・インフラセクターの動向と 投資機会』を開催 JICA アフリカ部大竹次長、AfDB アジア代表事務所遠藤氏を招き、『TICAD V の成果と今後の展開について』、『アフリカ開発銀行の展開方策と商品の紹介 ~弊行の概要と PPP を中心に~』を開催 環境省地球環境局国際連携課川又国際協力室長を招き、『”一足飛び”型発展 の実現に向けた資金支援について』を開催 DMIC DC で JICA 専門家村山氏を招き、『DMIC 構想の進展状況と DMIC 案 件の今後の進め方について』を開催 【スマートシティ WG】 WG】 日時 7 月 10 日 第2回 9 月 18 日 第3回 10 月 28 日 特別 セミナー 12 月 26 日 第4回 2 月 26 日 第5回 内 容 • JICA の具体事例 • Y-PORT 事業の現在と未来-アジア における持続可能な都市の実現に向け た取組 横浜市共創推進室- • スマートシティ事業におけるファイ ナンス上の留意点 • 討論 「今後の WG の進め方とニー ズ調査及びサブ WG の設置について」 • ワークショップ形式によるグループ 検討とグループ発表 • スマートコミュニティ海外展開に向 けた課題と施策 • Eco City の創造における公共交通の 役割 • クリチバ市の現状と課題および JICA 協力の方向性 • ワークショップ形式によるグループ 検討とグループ発表 • デベ視点で見るアセアンでのスマコ ミ展開 グリーンフィールドからのスマコ ミ・タウンシップ開発は可能か デベ視点でのアセアン各国 27 講師 ・ JICA 経済基盤開発部 平和構築・都市・地 域開発グループ次長 宮崎 桂氏 ・ 横浜市 政策局共創推進室担当部長 国際 技術協力担当部長 橋本 徹氏 ・ 三菱東京 UFJ 銀行 ストラクチャードファ イナンス部 上級調査役 宮川 智紀氏 ・ コーディネーター (株)オリエンタルコンサ ルタンツ GC 事業本部交通計画部 IT グループ 次長 加藤 宏承氏 ・ 経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 課長補佐 立石 拓也氏 ・ 世界銀行 金融・経済・都市開発局 主席都市 専門官 鈴木 博明氏 ・ JICA 経済基盤開発部 平和構築・都市・地 域開発第一課企画役 三浦 淳一氏 ・ 不動産コンサルタント 嶋崎 潤一氏 ・ JETRO 機械・環境産業部 インフラ・プラ ントビジネス支援課 吉田 雄氏 • APPC 版スマートシティの共通概念 に関する意見交換 • 来年度に向けた WG のあり方につい ての意見交換 • ワークショップ形式によるグループ 検討とグループ発表 【電力調査部会】 日時 5 月 17 日 第1回 9月6日 第2回 内 容 • 最近の海外インフラビジネス関連の 政策動向について • 日豪経済委員会インフラミッション について • 本年度の活動方針について • 最近のインフラ海外展開等に係る政 策動向について • 第 4 回 ASEAN 連結性シンポジウム について • 会員企業による電力案件発掘・形成 調査の実施状況について(経済産業省 円借款・民活インフラ案件形成等調査) ペルー・タクナ州地熱開発事業調査 ウクライナ・ドブロトブリスカ石炭 火力発電所増設プロジェクト調査 12 月 13 日 第3回 • 最近のインフラ海外展開などに係る 政策動向について • ミャンマーのIPP事業環境につい て • 「メコン経済開発セミナー」につい て 講師 ・ 経 済 産業 省 貿 易経 済 協力局 資 金協 力 課 課長補佐 宮崎 拓夫氏 ・ 電源開発(株) 国際業務部企画管理室長代理 猪平 卓哉氏 ・ 経 済 産業 省 貿 易経 済 協力局 資 金協 力 課 課長補佐 宮崎 拓夫氏 ・ 電源開発(株) 国際業務部企画管理室長代理 猪平 卓哉氏 ・ 日本工営㈱コンサルタント海外事業本部地 圏防災室副理事 吉村 司氏 ・ 伊 藤 忠商 事 ㈱電 力プ ロ ジェク ト 部 尾 崎 寛氏 ・ 経済産業省 大臣官房企画官(資金協力担 当) 明石 和彦氏 ・ 新日本有限責任監査法人 シニアコンサル タント 新井 祥子氏 ・ 新 日 本有 限 責任 監査 法 人 プ リ ンシ パ ル 柏木 健志氏 【都市交通調査部会】 日時 7 月 24 日 第1回 10 月 16 日 第2回 2月 5日 第3回 内 容 • JICA における都市鉄道 O&M 支援に ついて • JR 東日本の目指す海外鉄道事業 • 日本工営の鉄道事業への取り組み • CBTC(無線式列車制御システム)の 動向と国際規格について • 円借款を活用した戦略的インフラ・ システム輸出 • 周辺事業(駅前開発)について - JICA の取り組み- • 東京地下鉄の海外の取り組み • OECD 輸出信用アレンジメント・鉄 道セクター了解の概要 • 国土交通省におけるインフラ・シス テム海外展開支援の取組について • ミャンマーの状況について • タイ・バンコク~チェンマイ及びバ ンコク~ラヨンにおける高速鉄道調査 • 日立の鉄道:英国市場への挑戦とビ ジネスモデルの変革 ~PPP 案件への チャレンジ~ 28 講師 ・ JICA 経済基盤開発部 運輸交通・情報通信 第一課 課長 小泉 幸弘氏 ・ 東日本旅客鉄道(株) 国際業務部 次長 江澤 肇氏 ・ 日本工営(株) 鉄道事業部 事業部長 西野 謙氏 ・ 日本信号(株) 国際事業部執行役員事業部長 大島 秀夫氏 ・ 経済産業省 貿易経済協力局資金協力課 係 長 岡 哲郎氏 ・ JICA 経済基盤開発部 平和構築・都市・地 域開発第一課 課長 安田 智幸氏 ・ 東京地下鉄(株) 鉄道本部 ハノイ市都市鉄 道整備事業支援プロジェクトチーム 渉外担当 部長 川上 邦雄氏 ・ 経済産業省 貿易経済協力局 通商金融戦 略分析官 中村 正大氏 ・ 国土交通省 総合政策局国際政策課地域戦 略室 課長補佐 山本 貴弘氏 ・ JICA 経済基盤開発部 運輸交通・情報通信 第一課 企画役 今井 健氏 ・ 日本コンサルタンツ(株) 企画営業本部 課 長 宇都宮 真理子氏 ・ (株)日立製作所 木 學氏 交通システム社 技監 鈴 【上下水道調査部会】 日時 7 月 31 日 第1回 10 月 30 日 第2回 1 月 29 日 第3回 内 容 • インフラ・システム輸出戦略を踏ま えた今後の海外水ビジネス展開 • 『科学技術協力』における下水道分 野の協力事例 • 横浜市の下水道分野における海外の 取組みと公民連携 • 当社のソーラー事業及びアフリカに おける取組について • アジア水環境パートナーシップ事業 の取り組みとアジア諸国における水環 境分野のニーズ • 下水処理技術の海外展開に関する JS の取組み • 日本貿易振興機構(ジェトロ)のイ ンフラ・プラントビジネス支援の最近の 取組み • 下水処理パッケージ案件化 WG 中 間報告 • アジア水環境分野における技術協力 プロジェクトからの案件形成について • 世 界 銀 行 グ ル ー プ Water Sector Projects in Asia • インフラ・システムの海外展開の支 援 • 下水処理パッケージ案件化 WG 終報告 最 講師 ・ 経済産業省 製造産業局 水ビジネス・国際 インフラ・システム推進室 係長 花等 薫氏 ・ JICA 地球環境部 環境管理グループ 環境 管理第一課 課長 野田 英夫氏 ・ 横浜市環境創造局 下水道計画調整部 下 水道事業推進課長 中村 永秀氏 ・ シャープ(株) 東京支社渉外部 政策エネ ルギーグループ主事 久保田 美寿氏 ・ 地球環境戦略研究機関 自然資源・生態系サ ービス領域 タスクマネージャー(水資源管理) 久山 哲雄氏 ・ 日本下水道事業団 国際室 室長 中沢 均氏 ・ JETRO 機械・環境産業部 インフラ・プラ ントビジネス支援課 小林 恵介氏 ・ パシフィックコンサルタンツ(株) 事業開 発本部 行政マネジメント部 主席アドバイザ ー 塩原 英雄氏 ・ JICA 地球環境部 水資源・防災グループ 水資源第一課 松本 重行氏 ・ 世界銀行東京事務所 ビジネス・インフォメ ーション・アドバイザー 池上 隆夫氏 ・ 国土交通省 総合政策局 海外プロジェク ト推進課 課長補佐 西 修氏 ・ パシフィックコンサルタンツ(株) 事業開 発本部 行政マネジメント部 主席アドバイザ ー 塩原 英雄氏 【下水処理パッケージ案件化検討 WG(上下水道調査部会) WG(上下水道調査部会)】 ① 設立趣旨・目的 アジアの中進国や途上国の大都市で高まる下水道整備への需要に対応し、日本企業の PPP 案件 形成および受注を促進するために、国や地域で異なるニーズを的確に捉え、本邦技術に優位性が ある省スペース・省エネ・エコ関連技術による差別化(STEP 案件化)に保守管理を加えた「下 水処理パッケージ」の LCC における優位性を示すことを目的とした。 ②メンバー アジア PPP 推進協議会(APPC)上下水道調査部会 ③ 体制 事務局:アジア PPP 推進協議会事務局(ECFA) ④ 開催経緯 回 月日 KO 会議 8 月 29 日 第1回 ワーキング 第2回 ワーキング 第3回 ワーキング 第4回 ワーキング 内 容 WG 進め方についての協議 10 月 7 日 対象国・市場の選定および STEP 案件化に向けた要素技術の抽出 11 月 7 日 対象市場ごとの下水処理プロセスフローの決定および LCC 試算 12 月 13 日 LCC 試算結果の確認および提言作成に向けた討議 1 月 15 日 『下水処理パッケージ海外展開促進に関する考え方』の内容協議、まとめ 29 【PPP 戦略研究会・ワーキング】 ① 設立趣旨・目的 会員企業裨益となるよう、勝ちパターンのモデルづくりや提案型 PPP への取り組みを強化し、 PPP 事業の案件形成と、日本企業が受注しやすい環境づくりを目指して、各国(ASEAN+α)PPP 制度の現状を把握し、日本の民間企業が、アジア諸国で民間提案による PPP 事業の案件形成及び 受注促進につなげるための、APPC 版、国別 PPP 事業推進ガイドブックを作成することを目的と した。 ② メンバー PPP 専門家 アジア PPP 推進協議会(APPC) ③ 体制 事務局:アジア PPP 推進協議会事務局(ECFA) 後援:経済産業省資金協力課 ④ 開催経緯 回 第1回 研究会 第1回 ワーキング 第2回 ワーキング 第3回 ワーキング 第4回 ワーキング 月日 10 月 10 日 11 月 1 日 12 月 6 日 1 月 10 日 2 月 18 日 第2回 研究会 3月 5日 第5回 ワーキング 3 月 12 日 内 容 (株)三井物産戦略研究所フェロー 美原 融氏を招き、『各国 PPP 制度の現状と 課題』について討議 各国 PPP 制度の整理と比較表の作成及び対象国の選定 対象国における PPP 事業の各社事例紹介 対象国における PPP 事業改善策の検討とガイドブックの構成検討 ガイドブックの素案作成 講演:アジアの PPP とインフラファイナンスの課題 国際機関の立場から(ADB シニアアドバイザー 加賀氏) 意見交換:対象国 PPP 事業の状況とその改善策及びガイドブックについて ガイドブックのまとめ 【JICAJICA-APPC 定期交流会・ODA 定期交流会・ODAODA-PPP WG】 WG】 ① 設立趣旨・目的 昨年度の検討で課題抽出された「バンカブルな PPP 案件の実現」に向けて、ODA による公的 資金投入と組み合わせた「ハイブリッド方式」を他国に先駆けて検討することで、本邦民間企業 によるアジアでの PPP 案件の受注促進を狙うことを目的とした。 ② メンバー JICA 民間連携事業部 アジア PPP 推進協議会(APPC) ③ 体制 事務局:アジア PPP 推進協議会事務局(ECFA) ④ 開催経緯 回 第1回 ワーキング 第1回 意見 交換会 月日 9 月 10 日 9 月 25 日 内 容 JICA-APPC 定期交流会 第 1 回意見交換会に向けた PPP/FS の課題抽出 JICA 民間連携事業部次長 池田 則宏氏、同部海外投融資第一課 課長 安井 毅裕氏を招き、『海外 PPP インフラ事業展開における課題と今後の支援方向性 について』、WG より『過去の PPP/FS に共通する民間視点からの課題』をそれ 30 第2回 ワーキング 第1回 ラウンド 会議 第3回 ワーキング 第2回 ラウンド 会議 第4回 ワーキング 第5回 ワーキング 第2回 意見 交換会 10 月 24 日 12 月 10 日 12 月 19 日 1 月 22 日 2 月 12 日 2 月 28 日 3 月 25 日 ぞれ発表し、これらについて討議 次回以降の JICA との協議項目の絞込みおよび JICA への事前質問所の作成 JICA 民間連携事業部次長 池田 則宏氏、同部連携推進課兼海外投融資第一課 主任調査役 神谷 望氏を招き、主にベトナムを例として『海外投融資の活用に 向けた方策』を討議 ODA 等を活用した PPP 案件形成の施策について検討(1) JICA より市川理事を始め、民間連携事業部、企画部から合計 7 名を招き、 『ODA と PPP の戦略的な活用』について討議 ODA 等を活用した PPP 案件形成の施策について検討(2) ODA 等を活用した PPP 案件形成の施策についての意見書内容協議、まとめ JICA より民間連携事業部田中部長を始め、同部、企画部から合計 5 名を招き、 本ワーキングにて作成した『ODA 等を活用した PPP 案件形成促進施策の検討』 について意見交換を実施 Ⅶ.事務局運営 A.通常総会 第 50 回通常総会 日 時:平成 25 年 5 月 31 日(金)午後 4 時 00 分 ~ 午後 5 時 30 分 出席者:正会員代表者 63 名、うち委任状 13 名 審議事項: 1)第 1 号議案 平成 24 年度事業報告(案) 2)第 2 号議案 平成 24 年度収支決算報告(案) 3)第 3 号議案 平成 25 年度事業計画(案) 4)第 4 号議案 平成 25 年度収支予算(案) 報告事項: 会員の異動 B.理事会 1.理事会の開催 開催日 第 1 回理事会 平成 25 年 5 月 16 日 第 2 回理事会 平成 25 年 9 月 5 日 審議事項・報告事項 審議事項: 1. 第 50 回通常総会に付議する事項 1) 第 1 号議案 平成 24 年度事業報告(案) 2) 第 2 号議案 平成 24 年度収支決算報告(案) 3) 第 3 号議案 平成 25 年度事業計画(案) 4) 第 4 号議案 平成 25 年度収支予算(案) 2.会員の入会 報告事項: 1.企画委員会メンバー委嘱 2.ECFA 平成 25 年度第1四半期報告 3.分科会研究会の活動 4.会員の退会 5.その他 審議事項:なし 報告事項: 1.臨時理事会の報告 2.平成 25 年度第 2 四半期活動報告 3.分科会・研究会の活動 4.本邦コンサルタントの国際競争力について 5.その他 31 出席者 理事:15 名 監事:2 名 理事:15 名 監事:2 名 第 3 回理事会 平成 25 年 12 月 19 日 第 4 回理事会 平成 26 年 3 月 20 日 審議事項: 1.50 周年記念事業 2.ECFA 基金に係る債券の買換えについて 報告事項: 1.臨時理事会の報告 2.平成 25 年度第 3 四半期事業報告 3.分科会・研究会の活動 4.臨時企画委員会の報告 5.その他 審議事項: 1.平成 26 年度事業計画(案) 2.平成 26 年度収支予算(案) 3.平成 26 年度理事会の開催について 4.3 人目の副会長職選任について 報告事項: 1.平成 25 年度第 4 四半期事業報告 2.分科会・研究会の活動 3.ECFA 基金に係る債券の買い換えについて 4.AJCE との連携作業状況報告 5.その他 理事:12 名 監事:2 名 理事:15 名 監事:2 名 2.臨時理事会の開催 開催日 第 1 回臨時理事会 平成 25 年 8 月 19 日 第 2 回臨時理事会 平成 25 年 10 月 24 日 第 3 回臨時理事会 平成 26 年 1 月 31 日 審議事項・報告事項 審議事項: 1.国際開発ジャーナル誌への投稿 2.会員の入会 審議事項: 1.会員の入会 審議事項: 1.会員の入会 議決数 理事:19 名 理事:19 名 理事:19 名 3.理事会終了後の懇談会 開催日 第 1 回理事会終了後 平成 25 年 5 月 16 日 第 2 回理事会終了後 平成 25 年 9 月 5 日 第 4 回理事会終了後 平成 26 年 3 月 20 日 ゲスト 独立行政法人 国際協力機構 理事長 田中 明彦 氏 外務省 国際協力局開発協力総括課課長 徳田 修一 氏 独立行政法人 国際協力機構 理事 黒柳 俊之 氏 テーマ JICA の新たな取り組みとわが国コンサル ティング企業への期待 平成 25 年度国際協力の重点方針とわが国 コンサルティング企業への期待 JICA の新たな取組み(重点施策、予算の 概要、実施体制等)とコンサルティング業 界への期待」 4.会員の入退会 【入会】 種別 賛助会員 会員名 承認 (株)日立製作所 25.5.16 正会員 カーボンフリーコンサルティング(株) 25.8.19 正会員 サンコーコンサルタント(株) 25.10.24 特定非営利法活動法人 HANDS 25.12.16 協力賛助会員 32 C.企画委員会 1.企画委員会の開催 開催日 第 1 回企画委員会 平成 25 年 5 月 13 日 第 2 回企画委員会 平成 25 年 8 月 30 日 第 3 回企画委員会 平成 25 年 12 月 13 日 第 4 回企画委員会 平成 26 年 3 月 13 日 議 題 審議事項: 1.第 50 回通常総会に付議する事項 1) 第 1 号議案 平成 24 年度事業報告(案) 2) 第 2 号議案 平成 24 年度収支決算報告(案) 3) 第 3 号議案 平成 25 年度事業計画(案) 4) 第 4 号議案 平成 25 年度収支予算(案) 2.会員の入会 報告事項: 1.企画委員会メンバー委嘱(含む委員長及び副委員長選任) 2.ECFA 平成 25 年度第1四半期報告 3.分科会研究会の活動 4.会員の退会 5.その他 審議事項:なし 報告事項: 1.臨時理事会の報告 2.平成 25 年度第 2 四半期活動報告 3.分科会・研究会の活動 4.本邦コンサルタントの国際競争力について 5.その他 審議事項: 1. 50 周年記念事業 2. ECFA 基金に係る債券の買換えについて 報告事項: 1. 臨時理事会の報告 2. 平成 25 年度第 3 四半期事業報告 3. 分科会・研究会の活動 4. 臨時企画委員会の報告 5. その他 審議事項: 1.平成 26 年度事業計画(案) 2.平成 26 年度収支予算(案) 報告事項: 1.平成 25 年度第 4 四半期事業報告 2.分科会・研究会の活動 3.ECFA 基金に係る債券の買え換えについて 4.AJCE との連携作業状況報告 5.平成 26 年度理事会開催日程 6.副会長職 3 人目の選任 7.50 周年個人・プロジェクト表彰について 8.その他 2.臨時企画委員会の開催 臨時企画委員会の開催 開催日 第 1 回臨時企画委員会 平成 25 年 8 月 19 日 議 題 審議事項: 1.国際開発ジャーナル誌への投稿 2.会員の入会 第 2 回臨時企画委員会 平成 25 年 10 月 9 日 ECFA 提言『わが国 ODA 事業の戦略的展開』についてのフォロー “国際協力機構(JICA)の新たな取組み” 上級審議役 山田順一氏 第 3 回臨時企画委員会 平成 25 年 10 月 24 日 審議事項: 1.会員の入会 Ⅰ.広田企画部長との意見交換会 Ⅱ.臨時企画委員会 1.AJCE との連携について 2.NGO による ECFA 会員への参加打診について 3.50 周年記念事業の進捗状況 4.JICA/ECFA 理事同士の懇談会 第 4 回臨時企画委員会 平成 25 年 11 月 27 日 33 第 5 回臨時企画委員会 平成 26 年 1 月 31 日 5.新年賀詞交換会 6.その他 審議事項: 1.会員の入会 D.一般社団法人への移行 平成 25 年 4 月 1 日を以て、当協会は一般社団法人へ移行し、廣瀬新会長のもと理事 19 名及び 監事 2 名の新体制が発足した。 E.会計監査 平成 26 年 5 月 8 日(木) 、松前監事及び金子監事の両監事により平成 25 年度の会計監査が行 われた。監査では決算書類と会計書類等との間での確認を行った結果、適正に処理が行われてい るとの報告を得た。 F.公益目的財産額の確定 平成 25 年 3 月 31 日を算定日とする公益目的財産額及び同財産額がゼロとなると見込まれる事 業年度の末日につき、内閣府公益認定等委員会より以下の通り通知があった。 公益目的財産額:470,585,358 円 完了予定年月日:平成 40 年 3 月 31 日 G.ECFA と AJCE との連携について 公益社団法人日本エンジニアリング協会より申し出のあった事業連携について、企画委員会を 中心に議論を行い、具体化に向けては同委員会の直下にタスクフォースを設置し、当面の課題に ついて検討を行った。 平成 26 年 2 月 12 日(水)、AJCE 統合委員会からの説明を受け、事務局同士の意見交換を行 った。両協会の連携を推進するべく、それぞれの協会の活動内容について、詳細を説明し合い相 互理解を深めた。 平成 26 年 3 月 10 日(月)、第 2 回目の意見交換を行った。今回は財務的な観点から、より相 互理解を進めるべく、双方の財務状況について協議し、将来の収支のシミュレーションを踏まえ 課題について検討した。次回は、4 月 8 日(火)を予定している。 H.新年賀詞交歓会の開催について 本年度は、しばらく休止していた新年賀詞交歓会を開催した。当日は、政府・関係機関からの 招待者及び会員を含め計 217 名 の 方 々 が 参 加 し 、盛 大 な 新 年 会 と な っ た 。な お 、来 賓 は 経 済 産 業 省 貿 易 経 済 協 力 局 局 長 横 尾 英 博 氏 、国 土 交 通 省 総 合 政 策 局 官 房 技 術 参 事 官 清 水 亨 氏 、及 び( 独 )国 際 協 力 機 構 理 事 長 田 中 明 彦 氏 で 、そ れ ぞ れ 新 年 を 迎 え ODA の 拡 充 とインフラ輸出の推進を掲げコンサルタントの一層の活躍を期待するとのメッセージ を寄せられた。 ・日 時: 平成 26 年 1 月 6 日(月) 18:00-19:30 ・場 所: 霞が関ビル 35 階東海大学校友会館「阿蘇の間」 ・参加者:JICA、旧主務官庁、会員、関係機関ほか 34 I.ECFA50 I.ECFA50 周年記念事業 周年記念事業 来年度、設立 50 周年を迎えるにあたり、ECFA 記念事業として以下の 2 事業を行うこととなっ た。 1.海外コンサルティング功労賞 海外コンサルティングに関与し、その活動を通じわが国の海外コンサルティング産業の発展に 著しく貢献した事業(プロジェクト)または個人に対して会長表彰を行うことを目的とするもの であり、表彰数は、企業案件 6 件、個人 5 人程度とする。また選考に当たっては、「ECFA50 周 年海外コンサルティング功労賞」選考委員会を設置し、選考を行い、理事会承認の下、案件及び 個人については第 51 回 ECFA 通常総会で表彰を行う。 なお、選考委員は次の通りである。 拓殖大学 総長 渡辺 利夫 氏 開発ジャーナル社 主幹 荒木 光彌 氏 独立行政法人国際開発機構 黒柳 俊之 氏 経済産業省貿易経済協力局資金協力課 課長 佐藤 国土交通省綜合政策局海外プロジェクト推進課 朋哉 氏 課長 七條 牧生 氏 外務省国際協力局 開発協力総括課 課長 德田 修一 氏 2.記念シンポジウム 記念シンポジウム a.ECFA50 周年シンポジウム 周年シンポジウム開催の準備 シンポジウム開催の準備 平成 25 年 10 月 15 日(火)、 「ECFA50 周年シンポジウム」開催のため、 「グローバル人材とコ ンサルタント」をテーマに、シンポジウムの骨子とパネリストの選定について、ECFA の OB・ OG を招集し、検討会を開催した。特に、対象者を大学生や大学院生にすると、グローバル化や グローバル人材の定義、グローバル化の ODA に及ぼす影響、国際協力とコンサルタントの役割、 ECFA の歩んだ軌跡等についてわかりやすい説明が必要となるため、若い参加者の関心について 意見交換を行った。参加者は、元東洋大学教授賀来氏、シニアコンサルタント菊池氏、元 JICA 職員藤村氏、千葉大学教授鈴木氏、澤池氏及び高梨専務理事。 平成 25 年 12 月 24 日(火) 、検討会を開催しシンポジウムのプログラム・テーマとパネリスト 候補者について協議した。プログラムの主な内容については基調講演として ECFA50 周年の歩み と、パネルディスカッションとして国際協力に関心を持った経緯、キャリアパス、国際協力と専 門性、国際機関における日本人、国際協力を目指す若い人達へメッセージ等が議論された。パネ リストは、国際機関職員、JICA 職員、コンサルタントとする案が出た。参加者は、元東洋大学教 授賀来氏、シニアコンサルタント菊池氏、元 JICA 職員藤村氏、千葉大学教授鈴木氏及び高梨専 務理事、大塚総務マネージャー、河野職員。 平成 26 年 1 月 30 日(木)、引続きシンポジウムについて、プログラム・テーマとパネリスト の候補者について議論した。プログラムでは、基調講演として「グローバル化における国際協力 の潮流について」を追加すること。パネリストは、事務局が個別に訪問し、テーマについて検討 することとなった。参加者は、元東洋大学教授賀来氏、シニアコンサルタント菊池氏、元 JICA 職員藤村氏、千葉大学教授鈴木氏、東京女子大教授宍戸氏、早稲田大学教授不破氏及び高梨専務 理事、大塚総務マネージャー、河野職員、内藤職員。なお、シンポジウムは 7 月 12 日(土)に東 京国際フォーラム D ホールにて開催予定である。 35 J.東京都交通局への研修派遣 当協会では、わが国の成長戦略を背景に、特に海外新興諸国においてニーズの増大が予想され る都市鉄道事業について、その運営・維持管理業務、中でも保線業務ついては、若手技術者を対象 とする実務習得が必須な状況にあることから平成 25 年 10 月 1 日から 6 か月の間、東京都交通局 へ ECFA 会員の研修派遣を行った。 36