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学習の「めあて」の設定
2 授業スキル 学習の「めあて」の設定 毎時間の学習のめあてをどのように設定していますか。教師のねらい を一方的に子どもの学習のめあてとしていませんか? 子どもが自ら課題を見付け、見通しをもちながら自らの考えで解決し たり表現したりできる学習、そして、「学ぶ喜び」を実感できる学習を創 造するため、子どもと共に、ねらいに迫ることができる学習の「めあ て」を設定しましょう。 「めあて」とは めあて設定のポイント 1 子どもの興味・関心から「めあて」を設定する 小6 社会科 大昔のくらし~狩猟・採集の生活の様子~ 縄文式土器の提示 考えを揺さぶる めあての設定 なかなかいい考えだね。実は …こんな風に土器を積み重ね て運ぶのに便利なのです。 実は…当時の人はこの土器を 使って物を煮ていたのですよ。 底が尖っているよ。 鍋なのにどうして底が 尖っているのかな。 何に使ったのかな。 へえ。縄文時代の 人は、知恵がある ね。きっと他にも あると思うよ。 熱が伝わりや すいのかな。 めあて 教科書の想像図を基に、縄文時代の人々の知恵を探ろう。 小4 算数科 小数のかけ算 整数の計算の仕方をヒントに、0.2×4の計算の仕方を考えよう。 2 子どもの問いを基に「めあて」を設定する この時間で目指すものが明 確で、見通しももてます (見通しはめあての後に話 し合うこともあります)。 0.2×4をしよう。 主眼達成 わっふくらんだ! 息を吹きこんだわ けでもないのに。 今までの体験や既習内容 温めたこと と関係があ るのかな? 今までの体験や既習内容とのずれ めあて 空気の体積と温度の関係について調べよう。 ■ 授業改善ハンドブックより 小3 国語科 ちいちゃんのかげおくり めあて 第1時で立てた学習計画から 前回までに感想メモがで きたから、今日のめあて は感想文にまとめて読み 合うことだったね。 ~ 学習課題6つの条件 ~ 1 子どもの実態に即し、生活習慣や既習事項を基礎としたもの 2 具体的なもの 3 子どもが主体的に活動できるもの 4 程よい抵抗感があるもの 5 子どもの発想が生かせるもの 6 解決の見通しや次の学習課題に結び付くもの 3 既習事項や前時との関連から「めあて」を設定する 感想メモを感想文に まとめてグループで 読み合い、気付いた ことを伝え合おう。 めあてとは、主眼を子どもの立場で示したもの。つまり、本時の授業のまとめ (ゴール)に向かう、子どもの道しるべとなるものです。 教師の教えたいことを子どもの学びたいことに変えて、適切なめあてを設定するに は、まず、子どもにどのような課題を提示するかが大切になります。 100・・・・・ Ⅲ-2-(1) 口の中の息を吹き込むことで シャボン玉はふくらむ 計算をするだけでよいのでしょうか? まとめ めあて 課題 主 眼 学習活動 でも、こちらだと… 息でふくらますのとは、 ふくらむ理由が違うな。 おすすめ資料: 【本市】 「授業改善ハンドブック」 (P22) Ⅲ-2-(1)・・・・・101 Ⅲ 学 習 指 導 Ⅲ 学 習 指 導 小4 理科 ものの体積と温度 2 授業スキル 子どもの学習状況の把握 授業中は、子どもの反応や学習状況を確かめながら指導することが大 切です。子どもの「何を」「どのように」見取ればよいかについて事前に 観点を明確にしておき、一人一人の状況を把握しながら適切な指導に努 めましょう。 学習状況の分析と指導の手だて 学習状況を把握したら 「分析」→「指導(新たな手だて)」 ね ら い 学習状況の把握のポイント 分かりましたか。 はーい! 指導 友達の考えを参考にできるよ うに、交流を設定する。 既習内容の定着が十分でない。 分析 自分の考えをもつことができ ず、意欲が低下している。 机間指導の中でねらいの達成 が困難と分かる。 把握 行動や表情の観察から、問い をもてていないことが分かる。 本当にこれでいいですか? 学習状況の把握のポイントは… 「何を」 + 「どのように」 把握する学習状況の観点(例) 状況を把握する方法(例) ・ 学習のねらいに即した活動か ・ 学習内容の理解度はどうか ・ その子ならではの見方・考え 方・感じ方をしているか ・ その子なりの工夫や努力が見 られるか ・ 発表によって ・ 机間指導の中で ・ 話合いの発言内容によって ・ ノートやプリントに書いてい る内容によって ・ 行動や表情によって ・ 学習後の提出物によって 分からないことがあれ ば左手を挙げるなどの ルールを決めておく (教師による状況の直 接確認が基本)。 把握したい項目を絞り、座席表に記号で記 入すること で、短時間 に多くの子 どもの学習 状況が把握 できる。 毎時間全員の学習状況を把握するように努めましょう。 102・・・・・ Ⅲ-2-(2) 既習内容の 知識・理解、技能の定着 学習の背景に、ね らいへ向かえない 原因がある場合も 考えられる。 子どもからの アピール 座席表の活用 学習の背景 ○ おすすめの把握法 学習への関心・意欲・態度 友達との関係・心の状態・子どもの特性 おすすめ資料: 【本市】 「授業改善ハンドブック」 (P26) 「指導と評価ハンドブック」 Ⅲ-2-(2)・・・・・103 Ⅲ 学 習 指 導 Ⅲ 学 習 指 導 前時の内容を振り返らせる。 2 授業スキル 効果的な机間指導のポイント 机 間 指 導 事前の準備をしっかりと 机間指導は、子どもの学習状況を把握し、個に応じたきめ細かな支援 を行うための重要な手だてです。机間指導から得た情報を基に、一斉指 導や個別指導に役立てることができます。目的をもって机間指導を行い ましょう。 机間指導で何を基に何を把握する のか計画した上で、チェックリス トや座席表を準備しましょう。 学習の仕方を理解させて 机間指導を行うときは、子どもに 活動の目的、内容、方法を明確に 理解させてから行いましょう。 意図的な回り方を 目的に応じた机間指 導ができるように、 場面、時間、回り方 について計画を立て ておきましょう。 机間指導の目的 1 個の考えの把握 子どもの考えを把握し、学級全体での話合いを深化させる。 赤ペンを持って 観点を明確にしてお き、赤ペンで丸を付 けたり、コメントを 書いたりして、子ど ものよさを素早く評 価しましょう。 2 理解度の把握 ねらいへ向けた達成度を把握し、個別指導や一斉指導 に役立てる。 小集団への机間指導 個別の支援が必要な子どもに重点的に指導を行う。 話合いの内容を把握し、学級全体の話合いにどうつなげていくか、見通しをもって机 間指導を行うことが大切です。 学習規律面で指導が必要な子どもに個別に指導を行う。 小集団への机間指導の主なポイント 4 学習規律面の指導 目 的 準 備 回 り 方 個の考えの 把握 理解度の 把握・指導 座席表・チェックリスト 一人5秒程度 で座席表を見 ながら全員を チェックする。 学習規律面の 指導 考えの分類、 分析、意図的 指名の計画 ねらいへ向け た達成度の分 析 その後の指導 個別指導 個別指導 話合いでの 意図的指名 一斉指導の 手だてを変更 ・ 話合いの課題が明確になっているか ・ 司会者が適切に進めているか ・ 全員が参加しているか ・ どの班がどのような結論に達しているか 事前の評価 ティーム・ティーチングでの机間指導 気になる子ど もから先に回 り、その後全 体へ。そして もう一度気に なる子を回る。 分 析 104・・・・・ Ⅲ-2-(3) つまずきの 発見・指導 つまずいてい る段階・原因 の分析 ティーム・ティーチング(TT)を行うと、きめ細かな机間指導を行うことができま す。役割を明確にし、情報を共有することが大切です。 TTでの机間指導の主な留意点 規律が乱れる 原因の分析 原因の排除 個別指導 個別指導 ・ 机間指導の計画を共有しておく。 ・ 役割分担を明確にしておく。 ・ 授業中に学習状況を共有する。 ・ 授業後、次時に生かす情報を共有する。 子どもの様子を、見て回るだけの「机間巡視」は、指導には生かされません。 目的をもって指導に生かす、 「机間指導」を行いましょう。 おすすめ資料: 【本市】 「授業改善ハンドブック」 (P26) Ⅲ-2-(3)・・・・・105 Ⅲ 学 習 指 導 Ⅲ 学 習 指 導 3 つまずきの発見・指導 2 授業スキル 板 書 板書は学習内容を視覚的に整理して、子どもの理解や思考を助けるた めのものです。したがって、子どもたちが学習のまとめをするときに、 1時間の授業の流れをしっかりと振り返ることができる板書が理想で す。写真を撮るなどして、授業後に自分の板書の振り返りを行い、常に 改善を重ねる姿勢が大切です。 ○ 学習の内容を構造的に整理する。 小学校理科の板書例 めあて 単元名 方法 子どもの考えを見や すく提示します。 結果と考察 予想 板書のポイント 1時間の流れがすっきりと整理された板書は… 小学校国語科の板書の例 イラストや写真などを効果的に使用する。 グラフ 言葉と言葉の関係付けを矢印などで示す。 ○ 子どもの発達の段階に応じた文字量、文字の大きさになるよう留 意するとともに、効果的に色チョークを使用(白が基本)する。 教師の筆順や文字の形、書く速さか らも子どもたちは日々学んでいます。 適切な板書を心がけましょう。また、 チョークの色は白・黄色が最も見やす い色です。資料・ネームプレート・フ リップ等も効果的に使いましょう。 106・・・・・ Ⅲ-2-(4) 文字の大きさの目安 小学校(低)…12cm×12cm 小学校(中)…10cm×10cm 小学校(高)… 8cm× 8cm 中学校 … 7cm× 7cm めあてに照らして子ども の言葉でまとめます。 視覚化により比較等が容易になります。 (板書例) 授業中の子どもの考えを関連付ける(矢印、囲み、観点)。 いくつかの子どもの考えを関連付けた り、観点で分類・整理したりする。 まとめ 絵図や表、グラフで表すと、 グループの実験結果をひと目 で比較することができます。 色シール 図 電子黒板の活用 ICT機器の普及に伴い、電子黒板が使われるようになりました。 画面上からコンピュータを直接操作できる、提示画面への書き込みや保存ができる等 の利点があります。板書の補助として活用すると効果的です。 おすすめ資料: 【本市】 「授業改善ハンドブック」 (P24) 【秋田県総合教育センター】 「あきたのそこぢから」 Ⅲ-2-(4)・・・・・107 Ⅲ 学 習 指 導 ○ ねらいに関わる生活経験 表(色シール) Ⅲ 学 習 指 導 1 授業中の子どもの考えが関連付けられている(矢印、囲み、観点)。 2 子どもの発達の段階に応じた文字量、文字の大きさで、色チョークが効果的に使 用(白が基本)されている。 3 内容が構造的に整理されている(単元・題材・教材名、めあて、問題、資料、予 想、方法、考察、まとめなど、教科等で必要な要素を踏まえている)。 2 授業スキル 発 問・指 名 今日の授業で、どのような発問をしますか。また、その時に誰を指名 しますか。毎時間繰り返される授業の光景ですが、この発問の内容や、 指名のタイミング、対象者などを吟味することが大切です。いつも決 まった子どもが挙手している授業にならないように、「よい発問」や「よ い指名」について考えてみましょう。 ・ 多様に考えさせるために指名の順番を決めておく。 ・ 全体の考えをゆさぶるために違う考えの子どもを指名する。 ・ 意図的に挙手していない子どもを指名する場合もある。 公平である(いつも同じ子どもでない)。 発問の後にすぐに指名せずに、考える時間をとる(早く挙手した子どもば かりを指名しないことも大切)。 ・ 自分の考えを発言する自信がない子どもは、似たような考えをもった子ども の発言後に指名する。 ○ 発問には2種類ある 答えが限定されるもの 「この物語には、どんな登場人物が出て きましたか」 「どの場面に書いてありますか」 答えが限定されないもの (考えを深めさせたい事柄) 例 「この言葉から、どんな様子を思い浮か べますか」 「どうしてそう思ったのですか」 0回 2回 座席表に指名回数を記入しながら授 業を進める方法もあります。また、右 記のようなハンドサインを決めてお き、目安にするのもよいでしょう。挙 手した全員に発言させる時間がないと きには、「似た考えの人」「違う考えの 人」のように発言内容をある程度まと めて、認めてあげることが大切です。 子ども同士で指名をさせる場合は、 配慮すること(仲のよい友達ばかり、 同性ばかりを指名しない等)を教えた 上で行いましょう。 どちらも大切な発問ですが、「閉じた発問」ばかりだと一問一答が中心の授業に なってしまいます。「開かれた発問」とのバランスが大切です。そのためには、授業 の主眼達成に関わる主要発問を中心に、発問計画を立てる必要があります。 Ⅲ 学 習 指 導 Ⅲ 学 習 指 導 (確認させたい事柄) 例 開いた発問 目的をもっている(机間指導で考えを見取っておくことが大切)。 子どもの実態(学力、性格、人間関係)を踏まえた上で指名する。 よい発問のポイント 閉じた発問 よい指名のポイント 発言回数のサイン 留意点 学習を深める発問の条件 ・ ねらいに向かっている。 ・ 学習内容に即し、深く追究させ、発展させることができる。 ・ 学習内容の確かな習得に向かわせることができる。 ・ 子どもの思考や心情を深めさせたり、発展させたりすることができる。 ※ 声の大小や間の取り方、調子など発問の仕方に変化を付けることも大切で す。また、あいまいな発問は子どもを混乱させてしまいます。 108・・・・・ Ⅲ-2-(5) 発問と指名は、切り離すことのできないものです。常に目的や意図をもって発 問と指名を行うことで、子どもの学習状況を的確に把握し、その把握に基づいた 指導の手だてを考えなければなりません。 まずは、主要発問を考え、発問後どのような考えの子どもを指名するのか、計 画を立てておくことが大切です。 おすすめ資料: 【本市】 「指導の重点」 「授業改善ハンドブック」 (P21~P23) 「指導と評価ハンドブック」 Ⅲ-2-(5)・・・・・109 2 授業スキル 教科用図書(教科書)、副読本の活用 教師が授業をする上での基本となるものが、教科用図書(教科書)と 副読本です。この2つの教材の違いをよく理解した上で、適切に使用し ましょう。 副読本等の活用 副読本等には、様々な種類があります。自分の担当する学年や教科等において、どの ような副読本があるのかを把握し、活用場面・方法等を位置付け、授業の中で計画的に 活用しましょう。 (例)本市で使用されている副読本等 教科用図書・副読本とは 教科用図書 副 読 本 教科を教える中心的な教材 教科書の補助的教材として 用いる図書 使用義務 ! 法律で定められている ・ 有償、無償、学校に送られてく るもの、こちらから希望するも の、毎年くるもの等様々 ・ 行政や民間が作成し発行してい るもので、主なものに、安全教育 に関する副読本、社会科的内容の 副読本、人権啓発本等がある。 ①私たちの道徳 ②男女共同参画に関する副読本 「レッツ」 (小学生用) 「ひびき愛」(中学生用) ④人権教育教材集 「新版 いのち」 ⑤防災教育ハンドブック ③北九州道徳郷土資料 Ⅲ 学 習 指 導 Ⅲ 学 習 指 導 ・ 文部科学大臣の検定を経た もの又は文部科学省が著作の 名義を有するもの ・ 原則4年に1度の採択 教科用図書の活用 ※ 教科用図書を教えるのではなく、教科用図書で教える! ○ 教科用図書の4つの機能 プログラム機能・・・全体の見通しをつけ、ねらいを明確にする。 モ デ ル 機 能・・・典型的な事例を示して学習の手がかりとする。 資 料 機 能・・・学習に必要な資料を提示する。 整 理 機 能・・・基本的な知識や概念を整理しておさえる。 ○ 教科用図書の活用のポイント 1 「北九州スタンダードカリキュラム」や自校の教育課程に照らして内容と配列 を確認する。 2 子どもの実態に即して教材研究を行い、重点の置き方、扱い方の軽重、目的な どについて配慮する。 3 資料の使い方、学び方についても学習する。 4 デジタル教科書も活用する。 教科書を読み込み、ねらいに即した具体的な学習過程を考えることは教師の責務です。 110・・・・・ Ⅲ-2-(6) ⑥北九州市環境教育副読本 (小学生用) (中学生用) ※ ①、②は個人配付、③~⑥は学校保管です。 ○ 副読本等の活用のポイント 1 使用時期・・・年間指導計画と照らし合わせて、おおよその使用時期や単元 (題材)を決める。 2 活用方法・・・活用する際は副読本を熟読し、単元(題材)のねらいや子ども の実態に沿って、活用方法を具体化していくことが大切です。 おすすめ資料: 【本市】 「指導の重点(資料編)」 【WEB】文科省 HP「教科書制度の概要」 Ⅲ-2-(6)・・・・・111 2 授業スキル 学習形態の工夫 授業づくりの際には、教材・教具の吟味、発問や板書の計画などとと もに、学習形態の検討も重要です。学習内容に応じて学習形態を工夫す ることは、子どもの主体的、協働的な学びを促し、授業の主眼達成をよ り確かなものにします。 ○ 教室の中央部に教材などを置く ことができ、全ての子どもが見や すい。 ○ 発表者、提案者がお互いの表情 や身振り手振りなどを見ることが できる。 ● 机間指導が行いにくい。 ● 角の席となった子どもは、集中 力がそがれる場合がある。 ③対 面 並 列 型 学習形態の工夫のポイント ○ 主な学習形態の例 ① 教師・子ども対面型 ② 学 級 会 型 ② 学 級 会 型 ○ 考え方で座る位置を分け、ディ ベート等が行いやすい。 ○ 同じ考えをもつ子どもが同じ側 に座るので意見交換がしやすい。 ● 机を使わないことが多いため、 「書く」活動は行いにくい。 ● 意見が対立した場合、感情的に なりやすい。 ③対 面 並 列 型 ④ 小 集 団 型 ○ 子どもの多様な考えを引き出す ことができるとともに、思考の深 まりも期待できる。 ○ 子どもの緊張感が緩和され、協 力しながらの話合いや作業ができ る。 ● 集団ごとの手だてが必要にな る。 ● 中心となる子どもと受動的な子 どもが生まれる(集団内の人間関 係に留意する必要がある)。 小集団での学習が成立する条件 いつも同じ形で学習するのではなく、それぞれの学習形態を学習内容に応 じて使い分けることができるよう、各形態の長所や短所を把握しておくこと が大切です。 ○ 各学習形態の長所(○)と短所(●)の把握 ① 教師・子ども対面型 ○ 子どもの学習の反応が観察しや すく、共通に学ばせたい内容の指 導が容易である。 ○ 子どもが板書等を見やすい。 112・・・・・ Ⅲ-2-(7) ● 講義形式に陥りやすい。 ● 全体の場で発言することが苦手 な子どもが発言しにくい。 話し合いたい、問題を解決 したいという必要感 具体的で明確な課題、単一 でない解決方法 話合いの仕方、発言の受け 止め方、生かし方の指導 集団思考を成立させるため の表現活動等の位置付け 目的や子どもの実態に応じ た弾力的な小集団構成 日頃からの望ましい仲間づ くり、学級集団づくり 一部の子どもだけで学習が進むことがないように、 子どもの実態や教科等の特性、学習活動のねらいや目的に 応じて学習形態を工夫しましょう。 おすすめ資料: 小林 宏己 著「授業研究 27 の原理・原則」学事出版 2013 小島 宏 著「ハンドブック学ぶ意欲を高める 100 の方法」教育出版 2006 田中 耕治 編「よくわかる授業論」ミネルヴァ書房 2007 Ⅲ-2-(7)・・・・・113 Ⅲ 学 習 指 導 Ⅲ 学 習 指 導 ④ 小 集 団 型