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「英語教育強化地域拠点事業」における 小学校英語教育カリキュラムの

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「英語教育強化地域拠点事業」における 小学校英語教育カリキュラムの
概要版
「英語教育強化地域拠点事業」における
小学校英語教育カリキュラムの研究開発と授業実践
平成 26 年度
前橋長期研修研究員
小畑
悦子
「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」
H25.12 文部科学省発表
画
◎グローバル化に対応した新たな英語教育の在り方
早期化
教科化
小3・4年:
外国語活動
週1~2時間
小5・6年:
教科英語
週2~3時間
高度化
中・高:英語で授業
高:高度な言語活動
小・中・高の各段階を通じて英語教育を充実し、英語力を向上
H26~29年度 英語教育強化地域拠点事業…群馬県
カリキュラム研究開発チーム
カリキュラムの研究開発
置籍校における授業実践
H28年度 学習指導要領改訂
H30年度
〃
先行実施
H32年度
〃
全面実施
-2-
カリキュラム研究開発チーム(8 名)
・主任指導主事 1 名
(群馬県総合教育センター)
・長期研修研究員 7 名
群馬県総合教育センター5名
前橋市・高崎市
各1名
(前橋・高崎の長研は、週 1 回の
参加)
カリキュラムの研究開発
前橋・高崎の研究員は、週 1 回
作成したカリキュラム
作成にあたっての考え方
① 目指す児童像
コミュニケーション重視
② 学習到達目標
★カリキュラムの3つの柱
③ 単元配列表
相手意識を育てる
④ 年間指導計画例
音声重視
⑤ 単元計画例
具体的な場面を題材
⑥ 1単位時間の活動計画例
Hi,friends!+オリジナル単元
系統的でスパイラルな繰り返し
⑦ モジュール学習での
指導計画例
⑧ 補助資料(ワークシート等)
低学年
中学年
高学年
「親しむ」 「関わる」 「表現する」
歌・まね・動作
⑨ 振り返りシート例
⑩オリジナル音声教材
研究指定校
連携
授業実践
やり取り
発表活動
担任主導による T・T
カリキュラム
研究開発
チーム
改善・修正
小学校英語教育カリキュラム
→県内の全小・中学校に配布
(H26 年度末予定)
・外国語活動の指導の参考に
・学習指導要領改訂に向けての
参考資料に
小学校英語教育
カリキュラム完成
【研究指定校 H27年度実施】
-3-
単元名 (4学年)
ほしい物をたずねよう
置籍校における授業実践
単元の目標
ほしい物を尋ねる表現を使って、相手のほしい物を尋ねたり答えたりしながら、進んで相手
とやり取りする。◆単元のめあて「自分たちの町を作ろう」
評価規準
○ほしい物を尋ねたり答えたりして、友だちと積極的にコミュニケーションを図っている。(コ)
○ほしい物を尋ねたり答えたりする表現に慣れ親しんでいる。(慣)
○身のまわりの物の言い方やほしい物を尋ねたり答えたりする表現が分かる。(気)
扱う表現
第 1時
What do you want? - I want a banana, please.
◆めあて「身のまわりの物を英語で言ってみよう」
ねらい:身のまわりの物の英語の表現を知り、日本語と英語の音の違いに気付く。
○チャンツ
(単語)
◎カルタ
第2時
英語のリズムの特徴や、日本語と英語
の音の違いに気付く。
音声に注意して聞き、聞き慣れる。
絵とそれを表す語とを結び付けて聞く。
◆めあて「ほしい物をたずねたり答えたりする言い方を知ろう」
ねらい:ほしい物を尋ねたり答えたりする表現を知る。
◎会話の
意味の類推
○ポインティング
ゲーム
具体的な場面設定の会話を見て、
意味や内容を類推し、理解する。
語や表現の音声を聞き慣れる。
語
彙
に
出
会
う
表
現
に
出
会
う
○チャンツ(文)
第3時
◆めあて「店のかん板を作ろう」
ねらい:ほしい物を尋ねたり答えたりする表現に慣れ親しむ。
◎アルファベット
カード集め
(ペア対グループ
ほしいカードを手に入れるために、
本単元の表現を使ったやり取りを
行い、表現を言い慣れる。
慣
れ
る
でやり取り)
第4時
◆めあて「店の品物を集めよう」
ねらい:ほしい物を尋ねたり答えたりする表現を使って、友だちと交流を楽しむ。
◎絵カード集め
(個人でやり取り)
ほしいカードを手に入れるために、
本単元の表現を使ったやり取りを
繰り返し行い、友だちと交流する。
-4-
交
流
す
る
実際の授業の様子(第4時)
①チャンツ1
リズムに合わせて
語を言う練習
②本時のやり取りの演示
具体的な場面設定
(表情、身ぶり、小道具)
③チャンツ2
④絵カード集め
やり取りの
確認と練習
楽しみながら
友だちとやり取り
⑥振り返り
⑤音とつづりに関する活動
本時のめあてと
対応した振り返り
音声に親しんでから
文字なぞり
授業実践の視点
単元全体のめあて「自分たちの町を作ろう」との関係が分かる各時間のめあてを
提示したことは、活動に目的意識をもち意欲的に取り組むことにつながったか。
児童の振り返りシート
・「新しい言い方を、チャンツで言
えるようになった」
・「ほしい物を伝える言い方で、カ
ード集めができた」
・「私は、文房具屋で、インクとク
レヨンを集めた。うまくできたの
でうれしかった」
○どの時間も「進んで参加できた」
と「まあまあ参加できた」を合わ
せて 96%以上であった。
授業中の児童の様子
・看板作りや品物集めでは、自分
たちで名前を考えた店に対して、
思 い入 れをも って取り組ん でい
た。
・教え合ったり励まし合ったりし
て、課題を達成しようとしてい
た。
・欲しいカードを持っている相手が
見つかるまで、単元の表現を使
って、次々と尋ねていた。
担任への
アンケート
・各時間に、意
味のある活動
が展開されて
いた。
・各時間のめあ
ては、児童に
興味をもたせ
るものであっ
た。
成果
単元全体と各時間の活動の関係が分かるめあてを提示したことにより、児童は、
本時の活動の目的を理解し、活動のゴールをイメージすることができた。その結
果、見通しをもって活動に取り組むことができ、意欲を高めることにつながった。
課題
本単元のめあては、カリキュラムとして提示された各時間の活動内容からつながり
を考え、設定した。今後、他の単元の実践を考える際には、他教科や学校行事との関
連など、児童が関心のもてるめあての設定の仕方を考え、自校の指導計画を充実させ
ていきたい。
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