2015/06/08「ミャンマー：米ドル引出し上限引下げ、国内決済のチャット

AREA Report 398
2015 年 6 月 8 日
BTMU Global Business Insight 臨時増刊号
「ミャンマー：米ドル引出し上限引下げ、国内決済のチャット使用」
三菱東京ＵＦＪ銀行
国際業務部
ミャンマー中央銀行は、
「米ドル現金の引出し上限引下げ」と「国内決済におけるミャンマー
チャット使用の周知依頼」を行った。概要は、以下の通り。
1. 米ドル現金の引出し上限引き下げ
ミャンマー中央銀行は、市中銀行に対して 5 月 27 日付通達を出し、
「銀行における米ドル現
金の引出し上限額」を変更した。
【従来】
各銀行において、1 日 上限 1 万米ドル
（従って 1 週間では 1 万米ドル×5 営業日＝最大 5 万米ドル）
【変更後】 各銀行において、1 日上限 5 千米ドル、1 週間上限 1 万米ドル
2. 国内決済におけるミャンマーチャット使用の周知を依頼
ミャンマー中央銀行は、連邦政府省庁および地域政府に対して 5 月 28 日付レターを出した。
レターの内容は、所管するプライベートセクターを含む組織・団体に対して、国内の決済は現地
通貨ミャンマーチャット（MMK）を使用する（外貨は使用しない）ことを周知するよう求めるもの。
中央銀行から市中銀行に対する通達ではなく、これにより直ちに市中銀行における外貨による決済
が制限されるものではない。
これを受けた対応は各省庁に委ねられる模様。なお、レターには中央銀行が各省庁・地域政府と
協働して現地通貨支払いの標準化に取組むことの了解を大統領府から得ていることにも触れており、
各省庁および地域政府はレターに従って何らかの対応を行う可能性がある。
※本件、状況が変わる可能性があり、最新情報のご確認、及び取引の準備の段階でのご確認は、
国際業務部及びヤンゴン支店にお問合せください。
レポート作成
国際業務部
北村広明
E-mail: [email protected]
AREA Report ミャンマー：米ドル引出し上限引下げ、国内決済のチャット使用
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