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朝礼講話 第8回目 ではみなさん、おはようございます。1 年生のみなさん

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朝礼講話 第8回目 ではみなさん、おはようございます。1 年生のみなさん
朝礼講話
第8回目
ではみなさん、おはようございます。1 年生のみなさんには、初めましてです。
さて、これから少しお話をさせて頂きますが、この前の3月の朝礼に来たとき
は、和尚さん何を話ししたっけ? 覚えてる人。そう確か旗の話をしたね、で
は、今日はその続き。これジャイアンツ、ライオンズ、これは? サッカー日
本代表、バルセロナ、ドイツ(長谷部や内田、香川選手)ロシア(本多選手)
イタリア(長友選手)南アフリカ(去年ワールドカップ)
これは? これね、ミャンマーと言います。聞いたことある? ミャンマー、
言いづらいよな。大昔はビルマって言いました。先日、和尚さんの友達がこの
(ミャンマー)・ビルマに旅をしてきまして、お土産をもらいました。それが
これです。これねビルマの楽器です。さあてどんな音が出るのかな? ちょっ
と鳴らしてみましょう。「ボォーン・・・・・・」 おもしろい音だね。この楽器の
名前は何て言うかというと銅鑼と言います。銅鑼。ドラえもんの大好物はなん
だっけ? どら焼き。 実はどら焼きのどらは、この銅鑼に似ていることから
どら焼きの名前がついたんだって。この銅鑼という楽器は、ビルマのお坊さん
がお経を唱えるときに使うんだそうです。ということで、今日はビルマで、今
から 66 年前に戦争を体験し、「ビルマの耳飾り」という本を書いた、武者一雄
さんという人の話しをしたいと思います。
この「ビルマの耳飾り」という本に登場する武者一雄さんは、すぐそこの昭
和村のお寺のお坊さんで、お寺で修行している最中に太平洋戦争に呼ばました。
太平洋戦争とは今から 70 年前、昭和16年、12月8日、日本がアメリカや
フランス、オランダ、中国を相手に東南アジアの各地で始めた戦争です。開戦
後の半年ほどは日本の攻撃が見られましたが、その後は勢いが悪く、負けそう
な気配となっていきました。苦しい戦いに向かった日本はビルマの都市・イン
パールというところで、アメリカ軍を追いはらうために激しい戦闘を繰り広げ
ました。このインパールでの戦いは大変悲惨だったそうです。アメリカ軍の新
しい武器の強さに日本は一方的に敗れ、更にアラカン山脈という険しいジャン
グルでの戦いであったため、戦闘による戦死者だけじゃなく、疲れや栄養失調
につけこむコレラ、マラリヤ、といった病気などで、20万人の日本の兵隊さ
んが死んでしまったそうです。沼田市と利根郡全部で 10 万人位ですからすご
い人数です。武者さんは、この作戦に参加して、奇跡的に助かり生きながらえ
て、やがて戦争は終わりました。武者さんは「生きて日本に帰ろう」という仲
間に対し「アア、ヤッパリ、ジブンハ、ニホンニカエルワケニハ、イカナイ」
と話して、仲間の元を去っていってしまったそうです。武者さんは、兵隊にな
る前はお坊さんでした。だからビルマに残って、戦争で死んでいった友達の魂
をなぐさめるためにお坊さんとして、この地に止まってお経を唱え続けようと
決心したのだそうです。
今、世界各国では、僕達の知らないうちに、戦争やテロ、暴動がたくさん起
こっています。その数は、何と40カ国以上だそうです。戦争をしていない国
は、スイスや日本など8カ国ぐらいしかないそうです。日本は平和で良い国で
す。1000年に一回、といわれる大地震が起きたって、みんなで一つになろ
う日本、つながろう日本という目標のもと、がんばっています、そんな日本人
の行動に世界の人々が驚き、応援してくれています。ヨーロッパのビッグクラ
ブ・バルセロナの試合では「がんばれ日本バルサは日本と共に」といった横断
幕が出たり、ベッカム選手が義援金を申し出たりと世界中の国々が日本のこと
を思ってくれています。ですから、みんなには、これからますます立派な日本
人として、立派な大人になって日本を支えてもっともっと強い日本、世界に誇
れる日本にしてもらいたいと思っています。立派っていうのは頭がいいとか運
動が得意とか、そういう事じゃない。心が強く美しいということ『 人に迷惑
をかけないようにしましょう 』 『 順番を守りましょう 』 『 困っている人
がいたら助けましょう 』みんな小学校で先生から教わることです。それを大
人になっても守っていける人、それが一番立派な日本人だと思います。いよい
よ新学期始まってから、みんなも学校に慣れてきた頃だと思います。どうか先
生の教えを大切にしてこれからも楽しい学校生活を送ってください。短い話で
したが、今日は和尚さんの話を聞いてくれてありがとうございました。
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