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家族と地域における子育てに関する意識調査 報告書 〔概要版〕
家族と地域における子育てに関する意識調査 報告書 〔概要版〕 平成 26 年3月 内閣府政府統括官(共生社会政策担当) 「家族と地域における子育てに関する意識調査」結果の概要 I 調査の概要 1 調査目的 我が国は、社会経済の根幹を揺るがしかねない「少子化危機」ともいうべき状況に直面 している。近年、合計特殊出生率は 1.41 と微増ではあるが、先進国の中でも低い水準であ り、このまま上昇傾向が続くかどうかも不透明である。 多くの若者が、将来家庭を持つことを望み、希望する子どもの数は平均 2 人以上となっ ているものの、晩婚化が進むとともに生涯未婚率が上昇しており、国民の希望を叶えるこ とが出来ていないのが現状である。 こうした国民の希望を叶える観点から、家族形成について当事者である若者のみならず、 国民の意識を調査し、その阻害要因や要望を分析する。 また、子育てをするにあたっては、社会全体で子育て家庭を応援すべく、子どもを生み 育てやすい環境づくりを、地域が一体となって進めていく必要がある。地域においては、 子育て支援活動の重要性や参加意識などを調査把握することも重要である。 本調査研究では、調査結果を広く公表することにより、生命を次代に伝え育んでいく家 族の大切さや、子育て世代を地域全体で支えていくことが重要であることの国民意識醸成 をはかるとともに、今後の施策立案に寄与することを目的とする。 2 調査項目 (1)結婚・家族形成についての意識 (2)家庭における出産や子育てについての意識 (3)地域での子育て支援環境づくりについての意識 3 調査対象 (1)母集団 全国 20 歳~79 歳の男女 (2)標本数 3,000 人 (3)抽出法 層化二段無作為抽出法 4 調査時期 平成 25 年 10 月 4 日(金)~11 月 4 日(月) 5 調査方法 回答の選択肢を列記した「回答票」 (カード)を用い、調査員による個別面接聴取を行っ た。 本調査は、企画分析委員会(委員長:中京大学現代社会学部教授 企画及び分析などの協力を得た。 1 松田茂樹)を設置し、 6 調査実施委託機関 株式会社 7 日本リサーチセンター 回収結果 (1)有効回収数(率) 1,639 人(54.6%) (2)回収不能数(率) 1,361 人(45.4%) ―不能内訳― 転居 102 長期不在 98 一時不在 451 住所不明 51 拒否 586 その他 73 (病気など) 8 本報告書を読む際の留意点 (1) 結果 数 値 (% ) は表 章 単位 未 満 を四 捨 五入 し てい る の で、 内 訳の 計 が合 計 に 一致 しないことがある。 (2)本文、図表、集計表に用いた符号等の意味は次の通りである。 n:質問に対する回答者数で、100%が何人の回答に相当するかを示す比率算出の基 数である。 SA:単一選択の設問 MA:複数選択の設問 3MA:3 つまで選択の設問 0.0 :表章単位に満たないが、回答者がいるもの -:回答者がいないもの (3)「Ⅱ 調査結果の概要」では、分類別の回答者数が 50 人より少ない場合は傾向をみ るにとどめ、分類別の分析の対象からは外している。また、図表では、属性での無回 答や「その他」、「わからない」などにおける割合は省略している。 (4)標本誤差は回答者数(n)と得られた結果の比率によって異なるが、層化二段無作 為抽出法による場合の誤差(95%は信頼できる誤差の範囲)は下表のとおりである。 各回答の 10% 20% 30% 40% (又は 90%) (又は 80%) (又は 70%) (又は 60%) 1,639 ±1.5 ±1.9 ±2.2 ±2.4 ±2.4 1,000 ±1.9 ±2.5 ±2.8 ±3.0 ±3.1 500 ±2.6 ±3.5 ±4.0 ±4.3 ±4.4 100 ±5.9 ±7.8 ±9.0 ±9.6 ±9.8 比率 50% N 2 (5)本調査で用いた都市規模区分は次のとおりである。 大都市(東京都区部、政令指定都市) 中都市(人口 10 万人以上の市) 小都市(人口 10 万人未満の市) 郡 9 部(町村) 調査対象者の基本属性 (1)性 総 数 男性 女性 総 数 (人) 1,639 723 916 構成比 (%) 100.0 44.1 55.9 (2)年齢 総 数 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70~79歳 総 数 (人) 1,639 134 224 282 292 393 314 構成比 (%) 100.0 8.2 13.7 17.2 17.8 24.0 19.2 (3)未既婚 総 数 結婚していな 結婚したが今 結婚したこと 結婚している いがパート は死別・離婚 答えたくない はない ナーと同居 している 総 数 (人) 1,639 1,211 12 185 229 2 構成比 (%) 100.0 73.9 0.7 11.3 14.0 0.1 (4)子どもの有無 総 数 子ども がいる (計) 1人 2人 3人 4人 5人 以上 子ども はいな い 総 数 (人) 1,639 1,289 240 699 297 45 8 344 6 構成比 (%) 100.0 78.6 14.6 42.6 18.1 2.7 0.5 21.0 0.4 無回答 (5)世帯構成 三世代世帯 一世代世帯 二世代世帯 (祖父母と (夫婦の (親と子) 親と子) み) その他 わからない 総 数 単身世帯 総 数 (人) 1,639 146 406 823 229 33 2 構成比 (%) 100.0 8.9 24.8 50.2 14.0 2.0 0.1 総 数 大都市 中都市 小都市 総 数 (人) 1,639 388 687 402 162 構成比 (%) 100.0 23.7 41.9 24.5 9.9 (6)都市規模 3 郡部(町村) Ⅱ 調査結果の概要 1 結婚・家族形成についての意識 (1)大切と思う人間関係やつながり 大切だと思う人間関係やつながりとしては(図表 1)、「家族」が 96.9%と突出して 多い。以下、「親戚」(55.1%)、「地域の人」(49.4%)が続く。 男性は、20 代から 40 代では「仕事の仲間・上司・部下」が 5 割台だが、50 代では 4 割台、60 代・70 代では 2~3 割台と低くなっている。60 代・70 代では逆に「地域の 人」が 5 割台と高くなっている。 女性も男性と同様に、20 代から 40 代では「仕事の仲間・上司・部下」が 4 割台半ば から 5 割強、50 代では約 4 割、60 代・70 代では 1~2 割となる。「地域の人」は 30 代から 70 代までいずれも 4 割台後半から 5 割台で、男性より早い年代から高くなっ ている。 図表 1 大切と思う人間関係やつながり<MA>(性・年代別) (%) 家 族 男 性 女 性 (%) 親 戚 (%) (%) 上仕 司事 ・の 部仲 下間 ・ 地 域 の 人 (%) 趣 味 の 友 人 (%) (%) わ か ら な い 特 に な い そ の 他 の学 友校 人・ 出 身 校 (%) (%) 全 体 (n=1,639) 96.9 55.1 49.4 37.0 33.1 31.9 0.5 0.3 0.2 男性 小計 (n=723) 96.0 52.8 46.1 42.0 32.0 29.3 0.1 0.3 0.3 20代 (n=64) 95.3 46.9 - - - 30代 (n=94) 100.0 35.1 - - - 40代 (n=141) 99.3 53.2 43.3 31.9 - - - 50代 (n=123) 97.6 59.3 45.5 60代 (n=161) 95.7 54.0 55.9 70代 (n=140) 89.3 55.7 53.6 女性 小計 (n=916) 97.6 56.9 52.0 20代 (n=70) 100.0 30代 (n=130) 100.0 40代 (n=141) 99.3 50代 (n=169) 98.8 55.6 60代 (n=232) 97.4 57.8 57.8 70代 (n=174) 92.5 57.5 56.9 41.5 44.3 57.7 61.7 54.7 34.4 54.3 30.9 56.7 43.9 34.8 25.5 34.0 33.0 51.4 64.1 32.5 25.2 - - - 29.8 21.7 0.6 1.2 0.6 - - 0.7 0.8 0.3 0.1 - - - 28.6 20.0 28.6 48.4 34.1 31.4 19.3 34.0 75.7 48.5 46.9 37.7 46.2 0.8 - - 53.2 51.1 32.6 53.2 1.4 - - 1.8 - 0.6 50.3 39.6 20.7 10.3 4 36.7 30.2 31.0 18.1 0.4 0.9 - 35.1 17.2 - 0.6 - 性・都市規模別にみると(図表 2)、「家族」がいずれの層でも 9 割台と多い。 大都市在住の男性では、「地域の人」が 32.0%とすべての層のなかで最も少ない。 中都市在住の男性では、 「仕事の仲間・上司・部下」が 46.4%と他の層よりもやや多 い。 男女とも郡部(町村)在住者では、 「地域の人」 (男性 56.9%、女性 56.7%)とのつ ながりを大切と思う人が「親戚」(同 54.2%、52.2%)よりも多い傾向。 女性では「趣味の友人」と「学校・出身校の友人」がそれぞれ 40.0%と、他の層よ りもやや多い。 図表 2 大切と思う人間関係やつながり<MA>(性・都市規模別) (%) 家 族 男 性 女 性 (%) 親 戚 (%) (%) 地 域 の 人 全 体 (n=1,639) 96.9 55.1 大都市 (n=169) 95.9 48.5 中都市 (n=302) 97.0 55.0 小都市 (n=180) 95.0 52.8 郡部(町村) (n=72) 94.4 54.2 大都市 (n=219) 97.3 48.9 中都市 (n=385) 97.4 小都市 (n=222) 98.6 郡部(町村) (n=90) 96.7 上仕 司事 ・の 部仲 下間 ・ 49.4 32.0 50.0 48.3 33.1 37.9 29.0 46.4 38.1 37.5 30.6 16.7 (%) (%) の学 友校 人・ 出 身 校 31.9 (%) (%) そ の 他 特 に な い わ か ら な い 0.5 0.3 0.2 - 0.6 0.6 0.3 0.3 - 22.8 - - 0.6 27.8 - - - 24.9 36.1 28.8 33.8 32.9 1.4 0.5 - 54.5 33.5 34.5 33.0 1.0 - 0.3 58.6 57.7 36.5 31.1 34.2 - 0.9 - 52.2 56.7 32.2 - - - 61.6 39.7 趣 味 の 友 人 37.0 40.6 56.9 (%) 5 40.0 40.0 (2)家族の役割として重要なこと 家族の役割として重要だと思うものとしては(図表 3)、 「生活面でお互いに協力し助 け合う」が 51.0%で最も多く、以下「夫または妻との愛情をはぐくむ」(38.4%)、 「子どもを生み、育てる」(36.0%)、「経済的に支えあう」(33.9%)、「喜びや苦労 を分かち合う」(33.5%)の順となっている。 性別にみると、男女とも「生活面でお互いに協力し助け合う」(男性 49.8%、女性 52.0%)が 5 割前後で最も多い。 男性では、 「経済的に支えあう」 (同 41.4%、27.9%)は、女性より 10 ポイント以上 高く、「夫または妻との愛情をはぐくむ」(同 42.2%、35.4%)、「家を存続させる」 (同 18.1%、9.8%)も、男性の方が高い。 一方、女性では、「喜びや苦労を分かち合う」(同 26.6%、39.0%)が男性より 10 ポイント以上高く、また「子どもを生み、育てる」 (同 32.6%、38.6%)、 「休息や心 の安らぎを得る」(同 18.4%、24.2%)、「自分らしさや存在を認めてもらえる」(同 6.9%、12.1%)が男性より多い。 図表 3 (%) 家族の役割として重要なこと<3MA>(全体・性別) 0 10 20 30 40 50 51.0 49.8 52.0 生活面でお互いに協力し助け合う 38.4 夫または妻との愛情をはぐくむ 35.4 33.9 経済的に支えあう 27.9 26.6 喜びや苦労を分かち合う 33.5 39.0 19.8 18.8 20.5 皆が共に成長する 13.5 家を存続させる 9.8 18.1 12.6 12.6 12.7 親の世話をする 9.9 8.7 10.8 基本的な生活習慣や礼儀作法を 身につける 6.9 自分らしさや存在を認めてもらえる わからない 41.4 21.7 18.4 24.2 休息や心の安らぎを得る 特にない 42.2 36.0 32.6 38.6 子どもを生み、育てる その他 60 9.8 12.1 - 全体(n=1,639) 0.4 0.4 0.3 男性(n=723) 女性(n=916) 0.5 1.1 0.1 6 <参考:平成 19 年調査> 平成 19 年 1 月に実施した「少子化対策と家族・地域のきずなに関する意識調査」の 結果をみると(図表 4)、「生活面でお互いに協力し助け合う」は、当時は 55.8%で 最も多く、今回調査も 51.0%と最も多い。 また、「夫または妻との愛情をはぐくむ」(19 年 28.1%、25 年 38.4%)、「子どもを 生み、育てる」 (同 24.7%、36.0%)、 「経済的に支えあう」 (同 26.4%、33.9%)は、 いずれも前回調査では 2 割台であったのが、今回調査ではそれぞれ 10 ポイント前後 高くなり、上位にあげられている。 図表 4 家族の役割として重要なこと<3MA> 平成19年 平成25年 (%) 60 (%) 50 40 30 20 10 0 55.8 0 10 20 30 40 50 51.0 生活面でお互いに協力し助け合う 28.1 36.0 子どもを生み、育てる 26.4 39.6 29.1 経済的に支えあう 33.9 喜びや苦労を分かち合う 33.5 21.7 休息や心の安らぎを得る 24.0 19.8 皆が共に成長する 14.9 11.6 15.7 13.7 0.2 0.8 平成19年 (n=2,409) 38.4 夫または妻との愛情をはぐくむ 24.7 0.7 家を存続させる 13.5 親の世話をする 12.6 基本的な生活習慣や 礼儀作法を身につける 9.9 自分らしさや存在を 認めてもらえる 9.8 その他 特にない わからない <参考> 平 成 19 年 1 月 実 施 調査 調 査 名 :「 少 子化 対 策と 家 族・地 域 の きず な に関 す る意 識調査 」 対 象 : 全 国 18 歳 以 上の 男 女 4,000 人 ( 注) 今 回調 査 の対 象:全 国 20 歳 ~ 79 歳の 男 女 3,000 人 7 60 0.4 0.5 平成25年 (n=1,639) (3)理想の家族の住まい方 理想の家族の住まい方を聞いたところ(図表 5)、 「親と子どもの世帯で、祖父母とは 離れて住む」という回答者が 21.7%で最も多く、次いで、「夫婦のみの二人暮らし」 が 18.6%。 『祖父母と近居』(31.8%)と『祖父母と同居』 (20.6%)を理想と考えている人をあ わせると 5 割強である。 『祖父母と近居』という回答の方が『祖父母と同居』よりも 11 ポイント多い。 性別にみると、『祖父母と近居』については、「父方の祖父母」(男性 21.2%、女性 14.3%)は男性の方が多く、 「母方の祖父母」 (同 9.3%、18.7%)は女性に多くあげ られている。男女とも自身の親との近居を理想とする傾向がみられる。 図表 5 0% 全 体 (n=1,639) 3.7 10% 理想の家族の住まい方<SA>(全体・性別) 20% 30% 18.6 40% 21.7 50% 17.3 60% 70% 80% 14.5 90% 16.2 祖父母と 100% 近居(計) 祖父母と 同居(計) 2.6 31.8 20.6 2.8 30.4 22.0 2.5 33.0 19.4 4.4 1.0 男性 (n=723) 3.2 18.4 22.3 21.2 9.3 18.4 3.6 1.0 女性 (n=916) 4.0 18.8 21.3 14.3 18.7 14.4 5.0 1.0 ひとり暮らし 夫婦のみの二人暮らし 親と子どもの世帯で、祖父母とは離れて住む 親と子どもの世帯で、父方の祖父母(夫の親)と近居 →『祖父母と近居』 親と子どもの世帯で、母方の祖父母(妻の親)と近居 親・子ども・父方の祖父母(夫の親)の三世代世帯(同居) 親・子ども・母方の祖父母(妻の親)の三世代世帯(同居) その他 わからない 8 →『祖父母と同居』 (4)若い世代で未婚・晩婚が増えている理由 日本の若い世代に「未婚」 「晩婚」が増えている理由の上位 3 項目は(図表 6)、1 位 「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」 (51.9%)、2 位「経済的に余裕がない から」(47.4%)、3 位「結婚の必要性を感じていないから」(41.9%)の順であり、 それ以外の項目は 3 割台以下となっている。 性別にみると、男性では「経済的に余裕がないから」 (52.0%)が最も多く、女性で は「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」(55.3%)が 1 位となっている。 図表 6 若い世代で未婚・晩婚が増えている理由<MA>(全体・性別) (%) 0 10 20 30 40 50 独身の自由さや気楽さを失いたくない から 47.4 47.4 経済的に余裕がないから 43.8 55.3 52.0 33.1 31.7 34.2 異性と知り合う(出会う)機会が ないから 希望の条件を満たす相手に めぐり会わないから 28.6 22.1 仕事(または学業)に 打ち込みたいから 33.7 26.4 17.8 33.2 23.4 24.8 22.4 趣味や娯楽を楽しみたいから 17.9 異性とうまくつき合えないから 14.7 22.0 12.6 10.5 14.3 一生、結婚するつもりはない人がいる と思うから 11.7 12.4 11.1 精神的に余裕がないから 6.5 6.5 6.6 同棲でよいと思っているから 4.9 5.8 4.1 結婚生活のための住居のめどが たたないから 1.9 1.7 2.1 その他 1.1 1.4 0.9 特にない 0.9 1.2 0.5 わからない 51.9 41.9 40.5 43.0 結婚の必要性を感じていないから 親や周囲が結婚に同意しないから 60 全体(n=1,639) 男性(n=723) 女性(n=916) 1.6 2.1 1.3 9 (5)結婚を決心する状況 結婚意向のある未婚者(164 人)が、結婚を決心する状況としては(図表 7)、 「経済 的に余裕ができること」(46.3%)が最も高く、2 番目に「希望の条件を満たす相手 にめぐり会うこと」(37.8%)があげられている。 性別にみると、男性では「経済的に余裕ができること」 (47.7%)が最も多く、次い で「異性と知り合う(出会う)機会があること」 (34.9%)、 「仕事(または学業)が 落ち着くこと」(33.7%)の順である。 一方、女性では「経済的に余裕ができること」(44.9%)と並んで「希望の条件を満 たす相手にめぐり会うこと」 (44.9%)があげられ、次いで「結婚の必要性を感じる こと」(34.6%)となっている。 なかでも、男性の 2 位は「異性と知り合う(出会う)機会があること」であり、女 性では同率 1 位が「希望の条件を満たす相手に巡り合うこと」である。男性では『出 会いそのもの』が、女性では『希望の条件を満たす相手との出会い』が必要となっ ており、男女で結婚を決心する状況に差がみられる。 図表 7 結婚を決心する状況<MA>(結婚意向者、全体・性別) 0 10 20 30 40 46.3 47.7 44.9 経済的に余裕ができること 希望の条件を満たす相手に めぐり会うこと 37.8 31.4 44.9 32.9 31.4 34.6 結婚の必要性を感じること 30.5 異性と知り合う(出会う) 機会があること 25.6 28.0 仕事(または学業)が落ち着くこと 21.8 22.1 精神的に余裕ができること 11.6 適当な年齢になること 34.9 33.7 25.6 29.5 14.6 17.9 12.8 11.6 14.1 自分の自由になる時間があること 親や周囲が結婚に同意すること 5.8 まわりの友人が結婚しはじめること 5.8 11.0 16.7 8.5 11.5 8.5 7.0 10.3 異性とうまくつき合えるようになること 結婚生活のための住居の めどがたつこと 4.7 その他 0.6 1.2 - 特にない 0.6 1.2 - わからない 50 7.3 10.3 全体(n=164) 男性(n=86) 女性(n=78) 1.8 1.2 2.6 10 (%) 60 2 家庭における出産や子育てについての意識 (1)今後、子どもを持つ場合の条件 現在、結婚している 20 歳~49 歳の回答者(420 人)が、今後、子どもを持つ場合の 条件としては(図表 8)、 「働きながら子育てができる職場環境であること」が 56.4% で最も多く、以下「教育にお金があまりかからないこと」 (51.9%)、 「健康上の問題 がないこと」 ( 47.4%)、 「地域の保育サービスが整うこと(保育所や一時預かりなど)」 (46.2%)、「雇用が安定すること」(41.9%)の順となっている。 性別にみると、男性では「教育にお金があまりかからないこと」 (男性 54.6%、女性 49.8%)が最も多く、女性では「働きながら子育てができる職場環境であること」 (同 49.2%、62.0%)が際立って多くなっており、男女で差がみられる。 男性が女性より多いのは「雇用が安定すること」(男性 46.4%、女性 38.4%)であ るが、女性が男性を上回っているのは、 「 地域の保育サービスが整うこと」 ( 同 43.2%、 48.5%)、 「配偶者の家事・育児への協力が得られること」 (同 26.8%、48.9%)、 「出 産・育児について相談できる人が地域にいること」 (同 13.7%、31.6%)、 「配偶者以 外の家族に、育児に協力してくれる人がいること」 (同 15.3%、27.8%)であり、多 くの項目にわたっている。 図表 8 今後、子どもを持つ場合の条件<MA>(20 歳~49 歳有配偶者、全体・性別) (%) 0 10 20 30 40 50 働きながら子育てができる 職場環境であること 49.2 47.4 44.8 49.4 46.2 43.2 48.5 地域の保育サービスが整うこと (保育所や一時預かりなど) 雇用が安定すること 38.4 配偶者の家事・育児への協力が 得られること 41.9 46.4 39.3 26.8 出産・育児について相談できる人が 地域にいること 48.9 23.8 13.7 31.6 22.4 配偶者以外の家族に、育児に 協力してくれる人がいること 15.3 自分または配偶者が高齢でないこと 14.5 14.2 14.8 家がある程度広いこと 14.3 12.6 15.6 27.8 8.8 8.7 8.9 自分の昇進・昇格に 差し支えがないこと わからない 62.0 49.8 健康上の問題がないこと 特にない 70 56.4 51.9 54.6 教育にお金があまりかからないこと その他 60 1.0 1.1 0.8 全体(n=420) 男性(n=183) 女性(n=237) 3.1 3.3 3.0 1.0 1.1 0.8 11 (2) 家庭での育児や家事の役割 20 歳~49 歳の有配偶者(420 人)について、家庭での育児や家事を夫と妻のどちら が行うべきかをみると(図表 9)、 『妻が主体』 (「妻の役割である」+「基本的に妻の 役割であり、夫はそれを手伝う程度」)は 51.9%、『同等』(「妻も夫も同様に行う」 +「どちらか、できる方がすればよい」)が 47.9%であり、『妻が主体』と『同等』 という回答がほぼ同程度である。 夫婦の就労状況別にみると、男性は片働き世帯か共働き世帯に関わらず、 『妻が主体』 (片働き 43.3%、共働き 42.9%)が 4 割台前半、『同等』(同 56.7%、57.1%)が 5 割台後半で、『同等』という意見がやや多い。 一方、女性では、『妻が主体』という意見が男性より多い。 片働き世帯の女性は『妻が主体』が 68.5%と、共働き世帯の女性(52.8%)よりも 多く、片働き世帯の女性では「妻の役割である」 (14.1%)という回答が 1 割台とな っている。 『同等』という回答は、共働き世帯の女性(47.2%)の方が、片働き世帯の女性 (30.4%)よりも多くなっている。 図表 9 家庭での育児や家事の役割<SA> (20 歳~49 歳有配偶者、性・夫婦就労状況別) 0% 全 体 (n=420) 10% 20% 6.4 30% 40% 50% 60% 45.5 70% 80% 90% 36.2 11.7 - 0.2 片働き (n=90) 42.2 1.1 37.8 - - 共働き (n=91) 38.5 4.4 8.8 14.1 (n=92) 54.3 22.8 7.6 - 共働き (n=144) 5.6 47.2 11.8 - 基本的に妻の役割であり、夫はそれを手伝う程度 0.2 47.9 - 43.3 - 56.7 - 42.9 - 57.1 - - 68.5 1.1 30.4 - 52.8 - 47.2 - 1.1 35.4 妻の役割である - 51.9 - - 片働き 同等(計) - 48.4 女 性 妻が主体 (計) - 18.9 男 性 夫が主体 (計) 100% - →『妻が主体』 妻も夫も同様に行う 基本的に夫の役割であり、妻はそれを手伝う程度 夫の役割である どちらか、できる方がすればよい その他 わからない 12 →『夫が主体』 →『同等』 (3)育児や家事で夫も行った方がよいと思うこと 子どもが小学校に入学するまでの間、育児や家事の中で、夫も行った方がよいと思 うこととしては(図表 10)、 「休日に、子どもを屋外へ遊びに連れていく」 (70.1%)、 「ふだん、子どもの話しや遊び相手をする」(68.2%)、「子どもを入浴させる」 (66.9%)が 7 割前後で、上位にあげられている。 性別にみると、夫も行った方が良いと思うことの項目順位に大きな男女差はみられ ないが、男性の回答率が女性を大きく上回っているのは「食事の後片付けをする」 (男 性 60.3%、女性 46.4%)、「掃除をする」(同 57.4%、40.6%)、「日用品や食品の買 い物をする」 (同 49.2%、39.8%)、 「食事をつくる」(同 41.1%、32.3%)、「洗濯を する」(同 42.6%、29.9%)である。 図表 10 育児や家事で夫も行った方がよいと思うこと<MA>(全体・性別) (%) 0 10 20 30 40 50 60 70 70.1 67.8 71.9 休日に、子どもを屋外へ遊びに 連れていく 68.2 65.8 70.0 ふだん、子どもの話しや遊び相手を する 66.9 66.8 66.9 子どもを入浴させる 58.5 58.8 58.2 日常生活上のしつけをする 52.5 食事の後片付けをする 46.4 48.0 掃除をする 40.6 日用品や食品の買い物をする 39.8 食事をつくる 32.3 36.2 41.1 35.5 洗濯をする わからない 44.0 49.2 35.9 36.0 35.9 保育所・幼稚園等(日中預けている 場所)の送り迎えをする 特にない 57.4 39.1 40.1 38.3 子どもを寝かしつける その他 60.3 29.9 42.6 0.5 0.6 0.4 全体(n=1,639) 男性(n=723) 女性(n=916) 1.5 0.8 2.0 0.7 0.8 0.5 13 80 性・年代別にみると(図表 11)、いずれの項目についても、男女とも年齢が若いほど 多くあげられる傾向がある。 図表 11 育児や家事で夫も行った方がよいと思うこと<MA>(性・年代別) (%) 女 性 (%) 子 ど も を 入 浴 さ せ る (%) す日 る常 生 活 上 の し つ け を (%) 食 事 の 後 片 付 け を す る (%) 掃 除 を す る (%) を日 す用 る品 や 食 品 の 買 い 物 (%) 子 ど も を 寝 か し つ け る 全 体 (n=1,639) 70.1 68.2 66.9 58.5 男性 小計 (n=723) 67.8 65.8 66.8 58.8 60.3 57.4 20代 (n=64) 79.7 73.4 81.3 76.6 76.6 68.8 30代 (n=94) 76.6 72.3 79.8 68.1 71.3 66.0 55.3 53.2 40代 (n=141) 75.2 69.5 73.0 64.5 68.8 61.7 58.2 51.8 50代 (n=123) 72.4 70.7 75.6 61.8 60代 (n=161) 62.1 62.1 70代 (n=140) 女性 小計 (n=916) 71.9 70.0 66.9 58.2 20代 (n=70) 80.0 85.7 78.6 62.9 30代 (n=130) 85.4 71.5 76.9 57.7 40代 (n=141) 77.3 78.0 70.9 61.0 50代 (n=169) 75.1 72.8 73.4 60代 (n=232) 64.2 64.7 63.4 70代 (n=174) 61.5 60.3 51.4 54.3 62.7 52.5 62.6 48.4 42.1 50.0 47.9 44.0 49.2 70.3 58.5 52.8 54.0 60.9 41.0 42.1 37.1 46.4 40.6 62.9 51.5 56.0 71.6 48.0 50.0 37.5 52.3 33.3 39.8 (%) 送中保 り預育 迎け所 えて・ をい幼 する稚 る場園 所等 食 事 を つ く る 36.2 35.9 40.1 41.1 36.0 45.5 28.0 洗 濯 を す る 35.5 (%) (%) そ の 他 特 に な い わ か ら な い 0.5 1.5 0.7 0.6 0.8 0.8 1.6 - - 50.0 1.1 - - 36.2 53.2 - 1.4 - 38.2 45.5 - - - - 1.2 0.6 1.4 1.4 3.6 0.4 2.0 0.5 - - - 34.6 0.8 - 0.8 42.6 51.6 53.1 59.4 52.1 48.9 44.0 48.0 35.4 20.0 26.4 38.3 32.3 24.3 35.9 45.7 33.5 27.1 29.9 42.9 41.5 43.1 52.3 36.2 51.1 44.0 38.3 40.4 41.1 - 0.7 - 44.4 40.2 41.4 33.1 - 1.2 0.6 0.4 1.7 - 1.1 6.3 1.7 39.2 24.1 14 44.4 41.4 29.8 50.0 41.4 61.4 (%) の日 39.1 59.4 (%) 48.6 57.4 53.3 32.9 (%) ( ) やふ 遊だ びん 相 手子 をど すも るの 話 し 、 へ休 遊日 びに に 連子 れど ても いを く屋 外 、 男 性 (%) 29.3 27.6 25.0 33.9 22.4 23.0 32.3 35.3 26.4 25.4 14.9 (4)祖父母の育児や家事の手助け 子どもが小学校に入学するまでの間、子どもからみた祖父母が、育児や家事の手助 けをすることが望ましいかどうかについては(図表 12)、「とてもそう思う」という 回答者が 46.9%で、 「ややそう思う」 (31.8%)という回答者をあわせると、 『そう思 う』が 78.7%。8 割近くが祖父母の手助けを望ましいとしている。 性別にみても、大きな男女差はなく、8 割前後が祖父母の手助けを望ましいと回答し ている。 図表 12 0% 全 体 (n=1,639) 祖父母の育児や家事の手助け<SA>(全体・性別) 10% 20% 30% 40% 50% 46.9 60% 31.8 70% 80% 90% 12.9 100% 7.1 そう思う (計) 0.4 78.7 0.9 男性 (n=723) 47.2 29.6 14.2 7.5 0.7 76.8 0.8 女性 (n=916) 33.5 46.7 11.9 6.8 0.9 とてもそう思う ややそう思う どちらとも言えない あまりそう思わない まったくそう思わない わからない 15 0.2 80.2 (5)祖父母に期待する手助けの比較 祖母と祖父に期待する手助けを比較すると(図表 13)、祖父母ともに上位 3 項目は同 じで、 「子どもの話しや遊び相手をする」 (祖母 63.4%、祖父 60.5%)、 「子どもに自 分の経験や知恵を伝える」(同 53.4%、51.9%)、「日常生活上のしつけをする」(同 44.0%、39.4%)の順。 4 位以降は、祖母は「食事の用意」(34.4%)、「子どもが病気のとき、病院に連れて 行ったり看病したりする」 (32.3%)、 「保育所・幼稚園等の送り迎えをする」 (30.6%) が 3 割台で続く。 一方、祖父では「保育所・幼稚園等(日中預けている場所)の送り迎えをする」 ( 31.6%) が多く、以下は、「子どもが病気のとき、病院に連れて行ったり看病したりする」 (23.5%)、「教育費以外の経済的支援をする(おもちゃ、洋服、外食、旅行などの レジャー等)」(22.5%)が 2 割台である。 多くの項目で、祖父よりも祖母への期待が大きくなっているが、 「保育所・幼稚園等 の送り迎えをする」、 「教育費以外の経済的支援をする」、 「子どもを入浴させる」、 「教 育費の支援をする」などについては、祖父への期待も同程度もしくは祖母を上回っ ている。 図表 13 祖父母に期待する手助けの比較<MA> 0 全 体 (n=1,639) 10 20 30 40 50 70 63.4 60.5 子どもの話しや遊び相手をする 53.4 51.9 子どもに自分の経験や 知恵を伝える 44.0 日常生活上のしつけをする 39.4 34.4 食事の用意 5.2 32.3 子どもが病気のとき、病院に連れて 行ったり看病したりする 23.5 30.6 31.6 保育所・幼稚園等(日中預けている 場所)の送り迎えをする 25.7 掃除・洗濯 5.5 教育費以外の経済的支援をする (おもちゃ、洋服、外食、旅行などの レジャー等) 19.6 22.5 15.9 17.9 子どもを入浴させる 15.5 日用品や食品の買い物をする 9.1 子どもを寝かしつける 9.3 15.4 10.9 教育費の支援をする その他 (%) 60 17.7 0.5 0.5 特にない 2.0 2.9 わからない 1.7 1.8 祖母 祖父 16 3 地域での子育て支援環境づくりについての意識 (1)子育てする人にとっての地域の支えの重要性 子育てをする人にとっての地域の支えの重要性を聞いたところ(図表 14)、「とても 重要だと思う」という回答者は 57.1%で最も多く、「やや重要だと思う」(33.8%) という回答をあわせると、9 割が地域の支えが『重要だと思う』と回答している。 男女とも 60 代以上(男性 60 代 59.6%、70 代 60.7%、女性 60 代 63.8%、70 代 62.6%) で「とても重要だと思う」と積極的に評価する回答者が他の年代に比べて多い傾向。 図表 14 子育てする人にとっての地域の支えの重要性<SA>(性・年代別) 0% 全 体 (n=1,639) 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 57.1 80% 重要だと 100% 思う(計) 90% 33.8 6.7 0.4 1.8 男性 小計 (n=723) 33.6 56.6 90.9 0.2 7.2 0.4 90.2 2.1 0.1 20代 (n=64) 32.8 57.8 - 90.6 3.2 - 87.2 7.8 1.6 - 30代 男 性 (n=94) 37.2 50.0 9.6 40代 (n=141) 35.5 53.9 9.2 0.7 0.7 50代 (n=123) 39.0 55.3 89.4 - 4.1 - 94.3 0.8 0.8 60代 32.3 59.6 (n=161) 5.6 2.5 - 91.9 70代 26.4 60.7 (n=140) 7.9 3.6 1.4 87.1 女性 小計 (n=916) 57.5 34.0 0.3 91.5 6.2 1.6 0.3 20代 30代 女 性 40代 (n=70) (n=130) (n=141) 54.3 40.0 38.5 50.0 58.2 5.7 - - - 1.5 - - 10.0 34.0 - 5.7 94.3 88.5 92.2 1.4 0.7 50代 (n=169) 41.4 50.3 - 6.5 91.7 1.8 60代 (n=232) 30.2 63.8 4.7 - 94.0 0.9 0.4 70代 (n=174) 25.9 62.6 5.7 3.4 0.6 とても重要だと思う やや重要だと思う どちらとも言えない あまり重要ではないと思う まったく重要ではないと思う わからない 17 1.7 88.5 (2)地域で子育てを支えるために重要なこと 地域で子育てを支えるために重要なこととしては(図表 15)、「子どもの防犯のため の声かけや登下校の見守りをする人がいること」が 64.1%で最も多くあげられ、次 いで「子育てに関する悩みについて気軽に相談できる人や場があること」 (58.1%)、 「子育てをする親同士で話しができる仲間づくりの場があること」 (54.5%)の順と なっている。 性別にみると、重要視する項目順位に大きな男女差はみられないが、女性が男性よ り多くあげているのは、 「子どもの防犯のための声かけや登下校の見守りをする人が いること」(男性 58.1%、女性 68.9%)と「不意の外出や親の帰りが遅くなった時 などに子どもを預かる人や場があること」(同 35.3%、45.0%)。 男性が女性より多くあげているのは、「子どもと一緒に遊ぶ人や場があること」(男 性 45.2%、女性 39.4%)、 「子どもにスポーツや勉強を教える人や場があること」 (同 39.1%、27.0%)。 図表 15 地域で子育てを支えるために重要なこと<MA>(全体・性別) (%) 0 10 20 30 40 50 60 70 64.1 子どもの防犯のための声かけや 登下校の見守りをする人がいること 58.1 子育てに関する悩みについて気軽に 相談できる人や場があること 58.1 56.3 59.6 54.5 52.4 56.2 子育てをする親同士で話しができる 仲間づくりの場があること 子どもと大人が一緒に参加できる 地域の行事やお祭りなどがあること 45.8 46.6 45.1 子育てに関する情報を提供する人や 場があること 45.1 44.5 45.5 42.0 45.2 子どもと一緒に遊ぶ人や場があること 39.4 不意の外出や親の帰りが遅くなった 時などに子どもを預かる人や場が あること 35.3 40.7 45.0 36.1 37.1 35.3 地域の伝統文化を子どもに伝える人 や場があること 32.3 子どもにスポーツや勉強を教える人 や場があること 27.0 39.1 28.8 29.9 27.9 小中学校の校外学習や行事を サポートする人がいること 子育て家庭の家事を支援する人や場 があること 24.6 25.3 24.1 子どもに自分の職業体験や人生経験 を伝える人や場があること 24.5 25.9 23.4 その他 68.9 0.2 0.4 - 特にない 1.0 1.0 1.1 わからない 0.7 0.6 0.8 全体(n=1,639) 男性(n=723) 女性(n=916) 18 80 (3)「地域で子育てを支えるために重要なこと」と「参加したい活動」 “地域で子育てを支えるために重要なこと”の回答と、 “参加したいと思う活動”の 回答を比較すると(図表 16)、重要と思うという回答と、参加したいという回答の差 が小さいものは、 「子どもと大人が一緒に参加できる地域の行事やお祭りなどがある こと」(重要 45.8%、参加 36.3%)、「子どもと一緒に遊ぶ人や場があること」(同 42.0%、32.1%)、 「子どもにスポーツや勉強を教える人や場があること」 (同 32.3%、 23.7%)、「子どもに自分の職業体験や人生経験を伝える人や場があること」(同 24.5%、16.2%)であり、差は 10 ポイント以内である。 図表 16 「地域で子育てを支えるために重要なこと」と「参加したい活動」<MA> (%) 0 全 体 (n=1,639) 10 20 30 40 子どもの防犯のための声かけや 登下校の見守りをする人がいる こと 58.1 17.9 54.5 25.1 子どもと大人が一緒に参加できる 地域の行事やお祭りなどがある こと 45.8 36.3 45.1 子育てに関する情報を提供する人 や場があること 18.6 42.0 子どもと一緒に遊ぶ人や場が あること 32.1 不意の外出や親の帰りが遅くなった 時などに子どもを預かる人や場が あること 40.7 20.0 36.1 地域の伝統文化を子どもに伝える 人や場があること 18.1 32.3 子どもにスポーツや勉強を教える 人や場があること 23.7 28.8 小中学校の校外学習や行事を サポートする人がいること 16.8 24.6 子育て家庭の家事を支援する人や 場があること 8.2 子どもに自分の職業体験や 人生経験を伝える人や場がある こと わからない 70 64.1 子育てをする親同士で話しができる 仲間づくりの場があること 特にない 60 41.4 子育てに関する悩みについて気軽 に相談できる人や場があること その他 50 24.5 16.2 0.2 0.2 1.0 重要だと思うこと 12.0 参加したい活動 0.7 1.5 19 80 (4)公共の場での子ども連れの親への手助けや話しかけ 街中や電車・バスなどの公共の場で、ベビーカーや子ども連れの親が困っている場 面を見かけた場合に、手助けをしたり、話しかけたり「すると思う」という回答者 は 92.1%で、多数を占めている(図表 17)。 性別にみると、手助けや話しかけを「すると思う」(男性 88.8%、女性 94.8%)と いう回答者は、男女とも多数を占めているが、特に女性に多くなっている。 図表 17 公共の場での子ども連れの親への手助けや話しかけ<SA>(全体・性別) 0% 全 体 (n=1,639) 男性 (n=723) 女性 (n=916) 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 92.1 5.5 88.8 8.3 94.8 すると思う しないと思う 20 100% 3.3 わからない 2.4 0.0 2.9 0.0 2.0 0.0 (5)子ども連れの親に対して実際に行った行動 街中や電車・バスなどの公共の場で、ベビーカーや子ども連れの親を見かけたとき に実際に行ったことがあるものとしては(図表 18)、 「ドアをあけて、押さえておく」 が 68.5%で最も多くあげられ、以下「席をゆずる」 (65.8%)、 「エレベーターで、先 をゆずる」(61.0%)、「子どもが落としたおもちゃや靴などをひろう」(53.6%)の 順となっている。 「席をゆずる」と「階段などで、荷物やベビーカーを代わり(一緒)に持つ」は、 男性の 40~50 代で同世代の女性より、やや多くあげられている。 図表 18 子ども連れの親に対して実際に行った行動<MA>(全体・性年代別) (%) (%) (%) ー ( 、 ー 34.0 かをは け向げ るけま るし の 話笑 し顔 29.5 26.1 (n=1,639) 68.5 65.8 61.0 男性 小計 (n=723) 67.9 68.3 60.2 20代 (n=64) 65.6 67.2 53.1 30代 (n=94) 81.9 62.8 66.0 43.6 40代 (n=141) 79.4 79.4 69.5 51.1 50代 (n=123) 71.5 74.8 60.2 47.2 60代 (n=161) 60.2 64.6 57.8 42.2 70代 (n=140) 53.6 60.0 52.9 女性 小計 (n=916) 68.9 63.8 61.6 20代 (n=70) 81.4 30代 (n=130) 75.4 60.8 73.8 76.2 33.1 40代 (n=141) 76.6 66.7 70.9 75.2 37.6 31.2 50代 (n=169) 77.5 62.1 62.1 63.3 37.9 32.5 60代 (n=232) 59.9 60.3 54.7 53.4 35.8 70代 (n=174) 56.3 64.9 48.9 72.9 43.0 34.4 35.7 61.9 33.6 21 特 に な い 13.8 (%) (%) そ の 他 わ か ら な い 5.7 0.2 0.1 6.4 0.4 0.1 6.3 4.7 1.6 - 13.8 11.7 4.3 - - 41.1 14.2 11.3 2.8 0.7 - 42.3 14.6 12.2 4.1 - - 13.0 9.3 - - 10.7 0.7 0.7 5.2 - 0.1 1.4 - - 3.1 - - 2.1 - - 5.3 - - 44.0 5.6 - - 48.9 10.3 - 0.6 29.8 26.7 35.0 24.3 49.4 19.6 (%) 9.4 20.3 34.3 64.3 (%) 子 ど も を あ や す 全 体 75.7 53.6 (%) 、 緒を物階 代や段 にわベな 持りビど で つ 一カ 荷 ) なた子 どおど をもも ひちが ろ 落 うやと 靴し ゃ ー 女 性 でエ レ 先ベ を ゆタ ず る ー 男 性 (%) 、 席 を ゆ ず る 、 押ド さア えを てあ おけ くて (%) 31.0 29.2 27.1 37.2 18.6 25.4 47.8 48.9 23.6 35.8 10.0 26.9 35.5 29.0