...

居住地の選択と定住意向の変化 ~横浜市民意識調査から

by user

on
Category: Documents
13

views

Report

Comments

Transcript

居住地の選択と定住意向の変化 ~横浜市民意識調査から
図1 転居の際に重視する項目【経年変化】
病院・医院の近さ
70
60
執筆
政策局政策課
林 正 貴
0 20 40 60 80(%)
図2 転居の際に重視する項目【年齢別】
[25年調査]
(全体n=2.153)
調査季報 vol.175・2014.12 ■ 28
横浜の人口を読む
33
~横浜市民意識調査から
平成25年(n=2,153)
30
20
病院・医院の近さ
くなっている。
また、ライフステージ別で
は「保育所や公園などの子育
ての環境のよさ」は、就学前
の子を持つ「家族形成期」で
は6割と高く、
「学校、図書館
など教育・学習環境のよさ」
でも、就学前から高校生まで
の子を持つ世帯で他に比べ高
くなるなど、回答者の属性に
より生活状況に応じて異なっ
た利便性が重視されている。
平成19年(n=3,698)
ントを下げ、 年に %台に
増加したものの上位3位には
入っていない。
年齢別にみれば(図2)、「交
通・通勤の便利さ」は 代か
ら 代までは6割~7割半ば
であるのに対し、 代、 歳
以上では4割半ば~5割半ば
と割合が低くなっている。そ
の 代 以 上 の 年 代 で は、「 病
院・医院の近さ」が5割~6
割半ばでほかの年代と比べ高
25
ふだん買い物を
する場所の近さ
50
60
交通・通勤などの
便利さ
63
居住地の選択と定住意向の変化
13
人口動態のうち社会動態と
は、居住地の移動を意味する
わけだが、人がいま住んでい
るところから移動する際に
は、何らかの理由やきっかけ
があり、また移動先の居住地
をどこにするのか―もちろん
移動しないという選択肢もあ
る―について選択がなされる
ことになる。本稿では、横浜
市民意識調査の中から、居住
地選択や定住意向など住まい
に関する設問をもとに、住む
場所やその移動に関する意識
についてまとめてみる。
「交通・通勤などの便利さ」
( ・ 4 %) で あ っ た。
(図
)次いで「ふだん買い物を
する場所の近さ」( ・3%)、
「 病 院・ 医 院 の 近 さ 」( ・
3%)といった、日々の生活
で利用する施設の利便性に関
する項目が挙がっている。そ
のあとに
「周辺の静けさ」、「防
災・防犯などの安心さ」といっ
た周辺地域の環境に関する項
目が続いている。この設問は
の選択肢の中から3つまで
選択するものであるが、その
うち2つ以上を、この上位の
利便性に関する3項目の中か
ら選択した人も %ほどいる
ことから、いかにこの3つの
項目が重視されているかがう
かがえる。
過去との比較でみても交通
利便性は割合が高くなってき
ている。買い物場所や病院の
近さも 年は 年調査より割
合を下げたものの 年調査と
比べれば重要度が高まってい
るといえる。一方、周辺の静
けさは 年調査で大きくポイ
全体
20代
30代
40代
50代
60代
70歳以上
全体
20代
30代
40代
50代
60代
70歳以上
全体
20代
30代
40代
50代
60代
70歳以上
0 20 40 60 80
0 20 40 60 80
近所づきあいのしやすさ
学校、図書館など
教育・学習環境のよさ
保育所や公園などの
子育ての環境のよさ
0 20 40 60 80
0 20 40 60 80(%)
全体
全体
20代
20代
30代
30代
40代
40代
50代
50代
60代
60代
70歳以上
70歳以上
0 20 40 60 80
全体
20代
30代
40代
50代
60代
70歳以上
ふだん買い物をする
場所の近さ
交通・通勤などの便利さ
平成13年(n=2,221)
周辺の静けさ
44
46
24
80 (%)
60
40
20
0
1 居住地選択の要素
❶重視される「利便性」
住む場所を選択する際に考
慮される点は、移動時の年齢
や移動する理由、どのくらい
の期間住み続ける見込みか、
などによって異なるだろう。
平成 年実施の意識調査に
おける「仮に転居するとした
ら何を重視するか」という設
問で最も回答が多かったのは
25
24
平成24年(n=2,314)
防災・防犯などの
安心さ
《6》
25
1
12
特集
交通の便がよい
自然環境が身近にある
自分や家族の持家
横浜が好き
住まいの周辺が静か
まちなみや景観がよい
保育所・公園等の子育て環境がよい
生まれ育った場所だから
犯罪が少ないと感じている
45
市民の気質や感性が自分と合う
賑わいや活気がある
は、保土ケ谷区、戸塚区、瀬
谷 区 で「 価 格 が 手 ご ろ 」、 青
葉区、泉区で「周辺が静か」、
そして金沢区では「自然環境
が身近」であった。
この選択理由の上位である
交通利便性、価格、静けさと
いう3つの要素について、
区を割合が多い順番に6区ず
つ、
「+++」、
「++」、
「+」
に3区分して色分けしてみた
ものが図4である。
交通利便性について、選択
理由に挙げている割合が高い
「+++」に分類された区
は、西区、中区、南区、磯子
区の都心部を中心としたエリ
アと都筑区、緑区に2分され
た。「 + + 」 に は、 都 心 部 を
中心としたエリアに隣接する
港南区、栄区、そして市北部
の区が分類された。
一方、交通利便性では「+」
区分となっていた保土ケ谷
区、旭区、瀬谷区、戸塚区、
泉区と港南区は、価格の手ご
ろさにおいては順位が高い区
で あ り、「 + + 」 区 分 を 含 め
ると鶴見区を除いて市域の西
寄りに位置する区である。
静 け さ に つ い て は、 港 北
区、都筑区、青葉区の北部の
3区と港南区、泉区、金沢区
が「+++」区分となり、市
の東部に位置する区が「+」
区分に分類された。
寮や社宅に住む
25
(全体n=2.100)
横
< 浜市民意識調査 >
昭 和 年 度 か ら 毎 年 実 施。 平 成 年
度 調 査 は、 市 内 居 住 者 満 歳 以 上 の
3000人を対象に、層化二段無作為
抽出 外( 国籍市民は単純無作為抽出)、
郵送留置・訪問回収により実施。回収
47
標本は2224 回
( 収率 ・1%)
http://www.city.yokohama.lg.jp/
seisaku/seisaku/chousa/ishiki/ishikiindex.html
29 ■ 特集・横浜の人口を読む
図4 行政区別現住地選択理由の割合
[26年調査]
26
3要素に限ってみれ
ば、西区、中区はもっぱ
ら交通利便性で順位が高
く、都筑区は交通利便性
と静けさにおいて「++
+」であるが、価格の手
ごろさでは順位を落とし
ている。また、泉区は価
格の手ごろさや静けさで
「+++」であるが、交
通利便性で「+」区分と
なっている。金沢区では
交通利便性や価格の手ご
ろさに比べ静けさがより
評価されている。全体的
にみれば、市北部は交通
利便性と静けさ、南西部
は価格の手ごろさと静け
さ、都心部は交通利便性
において順位が高くなっ
ており、居住地選択にも
影響していると思われる。
❸移動のきっかけと定住
住む場所を生活の変化
に応じて住み替えたい
か、という設問に対し、
平 成 8 年 調 査 で は、『 思
う 』( ・ 4 %) が『 思
わ な い 』( ・ 4 %) を
上回り、住み替え派が多
数であった。しかし、
年の同様の設問では『思
う 』 が ・ 6 %、『 思 わ
ない』が ・4%と、そ
の割合は逆転した。生活
28
【周辺が静か】
【価格が手ごろ】
【交通の便】
21
文化・スポーツ施設などが近く
この3つの項目は過去に同様
の質問をした 年、 年の調
査においてもほぼ同じ結果と
なっており、横浜市での居住
地選択における3要素と考え
られる。最近5年間に移動し
た人に限ってみると、やはり
交通の便( ・4%)が最も
多く、全体に比べても9ポイ
ントほど多くなっている。そ
の他の項目の順位は全体と大
き く 変 わ ら な い が、「 自 然 環
境が身近」
「自分や家族の持
ち家だから」は大きくポイン
トを下げ、逆に「日ごろの買
い 物 な ど が 便 利 」「 子 育 て 環
境がよいから」
「寮や社宅に
住むから」などはポイントが
増えている。
区別にみると、交通利便性
は 区において最も多い現住
地選択理由であり、特に西区
では8割を超えている。その
他の区における最多選択理由
病院・医院が近くにある
36
21
3
日ごろの買い物などが便利
26
21
親や子、親族、友人などがいる
+++
++
+
20
74
43
28
42
12
学校などの教育環境がよい
なお、男女別にみると、ほ
とんどの項目で女性が男性を
上 回 っ て い る が、
「周辺の静
けさ」や「緑や自然やオープ
ンスペースの豊かさ」
「まち
なみなどの景観のよさ」など
自然や景観といった近隣の周
辺 環 境 と、
「飲食やショッピ
ングの便利さ」
「遊びや余暇
活動の便利さ」では男性の方
が割合が高い。
家賃や住宅の価格が手ごろ
❷居住地選択の3要素
最新の平成 年度調査にお
ける「現住地選択理由」では
「交通(通勤・通学・買い物
等)の便がよいから」が ・
7%で最も多く、前項で触れ
た重視する点と合致してい
る。 次 い で「 家 賃 や 住 宅 の
価格が手ごろだから」
( ・
6%)
、
「住まいの周辺が静か
だから」
( ・ 5 %) が ほ ぼ
同 数 で 続 い て い る。
(図 )
図3 現住地選択理由[26年調査]
50
25
全体 (n = 2,100)
5年未満 (n = 432)
その他
(%)
40
30
20
10
0
街のイメージがよい
18
の変化が多いはずの 代にお
い て も 同 様 に「 思 う 」 か ら
「思わない」に多数意見が逆
転し、 代についても8年調
査では「思う」が多数であっ
たが、ほぼ同数にまで差は縮
まっている。
このように住み替えに対す
る価値観が変化しているな
か、人は何をきっかけに移動
をしているのだろうか。
最 も 多 い き っ か け は「 住
宅・ マ ン シ ョ ン の 購 入 」
( ・4%)でおよそ4割を
占 め る。 次 に「 結 婚 」
( ・
8%)で、この2つが移動の
大きな要因であることは平
成 年調査と比べても大き
な 変 わ り は な い。 居 住 期 間
5 年 未 満 に 限 っ て み る と、
「住宅・マンションの購入」
( ・3%)が最も多いこと
は 変 わ り な い が、
「 就 職・ 転
勤」
( ・ 2 %) が「 結 婚 」
( ・0%)
よりも多くなる。
さらに年齢別にみると、 代
では「就職・転勤」
、
「結婚」
が多く、 代は「住宅・マン
ションの購入」
「結婚」
、 代
は
「住宅・マンションの購入」
「就職・転職」が多い。 代
になると「住宅・マンション
の購入」の次に「親や子と同
居・近隣に住むため」が2割
を超え、 代以上では同居・
近居が最も多くなっており、
就職・転勤
少 し て は い る が、「 就 職・ 転
勤」における下げ幅はかなり
大きく、就職・転勤による移
動の場合、5年未満で再び移
動してしまう確率が高いと考
えられる。
一方「住宅・マンションの
購 入 」 で は、「 ~ 年 」、
「 ~ 年」の割合がそれぞ
れ2割を超え、全体のおよそ
%を占める。その後「 ~
年」で大きく減少する。こ
れも、住宅購入後 年程度以
上経過する頃に、子どもの成
長や退職など移動のタイミン
グが訪れることによるものと
思われる。
2
定住意向
年前に
わからない
10
移転意向
40
の年齢層で5年前、
比べ増加している。
20
20
0
0
30
平成11年
平成16年
平成21年
平成26年
40
10
❷定住の状況
では、実際の定住状況の様
子はどうであろうか。
平成 年国勢調査結果から
居住期間が「出生時から」の
割 合 を 年 齢 別 に み る と( 図
8)、 0 ~ 4 歳 で は 約 % で
あるが、5~9歳では約 %
と大幅に減少している。そし
て 代後半には %となり、
9割近くが成人までの間に一
度は転居をしていることにな
る。その後割合は漸減し、
代以降はほぼ落ち着いてい
る。さらに、図8に特徴的な
動きをみせる区を併せて示し
ているが、西区は0~4歳の
「出生時から」の割合が 区
中最も高く、その後も 代後
半、 代前半を除き、市全体
を上回っている。特に 代、
代やそれ以上の年代で、出
生時から住み続けている人の
割合が目立って高い。
また、都筑区は0~4歳で
の「出生時から」の割合が最
も低く、その後も 代前半ま
で市全体より低い割合となっ
ている。ただし、 歳以上の
年代では市全体を上回り、
区の中では生まれてから住み
続けている人の割合が比較的
多い。また、南区では0~4
50
60
平成 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 (年)
図6 定住意向・移転意向の推移
図7 性・年齢別定住意向の変化
22
30
15
14
25
❶減少傾向にある定住意向
意識調査における定住意向
を み る と、 平 成 年 ま で は
%前後で推移していたが、
年以降は増減を繰り返しな
がらも長期的には減少傾向が
続いている。(図6)
年齢別では、年齢層が高く
なるにしたがって定住意向は
増加する傾向にあり、それは
過去と比べても大きな変化は
みられない。ただ、この平成
年から5年おきに定住意向
を示した図7をみると、各年
代とも減少傾向であった定住
意向が 年調査では 代以下
60
80
(%)
定住意向
80
(%)
100
30
40
18
18
24
26
60
20
50
10
60
10
25
14
50
女
男
50代 60代 70代以上
40代
20代 30代
12
60
65
65年
以上前
26
全 体
10
4
40
34 45
15 70
11
各年齢層に発生する可能性の
高いライフイベントに左右さ
れる面が強く表れている。
また、転居のきっかけと居
住期間について示した図5を
みると、 年調査における居
住 年 数 は 全 体 で は「 5 年 未
満」が最も多く、「5~9年」
で 少 し 割 合 が 減 少 す る が、
「 ~ 年」
、
「 ~ 年」で
一度ピークを形成し、その後
減少していく。これを移動の
きっかけ別にみると、
「就職・
転勤」をきっかけに移動した
人の居住期間は「5年未満」
で 割 を 超 え て お り、「 5 ~
9年」との間でその割合は半
分以下にまで大きく減少して
いる。全体でも「5年未満」
と「5~9年」間で割合が減
(全体 n=2.100)
(%)
50
55~64
年前
45~54
年前
35~44
年前
25~34
年前
15~24
年前
10~14
年前
5~9
年前
5年
未満
0
24
住宅・マンション
の購入
15
10
子どもの
成長・独立
20
14
結 婚
30
12
20
40
50
30
19
30
60
41
21
27
16
20
図5 転居のきっかけ別居住年数の割合[26年調査]
70
調査季報 vol.175・2014.12 ■ 30
31 ■ 特集・横浜の人口を読む
100%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
図8 年齢5歳階級別居住期間が「出生時から」の割合
図10 隣近所との付き合い方の感じ方
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 85
~4 ~9 ~14 ~19 ~24 ~29 ~34 ~39 ~44 ~49 ~54 ~59 ~64 ~69 ~74 ~79 ~84 以上 (歳)
90%
0
1.5 1.4
80%
11.8
13.2
72.1
平成26年
3.4
1.3
15.0
2.1
1.6
13.6
12.3
70.5
平成25年
16.2
64.1
平成24年
10
1.5 1.9
11.7
14.9
69.9
平成22年
20
1.7 1.4
16.3
5.8
1.1
23.9
1.6 0.2
17.0
16.2
65.0
平成19年
8.5
60.6
平成12年
3.1
23.6
17.3
50.4
昭和55年
13.3
67.2
平成6年
5.5
横浜市
西区
中区
南区
旭区
青葉区
都筑区
30
人間関係が濃密で、
わずらわしい
無回答
親密な人間関係が
あって、暮らしやすい
人間関係が薄く、みなが
ばらばらの感じでさびしい
互いに干渉しあわず、
さばさばしていて暮らしやすい
100%
90%
80%
査では ・2%にまでなって
いる。
しかし付き合い方に対する
評 価 に つ い て は、「 互 い に 干
渉しあわず、さばさばしてい
て暮らしやすい」とする人が
最も多く、その割合は昭和
年の約 %から平成6年には
%、近年では %を超えて
いる。(図 )「人間関係が薄
く、みながばらばらな感じで
さびしい」を加えると8割以
上が近隣との人間関係を薄い
と感じているわけだが、多く
がそれを「暮らしやすい」と
肯定的に評価している。
10.4
67
10
50
10
70
55
近年特に利便性が重視され
てきているが、一概に利便性
と言っても年齢や家族構成な
ど生活のスタイルによって異
なっている。また、今後さら
に高齢化が進めば、交通利便
性以上に医療機関や買い物す
る場所などへと利便性の重点
が移行すると考えられ、大き
な移動をしなくとも住み慣れ
た地域で住み続けられるよ
う、地域の中でさまざまなバ
リエーションの住まい方が選
択可能であることも必要と
なってくるであろう。
平成26年
資料:平成22年国勢調査
無回答
歳を除くすべての年代で「出
生時から」の割合が市全体を
上回り、逆に青葉区はすべて
の年代において市全体より低
い。
一 方、 旭 区 で は 代 後 半
までは市全体より割合が高い
が、それ以上の年代では低く
なっている。
隣接する瀬谷区、
泉区でも同様の傾向がみら
れ、 代後半から 代の層で
生まれてからずっと住んでい
る人の割合がほかの区に比べ
高めである。
便利さ」
( ・ 6 %)、「 緑 や
自然やオープンスペースの豊
かさ」
( ・ 3 %)、「 ふ だ ん
買い物をする場所の近さ」
( ・8%)の順となってい
る。一方で、交通の便と買い
物場所については、不満とす
る 人 も そ れ ぞ れ ・ 8 %、
・3%と2割近くおり、日
常生活の利便性に関わる項目
においては満足と不満の差が
より小さく、意見が分かれる
様子がみられる。なお、周辺
環境への総合評価で「暮らし
やすい」と回答した層におけ
る最も満足度が高い項目は
「周辺の静けさ」( ・ %)
で「交通の便( ・8%)を
上回っている。
隣近所との付き合い方につ
いては、図9にみるように近
年は「顔も良く知らない」
「道
で会えば挨拶ぐらいする」と
いった、挨拶以上の会話がな
い付き合い方をしている人が
6 割 近 く で あ る。 ま た、「 一
緒に買い物に行ったり、気の
あった人と親しくしている」
「困ったとき、相談したり助
け合ったりする」といった比
較的親密な付き合い方をして
い る 人 は、 昭 和 年 の ・
8%からその後減少し、東日
本大震災後の平成 年調査で
はいったん増加したものの、
その後再び減少して、 年調
9.2
70%
40
11.9
平成25年
60%
1.0
平成24年
50%
0.9
6.0
9.3
40%
7.9
7.1
23.4
平成23年
30%
5.8 4.4 0.4
27.7
51.3
0.9
10.3
48.8
7.8
27.4
48.8
7.6 0.0
6.3
50
9.0
7.9
25.3
47.5
6.9 5.0 1.0
25.5
51.3
9.5
平成22年
60
0.4
41.5
29.7
46.9
平成19年
0.1
11.3
12.4
39.0
昭和63年 5.1
29.6
14.0
17.0
23.0
昭和52年 6.6
3.3
14.5
40
20
❸暮らしやすさの要素
住まいや地域に関連して、
自 ら の 生 活 が「 暮 ら し や す
い」と感じさせる要素とは何
なのか。まず、周辺環境に対
する評価はどうだろうか。
住まいの周辺環境について
暮らしやすいと思うかを尋ね
た設問( 年調査)では、男
女別にみると男性の方が「暮
らしやすい」とする割合が高
く、 代から 代の各年代で
8割を超えている。女性は、
男性に比べ9ポイント満足度
が低く、特に 代では7割を
下 回 り、
「暮らしにくい」と
する人も1割となっている。
項目別にみると「周辺の静
けさ」
( ・ 8 %) に 対 す る
満足度が最も高く7割を超
え、次に「交通・通勤などの
31
(%)
70
一緒に買い物に
行ったり、 気の 困ったとき、 相
あった人と親しく 談したり助け合っ
たまに立ち話をする している
たりする
顔もよく 道で会えば
知らない 挨拶ぐらいする
60
40
17.3
26.0
34.1
昭和50年 4.8
76
2
26
20%
10%
0%
26
70
18
70
50
23
10
20
61
17
62
62
図9 隣近所との付き合い方
Fly UP