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『寄り添い型学習等支援事業における利用者等アンケート結果

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『寄り添い型学習等支援事業における利用者等アンケート結果
第 50 回横浜市保健・医療・福祉研究
発表会(平成 27 年 10 月 19 日)にて
誌上発表資料
寄り添い型学習等支援事業における
利用者等アンケート調査結果に関する一考察
横浜市磯子区生活支援課
学習支援事業推進委員会
1. 寄り添い型学習等支援事業について
「寄り添い型学習等支援事業」とは、生活保護世帯や生活困窮状態等、養育環境に課題があ
り、支援を必要とする家庭に育つ小・中学生等に対して、学習支援等を行い、将来の進路の幅
を広げ、自立した生活を送れるようにすることを目的に実施する事業であり、本市では平成
26 年度に全区展開となった。
国の調査結果によると、
「平均的な所得の半分を下回る世帯で暮らす 18 歳未満の子どもの
割合(子どもの相対的貧困率)は 16.3%(2012 年時)で、約6人に1人の子どもが貧困とさ
れる水準で生活している」と発表され、生活保護受給世帯の子どもが大人になって再び生活保
護を受給するといった「貧困の連鎖」を断ち切ることが課題となっている。
2.目的・趣旨
磯子区では平成 27 年1月から「磯子べんきょう会」として当該事業を開始した。
現在、区内 2 か所の地域ケアプラザで週 1 回 18 時~20 時の時間帯に、各会場定員 20 名、
合計 40 名の中学生に対し、
ボランティア等が原則マンツーマンで個別学習支援を行っている。
開始後、半年が経過し、磯子べんきょう会に参加している子ども達の変化や、保護者、ボラ
ンティアがどのように「磯子べんきょう会」を捉えているかを知り、今後の事業展開に役立て
ることを目的として、アンケート調査を実施した。
子どもについては、参加する前後での比較を行い、心境にどのような変化がみられるか等、
高校への進学実績等では測定しにくい事業効果を検証する機会とした。さらに、べんきょう会
に参加することで学習の効果以外で得られるものとして「子どもの社会性の向上」との仮説を
立て、そのキーワードとして、
「自己肯定感」と「将来への夢」に関する質問項目を設けた。
保護者やボランティアについては、アンケートへの回答を通し、子ども達の生活上の変化に
気付き、それを伝えていく機会とすることをねらいとした。
べんきょう会への参加を通し、保護者やボランティアが子どもを受け止め、受け止められた
と感じた子ども達が、自発的に自分らしく生きていく力を育み、貧困の連鎖を断ち切るための
一つのきっかけづくりとなるのではないかと考えた。
3.アンケート調査の概要
①調査対象者:平成27年7月1日時点での参加登録者 33 名とその保護者及び、学生等ボ
ランティア(以下「支援者」という)
②調査実施日:平成27年7月7日、8日(磯子べんきょう会の開催日)
③実施方法:
【子ども】教室参加時間内に記入時間を設けて、記入後その場で回収。
【保護者】参加している子どもにアンケート調査用紙を配付し、保護者へ渡す
よう伝え、次週に回収。
【支援者】教室開催時に配付し、同日回収。
別途、座談会形式でのヒヤリングを実施(7 月 21 日)
④調査のポイント:子ども向け調査において、一部の項目については、本事業の受託事業者
が実施していたべんきょう会参加前アンケートを活用し、同じ内容で今
回調査時点との比較を行った。
⑤回答者数(回収率)
【子ども】22 名(調査実施日参加者全員)
【保護者】8 名 (回収率 36%)
【支援者】19 名(22 名に配付し回収率 86%)ヒヤリング参加者 14 名
<参考>アンケート調査実施前に課内のプロジェクトチーム(学習支援事業推進委員会で
議論したアンケートのねらいと仮説
平成27年度 学習支援事業 子どもアンケート結果 【参加前後の比較】
参加前アンケートは5つの選択肢のうち「かなりそう思う」と「あまりそう思わない」の表現がなかったため「0%」となっている。
問1 自分で考えて行動することができる。
参加前
全くそうは
思わない
19%
かなりそう
思う
0%
あまりそう
思わない
0%
全くそうは
思わない
0%
とてもそう
思う
22%
少しそう思
う
59%
参加前 参加後
22%
13%
0%
39%
59%
26%
あまりそう思わない
0%
22%
全くそうは思わない
19%
0%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
参加後
とてもそう
思う
13%
あまりそう
思うわない
22%
かなりそう
思う
39%
少しそう思
う
26%
「とてもそう思う」「かなりそう思う」は22%から52%「全くそう思わない」は19%から0%になった。
⇒ 自分で考えて行動できるようになった。
問2 学習への興味・関心がある。
参加前
全くそうは
思わない
25%
とてもそう
思う
9%
かなりそう
思う
0%
あまりそう
思わない
0%
少しそう思
う
66%
参加前 参加後
9%
13%
0%
39%
66%
22%
あまりそう思わない
0%
13%
全くそうは思わない
25%
13%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
全くそうは
思わない
13%
参加後
とてもそう
思う
13%
あまりそう
思わない
13%
かなりそう
思う
39%
少しそう思
う
22%
「とてもそう思う」、「かなりそう思う」が9%から52%になった。 ⇒ 学習への興味関心が高まった。
問3 生活のリズムが整っている。
参加前
全くそうは
思わない
41%
かなりそう
思う
0%
あまりそう
思わない
0%
全くそうは
思わない
0%
とてもそう
思う
9%
少しそう思
う
50%
参加前 参加後
9%
4%
0%
18%
50%
61%
あまりそう思わない
0%
17%
全くそうは思わない
41%
0%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
参加後
あまりそう
思わない
17%
とてもそう
思う
4%
かなりそう
思う
18%
少しそう思
う
61%
「全くそう思わない」は41%から0%になった。
「とてもそう思う」~「少しそう思う」では、参加前の59%から83%になった。⇒ 生活のリズムが整えられた。
問4 不安がなく、安定した気持ちで生活できている。
全くそうは
思わない
22%
参加前
あまりそう
思わない
0%
とてもそう
思う
28%
かなりそう
思う
0%
少しそう思
う
50%
全くそうは
思わない
4%
参加前 参加後
28%
13%
0%
30%
50%
44%
あまりそう思わない
0%
9%
全くそうは思わない
22%
4%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
参加後
とてもそう
思う
13%
あまりそう
思わない
9%
かなりそう
思う
30%
少しそう思
う
44%
「とてもそう思う」「かなりそう思う」は、28%から43%になった。 「全くそうは思わない」は22%から4%になった。
⇒ 心の安定につながった。
問5 心の居場所がある。
参加前
あまりそう
思わない
0%
少しそう思
う
53%
全くそうは
思わない
3%
とてもそう
思う
44%
かなりそう
思う
0%
全くそうは
思わない
0%
参加前 参加後
44%
14%
0%
32%
53%
36%
あまりそう思わない
0%
18%
全くそうは思わない
3%
0%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう
思わない
18%
少しそう思
う
36%
参加後
とてもそう
思う
14%
かなりそう
思う
32%
今回のアンケートからは、磯子べんきょう会が子どもたちの「心の居場所」として認知されるまでには至っていないことが分かった。
問6 どちらかといえばわがままが少ない。
参加前
全くそうは
思わない
41%
とてもそう
思う
9%
かなりそう
思う
0%
あまりそう
思わない
0%
少しそう思
う
50%
参加前 参加後
9%
17%
0%
9%
50%
39%
あまりそう思わない
0%
31%
全くそうは思わない
41%
4%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
全くそうは
思わない
4%
参加後
あまりそう
思わない
31%
とてもそう
思う
17%
かなりそう
思う
9%
少しそう思
う
39%
「とてもそう思う」~「少しそう思う」は、59%から65%に.「全くそう思わない」は41%から54%になった⇒ わがままが少なくなった。
問7 勉強や将来の進路について考えている。
参加前
全くそうは
思わない
41%
とてもそう
思う
28%
かなりそう
思う
0%
あまりそう
思わない
0%
少しそう思
う
31%
参加前 参加後
28%
26%
0%
39%
31%
13%
あまりそう思わない
0%
13%
全くそうは思わない
41%
9%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
全くそうは
思わない
9%
参加後
あまりそう
思わない
13%
少しそう思
う
13%
とてもそう
思う
26%
かなりそう
思う
39%
「とてもそう思う」~「少しそう思う」は、59%から78%になった。⇒ 勉強や将来の進路について自分で考えるようになった。
問8 安心してつきあえる友達が一人でもいる。
参加前
あまりそう
思わない
0%
少しそう思
う
22%
全くそうは
思わない
3%
とてもそう
思う
75%
かなりそう
思う
0%
参加後
参加前 参加後
75%
30%
0%
22%
22%
39%
あまりそう思わない
0%
9%
全くそうは思わない
3%
0%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう
思わない
9%
全くそうは
思わない
0%
とてもそう
思う
30%
少しそう思
う
39%
かなりそう
思う
22%
今回のアンケートからは、交友関係の広がりや深まりといった効果は認められなかった。
問9 自分の気持ちを人に言える。
全くそうは
思わない
9%
参加前
あまりそう
思わない
0%
とてもそう
思う
9%
かなりそう
思う
0%
少しそう思
う
82%
参加後
参加前 参加後
9%
27%
0%
14%
82%
36%
あまりそう思わない
0%
14%
全くそうは思わない
9%
9%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
全くそうは
思わない
9%
あまりそう
思わない
14%
とてもそう
思う
27%
少しそう思
う
36%
かなりそう
思う
14%
「とてもそう思う」が9%から27%となった一方で「全く・あまりそう思わない」が9%から23%になった。⇒ 個人差が大きくなった。
問10 学校へ行くことが楽しい。
全くそうは
思わない
19%
あまりそう
思わない
0%
少しそう思
う
37%
参加前
とてもそう
思う
44%
かなりそう
思う
0%
参加前 参加後
とてもそう思う
44%
27%
かなりそう思う
0%
18%
少しそう思う
37%
36%
あまりそう思わない
0%
5%
全くそうは思わない
19%
14%
全くそうは
思わない
14%
あまりそう
思わない
5%
少しそう思
う
36%
参加後
とてもそう
思う
27%
かなりそう
思う
18%
「とてもそう思う」~「少しそう思う」は、81%と変わらず、大きな変化は認められなかった。
○今回顕著に肯定的な回答が得られた項目は、「生活のリズムが整っている」「不安がなく安定した気持ちで
生活出来ている」「勉強や将来の進路について考えている」であった。勉強会は週1回であるが、参加すること
により気持ちの安定感を得て、学習への関心と将来について自らが考えるきっかけとなっていると考えられる。
○問5.問8.問9.ではポジティブな姿勢への変化が認めれず、他者に対し、「心を開く」には時間と関わりの
工夫が必要なのではないかと思われた。
○全体的には、わずか半年間で22名中16名(72%)の子どもが、参加前よりもポジティブな姿勢の選択肢を選
んでおり自分自身の評価がプラスに変化している傾向が見られた。
平成27年度 学習支援事業 子どもアンケート結果 【事業効果について】
テーマ 「生きていく力」
問1.べんきょう会に参加してよかったと思
う。
あまりそう
思わない
9%
全くそうは
思わない
0%
少しそう思
う
13%
かなりそう
思う
22%
とてもそう
思う
56%
問2.自分の意思でべんきょう会に参加して
いる。
1
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
56%
22%
13%
9%
0%
2
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
56%
13%
22%
9%
0%
「とてもそう思う」、「かなりそう思う」を合わ
せて78 %となった。子どもの前向きな姿勢
が感じられる結果となった。
あまりそう
思わない
9%
全くそうは
思わない
0%
少しそう思う
22%
かなりそう
思う
13%
とてもそう思
う
56%
「とてもそう思う」、「かなりそう思う」が69%
となった。意欲をもって積極的に参加してい
る子どもが多いことがわかった。
問3.勉強が分かると楽しい。
あまりそう
思わない
9%
全くそうは
思わない
0%
少しそう思う
17%
かなりそう
思う
22%
とてもそう思
う
52%
3
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
52%
22%
17%
9%
0%
磯子べんきょう会に参加した子どもが、勉強が分かるようになっ
て意欲や達成感がもてるようになり、磯子べんきょう会へ自分
の意思で参加していることが分かった。
「とてもそう思う」、「かなりそう思う」が74%
となった。子どもたちが勉強が分かると楽し
いという実感が持てていることが分かった。
テーマ 「コミュニケーション」
問4.べんきょう会でのおやつの時間が好き
だ。
少しそう思
う
13%
あまりそう
思わない
4%
全くそうは
思わない
0%
とてもそう
思う
44%
かなりそう
思う
39%
「とてもそう思う」、「かなりそう思う」が合せ
て83%となった。おやつの時間が子どもの
楽しみとなっていることがわかった。
問5.べんきょう会の先生に安心してわから
ないことが聞ける。
4
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
44%
39%
13%
4%
0%
5
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
61%
18%
13%
4%
4%
あまりそう
思わない
4%
全くそうは
思わない
4%
少しそう思
う
13%
かなりそう
思う
18%
とてもそう
思う
61%
「とてもそう思う」、「かなりそう思う」が79%
となった。子どもと支援者との距離が縮まっ
ていると感じられる。
おやつの時間は、支援者のヒアリングからも学校の出来事や家のことが話題になっているとの話があり、勉強の息
抜きとしてくつろぎながら話ができている様子がわかった。家庭や学校とは異なる関係性の中で、大人との関わり
を持つことが出来ており、他者との対人関係を築く貴重な機会になっていると考えられる。
テーマ 「自己肯定感」
問6.べんきょう会の先生は自分を認めてく
れていると感じる。
あまりそう
思わない
4%
全くそうは
思わない
4%
少しそう思
う
22%
とてもそう
思う
44%
かなりそう
思う
26%
問7.べんきょう会の先生や親に対して前よ
り感謝の気持ちを持つようになった。
6
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
44%
26%
22%
4%
4%
7
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
31%
30%
35%
4%
0%
「とてもそう思う」、「かなりそう思う」を合わ
せて70%と回答があったことから、他人か
ら認められる経験を重ねていることがわ
かった。
あまりそう
思わない
4%
少しそう思
う
35%
全くそうは
思わない
0%
とてもそう
思う
31%
かなりそう
思う
30%
「とてもそう思う」、「かなりそう思う」が合せ
て61%となった。他人への思いやりが生ま
れていると推測される。
問9.べんきょう会へ参加し、自分のことが
前より好きになった。
全くそうは
思わない
14%
とてもそう
思う
0%
かなりそう
思う
36%
あまりそう
思わない
23%
少しそう思
う
27%
「とてもそう思う」、「かなりそう思う」が63%
となった。「あまり~全くそうは思わない」
が37%となり、他の項目に比較しネガティ
ブな回答が多かった。
9
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
0%
36%
27%
23%
14%
磯子べんきょう会を通して、自分が他人から認められる経験を多く
の子どもができていることが分かった。その中で、他人が自分に合
せてくれる経験ができていることが分かり、べんきょう会の先生や
親たちへの感謝の気持ちが持てるようになったと考えられる。ま
た、問9の結果から、多感な思春期に自己肯定感を高めることの難
しさが分かった。
自分に自信が持てない子どもに対しては、べんきょう会で色々な経
験を重ね、これからの自信へつながるよう継続的な参加の促しが
重要であると考える。
テーマ 「貧困の連鎖の脱却からの第一歩」
問8.勉強することが大切と思える。
あまりそう
思わない
9%
全くそうは
思わない
0%
とてもそう
思う
26%
少しそう思
う
17%
問10.夢や目標がある。
8
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
26%
48%
17%
9%
0%
10
あり
なし
55%
45%
なし
45%
あり
55%
かなりそう
思う
48%
「とてもそう思う」、「かなりそう思う」が74%
となった。
「ある」が55%となった。夢がないと回答す
る子どもも半分近くおり、今後、子どもたち
が夢や目標をもてるよう、さらなる事業の
充実が求められる。
子どもたちが勉強することが大切なことだと捉えていることが分かった。参加前後の比較アンケート(問7)からも
「磯子べんきょう会」が将来を考えるきっかけになっており、学習支援事業が「貧困の連鎖」から脱却するための第
一歩として、今後も充実していくことが必要だと考える。
平成27年度 学習支援事業 保護者アンケート
≪結果≫
【1】
生活面での変化はありましたか。
全くそう
は思わな
い
0%
あまりそ
う思わな
い
14%
とてもそ
う思う
0%
かなりそ
う思う
29%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
0%
29%
57%
14%
0%
【具体例記載回答】
・勉強会の日や時間は遅れても気にはしている
・笑顔が増えた
・家での会話が増えた
少しそう
思う
57%
「とてもそう思う」は0%であったが、「かなりそう思う」、「少しそう思う」は合計86%で生活面の変化をあげた。
【2】
お子さんが自分の事を話すようになりましたか。
全くそう
は思わな
い
0%
あまりそ
う思わな
い
13%
とてもそ
う思う
12%
かなりそ
う思う
25%
少しそう
思う
50%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
12%
25%
50%
13%
0%
【具体例記載回答】
・テストの点数が少し上がって嬉しそうに話す
・今日何をしたのかを毎日聞かせてくれる
・勉強会での出来事を楽しそうに話す
87%の保護者が、子どもが自分のことを話すようになったと回答した。
【3】
お子さんの勉強の心配が減りましたか。
全くそう
は思わな
い
0%
あまりそ
う思わな
い
0%
とてもそ
う思う
25%
かなりそ
う思う
0%
少しそう
思う
75%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
25%
0%
75%
0%
0%
【具体例記載回答】
・家では全く勉強しないので、少しでも勉強に携わっていると思う
・解らない所があった場合に教えてもらえる場が出来て感謝している
・机に自分から向かう事が増えた
程度の差はあっても、100%の保護者が勉強の心配が減ったと回答した。
【4】
お子さんががまん強くなってきましたか。
全くそうは
思わない
0%
少しそう
思う
75%
あまりそう
思わない
0%
とてもそう
思う
12%
かなりそ
う思う
13%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
12%
13%
75%
0%
0%
【具体例記載回答】
・辛い日でも、行かなくてはならないと言う気持ちが芽生えている
・勉強会に行く様になってから、我慢強くなった
・自宅でも努力して頑張っている姿が見られるようになった。
「とてもそう思う」「かなりそう思う」は合計25%で、「少しそう思う」は75%で、がまん強くなっていると回答。
【5】
お子さんが、いそご勉強会に参加して良かったですか。
全くそう
少しそう は思わな
い
思う
0%
13%
かなりそ
う思う
12%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
あまりそ
う思わな
い
0%
とてもそ
う思う
75%
75%
12%
13%
0%
0%
【具体例記載回答】
・勉強会に行き始めてから勉強のやる気が上がった
・大人の方達と接する機会が増えた事が本人にプラスであると感じる
(複数名記載あり)
「とてもそう思う」と75%の保護者が回答し、参加に対して前向きな意見があった。後ろ向きな意見は0%であった。
【6】
お子さんが自信がついたと感じますか。
あまりそう
思わない
13%
全くそうは
思わない
0%
とてもそう
思う
25%
かなりそう
思う
0%
少しそう
思う
62%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
25%
0%
62%
13%
0%
【具体例記載回答】
・子どもは何も言わないが、親から見て自信が結構ついた
・励まして頂いている様で本人も自信がついた様子である。
・テスト勉強を今までで一番頑張ったが、点数に繋がらなかった
自身がついた子どもが「とてもそう思う」「少しそう思う」で87%いる一方、「あまりそう思わない」は13%だった。
【7】
保護者の方が気付いた変化はお子さんに伝えましたか。
はい
いいえ
いいえ
25%
はい
75%
75%
25%
【具体例記載回答】
・勉強会に参加して良かったねと話している
75%が「はい」と回答し、保護者が子どもに変化を伝えられていた。
【8】
お子さんの夢をご存じですか。
はい
いいえ
いいえ
38%
はい
62%
62%
38%
【具体例記載回答】
・○○会社の社員
・音楽関係の仕事
・動物の写真家
・憧れや興味のある事はある様だが、具体的にはまだ無い様子
磯子べんきょう会がきっかけに聞いているかは不明であるが、62%の保護者が確認していた。
≪考察≫
保護者のアンケートは子どもを通じて渡したため、回収率が低かった。しかし、回答が得られた保護者からは、
磯子べんきょう会への高い評価が得られ、関心が高いことが分かった。保護者アンケートのねらいとして、「保護
者に参加後の子どもの変化に気づき、肯定的なプラスの評価を意識して子どもに伝えてもらう」ことは、日頃の生
活の中で実践されていることが分かった。 今後、保護者が子どもの変化を通して、自分自身も夢を持ち、「貧困
の連鎖」からの脱却を目指して欲しいと期待している。
平成27年度 学習支援事業 支援者アンケート
≪結果≫
1.開始してからの子どもたちの変化について
(1)子どもからの学習内容についての質問が増えたか
全くそうは
思わない
5%
あまりそう
思うわない
11%
とてもそう
思う
10%
かなりそう
思う
11%
少しそう思
う
63%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
10%
11%
63%
11%
5%
事業者による支援者と生徒のマッチングあり。
少しずつ関係性が出来ていることが分かった。
(2)家や学校のことなどについて話してくれるようになったか
あまりそう
思うわない
5%
少しそう思
う
21%
かなりそう
思う
42%
全くそうは
思わない
0%
とてもそう
思う
32%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
32%
42%
21%
5%
0%
95%が話してくれるようになっていた。おやつの時
間等でリラックスできている場面があることがわ
(3)子どもの態度に変化が感じられるか
あまりそう
思うわない
6%
少しそう思
う
39%
全くそうは
思わない
0%
とてもそう
思う
11%
かなりそう
思う
44%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
11%
44%
39%
6%
0%
「とてもそう思う」「かなりそう思う」が55%。「少しそ
う思う」を含め、94%が変化を感じていた。
【具体例記載回答】
・自分から話すようになった。(11名から同様の回答あり)
(表情豊かになった、笑顔が増えた、自分の事、家族の事を話す等)
・勉強に対し意欲が出てきた。(8名から同様の回答あり)
(自分から勉強しようと言う様になった。成績を上げたいと発言する。テスト直前に具体的な質問をするようになった等)
・挨拶をするようになった。(8名から同様の回答あり)
(休まないようなった。時間を守る。遅れた時に謝る。話を良く聞く等)
(4)子どもとの距離は近づいたと感じるか
全くそうは
思わない
0%
あまりそう
思うわない
0%
少しそう思
う
37%
とてもそう
思う
16%
かなりそう
思う
47%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
16%
47%
37%
0%
0%
支援者全員が子どもとの距離が近づいたと感じて
いる結果となった。
(5)子どもとの信頼関係が築けていると感じるか
あまりそう
思うわない
0%
少しそう思
う
53%
全くそうは
思わない
0%
とてもそう
思う
0%
かなりそう
思う
47%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
0%
47%
53%
0%
0%
「かなりそう思う」「少しそう思う」で100%であり、信
頼関係が築けていると感じていることが分かった。
2.支援者自身の変化について
(1)子どもへの関わり方が変わった(あるいは変えようとしている)か
あまりそう
思うわない
12%
全くそうは
思わない
0%
少しそう思
う
29%
とてもそう
思う
12%
かなりそう
思う
47%
とてもそう思う
かなりそう思う
少しそう思う
あまりそう思わない
全くそうは思わない
12%
47%
29%
12%
0%
88%が子どもに沿った関わり方に変わったり、変え
ようとしていたりしていることが分かった。
【具体例記載回答】
・一人ひとりに合わせたきめ細かな対応を心掛けるようになった。
・子どもの状況や個性を把握することに努めている。(同様の回答複数あり)
・子どもの意見や考えを良く聞く。
・子どもの様子を見ながら声掛けをする。
・子どもの反応のリズムや速度に合わせて学習をすすめていく等
(2)子どもから学んだことは何か
【具体例記載回答】(主なもの)
・いろいろな子どもがいる事。
・関わり方次第で子どもとの距離が近づくという事。
・一緒に考え、一緒に学んでいく大切さ。
・テストの成績が実際に向上することで学習意欲と自信が高まっていくこ事。
・寄り添い型学習を、週一回であっても継続する事で学習力がついていく事。
・子ども達の「教室で学びたい。話したい。」気持ちを大切にする事。
・子どもたちの個別性に添って指導していかなければならないと言うことを実感した事。
・子どもの様子を見ながら、出来るだけ多くの成功体験をつくるようにすることが大切だという事。
・大人を良く見ている事。
・信じてあげることが大切だという事。
<考察>
90%以上の支援者が子どもたちの変化を感じていることが分かった。具体的には、コニュニケーションが増えたこ
と、勉強への意欲の高まり、また、挨拶等の社会性の向上である。
べんきょう会開始から半年経過し、支援者と子ども達との距離が縮まり、子ども達も支援者を受けとめ、自分のこと
を話せるようになったものと考えられる。また支援者が子ども達を受けとめ続けていることによる自己肯定感の高ま
りによる効果もあると思われる。
学習支援は貧困層の子ども達の貧困の連鎖を断ち切るための第一歩を踏み出せるよう支えていく支援だが、
その中でも支援者は、子ども達を直接に隣で受けとめ、前に進めるよう支援していく姿勢が求められている。
今回のアンケート結果から、支援者は子ども達との距離の縮め方や受け止め方を工夫し、支援者自身も変化しな
がら伴走していることが分かった。
ヒヤリングでは、関わり方に悩む支援者がいる事などが分かり、課題はあるが、開始半年で9割以上の支援者が
子ども達の前向きな変化を感じていたことから、今後も事業を継続していくことにより更なる効果が期待できる。
<まとめ>
学習支援事業開始半年後の調査により、参加者(子ども)、保護者、支援者(学習ボランティア)の其々から以下の
ような変化が明らかになった。
○子どもの7割強が、参加前に比べ自己評価が高くなった。気持ちが安定し、学習と将来についての関心を深める
きっかけとなっていること、また意欲が高まり、他者と良い関係づくりができていると子ども達自身が感じていることが
わかった。
○保護者の86%が生活面での変化を感じており、「自信が付いたようだ」「大人の方と接してプラスになっている」等、
事業に対する高い評価が得られた。
○支援者の94%がこどもの変化を感じており、コミュニケーション、意欲、挨拶や約束を守るといった社会性が高まっ
ていると評価していた。
これらの結果により、当該事業の効果として学習の効果のみならず、子どもたちにとっては、社会性を身につける
体験ができ、少しずつでも自信をつけ、また将来について考えるきっかけの一つとなっているのではないかと考えら
れた。現時点では、そこに至っていない子どももいることから継続した働きかけが必要であると思われる。
また、支援者が子どもの個別性を重視し、寄り添った支援を行うことの重要性に気づき実行していることが事業の
効果をより高めているのではないかと考えられた。
アンケート実施後のフィードバックとして、保護者・支援者あてに調査協力のお礼とともに、区役所としても子どもたち
が自立への一歩を踏み出せるよう支援していきたい旨の手紙を送った。
今後は、参加すること自体が困難な子どもへの支援等課題に対処しながら、「貧困の連鎖」を断ち切る一歩となる
よう事業を展開していきたい。
学年
学校
中学校
生活のリズムが整えられるようになった。
不安がなく、安定した気持ちでいられるようになった。
心の居場所と感じられるようになった。
どちらかといえばわがままが少なくなった。
勉強や将来の進路について考えるようになった。
安心してつきあえる友達ができるようになった。
自分の気持ちを人に言えるようになった。
3
4
5
6
7
8
9
勉強が分かると楽しい。
べんきょう会でのおやつの時間が好きだ。
べんきょう会の先生に安心してわからないことが聞ける。
べんきょう会の先生は自分を認めてくれていると感じる。
べんきょう会の先生や親に対して前より感謝の気持ちを持つ
3
4
5
6
7
…
(具体的に
)
べんきょう会へ参加し、自分のことが前より好きになった。
9
10 夢や目標がある。
勉強することが大切と思える。
8
ようになった。
自分の意思でべんきょう会に参加している。
2
5
5
5
5
5
5
5
5
4
4
4
4
4
4
4
4
4
あり・なし
3
3
3
3
3
3
3
3
3
2
2
2
2
2
2
2
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
とてもそう思う
5
かなりそう思う
べんきょう会に参加してよかったと思う。
少しそう思う
1
気持ちを更に教えてください。
していくために、みなさんの様子や
磯子べんきょう会をよりよいものに
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
3
3
3
3
3
あまりそうは思わない
4
4
4
4
4
1
1
1
1
全くそうは思わない
5
5
5
5
5
2
2
2
2
⑧ お子さんの夢をご存じですか。
よろしければご記入下さい。(
( 具体的な内容
はい
・
⑦ 保護者の方が気付いた変化はお子さんに伝えましたか。
( 具体的な内容
⑥ お子さんが自信がついたと感じますか。
( 具体的な内容
⑤ お子さんが、いそご勉強会に参加して良かったですか。
( 具体的な内容
④ お子さんががまん強くなってきましたか。
( 具体的な内容
③ お子さんの勉強の心配が減りましたか。
( 具体的な内容
② お子さんが自分の事を話すようになりましたか。
(具体的な内容
・
4
4
4
4
4
いいえ
3
3
3
3
3
3
2
2
2
2
2
2
)
)
)
)
1
)
1
)
1
)
1
)
1
1
ご協力ありがとうございました。
いいえ
はい
5
5
5
5
5
① 生活面での変化はありましたか。
5
4
例)時間を守るようになった・元気にあいさつするようになった等
下さい。
具体的なエピソードがありましたら、
( )にご記入
いちばん近い気持ちの番号一つに○をつけて下さい。
とてもそう思う
3
3
3
3
1
<記入方法>
んので、ご協力をお願いいたします。
今後の磯子べんきょう会をよりよいものにする為、アンケートを行いたいと思います。 無記名で構いませ
かなりそう思う
4
4
4
4
2
磯子べんきょう会アンケート≫
少しそう思う
5
5
5
5
3
≪H27.7
お子さんが磯子べんきょう会に通い始めて、どのように変わったと思いますか。
保護者の方へ
あまりそうは思わない
10 学校へ行くことが楽しくなってきた。
学習への興味・関心が高くなった。
かなりそう思う
4
少しそう思う
2
とてもそう思う
5
あまりそうは思わない
自分で考えて行動することができるようになった。
全くそうは思わない
1
参加する前と比べて
あなたの気持ちにいちばん近い番号に一つ○をつけて下さい。
い。前半部分は入会前に行ったアンケートと同じものです。もう一度やってみましょう。
磯子べんきょう会に通い始めて、あなた自身がどのように変わったと思いますか。心の変化を教えてくださ
名前
≪H27.7 磯子べんきょう会アンケート≫
全くそうは思わない
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