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マルチメディア調査検討会作業部会TG3 活動報告
資料4-6-3-1 ISDB-T ISDB TSB信号からFM受信機 信号からFM受信機への干渉実験結果 の干渉実験結果 1 実験の目的および方法 ○ 実験の目的 • 90~108MHz帯のISDB-TSB信号からFM放送波への影響につ 干渉実験を行う。 いて干渉実験を行う。 ○ 実験方法 • FM放送波を89.9MHzに、ISDB-TSB信号を90~108MHz帯に配 置し、FM放送の所要の受信品質を満足するための干渉DU比を求 める。 める ○ 評価基準 • S/N=50dBを満足する受信品質を所要の受信品質とする。 • FM受信機の入力レベルは基準受信レベル(-50dBm)とする。 2 検証受信機 ○ 検証受信機 • 表に示す11台の受信機に対して実験を実施した。 受信機 A B C D E F G H I J K タ プ タイプ ラジ カセ ラジ カセ ポケ ット ポケ ット STB 車載 STB チュー ナー ボード チュー ナー ボード ラジ カセ ラジ カセ 電源 AC AC DC DC AC DC AC DC DC AC AC IF ヘテ ロダ イン Low -IF Low -IF ヘテ ロダ イン ヘテ ロダ イン ヘテ ロダ イン ヘテ ロダ イン Low -IF Low -IF ヘテ ロダ イン ヘテ ロダ イン チューニ ング PLL バリ コン PLL PLL PLL PLL PLL PLL PLL バリ コン PLL 3 実験パラメータ ISDB-TSB FM 1, 3, 13 (1セグメント帯域幅 429 kH (1セグメント帯域幅:429 kHz)) ガードバンド: 5/14, 4+1/14, 周波数配置 6+1/14, 12+1/14 MHz 3 伝送モード 伝送 ド 1/8 ガードインターバル比 QPSK キャリア変調 (3セグB階層のみ16QAM) 2/3 符号化率 (3セグB階層のみ1/2) I=4 時間インターリーブ 受信機入力レベル 受信機入 -100~-20 dBm 放送方式 FM変調 変調 周波数 89.9MHz 音声信号 音声モード 1kHz ステレオ 最大周波数偏移 ±75kHz(100%) セグメント数 セグ ント数 FM 1seg 3seg FM 1) ガードバンド 5/14 MHz 1seg 6+1/14 MHz 受信機 入力レベル 基準S/N 3seg -50 dBm 50 dB 3) ガードバンド 6+1/14 MHz 周波数配置 13seg 13seg 90 89.9 5/14 MHz 96 102 FM 1seg MHz 3seg 90 89.9 96 102 2)) ガードバンド 4+1/14 MHz FM 102 MHz 90 89.9 3seg 1seg 12+1/14 MHz 13seg 90 96 89.9 4+1/14 MHz MHz 4) ガードバンド 12+1/14 MHz 96 13seg 102 MHz 4 実験系統図 ISDB-TSB変調器 可変ATT1 可変ATT2 合成器 50/75 可変ATT4 評価受信機 11台 可変ATT3 FMステレオ変調器 1 kHz 音声信号発生器 オーディオアナライザ 200 Hz ~ 15 kHz 帯域通過フィルタ入 5 セグメント数による違い 20 15 1seg 10 干渉D DU比 [dB B] 1セグメン ントあたりの の 3seg 5 13seg 0 -5 -10 15 -15 受信機 A -20 -25 25 0 4.5 9 ガードバンド [MHz] 13.5 18 13セグメントの時、 13セグメントの時 (1セグメントあたりの)干渉D/Uが一番大きい 6 ガードバンドに対する干渉D/U 20 最悪値 15 A B 干渉D/U [dB] 干 1セグメントあたりの 10 C D 5 E F 0 G H -5 I J -10 10 K -15 0 4.5 ガードバンド [MHz] 干渉 D/U 9 ガードバンド [MHz] 5/14 4+1/14 6+1/14 12+1/14 17 10 9 0 [dB] 13.5 18 FM入力電力: - 50 dBm MM放送は13セグメント連結信号を想定し、 1セグあたりの送信電力で換算 最悪値の小数第1位を切り上げて整数値とする 干渉D/Uが-14dB以下は、-14dBとしてグラフ化。 7 入力レベルに対するS/N(参考:妨害なし) STB(E) 60 60 60 50 50 50 40 30 40 30 20 20 10 10 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 0 -100 -10 S/N (dB) 70 0 -100 60 60 50 50 S/N (dB) 70 40 30 10 -90 20 10 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 -10 -30 -20 -10 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 30 10 -80 -80 40 20 -90 30 チューナボード(H) 70 0 -100 40 20 ラジカセ受信機(J) S/N (dB) 車載受信機(F) 70 S/N (dB) S/N (dB) ポケットラジオ(D) 70 -30 -20 -10 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) 8 -10 入力レベルに対するS/N (1) • ガードバンド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.357 MHz 干渉D/U・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 dB • 干渉D/U STB(E) 車載受信機(F) 70 60 60 60 50 50 50 40 30 S/N (dB) 70 S/N (dB) S/N (dB) ポケットラジオ(D) 70 40 30 40 30 20 20 20 10 10 10 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 0 -100 -10 -90 ラジカセ受信機(J) -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 70 60 60 50 50 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 -10 <参考> FM(86MHz;250W)/NTSC(ch1;1kW) D/U=-6dB ポケットラジオ(D) チューナボード(H) 70 0 -100 -10 70 40 30 50 S/N (dB) S/N (dB) S/N (dB) 60 40 30 20 20 10 10 40 30 20 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 0 -100 -10 10 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 -10 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 9 -20 -10 -20 -10 入力レベルに対するS/N (2) • ガードバンド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 MHz 干渉D/U・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 dB • 干渉D/U STB(E) 60 60 60 50 50 50 40 30 S/N (dB) 70 40 30 40 30 20 20 20 10 10 10 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 0 -100 -10 -90 ラジカセ受信機(J) -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 0 -100 -10 70 60 60 70 50 50 60 40 50 30 30 20 20 10 10 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 -10 S/N (dB) 70 40 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 <参考> FM(86MHz;250W)/NTSC(ch1;1kW) D/U=-6dB ポケットラジオ(D) チューナボード(H) S/N (dB) S/N (dB) 車載受信機(F) 70 S/N (dB) S/N (dB) ポケットラジオ(D) 70 40 30 20 10 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 -10 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 10 -20 -10 入力レベルに対するS/N (3) • ガードバンド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 MHz 干渉D/U・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 dB • 干渉D/U STB(E) 60 60 60 50 50 50 40 30 S/N (dB) 70 40 30 40 30 20 20 20 10 10 10 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 0 -100 -10 -90 ラジカセ受信機(J) -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 0 -100 -10 70 50 60 40 50 30 30 20 20 10 10 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 0 -100 -10 S/N (dB) 60 50 S/N (dB) 70 60 40 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 -10 <参考> FM(86MHz;250W)/NTSC(ch1;1kW) D/U=-6dB ポケットラジオ(D) チューナボード(H) 70 40 30 20 10 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 -10 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 -10 -30 -20 -10 11 入力レベルに対するS/N (4) • ガードバンド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 MHz 干渉D/U・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0 dB • 干渉D/U STB(E) 車載受信機(F) 70 70 60 60 60 50 50 50 40 30 S/N (dB) 70 S/N (dB) S/N (dB) ポケットラジオ(D) 40 30 40 30 20 20 20 10 10 10 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 0 -100 -10 -90 ラジカセ受信機(J) -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 0 -100 -10 70 60 60 70 50 50 60 40 50 30 30 20 20 10 10 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 -10 S/N (dB) 70 40 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) <参考> FM(86MHz;250W)/NTSC(ch1;1kW) D/U=-6dB ポケットラジオ(D) チューナボード(H) S/N (dB) S/N (dB) S/N (dB) 車載受信機(F) 70 S/N (dB) S/N (dB) ポケットラジオ(D) 70 40 30 20 10 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 -20 -10 0 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 入力レベル (dBm) -30 12 -20 -10 まとめ ○ 干渉D/U 干渉 D/U(1 セグ) [dB] 5/14 (0.357) 17 4 1/14 4+1/14 (4.07) 10 6 1/14 6+1/14 (6.07) 9 12 1/14 12+1/14 (12.07) 0 干渉 D/U(3 セグ) [dB] 12 5 4 -5 5 干渉 D/U(13 セグ) [dB] 6 -1 -2 -11 ガ ドバンド [MHz] ガードバンド [MH ] ○ 受信機による特性のばらつきが大きい • 受信機のタイプによっても違う タイプが同 でもばらつきがある • タイプが同一でもばらつきがある ○ 入力電力が過大な場合、S/Nが劣化することがあるので留意する。 ○ 干渉波の妨害は、特別な音が聞こえるのではなく、ホワイトノイズのように聞 こえるので、特定しにくい。 13 資料4-6-3-2 ISDB-T ISDB TSBとFMの干渉実験におけるス とFMの干渉実験におけるスペクトル クトル 1 実験系統図 RFスペクトルを 撮影 ISDB-TSB変調器 可変ATT1 可変ATT2 合成器 可変ATT3 FMステレオ変調器 1 kHz 50/75 可変ATT4 評価受信機 11台 音声信号発生器 オーディオアナライザ 200 Hz ~ 15 kHz 帯域通過フィルタ入 2 OFDM→FM(1) ガードバンド5/14MHz FM 1seg 3seg 13seg 90 89.9 96 102 MHz 5/14 MHz D D/U:17dB 13セグメント連結信号 (Uは1セグあたりの電力) U 3 OFDM→FM(2) ガードバンド4+1/14MHz FM 1seg 3seg 13seg 90 96 89.9 4+1/14 MHz 102 MHz D D/U 10dB D/U:10dB 13セグメント連結信号 (Uは1セグあたりの電力) U 4 OFDM→FM(3) ガードバンド6+1/14MHz FM 1seg 6+1/14 MHz 90 89.9 3seg 13seg 96 102 MHz D 13セグメント連結信号 D/U 9dB D/U:9dB (Uは1セグあたりの電力) U 5 OFDM→FM(4) ガードバンド12+1/14MHz 3seg FM 1seg 12+1/14 MHz 90 89.9 96 13seg 102 MHz D D/U 0dB D/U:0dB (Uは1セグあたりの電力) 13セグメント連結信号 U 6 FM→OFDM ガードバンド5/14MHz FM 1seg 3seg 13seg 90 89.9 96 102 MHz 5/14 MHz U D/U 44dB D/U:-44dB (Dは1セグあたりの電力) 13セグメント連結信号 D 7 資料4-6-3-3 受信機入力電力対干渉DU比 ISDB-TSB信号からのFM受信機への影響 受信機入力レベルに対する干渉DU比 (受信機D) 受信機D 35 ガードバンド ガ ドバンド ガードバンド ガードバンド ガードバンド 1セグメントあた たりの干渉DU比 比 [dB] 30 25 0.357MHz 0 357MH 4+1/14MHz 6+1/14MHz 12+1/14MHz 20 15 10 5 0 -5 -10 -15 -75 -70 -65 -60 受信機入力電力 [dBm] 受信機入力電力 [ ] -55 -50 受信機入力レベルに対する干渉DU比 (受信機J) 受信機J 35 ガードバンド ガードバンド ガードバンド ガードバンド 1セグメントあた たりの干渉DU比 比 [dB] 30 25 0.357MHz 4+1/14MHz 6+1/14MHz 12+1/14MHz 20 15 10 5 0 -5 -10 -15 -75 -70 -65 -60 受信機入力電力 [dBm] -55 -50 受信機入力電力-65dBm以下では 受信SN比が50dB得られていない 受信SN比が50dB得られていない。 資料4-6-3-4 FM 放送波から ISDB-TSB 受信機への干渉実験結果 1. 概要 Low-VHF 帯に対応した ISDB-TSB 受信装置を用いた FM 放送波からの ISDB-TSB 放送信号へ の干渉の実験結果を報告する。 2. 実験方法 ISDB-TSB の伝送信号は 13 セグメントの連結送信とし、うち左端の 1 セグメントについて測定を 実施した。実験に用いた ISDB-TSB と FM の伝送パラメータは表1および表 2 にそれぞれ示す。干 渉実験は内符号である畳み込み符号の復号後のビット誤り率を測定し、そのビット誤り率 2×10-4 を所要ビット誤り率とし、所要ビット誤り率を満足する DU 比を干渉 DU 比として評価した。 表 1 実験に用いた ISDB-TSB の伝送パラメータ 伝送モード 連結セグメント数 測定階層のセグメント数 有効シンボル長 ガードインターバル比 時間インターリーブ 変調および内符号符号化率 外符号 中心周波数 測定セグメント Mode3 13 (5.57MHz) 1 (429kHz) 1008μs 1/16 I=4 QPSK r=2/3, 16QAM r=1/2 なし 93.143MHz (VHF 1ch) 中心周波数 90.571MHzの 1 セグメント 表 2 実験に用いた FM の伝送パラメータ 音声信号 中心周波数 1kHz トーン 100%変調(75kHz) ステレオ(L=R) 89.9MHz 3. 実験系統図 実験は図 1 に示す実験系統で行った。なお、ISDB-TSB の電力は 1 セグメントの電力で表した。 また、FM 放送波から ISDB-TSB への干渉の場合、ISDB-TSB の平均電力 D に対する FM 放送波の 実効電力 U の比とした。 ISDB-TSB 可変 可変 変調器 ATT1 ATT2 合成器 ISDB-TSB 受信装置 被干渉信号 受信機 音声信号 FM ステレオ 可変 発生器 変調器 ATT3 被干渉信号 図 1 FM 放送波からの干渉実験系統 4. 測定結果 測定結果を表 3 に示す。干渉が無い場合の所要ビット誤り率を満足する最小の受信機入力レベ ルを、最小受信機入力レベルとして示す。干渉により劣化する最小受信機入力レベルの許容され る劣化量を許容される 2dB として、最小受信機入力レベルから 2dB 入力レベルが高い状態で干渉 DU 比対受信ビット誤り率を測定した。その結果を図 2 に示す。所要ビット誤り率を満足する干渉 DU 比は QPSK 2/3 では-48.6dB、16QAM 1/2 では-44.0dB であった。また、16QAM について干 渉 DU 比を保持した状態で受信機入力レベルに対する受信ビット誤り率を求めた結果を図 3 に示 す。受信機入力レベルが-100.5dBm 以上においては所要ビット誤り率(2×10-4)を満足する。 表 3 測定結果 QPSK 2/3 16QAM 1/2 最小受信機入力レベル -106.6dBm -102.5dBm 最小受信機入力+2dB -104.6dBm -100.5dBm -48.6dB -44.0dB 1 セグメントあたりの干渉 DU 比 16QAM 1/2 QPSK 2/3 1.0E-02 1.0E-03 1.0E-03 BER BER 1.0E-02 1.0E-04 -50 -45 1セグメントあたりの干渉DU比 [dB] 1.0E-05 -50 -40 -45 -40 1セグメントあたりの干渉DU比 [dB] 図 2 最小受信機入力レベル+2dB における干渉 DU 比に対するビット誤り率 16QAM 1/2 1.0E+00 DU= -44 dB 1.0E-01 1.0E-02 BER 1.0E-05 -55 1.0E-04 1.0E-03 1.0E-04 1.0E-05 1.0E-06 -110 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 受信機入力電力 [dBm] 図 3 受信機入力レベルに対する受信ビット誤り率 以上 -35 資料4-6-3-5 2009年1月26日 VHF-LOW帯に適用可能な方式における所要CN比の測定基準について マルチメディア調査検討会作業部会TG3 新たな「マルチメディア放送」では、動画や音声などのリアルタイムで視聴する情報に加え、 データやダウンロードなど、比較的容量の大きなファイルを受信し、後から視聴するケース など、多様なサービスが想定される。 また、視聴条件も、例えば5.1サラウンド音声など、ご家庭で高品質のサービスをお聞き いただいたり、録画して後からお楽しみいただくケースなど、視聴者の皆さまのニーズによ って、多様な条件が想定される。 そこで、アドホック3としては、受信エリアを規定する回線設計や、干渉妨害に対する混信 保護比を設定するに際し、以下の条件を設定することとした。 (1) 所要CN比としては、誤り訂正後エラーフリーとなるCN比とする。 (=RS訂正後1×10-12以下、畳み込み符号訂正後2×10-4以下) (2) 固定、移動、携帯など、各受信形態に応じ、各形態に適した正受信率の基準を定め、 それに応じたマージンの設定を行う。 各種マージンの設定にあたって基準とすべき正受信率 移動受信 瞬時変動 (フェージングマージン) 99%正受信率 短区間中央値変動 (場所率マージン) 95%正受信率 携帯受信 なし 70%正受信率 50%正受信率 固定受信 なし 50%正受信率 99%正受信率 -1- 時間率マージン 50%正受信率 1.移動受信の設定について 移動受信の場合は、いわゆるフェージングにより瞬時変動に対するマージン設定が 必須である。 これらについては、移動時に常に発生する妨害であることから、99%の時間率でエ ラーフリーとなるマージンを設定する。 一方、建物の影など、場所に起因するマージンについては、移動体であることを考慮 し、全区間で5%程度のエラーを許容したマージンの設定とする。 (20区間に対し1区間のエラーを許容) なお、季節変動などで発生する長期の時間変動については、これを考慮しない。 2.携帯受信 携帯受信の場合は、移動体のような瞬時変動は発生しないことから、これに対する マージンの設定は行わない。 また、建物の影などで発生するマージンについては、ある程度受信機の場所の移動 や調整が可能であると考え、区域内で70%でエラーフリーとなるマージンを設定する こととした。 なお、季節変動などで発生する長期の時間変動については、これを考慮しない。 3.固定受信 固定受信は、アンテナを設置する際に、その場所について調整ができるものと考え、 場所率としてのマージンの設定は行わない。 なお、アンテナ(受信機)が固定されていることを考慮し、季節変動などで発生する長 期の時間変動に対し、99%の時間率でエラーフリーとなるマージンを設定した。 -2-