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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿) 1

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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿) 1
平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
午後1時30分開会
○桜井委員長
皆さん、こんにちは。連日、ご苦労さまでございます。それでは、災害対
策特別委員会を始めたいと思います。
きょうは、報告案件が2件出てきております。今まで積み上げてきたことのまた整理を
していただいているようでございますので、ご報告を受けたいと思います。
まず1番目、東京都地域防災計画修正の基本的な考え方についてご報告をしてください。
○小林副参事(特命担当)
それでは、本日の報告案件、まず1件目でございますけれど
も、東京都地域防災計画修正の基本的な考え方についてということで、お手元資料1-1
と資料1-2でご説明をさせていただきます。
前回、本委員会で、東京都地域防災計画修正の素案の説明をさせていただきました。こ
れは11月14日に都の防災会議を開きまして、もう正式なものとなっておりますけれど
も、前回ご説明させていただいた際に、その資料の中で、基本的な考え方といたしまして、
「新たな被害想定で明らかになった東京の防災上の課題や東日本大震災の教訓を踏まえて、
域防災計画を修正」というふうに記載されているんですけれども、ここで言っている新た
な被害想定で明らかになった防災上の課題ですとか、あるいは東日本大震災の教訓につい
て東京都はどう捉えて、どう反映されたかというご質問を賜りましたので、その関係の資
料について、かいつまんでご説明をさせていただきたいと思います。
まず一つ目でございます。新たな被害想定で明らかになった東京の防災上の課題という
部分では、これは東京都の地域防災計画の本編の中に、課題という部分と到達目標等につ
いて記載がございます。お手元の資料1-1が、その東京都の計画本文からの該当箇所を
抜粋して作成・整理したものでございます。それからもう一つ、東日本大震災における東
京都の教訓については、資料1-2のほうになります、カラーのほうの資料でございます
が、これは昨年の9月に、東京都が東日本大震災における東京都の対応と教訓という報告
を公表してございまして、その概要版の資料でございます。東京都地域防災計画の修正の
指針となる東京都防災対応指針というのを昨年11月に公表しているんですけれども、そ
の前段階として、東京都が東日本大震災での教訓と対応を総括したものでございます。
まず、説明のほうは、資料1-2のほうからご説明させていただきたいと思います。カ
ラーのほうの資料1-2のほうでございます。
1枚目、上段1番目でございますが、とりまとめの趣旨ということで、従来の災害の概
念に収まらない大震災の発災と東京都の対応を踏まえて、東日本大震災の教訓を明らかに
するということと、それからその下でございますが、この教訓により喚起された議論を踏
まえて、対応策を含め、11月に防災対応指針を策定する。これは昨年の11月に、もう
策定済みのものでございます。
その下、2番の東日本大震災の災害状況と都の対応でございますが、左側半分の部分に、
被災地東北での災害の状況と都の対応について記載されておりまして、反対側、右側のほ
うに、都内の状況と東京都の対応について記載されております。説明については、ちょっ
と割愛させていただきたいと思います。
資料を1枚おめくりいただきまして、2枚目、3番の東日本大震災の経験から得た防災
上の主な教訓というのをごらんいただきたいと思います。東北地方、被災地等、都内にお
ける災害等、東京都の対応状況その経験を踏まえて、首都直下地震の備えへの教訓とそれ
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から東海・東南海・南海連動地震等への備えの教訓の二つの視点で整理しております。こ
の教訓に基づいて地域防のほうにどう反映したかという部分につきましては、後ほど資料
1-1の説明と重複しますので、教訓の部分のみこの資料でご説明させていただきます。
資料の中ほどに首都直下地震への備えというのがありますけれども、下のほうの欄にな
りますけれども、まず左側、帰宅困難者対策というのがございますけれども、この教訓と
して、帰宅困難者の発生抑制策が機能せず、駅前に帰宅困難者があふれたりとか、あるい
は帰宅困難者への情報提供が不十分であったことなどが記載されております。その下の水
防・津波対策の教訓では、東日本大震災では想定より高い津波が来たことから、被害想定
自体の妥当性への懸念があったということが挙げられております。
次に、その右側のほうの枠内になりますけれども、東海・東南海・南海連動地震等への
備えでは、電力供給停止への対策ですとか、放射性物質等による影響への対策などについ
てそれぞれの備えの教訓が掲げられております。
その次の3枚目の資料につきましては、東京都の防災計画の修正に向けた個別対策の事
項の一覧となっておりまして、説明は省略させていただきます。
次に、資料1-1のほうに移らさせていただきたいと思います。「東京都地域防災計画
における「新たな被害想定を踏まえた課題」と「主な対策の方向性と到達目標」につい
て」という表題になっておりまして、副題で「東京都地域防災計画震災編(平成24年修
正)より引用」という形になっております。
表のほうをごらんいただきたいと思います。表側の部分が東京都の計画での施策ごとの
具体的な計画、第1章から第13章まで、3枚にわたって記載されておりまして、表頭、
真ん中の欄が、その施策に対する新たな被害想定を踏まえた課題、右の欄がそれに対する
主な対策の方向性と到達目標という形で整理させていただいております。これもかいつま
んでご説明をさせていただきたいと思います。
施策の部分からですと、ここでいう第2章からの部分になるんですけれども、まず第2
章の都民と地域の防災力向上ですけれども、これは地域の自助とか協助を促進するための
対策なんですけれども、課題としては屋内収容物による死者ですとか災害時要援護者の死
者の発生に対して家具転倒防止などの自助の取組ですとか、防災市民組織、消防団等によ
る救助体制の整備を一層促進する必要があるというふうに掲げられております。
これに対する対策の方向性と到達目標としまして、その右側の欄になりますけども、実
践的な防災訓練や総合的な防災教育の推進などにより自助の備えを講じている都民の割合
を100%に到達、あるいは防災隣組の活動を都内全ての区市町村への波及などを掲げて
おります。
1枚おめくりいただきまして、上から2段目、第7章、情報通信の確保の部分ですと、
課題といたしましては、固定電話の不通ですとか携帯電話の不通が挙げられておりまして、
発災時に備え、多様な通信手段による通信網の確保に取り組む必要があるというふうにし
ております。右側、この対策といたしましては、防災機関等をつなぐ多様な通信手段の配
備として、業務用のMCA無線、デジタル無線でございますけども、の増設など、また報
道機関との連携、住民への情報提供として、ソーシャルメディア、まあ、ツイッターなど
でございますけれども、などによる情報提供体制の整備が挙げられております。
その2段下の第9章、帰宅困難者対策の部分では、課題の部分ですと、約517万人の
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帰宅困難者の発生ということが課題として挙げられておりまして、これに対しましては、
事業所における帰宅困難者対策の強化ですとか、一時受入施設の量的拡大などが掲げられ
ております。
そのすぐ下の第10章、避難者対策では、都内最大避難者数が約339万人、避難生活
者数が約220万人の発生という課題への対策といたしまして、自治体の枠を超えた避難
先の確保ですとか、女性や災害時要援護者の視点を踏まえた安全・安心な避難所運営体制
等の確立などが対策として掲げられております。
以下、記載がございますけれども、個別の説明については省略させていただきたいと思
います。
報告案件の1については、以上でございます。
○桜井委員長
はい。ありがとうございました。結構、内容が濃いですね。
この件についてご審議ございましたらいただきます。いかがでしょう。よろしいですか。
いろいろと多岐にわたっている内容も、これからもまたいろいろと変わってくるところ
も出てくるんでしょうけどね。一応、現時点での報告をいただいております。
はやお委員。
○はやお委員
ここのところで東日本大震災におけるということなんですが、我々消防団
に私も所属しておりまして、この前、そのところのパネルディスカッション等々の話をし
たときに、帰宅困難者、また、我々にとっては区域外の学童の対応とか、こういうことは
この東日本大震災によって弱点は明確になった。これは理解できるよねと。でも、そのと
きの学識者の一番のポイントは、6強、7というところから来ると、最大の準備をしてお
かなくちゃいけないというのは火災なんだというだったんですけれども、この辺のところ
の教訓によって通信網等々の整理をしていく、これは非常に重要で大切な積み上げなんで
すけど、この7強、6強、7といったときについては、執行側のほうとしては、何が大き
なポイントであるというふうに問題を捉えているのか、お答えいただければと思います。
○小林副参事(特命担当)
やはり、かなり東京都の4月も被害想定もシビアに見直して、
今回、千代田区でも震度6強が大部分を占めることになりまして、やはり第1点は、基本
的に自助の部分だとは思いますけれども、ご自身の住まわれている建物の耐震化、及び、
それだけでカバーできない部分もありますので、ソフト対策としての、先ほど委員がおっ
しゃられたような、情報、いろんな、素早い情報伝達手段の確立ですとか、日ごろからの
備蓄ですとか、そういった部分が大切になってくるとかというふうに存じます。
○はやお委員
復旧、復興とか、それぞれの発災時からの時間によって、タームによって
やる対応ということについては、かなり福祉避難所等々のそういう復興に関してのものは
わかってきたと。でも、そのときにやはり一番大切なことは火災ではないかといったとき
に、木密、木造の、結局何かというと、関東大震災は火事が起きたと。それは昼だったか
らだ、ちょうど昼食時だったからだと言いながらも、結局阪神大震災も火事は出たと。で
も、そういう等々の話の中で、必ず7クラスになってくると、どんな状態であろうとも火
事が出ると。このところがポイントなんだということをこの前、話を聞いて、そして、何
ていうんですかね、バックファイアーみたいなあれは何ていうんですか。(「火砕流」と
呼ぶ者あり)火砕流。(「火炎流」と呼ぶ者あり)火炎流というんでしょうかね、これが
何か100メートルぐらいの柱のものがあって、それが物すごく早く移動すると。そのル
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ートをきちんと把握することが大切だ。つまり何かというと、その火砕流の、何ていうん
ですかね、100メートルの火柱が発生する前にどうやって逃げるかというルートの確保
こそが大切。つまり、津波と同じで、もうそれが発生したときには物すごい勢いで来るか
らどう避難ルートを確保するかということを言われたんですね。だから、かなり耐火性・
耐震性の強い千代田区の地域もあるだろうとは思いますけれども、隣接するところの、も
うやっぱり木密のところがありますので、この辺の検討というのはどのように考えている
のかお答えいただきたい。
○小林副参事(特命担当)
委員がおっしゃいますように、東京都は、非常に、火災対策
として環状7号線沿線に広がります木密地域、これ今回の改定で非常に力を入れて、この
木密10年プロジェクトというプロジェクトを立ち上げて、重点的に10年間にわたって、
木密地域の改善と、それからその地域内の土地計画道路の100%の完成というのを掲げ
て力を入れてやっているところでございます。並行して、先ほどおっしゃられたように避
難路の確保ですとか、あと、千代田区は地区内残留地区になっておりますけども、ほかの
地域では、避難路ですとかあるいは一時避難場所、広域避難場所自体の見直しとか、ある
いは今、総合危険建物の倒壊危険度、火災危険度自体の見直しも、東京都のほうでは進め
られているところでございます。千代田区につきましては、火災についての被害想定も、
前回20件から2件と、非常に少なくなっているんですけれども、ただ、ソフト対策とし
ての消防との連携なり消防団の強化というのは、非常に大切だというふうに考えておりま
す。
○はやお委員
最後。もう、ちょっとこう、表面、何というか、形式的な答弁ではなくて、
ここのところはこの前私もシンポジウムに参加して、非常にうちのほうの地域防のほうも、
どういうふうに考えるか。つまり、何かといったら、隣接するところの木密のところから
もしやったら、そのルートを把握するべきだという観点からしたときに、いろいろ想定さ
れる、何ていうんですかね、火災旋風がどういうルートになるのかって。風によっては違
うでしょうけれども、この辺のところの、いやあ、うちは耐火性のものでここは平気だよ
と、こういうことがしっかりしないと、具体的な例えば消防団に対してもこういう火災旋
風の流れをということであれば、どういうふうに我々例えば手押しポンプを配置していく
のかとか、そこに何があるのか、で、どういうふうに対応できるのかと。これは、物すご
い、火災旋風ぐらいになってくるとどうしようもないという話を聞くんで、その辺のとこ
ろをきちんとルートを確保するのか、いや、うちは平気なのかと、その辺をもう少しちょ
っと研究し調査する必要があるんじゃないかと思うんですけど、その辺を今していないん
ならしていないで結構なんだけど、する必要があるんじゃないかということに関してお答
えいただきたい。
○小林副参事(特命担当)
すみません。ちょっと今年度の検討は、やはりちょっと区内
なり東京都の被害想定を踏まえた、その区内に限った部分での対応を中心に考えてきてお
りまして、その周辺区での火災の燃え広がりに対応する避難ルートですとか、それへの対
応というのは、ちょっと、引き続き、今後検討させていただきたいというふうに考えてい
ます。
○桜井委員長
そうだよね。千代田区だけで完結できる問題じゃないですからね、これは。
○はやお委員
それは物すごい速さで来るといって、もう、その火災旋風が来たらどう逃
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げるかを確保しなくちゃいけないというふうに言われたときに、もう津波と同様だという
話を聞いたときに、これはそこの準備をしておく必要があるだろうなというふうに思った
んで、その辺をよく検討していただければと思います。
○桜井委員長
はい。
ほかに。
○髙澤委員
今、火災の話が出ましたけども、本区においては多くの火災は発生しないだ
ろうという予想はされているんですけど、ビルの中でも、やっぱり火災って起きますもの
ね。そのときに対応ができたり、あるいは消火機器というのがありますよね、スプリンク
ラーですとかなんとかと。それが作動しないようなこともあるんで、その消火機器の、何
ていうんでしょうかね、作動しなかったときなんかの対応というのも考えておかなきゃい
けないんじゃないかと思うんですけども、その辺はどのようにお考えになっておりますで
しょうか。消火器で人が消したら……
○小川防災・危機管理課長
ただいまご指摘がございましたスプリンクラー等の消火設備
が作動しないということは、当然、震災ということになってきますと、建物設備そのもの
がダメージを受けるということも十分あるわけでございまして、ご指摘のようなこともも
ちろん可能性としては十分想定できることだというふうに思ってございます。もちろん、
今お話にもございましたが、初期消火ということで、やはり我々も訓練の際に必ず取り入
れてやっているわけでございますけれども、そういった、要は地域の中でのレベルで対処
していただく以外にはなかなかないというふうなことが現状でございまして、例えば阪神
淡路大震災の際も、発生から14分以内で神戸市内で53件という、消防能力をはるかに
超える火事が発生したという事例もございますけれども、これは1にも2にもやはり初期
消火の対応が重要だというふうに思ってございますから、そういったあたりは我々訓練で
導入したというふうに申し上げましたけども、その必要性も含めて、十分今後もPRをし
ていきたいというふうに思っております。
○髙澤委員
昨日も、笹子トンネルの中で事故が起きたときに、排煙装置が作動しないと。
そうすると、次の救援作業やなんかも全て後手後手になってしまうということがあります
ので、その辺は想定していただいて、対応を考えていかなきゃいけないんじゃないかと思
うんですね。火災が起きたときにその初期消火ってできればいいんですけども、みんなは
逃げちゃって誰もいないなんていうと、火の手はどうしても上がってくるかと思うんで、
この区内の想定というのも1件とか2件とかという想定ですよね。それはちょっとあり得
ないと思うんですけど、その辺はどのようなお考えを持っておいでになりますでしょうか。
○小川防災・危機管理課長
あくまでも小規模な火災を含めればまだまだその危険性とい
うのはもうちょっとあるというふうに我々は認識しておりまして、あくまでも燃え広がっ
てしまって、例えば建物1棟そのものが焼失してしまうような事例が2棟という想定でご
ざいます。ですので細かなところでいえば、小さな火災、ボヤ程度のものも含めて多数発
生するということは想定してございます。
そういった上で、先ほど申し上げた訓練であったり、で、その訓練の中でも、もう消火
器では対処できないような火の大きさというものも具体的にお示しをして、そういった場
合にはもう、逃げるということになるわけでございますけれども、そういったことを含め
まして、訓練の中でも十分に皆さんに知っていただく努力をしていきたいと思っておりま
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す。
○桜井委員長
はい。
永田委員。
○永田委員
資料1-1の第4章の安全な交通ネットワークとライフラインについてなん
ですけども、先日の区民集会の中の資料の中で、本区におけるライフライン、上下水道、
電気、ガスがそれほど強くないというような資料が出ていた。弱いというわけじゃないん
ですけど、23区中で比べて上のほうではなかった、真ん中か下のほうだったというのを
見たんですけども。実際にライフラインの強化・補修等を今現在行っているのであれば、
それについて行政のほうで何か指導していることがあれば、教えてください。
○小林副参事(特命担当)
震災が起こったときのライフラインの強化ということでござ
いますけれども、今、水道局なり下水道局のほうで、水道のその継手部分の耐震化ですと
か、あと下水道管の管路自体の耐震化というのは進めているところでございまして、引き
続き、そういった、特に区内主要な施設が集中しておりますので、東京都のほうでも割と
千代田区は優先してやっていきますよというような話は聞いてはいるんですけれども、ま
だまだ進んでいない部分もあるというふうには聞いておりますので、防災会議の場とかを
通じて、引き続きその辺については早急に優先的に進めるように働きかけをしていきたい
というふうに考えております。
○永田委員
先ほど話に出ましたが、笹子トンネルの事故。例えばああいった事故は、公
共投資を削減するとか、あるいは保守費用を削減するとか、そういうことによって起きた
んじゃないかということも言われている中で、例えば本区においてもいろんなそういうラ
イフラインに対する補修、道路とかその他そういったことに対する、公共投資に対する考
え方というんですかね、削減するような考え方なのか、それともしっかりと必要な未来に
つながるような投資は行っていくという、そういう方針なのか、そういったことをちょっ
と教えていただきたいんですけども。
○桑原危機管理担当部長
永田委員のご質問ですが、本会議でもご質問があったとおり、
やはり都市の震災時のインフラの重要性というのは区長述べたとおりでございまして、そ
れはきちんと維持・補修していると。その際の考え方として、残念ながら、日本全国とし
て人口減少、そして少子高齢化の中で進めていくにはやっぱり長寿命の計画をもってやっ
ていくということを述べられております。そうした視点で、今後やはり、インフラはきち
んと保全していくということでございます。
○桜井委員長
うーん。何か目標値というかインフラ事業、水道、ガスだとか電気だとか
を、例えばガス管を取りかえる。全て完璧にというのを100としたときに、今の千代田
の現状がこうだとか、何かそういった、千代田区、さっき優先的にというようなお言葉が
ありましたけど、非常に漠然としていて、千代田区のインフラがしっかりして強固なもの
なんですよということが何か数値のようなものであらわせるようなものというのはあるの
かしら。特に、やっていますよという言葉だけであらわすしかないのかね。
○小川防災・危機管理課長
ちょっと、今、手元に細かな数字はございませんけれども、
要は、例えば23区全体で何%の停電率だったり、ガスがとまる率だったり、それぞれが
出ておりまして、当然、千代田区のそれぞれの項目についても出ておりますから、それら
と比較をすれば、千代田区の進捗状況がどの程度かということははかり知ることはできる
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というふうに思っております。
○桜井委員長
委員の皆さんからも、このインフラに対するいろんな手当てだとか補強と
いうのは大切なんだというご意見が出ている中で、実際、千代田区の現状がどうなのかと
いうのは、なかなか、言葉でしか今示されていないということを考えると、もう少し具体
的にお示しいただけるものがあるといいよね。折を見て、ご紹介ください。
ほかにご意見、ご質問ありますか。よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
○桜井委員長
はい。この件については、また、新たにご報告いただく機会もあろうかと
思いますので、適宜そのときにはご報告をしてください。
それでは、報告案件の2番に入ります。「千代田区地域防災計画修正の骨子(案)」に
ついて報告ください。
○小林副参事(特命担当)
それでは、報告案件の(2)、「千代田区地域防災計画修正
の骨子(案)」について、資料2のほうでご説明をさせていただきたいと思います。
今年度の千代田区地域防災計画の修正につきましては、7月以降、各作業部会というの
を設けまして、それに係る事項につきましては、各作業部会で検討を進めてまいりました。
部会の対象でない事項につきましては、関係団体、関係機関と個別に調整を図ってまいり
ました。また、各防災機関への調査なども行ってまいりました。今現在も、若干まだ関係
機関と調整中の部分あるいは庁内手続中の部分はございますけれども、一定程度内容がま
とまりまして、今後大きな変更はそれほどないだろうということで、今回一通りのご報告
をさせていただきたいと思います。
では、資料2の1ページ目ですね。1番目のところからご説明させていただきます。
修正の骨子の趣旨ということで、すみません、ここからちょっと読まさせていただきま
す。千代田区では、平成23年3月11日の東日本大震災で浮き彫りになった課題に対応
するため、平成24年3月、千代田区が独自に取りうる対策について地域防災計画の改定
を行うとともに、区の防災対策における基本的な方向性をお示しいたしました。今年度は、
その方向性に基づきまして、さらに計画としての具体性を高め、より現実に即した実効性
の高い災害対策を構築するため、千代田区地域防災計画の見直しを行ってまいりました。
本修正骨子は、その見直し内容について区の対策を中心に取りまとめたものでございま
して、今、並行して計画原文のほうの修正も行っておりますが、当然そちらのほうにも反
映をしてまいります。今申し上げましたように、基本的には23年度の改定で示した大き
な方向性がありまして、今回はその各論部分の修正が主なものでございます。これに加え
まして、4月の東京都の震災被害想定に対応する部分を加えたり、あるいは環境防災機関
の計画を反映しているという部分が加わっているという形になっております。
2番目の修正の基本的考え方でございますけれども、2点ございまして、一つ目といた
しましては、首都直下地震など来たるべき大災害に備え、その被害を最小限に抑えるため
に、地域の防災力の向上や防災性の高い安全なまちの実現に向けた取組を強化するという
ことで、これは情報連絡体制の構築であったり、あるいは医療救護体制の事前の整備であ
ったり、建築物の耐震化という部分でございます。
それから、2点目の、「自助・協助・公助」の理念に基づき、千代田区の地域特性を踏
まえた安全・安心のための仕組みづくりを推進するということで、こちらは帰宅困難者対
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策であったり、あるいは避難所運営であったり、ボランティア対応であったり、そういう
部分でございます。
3番の修正の視点につきましては、先ほどちょっと説明した内容と重複しますので省略
させていただきまして、1枚おめくりいただきまして、下のページで2ページ、4番目の
東京都の新たな震災被害想定でございますけども、これも想定の概要につきましては、以
前、本委員会でご報告させていただきましたので省略させていただきたいと思います。
右側3ページ目、減災のための施策目標でございます。これもちょっと読まさせていた
だきますが、千代田区地域防災計画――全面改定は前回19年だったんですけれども――
では、「地域防災力の向上」と「帰宅困難者対策の充実」の二本柱で、災害対策上の重要
課題ということで、10項目の減災施策目標を掲げて、この実現に取り組んでまいりまし
た。ただ、内容的には一定程度達成ができたもの、区の備蓄ですとか、また大学との連携
とかそういった部分がございましたので、今回は組み直しをしております。
今回、東京都の地域防災計画(平成24年修正)では、新たに次の減災目標を掲げまし
て、これを10年以内に達成するということが都の地域防のほうで掲げられております。
死者を6割減らす、あるいは避難者を4割減らす、建物の倒壊を6割減らすというもので
ございます。千代田区では、その上位計画と整合をとる必要があるんですけれども、これ
に千代田区の最重要課題の一つである帰宅困難者対策の視点も加えまして、上位計画であ
る東京都の減災目標達成に、貢献に資する区の独自の対策というのを、減災のための施策
目標として組み直しました。区はそれぞれの減災効果の発現に向けまして、以下17項目、
再掲を含みますけれども、その対策を、5カ年の計画として計画的に推進してまいります。
3ページ目のところが、死者数の減に向けた千代田区の独自の対策ということで、①か
ら④まで掲載しております。こちらの内容は、それぞれの所管で持っている規定計画の目
標の数値であったり、あるいは、今、並行して作成しております災害対策事業計画の数値
を記載しております。
それから、その次の、1枚おめくりいただきまして4ページのほうは、避難者数の減、
あるいは建物の倒壊、あるいは出火件数の減、それから一番下が帰宅困難者数の減にそれ
ぞれ向けた対策というのを、区の対策というのを整理して記載しております。これを減災
のための施策目標ということで推進していきたいというふうに考えております。
続きまして5ページ、こちらは6番の主な修正内容ということで、ここからが個別の対
策のほうになってまいります。
ちょっと上の四角で囲ってある注意書きの部分ですけれども、各括弧数字の事項名の後
ろに表示がしておりまして、そのちょっと凡例を記載しております。「H23改定関係」
と書いてあるものにつきましては、平成23年度の千代田区地域防災計画で定められた方
向性、内容をさらに計画として具体化したもの。被害想定対応と書いてあるものにつきま
しては、東京都の新たな震災被害想定に対応するための取組ですとか、被害拡大に備えて
の対策の見直しなどを行ったものでございます。それから、その他というのは、上記のほ
か上位計画等の整合を図るものですとか、現行計画で対応し切れていないものに対応を行
うものなどでございまして、一覧表といたしましては、後ろから3枚目の別紙1という紙
が6番の主な修正内容の目次的なものになっているんですけれども、それぞれの修正事項
と、それに対するそれぞれの修正の視点に丸がついた表という形で整理させていただいて
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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
おります。
では、6-1の情報収集伝達体制の充実というところでございますけども、こちらにつ
きましては、基本的に全て23年度改定の内容を具体化したものでございます。(1)の
防災行政無線の運用の見直し等でございますけれども、防災行政無線は、情報伝達の即時
性・同報性ですとか、耐災害性の観点から、今後とも災害広報の基軸として位置付けまし
て、維持管理を行っていきたいというふうに考えております。①のところで、防災行政無
線の追加設置等運用方法の見直しということで、こちらは既存の防災行政無線に加えまし
て、主に災害時に人が集まりやすいような広場ですとか公園に、新たに小型の防災行政無
線のスピーカーを追加設置いたしまして、既存の防災行政無線では発信しないようなロー
カル情報、避難所の開設状況ですとか帰宅困難者受入施設の開設状況ですとか、公共交通
機関の運行状況など、そういったものを発信していこうと、別運用を行っていこうという
ふうに考えております。
それからその下②の防災行政無線のデジタル化という部分でございますが、現在の無線
は、アナログ波で運用を行っておりますけれども、非常に既存設備も老朽化してまいりま
したし、安定稼働を確保していくという観点からもデジタル化を今後図っていきたいとい
うふうに考えております。
1枚おめくりいただきまして、6ページ目、(3)の防災用高所カメラ映像の災害広報
への活用でございます。防災用高所カメラは、この庁舎の屋上についているカメラでござ
いますけど、これまで主に情報収集のツールとして活用してまいりましたけれども、今後、
それを見ることによって区内の状況がどういうことかということがわかるということで、
災害広報の手段としても活用してまいります。防災ホームページの映像も拡大して、より
見やすく仕様を改善いたしましたし、今後はパブリックビューイングですとかまちなかの
デジタルサイネージ、電子表示板ですね、そういったものへの映像配信等を行ってまいり
たいと考えております。
それから、(4)の新たな情報提供手段の導入ということで、①の緊急速報メール、エ
リアメールですとか、②の避難所へのテレビ・パソコン利用環境の整備。これはもう、今
年度中に庁内手続をとり次第、導入を図っていく予定です。
(5)の多様な情報通信手段の確保に向けた取組ということで、7ページ目のほう、丸
が五つ記載してございますが、今後の取組といたしまして一つ目では、災害情報収集のた
めのタブレット端末の活用ということで、消防ですとか一部の区では先行してやっている
ようなんですけども、情報収集班の職員が災害のときにカメラつきのタブレット端末を持
っていって、その映像を本部のほうに動画で流したり、画像で流したりと、そういった端
末の活用を考えていきたい。
2丸目は、連携協定を締結している放送事業者との災害時の連携ですとか、あるいはF
Mラジオ放送との災害時連携、あるいはエリアワンセグの活用ということで、この辺はも
う通信事業者と、今、調整を行っているところですけども、実現に向けて引き続き取り組
んでいきたいと考えております。
次、1枚おめくりいただきまして、8ページ目の6-2、建築物の耐震化の推進でござ
います。こちらは、被害想定対応、あるいは直近の事業の動きを反映させるものでござい
ます。(1)は、「千代田区耐震改修促進計画」の改定ということで、現行の区の計画が、
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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
平成20年4月に策定したものでございます。東京都が昨年度末に都の耐震改修促進計画
を改定いたしまして、あと、東日本大震災後の状況等もございますので、区も社会状況等
の変化も踏まえまして、改定を行っていくというものでございます。
それから、(2)は既存建築物への助成事業の拡充ということで、これは、23年度あ
るいは今年度24年度から、新規あるいは拡充した耐震化の助成事業等について、これは、
現行計画では今反映されておりませんので、反映していくものでございます。
次に、9ページ、6-3、医療救護等対策の強化でございます。こちらは都の被害想定
に対応するもの、あるいは東京都計画との整合を図るものがメーンでございます。
(1)の「医療救護活動拠点」の設置でございますけれども、これは、発災後の区内の
医療機関の被災の状況ですとか避難所に設置する医療救護所の状況、あるいは在宅療養者
の医療ニーズ、そういった情報を集めてきて集約する、そういった情報拠点を保健所の中
に設置するものでございます。
(2)の「千代田区災害医療コーディネーター」の設置でございますけれども、区内の
医療救護活動等を統括・調整するために、医学的な助言を行う「千代田区災害医療コーデ
ィネーター」を設置いたします。これは東京都の制度に連動するものでございまして、都
のほうの医療コーディネーター、あるいは都の中を12の地域に区分して、それぞれに置
かれる地域の医療コーディネーターと連携をとりながら、広域的な医療体制を確保してい
くものでございます。
(3)の「医療品ストックセンター」の整備でございますけれども、災害時に保健所内
に「医療品のストックセンター」を設置いたしまして、東京都から供給された医薬品です
とか、医薬品の卸売業者から卸された医薬品等の仕分け管理等を一括して行うものでござ
います。
1枚おめくりいただきまして、10ページ、(4)妊婦避難所の指定でございますけれ
ども、後ほど福祉避難所の話が出てまいりますが、「障害者福祉センターえみふる」を、
妊婦避難所という形で位置付けて、指定してまいります。
次に11ページ、6-4、避難所の運営、備蓄整備でございます。(2)女性の視点に
配慮した避難所運営等ということで、これは、今、防災女性部会を開いていろいろご意見
をいただいているところで、まだ防災女性部会も継続中でございまして、今月もまだこれ
から予定をしていますので、この辺はまだ若干ちょっとまた変わってくる可能性もござい
ますが、今までいただいたご意見等を四角の中で囲ってある部分でございますけれども、
1ポチ目のところで、避難所運営に複数の女性が参画できる運営体制を整備していくです
とか、その次の、女性の意見を避難所運営に反映できる仕組みづくりをやっていこうとい
うことで、それぞれの避難所運営マニュアルの中に、もう個別には女性支援班みたいのを
つくっていこうというふうな動きも出ておりますけども、そういった形で反映させていき
たいというふうに考えております。
(3)は、避難所におけるペット対策ということで、ご自宅等が被災して住めなくなっ
た場合に、「同行避難」してくるペットについて、避難所の中に「動物救護所」を設置す
るものでございます。今回、避難所での飼育に関する適正飼養ルールというのを、ひな形
を作成いたしまして、一番後ろの別紙3の紙でございます。これに基づいて「同行避難」
してきた動物については保護・飼育を行うという形にしております。ちょっと11ページ
10
平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
のほうに戻りまして、(3)の①のところに基本的な考え方は記載してございます。
それから1枚おめくりいただきまして、12ページの(3)の②のところですね。避難
所及び区の対応ということで、イのところでは、今回、東京都の獣医師会と新たに動物救
護活動に関する協定を締結いたしましたので、発災時には協力して動物救護を行うという
形にいたしました。それから、ウのところで、基本的に、今、動物救護所における動物の
飼育・管理は、飼い主の方の自主管理が原則なんですけれども、区としては最低限の資器
材を、避難所に備蓄の整備を進めていきたいというふうに考えております。
それから、その下(5)でございます。支援物資集積場所の指定ということで、現行計
画では、救援物資、支援物資等が集まってまいります、それの集積場所は千代田区役所と
いう位置づけになっているんですけども、集積・保管の場所、スペースですとか、あるい
はその物資の積みかえなどを行うスペースが不十分でございますので、これを変更して九
段中等教育学校に指定を変えたいと考えております。緊急移送道路からのアクセスですと
か、前面道路幅員、あるいは北の丸公園が自衛隊のヘリの輸送のそういった着陸場になっ
てそこからも近いということで、そういったのを考慮して指定を変更するものでございま
す。
それからその次、13ページになりますが、6-5、災害時要援護者対策の推進の
(1)災害時要援護者等の安否確認でございます。①でございますけれども、安心生活見
守り台帳、災害時要援護者名簿なるものでございますけれども、を整備いたしまして、こ
れを常時、区としても更新してまいります。平時から関係者間での適切な情報共有を図り
まして、災害時には安否確認、救援・救護活動を円滑に行ってまいります。それから②は、
地域の安否確認、それから救援活動体制というのを構築してまいります。区も必要な支援
は実施してまいります。それから③は、マンション対策ということで、特に、マンション
内での協助を強化するため、マンションの防災計画の策定というのを積極的に働きかけて
まいります。
次、(2)は、福祉避難所の整備でございます。これまで「二次避難所」という呼び方
を使っていたんですけども、「福祉避難所」という呼称に変更したいと思います。国のほ
うのガイドラインも「福祉避難所」という呼び方で呼んでおります。①の施設の位置付け
でございますけれども、ちょっと後段の部分、下の3行の部分でございますけれども、基
本的に災害が起こった場合には、区が指定する一般の避難所のほうに避難をしていただい
て、そこで福祉避難所への避難が必要と認められた場合に、福祉避難所を開設して移動す
ると、そういう運用を行うことを考えております。あくまでも一般の避難所に一時的には
避難して、そこで、集団生活がちょっと困難であるとか、あるいは、特にそういう福祉的
な対応が必要だという場合に、福祉避難所が必要だという判断があった場合に、福祉避難
所を二次的に立ち上げて移動する。そういう形に運用となります。
1枚おめくりいただきまして、②の対象者でございますが、対象者のところ、5行目、
6行目のところ、ア、イと記載されておりますけども、アといたしまして、「千代田区災
害時要援護者の支援に関する要綱」に定義する方が、まず1点でございます。これは65
歳以上のひとり暮らし世帯、のみ世帯、あるいは要介護区分や身体障害者の程度が一定区
分以上の方でございます。それから、イといたしまして、妊産婦、乳幼児、病弱者等の
方々でございます。
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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
それから③で、福祉避難所の指定というところで表で四つ記載してございますが、福祉
避難所として次の四つの施設を指定いたしまして、設置運営体制の構築、必要な資機材等
の整備、備蓄や人的支援体制の整備を進めます。今、二次避難所として指定されておりま
す、いきいきプラザ、高齢者センターに加えまして、岩本町ほほえみプラザ、それから障
害者福祉センターえみふる、これは妊婦避難所も兼ねる形になります。の4カ所を指定い
たします。(仮称)高齢者サポートセンターにつきましても、開設後は福祉避難所の指定
という形に向けて調整を図っていきたいと考えております。
④の社会福祉施設等との協定締結の促進ということで、先ほどのこの4施設の福祉避難
所の機能を確保するため、必要に応じて介護事業者と協定締結を促進するとともに、区内
の民間の社会福祉施設等を福祉避難所として活用していくため、受入協定の締結に向けた
取組を進めてまいります。また、施設等が不足する場合に備えまして、ホテル等の宿泊施
設との協定締結を推進してまいります。
15ページのほうにまいりますが、⑦の運営体制の事前整備ということで、福祉避難所
の運営体制につきましては、要援護者の方の避難支援業務を的確に実施するため、災害対
策本部の中に、「災害時要援護者支援班」というのを設置いたします。「災害時要援護者
支援班」の業務、イのところに記載してございますが、とりあえず来年度に防災・危機管
理課も入って、福祉避難所をどうやって開設して運営していくのか。その仕組みづくりと
マニュアルづくりをとりあえず来年度に行っていきたいというふうに考えております。災
害が起こったときには、この「災害時要援護者支援班」を福祉避難所の開設・運営、一般
避難所からの誘導ですとか要援護者の方との相談の窓口になると、そういった形の対応を
行うということを考えております。
⑧の福祉避難所の開設及び要援護者の受入ということで、区の災害対策本部は、福祉避
難所の開設が必要な場合は、要援護者支援班に開設を指示すると。次のページにいきまし
て、「災害時要援護者支援班」は、受入体制が整い次第、福祉避難所を開設する。福祉避
難所開設までの間は、応急的措置として、一般避難所、学校がなっているところが多いと
思うんですけども、そういうところの教室ですとか保健室等を含め、要援護者のために区
画された部屋を「福祉避難室」というような形で対応するという形で考えております。
6-6、17ページでございますが……
○桜井委員長
課長、ちょっとポイントのところをつまんでいってね。
○小林副参事(特命担当)
○桜井委員長
すみません。
ね。お願いします。
○小林副参事(特命担当)
帰宅困難者対策の拡充ということで、(2)大規模災害時に
おける帰宅困難者一時受入施設の確保ということで、これは従前の延長でございますが、
特に、都市開発の機会を再開発と捉えて、より積極的に再開発事業者等に受入協定、受入
施設ですとか、備蓄倉庫の確保を積極的に求めてまいります。当面の目安としまして、2
万人分の受入施設の確保を目標として受入施設の協定の締結を進めてまいります。
それから、(3)の「災害時退避場所」の設置ということで、こちらは、これまでの
「帰宅困難者支援場所」を「災害時退避場所」という形で位置づけを変更します。基本的
に帰宅困難者の物資や水の提供ですとかそういった支援は、ちゃんとした施設、屋根のあ
る一時受入施設で行って、この災害時退避場所では、基本的に情報提供のみを行う場所と
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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
いう形で変更を行いたいと思っております。
続きまして19ページ、ボランティア受入体制の整備というところをごらんいただきた
いと思います。(1)の②のアでございますけれども、災害ボランティアセンターのこれ
は、社会福祉協議会さんが設置していただくものでございますけども、今現在、区の災害
対策本部に入っておりませんが、今度の計画では本部の要員に入っていただいて、震度5
強以上が発生した場合、区の災害対策本部が設置された場合には、ボランティアセンター
も自動的に設置してもらうという形にしてまいります。それから、③のところでございま
すけれども、社協さんのほうと協議いたしまして、今年度中に、「災害ボランティアセン
ター運営マニュアル」というのを作成しまして、事前の準備だけでなくてボランティアの
方が来たときにどうやって受け付けをして、どうやって派遣をするのかと、そういったマ
ニュアルを今年度中に作成をする予定でございます。それから④は、避難所側でボランテ
ィアをどうやって受け入れるかと、ミスマッチを防ぐためのそういった受入体制を整えて
まいります。⑤は、ボランティアの方の活動環境を整えるため、ボランティア保険等の加
入を行います。⑥は、これまでボランティアによる帰宅困難者の支援活動というのは地域
防の中で明記されておりませんでしたので、その辺を明記して帰宅困難者の支援活動もで
きるようにするものでございます。
1枚おめくりいただきまして6-8、20ページ、復旧対策等でございます。(1)は、
震災廃棄物対策ということで、がれき処理の対応でございます。2丸目のところで、第一
仮置き場予定地として、外濠公園を指定します。3丸目のところで、がれき処理の計画を
円滑に推進していくため、「災害がれき処理マニュアル」、今年度末に東京都が改定をい
たしますが、それを踏まえまして、来年度、区といたしましても所管と会議体をつくりま
して、区のがれき処理対策、がれき処理マニュアルを作成してまいります。
それから、(2)遺体収容候補施設の追加指定ということで、現在の計画では、千代田
万世会館が1カ所指定されております。これに加えまして、内幸町ホールを追加指定をい
たしまして、今後そちらのほうに必要な資機材等の整備を進めてまいります。
1枚おめくりいただきまして、22ページ、6-9、災害対策本部の運営等でございま
す。こちらはいずれも23年度の改定で示したものの具体化という部分になります。
(1)は、災害時の職員参集及び職員配置についてということで、昨年度末の改定で、新
たな職員の参集基準というのを示しました。下の米印のところに記載しておりますけども、
千代田内で震度5弱の地震が観測されたときは、10キロ圏内の職員とあと管理職全員が
参集すると。震度5強以上の場合は、全職員という形になっております。これに加えまし
て、全職員に、今、所属の職場ごとに災害時に何を行うかという業務が割り当てられてい
るんですけれども、そういう形ではなくて、職員個人ごとに属人的に班を割り当てる、業
務を割り当てるという形にしてまいります。今後、班ごとに防災訓練を実施し、担当する
業務の習熟を図ってまいります。避難所に配置された職員につきましては、避難所が行う
訓練に参加をして、地域との連携を図ってまいります。
(イ)の本部運営訓練の実施につきましては、来年度以降、継続的に災害対策本部の本
部員による図上での情報連絡訓練を継続して、災害対策本部の初動強化と機能強化と初動
力の対応の向上というのを図ってまいりたいというふうに考えております。
修正の骨子の内容については、すみません、雑駁でございますが以上でございます。
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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
なお、現在、施行いたしまして、計画本文のほうの修正作業を進めておりまして、1月
の半ばぐらいまでに、その修正のほうを完了する予定でございます。東京都の地域防が1
1月14日に固まって、それで、ちょっと、また、消防、警察等でそれを踏まえた若干の
見直し等がありますので、ちょっとそれぐらいの時期になってしまうんですけども、その
後2月ぐらいには、パブリックコメントですとか連合町会等への説明を行いまして、3月
の防災会議に向けて手続のほうを進めていきたいと考えております。計画本文の修正等が
完了して、この計画についても固まった段階で、再度、本委員会ではご報告をさせていた
だきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○桜井委員長
ありがとうございました。
地域防災計画については、当委員会からも各委員の皆さんからるるご指摘をいただいて、
それを受けてこういう形での修正をいただいているというところなんでございましょう。
かなり詳細にわたっていますけど、委員の皆さんからご質疑ありますか。
○大串委員
そうすると、3月に定めました地域防災計画、修正したやつがありますよね。
それのさらに修正を加えるものが今回この案ということでいいんですか。今、るるご説明
がありましたけど。
○小林副参事(特命担当)
3月の地域防災計画では、例えば帰宅困難者の支援場所を見
直して災害退避場所にするという大まかな部分しか書かれていなかったり、あるいはその
方向性だけを示した記載になっている部分がございますので、昨年度末の改定をして、さ
らにより細かく改定するというのが今回の計画の改定でございます。
○大串委員
東京都の被害想定が出たり、それから千代田でやっている各分科会の話し合
いを行っている中で、それが案としてだんだんでき上がってきましたということですよね。
で、私たち地域防災計画というものを持っていますから、厚いやつね、あれは加除式に
なっていますよね。ですからとりあえずは、そうすると、今、私たちが持っているのは、
この3月に修正したやつを今持っているということですか。
○小林副参事(特命担当)
はい、すみません。現在お持ちの19年度修正のやつを委員
の皆さんはお持ちだと思いまして、多分昨年度末に改定されたものは、多分、前の委員会
等でお渡しをしているかと思うんですけど、その加除式の加除部分という形では、(発言
する者あり)お渡しはしていないかと存じます。
○大串委員
していないんだろう。
○小林副参事(特命担当)
○大串委員
はい。
こういうことは、地域の方、区民の方も知っていなくちゃいけないので、例
えば23年、ことしの3月で改定したものについては、早急に、加除式になっているわけ
ですから、これが削除されてこれに変わるんですよというものは即入れかえて、みんなが
これ情報を共有していなくちゃいけないわけでしょ。それに加えることで今回またさらに
これを修正しますよということですから、そういう作業というのは非常に大事です。委員
の方、僕らはこうやってペーパーをもらいますけれども、区民の方はそれを知る手段があ
りませんので、できるだけスピーディーに加除式のものを交換できるようにする、そうい
う作業をお願いしたいと思います。これはどうですか。
○小林副参事(特命担当)
まことに申しわけございません。昨年度改定の分につきまし
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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
ては、早急に、その加除式の改定の部分、焼き増ししてお渡しをしたいと思います。今年
度の計画につきましても、本文計画を修正して防災会議で決定次第、基本的には今回は震
災編がメーンになりますけれども、その部分での改定部分をお渡ししたいと存じます。
○大串委員
これは、現在、区民の方はどういうふうになっているんですかね。各家庭に
1冊ずつあるんですか、そうではないんですか。これはどういうふうにすれば、じゃあ、
手に入れることができるんですか。
○小川防災・危機管理課長
現時点では、区のホームページや防災課の窓口等での閲覧が
可能となっておりますけれども、今回の23年度の修正に関しましては、概略の部分につ
いてでしか知ることができません。したがって、例えばホームページも1ページ、1ペー
ジ、PDF化したものをつけたりという作業が出てきますけれども、そういったあたりが
ちょっとできていないので、現時点では概略のところしかごらんいただくことはできませ
ん。もちろん配付しているものではございませんので、基本的には閲覧をしていただくと
いう形になると思います。
○大串委員
閲覧しなさいよということですけれども、本来は丁寧に僕はやってもらいた
いと思います。これはやっぱり、いざというときに自分で判断し主体的に行動するんです
よということが教訓の一つにあるわけですよね。そのときに情報が全くわからないでどう
判断しようということになるわけですから、僕は各家庭に1冊ずつこれがあって、改定と
か修正があればその都度加除式のものを郵送で送付して、各家庭で誰でもがそれを見れる
ようにして、あ、今回ここが変わったんだなということがね、みんな区民の方が、子ども
から高齢者に至るまでが共通して持っていないと、いざ災害があったときに全然役に立た
ない地域防にまたなってしまいますので、それはぜひお願いしたいと思います。どうでし
ょう。
○小川防災・危機管理課長
一応、全ページのものになりますと相当ページがかさばるの
と費用の点でもなかなかちょっとそこは難しいというふうに思っておりまして、概略版み
たいなものであれば、いろいろな施設で多数発行してお配りすることは可能かと思います
けれども、加除式のファイルそのものを全てのご家庭にというのは、ちょっとなかなか難
しいように思ってございます。
○大串委員
そうですか。これが、世田谷区とかもっと人口の多いところだったらそう言
われるとそうかなとあるけど、千代田ぐらいのこのぐらいのクラス、何世帯ですかね、千
代田区でね。区民は5万ですけど、世帯数にしたら、まあまああれでしょ、可能なあれだ
と思いますよ。これは金をかけても、これはいざ災害のときのことですから、僕はこれは
きちんと予算を設けて、それぐらいのものをね、やっぱりやるべき。概要版をつくると、
それは加除式じゃありませんから、その都度概要版を新しくまたつくり直すというやり方
になっちゃいますので、加除式のものを、各世帯1冊あればいいでしょう。だから、その
ぐらいのことをちょっと検討していただければというように思います。再度答弁をお願い
します。
○小川防災・危機管理課長
そうですね、ちょっと即座に例えば費用とかそういったもの
の勘案ができませんので、ちょっと、私は先ほどあのようなことを申し上げましたけども、
意見として受けとめさせていただいて、今申し上げた費用等の点もこれは考慮しなければ
なりませんので、考慮した上で研究していきたいというふうに思います。
15
平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
○桜井委員長
検討してください。
小枝委員。
○小枝委員
今回のこの骨子の内容で、今まで委員会としてもいろいろ要望してきた内容
の何ていうか目鼻がついたというか、論点がかなりわかりやすいものになってきたし、ペ
ットのことから福祉のことまで非常に見えるようになったなというのは基本の実感です。
これこそがパブリックコメントもやるということでしたから、もう一度住民側のフィルタ
ーがかかっていくということで、よりこうしたらどうか、この点はどうなるのかという問
いに答えていくわけですよね。それも一つ安心できるプロセスだと思いますし、そういう
点では、今、大串さんが言われたように、冊子そのものがどうかというのはともかくとし
て、区民にこういうやり方、考え方が定まってきたということはどういった形かで伝わる
ことがいいだろうという、非常に重要だろうというように思います。
その中で、幾つか自分が要望してきたことと照合はしておりませんが、わからないこと
がありますが、妊婦さんの病院のお隣のというのはいいと思いますが、それでは乳幼児を
抱えたという、そういった子どもたち、つまりペットじゃありませんけれども、やっぱり
子どもがうるさいからいられないということは出てくるだろうというか、現実にあったと
思うんですね。その辺はどこで考えていくのかなということが一つ気になったのと、いき
いきは入っているんだけれども連雀とかああいうところは入っていないのはどうしてなん
だろうということがもう一つ。2点目ね。
それから3点目で、福祉避難所のマニュアルをつくるということですが、これ、夜間・
早朝・休日など職員が来られないときに発災した場合の支援班というのは一体どう機能す
るんだろうかということは具体的に考えてしまうんですけどもね。その点ですね、四つ。
まだ細かにはいろいろありますが、特別に気になったこと。
あ、それから、これを避難所ごとに、例えば女性の専用スペースをどうするかとか、避
難所ごとに落としていくじゃないですか。避難所の運営会、連絡会というのは議員は入っ
ていないので、見ることも聞くこともないんですね。それがどこで、誰が責任を持って、
どういう形で、この論点がボトムアップで現場に反映されていくのかというのも非常に気
になるところで、ちょっと多岐にわたりましたけど、お答えください。
○小林副参事(特命担当)
お尋ねのまず1点目、乳幼児への対応でございますけれども、
例えば「えみふる」を妊婦避難所と指定したのは、近くに大きな、婦人科がある病院とか
があるからということで指定していますけども……
○小枝委員
それはわかります。
○小林副参事(特命担当)
例えば乳幼児とかでそういった、例えば生まれたばかりとか
ですぐにそういった産院さんへの対応とか必要という場合には。
○小枝委員
ちょっと違う。
○小林副参事(特命担当)
後はいわゆる乳幼児は5歳以下、児童福祉法でいう5歳以下
の乳幼児ということで想定しておりまして、基本的には、福祉避難所への対象者という形
で考えております。福祉避難所、やっぱり大きい避難所では声がうるさくて迷惑をかけて
しまって居づらいとか、そういった部分はあると思いますので、そういった方、あるいは
お子さんが泣きやまないとかいうことであれば、福祉避難所へ移っていただく。
○小枝委員
希望があれば。発達障害とかもそうですね。
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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
○小林副参事(特命担当)
希望がある。そうですね。そういうふうに判断すればですね。
それまでの間は、先ほど記載しておりますけども、別な教室とかに一旦分かれて部屋に移
っていただいて、そこにはしばらくいていただくと、そういう形を考えております。
それから2点目の連雀とかの施設についてでございますけれども、基本的に今回、民設
民営の施設については協定等の手続がまた必要となってまいりますので、その次の段階と
して指定等は考えていきたいというふうに考えております。
それから3点目で、支援班の話でございますが、こちらは通常の避難所でございますと、
避難所の地域運営協議会が職員がいないときでも地域のほうで避難所を立ち上げるという
形になっておりますけれども、福祉避難所はそういう形にはなっておりませんので、基本
的には、ある程度職員側の本部の体制が整ってからそれをやるという形になってくるかと
思います。ただ、立ち上がるタイミングが一度避難所に避難していただいて、そこで集団
生活ができない方、あるいは福祉的な対応が必要な方という二次的な判断になりますので、
発災直後という形ではないので、その辺の対応は可能かというふうに考えております。
それから、避難所運営協議会への避難所運営マニュアルのそういった女性の視点とか、
そういった部分の反映ということでございますけれども、これにつきましては、今後順次、
各避難所ごとに避難所運営協議会の会議を開催いたしましたその中で区側のほうから、今
回の地域防災計画の中で、あるいは防災女性部会の中でこういった提案があって対応して
ほしいということで協議を行って、順次マニュアルのほうに地域運営協議会と協議しなが
ら反映させていきたいというふうに考えております。
○小枝委員
これは要望なんですが、各地域の避難所運営協議会を開く際に、オブザーバ
ーとして、各地域の議員も参加できるようにご配慮いただけないでしょうか。というのは、
それは日程によって行けたり行けなかったりありますが、やっぱり地域の者として情報を
共有しておくということは非常に大切だと思うので、それは可能な限りご配慮いただきた
いなというふうに私は思っているんですが、どうでしょうか。
○桜井委員長
うん。議員が各地域の避難所運営協議会のメンバーにオブザーバーとして
入って、情報の共有化をしたらどうだということね。
○小枝委員
○桜井委員長
○小枝委員
そうです、そうです。
ちょっとこちらでコメントする前に、区としての考え方を聞きましょう。
地域によっては。
○小川防災・危機管理課長
避難所運営協議会に関しては、今いろいろとルールの見直し
とか訓練のあり方の見直し、そういったものを進めていく中で組織の見直しもしていると
ころでして、先ほど若干副参事からも説明ありましたけども、今回、新たに女性の方も必
ずメンバーに入れるということを区としても考えておりまして、今、相談した避難所にお
いては、もう、そういった組織が順次立ち上がっている、今、状況でございます。それと
同様に、あくまでもこれ避難所運営協議会というのは地域の団体、防災組織でございます
ので、当然そこの了解が得られれば、理解が得られれば、組織のほうについてはいろいろ
と改革をしていくことは可能かというふうに思います。あくまでも地域の意向に沿った運
営ということになっていくと思います。
○桜井委員長
うん。まあ、あれでしょうね。地域によって、議員がいる地域、いない地
域、多い地域、少ない地域というのもあるだろうし、まあ、おっしゃったように、地域が
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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
立ち上げる話だから、地域のニーズとして議員にも入ってもらったほうがいいと判断され
るところを拒絶される理由というのはないわけだから、それはその長たる人の考え方にお
任せする。議会として、例えば議長を通じて入れてくれというようなことじゃなくて、む
しろ地域の自主性にお任せするというところのほうが正しい見解なんじゃないんだろうか
な。言っていることはわかりますよ、言っていることね。一緒に今まで我々も立ち上げて、
この委員会だけじゃなくて議会としてこういう形でやっているということをお示ししてい
るわけですから、そういうことを地域の方たちにわかっていただくとか、または――それ
は区のほうの仕事だけどね。我々も議員として、そういうような、一緒になってその地域
の防災に対しての発言をしていくということは大切なことだと思うんですけどね。メンバ
ーとして、オブザーバーとして入ったほうがいいかどうかというのは。
○小枝委員
○桜井委員長
○小枝委員
○桜井委員長
じゃあ、傍聴でもいいんですけど。
うん。その地域の方の長の方にご相談をするという形でね。
それはまあ、柔軟に考えていただいていいと思うんですけど。やはり……
そんな意見もありました。ね。言ってください。ね。
ほかにありますか。
○髙澤委員
3ページにあります、普及・啓発活動の推進とございますけども、とっても
大事なことだと思うんですが、事業所に対する災害対策の啓発事業、具体的に啓発指導で
すか、具体的にどんなことをお考えになっておりますでしょうか。
○小川防災・危機管理課長
事業所向けということでございますので、まず、帰宅困難者
対策地域協力会ということで、既存の組織がございます。そういった中で、折を見て、い
ろいろな啓発をしているところでございますし、また、訓練などの企画の際に、新たない
ろいろな区からの情報をお示しして、まず参加の企業においてはそういった普及をしてい
るところでございます。一方、その他の地域協力会に属さない会社も多数あるわけでござ
いますので、今後の話としてなんですけれども、例えば商工会議所等、今、いろいろちょ
っとお話を進めていることがあるんですけれども、そういった対象の、参加している企業
向けの啓発の機会もいただこうという方向で今動いてございますし、あらゆるやっぱり場
面をつくりまして、企業向けの啓発の機会を今後もちょっとつくっていきたいと思ってお
ります。
○髙澤委員
大事なことだと思うんですが、要するに事業所に関しては、急いで帰りなさ
んなよというような、具体的なそういうことを挙げて、指導という形でしていっていただ
ければいいと思うんですね。それと必ず知っていただきたいのが、帰宅困難者の支援場所、
そういうことはこことここですよというようなことをきっちり把握してもらうというのは
大事だと思うんですね。それから、先ほど大串委員のほうからお話がありました、防災計
画を配れというお話がありましたけど、区民の方もこれをわかっていないと、どうしても、
興味といいますか認識はされていかないと思うんですよ。例えば、ここにパンフレットを
配るとか、防災講演会云々という話がここに載っていますけども、実はもう去年あたりで
すと、震災があってすぐなので、皆さんは興味を持ってこられる方も多いのかと思うんで
すけども、だんだん時間がたつと、私どももそうなんですが、余り意識をしなくなってき
てしまう。だんだん忘れていってしまうというのがあるんですね。ですから、少なくとも、
今回改めて見直した中でも、区民の方が最低知っておかなきゃいけないところって、あり
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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
ますよね。例えば、先ほど出た福祉避難所なんかも、「えみふる」といってもどこにある
かも知らないという人は多いと思うんですよ。そういう場合に、例えば子どもたちなんか
には地震の何ていうんでしょうかね、啓発ビデオみたいなものも国で持っていたりってし
ないんですかね。そういう形で教える中で、千代田区独自のというとお金がかかっちゃい
ますので、例えばスライドでもね、避難所はこことここです、この地域はここですよとい
うような、スライドで、この見直した防災計画の一部をわかりやすく説明するとか、そう
いう形もありかと思うんですね。それは、ちょっと、全部防災計画を送るよりもお金はか
からないのかなと。各出張所でそういう啓発活動なんかをやってもいいと思うんですよ。
例えば、今度、神保町地区でですけども、活性化事業の中で、「みんなでつくろう防災マ
ップ」って、今度の8日の日にやるんですけども、それがいいかどうかわかりません。た
だ、そういう地道な活動をやっていく上において、あるいはビジュアル的に刺激を受ける
ことによって、できるだけ忘れないようにしていくとか。それと、見直したものを少しで
も吸収していただくという、そういう努力って必要だと思うんですけども、いかがでしょ
うか。
○小川防災・危機管理課長
ただいまご指摘がございましたように、まずは事業所におい
ては当然慌てて帰らないとか、3日分の備蓄をといったことが啓発のメーンになってくる
と思いますし、また一方で、今、お子様の話もございましたけども、一口で区内にいらっ
しゃる方といいましてもいろんな方がいらっしゃいますから、その対象者とか、要は目的
に応じたさまざまな啓発を展開していくということは大事だというふうに思ってございま
す。
現時点でも防災の手引きというものがございまして、それはオールマイティーないろん
なものが幅広に出ているものではございますけれども、今年度になりましてから事業所向
けのまたその手引きを作成したり、あるいはマンション住民向けの手引きを発行したりと
いうことで、幅広にそういったことはPRしていかなければいけない。いろんな対象者別
にしだいことの中心も異なってきますから、そういったあたりにスポットを当てた対象者
別の啓発を今後も進めていきたいというふうに思っております。
なお、出前講座ということで、いろいろな町会であったり、(発言する者あり)マンシ
ョンであったり、企業であったり、いろいろなところ向けの啓発を我々は随時行っている
わけでございますが、そういった中でも、基本的には資料をご用意して、例えばスライド
形式のものもビジュアル的にお見せをして啓発するような機会もございます。また、今お
話にもございましたが、区がつくったものではなくても国がつくったもので、防災一般の
啓発を訴えかけるようなビデオ、そういったものもございますので、そういう視覚、聴覚、
パンフレットだけではない、多角的なPRを今後も展開していきたいというふうに思って
ございますので、さらに研究を進めていきたいと思っております。
○髙澤委員
この地域防災計画修正の骨子というのが出ましたよね。この中のことでも、
区民の方に知っておいていただかなきゃいけないところというのはあると思うんですよ。
そういうところは皆さんに防災計画を読んでください、あるいは、ホームページを見てく
ださいといっても、もうみんな、痛い目に遭わないと忘れちゃいますので、あえて見ると
いう方も少ないんですよね。ですから、何かの、それこそ出張所単位でも町会単位でもい
いですから、そういうときにはこれをお知らせする絶好の機会をだと思うんで、そういう
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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
ときにそういう手段も使ってやっていただければというふうに思っているんですよ。それ
で、啓発活動って、実効性がないと、余り意味ないですよね、金ばっかり使ってというよ
うな話になって。パンフレットをどんどんどんどん配ったって、それはみんな右から左へ
という形になってしまえば、それは無駄になってしまうので、より実効性のある啓発活動
をしていただきたいと思うので、これに関しても、それから防災全般に関しても、それか
らこの修正に関しても、そういうちょっと一ひねりした形で続けていただきたいと思うん
ですけども、いかがでしょうか。
○桜井委員長
今の質疑というのは先ほどの大串委員だとか小枝委員も重なるところです
よね。それを踏まえて答弁してください。
○小川防災・危機管理課長
ご指摘のとおり、実効性を確保するということが啓発活動を
行っていく上で非常に重要だということは十分認識しているつもりでございます。そうし
た中でやはり一番区民の方にわかりやすくて、入り口としても入りやすい、そういったも
のを広げていくということが実効性を高めることにつながるというふうに思っております
ので、これまで行ってきたこともさまざまあったわけでございますけれども、それらのま
た、よかった点、悪かった点も含めて、また、新たないろいろな手法もあるかと思います
から、絶えずその辺は研究をして、区民の方にわかりやすい、実効性の高い啓発になるよ
うに努めてまいります。
○桜井委員長
はい。
ほかによろしいですか。
○木村副委員長
いいですか、すみません。そうしたら、ちょっとまとめて何点か伺わせ
ていただきます。
一つは、今までの議論ともかかわるんですけれども、自分たちがどういう土地の上に住
んでいるのか、いわゆるハザードマップですよね。これを周知していく必要があるんじゃ
ないかと思うんです。というのは、区民集会でもパワーポイントでも先生が示したときに、
例えば液状化が起きるハザードマップを紹介した場面で、結構声が上がったんですよね。
そういった意味では、自分たちがどういう土地の上で生活をしているのか、どのような土
地の上で生活をしているのかというものをやはり知るというのは有効じゃないかと思うの
で、その辺、減災目標が今度の行動計画になるかもしれないんだけども、何らかの形で対
応策を考える必要があるんじゃないかというのが1点です。
それから、二つ目には、帰宅困難者対策で、帰宅の抑制をという形で方針が変わりまし
た。となると、前回も指摘させていただいたんですけれども、家族や身内の安否を確認で
きるすべをいわゆるNTTの責任で確保させる必要があると思うんですよ。家族の安否が
確認できない。しかし帰っちゃだめだ、と。これはなかなか厳しい方針で、じゃあ、どう
やれば、情報、連絡がつくのかということも含めて方策を考える必要があるんじゃないか
なと。これが2点目です。
それから、三つ目としては、減災目標の中で、それぞれ家具転倒防止、あるいは3日分
の物資を備蓄している家庭等についての数値目標が掲げられているけれども、これを掌握
するのはなかなか大変だと思うんですけれども、これはどういった形でこの数字の到達を
つかみ、その進行状況を到達目標を見据え、進捗状況を掌握されるのか、ちょっとその辺
を教えてください。
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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
あと、ちょっともう一点なんだけれども、東京都の被害想定では、津波の心配はないと
いうことで、具体的な方策はうたわれておりません。が、区民集会でもある連合町会長さ
んから、津波はどうなんだということで心配の声が上がりました。実は、水門、東京都の
耐震診断で東京都の水門についても耐震補強が不十分だというのが、一定数、相当数ある
ことがわかりました。水門の耐震補強というのは重要なんだけれども、同時に考古学の面
から見ると、仮に水門で津波を遮断したとしても、ずっと六、七千年前まで海だったとこ
ろは水脈が通じているから、地下から噴き出してくる危険性があるんだと。六、七千年前
に海だったところは噴き出してきて、地下鉄は水没するだろうと。1週間ぐらい。という
指摘をする考古学者、立命館の高橋学先生。という指摘もある中で、そういう地震に伴う
水害の被害を想定外にしていていいのか。
あと最後に1点、ごめんなさい。東日本大震災の教訓の一つとして復旧が進まなかった
原因の一つに、がれき処理の費用の3分の1を市町村でというその法律の枠組みがゆえに、
壊滅的状況を受けた市町村は、そのお金の工面の見通しが立たず、がれき処理の手だてが
とれなかったというのがありました。この辺はそういった場合にはきちんと法整備も含め
た形で見直しがなされている――これは区の責任でもないし、東京都というよりはどっち
かというと国なんだけれども、そういった法改正の動きについての法の整備。あれはもう
特別措置法をつくればいいのかもしれないけども、その辺は、もし何か国のほうの情報が
あったら教えていただきたいと。
ちょっと、一緒くたにしちゃって恐縮です。以上です。
○小林副参事(特命担当)
委員のご質問のまず1点目、ハザードマップの周知の必要性
ということですけれども、先日の区民集会でも大まかな区内のマップは配らせていただい
たところですが、この年度末に東京都のほうから、液状化対策等の今新たな情報が出てく
ると想定されておりますので、その内容を見て、なるべく細かく落とし込めるところは落
とし込んで、前回つくった地図の更新みたいのを今後やっていきたいというふうに考えて
おります。
それから2点目で、帰宅困難者の抑制をする一方で、家族の安否確認の策をどう確保し
ていくかという部分でございますけれども、帰宅困難者の方用のガイドブックとかには、
災害用の伝言ダイヤルですとかそういった形で、どういった形で家族と安否確認をとれる
とかということは示されておりますので、そういった部分を周知徹底をより図って、平時
からご家族の中でそういった連絡体制のとり方というのは、伝言ダイヤルでしたら電話は
つながらなくても使えますので、そういった形での対策というのは、よりやってもらって
いく必要があるのかなというふうに考えております。
と同時に、今回避難所のほうに、Wi―Fi環境のテレビ、パソコンの利用環境の整備
ということで、Wi―Fi環境をとりあえず今年度第一弾として避難所に設置していくん
ですけども、来年度以降は帰宅困難者の受入施設につきましても導入を図りたいと考えて
おりまして、そこですと、通常のWebメールとかがかなり繋がりやすくなりますので、
そういった形で家族との安否確認とかはとることは可能になってくるかなと、それが実現
できればですね、というのは考えておるところでございます。
それから3点目で、防災の施策目標の率の管理で、備蓄の、家庭内備蓄の量ですとか、
あと転倒家具の取りつけの実施世帯でございますけども、これはちょっと毎年だったかど
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うかちょっと覚えていないですけども、国アンケートの質問項目になっておりまして、そ
れで数字は把握できるようになっておりますので、一応、今回の目標に照らしてどれだけ
進捗したかというのは、区民アンケートを通じて、この率を把握したいと考えております。
○木村副委員長
○桜井委員長
○木村副委員長
○桜井委員長
2,000世帯――1,000世帯か。1,000世帯ぐらいだね。
うん。そう。そんなに多くないよね。
全体の傾向しかつかめないよね。
そうですね。
○小林副参事(特命担当)
あと、4番目の津波対策でございますが、委員がおっしゃる
ように、水門とか護岸とかの耐震性という部分で、今、東京都がその辺の対策を今回の地
域防災計画の中でも進めているところではございます。区といたしましては、そういった
都の地域防の動きも踏まえながら、あと来年度、東京都のほうでは、今年度、荒川決壊に
伴う首都圏の水害事項の大綱というのが内閣府のほうで発表になりまして、案が出たんで
すけども、それに基づいて東京都の地域防の水害編が来年度改定をされますので、そうい
った地震にかかわる部分も含めて、区も来年度、水害編の、どういった避難路で逃げると
か、そういった部分も含めて検討したいと考えております。
それから5番目の、すみません、がれき処理につきましては、ちょっと、国のほうの多
分大きい数字、災害救助法が適用されるような災害が起こったときに、その都度そういっ
た通知が来て、負担割合とか取り扱いとかが多分決められると思うんですけども、ちょっ
とその辺は詳しくちょっと私も把握していないんですけれども、そういった仕組みも踏ま
えて、ちょっと今後、研究をさせていただきたいと思います。すみません。
○桜井委員長
はい。
ほかに。
○はやお委員
時間もいっぱいになってきましたので、13ページのこの福祉避難所の整
備というところについて、私も一般質問でここについてはるるずっと伝えてきていたとこ
ろが、名称も福祉避難所という形でフォーカスが当たって、また整理していただいたこと
を心より感謝申し上げたいと思います。
で、これをやる前に、先日、生活福祉委員会の常任委員会で、医療の地域連携の協議会
が設置されるということになったんですが、まず、その中のときの議題が、災害時におけ
るそのところを、まず、どう医療として地域連携していけるのか、十数社の病院がその話
をしていくということだったと思います。まず、その内容についてご存じなのか、またし
てやれば災害時について多分執行機関として入るということも報告がありましたので、ど
ういうことをこの災害時のことについて、医療連携の大枠の中で方向性として考えている
のか、お答えいただければと思います。
○小林副参事(特命担当)
災害時の医療連携の件でございますけれども、今回、東京都
の地域防災計画の中で、災害拠点病院、これはもう既に指定をされているものでございま
すが、これ以外に、今度、災害時支援病院、災害時連携病院の3種類に、拠点病院の下に
2レベルあるんですけども、東京都内の病院全てそのどれかに位置づけて、一体的な災害
時の医療対応をとっていこうということで、地域防災計画のほうには記載されているとこ
ろでございます。私もちょっと、来週その会議がございまして、保健所さんのほうで私も
参加する予定なんですけれども、一応まだそれぞれの病院がどんなレベルになるかという
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のは、まだ、東京都のほうから指定はされていないところなんですけども、その取っかか
りとして区内の病院さんが集まって、平時はふだんから連携はしているようなんですけど
も、災害時にどういった連携がとれるのか、どういった診療科目なら対応がとれるのかと、
そういった情報交換をまず最初にやるということで聞いておりまして、詳細についてはそ
の会議の中で今後決まっていくものというふうに認識しております。
○はやお委員
そういうことなので、これからいろいろ議論をしていくことだとは思うん
ですが、今、この福祉避難所ということになりますと、そういう点で医療知識のある方の
マンパワーを使っていかなくちゃいけないというところが大きな課題になるかと思います
ので、この辺のところで、やはり所管部、まあ、いろいろと、今まで地域防の計画を立て
たり、いろいろな課題がある中だとは思うんですけれども、この辺のところをしっかりと
位置づけてそこに参画しないと、これはやはり福祉避難所等々の整理についても、千代田
区にある大きな大病院の医療連携をしていくという中では、大きな声を上げていく大切な
場所と思うんですけど、その辺をやっぱりしっかり考えていただきたいと。もしあれば、
そこのことを言っていただきたい。
時間もないので、それに加わって、当然のごとく九段坂病院がそこのところに入ってお
ります。そうすると、ここのところの福祉避難所の整備という中に、「(仮称)高齢者サ
ポートセンターについても、開設後の福祉避難所の指定に向けて関係機関との調整を行
う」と、こういう書き方なんですが、この辺のところを含めて、こういう地域の医療連携
は大きな枠もある。そしてさらに、区民病院ではないけれども、高齢者サポートセンター、
九段坂病院等々もそういう役割を果たしていかなくちゃいけないということなんですが、
この辺はどのように執行機関のほうとして、所管の災害時におけるどのように捉えている
のかお答えいただきたいと思います。
○小林副参事(特命担当)
福祉避難所における福祉避難所と医療との連携でございます
けれども、確かに福祉避難所ということで、ある程度医療的な対応というのは必要になっ
てくるものと思います。これにつきましては、やはり後方医療機関との連携という部分で
大切なものでございますので、ちょっと具体にはまだ決まっていないんですけども、来年
度の災害時要援護者の支援班、それはどう活動していくのか、福祉避難所をどう開設して、
どう運営していくのか、その辺の仕組みなりマニュアルの中で、その辺を細かく詰めてい
きたいというふうに考えております。
それから、高齢者サポートセンターの取り扱いにつきましては、まだ、ちょっと開設後
の福祉避難所の指定ということで、これもやはり具体的な運用はまだ決まっていないんで
すけれども、基本的には、そういったすぐ隣に九段坂病院がやっている医療的な対応は、
すぐ行うことは可能だと。その上で、必要な備蓄等を今後区としても進めていきたいと、
関係部署とも、今後、その辺を詰めていきたいというふうに考えております。
○はやお委員
ということになると確認なんですけれども、今、高齢者サポートセンター
のいろいろなハード面の整理をしていく。当然のごとく、その際には、ハード面とソフト
面、つまり運用面を考えつつ、そのハードはどういうふうに設置されるのか。これは同時
性というか相違性というか、一緒にもたれ合っている世界だと思うんですけど、というの
はこの中身が加わっていく中で今のご答弁を聞くと、ここの調整が進んでいないというふ
うに認識してよろしいんですか。備蓄だとか、今こういうところの福祉避難所ということ
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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
になると、物資・資器材の確保ということになってくると、そこが大きなファクターにな
ってくる。そういうものはどうするのというときに、今から検討していくという段階では
ないのかなと思うんですけど、その辺はどういうふうに考えているか。
○小林副参事(特命担当)
すみません。とりあえず今回指定した4カ所の施設、ここは、
当面、福祉避難所という形での運用を考えて、ここで、まずどういった形でそれぞれで対
応していくべきか、備蓄物は何が必要で、どこに置くのかと。そういう部分は、まず第一
次的には考えておく必要があるのかなと思っております。高齢者サポートセンターは、開
設後福祉避難所機能を持たせていくことは考えているんですけれども、すみません、まだ
具体的なその運用方法については、今後、所管と詰めていきたいというふうに考えており
ます。
○桜井委員長
まだ。まだなんですね。これからなんです。
○はやお委員
今、これは個人差の考え方だとは思うんですけど、今後のことで、どうし
て高齢者サポートセンターの折に、それぞれの常任委員会の委員長がメンバーに入ったか
というのは、特に環境文教においては、ここのところを力点で確認をしなくちゃいけない
ということだったんで、私はもう当然整理されているものだと思っていたわけですね。つ
まり、そういうもののあるし、こうやって福祉避難所のところもあるということで、でき
てから考える、じゃあ、やっぱりハード面のところはできちゃうと思うので、そのスケジ
ューリングを今言えと言ったってできないだろうけども、その辺をもう一度、どこの中で
検討が終了しなくちゃいけないかというスケジューリングをはっきりしていただきたいん
ですけども、その辺はどのように考えているのか、またやっていただかなければセンタ
ー・オブ・センターとまで言われているね、高齢者サポートセンターの位置づけというの
はそんな附則的なものではないと思うんですが、その辺をお答えください。
○桜井委員長
はやお委員、今ご質問の中にあった各常任委員会の委員長が入ってという、
そういう、確かにそのとおりなんですよね。それで、この福祉避難所というそういう物の
考え方というのが、今回こういう形で二次避難所の呼称を福祉避難所に変更するというこ
とで、それで、こういう形で出てきているわけですよね。それで、一番最初の当初の平成
23年度のときというのが、まだそこら辺のところがそういうような位置づけでなくちゃ
いけないよねといいながらも、ここまで明確なものというのがなくて、それで皆さんの中
から意見が出てきて、それでこういうものが必要なんじゃないかというような立ち上げの
中で出てきている話だと思うんですよ。それはまさに環境文教委員会でどうこうというこ
とじゃなくて、この災害対策特別委員会のこの議論の中でね、議論の中でこういうふうに
出てくる中で、こういう「えみふる」というものの定義があったと。それと、今、委員が
おっしゃられるとおり、この部分というのは非常に大切なところでね、ところで、形がで
きてから整備をするというのでは遅いわけで、やっぱり高齢者サポートセンターが今後立
ち上がってから一緒になって考えていくということじゃなくて、そこら辺のところは、答
弁の中では中心になってというお話がありましたけども、やっぱりここのところは、きち
っと肉づけをする中でお示ししていただくということをしていかないと、いつまでたって
も、はやお委員のご指摘のとおり、このところは建物はできているけれども仕組みはどう
なっているんだと、運営ができないじゃないかというようなことがいつまでたっても出て
くることになっていってしまうと思うんですよ。ということも含めて、部長、(発言する
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平成24年12月 3日 災害対策特別委員会(未定稿)
者あり)大切なところだ、ここは。
○桑原危機管理担当部長
はやお委員にご質問いただきました。高サポにつきましては、
私どものきょうの骨子の中でご提示のとおり、福祉避難所としても検討していくというこ
とで、今、現段階は明示してございます。当然、ご案内のとおり、九段坂病院は医療機関
でございますので、医療救護所の業務をまずやるというのは当然あります。で、高サポに
つきましては、社会福祉協議会なりボランティアセンター、そうした機能を生かして震災
時にも対応するということで、その中で福祉避難所としても使っていくという今のところ
の整理でございますので、残念ながらまだ施設整備のハード面の、そこを福祉避難所とし
てどうするというところまでは議論ができていない現状でございます。申しわけないんで
すが、優先順位としては、やはり医療があったり、それぞれの本来の業務があったり、そ
れで災害時にはそれを組み合わせて福祉避難所に使っていくという私どもの考えてござい
ます。その点は福祉部も了解はしているところなので、そのスタンスに立って、今後調整
はしていきたいと思います。
○桜井委員長
はい。
ほかにありますか。
○はやお委員
早急にということをきちっとやっていかないと、その辺のところのハード
の整理をしていくからということを、ちょっと、きちっとそこを答弁してもらわなかった
ら、現状はそうですよと言ったら、何も変わらない答弁なんじゃないですか、それじゃあ。
今、現時点はしょうがないよ。だけど、今後はこうやりますというぐらい言わなかったら、
僕の質問した意味が全くないじゃないですか。
○桜井委員長
はい。もう一度答弁してください。
はい、休憩します。
午後3時14分休憩
午後3時21分再開
○桜井委員長
委員会を再開します。
じゃあ、ただいまの答弁からお願いします。部長。
○桑原危機管理担当部長
はやお委員のご質問にお答えします。
きょうご説明した骨子14ページにも福祉避難所の指定の中に、現在は高齢者センター
が指定されていてということで、そこが移転する高齢者サポートセンターについても、開
設後の福祉避難所の指定に向けて云々というのがきちっと明記されておりますので、私ど
もとしては、高サポできちんと福祉避難所の機能が果たせるように、ハード的も含めて、
福祉部ときちっと調整してまいります。
○桜井委員長
はい。
ほかに。
○大串委員
先ほど木村副委員長の質問の中で、数値目標ですね、進行管理をどうするん
だという質問に対して、答弁がアンケートをとってやっていきますよということだったん
ですけれども。要するに、こういう減災目標をきちんと数値目標を入れまして取り組むわ
けですから、その際には各部が出してくるわけでしょ。行政計画としての数値目標ですか
ら、区民にアンケートをとるというのではなくて、各部がそれぞれですよ、建物の耐震化
であればまちづくり推進部だし、それからあるでしょう、それぞれ福祉部がやるそういっ
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た出してきたものも。だから、各部がそれぞれ進捗状況は把握しているのが当然ですよ、
そうでしょ。それを、アンケートをとって防災課がそれを調べるというんじゃないと思う
ので、その辺はちょっともう一回答えてもらいたい。
○小林副参事(特命担当)
すみません。ちょっと私の言い方が非常に言葉足らずで、申
しわけありません。
ちょっと、限られた備蓄物資ですとか家具類の転倒防止ですとか、それはちょっとアン
ケートの中でとると言っただけで……
○大串委員
その、企業のね。
○小林副参事(特命担当)
それ以外の既定計画に基づく耐震化の促進ですとか、あと、
ほかに掲げております、当課としてやっておりますいろんな補助ですとか、そういったの
は当然それぞれの所管で把握しているものですので、災害対策事業計画も同じですけれど
も、そういったそれぞれの事業の進行管理、その報告を求めて災害対策のほうは進捗をち
ゃんと図っていきたいというふうに考えております。
○桜井委員長
はい。そのようにお願いしますね。
ほかにありますか。よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
○桜井委員長
それでは、その他に入ります。執行機関のほうはございますか。いいです
か。
委員さんはありますか。いいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○桜井委員長
はい。
それでは、3番目に移ります。閉会中の特定事件の継続調査事項でございますが、閉会
中といえども当委員会が開かれるように議長に申し入れをしたいと思います。よろしいで
しょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
○桜井委員長
はい。それでは、そのようにさせていただきます。
それでは、本日のレジュメは全て終了いたしましたので、これをもちまして災害対策特
別委員会を閉じます。お疲れさまでした。
午後3時23分閉会
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