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6 月 23 日のイベントに参加して

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6 月 23 日のイベントに参加して
6 月 23 日のイベントに参加して
中山玉恵
今回のイベントは日本最大の「大田市場」、賑やかな東京の中では珍しく
静かな「野鳥公園」、さらに日本の海苔の発祥地にある「大森海苔のふるさ
と館」を見学しました。また、すぐそばの「浜辺公園」でカヌー体験もでき
ました。
朝早い時間にしか見られない大田市場のセリの様子を見に行くために、6 時
10 分頃に大森駅で観光課の矢島様と福寿様と観光大使12名が待ち合わせ、
バスで 30 分かかる大田市場に着きました。大田市場ではベテランの村野様が
笑顔で迎えてくださいました。それから、青果棟や水産棟や花き棟などを案
内していただきました。青果棟の屋根に付けた妻飾りは、生でも食べられる
「かぶ」、一晩で伸びる「竹の子」、実がいっぱいの「ぶどう」、それに水
産棟のおめでたい「鯛」など、これらの妻飾りがもっている深い意味を説明
してくださいました。
まず、青果を見に行きました。市場の
中は数えきれないほどの青果類で埋まっており、例えば静岡産のクラウンメロ
ンや山形のサクランボの佐藤錦、タイからのオクラ、観光大使の孟さんの出身
地中国山東省のニンニクなどが目につきました。次は水産棟に行き、お寿司で
は日本で一番人気のマグロや幻の黄色いカレイ、大きなカンパチなども見せて
いただきました。また花き市場では大好きな美しい切花、観葉植物や可愛いら
しい花の植木鉢などを楽しませていただきました。
IT 時代の影響でセリも今では機械セリに変わり、昔と比べると分かりやす
く、また素早く値段が決められて売買できるようになっていました。なお、各
市場からでる出るごみは、すべて市場の外に出さないようにリサイクルされ、
発砲スチロールは処理場で処理されているのはとても感心しました。
次に隣の野鳥公園に向かいました。ビルが建ち並ぶ東京の中で緑がいっぱい
で、年間約120種もの水鳥や小鳥類を観察できるそうです。なお水辺にはカ
ニをはじめとして色々な水生生物もたくさん見られました。緑いっぱいの自然
の中で周りの景色を眺めながらゆったりと休憩でき、とても幸せな一時でした。
それから「大森海苔のふるさと館」を見学しました。大森の海苔は日本の養
殖海苔の発祥地として知られ、時代は 300 年前の江戸時代にさかのぼります。
その後、質・量とも全国一になりましたが、50 年前にはじまった東京都沿岸
部の埋め立て工事のために、その歴史を閉じることになりました。貴重な海苔
づくりの歴史や技術の変遷が展示されており、使われた道具類は国の「重要有
形民俗文化財」に指定されていることを知りました。
最後に都内初の区立「浜辺公園」を訪ねました。公園は一面白い砂に覆われ
ていて、海の自然に触れることができます。観光大使の皆とカヌーをしたり、
海岸を散策したり、上空の飛行機も身近に見え、貴重な体験をしました。
今日 6 月23日はちょうど台湾の
旧暦の 5 月 5 日で、端午の節句を祝
う日です。台湾ではあちこちでドラ
ゴンボートレースが行われ、レース
を家族で楽しみ、美味しい「ちまき」
を食べる一家団欒の日です。中国の
諺に「毎逢佳節倍思親」、つまり異国に住んでいる私たちは佳節になると遙か
な故郷に思いをはせると言う意味です。台湾には帰れなかったのですがドラゴ
ンボートレースの代わりにカヌーを体験して、故国を思い出しました。永く大
田区に住んでおりますがこれまで知らなかった名勝や歴史などをこの機会に
たくさん学ぶことができました。
本日案内していただいた方々に厚くお礼を申し上げます。近い将来、日本の
玄関の羽田空港の近くにある日本最大の市場や野鳥たちの楽園、歴史にあふれ
る大森海苔のふるさと館、浜風の薫る大森の海岸などには国内の人々だけでは
なく、きっと世界中の人々が訪れてきて、その素晴らしさを満喫するに違いあ
りません。
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