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当院のモダリティ研修 - 静岡県放射線技師会
放射線技師のためのセミナー 「当院のモダリティ研修」 富士宮市立病院 深澤 診療技術部 中央放射線科 英史 当院の概要 名 称 病院長 病床数 年度) ) 活動実績(平成20 平成20年度 当院のモダリティ研修 富士宮市立病院 診療技術部 中央放射線科 深澤 英史 富士宮市立病院 木村 泰三 350床 入院患者数 110,952人(1日平均304人) 病床利用率 86.9% 平均在院日数 12.4日 外来患者数 190,375人(1日平均782人) 紹介率 38.5% (逆紹介率52.2%) 手術件数 職員数 495人 当院の概要 名 称 富士宮市立病院 病院長 木村 泰三 病床数 350床 DPC医療機関別係数 1.221 医師 53人(研修医3人) 291人 1.0834 機能評価係数 0.1376 17人 技術員 56人 事務員他 78人 病院長の考え ☆ 病院に医師を集めるためにも、 患者を集めるためにも、 医療機器に近代化は必須!! ・・・しかし、同時にコストパーフォーマンスも考慮! ( =調整係数+機能評価係数 ) 調整係数 2,991件 (平成22年1月1日現在) 看護師 薬剤師 h18までは1,100人 ・一般病棟入院基本料(7:1)・・・・・・・・・・・・・・0.1005 ・臨床研修病院入院診療加算1・・・・・・・・・・・・0.0006 ・診療録管理体制加算・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.0009 ☆ よい病院造りには、よい経営が必要! 「健全な身体に健全な精神が宿る!」 ・医療安全対策加算・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.0015 ・入院時医学管理加算・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.0299 ・医療事務作業補助体制加算(75:1)・・・・・・0.0042 合計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.1376 主な放射線機器の導入経過 年 度 主な放射線導入機器 1998 CT装置更新、放射線オーダリング導入 1999 血管造影装置更新 2000 CR装置導入 2001 放射線治療装置更新 2002 MRI装置更新 2003 放射線情報システム稼動(SYNAPSE・F-Report導入) 2004 CT更新(16列MDCT)・結石破砕装置導入 2005 SPECT更新・乳房撮影装置更新(FPD型) 2006 X線TV装置更新(FPD型) 2007 超音波装置更新・手術室イメージ更新 2008 CT更新(64列MDCT)、放射線情報システム更新 2009 血管造影装置更新(FPD型)・ポータブル更新 98年:院長就任/01年:病診連携開始/03年:病院増築/06年:病院機能評価施設認定、自治体優良 病院総務大臣表彰/07年:救急医療功労者表彰(厚労大臣)/08年:電子カルテ/09年:DPC病院 - 1 - 放射線科の概要 当科の研修体制1(法令の順守) 放射線技師・・・・・16 名(1名は診療技術部長、 名は診療技術部長、1 1名は臨時職員) 放射線技師・・・・・16名 放射線医師・・・・・常勤1名(+3名の非常勤+1名の常勤トランスクライバー) 看護師・・・・・・・・・4名 事務員・・・・・・・・・2名 主な装置 モダリティ 装置名 年間患者数(20年度) 一般撮影系 一般撮影発生器:3 一般撮影発生器:3式/読取装置:5式/ポータブル 式/読取装置:5式/ポータブル2 2台 42,209人 42,209人 CT 64列 列MDCT: 64列MDCT: MDCT:1式/16 式/16列 MDCT:1式 12,016人 12,016人 MRI 1.5T: 1.5T:1 式 AG FPDバイプレーン型: 1式 FPDバイプレーン型:1 866人 866人 TV DR型:1 DR型:1 式/FPD型: 式/FPD型:1 1式 1,174人 1,174人 US 2式(現状は1 2式(現状は1 式で対応) 2,514人 2,514人 MMG FPD型:1 FPD型:1式 1,274人 1,274人 RI 2検出器型:1 検出器型:1 式 1,132人 1,132人 治療 X線4~10MV 電子線4~15MeV MeV: :1式 X線4~10MV電子線4~15 2,679人 2,679人 手術室イメージ DR型:1 DR型:1 式 放射線障害防止法の教育訓練 ・放射線の人体に与える影響(30分) ・放射線発生装置の安全取扱(4時間) ・放射線発生装置により放射線障害の防止に関する法令(1時間) ・放射線障害予防規程(30分) ~業務従事者にあっては、年1 ~業務従事者にあっては、年 1回以上、新たに業務従事者になる者は立入る前~ 2,737人 2,737人 h19年 年4月改正) 医療法の安全取り扱いのための研修(h19 ・医療機器の安全取扱のための研修 ①新しい医療機器の導入時の研修 ②特に安全使用に際しての技術が必要と考えられる医療機器の定期研修 ・医薬品の安全使用のための研修(院内 医薬品安全管理マニュアル) ○安全に関わる研修を年一回以上行う 411人 411人 当科の研修体制1 (法令の順守) 当科の研修体制1 (法令の順守) ・放射線障害防止法の教育訓練記録 放射線障害防止法の教育訓練記録 ・医療法の安全取り扱いのための研修記録 医療法の安全取り扱いのための研修記録 医療機器の安全取扱 当科の研修体制2(病院機能評価) 当科の研修体制2(病院機能評価) 病院機能評価 医薬品の安全取扱 ①院内外の勉強会や学会・研修会の機会があり参加している。 (本来あるべきこと・・・) 4.6.3.1 画像診断に関わる職員の能力開発に努めている ①院内外の勉強会や学会・研修会の機会があり参加している。 ②学会・研修会への参加報告が行われ、業務の改善に役立てている。 ③職員個別の能力が把握され、評価されている。 ④職員個別の能力に応じた教育がなされている。 4.7.3.1や4.19.3.1等でも同様の内容が問われる。 ・・・V.5で①②は問われていた。 当科の研修体制2 当科の研修体制2(病院機能評価) (病院機能評価) ②学会・研修会への参加報告が行われ、業務の改善に役立てて いる ■院外の勉強会や学会・研修会の記録と報告形態 勉強会パターン 学会・研修会参加者 希望 技師長 決定 放射線取扱主任者 報告方法の希望 ①勉強会 ②月例会 ③朝礼報告のみ ④その他 提出は自由 勉強会ではスライド等を使い講師となる。 個人実績として記録 (伝達講習会) - 2 - 当科の研修体制2 当科の研修体制2 (病院機能評価) ②学会・研修会への参加報告が行われ、業務の改善に役立てて いる 勉強(伝達講習)会の記録 (病院機能評価) ②学会・研修会への参加報告が行われ、業務の改善に役立てて いる 月例会パターン 朝礼報告パターン *放射線障害防止法 *医療法の安全取扱等へ兼ねる 文科省 保健所 機能評価 ok ok ok 月例会の説明・質疑等は議事録として残る 当科の研修体制2(病院機能評価) 当科の研修体制2(病院機能評価) ③職員個別の能力が把握され、評価されている。 ③職員個別の能力が把握され、評価されている。 3月面談時の調書 10月面談時 の調書 4段階のスキル表による自己評価 当科の研修体制2(病院機能評価) 当科の研修体制2(病院機能評価) ④職員個別の能力に応じた教育がなされている。 ①新人教育 ①新人教育 業務研修 業務研修 外科朝カンファ に参加(火木) 1.患者さんの安全のために 2.新任医師オリエンテーション 初級・基礎モダリティ研修 3.医療事故防止マニュアル 4.感染症対策マニュアル (一般・CT・AG・MRの頭頚部:日当直対応研修) 5.接遇マニュアル 6.業務研修自己評価表(記入方法) ②モダリティ別 7.検査薬剤安全管理マニュアル 初級・基礎技術研修 8.HIS・RIS・ PACS操作方法 9.放射線障害予防規程 特殊検査研修 当科の研修体制2(病院機能評価) 当科の研修体制2(病院機能評価) ①新人教育 ①新人教育 業務研修 初級・基礎モダリティ研修(一般・CT・AG・MR日当直対応研修) 1)統括(指導)責任者を置く。 2)統括責任者は、業務ローテーションを加味し、週ごとの指導責任者を置く。 3)週ごとの目標を掲げ、研修者は、自己評価(達成度○△×)をチェック表に記載する。 4)責任者は研修者の習得状況をチェック表に記載し、統括者と進捗状況を協議し、 次 週の目標を指導する。 5)研修者は、次週の目標と、当該週の達成状況を技師長に報告する。 6)指導者は、週ごとに研修者の進捗状況を技師長に報告する。 - 3 - 当科の研修体制2(病院機能評価) 当科の研修体制2(病院機能評価) ①新人教育 ①新人教育 初級・基礎モダリティ研修(一般・CT・AG・MR日当直対応研修) 初級・基礎モダリティ研修(一般・CT・AG・MR日当直対応研修) 一般撮影の目標項目(2か月程度) 1)一般撮影の流れを理解する Do 目標 研修チェック表 目標 (現状把握) (対策立案) 2)装置の取扱を理解する 3)CRコンソールを理解する Plan Standart 4)胸・腹部の撮影の理解 一週間単位 Check 5)脊椎・骨盤撮影の理解 話し合い 6)躯幹部撮影の理解 7)四肢撮影の理解 Act 責任者 技師長 技師長 話し合い 8)その他の撮影の理解 9)術中イメージ・ポータブル撮影の理解 4月~9月 10)自己マニュアル作成 当科の研修体制2(病院機能評価) 当科の研修体制2(病院機能評価) ①新人教育 ①新人教育 初級・基礎モダリティ研修(一般・CT・AG・MR日当直対応研修) 初級・基礎モダリティ研修(一般・CT・AG・MR日当直対応研修) AGの目標項目(3週間程度) CTの目標項目(1か月半程度) 1)始業・終業確認の理解 1)CT装置の基本的操作を理解する 2)透視・撮影の理解 ・単純撮影・・・頭部、胸部、腹部など 3)本体機能の理解 2)CT業務の運用の理解(患者の流れ・カルテの流れ、データの流れ) 4)テーブルサイド機能の理解 3)造影剤使用手順の理解 5)Patient Browerの理解 4)ルーチン検査の理解 6)画像処理装置の理解 5)リコン操作の理解 7)その他(インジェクター等)の機能の理解 6)緊急検査の理解 8)頭頚部領域の検査の理解 7)簡単なCTAの理解(頭部CTAは必須) 9)心臓領域の検査の理解 8)薄いスライスデータ作成とMPR・3D画像の理解 10)腹部領域の理解 9)自己マニュアル作成 11)自己マニュアルの作成 一般撮影研修チェック表 当科の研修体制2(病院機能評価) ①新人教育 初級・基礎モダリティ研修(一般・CT・AG・MR日当直対応研修) MRIの目標項目(2週間程度) 1)始業・終業確認の理解 2)同意書・患者・医師・看護師への確認(禁忌事項の確認と説明)の理解 3)MR室内・コイル等の理解 4)頭頚部緊急ルーチン検査の理解 5)画像転送・実施入力の理解 6)自己マニュアルの作成 頭頚部MRIを通して、MRIの安全使用 自己マニュアル マニュアル改定 - 4 - CT撮影 研修チェック表 AG研修チェック表 自己マニュアル(運用) MRI研修チェック表 当科の研修体制2(病院機能評価) 当科の研修体制2(病院機能評価) ②モダリティ別 ②モダリティ別 初級・基礎技術研修 初級・基礎技術研修 特殊検査研修 3月希望 9月面談 研修実施 (単発での研修 やり残しや院外研修) 1)共通モダリティと特殊モダリティに分類し何を担当している。 4月 2)3月と9月に自己評価(満足度)と来々期の希望を面談する。 担当者へ 3月面談 10月 ローテ検討 ローテ検討 Do 3)面談結果により、来々期に備えた研修を組む。(困難な面、自主研修に・・・) 目標 4)研修期間は1週単位で目標と自己評価の報告(新人研修と同様の流れ) 5)自己マニュアルの作成 研修チェック表 目標 (現状把握) (対策立案) 7)内容は担当責任者(上席主任)に一任される。(同一の指導者) 技師長 8)始業終業点検・故障時(停電)の対応・装置管理・(被ばく)は必須とする。 責任者 報告 - 5 - Plan 一週間単位 Check Standart 指導・話合 6)チェック表の利用は初級・基礎と位置づけた場合に利用 技師長 Act 研修終了時にチェック表のコピーを提出 - 6 - マニュアル等の更新 ホームページの更新 まとめ 目標→実践=チェック(表)→目標 (切れ切れな研修・面談を利用) なるべく包括し記録を残す! なるべく包括し記録を残す! (障害防止法・医療法・機能評価・・・管理士の更新) - 7 -