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自己点検・評価書 - 鈴鹿医療科学大学
「自己評価 23」 自己点 検・評価 書 平成 24 年 4 月 鈴鹿医療科学大学薬学部 ■薬科大学・薬学部(薬学科)の正式名称 鈴鹿医療科学大学薬学部・薬学科 ■所在地 〒 513-8670 三 重 県 鈴 鹿 市 南 玉 垣 町 3500 番 地 3 TEL:059-340-0550 FAX: 059-368-1271 ■ 学 生 数 、 教 員 お よ び 職 員 数 ( 平 成 23年 5月 1日 現 在 ) 学生数 1 年次 2 年次 3 年次 4 年次 総数 薬 学 科 (定 員 116 118 101 89 424 教員・職員 教授 准教授 助教 助手 職員 薬学科 21( 2) 9( 3) 4 13 6 100 名 ) ()内 は 実 務 系 科 目 教 員 目 『理念と目標』 1 次 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 理念と目標 [現状] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 [点検・評価]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 [改善計画] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・4 『薬学教育カリキュラム』 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 カリキュラム編成 [現状] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 [点検・評価]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 [改善計画] 3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 医療人教育の基本的内容 [現状] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 10 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 10 [ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 21 [改善計画] 4 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 22 薬学専門教育の内容 [現状] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 23 [ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 33 [改善計画] 5 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 33 実務実習 [現状] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 34 [ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 40 [改善計画] 6 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 40 問題解決能力の醸成のための教育 [現状] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 41 [ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 43 [改善計画] 『学生』 7 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 43 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 44 学生の受入 [現状] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 44 [ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 49 [改善計画] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 49 8 成績評価・進級・学士課程修了認定 [現状] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 50 [ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 59 [改善計画] 9 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 59 学生の支援 [現状] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 60 [ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 74 [改善計画] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 74 『教員組織・職員組織』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 75 10 教員組織・職員組織 [現状] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 75 [ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 89 [改善計画] 『施設・設備』 11 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 89 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 90 施設・設備 [現状] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 90 [ 点 検 ・ 評 価 ]・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 101 [改善計画] 『外部対応』 12 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 101 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 102 社会との連携 [現状] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 102 [ 点 検 ・ 評 価 ]・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 105 [改善計画] 『点検』 13 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 105 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 106 自己点検・評価 [現状] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 106 [ 点 検 ・ 評 価 ]・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 109 [改善計画] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 109 『理念と目標』 1 理念と目標 【 基 準 1 -1 】 医療人としての薬剤師に必要な学識およびその応用能力ならびに薬剤師として の倫理観と使命感を身につけるための教育・研究の理念と目標が設定され、公表 されていること。 【観点 1 -1 - 1 】理 念 と 目 標 が 、医 療 人 と し て の 薬 剤 師 に 必 要 な 学 識 お よ び そ の 応 用 能 力ならびに薬剤師としての倫理観と使命感を身につけるためのもの となっていること。 【観点 1 -1 - 2 】理 念 と 目 標 が 、医 療 を 取 り 巻 く 環 境 、薬 剤 師 に 対 す る 社 会 の ニ ー ズ を 適確に反映したものとなっていること。 【観点 1 -1 - 3 】理 念 と 目 標 が 、学 則 等 で 規 定 さ れ 、教 職 員 お よ び 学 生 に 周 知 さ れ て い ること。 【観点 1 −1 − 4 】 理 念 と 目 標 が 、 ホ ー ム ペ ー ジ な ど で 広 く 社 会 に 公 表 さ れ て い る こ と 。 【観点 1 −1 −5 】 理 念 と 目 標 に つ い て 、 定 期 的 に 検 証 す る よ う 努 め て い る こ と 。 [現状] 鈴鹿医療科学大学 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 は 、平 成 3年 4月 に「 科 学 技 術 の 進 歩 を 、真 に 人 類 の 福 祉 と 健 康 の 向上に役立たせる」という建学の精神のもとに、日本放射線技師会を はじめ三重県、 鈴 鹿 市 、日 本 放 射 線 機 器 工 業 会 な ど 多 く の 団 体 や 個 人 か ら 支 援 と 協 力 を え て 、日 本 で 最 初 の「 チ ー ム 医 療 」を 支 え る こ と の で き る コ メ デ ィ カ ル 人 材 養 成 の 四 年 制 大 学 と し て 設 立 さ れ た 。「 知 性 と 人 間 性 を 兼 ね 備 え た 専 門 技 術 者 ・ 研 究 者 の 育 成 」 と い う 教 育 理 念 の 下 、保 健 衛 生 学 部 に 放 射 線 技 術 科 学 科 お よ び 医 療 栄 養 学 科 、ま た 医 用 工 学 部 に 医 用 電 子 工 学 科 お よ び 医 用 情 報 工 学 科 の 2学 部 4学 科 で 開 学 し た 。 平 成 8年 に 大 学 院 修 士 課 程 、 平 成 11年 に 博 士 課 程 を 設 置 し 、 医 療 科 学 の 高 度 化 と 発 展を目的として大学で学んだ知識や実践を基礎に大学院生各自が研究テーマを追求 し、深い研鑽の成果が次世代の医療と福祉に反映され る道筋をつくった。 平 成 11年 に は 、東 洋 医 学 研 究 所 を 開 設 し 、東 洋 医 学 の 世 界 的 リ ー ダ ー で あ る 天 津 中 医 学 院 と 提 携 し て 中 国 古 来 の 純 粋 の 鍼 灸 と 中 医 薬 技 術 を 導 入 し 、こ れ を 基 に 東 洋 医 学 と 西 洋 医 学 と を 融 合 し 、世 界 に 類 の な い 新 し い 心 の 通 っ た 医 療 技 術 を 発 展 さ せ て き た 。 これによって高齢社会を展望し 、来るべき医療に貢献することを目指した。 平 成 14年 に は 、 中 部 地 区 4年 制 私 立 大 学 と し て は じ め て 保 健 衛 生 学 部 に 理 学 療 法 学 科を設置し、障害者の増加と超高齢化社会に伴 って顕在化しつつある病気の重度化・ 複 合 化 な ど の 問 題 に 対 処 で き る 理 学 療 法 士 の 養 成 を 開 始 し た 。同 時 に 、医 用 工 学 部 の 医 用 電 子 工 学 科 を 臨 床 工 学 科 に 名 称 変 更 し 、充 実 し た 教 育 用 医 療 機 器 と 優 れ た ス タ ッ フ を 揃 え 、 全 国 で も 数 少 な い 4年 制 大 学 の 臨 床 工 学 技 士 養 成 機 関 と し て 再 出 発 し た 。 こ れ に よ り 、人 工 透 析 な ど の 血 液 浄 化 業 務 、人 工 心 肺 業 務 、人 工 呼 吸 器 な ど の 呼 吸 療 - 1 - 法 業 務 、 高 気 圧 治 療 業 務 、 ICU(集 中 治 療 室 )業 務 な ど に あ た る 人 材 を 育 成 し て き た 。 平 成 16年 に は 、保 健 衛 生 学 部 に 医 療 福 祉 学 科 を 設 置 し 、社 会 福 祉 に 留 ま ら ず 、医 療 全 般 に わ た る 専 門 知 識・技 術 を は じ め 豊 か な 人 間 性 や 幅 広 い 教 養 を 身 に つ け 、社 会 福 祉 専 門 職 者 の 範 と な り 、リ ー ダ シ ッ プ を 備 え た 人 材 の 育 成 を 目 指 し た 。同 時 に 、 鍼 灸 学 部 鍼 灸 学 科 を 設 置 し 、最 先 端 の 東 洋 医 学 を 教 育 し て い る 。 複 雑 な 社 会 環 境 ・ 人 間 関 係 が も た ら す ス ト レ ス や こ れ に 由 来 す る「 心 の 病 」が 問 題 と な る な か 、単 に 物 体 と し て の 「 か ら だ 」を 治 す 医 療 で は な く 、 一 人 の 人 間 と し て 患 者 に 向 き 合 い 、 そ の 「 こ こ ろ」と「からだ」を共に「癒す」医療としての東洋医学を目指している。 「 健 康 、 医 療 、 福 祉 」 は 21世 紀 の キ ー ワ ー ド の ひ と つ と 言 わ れ て お り 、 少 子 ・ 高 齢 社 会 を 迎 え た わ が 国 に お い て は 、 最 も 重 要 な 領 域 で あ る 。 薬 学 部 開 設 前 本 学 に は 3学 部 7学 科 が あ り 、 保 健 ・ 医 療 ・ 福 祉 に 関 す る 教 育 研 究 を 行 い 、 国 民 の 健 康 維 持 増 進 に 貢献できる人材の養成を行ってきた。 平 成 20年 に は 、薬 学 部 が 設 置 さ れ 、4学 部 8学 科 を 擁 す る 名 実 と も に 医 療 福 祉 系 総 合 大 学 と し て 更 に 発 展 す る こ と と な っ た 。そ れ ぞ れ の 学 部・学 科 が 独 自 性 を 活 か す と と も に 、他 の 医 療 分 野 と の 連 携 を 可 能 に し 、 21世 紀 に 求 め ら れ る 新 し い タ イ プ の 医 療 人 を養成できると考えている。 鈴鹿医療科学大学薬学部薬学科 こ れ ま で の わ が 国 の 薬 学 は 、天 然 物 資 源 中 の 有 効 成 分 の 同 定 や そ の 化 学 合 成 を 中 心 と し た 創 薬・有 機 化 学 と 分 子 レ ベ ル の 病 因 解 明 を 目 ざ す 生 命 科 学 と の 相 互 発 展 に よ り 、人 の 生 命 お よ び 健 康 を 守 る 医 薬 品 を 創 製 し 、わ が 国 の 医 療 に 大 き く 貢 献 で き る 人 材 を 育 成 し て き た 。超 高 齢 化 社 会 を 迎 え て 、国 民 の 健 康 に 対 す る 関 心 は 高 く な り 、よ り 安 全 で 高 度 な 医 療 が 求 め ら れ る よ う に な っ た 。こ の よ う な 状 況 を 反 映 し て 薬 剤 師 が 医 療 の 担 い 手 と し て 位 置 づ け ら れ 、医 薬 分 業 の 進 展 に よ り 薬 剤 師 の 仕 事 の 質 が 変 わ り 、 幅 も 広 が っ た 。 平 成 18 年 に は 、 薬 学 教 育 も こ れ ま で の 基 礎 薬 学 に 加 え 、臨 床 薬 学 を 大 幅 に 導 入 し 、医 療 人 の 養 成 を 目 的 と し た 6 年 制 の 薬 学 教 育 が ス タ ー ト し た 。 こ の よ う な 状 況 の 中 で 、 平 成 20 年 度 設 置 の 鈴 鹿 医 療科学大学薬学部の理念、目的および目標は次のとおりである。 理念 豊かな人間性と倫理観を持ち、高度な薬学の知識と技能を備え、医療に貢献し、 ラ イ フ サ イ エ ン ス の 進 歩 に 寄 与 で き る 人 材 を 育 成 し 、人 類 の 健 康 と 福 祉 に 寄 与 す る 。 目的 1. 病 め る 人 の 心 が わ か る 深 い 人 間 性 と 命 を 尊 ぶ 高 い 倫 理 観 を 持 ち 、患 者 中 心 の 医 療 ができる薬剤師を育成する。 2. 幅 広 く 質 の 高 い 知 識 、 技 能 お よ び 国 際 性 を 身 に つ け 、 21 世 紀 の 健 康 ・ 医 療 ・ 福 祉に貢献できる医療人としての薬剤師を育成する。 - 2 - 3. 論 理 的 思 考 力 と 問 題 発 掘・解 決 能 力 を 持 ち 、科 学 的 根 拠 に 基 づ く 薬 学・ラ イ フ サ イエンス研究を推進し、新しい医療技術の発展に貢献できる薬剤師を育成する。 目標 次のような薬剤師の育成を目標とする。 1. 病 め る 人 の 心 が 分 か る 豊 か な 人 間 性 と 高 い 倫 理 観 を 持 つ 薬 剤 師 2. 高 い コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 持 ち チ ー ム 医 療 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 3. 栄 養 ・ 保 健 ・ 環 境 な ど に 幅 広 い 知 識 を 持 ち 、 地 域 公 衆 衛 生 に 参 画 で き る 薬 剤 師 4. 福 祉 ・ 介 護 ・ 在 宅 医 療 な ど を 熟 知 し 、 高 齢 者 医 療 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 5. 東 洋 医 学 に 明 る く 、 セ ル フ メ デ ィ ケ ー シ ョ ン の 支 援 ・ 指 導 が で き る 薬 剤 師 6. 医 薬 品 ・ 先 端 医 療 情 報 に 精 通 し 、 高 度 先 進 医 療 を 推 進 で き る 薬 剤 師 7. 薬 学 ・ ラ イ フ サ イ エ ン ス 研 究 に 従 事 し 、 創 薬 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 8. 国 際 性 を 持 ち 、 グ ロ ー バ ル に 活 動 で き る 薬 剤 師 大 学 お よ び 学 部 の 理 念 と 目 標 と 併 せ 、学 生 要 覧 で 教 職 員 と 学 生 に 周 知 さ れ て い る 。 またホームページで社会にも公表されている。 根拠資料: 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 「 学 生 要 覧 2011」 鈴鹿医療科学大学薬学部ホームページ http://www.suzuka-u.ac.jp/ education/pp/index.html - 3 - 『理念と目標』 1 理念と目標 [点検・評価] 理念と目標は、医療人としての薬剤師に必要な学識、その応用能力、ならびに倫 理観と使命感を身につけるために適切なものとなっている。また、薬剤師に対する 医療を取り巻く地域の環境や社会のニーズを反映したものとなっている。大学およ び学部の理念と目標と併せ、学生要覧で教職員と学生に周知されて いる。またホー ムページで広く社会にも公表されている。 平 成 23 年 12 月 現 在 、本 薬 学 部 薬 学 科 は 創 設 4 年 目 で あ る が 、理 念 と 目 標 の 周 知 と 公 表 に つ い て 本 年 度 に 点 検 し た 。 そ の 結 果 、 ホームページを改訂し、大学外の 社会からよりアクセスしやすく、またわかりやすい形にしたほうがよいと考えられ た。 [改善計画] 理念と目標には改善点はない。 ホームページなどを改訂し、教職員と学生への周知および社会への公知を徹底す る。 - 4 - 『薬学教育カリキュラム』 2 カリキュラム編成 【 基 準 2 -1 】 教 育・研 究 の 目 標 を 達 成 す る た め の カ リ キ ュ ラ ム・ポ リ シ ー( 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実施の方針)が設定され、公表されていること。 【観点 2 -1 - 1 】 目 標 を 達 成 す る た め の カ リ キ ュ ラ ム ・ ポ リ シ ー が 設 定 さ れ て い る こ と 。 【観点 2 -1 - 2 】カ リ キ ュ ラ ム・ポ リ シ ー を 設 定 す る た め の 責 任 あ る 体 制 が と ら れ て い ること。 【観点 2 -1 - 3 】 カ リ キ ュ ラ ム ・ ポ リ シ ー が 、 教 職 員 お よ び 学 生 に 周 知 さ れ て い る こ と 。 【観点 2 −1 − 4 】カ リ キ ュ ラ ム ・ポ リ シ ー が 、ホ ー ム ペ ー ジ な ど で 広 く 社 会 に 公 表 さ れ ていること。 [現状] 東 海 地 区 の 既 設 薬 学 部 と し て 、名 古 屋 市 立 大 学 薬 学 部 (6 年 制 定 員 60 名 )、岐 阜 薬 科 大 学 (6 年 制 定 員 80 名 )、名 城 大 学 薬 学 部 、金 城 学 院 大 学 薬 学 部 お よ び 愛 知 学 院 大 学 薬 学 部 が あ る も の の 、 人 口 186 万 人 を 擁 す る 三 重 県 下 に は 薬 学 部 は な く 、 薬 剤 師 が不足していた。さらに、鈴鹿市、四日市市などの工業都市には薬品関連企業も多 数 存 在 し 、そ の 人 材 確 保 も 懸 念 さ れ て い た 。実 際 、三 重 県 の 21 世 紀 メ デ ィ カ ル バ レ ー構想では薬科系大学の誘致の実現が基本方針の一つになっていた 。 一方、本学には既に保健衛生学部,医用工学部,鍼灸学部が設置されておりチー ム医療におけるコメディカル人材育成教育には貢献してきた実績がある。このよう な 背 景 か ら 本 薬 学 部 は 、 次 の 1~ 8 に 記 す 薬 剤 師 の 育 成 を 目 標 と し て 平 成 20 年 4 月 に開設された。 1.病 め る 人 の 心 が 分 か る 豊 か な 人 間 性 と 高 い 倫 理 観 を 持 つ 薬 剤 師 2.高 い コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 持 ち チ ー ム 医 療 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 3.栄 養 ・ 保 健 ・ 環 境 な ど に 幅 広 い 知 識 を 持 ち 、 地 域 公 衆 衛 生 に 参 画 で き る 薬 剤 師 4.福 祉 ・ 介 護 ・ 在 宅 医 療 な ど を 熟 知 し 、 高 齢 者 医 療 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 5.東 洋 医 学 に 明 る く 、 セ ル フ メ デ ィ ケ ー シ ョ ン の 支 援 ・ 指 導 が で き る 薬 剤 師 6.医 薬 品 ・ 先 端 医 療 情 報 に 精 通 し 、 高 度 先 進 医 療 を 推 進 で き る 薬 剤 師 7.薬 学 ・ ラ イ フ サ イ エ ン ス 研 究 に 従 事 し 、 創 薬 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 8.国 際 性 を 持 ち 、 グ ロ ー バ ル に 活 動 で き る 薬 剤 師 上記薬剤師の育成教育を目標として、本薬学部には、アドミッション・ポリシー ( 入 学 者 受 け 入 れ 方 針 )、カ リ キ ュ ラ ム・ポ リ シ ー( 教 育 課 程 の 編 成・実 施 の 方 針 )、 およびディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与に関する方針)が設定され、こ れに則って薬学部教育が実施されている。 カリキュラム・ポリシーは、開設時に開設準備室にて作成されたが、後に薬学部 教務部委員会、薬学部協議会、薬学科会議および薬学部教授会の議を経て承認され - 5 - ている。 カリキュラム・ポリシー 薬学部 本学建学の精神および教育の理念に基づき、薬学部に薬学科を設置し、薬学緒科 学について高度で最新の理論・技術、医学医療科学等の教育・研究、および教養教 育を行うことによって、優れた人間性と高い倫理観を持ち医療に貢献でき、幅広く 質の高い教養と国際性を身につけるとともに、科学的根拠に基づく論理的思考、問 題解決能力、新しい医療技術とライフサイエンスの発展に貢献できる薬剤師を育成 することを目的とする。 薬学部・薬学科 薬学科は、薬学部の教育研究目的に基づき、優れた専門知識・技術、医療人とし てふさわしい人間性を身につけ、先進の医薬・医療情報に精通し、医薬品の適正な 使 用 と 患 者 中 心 の 医 療 の 維 持 や セ ル フ メ デ ィ ケ ー シ ョ ン の 支 援・指 導 等 の 健 康 教 育 、 および創薬等に貢献できる薬剤師を養成することを目的とする。 カリキュラム・ポリシーの内容は、毎年全学生および全教職員に配布される冊子 「学生要覧」の教育方針の項に記載されている。これにより学生および教職員への 周知は徹底している。 現在、ホームページ上にはアドミッション・ ポリシーおよびディプロマ・ポリシ ーが公表されている。一方、カリキュラム・ポリシーは全学生および教職員に冊子 体で周知されている。 根拠資料: 「 学 生 要 覧 2011」 13〜 21 ペ ー ジ ( ア ド ミ ッ シ ョ ン ポ リ シ ー , カ リ キ ュ ラ ム ポリシー、ディプロマポリシーの記載) ホームページ (アドミッションポリシー、ディプロマポリシー) http://www.suzuka-u.ac.jp/education/pp/index.htm - 6 - 【 基 準 2 -2 】 教育・研究の目標を達成するための薬学教育カリキュラムがカリキュラム・ ポ リシー(教育課程の編成・実施の方針)に基づいて構築されていること。 【観点 2 -2 - 1 】カ リ キ ュ ラ ム・ポ リ シ ー に 基 づ い て 薬 学 教 育 カ リ キ ュ ラ ム が 編 成 さ れ ていること。 【観点 2 -2 -2 】 薬 学 教 育 カ リ キ ュ ラ ム が 薬 学 共 用 試 験 や 薬 剤 師 国 家 試 験 の 合 格 の み を 目 指 し た 教 育 に 偏 重 して い な い こ と 。 【観点 2 -2 - 3 】目 標 を 達 成 す る た め の 薬 学 教 育 カ リ キ ュ ラ ム を 構 築す る 体 制 が 整 備 さ れ 、 機能していること。 【観点 2 -2 -4 】 必 要 に 応 じ て カ リ キ ュ ラ ム 変 更 を 速 や か に 行 う こ と が で き る 体 制 が 整 備 さ れ 、 機 能 し て い るこ と 。 [現状] 平 成 20 年 4 月 開 設 に よ り 実 施 開 始 さ れ た 薬 学 部 教 育 は 、前 述 の カ リ キ ュ ラ ム・ポ リシーに基づいて薬学部設置準備室にて作成した薬学教育カリキュラムに則って実 施している。 カリキュラム内容は、おおきく基礎分野、専門基礎分野、専門分野に分かれる。 基礎分野はさらに、ヒューマニズム、イントロダクション、人と文化、外国語、体 育に分かれる。また、専門分野は、物理系薬学、化学系薬学、生物系薬学、衛生薬 学、薬理・動態学、病態・治療学、薬剤・製剤学、臨床薬学、薬学アドバンスト教 育 、 特 別 演 習 、 卒 業 研 究 に 分 か れ る 。 卒 業 に は 、 基 礎 分 野 39 単 位 、 専 門 基 礎 分 野 27 単 位 、お よ び 専 門 分 野 121 単 位 、総 合 計 187 単 位 以 上 の 修 得 を 必 要 と す る 。総 合 計 187 単 位 の う ち 、 選 択 単 位 数 は 30 単 位 で あ る 。 カリキュラム進行にともない顕在化した問題点については、学生の要望も踏まえ て、全体のポリシーに抵触しない範囲でカリキュラム改善のための改定もおこなっ た。特記すべき改善点として、専門基礎分野の放射線技術科学概論、医療栄養学概 論、理学療法学概論、医療福祉学概論、臨床工学概論、医用情報工学概論、および 鍼灸学概論は選択科目に設定されていたため、これら全ての科目を履修することが できなかったが、チーム医療の観点から学生がこれら全 7 科目を履修できるよう改 善工夫した。これにより、学生のチーム医療に対する理解の向上に繋げることがで きた。 私立薬学部における薬学教育カリキュラムは、ややもすると薬学共用試験や薬剤 師国家試験の合格のみを目指した教育に偏重しがちであるが、本薬学部カリキュラ ムは、開設の精神を尊重して目標達成のために設定されたカリキュラムである。ま た薬学教育モデルコアカリキュラムに準拠し、かつ発展的内容も取り入れつつ問題 発見解決型学習を尊重するカリキュラムに類する。 薬学教育カリキュラム構築体制およびカリキュラム変更(改定)体制として、薬 - 7 - 学部の理念・目標のもとに薬学部教務部委員会が中心となり検討し、必要に応じて 関連各教員とも協議を図りつつ、薬学科会議、薬学部教授会にて決定する体制が既 に確立されている。 根拠資料: 「 薬 学 部 薬 学 科 授 業 概 要 ( シ ラ バ ス ) 2011 年 度 」 - 8 - 2 カリキュラム編成 [点検・評価] 教育・研究の目標を達成するためのカリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・ 実施の方針)が設定され、公表されており、薬学教育カリキ ュラムがこのカリキュ ラム・ポリシー(教育課程の編成・実施の方針)に基づいて構築されている。教職 員と学生への周知は徹底されている。 [改善計画] 特にない。 - 9 - 3 医療人教育の基本的内容 (3-1)ヒューマニズム教育・医療倫理教育 【 基 準 3 -1 -1 】 医療人としての薬剤師となることを自覚し、共感的態度および人との信 頼関係を醸成する態度を身につけるための教育が体系的かつ効果的に行わ れていること。 【観点 3 -1 - 1 -1 】 医 療 人 と し て 生 命 に 関 わ る 薬 学 専 門 家 に 相 応 し い 行 動 を 身 に つ け るための教育が全学年を通して体系的に行われていること。 【観点 3 -1 - 1 -2 】 医 療 全 般 を 概 観 し 、 薬 剤 師 と し て の 倫 理 観 、 使 命 感 、 職 業 観 を 醸 成する教育が効果的な学習方法を用いて行われていること。 【観点 3 -1 - 1 -3 】 医 療 人 と し て 、 患 者 や 医 療 従 事 者 の 心 理 、 立 場 、 環 境 を 理 解 し 、 相互の信頼関係を構築するために必要な教育が効果的な学習方法 を用いて行われていること。 【観点 3 -1 - 1 -4 】ヒ ュ - マ ニ ズ ム 教 育 ・医 療 倫 理 教 育 科 目 に お い て 、各 科 目 の 目 標 達 成度を評価するための指標が設定され、それに基づいて適切に評 価されていること。 【観点 3 -1 - 1 -5 】 単 位 数 は 、( 3 - 2 ) ~ ( 3 -5 ) と 合 わ せ て 、 卒 業 要 件 の 1 /5 以 上に設定されていることが望ましい。 [現状] 将来、薬剤師として医療人の一員になるという自覚を学生に持たせることを目的 に開講されている科目は多数ある。 1 年次科目として、 「 薬 学 へ の 招 待 」、 「 早 期 体 験 学 習 」、 「 生 命 倫 理 」、 「倫理学」 (選 択 科 目 )、 「 医 学 概 論 」の 9 単 位 、お よ び「 基 礎 薬 学 演 習 」が こ れ に 該 当 す る 。 「薬学 への招待」では、薬剤師の使命、医薬分業、薬剤師を取り巻く法律と制度、医薬品 の開発と評価などに関する導入的な授業をおこない、 「 早 期 体 験 学 習 」で は 薬 剤 師 が 活躍する医療関連施設を事前準備の上見学させて、見学後内容をまとめて教員参加 の下で発表会を開催するとともにレポートを課し、医療人に求められる資質や態度 を 学 習 さ せ て い る 。 ま た 、 こ の 科 目 内 で 心 肺 蘇 生 訓 練 と AED 講 習 も お こ な い 、 医 療 支援者としての基本的態度を養成している。 「 生 命 倫 理 」で は 倫 理 学 的 思 考 を 生 命 ・ 医療に適用して生と死、生の質、ターミナルケア、インフォームド・コンセント、 今後の医療などについて考える学習をさせている。 「 基 礎 薬 学 演 習 」で は 薬 学・医 療 関 連 の テ ー マ ご と に 10 名 以 下 の 学 生 グ ル ー プ を 編 成 し 、 グ ル ー プ ご と に PBL ( problem-based learning)形 式 を 取 り 入 れ て 演 習 を お こ な う 。こ の 過 程 で 学 生 は 、 医療人としての薬学専門家としてとるべき行動について考え学生相互に議論する充 分な学習をおこなうことができる。 2 年 次 科 目 と し て「 チ ー ム 医 療 論 」、「 臨 床 心 理 」( 選 択 科 目 )、「 臨 床 薬 学 入 門 」が これに該当する。 「 チ ー ム 医 療 論 」で は チ ー ム 医 療 に お い て 薬 剤 師 の 役 割 を 果 た す に - 10 - 求められる知識やスキルを学ばせる。 「 臨 床 心 理 」で は 人 間 関 係 の 形 成 や 維 持 に 関 す る基本的知識を学ばせて医療現場における人間関係の在り方を理解させるとともに、 精神疾患患者などの病態に基づく心理をも学習させて医療スタッフ・患者間のコミ ュニケーション能力の基本を学習させる。医療全般を概観することにより薬剤師の 倫理観、使命感、職業観を醸成する授業として、上述の「薬学への招待」のほかに 「臨床薬学入門」がある。この科目を通して医療現場で必要な知識の概略およびス キルも学ばせる。 3 年 次 科 目 と し て「 放 射 線 技 術 科 学 概 論 」、 「 医 療 栄 養 学 概 論 」、 「 理 学 療 法 学 概 論 」、 「 医 療 福 祉 学 概 論 」、「 臨 床 工 学 概 論 」、「 医 用 情 報 工 学 概 論 」、「 鍼 灸 学 概 論 」 は こ れ に該当する。各コメディカル領域の専門的役割を学ばせることにより、薬学専門家 に求められる行動を把握するべく学習する。公平で質の高い医療を受ける患者の権 利を保障する仕組みを理解すべく「社会薬学」を、それを実践するシステムとして の コ ミ ュ ニ テ ィ ー フ ァ ー マ シ ー を「 地 域 医 療 論 」で 学 ば せ て い る 。 「 分 子 病 態・治 療 学 」、 「 病 態 生 理 ・治 療 学 」、 「 病 態 薬 学 」で は 、薬 物 治 療 に お け る 薬 剤 師 の 使 命 を も 学 ぶ。 4 年 次 で は 、「 医 療 薬 学 演 習 」 に て 症 例 解 析 を PBL 形 式 で 演 習 学 習 さ せ る な か で 、 また、 「 事 前 実 習 」に て 患 者 接 遇 演 習 を 通 し て 患 者 と 接 す る 技 能・態 度 を 学 ぶ 。薬 学 専 門 家 と し て の 行 動 に 必 須 の 関 連 諸 法 規 を「 薬 事 関 連 法 規 」に て 学 ば せ て い る 。 「神 経 病 態 生 理 学 」、 「 腫 瘍 薬 学( 化 学 療 法 学 )」で は 薬 物 治 療 に お け る 薬 剤 師 の 使 命 も 学 ぶ。 5 年 次 に は 「 病 院 実 務 実 習 」、「 薬 局 実 務 実 習 」 に て 患 者 と の 直 接 的 関 わ り を 通 し て、薬剤の調剤と交付、医薬品情報提供など、生命にかかわる薬学専門家に相応し い知識・技能・態度を身につけるべく実践教育をおこ なう。 6 年次の「薬学特別演習Ⅰ」および「薬学特別演習Ⅱ」でこれまでの知識と実践 を 融 合 し た 総 合 教 育 を 配 置 し て い る 。1~ 6 年 次 教 育 を 通 じ て 、生 命 に か か わ る 薬 学 専門家として相応しい行動を身につけるための教育が実施できる内容である。 上 述 の 各 科 目 の 目 標 達 成 度 を 評 価 す る 指 標 は 、学 生 や 教 職 員 に 配 布 さ れ て い る「 授 業 概 要 」の 評 価 方 法 の 欄 に 記 載 さ れ て お り 、こ れ に 沿 っ て 評 価 が お こ な わ れ て い る 。 な お 、上 述 科 目 の 単 位 数 の 合 計 は 65 単 位 で 、こ れ ら の 科 目 の 合 計 単 位 だ け で 卒 業 要 件 単 位 数 ( 187 単 位 ) の 1 /5 で あ る 38 単 位 を は る か に 上 回 っ て い る 。 上 記 の 科 目 以 外 に 、 後 述 の ( 3 - 2 ) 教 養 教 育 38 単 位 、( 3 - 3 ) 薬 学 専 門 教 育 の 実 施 に 向 け た 準 備 教 育 17 単 位 、 ( 3 - 4 )医 療 安 全 教 育 9 単 位 、 ( 3 - 5 )生 涯 学 習 に 対 す る 意 欲 醸 成 の た め の 教 育 を あ わ せ る と 合 計 129 単 位 に の ぼ る 。 根拠資料: 「 学 生 要 覧 2011」 「 薬 学 部 薬 学 科 授 業 概 要 ( シ ラ バ ス ) 2011 年 度 」 - 11 - (3-2)教養教育・語学教育 【 基 準 3 -2 -1 】 見識ある人間としての基礎を築くために、人文科学、社会科学および自然科 学 などを広く学び、物事を多角的にみる能力および豊かな人間性・知性を養うため の教育が行われていること。 【観点 3 -2 - 1 -1 】 薬 学 準 備 教 育 ガ イ ド ラ イ ン を 参 考 に す る な ど 、 幅 広 い 教 養 教 育 プ ログラムが提供されていること。 【観点 3 -2 - 1 -2 】 社 会 の ニ ー ズ に 応 じ た 選 択 科 目 が 用 意 さ れ 、 時 間 割 編 成 に お け る 配慮がなされていること。 【観点 3 -2 - 1 -3 】 薬 学 領 域 の 学 習 と 関 連 付 け て 履 修 で き る 体 系 的 な カ リ キ ュ ラ ム 編 成が行われていることが望ましい。 [現状] 本薬学部開設準備室では、次に挙げる点を兼ね備えた人材育成を目標としてカリ キュラムを作成した。 1.病 め る 人 の 心 が 分 か る 豊 か な 人 間 性 と 高 い 倫 理 観 を 持 つ 薬 剤 師 2.高 い コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 持 ち チ ー ム 医 療 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 3.栄 養 ・ 保 健 ・ 環 境 な ど に 幅 広 い 知 識 を 持 ち 、 地 域 公 衆 衛 生 に 参 画 で き る 薬 剤 師 4.福 祉 ・ 介 護 ・ 在 宅 医 療 な ど を 熟 知 し 、 高 齢 者 医 療 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 5.東 洋 医 学 に 明 る く 、 セ ル フ メ デ ィ ケ ー シ ョ ン の 支 援 ・ 指 導 が で き る 薬 剤 師 6.医 薬 品 ・ 先 端 医 療 情 報 に 精 通 し 、 高 度 先 進 医 療 を 推 進 で き る 薬 剤 師 7.薬 学 ・ ラ イ フ サ イ エ ン ス 研 究 に 従 事 し 、 創 薬 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 8.国 際 性 を 持 ち 、 グ ロ ー バ ル に 活 動 で き る 薬 剤 師 こ れ ら 諸 点 を 兼 ね 備 え た 人 材 を 育 成 す る に は 、限 ら れ た 時 間 の 中 で で き る だ け 豊 富 な 教 養 教 育 プ ロ グ ラ ム を 設 定 す る 必 要 が あ る 。そ こ で 、多 様 な 知 識 や も の の 考 え 方 を 身 に つ け 多 角 的 視 野 に た っ て 物 事 を 把 握 で き る 能 力 が 養 え る よ う 、薬 学 準 備 教 育 ガ イ ド ラ イ ン に 沿 っ て 教 養 と し て の 人 文 科 学 、社 会 科 学 、自 然 科 学 を 広 く 学 べ る よ う プ ロ グ ラ ム を 作 成 し た 。人 間 の 価 値 観 の 多 様 性 へ の 理 解 は 異 な る 文 化・習 慣 を 学 ぶ こ と に よ り 形 成 さ れ る 。 こ の 観 点 か ら 、 1年 次 に 必 修 科 目 と し て 「 英 語 」 、 「 英 語 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 」 、 2年 次 に 「 英 語 」 を 配 置 し た 。 人 間 の 行 動 や 心 理 に つ い て 学 ぶ 科 目 と し て「 生 命 倫 理 」、 「 心 理 学 」、 「 論 作 文 」の 各 科 目 を 開 講 し て い る 。社 会 の 成 り 立 ち を 、 政 治 、経 済 、法 律 、歴 史 、社 会 学 な ど の 観 点 か ら 学 ぶ た め に 、 「 哲 学 」、 「 社 会 学 」、 「憲 法 」、「 歴 史 学 」、「 法 学 」、「 経 済 理 論 」、「 日 本 経 済 」 の 科 目 を 開 講 し て い る 。ま た 、 宇 宙 ・ 自 然 現 象 を 理 解 す る た め の 科 目 と し て 、専 門 基 礎 分 野 の「 物 理 学 Ⅰ 」、「 基 礎 化 学 Ⅰ 」、「 基 礎 生 物 学 」、「 数 学 」 な ど が こ れ に 該 当 す る 。 社 会 の ニ ー ズ に 応 じ た 選 択 科 目 と し て 、「 音 楽 療 法 」 を 1 年 次 に 開 講 し て い る 。 将 来 薬 物 を 中 心 と す る 専 門 家 を 目 指 す 学 生 に と っ て 、近 年 注 目 さ れ て い る 音 楽 療 法 に お け る 音 楽 と 身 体・精 神 と の 関 係 や ハ ン ド ベ ル の 演 奏 技 術 習 得 は 、広 い 教 養 を 身 に つ け - 12 - る こ と が で き る 一 方 、将 来 の 医 療 ス タ ッ フ の 一 員 と し て の 社 会 的 ニ ー ズ に 応 じ る も の でもある。 専 門 基 礎 分 野 の 「 物 理 学 Ⅰ 」、「 基 礎 化 学 Ⅰ 」、「 基 礎 生 物 学 」、「 数 学 」 や 「 情 報 リ テラシー」などは 1 年次必修科目として設定されているが、その後の薬学専門科目 教育に繋げられるよう、カリキュラム設定されている。現在 は 4 年次までの進行で あるが、6 年次の「薬学特別演習ⅠおよびⅡ」で、自然科学の基礎から専門までを 網羅する統合学習をおこなう予定である。 根拠資料: 「 学 生 要 覧 2011」 「 薬 学 部 薬 学 科 授 業 概 要 ( シ ラ バ ス ) 2011 年 度 」 - 13 - 【 基 準 3 -2 -2 】 相手の立場や意見を尊重した上で、自分の考えや意見を適切に表現するため の 基本的知識、技能および態度を修得するための教育が行われていること。 【観点 3 -2 - 2 -1 】 相 手 の 話 を 傾 聴 し 、 共 感 す る な ど 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 基 本 的 能力を身につけるための教育が行われていること。 【観点 3 -2 - 2 -2 】 聞 き 手 お よ び 自 分 が 必 要 と す る 情 報 を 把 握 し 、 状 況 を 的 確 に 判 断 できる能力を醸成する教育が行われていること。 【観点 3 -2 - 2 -3 】 個 人 お よ び 集 団 の 意 見 を 整 理 し て 発 表 で き る 能 力 を 醸 成 す る 教 育 が行われていること。 【観点 3 -2 - 2 -4 】 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 お よ び 自 己 表 現 能 力 を 身 に つ け る た め の 科目において、各科目の目標達成度を評価するための指標が設定 され、それに基づいて適切に評価されていること。 [現状] 相手の話を傾聴して共感するなど、コミュニケーションの基本的能力を身につけ るための教育は、主に、4 年次の「事前実習」にて行っている。しかしそれまでに も 1 年 次 に 「 基 礎 薬 学 演 習 」 を 中 心 と す る PBL 学 習 に て 、 薬 学 に 関 す る 種 々 の テ ー マ 毎 に 少 人 数 グ ル ー プ( 10 名 ま で )で 、相 互 に 意 見 を 出 し 、異 な る 意 見 も 良 く 聴 い たうえで、それらを踏まえて自分の考えを述べる学習をおこなっている。コミュニ ケーションの基礎能力、コミュニケーションにおける状況やそこで必要となる情報 を把握してまとめる能力を向上させるべく教育を行っている。グループでの議論を まとめたものは学生全員による発表会をおこない、他のグループの議論内容も把握 できるようにしている。また、4 年次の「医療薬学演習」では、患者症例をもちい て、1 年次と同様に少人数グループに分かれて、症例に於ける患者の病態、治療方 針を議論し、さらにチーム医療において他の医療 スタッフや患者ととるべきコミュ ニケーションのあり方についても議論をするなかで、更なるコミュニケーション能 力 の 醸 成 を は か る 教 育 を お こ な っ て い る 。 さ ら に 、 こ れ ら の PBL 教 育 で 培 っ た 能 力 を土台にして、 「 事 前 実 習 」に お い て は 、将 来 薬 剤 師 が 遭 遇 す る シ ー ン 毎 に 患 者 や 他 の医療スタッフとのコミュニケーションのあり方を学習し、それを実践できる技能 と 態 度 を 学 習 さ せ て い る 。本 薬 学 部 は 、現 在 4 年 次 ま で の 進 行 で あ る が 、5,6 年 次 実施の「卒業研究」をとおして、情報の適格な把握と考えを整理して発表できる能 力を醸成する教育をおこなう。また、実務実習を終えた 6 年次実施の「薬学特別演 習Ⅰ・Ⅱ」のなかで、これまでに学んだコミュニケーションに関する知識・技能・ 態度を総括して更なる深化が図れる教育を実施予定である。これらのコミュニケー ション能力・自己表現能力を身につける科目の評価はそれぞれの科目で設定されて いる評価スケールに則って、各学生の達成度を客観的に評価している。 - 14 - 【 基 準 3 -2 -3 】 社会のグローバル化に対応するための国際的感覚を養うことを目的とした語 学 教育が行われていること。 【観点 3 -2 - 3 -1 】 語 学 教 育 に 、「 読 む 」、「 書 く 」、「 聞 く 」、「 話 す 」の 要 素 を 取 り 入 れ た授業科目が用意されていること。 【観点 3 -2 - 3 -2 】 語 学 教 育 に お い て 、「 読 む 」、「 書 く 」、「 聞 く 」、「 話 す 」の 要 素 を 全 【観点 て修得できるような時間割編成や履修指導に努めていること。 3 -2 - 3 -3 】 医 療 現 場 、 研 究 室 、 学 術 集 会 な ど で 必 要 と さ れ る 語 学 力 を 身 に つ けるための教育が行われるよう努めていること。 【観点 3 -2 - 3 -4 】 語 学 力 を 身 に つ け る た め の 教 育 が 全 学 年 に わ た っ て 体 系 的 に 行 わ れていることが望ましい。 [現状] グローバルな情報化が進む中、専門性の高い薬学の知識 や医療情報を得るために 国際語として英語が不可欠である一方、研究・医療現場におけるグローバル化に対 応できるよう、英語による対人コミュニケーション能力の重要性もますます高まっ て い る 。薬 剤 師 を 取 り 巻 く こ の よ う な グ ロ ー バ ル 化 を 念 頭 に 、 「読む」 「書く」 「聞く」 「 話 す 」の 4 技 能 が 総 合 的 、体 系 的 に 学 習 で き る 英 語 教 育 科 目 を 必 修 と し て 提 供 し 、 語学を通して国際的感覚を養うよう努めている。 まず 1 年次において、総合的な英語運用能力を涵養することを目的とし、集中的 に 英 語 科 目 を 提 供 し て い る 。「 英 語 Ⅰ 」「 英 語 Ⅱ 」 で は 、 基 礎 的 文 法 と 語 彙 を 確 実 に 定 着 さ せ 、正 確 に 英 文 を 理 解 す る 技 能( 読 む )を 養 い 、ま た 、 「英語コミュニケーシ ョンⅠ」 「 英 語 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン Ⅱ 」で は 、対 人 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に 必 要 な 自 己 発信型の技能(書く・話す)と相手の話を理解する技能(聞く)を養う。この科目 では特に英語プレゼンテーションを通し、学術集会などで必要とされるプレゼンテ ーション技能の基礎力もトレーニングする。いずれの科目においても、生涯にわた って役立つ語学力をつけるため、 「 自 分 で 調 べ 、考 え 、問 題 解 決 す る 」学 習 態 度 を 養 う よ う 努 め て い る 。1 年 次 で の 集 中 的 な 基 礎 固 め の 後 、2 年 次 に お い て は 、 「英語Ⅲ」 「英語Ⅳ」で医療系の教材を提供し、専門分野の英語へ無理なく段階的に移行でき るよう配慮している。特に、英語文献を読む際の基礎的知識や薬学・医療で必要と なる語彙の導入を行う。3 年次の「薬学英語」は専門分野の複数の教員が担当する ことで、疾患や医薬品などの広範囲の専門的な内容の英文を読解できる能力を身に つ け る こ と を 目 指 し て い る 。 医 薬 品 添 付 文 書 や FDA な ど 外 国 保 健 関 係 機 関 の 文 献 な ども教材にし、実際の医療現場に役立つよう配慮している。薬局や病棟で外国人患 者に応対する場面を想定して、英会話応対の練習も取り入れている。 3 年次までの必修英語科目に加え、その後の継続的な英語教育として様々な工夫 を し て い る 。 ま ず 、 TOEIC IP テ ス ト を 学 内 で 実 施 し 、 1 年 次 か ら 4 年 次 ま で 継 続 的 に 受 験 で き る シ ス テ ム を 提 供 し て い る 。 TOEIC は 近 年 、 企 業 で 多 く 採 用 さ れ 、 就 職 - 15 - 活動時にもスコアが要求される事が増えている。このような社会的背景から、学内 で の TOEIC IP テ ス ト 実 施 は 学 生 に 継 続 的 英 語 学 習 を 促 す と と も に 、将 来 の キ ャ リ ア 形成にも役立つ点で、語学学習の動機づけにもなっている。また、 4 年次以降の専 門科目の中で英語教育が継続的かつ発展的に行われるようにも配慮している。例え ば、4 年次開講科目「医薬品情報学」では英語の文献・資料を教材として用いてお り 、ま た 研 究 室 配 属 後( 4 年 次 後 期 ~ 6 年 次 )は 、各 研 究 室 で 卒 業 研 究 の 一 環 と し て 英語科学雑誌の文献検索、文献の読解とまとめ、セミナーでの発表などが予定され ており、総合的な語学教育へと発展させている。さらに、英語の自己学習用として 利 用 で き る イ ン タ ー ネ ッ ト サ イ ト( VOA、NHK な ど )を 紹 介 し 、継 続 的 な 語 学 学 習 の ヒントを学生に提供している。 TOEIC IP テ ス ト 実 施 報 告 平 成 20 年 度 1 年次 2 年次 3 年次 4 年次 受験者数 2名 ― ― ― 受験率 2% ― ― ― 実施日 7.24 ― ― ― 1 年次 2 年次 3 年次 4 年次 110 名 104 名 ― ― 受験率 93% 96% ― ― 実施日 12.16 7.22 ― ― 1 年次 2 年次 3 年次 4 年次 受験者数 87 名 99 名 28 名 ― 受験率 76% 85% 31% ― 実施日 7.7 9.22 7.7 ― 1 年次 2 年次 3 年次 4 年次 受験者数 97 名 52 名 1名 1名 受験率 88% 43% 1% 1% 実施日 6.9 9.14 9.14 6.9 平 成 21 年 度 受験者数 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 根拠資料: 「 学 生 要 覧 2011」 「 薬 学 部 薬 学 科 授 業 概 要 ( シ ラ バ ス ) 2011 年 度 」 - 16 - (3-3)薬学専門教育の実施に向けた準備教育 【 基 準 3 -3 -1 】 薬学専門教育を効果的に履修するために必要な教育プログラムが適切に準備 さ れていること。 【観点 3 -3 - 1 -1 】 個 々 の 学 生 の 入 学 ま で の 履 修 状 況 等 を 考 慮 し た 教 育 プ ロ グ ラ ム が 適切に準備されていること。 [現状] 本 薬 学 部 は 1学 年 100名 の 定 員 で あ る が 、入 学 に い た る 入 学 試 験 形 態 が い く つ か 設 定 さ れ て い る 。 ま た 、 入 学 生 は 「 化 学 」 は 修 め て い る も の の 、「 物 理 」、「 生 物 」 の 両 科 目 と も 履 修 す る よ う 指 導 し て い る 高 校 は 少 な い の が 現 状 で あ る 。さ ら に 、高 等 学 校 間 で 、履 修 内 容 や 個 人 の 学 習 到 達 レ ベ ル も か な り 異 な っ て い る こ と も 事 実 で あ る 。こ の よ う な 状 況 下 で 、薬 学 専 門 教 育 を 効 果 的 に お こ な う に は 、そ れ ま で に 専 門 教 育 の 効 果 的 履 修 に 必 要 な 基 礎 的 知 識 の 理 解 充 実 の た め の 教 育 が 必 要 と な る 。本 薬 学 部 カ リ キ ュ ラ ム に お い て 、 専 門 基 礎 分 野 の 「 物 理 学 Ⅰ 」、「 物 理 学 Ⅱ 」 、「 基 礎 化 学 Ⅰ 」 、「 基 礎 化 学 Ⅱ 」 、「 基 礎 生 物 学 」 、「 数 学 Ⅰ 」 お よ び 「 数 学 Ⅱ 」 は い わ ゆ る リ メ デ ィ ア ル 教育であるとともに薬学専門科目を学ぶための専門基礎教育として用意している科 目 で あ る 。上 記 科 目 は い ず れ も 高 等 学 校 で 学 ぶ 内 容 を 含 ん で お り そ れ ら を 再 度 復 習 し て 理 解 深 度 を 増 す と と も に 、薬 学 専 門 科 目 の 基 礎 に 繋 げ る 教 育 と し て 、準 備 し て い る 。 理 想 的 に は 、高 等 学 校 で 物 理 や 生 物 を 履 修 し て こ な か っ た 学 生 対 象 に 、入 門 基 礎 物 理 学や入門基礎生物学といった科目を別途設定できればより大きい学習効果が期待で き る が 、こ の 点 に つ い て は 、在 学 生 の 卒 業 時 の 到 達 度 を 踏 ま え て 検 討 す べ き 今 後 の 課 題 で あ る 。薬 学 部 教 育 に お い て 化 学 の 基 礎 的 理 解 は 重 要 で あ る が 、学 生 は 高 等 学 校 で 履修しているものの学習到達度レベルにはかなりの個人差が見受けられることが入 学 試 験 結 果 や 入 学 時 プ レ ー ス メ ン ト テ ス ト 結 果 で も 明 ら か で あ る 。そ こ で 、化 学 に つ い て は 、上 記 の「 基 礎 化 学 Ⅰ 」「 基 礎 化 学 Ⅱ 」と は 別 に 、カ リ キ ュ ラ ム 外 で 全 員 に「 基 礎 化 学 演 習 」( 化 学 系 薬 学 基 礎 演 習 1 ( 前 期 ) ,2 ( 後 期 ) )を 1年 次 生 全 員 対 象 に 行 っ て い る 。 ま た 、 物 理 、 生 物 に つ い て も 同 様 に 1年 次 生 対 象 に カ リ キ ュ ラ ム 外 で 演 習 を 行 っ て い た 。こ れ に よ っ て さ ら に 、基 礎 理 解 の 醸 成 を 専 門 科 目 の 効 果 的 履 修 に 繋 げ ら れるものと、期待される。 薬学専門教育の効果的履修には、外国語のみならず国語の論理的理解が重要であ ることから、入学試験合格後より入学時までの期間に、入学予定者を対象に読書後 感を文章にしたためてもらうことを試みた実績はある。しかし今年度からは、入学 時 ま で の 期 間 に 、化 学 演 習 問 題 を も ち い て 添 削 方 式 で 入 学 前 教 育 を お こ な っ て い る 。 - 17 - 【 基 準 3 -3 -2 】 学生の学習意欲が高まるような早期体験学習が行われていること。 【観点 3 -3 -2 -1 】 薬 剤 師 が 活 躍 す る 現 場 な ど を 広 く 見 学 さ せ て い る こ と 。 【観点 3 -3 - 2 -2 】 学 生 に よ る 発 表 会 、 総 合 討 論 な ど 、 学 習 効 果 を 高 め る 工 夫 が な さ れていること。 [現状] 学生が将来、薬剤師をはじめとする薬学専門家として活躍するための動機づけの 1 科 目 と し て 、1 年 次 に「 早 期 体 験 学 習 」が 準 備 さ れ て い る 。こ の 科 目 で は 、薬 剤 師 な ど 薬 学 専 門 家 が 関 わ る 仕 事 の 現 場 見 学 を 体 験 す る 。平 成 20 年 度 の 薬 学 部 開 設 時 よ り 1 年 次 生 を 対 象 に 実 施 し て お り 、 必 修 科 目 と し て 1 単 位 が 修 得 で き る 。 平 成 23 年 度 に お け る 見 学 対 象 施 設 は 三 重 県 を 中 心 に 、 病 院 ( 9 施 設 )、 薬 局 ( 29 施 設 )、 製 薬 会 社 工 場 ( 1 施 設 : 大 日 本 住 友 製 薬 株 式 会 社 鈴 鹿 工 場 )、 そ の 他 の 施 設 ( 1 施 設 : 内藤記念くすり博物館)であった。学生は、病院、薬局、製薬会社、くすり博物館 のいずれの施設も見学できるように計画されている。これらの施設を見学するに先 立 ち 、学 内 に お け る 授 業 を 通 し て 、社 会 で 薬 剤 師 が ど の よ う な 活 動 を し て い る か を 、 学内教員により紹介して学ばせている。また、必要に応じて学外講師を招いて、医 療現場やコミュニティーにおける薬剤師の活動や保健衛生行政における薬剤師の役 割等をより具体的に学生に伝えていただいている。各施設訪問に先立って学生 は、 各自で見学施設の情報をホームページなどで収集したうえで、何を特に見たいのか 知りたいのかについて考えをまとめたうえで、当日施設見学させるように指導して いる。また、施設見学後には知識、意識、意欲の定着を図る目的で、学生にレポー ト提出を課した。このほか、救急救命法の一部についての講習も実施した。この学 習プログラムは、本科目の担当者だけでなく、薬学部のほぼ全教員のサポート(見 学施設への引率、見学の事前指導など)により実施している。本教科目の最終回に は学生による“早期体験学習発表会”を行っている。発表会は、学生が 病院施設見 学および薬局施設見学に関してグループ発表をおこなった後、それぞれの発表につ いて質疑応答、最後には総合討論をおこなう構成で実施した。発表会は公開で実施 され、教員は学生の意欲変化を直接知ることができる。 根拠資料: 平 成 23 年 度 1 年 次 「 早 期 体 験 学 習 」 プ ロ グ ラ ム 平 成 23 年 度 1 年 次 「 早 期 体 験 学 習 」 グ ル ー プ 発 表 記 録 - 18 - (3-4)医療安全教育 【 基 準 3 -4 -1 】 薬害・医療過誤・医療事故防止に関する教育が医薬品の安全使用の観点から 行 われていること。 【観点 3 -4 - 1 -1 】 薬 害 、 医 療 過 誤 、 医 療 事 故 の 概 要 、 背 景 、 そ の 後 の 対 応 お よ び 予 防策に関する教育が行われていること。 【観点 3 -4 - 1 -2 】 薬 害 、 医 療 過 誤 、 医 療 事 故 等 の 被 害 者 や そ の 家 族 、 弁 護 士 、 医 療 における安全管理者を講師とするなど、学生が肌で感じる機会を 提供するとともに、科学的かつ客観的な視点が養われるよう努め ていること。 [現状] 医療安全に関する教育は 1 年次から 4 年次の授業、演習、実習および啓蒙講演会 で実施している。 授 業 科 目 と し て は 1 年 次 の 「 法 学 」、「 薬 学 へ の 招 待 」 お よ び 「 基 礎 薬 学 演 習 」、 3 年 次 の「 社 会 薬 学 」、4 年 次 の「 薬 事 関 連 法 規 」、 「 医 薬 品 情 報 学 」お よ び「 事 前 実 習 」 で実施している。 「 薬 学 へ の 招 待 」で は 薬 害 問 題 と 対 策 法 を 概 説 す る こ と に よ り 、医 薬品の有害作用の一般的な発現メカニズムを理解させ、医薬品の適正使用やリスク マネージメントに関する基本的知識を修得させている。 「 法 学 」で は 、医 療 過 誤 を 例 にとり法の基礎的知識を修得させる。 「 基 礎 薬 学 演 習 」で は 少 人 数 で グ ル ー プ 討 論 さ せ薬害について自ら問題点や対処法を掘り下げ発表する機会を設けている。 「社会薬 学 」 で は 薬 害 発 生 の 原 因 や 社 会 的 背 景 と 予 防 に つ い て も 学 修 す る 。「 薬 事 関 連 法 規 」 では副作用が生じた場合の被害救済の制度と内容、リスクマネジメント、医療過誤 に関する法的根拠を学び、 「 医 薬 品 情 報 学 」で は 医 薬 品 の 安 全 性 に 関 す る 考 え 方 を「 緊 急安全性情報」や「重篤副作用疾患別対応マニュアル」をもちいて学習することに より緊急処置の概要を把握できるよう指導している。 「 事 前 実 習 」を 通 し て 、実 務 に お け る 医 薬 品 の 副 作 用 、調 剤 上 の リ ス ク 回 避 、院 内 感 染 防 止 対 策 な ど に 関 す る 知 識 、 技 能 、 態 度 を 修 得 さ せ る た め に SGD を 行 っ て い る 。 麻 薬 脱 法 防 止 啓 蒙 講 演 会 を 4 月 に 1 年 次 生 か ら 3 年 次 生 を 対 象 に 、 10 月 に は 2,3 年次生を対象に再度実施している。 薬害、医療過誤、医療事故の被害者やその家族、弁護士などを講師とした授業科 目を計画中である。 根拠資料: 平 成 23 年 度 1 年 次 「 麻 薬 脱 法 防 止 啓 蒙 講 演 会 」 記 録 「 薬 学 部 薬 学 科 授 業 概 要 ( シ ラ バ ス ) 2011 年 度 」 - 19 - (3-5)生涯学習の意欲醸成 【 基 準 3 -5 -1 】 医療人としての社会的責任を果たす上で、システムで一貫した生涯学習が必 須 であることを認識できる教育が行われていること。 【観点 3 -5 - 1 -1 】 医 療 の 進 歩 に 対 応 す る た め に 生 涯 学 習 が 必 要 で あ る こ と を 教 員 だ けではなく、医療現場で活躍する薬剤師からも聞く機会を設けて いること。 【観点 3 -5 - 1 -2 】 卒 後 研 修 会 な ど の 生 涯 学 習 プ ロ グ ラ ム に 在 学 中 か ら 参 加 す る 機 会 を提供するよう努めていること。 【観点 3 -5 - 1 -3 】 全 学 年 を 通 し て 、 生 涯 学 習 に 対 す る 意 欲 を 醸 成 す る た め の 教 育 が 行われていることが望ましい。 [現状] 医療人としての社会的責任を果たす上で、システムで一貫した生涯学習が必須で あ る こ と を 認 識 さ せ る 教 育 は 1 年 次 の 「 薬 学 へ の 招 待 」、「 早 期 体 験 学 習 」、「 基 礎 薬 学 演 習 」に は じ ま る 。 「 薬 学 へ の 招 待 」で は 、薬 を 広 い 角 度 か ら 捉 え て そ の 発 見・開 発の歴史を概説するなかで、薬の専門家としての生涯学習の重要性についてはエピ ソ ー ド を 交 え て 紹 介 し て い る 。ま た 、 「 早 期 体 験 学 習 」で は 病 院 や 薬 局 の 施 設 を 見 学 して、薬剤師の体験談や薬剤師に求められる能力の変遷などについて直接説明を受 けることにより実感を伴った認識が深まる。 「 基 礎 薬 学 演 習 」で は 、薬 学 に 関 す る 種 々 のテーマでのグループ討論を通して問題の発見とその解決法を学生自ら導く教育を おこなっている。このなかで、絶えず社会に眼を向けて学習することの重要性を認 識させる。 3 年次の「社会薬学」では、薬学と社会との接点にお ける制度、医薬品開発の現 状、薬害や医薬品の適正使用などの諸事項を学修させるなかで生涯学習の重要性・ 必須性を認識させている。 4 年次の「事前実習」では、現職薬剤師を講師として招き実務の現状等を解説し ていただいている。 また、全学年を対象に第一線で活躍中の特別講師を招聘して、製薬における医薬 品開発、新薬の創製、医療介護の現状、コミュニティーにおける医療と介護などの 話題で、 “ 特 別 講 演 会 ”を 開 催 し て 、生 涯 継 続 学 習 の 意 義 を 教 育 す る 機 会 を 設 け て い る。さらに、後述するが、薬学部主催で“健康講座”や“生涯学習講座”を、 学生 も参加できる土曜日に開催している。 根拠資料: 「 薬 学 部 薬 学 科 授 業 概 要 ( シ ラ バ ス ) 2011 年 度 」 平 成 23 年 度 生 涯 教 育 委 員 会 講演会資料 - 20 - 『薬学教育カリキュラム』 3 医療人教育の基本的内容 [点 検 ・ 評 価 ] 薬剤師としての共感的態度および人との信頼関係を醸成する態度を身につけ る た め の 教 育 が 体 系 的 か つ 効 果 的 に 行 わ れ て い る 。 また、人文科学、社会科学 および自然科学などを広く学び、物事を多角的にみることのできる人間性・知性を 養うための教育が行われている。相手の立場を理解し、自分の意見を表現する ため の基本的知識、技能および態度を修得するための教育が行われてい。 社会のグローバル化に対応するための国際的感覚を養うことを目的とした語学教 育に関しては、英語科目を全て必修とし 、4 技能全ての要素を総合的に取り入れた 体系的な教育プログラムを実施している。また、専門分野の文献・資料を教材とし て提供したり、プレゼンテーションや医療現場を想定した会話練習を取り入れてお り、医療現場・研究室・学術集会などで必要とされる英語力養成のための教育を満 た し て い る と い え る 。さ ら に 、必 修 科 目 以 外 で も 継 続 的 に 英 語 教 育 が 行 わ れ る よ う 、 TOEIC IP テ ス ト の 実 施 、 専 門 科 目 内 で の 英 語 文 献 の 提 供 、 自 己 学 習 用 の イ ン タ ー ネ ットサイトの紹介などをおこない、全学年にわたる継続的に発展可能な体系的、か つ効果的な英語教育プログラムを提供している。 薬学専門教育を効果的に履修するための教育プログラムが適切に準備されている。 また、学生の学習意欲が高まるような早期体験学習が行われている。 薬剤師が活躍 する現場を体験学習するカリキュラムが 1 年次必修科目として実施され、この早期 体験学習を単なる見学だけに終わらせないように、事前学習をおこない、見学で得 た知識、意欲などの定着を図るために、感想(レポート)の提 出と 1 年次生全員の グループ発表による早期体験学習発表会をおこなっている。 薬害・医療過誤・医療事故防止に関する教育が医薬品の安全使用の観点から行わ れている。すなわち、薬害、医療過誤、医療事故の概要、背景、その後の対応およ び予防策に関する教育は 4 年次までの複数の授業科目を通して多角的教育が実施さ れている。 医療人としての社会的責任を果たす上で、システムで一貫した生涯学習が必須で あ る こ と を 認 識 で き る 教 育 が 行 わ れ て い る 。1 年 次 の「 薬 学 へ の 招 待 」、4 年 次 の「 事 前実習」において、社会のニーズに対応できる職能を果たす上で生涯学習が重要で あることを、第一線で活躍する薬剤師や薬学専門家からも直接話しを聞いて認識で きる機会を設けている。 鈴鹿医療科学大学薬学部が主催する“健康講座”や“生涯学習講座”には、学生 も参加できるよう土曜日開催とし、学生にも周知している。 生涯学習に対する意欲 を 醸 成 す る た め の 教 育 は 、 主 に 1 年 次 の 「 薬 学 へ の 招 待 」、「 早 期 体 験 学 習 」、「 基 礎 薬 学 演 習 」、3 年 次 の「 社 会 薬 学 」、4 年 次 の「 事 前 実 習 」に お い て お こ な っ て い る が 、 - 21 - 本薬学部ではこれら以外の薬学専門各科目においても、生涯学習の必要性とその効 用について認識させる教育を実施している。 [改 善 計 画 ] 薬害、医療過誤、医療事故の被害者やその家族、弁護士などを講師とした授業科 目の実施は計画中である。 - 22 - 4 薬学専門教育の内容 (4-1)薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した教育内容 【 基 準 4 -1 -1 】 教育課程の構成と教育目標が、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠し て いること。 【観点 4 -1 - 1 -1 】 各 授 業 科 目 の シ ラ バ ス に 一 般 目 標 と 到 達 目 標 が 明 示 さ れ 、 そ れ ら が薬学教育モデル・コアカリキュラムの教育目標に準拠している こと。 [現状] 鈴鹿医療科学大学薬学部は、チーム医療の一員としての薬剤師に必要な医療薬学 教育とそれを支える薬学教育をおこなうことにより医療の担い手に求められる高い 職 業 倫 理 を 持 っ た 薬 剤 師 を 養 成 す る こ と を 目 的 の 一 つ に し て 、平 成 20 年 度 よ り 発 足 した。発足準備時点で、既に薬学教育モデル・コアカリキュラムが提示されていた こ と も あ り 、 本 学 の 教 育 目 的 は 、 薬 学 教 育 モ デ ル ・ コ ア カ リ キ ュ ラ ム の 領 域 A〜 G に掲げられた一般目標に合致するものである。教育目標達成のために構成されてい る教育課程は、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準じた適切に実施可能なプロ グラムである。 以下、領域ごとに具体例を示す。 領域 A 全学年を通して「ヒューマニズムについて学ぶ」 早 期 に「 生 命 倫 理 」、 「心理学」 「 倫 理 学 」、 「 医 療 史 」、 「 音 楽 療 法 」を は じ め と す る 医療系教養科目にて医療人ヒューマニズム形成教育を実施している。 領 域 B「 イ ン ト ロ ダ ク シ ョ ン 」 「 薬 学 へ の 招 待 」、「 基 礎 薬 学 演 習 」、「 医 学 概 論 」、「 チ ー ム 医 療 論 」 な ど の 科 目 を 通 し て 、医 療 人 と し て の モ チ ベ ー シ ョ ン の 向 上 を は か る 教 育 を 行 っ て い る 。 「早期体 験 学 習 」で は 学 生 が 薬 局 や 病 院 な ど の 医 療 専 門 職 の 仕 事 現 場 を 肌 で 実 感 体 験 で き る 。 これらの教科目を通して、医療と薬学を学ぶ・考える・行動する基盤となるモチベ ー シ ョ ン の 醸 成 に 大 き く 効 果 を あ げ て い る 。ま た 、 「 基 礎 薬 学 演 習 」で は 薬 学 に 関 す るテーマでチュートリアル教育を行っており、自ら学ぶ意欲の向上に効果がある。 領 域 C「 薬 学 専 門 教 育 」 基礎薬学としての物理系薬学、化学系薬学、生物系薬学の科目は 1 年次から 3 年 次に実施している。衛生薬学(健康と環境)は主に 3 年次に、薬理・動態学(薬の 効 く プ ロ セ ス ) は 2~ 4 年 次 に 、 病 態 ・ 薬 物 治 療 学 ( 薬 と 疾 病 薬 物 治 療 ) は 3~ 4 年 次 に 、 薬 剤 ・ 製 剤 学 ( 薬 の 効 く プ ロ セ ス 医 薬 品 を 創 る ) は 3~ 4 年 次 に 、 法 規 ・ 制 度 ・ 倫 理 は 2~ 4 年 次 に 、 実 務 薬 学 は 2~ 4 年 次 に 行 っ て い る 。 い ず れ の 領 域 も 講 義、演習、実習の形式を取り入れて実施している。 - 23 - 授業科目の一般目標と到達目標 各授業科目の「授業概要」には、一般目標、到達目標を授業計画の項目に明示し ている。薬学教育モデル・コアカリキュラムの対応項目も同時に記載して、その教 育目標に準拠していることも明記している。 根拠資料: 「 薬 学 部 薬 学 科 授 業 概 要 ( シ ラ バ ス ) 2011 年 度 」 - 24 - 【 基 準 4 -1 -2 】 各授業科目の教育目標の達成に適した学習方略を用いた教育が行われてい ること。 【観点 4 -1 - 2 -1 】 各 到 達 目 標 の 学 習 領 域 ( 知 識 ・ 技 能 ・ 態 度 ) に 適 し た 学 習 方 法 を 用いた教育が行われていること。 【観点 4 -1 - 2 -2 】 科 学 的 思 考 力 の 醸 成 に 役 立 つ 技 能 お よ び 態 度 を 修 得 す る た め 、 実 験実習が十分に行われていること。 【観点 4 -1 - 2 -3 】 各 授 業 科 目 に お い て 、 基 礎 と 臨 床 の 知 見 を 相 互 に 関 連 付 け る よ う 努めていること。 【観点 4 -1 - 2 -4 】 患 者 ・ 薬 剤 師 ・ 他 の 医 療 関 係 者 ・ 薬 事 関 係 者 と の 交 流 体 制 が 整 備 され、教育へ直接的に関与していることが望ましい。 [現状] 薬 学 教 育 モ デ ル・コ ア カ リ キ ュ ラ ム に 挙 げ ら れ て い る 到 達 目 標 の 学 習 領 域 は 、 「知 識 」、「 態 度 」 と 「 技 能 」 に 関 す る も の で 、 各 到 達 目 標 達 成 の た め に 、 講 義 、 実 験 実 習、チュートリアル学習とその成果発表会、体験学習を組み合わせたカリキュラム 構成で実施している。 知 識 に 対 す る 方 略 と し て は 講 義 形 式 を 基 本 と し て い る 。チ ュ ー ト リ ア ル 学 習 に お いては知識に基づいた論理的討論をすることで、知識活用の修得も支援してい る。 態 度 に 対 す る 方 略 と し て は 、1 年 次 実 施 の 早 期 体 験 学 習 に て 、薬 局・病 院 な ど に お け る 体 験 的 見 学 を 通 し て 医 療 人 に 必 要 な 態 度 を 先 ず 学 ぶ 。 ま た 、「 基 礎 薬 学 演 習 」 な ど の チ ュ ー ト リ ア ル 教 育 を 通 し て 討 論 に お け る 態 度 を 学 ぶ 。実 務 実 習「 事 前 実 習 」 では医療現場における患者や他分野の医療職者への理解を深めるための基本的態度 を学修できるよう、個々の事象に対する対応・態度を修得させている。 技 能 に 対 す る 方 略 と し て 、基 礎 実 験 に お け る 技 能 修 得 に は 実 習 科 目 を 配 当 し て い る。物理系薬学実習、化学系薬学実習、生物系薬学実習、衛生薬学実習、 薬理・動 態学実習、薬剤・製剤学実習がこれに該当する。調剤技術を含む臨床現場における 技能の修得には主に実務実習に先立つ「事前実習」を配当し、コミュニケーション スキル修得もできるよう構成している。また、コミュニケーションスキルは「基礎 薬 学 演 習 」、「 医 療 薬 学 演 習 」 で も 培 わ れ る 。 科学的思考力の醸成に役立つ技能および態度の修得には、実験実習の充実が欠か せ な い が 、上 記 6 つ の 各 基 礎 系 実 習 は 各 々 90 時 間 実 施 し て お り 、実 験 に 基 づ く 科 学 的思考力養成の成果は上位学年教育の理解力向上に繋がっている。 各授業科目において、基礎と臨床のそれぞれの領域を関連付けて教育することは 薬学部教育の要のひとつである。本薬学部構成教員 の 2 割の教員は医学部教育従事 経験があり、また基礎と臨床の両領域従事経験者も在籍している。一方、教務部委 員 会 が 中 心 と な り 、各 授 業 科 目 と 薬 学 教 育 モ デ ル ・コ ア カ リ キ ュ ラ ム の 整 合 性 を チ ェ - 25 - ックした経緯もあり、教員間で連携調整をはかっている。各授業科目においては、 必要に応じて基礎から臨床までの相互関連付けをおこなえるように各教員が努力し ている。また、4 年次の「医療薬学演習」では、基礎から臨床までの相互関連付け にも重点を置いた患者症例解析を実施し、上述の多くの教員がこれに従事して学生 指導にあたっている。 患者・薬剤師・他の医療関係者・薬事関係者との交流体制については、 1 年次の 「 早 期 体 験 学 習 」お よ び 4 年 次 の「 事 前 実 習 」で 第 一 線 で 活 躍 中 の 実 務 者( 薬 剤 師 、 薬事関係者等)を特別講師として招聘し授業を実施している。ただし、患者の特別 講師招聘実績はない。特別講師として招聘した薬剤師等との交流体制は整備されて いる。 根拠資料: 「 薬 学 部 薬 学 科 授 業 概 要 ( シ ラ バ ス ) 2011 年 度 」 授 業 科 目 -薬 学 教 育 モ デ ル ・コ ア カ リ キ ュ ラ ム 整 合 表 ( 教 務 部 委 員 会 資 料 ) - 26 - 【 基 準 4 -1 -3 】 各授業科目の実施時期が適切に設定されていること。 【観点 4 -1 - 3 -1 】 効 果 的 な 学 習 が で き る よ う 、 当 該 科 目 と 他 科 目 と の 関 連 性 に 配 慮 したカリキュラム編成が行われていること。 [現状] 本薬学部では、薬学専門教育はカリキュラムにおける配当科目を大きく専門基礎 分野と専門分野に区分している。専門基礎分野の科目は専門科目の基礎となる科目 群 で あ る 。専 門 分 野 科 目 は 物 理 系 薬 学 、化 学 系 薬 学 、生 物 系 薬 学 、衛 生 薬 学 、薬 理 ・ 動態学、病態・治療学、薬剤・製剤学、臨床薬学、薬学アドバンスト教育、特別演 習、卒業研究のグループに区分している。グループ科目の学びの順序は基礎から応 用へと合理的理解ができるよう配置している。また、特別演習、卒業研究を除いた 各グループ内の科目も年次進行に伴い内容が高度になるよう配置している。 カリキュラムにおける分野と配当年次 分野名 配当年次(一部例外あり) 基 礎 分 野 (31 科 目 ) 1-2 年 次 専 門 基 礎 分 野 ( 18 科 目 ) 1-3 年 次 専門分野 物 理 系 薬 学 (11 科 目 ) 1-3 年 次 化 学 系 薬 学 (11 科 目 ) 2-3 年 次 生 物 系 薬 学 (11 科 目 ) 2-3 年 次 衛 生 薬 学 (13 科 目 ) 3-4 年 次 薬理・動態学 ( 9 科目) 2-4 年 次 病態・治療学( 8 科目) 3-4 年 次 薬剤・製剤学( 9 科目) 3-4 年 次 臨床薬学( 6 科目) 2-5 年 次 薬学アドバンスト教育( 6 科目) 6 年次 特別演習( 2 科目) 6 年次 卒業研究 5-6 年 次 薬 学 教 育 モ デ ル・コ ア カ リ キ ュ ラ ム 領 域 A〜 G に 掲 げ ら れ た ユ ニ ッ ト に 対 応 す る カ リキュラムと配当年次の関係は次のとおりである。 領 域 A: ヒ ュ ー マ ニ ズ ム に 関 す る 科 目 は 、 主 と し て 基 礎 分 野 に 含 ま れ る 一 般 教 養 科 目 が 該 当 す る 。お も に 1-2 年 次 に 配 当 し て い る が 、4 年 次 に も 配 当 し て 理 解 の深化をはかる。 - 27 - 領 域 B:薬 学 導 入 科 目 は 、主 と し て 専 門 基 礎 分 野 に 含 ま れ る 1,2 年 次 配 当 科 目 が 該 当 す る 。「 薬 学 へ の 招 待 」、「 早 期 体 験 学 習 」 は そ の 主 科 目 で あ る 。 領 域 C(1〜 3)[物 理 系 薬 学 を 学 ぶ ]: 主 と し て 物 理 系 薬 学 で 配 当 さ れ る 科 目 が 該 当 し 、お も に 1-3 年 次 に 学 修 す る 。 領 域 C(4〜 7)[化 学 系 薬 学 を 学 ぶ ]: 主 と し て 化 学 系 薬 学 で 配 当 さ れ る 科 目 が 該 当 し 、お も に 2-3 年 次 に 学 修 す る 。 領 域 C(8〜 10)[生 物 系 薬 学 を 学 ぶ ]: 主 と し て 生 物 系 薬 学 で 配 当 さ れ る 科 目 が 該 当 し 、お も に 2-3 年 次 に 学 修 す る 。 領 域 C(11〜 12)[健 康 と 環 境 ]: 主 と し て 衛 生 薬 学 で 配 当 さ れ る 科 目 が 該 当 し 、 お も に 3-4 年 次 に 学 修 す る 。 領 域 C(13〜 15)[薬 と 疾 病 ]: 主 と し て 薬 理 ・ 動 態 学 、 病 態 ・ 治 療 学 、 薬 剤 ・製 剤 学 、 臨 床 薬 学 で 配 当 さ れ る 科 目 が 該 当 し 、 お も に 2-4 年 次 に 学 修 す る 。 領 域 C(16〜 18)[医 薬 品 を つ く る ,薬 学 と 社 会 ]: 主 と し て 衛 生 薬 学 、 薬 剤 ・製 剤 学 で 配 当 さ れ る 科 目 が 該 当 し 、 お も に 3-4 年 次に学修する。 領域 D 実務実習: 「 事 前 実 習 」(4 年 次 )、 「 病 院 実 務 実 習 」(5 年 次 )お よ び「 薬 局 実 務 実 習 」(5 年 次 )が 該 当 す る 。 領域 E 卒業実習教育: 「 卒 業 研 究 」 (5-6 年 次 )及 び 「 薬 学 特 別 演 習 Ⅰ ,Ⅱ 」 (6 年 次 )が 該 当 す る 。 領域 F 薬学準備教育: 基 礎 分 野 の 科 目 (1-2 年 次 )お よ び 専 門 基 礎 分 野 の 科 目 (1-2 年 次 )が 該 当 す る 。 領域 G 薬学アドバンスト教育: 主 と し て 薬 学 ア ド バ ン ス ト 教 育 の 科 目 が 該 当 す る (6 年 次 )。 当該科目と他科目との関連性 「物質の理解」に関わる物理系薬学、化学系薬学科目を低学年次に、また「体の し く み 」を 学 ぶ 生 物 系 薬 学 の 科 目 も 比 較 的 低 学 年 次 に 配 当 し 、そ の 理 解 を も と に「 薬 の効果・作用」に関する薬理・動態学、病態・治療学、薬剤・製剤学、臨床薬学の 科目を比較的高学年次に配当した。また、これらの一般的な薬学専門教育のうえに 薬学アドバンスト教育および卒業研究を配置した。学修で得た知識が次の学習の基 礎として効果的に繋がるように、学びの順序を考慮したカリキュラム編成をしてい る。 根拠資料: 「学生要覧 2011」 「 薬 学 部 薬 学 科 授 業 概 要 ( シ ラ バ ス ) 2011 年 度 」 - 28 - 【 基 準 4 -1 -4 】 薬学教育モデル・コアカリキュラムに基づいた教育における総合的な学習成 果 が適切に評価されていること。 【観点 4 -1 - 4 -1 】 薬 学 教 育 モ デ ル ・ コ ア カ リ キ ュ ラ ム に 基 づ い た 教 育 に お け る 総 合 的な学習成果を測定するための指標が選定されていること。 【観点 4 -1 - 4 -2 】 選 定 さ れ た 指 標 に 基 づ い て 総 合 的 な 学 習 成 果 の 測 定 が 行 わ れ て い ること。 【観点 4 -1 - 4 -3 】 総 合 的 な 学 習 成 果 の 測 定 に 用 い た 指 標 の 妥 当 性 が 検 証 さ れ て い る ことが望ましい。 [現状] 本薬学部における薬学専門教育は、前述のごとく薬学教育モデル・コアカリキュ ラムに基づいて、授業科目の設定およびその配当学年次を考慮することにより、系 統的で総合的な学習成果をあげることができるように構築されている。各授業科目 の授業計画のなかで学修の到達目標を設定し、学習後の学生の到達度を客観的に測 定している。学習到達度の測定方法は科目により異なるが、おもに試験実施により 測定して成績評価するのが一般的である。各科目の成績評価結果はセメスタ毎に学 生に通知し、今後の学習計画の資料として活用させている。一方 薬学教育モデル・ コアカリキュラムに基づいた教育における総合的な学習成果を測定するための指標 と し て 、 GPA( Grade Point Average) 制 度 を 導 入 し て い る 。 各 科 目 の 成 績 が 60~ 69 を 1 点 、 70~ 79 を 2 点 、 80~ 89 を 3 点 、 90 以 上 を 4 点 と し 、 そ の 合 計 点 を 科 目 数 で除した値を指標としている。総合的な学習成果として学生にも通知している。 根拠資料: 「 学 生 要 覧 2011」 GPA 制 度 78- 79 ペ ー ジ - 29 - (4-2)大学独自の薬学専門教育の内容 【 基 準 4 -2 -1 】 大学独自の薬学専門教育が、各大学の理念と目標に基づいてカリキュラムに 適 確に含まれていること。 【観点 4 -2 - 1 -1 】 薬 学 教 育 モ デ ル ・ コ ア カ リ キ ュ ラ ム お よ び 実 務 実 習 モ デ ル ・ コ ア カリキュラム以外に、大学独自の薬学専門教育が各大学の理念と 目標に基づいて行われていること。 【観点 4 -2 - 1 -2 】 大 学 独 自 の 薬 学 専 門 教 育 が 、 科 目 あ る い は 科 目 の 一 部 と し て 構 成 されており、シラバス等に明示されていること。 【観点 4 -2 - 1 -3 】 大 学 独 自 の 薬 学 専 門 教 育 を 含 む 授 業 科 目 の 時 間 割 編 成 が 選 択 可 能 な構成になっているなど、学生のニーズに配慮されていることが 望ましい。 [現状] 鈴鹿医療科学大学は、平成 3 年 4 月に「科学技術の進歩を真に人類の福祉と健康 の向上に役立たせる」という建学の精神のもとに、日本放射線技師会をはじめ三重 県、鈴鹿市、日本放射線機器工業会などの団体や個人の協力のもと、日本で最初の 「 チ ー ム 医 療 」を 支 え る こ と の で き る コ メ デ ィ カ ル 人 材 養 成 の 四 年 制 大 学 と し て「 知 性と人間性を兼ね備えた専門技術者・研究者の育成」という教育理念の下、設立さ れた。保健衛生学部に放射線技術科学科、医療栄養学科、理学療法学科および医療 福祉学科が、医用工学部に臨床工学科および医用情報工学科が、鍼灸学部に鍼灸学 科 の 3 学 部 7 学 科 が 開 設 さ れ た の に 加 え て 、平 成 20 年 に 薬 学 部 薬 学 科 が 開 設 さ れ た 。 薬学部の理念、目的および目標は次のとおりである。 理念 豊かな人間性と倫理観を持ち、高度な薬学の知識と技能を備え、医療に貢献し、 ラ イ フ サ イ エ ン ス の 進 歩 に 寄 与 で き る 人 材 を 育 成 し 、人 類 の 健 康 と 福 祉 に 寄 与 す る 。 目的 1.病 め る 人 の 心 が 分 か る 深 い 人 間 性 と 命 を 尊 ぶ 高 い 倫 理 観 を 持 ち 、 患 者 中 心 の 医 療 ができる薬剤師を育成する。 2.幅 広 く 質 の 高 い 知 識 、技 能 お よ び 国 際 性 を 身 に つ け 、21 世 紀 の 健 康・医 療・福 祉 に貢献できる医療人としての薬剤師を育成する。 3.論 理 的 思 考 力 と 問 題 発 掘 ・ 解 決 能 力 を 持 ち 、 科 学 的 根 拠 に 基 づ く 薬 学 ・ ラ イ フ サ イエンス研究を推進し、新しい医療技術の発展に貢献できる薬剤師を育成する。 目標 次のような薬剤師の育成を目標とする。 1.病 め る 人 の 心 が 分 か る 豊 か な 人 間 性 と 高 い 倫 理 観 を 持 つ 薬 剤 師 2.高 い コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 持 ち チ ー ム 医 療 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 - 30 - 3.栄 養 ・ 保 健 ・ 環 境 な ど に 幅 広 い 知 識 を 持 ち 、 地 域 公 衆 衛 生 に 参 画 で き る 薬 剤 師 4.福 祉 ・ 介 護 ・ 在 宅 医 療 な ど を 熟 知 し 、 高 齢 者 医 療 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 5.東 洋 医 学 に 明 る く 、 セ ル フ メ デ ィ ケ ー シ ョ ン の 支 援 ・ 指 導 が で き る 薬 剤 師 6.医 薬 品 ・ 先 端 医 療 情 報 に 精 通 し 、 高 度 先 進 医 療 を 推 進 で き る 薬 剤 師 7.薬 学 ・ ラ イ フ サ イ エ ン ス 研 究 に 従 事 し 、 創 薬 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 8.国 際 性 を 持 ち 、 グ ロ ー バ ル に 活 動 で き る 薬 剤 師 大学独自の薬学部教育目標達成のために設定されている主な科目 目標 1 目標を達成するためのカリキュラム対応科目 生 命 倫 理 (1 年 次 ), 心 理 学 (1 年 次 ), 薬 学 へ の 招 待 (1 年 次 ), 哲 学 (1 年 次 ), 倫 理 学 (1 年 次 ),基 礎 薬 学 演 習 (1 年 次 ),臨 床 心 理 (2 年 次 ),医 療 福 祉 学 概 論 (3 年 次 ), 医 療 薬 学 演 習 (4 年 次 ) な ど 2 医 療 史 (1 年 次 ),医 学 概 論 (1 年 次 ),基 礎 薬 学 演 習 (1 年 次 ),チ ー ム 医 療 論 (2 年 次 ), 論 理 学 (2 年 次 ), 放 射 線 技 術 科 学 概 論 (3 年 次 ), 医 療 栄 養 学 概 論 (3 年 次 ), 理 学 療 法 学 概 論 (3 年 次 ), 医 療 福 祉 学 概 論 (3 年 次 ), 臨 床 工 学 概 論 (3 年 次 ), 医 用 情 報 工 学 概 論 (3 年 次 ), 鍼 灸 学 概 論 (3 年 次 ), 医 療 薬 学 演 習 (4 年 次 ) な ど 3 社 会 学 (1 年 次 ), 社 会 病 理 (1 年 次 ), 社 会 薬 学 (3 年 次 ), 公 衆 衛 生 学 (3 年 次 ), 食 品 衛 生 学 (3 年 次 ), 衛 生 化 学 (3 年 次 ), 疫 学 (3 年 次 ), 分 子 毒 性 学 (3 年 次 ), 栄 養 学 (4 年 次 ), 環 境 衛 生 学 (4 年 次 )、 食 品 機 能 学 (6 年 次 ) な ど 4 ス ポ ー ツ 健 康 科 学 (1 年 次 ), 医 療 福 祉 学 概 論 (3 年 次 ), 医 療 栄 養 学 概 論 (3 年 次 ), 地 域 医 療 論 (3 年 次 ),感 染 症 学 (4 年 次 ),栄 養 学 (4 年 次 ),食 品 機 能 学 (6 年 次 )な ど 5 天 然 物 化 学 (2 年 次 ),生 薬 学 Ⅰ (3 年 次 ),植 物 薬 品 化 学 (3 年 次 ),鍼 灸 学 概 論 (3 年 次 ), 社 会 薬 学 (3 年 次 ), 地 域 医 療 論 (3 年 次 ), 生 薬 学 Ⅱ (4 年 次 ) な ど 6 医 用 情 報 工 学 概 論 (3 年 次 ),分 子 病 態 ・治 療 学 (3 年 次 ),病 態 生 理 ・治 療 学 (3 年 次 ), 分 子 病 態 学 (3 年 次 ), 病 態 薬 学 (3 年 次 ), 医 薬 品 代 謝 学 (4 年 次 ), 神 経 病 態 生 理 学 (4 年 次 ),臨 床 病 態 学 (4 年 次 ),医 薬 品 情 報 学 (4 年 次 ),ゲ ノ ム 情 報 応 用 学 (6 年 次 ), 卒 業 研 究 (5~ 6 年 次 ) な ど 7 日 本 薬 局 方 概 論 ・治 験 (3 年 次 ), 腫 瘍 薬 学 (化 学 療 法 学 )(4 年 次 ), 卒 業 研 究 (5~ 6 年 次 ), 医 薬 品 ・食 品 安 全 学 (6 年 次 ), 糖 尿 病 治 療 学 (6 年 次 ), 医 薬 品 開 発 学 (6 年 次 ), 薬 剤 設 計 学 (6 年 次 ), ゲ ノ ム 情 報 応 用 学 (6 年 次 ), 分 子 予 防 薬 理 学 (6 年 次 ), 食 品 機 能 学 (6 年 次 ) な ど 8 英 語 Ⅰ ・Ⅱ (1 年 次 ), 英 語 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン Ⅰ ・Ⅱ (1 年 次 ), 経 済 理 論 (1 年 次 ), 英 語 Ⅲ ・Ⅳ (2 年 次 ), 日 本 経 済 (2 年 次 ), 論 作 文 (2 年 次 ), 薬 学 英 語 (3 年 次 ), 医 薬 品 情 報 学 (4 年 次 ), 医 薬 品 開 発 学 (6 年 次 ) な ど 本薬学部教育の薬学教育モデル・コアカリキュラムおよび実務実習モデル・コア カリキュラム以外の大学独自の薬学専門教育の 特徴として、次の点が挙げられる。 - 31 - 1) 全 学 年 に わ た り 、 基 礎 分 野 、 専 門 基 礎 分 野 お よ び 専 門 分 野 の す べ て の 科 目 や 演 習 科 目 に PBL( Problem-based Learning) 形 式 を 取 り 入 れ 、 学 生 が 主 体 的 に 問 題 と 向 き 合 い 、解 決 し て い く 手 段 と し て ど れ が 最 善 か の 視 点 で 物 事 を 考 え る 習 慣 を つ け る べ く 問 題 立 脚 型 演 習 を 展 開 す る 。PBL の 精 神 と 方 法 を 具 体 的 に 身 に つ け る た め の 特 徴 的 基 本 科 目 と し て 「 基 礎 薬 学 演 習 」( 1 年 次 配 当 )、「 医 療 薬 学 演 習 」( 4 年 次 配 当 ) が あ る 。 こ れ は 学 生 10 名 程 度 を 1 グ ル ー プ と し 、 教 員 が チ ュ ー タ ー と な り 、 学 生 が 自 分 の 考 え や 意 見 を 適 切 に 表 現 す る た め の 基 礎 知 識 、技 能 や 態 度 を 修 得 す る 。 2) 「 放 射 線 技 術 科 学 概 論 」、「 医 療 栄 養 学 概 論 」、「 理 学 療 法 学 概 論 」、「 医 療 福 祉 学 概 論 」、「 臨 床 工 学 概 論 」、「 医 用 情 報 工 学 概 論 」、「 鍼 灸 学 概 論 」 (い ず れ も 3 年 次 配 当 科 目 ) は 、教 育 目 標 で あ る チ ー ム 医 療 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 育 成 の 一 環 と し て 本 学 独 自 に 設 定 し て い る 教 育 科 目 で あ る 。チ ー ム 医 療 に 参 画 し て い る 医 療 従 事 者 の 果 た す役割を網羅的に理解するとともにコミュニケーション能力醸成が期待できる。 3) 「 ゲ ノ ム 情 報 応 用 学 」、「 分 子 予 防 薬 理 学 」、「 薬 剤 設 計 学 」、「 医 薬 品 ・ 食 品 安 全 学 」、 「 食 品 機 能 学 」、 「 糖 尿 病 治 療 学 」の 6 科 目 を 薬 学 ア ド バ ン ス ト 教 育 と し て い ず れ も 6 年 次 に 配 当 し て い る 。病 院 実 習 や 薬 局 実 習 の 終 了 後 、将 来 の 医 療・健 康 を 支 え る 薬 学 専 門 職 に 求 め ら れ る 最 新 の 知 識・情 報 を 学 ぶ こ と に よ り 、こ れ か ら の 社 会 に求められる要素を科学的に探究するための知識と態度を培う契機としたい科 目 と し て 設 定 し て い る 。将 来 の 薬 学 専 門 職 を 目 指 す 学 生 に は い ず れ の 科 目 も 履 修 で き るよう時間割編成済みである。 根拠資料: 「 薬 学 部 薬 学 科 授 業 概 要 ( シ ラ バ ス ) 2011 年 度 」 - 32 - 『薬学教育カリキュラム』 4 薬学専門教育の内容 [点検・評価] 教育課程の構成と教育目標が、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠してい ることを教員間で確認し、各 授 業 科 目 の 教 育 目 標 の 達 成 に 適 し た学 習 方 略 を 用い た 教 育 が 行 わ れ て い る 。 す な わ ち 、 薬学部講義、演習、実習は有機的に連動して おり、また、基礎と臨床との関連づけは、各科目シラバスの調整などに よりおこな っている。各授業科目の実施時期の整合性も精査・確認している。とくに、4 年次 「医療薬学演習」で患者症例解析演習を通して、これまでの基礎知識と臨床の融合 的 理 解 を 確 固 た る も の に す る 工 夫 を チ ュ ー ト リ ア ル 教 育 し て い る 。 さ ら に 、 GPA 制 度導入により、総合的な学習成果が評価されている。 コメディカル総合大学である鈴鹿医療科学大学の理念と目標が薬学専門のカリ キュラムに適確に含まれている。 [改善計画] 特にない。 - 33 - 5 実務実習 (5-1)実務実習事前学習 【 基 準 5 -1 -1 】 実 務 実 習 モ デ ル ・コ ア カ リ キ ュ ラ ム に 準 拠 し て 事 前 学 習 が 適 切 に 実 施 さ れ て いること。 【観点 5 -1 - 1 -1 】 教 育 目 標 が 実 務 実 習 モ デ ル ・ コ ア カ リ キ ュ ラ ム に 準 拠 し て い る こ と 。 【観点 5 -1 - 1 -2 】 学 習 方 法 、 時 間 、 場 所 等 が 実 務 実 習 モ デ ル ・ コ ア カ リ キ ュ ラ ム に 沿って実施されていること。 【観点 5 -1 - 1 -3 】 実 務 実 習 事 前 学 習 に 関 わ る 指 導 者 が 、 適 切 な 構 成 と 十 分 な 数 で あ ること。 【観点 5 -1 - 1 -4 】 実 務 実 習 に お け る 学 習 効 果 が 高 め ら れ る 時 期 に 実 施 さ れ て い る こ と 。 【観点 5 -1 - 1 -5 】実 務 実 習 事 前 学 習 の 目 標 達 成 度 を 評 価 す る た めの 指 標 が 設 定 さ れ 、そ れ に 基 づ い て 適 切 に評 価 さ れ て い る こ と 。 【観点 5 -1 - 1 -6 】 実 務 実 習 の 開 始 と 実 務 実 習 事 前 学 習 の 終 了 が 離 れ る 場 合 に は 、 実 務実習の直前に実務実習事前学習の到達度が確認されていること が望ましい。 [現状] 実務実習事前学習は、病院および薬局における長期実務実習に入る前に、その教 育効果を高めるために、大学内演習施設において実務的な「講義」および「実習・ 演習」を行うものである。本学では 4 年次後期に、実務実習モデル・コアカリキュ ラムにある学習方略に基づき、 「 事 前 学 習 を 始 め る に あ た っ て 」、 「 処 方 せ ん と 調 剤 」、 「 疑 義 照 会 」、「 医 薬 品 の 管 理 と 供 給 」、「 リ ス ク マ ネ ジ メ ン ト 」、「 服 薬 指 導 と 患 者 情 報 」 を 網 羅 し た 内 容 の 実 務 実 習 事 前 学 習 を 90 分 167 コ マ で 実 施 し て い る 。 講義は、実務家教員 5 名(教授 2 名、准教授 3 名)で担当し、学生全員を対象に 講 義 室 で 実 施 し て い る 。ま た 、三 重 県 内 に 勤 務 す る 薬 剤 師( 10 名 )を 外 部 講 師 と し て招聘している。実習・演習については実務家教員に加えて薬学部の他分野に所属 する教員が協力し、臨床薬学センターで小グループに分け実施している。臨床薬学 センターは、医療現場を想定して設計されており、模擬薬局、調剤室、製剤室、無 菌 室 、 TDM 室 、 模 擬 病 棟 か ら 成 っ て い る 。 実務実習事前学習は、実務実習モデル・コアカリキュラムに準拠して実施している。 また、実務経験のある実務家教員以外の薬学部教員にも指導協力を得られる体制が 構築できている。さらに、三重県薬剤師会、三重県病院薬剤師会の協力により、外 部講師を招聘することもできている。実習・演習では総合演習を実施し学習到達度 の確認を行い、その結果を学生にフィードバックすることで学習効果を大いに高め ることができている。 到達目標および達成度の評価方法は授業概要に明記し公開されており、それに沿 って評価している。 - 34 - なお、学生は、実務実習事前学習の終了(1月末)から 3 カ月経過した 5 月以降 に実務実習に入ることになる。そのため 4 月以降の実務実習直前にそれぞれに事前 学習内容の総合復習時間を設けることを計画している。 根拠資料: 「 薬 学 部 薬 学 科 授 業 概 要 ( シ ラ バ ス ) 2011 年 度 」 2011 年 度 実 務 実 習 事 前 学 習 実 習 書 2011 年 度 実 務 実 習 事 前 学 習 日 程 表 - 35 - (5-2)薬学共用試験 【 基 準 5 -2 -1 】 薬 学 共 用 試 験 ( CBT お よ び OSCE)を 通 じ て 実 務 実 習 を 履 修 す る 学 生 の 能 力 が 一定水準に到達していることが確認されていること。 【観点 5 -2 - 1 -1 】実 務 実 習 を 行 う た め に 必 要 な 能 力 を 修 得 し て いる こ と が 、薬 学 共 用 試 験 セ ン タ ー の 提 示 した 合 格 基 準 に 基 づ い て 確 認 さ れ て い る こ と 。 【観点 5 -2 - 1 -2 】 薬 学 共 用 試 験 ( CBT お よ び OSCE) の 実 施 時 期 、 実 施 方 法 、 受 験 者 数、合格者数および合格基準が公表されていること。 [現状] 平 成 23 年 12 月 23 日 に OSCE、 平 成 24 年 1 月 28 日 に CBT を 実 施 し た 。 本 試 験 を 通 じ 、 両 試 験 に 合 格 し た 85 名 が 実 務 実 習 を 履 修 で き る こ と を 平 成 24 年 3 月 8 日 開 催の薬学部教授会で了承した。 平 成 24 年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 薬 学 部 共 用 試 験 結 果 実施日 OSCE 合格者数 本試験 合格基準 総 合 評 価 70%以 上 平 成 23年 12月 23日 CBT 受験者数 86名 86名 本試験 概 略 評 価 5以 上 正 答 率 60%以 上 平 成 24年 1月 28日 共用試験 85名 * 85名 * 85名 85名 病気による欠席者 1名 根拠資料: 2011 年 度 OSCE 実 施 要 項 2011 年 度 CBT 実 施 要 項 2011 年 度 OSCE 結 果 資 料 2011 年 度 CBT 結 果 資 料 薬学部教授会議事録 公表 URL: http://www.suzuka-u.ac.jp/index.shtml - 36 - 【 基 準 5 -2 -2 】 薬 学 共 用 試 験 ( CBT お よ び OSCE) を 適 正 に 行 う 体 制 が 整 備 さ れ て い る こ と 。 【観点 5 -2 - 2 -1 】 薬 学 共 用 試 験 セ ン タ ー の 「 実 施 要 項 」 に 基 づ い て 行 わ れ て い る こ と 。 【観点 5 -2 - 2 -2 】学 内 の CBT 委 員 会 お よ び O SCE 委 員 会 が 組 織 さ れ 、薬 学 共 用 試 験 が 公正かつ円滑に実施されるよう機能していること。 【観点 5 -2 - 2 -3 】CBT お よ び OSCE を 適 切 に 行 え る よ う 、学 内 の 施 設 と 設 備 が 整 備 さ れていること。 [現状] 本 薬 学 部 は 、 平 成 23 年 12 月 23 日 に OSCE、 平 成 24 年 1 月 28 日 に CBT を 実 施 し た 。 OSCE は 外 部 評 価 者 を 依 頼 し 学 外 モ ニ タ ー 員 の 立 ち 会 い の 下 に 、 CBT は 学 外 モ ニ タ ー 員 の 立 ち 会 い の 下 、 薬学共用試験センター作成の「薬学共用試験実施要項」に沿 って行われた。 本 学 薬 学 部 創 立 時 の 平 成 20 年 度 か ら OSCE 委 員 会 と CBT 委 員 会 が 設 置 さ れ 、 全 教 職 員 の 協 力 を 得 て 薬 学 共 用 試 験 に 取 り 組 ん で い る 。OSCE 委 員 会 は 、OSCE に 関 す る 事 項を審議し、ステーションの設営と運営、評価者・模擬患者・スタッフの事前講習 会、評価表の入力等を担当している。 CBT 委 員 会 は 、 CBT に 関 す る 事 項 を 審 議 し 、 CBT 体 験 受 験 、 本 試 験 の 計 画 ・ 実 施 、 使用するコンピュータの準備・調整を担当している。 平 成 23 年 度 の OSCE は 、 本 学 白 子 キ ャ ン パ ス 1 号 館 の 教 室 ( ゼ ミ 室 、 予 備 室 等 ) および臨床薬学センターを使用して実施した。本学教職員が評価者、誘導員等を担 当 し 、 学 外 か ら 外 部 評 価 者 、 模 擬 患 者 が 参 加 し た 。 OSCE に 必 要 な ク リ ー ン ベ ン チ 、 試薬棚等の設備や器具類は十分整備されている。 平 成 23 年 度 の CBT は 、ICT 教 育 セ ン タ ー の 協 力 の 下 、白 子 キ ャ ン パ ス の 情 報 演 習 室 と 、 隣 接 す る 1206 講 義 室 に 臨 時 に 設 置 さ れ た コ ン ピ ュ ー タ を 用 い て 実 施 し た 。 根拠資料: OSCE 実 施 要 項 CBT 実 施 要 項 薬学部教授会議事録 - 37 - (5-3) 病院・薬局実習 【 基 準 5 -3 -1 】 実務実習を円滑に行うために必要な体制が整備されていること。 【観点 5 -3 - 1 -1 】 実 務 実 習 委 員 会 が 組 織 さ れ 、 実 務 実 習 が 円 滑 に 実 施 さ れ る よ う 機 能していること。 【観点 5 -3 -1 -2 】 実 務 実 習 に 関 す る 個 々 の 責 任 の 所 在 が 明 確 に さ れ て い る こ と 。 【観点 5 -3 - 1 -3 】 実 務 実 習 に 先 立 ち 、 必 要 な 健 康 診 断 、 予 防 接 種 な ど の 実 施 状 況 が 確認されていること。 【観点 5 -3 - 1 -4 】 薬 学 部 の 全 教 員 が 積 極 的 に 参 画 し て い る こ と が 望 ま し い 。 [現状] 実務実習や病院、薬局との連携等、実務実習を円滑に実施し、統括していく部門 として病院・薬局実務実習委員会が設置されている。本委員会は実務実習に向けて の準備を進めるとともに実務実習を円滑に実施するための対策を検討し講じていく。 また実習施設との連携窓口として問題等が発生した場合に対応するために実務実習 支援室(危機管理委員会)を設置している。 病院・薬局実務実習委員会では病院実務実習、薬局実務実習概要の作成、各実習 施 設 へ の 学 生 の 配 属( 学 生 の 割 り 振 り は 東 海 地 区 調 整 機 構 を 介 し て 行 わ れ る )、教 員 の巡回指導の準備、巡回スケジュールの作成、調整等を行なっている。 実 務 実 習 に 先 立 っ て 、薬 学 部 生 の 了 解 と 承 諾 書 を 得 た う え で 、ア レ ル ギ ー 検 査 、B 型肝炎、ツベルクリン反応検査などを行う。同様に学生の罹患防止のため、必要に 応じて風疹、麻疹、インフルエンザなどの予防接 種を行う。また個人情報に配慮し ながら学生の現在の罹患状態、既往症についても実務実習担当教員等が中心となっ て把握するよう努めている。 実務実習実施にあたっては、実務家教員 5 名を中心に、本薬学部全教員の協力の もと成される体制を構築中である。病院・薬局実務実習委員会は実務家教員に加え て、医療系専任教員が参画し実務実習にそれぞれの立場で関与し、実務実習施設割 り振り状況や実習施設スケジュール案等につき検討を行っている。 根拠資料: 2011 年 度 病 院 ・ 薬 局 実 務 実 習 委 員 会 議 事 録 2011 年 度 実 務 実 習 支 援 室 ( 危 機 管 理 委 員 会 ) 議 事 録 - 38 - 【 基 準 5 -3 -2 】 学生の病院・薬局への配属が適正になされていること。 【観点 5 -3 - 2 -1 】 学 生 の 配 属 決 定 の 方 法 と 基 準 が 事 前 に 提 示 さ れ 、 配 属 が 公 正 に 行 われていること。 【観点 5 -3 - 2 -2 】 学 生 の 配 属 決 定 に 際 し 、 通 学 経 路 や 交 通 手 段 へ の 配 慮 が な さ れ て 【観点 5 -3 - 2 -3 】 遠 隔 地 に お け る 実 習 が 行 わ れ る 場 合 は 、 大 学 教 員 が 当 該 学 生 の 実 いること。 習および生活の指導を十分行うように努めていること。 [現状] 東海地区の学生の配属は、東海地区 7 薬系大学が所属する東海地区調整機構委員 会ならびに小委員会ワーキング・グループにおいて調整して公正に学生の配属調整 がなされている。配属調整の方法や学生の住居地による施設配属の基準が東海地区 調整機構から示され、大学がこれに従い学生の配属先を決定している。配属は事前 に大学のワーキング・グループ担当者に提示され、実務実習の実施に必要な実習受 入先や受入施設との契約等の書類を検討し、学生がそれを受けて配属先が決定され る。 病 院 お よ び 薬 局 に お け る 実 務 実 習 は 、一 般 社 団 法 人 薬 学 教 育 協 議 会 の 病 院・薬 局 実務実習東海地区調整機構に調査を依頼し、東海地区調整機構で 調整された施設に て実施される。学生の実習施設への具体的な配置方法は調整機構に提出された実習 施設からの調査票に基づき、現住所と実習施設への通勤距離や通勤時間等を配慮し て本学学生の実務実習配属先を決定している。つまり、実習施設は住居、下宿先か らあまり遠くない施設に配属できるように配慮している。 東海地区以外の遠隔地施設での実務実習を実施する場合も同様に、東海地区調整 機構を介し、教員が当該学生の実習および生活の指導を十分に行えるよう施設と連 携を図るとともに訪問指導を実施する予定である。 平 成 24 年 度 か ら 開 始 す る 実 務 実 習 で は 、教 員 は 学 生 の 実 務 実 習 や 生 活 指 導 に つ い て実習期間中のⅠ期、Ⅱ期、Ⅲ期において計 3 回病院、薬局の実務実習施設を訪問 し、現場の薬剤師と情報交換や意見交換を行い、その結果を学生にフィードバック し円滑な実務実習ができるように準備を進めている。 根拠資料: 2011 年 度 東 海 地 区 調 整 機 構 委 員 会 ・ 小 委 員 会 ワ ー キ ン グ ・ グ ル ー プ 議事録 2012 年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 薬 学 部 薬 学 科 実 務 実 習 学 生 配 置 表 - 39 - 『薬学教育カリキュラム』 5 実務実習 [点検・評価] 事 前 実 習 は 、 実務実習モデル・コアカリキ ュラムに準拠して実施できている。また、 本学の実務家教員以外に三重県薬剤師会、三重県病院薬剤師会から外部講師、さら に 本 学 の 実 務 家 教 員 以 外 の 教 員 を 加 え た 教 育 体 制 を 確 立 し て い る 。2012 年 度 の 各 実 務実習直前に、事前学習内容の総合復習時間を設けることを計画している。 平 成 23 年 度 4 年 次 生 は 、病 気 欠 席 者 1 名 を 除 く 全 員 が 薬 学 共 用 試 験( OSCE、CBT) を受験して合格した。薬学共用試験により、実務実習を行うために必要な一定水準 の学力を有していることが担保されている。 本 学 の 共 用 試 験 は 、 薬 学 共 用 試 験 セ ン タ ー の 「 薬学共用試験実施要項」に基づき、 適正に行われている。 実務実習を円滑に行うために必要な体制が整備され、学生の病院・薬局への配属 計画が適正になされている。 [改善計画] 特にない。 - 40 - 6 問題解決能力の醸成のための教育 (6-2)問題解決型学習 【 基 準 6 -2 -1 】 問題解決能力の醸成に向けた教育が、全学年を通して効果的に実施されてい る こと。 【観点 6 -2 - 1 -1 】 問 題 解 決 能 力 の 醸 成 に 向 け た 教 育 が 全 学 年 を 通 し て 実 施 さ れ 、 シ ラバスに内容が明示されていること。 【観点 6 -2 - 1 -2 】参 加 型 学 習 、グ ル -プ 学 習 、自 己 学 習 な ど 、学 生 が 能 動 的 に 問 題 解 決に取り組めるよう学習方法に工夫がなされていること。 【観点 6 -2 - 1 -3 】 問 題 解 決 能 力 の 醸 成 に 向 け た 授 業 科 目 に お い て 、 各 科 目 の 目 標 達 成度を評価するための指標が設定され、それに基づいて適切に評 価されていること。 【観点 6 -2 - 1 -4 】卒 業 研 究 や problem-based learning な ど の 問 題 解 決 型 学 習 の 実 質 的 な 実 施 時 間 数 が 18 単 位( 大 学 設 置 基 準 に お け る 卒 業 要 件 単 位 数 の 1/ 10) 以 上 に 相 当 す る よ う 努 め て い る こ と 。 [現状] 本学薬学部教育の特徴のひとつとして全学年に渡り、基礎分野、専門基礎分野お よ び 専 門 分 野 の す べ て の 科 目 や 演 習 科 目 に PBL( Problem-based learning) 形 式 を 取り入れ、学生が主体的に問題と向き合い、解決していく手段としてどれが最善か の視点で物事を考える習慣をつけるべく問題立脚型演習を展開する点が挙げられる。 PBL の 精 神 と 方 法 を 具 体 的 に 身 に つ け る た め の 基 本 科 目 と し て 「 基 礎 薬 学 演 習 」( 1 年 次 配 当 )と「 医 療 薬 学 演 習 」 ( 4 年 次 配 当 )を 配 置 し て い る 。該 当 す る 主 な 教 科 目 を次に示す。 問 題 解 決 能 力 醸 成 が は か れ る 主 要 教 科 目 (カ ッ コ 内 は 単 位 数 ) 学年次 教科目 1 基 礎 薬 学 演 習 (1), 早 期 体 験 学 習 (1) 2 物 理 系 薬 学 実 習 Ⅰ (1), 物 理 系 薬 学 実 習 Ⅱ (1), 化 学 系 薬 学 実 習 Ⅰ (1), 化 学 系 薬 学 実 習 Ⅱ (1) 3 生 物 系 薬 学 実 習 Ⅰ (1), 生 物 系 薬 学 実 習 Ⅱ (1), 衛 生 薬 学 実 習 Ⅰ (1), 衛 生 薬 学 実 習 Ⅱ (1) 4 薬 理 ・ 動 態 学 実 習 Ⅰ (1), 薬 理 ・ 動 態 学 実 習 Ⅱ (1), 薬 剤 ・ 製 剤 学 実 習 Ⅰ (1), 薬 剤 ・ 製 剤 学 実 習 Ⅱ (1) 医 療 薬 学 演 習 (1), 事 前 実 習 (4) 5 病 院 実 習 (10), 薬 局 実 習 (10), 卒 業 研 究 6 卒 業 研 究 (8 (5 年 次 と の 合 算 ) ), 薬 学 特 別 演 習 Ⅰ (4), 薬 学 特 別 演 習 Ⅱ (4) 実習・演習科目など、問題解決醸成がはかれる科目を全学年にわたって配置して - 41 - いる。また、その内容は、授業概要(シラバス)に記載されている。 上記のいずれの教科目も、学生が能動的に問題解決に取り組める参加型学習で、 グループ学習、自己学習なども取り入れて実施している。 ここで挙げた授業科目における目標達成度の評価指標は、授業科目毎に設定され て お り 、そ の 概 要 は「 授 業 概 要 」( シ ラ バ ス )に 記 載 さ れ て い る 。た だ し 、5 年 次 お よ び 6 年 次 配 当 科 目 の 教 育 は 平 成 24 年 度 以 降 に な る の で そ れ ら の 科 目 の 記 載 は 無 い が、順次シラバスに記載予定である。 問題解決能力醸成を図る主な教科目の単位数合計は、学外実施の病院実習、薬局 実 習 を 除 い て も 、 35 単 位 と な り 、 こ れ は 卒 業 要 件 単 位 数 の 約 20%に 該 当 す る 。 根拠資料: 「 学 生 要 覧 2011」 「 薬 学 部 薬 学 科 授 業 概 要 ( シ ラ バ ス ) 2011 年 度 」 - 42 - 『薬学教育カリキュラム』 6 問題解決能力の醸成のための教育 [点検・評価] 問題解決能力の醸成に向けた教育が、全学年を通して効果的に実施されている。 [改善計画] 特に改善計画はない。 - 43 - 『 学 生 』 7 学生の受入 【 基 準 7 -1 】 理念と目標に照らしてアドミッション・ポリシー(入学者受入方針)が設定 さ れ、公表されていること。 【観点 7 -1 - 1 】理 念 と 目 標 に 照 ら し て ア ド ミ ッ シ ョ ン・ポ リシ ー が 設 定 さ れ て い る こ と 。 【観点 7 -1 - 2 】ア ド ミ ッ シ ョ ン・ポ リ シ ー を 設 定 す る た め の 責 任 あ る 体 制 が と ら れ て いること。 【観点 7 -1 - 3 】 ア ド ミ ッ シ ョ ン ・ ポ リ シ ー な ど が ホ ー ム ペ ー ジ 等 を 通 じ て 公 表 さ れ 、 学生の受入に関する情報が入学志願者に対して事前に周知されてい ること。 [現状] 平成20年、鈴鹿医療科学大学に薬学部薬学科が設置され 、そ の 理 念 と 目 標 を 次 の ように掲げた。 理念:豊かな人間性と倫理観を持ち、高度な薬学の知識と技能を備え、医療に貢 献し、ライフサイエンスの進歩に寄与できる人材を育成し、人類の健康と福祉に寄 与する。 目標: 次のような薬剤師の育成を目標とする。 1.病 め る 人 の 心 が 分 か る 豊 か な 人 間 性 と 高 い 倫 理 観 を 持 つ 薬 剤 師 2.高 い コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 持 ち チ ー ム 医 療 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 3.栄 養 ・ 保 健 ・ 環 境 な ど に 幅 広 い 知 識 を 持 ち 、 地 域 公 衆 衛 生 に 参 画 で き る 薬 剤 師 4.福 祉 ・ 介 護 ・ 在 宅 医 療 な ど を 熟 知 し 、 高 齢 者 医 療 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 5.東 洋 医 学 に 明 る く 、 セ ル フ メ デ ィ ケ ー シ ョ ン の 支 援 ・ 指 導 が で き る 薬 剤 師 6.医 薬 品 ・ 先 端 医 療 情 報 に 精 通 し 、 高 度 先 進 医 療 を 推 進 で き る 薬 剤 師 7.薬 学 ・ ラ イ フ サ イ エ ン ス 研 究 に 従 事 し 、 創 薬 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 8.国 際 性 を 持 ち 、 グ ロ ー バ ル に 活 動 で き る 薬 剤 師 アドミッション・ポリシーは、薬学部薬学科の理念と目標に照らして、 薬学部設 置準備室が立案し、薬学部教授会の議を経て承認された。 アドミッション・ポリシー: 人々の健康を守り、福祉の充実に意欲を持つ人、優れた良識、広い視野、豊かな 感性、そして何よりも大切な、温かい心で人々の支援をすることをいとわない人、 - 44 - 高度医療の技術者、研究者、教育者等になることを望んでいる人 を求めている また、求められる具体的な人物像としては次の5つを定めた。 1. 医 療・保 健・福 祉 な ど に 対 す る 学 習 意 欲 が 旺 盛 で 、常 に 幅 広 い 教 養 、新 し い 知 識 や技術などを求める人 2. 温 か い 思 い や り 、 親 切 心 、 豊 か な 感 性 な ど を 持 つ 人 3. 礼 儀 正 し く 、 人 と の 和 を 大 切 に す る 人 4. 多 様 な 考 え 方 を 受 け 入 れ 、 主 体 的 、 論 理 的 に 行 動 で き る 人 5. 企 画 力 、判 断 力 、実 行 力 な ど の 実 践 的 問 題 解 決 能 力 を 身 に つ け 社 会 に 貢 献 す る こ とに意欲を持つ人 アドミッション・ポリシーと求められる人物像は、学生要覧およびホームページ で公表されている。 根拠資料: 「学生要覧 2011」 鈴鹿医療科学大学薬学部ホームページ(アドミッション・ポリシー) http://www.suzuka-u.ac.jp/education/pp/index.html#2 - 45 - 【 基 準 7 -2 】 学生の受入に当たって、入学志願者の適性および能力が適確かつ客観的に評 価 されていること。 【観点 7 - 2 -1 】 入 学 志 願 者 の 評 価 と 受 入 の 決 定 が 、 責 任 あ る 体 制 の 下 で 行 わ れ て いること。 【観点 7 -2 - 2 】入 学 者 選 抜 に 当 た っ て 、入 学 後 の 教 育 に 求 め ら れ る 基 礎 学 力 が 適 確 に 評価されていること。 【観点 7 - 2 -3 】 医 療 人 と し て の 適 性 を 評 価 す る た め の 工 夫 が な さ れ て い る こ と が 望ましい。 [現状] 入学者選抜試験を行なうために、本学学長を委員長とする入試関係ワーキンググ ループと入学選抜審査会議が設置されている。構成員は、前者は各学部長、教務部 長、各学科長、後者は理事長、学長、各学部長、法人事務局長、大学事務局長であ る。その実施要項については、薬学部教授会、薬学科学科会議の了承のもとに行な われている。合否については、入試ワーキンググループの原案を元に、薬学部教授 会の審議、承認のもと、入学選抜審査会議にて決定される。 本学の教育理念、本薬学部が育成を目標とする薬剤師像、アドミッション・ポリ シーにそった学生を多く受け入れるために以下の複数の内容の入学者選抜試験を行 な っ て い る 。 AO 入 試 は 行 な っ て い な い 。 推 薦 入 試 1 期 〜 3 期;1 期 に は 基 礎 テ ス ト 方 式 と 面 接 方 式 、さ ら に 指 定 校 方 式 と 公 募があり、公募は本学以外での受験が可能である。 2 期と 3 期は面接方式のみであ る。面接方式には、公募枠、特別枠、推薦枠がある。 一 般 入 試 A、B;A 日 程 は 、3 科 目 入 試 と 化 学 重 視 型( 2 科 目 )入 試 が あ り 、本 学 以 外 で も 受 験 が 可 能 で あ る 。 B 日 程 は 、2 科 目 入 試 と 化 学 重 視 型 (1 科 目 )入 試 が あ る 。 それぞれの合格者数は、志願者比率で配分している。本学以外での受験が可能であ る。 センター利用方式前期、後期;独自試験は実施せず、大学入試センター試験の結 果で学力を評価している。 入学者選抜にあたり、それぞれの選抜方式毎に最も適当と考えられる評価法によ り入学者の基礎学力を評価しており、以下に示すように化学 I を共通評価項目とし て い る ( 自 己 推 薦 枠 を 除 く )。 推 薦 入 試 1 期 ~ 3 期 ; 1 期 の 基 礎 テ ス ト 方 式 は 、 2 科 目 ( 化 学 I 必 須 、 英 語 I・ 数 学 I ・数 学 A・生 物 I か ら 1 科 目 選 拓 、200 点 )と 調 査 書・推 薦 書( 100 点 )で 評 価 している。面接方式のうち、公募枠・特別枠は、化学 I の履修者で高校の成績が 一 定 以 上 か つ 学 校 長 の 推 薦 を う け た 者 に 対 し 、 面 接 200 点 + 調 査 書 ・ 志 望 動 機 書 ・ 推 薦 書 100 点 で 評 価 し て い る 。 自 己 推 薦 枠 は 、 年 齢 制 限 無 し で 特 に 基 準 は 設 け ず 、 面 - 46 - 接 200 点 + 自 己 推 薦 書 100 点 で 評 価 し 、 社 会 人 な ど 多 様 な 人 材 の 受 け 入 れ を 念 頭 に 置いたものである。 一 般 入 試 A、B;A 日 程 の 3 科 目 入 試 は 、化 学 I( 必 須 、100 点 )と 、英 語 (I・II)、 数 学 (I・ II・ A)、 化 学 II、 生 物 I、 物 理 I か ら 2 科 目 選 択 ( 各 100 点 ) で 評 価 し て い る 。化 学 重 視 型 は 、化 学 I( 必 須 、200 点 ) と 、選 択 科 目 1 科 目( 100 点 )で 評 価 し て い る 。 B 日 程 の 2 科 目 入 試 は 、 化 学 I( 必 須 、 100 点 ) と 、 英 語 (I・ II)、 数 学 (I・ II・ A)、 化 学 II、 生 物 I か ら 1 科 目 選 択 ( 100 点 ) で 評 価 し て い る 。 化 学 重 視 型 は 、 化 学 I の み ( 200 点 ) で 評 価 し て い る 。 センター利用方式前期、後期;前期は、大学入試センター試験成績のうち、化学 I( 必 須 ) と 、 数 学 ( I・ A)、 数 学 ( II・ B)、 物 理 I、 地 学 I、 生 物 I、 英 語 の う ち 高 得 点 2 科 目( 300 点 満 点 )で 評 価 し て い る 。後 期 は 、化 学 I( 必 須 )と 、数 学( I・A)、 数 学 ( II・ B)、 物 理 I、 地 学 I、 生 物 I、 英 語 の う ち 高 得 点 1 科 目 ( 200 点 満 点 ) で 評価している。 推薦入試の面接方式では、複数の薬学科教員による個別面接を 行なっている。課 されたテスト成績、高等学校の学業成績・課外活動のほか、アドミッション・ポリ シーに関わる試問に対する返答に基づいて受験生の適性を評価している。 根拠資料: 鈴鹿医療科学大学薬学部教授会議事録 鈴鹿医療科学大学薬学部学科会議議事録 鈴鹿医療科学大学ホームページ:学部入試要項 - 47 - 【 基 準 7 -3 】 入学者数が所定の入学定員数と乖離していないこと。 【観点 7 -3 - 1 】 入 学 者 数 が 所 定 の 入 学 定 員 数 を 大 き く 上 回 っ て い な い こ と 。 【観点 7 -3 - 2 】 入 学 者 数 が 所 定 の 入 学 定 員 数 を 大 き く 下 回 っ て い な い こ と 。 [現状] 本 薬 学 部 の 入 学 定 員 数 は 100 名 で あ る 。入 学 者 は 、開 設 年 度 の 平 成 20 年 度 は 114 名 、 21 年 度 115 名 、 22 年 度 101 名 、 そ し て 23 年 度 は 109 名 で あ り 、 所 定 の 入 学 定員数と乖離はしていない。 根拠資料: 年 度 別 入 学 者 数 推 移 ( 基 準 8−2−2 の 表 参 照 ) 各年度入学者数:鈴鹿医療科学大学薬学部教授会議事録 各年度入学者数:鈴鹿医療科学大学薬学部学科会議議事録 - 48 - 『 学 生 』 7 学生の受入 [点検・評価] 理 念 と 目 標 に 照 ら し て ア ド ミ ッ シ ョ ン・ポ リ シ ー( 入 学 者 受 入 方 針 )が 設 定 さ れ 、 公表されている。学生の受入に当たって、アドミッション・ポリシーに基づき、入 学 志 願 者 の 適 性 お よ び 能 力 が 適 確 か つ 客 観 的 に 評 価 さ れ て い る 。ま た 、平 成 20 年 度 の薬学部薬学科の開設以来、入学者数が所定の入学定員数と乖離していない。 [改善計画] 特にない。 - 49 - 8 成績評価・進級・学士課程修了認定 (8-1)成績評価 【 基 準 8 -1 -1 】 各科目の成績評価が、客観的かつ厳正に行われていること。 【観点 8 -1 - 1 -1 】 成 績 評 価 の 基 準 が 設 定 さ れ 、 か つ 学 生 に 周 知 さ れ て い る こ と 。 【観点 8 -1 - 1 -2 】 当 該 成 績 評 価 基 準 に 従 っ て 成 績 評 価 が 行 わ れ て い る こ と 。 【観点 8 -1 -1 -3 】成 績 評 価 の 結 果 が 、必 要 な 関 連 情 報 と と も に 当 事 者 で あ る 学 生 に 告 知されていること。 [現状] 1) 成 績 評 価 の 基 準 本学においては、成績の評価及び評価を受けうる資格について、鈴鹿医療科学大 学 学 則 第 7 章 教 育 課 程 及 び 履 修 方 法 の 第 22 条 お よ び 第 24 条 に 、以 下 の よ う に 定 め 、 この基準に従って成績評価を行っている。 第 7 章教育課程及び履修方法 第 22 条 授業科目を履修し、その試験に合格した者には、所定の単位を与える。 第 24 条 授 業 科 目 の 試 験 の 成 績 は 、秀 、優 、良 、可 、不 可 の 5 段 階 を も っ て 表 示 し 、 秀、優、良、可を合格とする。 ま た 、「 学 生 要 覧 2011」 の 教 務 関 連 要 項 の 5. 試 験 ・ 成 績 に つ い て 、 ( 1) 定 期 試 験 ⑦ 成 績 評 価 、 に は 次 の 記 載 が あ る 。 a) 定 期 試 験 の 成 績 お よ び 平 常 の 学 習 態 度 等 に よ っ て 評 価 さ れ ま す 。 た だ し 、 演 習 、 実技、実験・実習等は、平常の学習態度等により評価を行う場合があります。 b) 評 価 は 次 の と お り で 秀・優・良・可 が 合 格 で す 。な お 、他 大 学 等 で の 履 修 済 単 位 の 場 合 は 認 定 と な り ま す 。(「 良 」 に 相 当 す る 評 価 ) な お 、 一 度 履 修 し て 合 格 し た 科目の成績評価は変更できません。 c) 「 不 合 格 」評 価 に つ い て は 、学 科 に よ っ て 再 履 修 の 内 容 が 異 な り ま す の で 学 科 の 指示に従ってください。 点数 成績表示 判定 100~ 90 秀 89~ 80 優 79~ 70 良 69~ 60 可 59~ 0 不可 不合格 他大学等の単位認定 認 認定 合格 なお④受験資格、には次の記載がある。 受験資格の有無については、担当教員の裁量により判 定します。受験無資格者 - 50 - は定期試験を受験することができません。したがって不合格となり、その授業科目 の単位取得を希望する場合、次年度に改めて再履修しなければなりません。 2) 成 績 評 価 基 準 の 学 生 へ の 周 知 「 学 生 要 覧 2011」に 上 記 の 記 載 が あ り 、学 生 に 周 知 し て い る 。ま た 、毎 年 、年 度 初めに行う各学年次生対象のオリエンテーションで、薬学部教務部長が、評価基準 に つ い て ス ラ イ ド 並 び に 配 付 資 料 を 用 い て 説 明 し 、学 生 へ の 周 知 徹 底 を 図 っ て い る 。 3) 成 績 評 価 の 方 法 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 授 業 概 要( シ ラ バ ス )の「 6.評 価 方 法 」の 項 目 に 、各 授 業 科 目 の成績評価の具体的方法を明記している。多くの授業科目は概ね定期試験結果重視 の評価を行っている。実習については、出席、参加態度、レポート及び試験などに より複数の教員が評価している。科目責任者によっては、中間試験、小試験及び出 席点などを加味し、総合的に評価している。 4) 定 期 試 験 、 追 試 験 、 再 試 験 方 法 に つ い て 定期試験は単位を認定するための評価試験のことで、試験は前期末及び後期末に 各 1 回の定期試験を実施している。やむを得ない事情で単位認定試験を受けられな かった学生には、追試験を行っている。また、定 期試験で不合格となった学生に対 しては、科目責任者の判断で、該当者を選抜した上で再試験を実施している。 5) 成 績 評 価 の 告 知 方 法 と 疑 義 照 会 シ ス テ ム 実習を含めた全ての科目について、成績評価結果を、前期、後期の試験期間終了 後 に 、Web 上 で 、初 期 評 価 と 最 終 評 価 の 2 段 階 に よ り 発 表 し て い る 。初 期 評 価 で は 、 定期試験の合否を告知している。また、最終評価では、各科目について、秀、優、 良、可、不可の結果を発表している。成績評価結果については、保護者にも郵送し ている。また、成績評価結果について、質問があれば疑義照会できるシス テムを設 け て お り 、 学 生 に は 「 学 生 要 覧 」 で 周 知 し て い る (「 学 生 要 覧 2011」 75 ペ ー ジ )。 根拠資料: 「 学 生 要 覧 2011」 75 ペ ー ジ 「 薬 学 部 薬 学 科 授 業 概 要 ( シ ラ バ ス ) 2011 年 度 」 - 51 - (8-2)進級 【 基 準 8 -2 -1 】 公正かつ厳格な進級判定が行われていること。 【観点 8 -2 -1 -1 】 進 級 基 準 ( 進 級 に 必 要 な 修 得 単 位 数 お よ び 成 績 内 容 )、 留 年 の 場 合 の 取 り 扱 い ( 再 履 修 を 要 す る 科 目 の 範 囲 )等 が 設 定 さ れ 、学 生 に 周 知されていること。 【観点 8 -2 - 1 -2 】 進 級 基 準 に 従 っ て 公 正 か つ 厳 格 な 判 定 が 行 わ れ て い る こ と 。 【観点 8 -2 - 1 -3 】 留 年 生 に 対 し 、 教 育 的 配 慮 が 適 切 に な さ れ て い る こ と 。 【観点 8 -2 -1 -4 】留 年 生 に 対 し 、原 則 と し て 上 位 学 年 配 当 の 授 業 科 目 の 履 修 を 制 限 す る制度が採用されていることが望ましい。 [現状] 進 級 基 準( 進 級 に 必 要 な 修 得 単 位 数 お よ び 成 績 内 容 )、留 年 の 場 合 の 取 り 扱 い( 再 履 修 を 要 す る 科 目 の 範 囲 )等 は 、 「 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 進 級 要 件 内 規 」に 定 め ら れ て お り、 「 学 生 要 覧 」に よ り 周 知 す る と と も に 、学 年 次 初 頭 の オ リ エ ン テ ー シ ョ ン で も 説 明を行っている。 進級判定は進級基準(要件)に基づいておこな い、教授会の議を経て決定する。 留 年 生 (原 級 留 置 学 生 )に 対 す る 教 育 的 配 慮 と し て 、 学 年 次 初 頭 に オ リ エ ン テ ー シ ョンを行い、単位未修得科目の担当教員および学生個別に割り当てている担任教員 とともに、教育的サポートを必要に応じて随時行っている。 留年生(過年度生)に対して、所属年次よりも上位学年に配当されている科目を 履修できる制度が本学でも設けられているが、薬学部薬学科では制限されており、 前 ・後 期 そ れ ぞ れ 5 科 目 以 下 と し て い る 。 ま た 、 実 習 の 履 修 は 認 め て い な い 。 根拠資料: 「 学 生 要 覧 2011」 132― 138 ペ ー ジ 平 成 23 年 度 薬 学 部 教 授 会 議 事 録 平 成 23 年 度 薬 学 部 学 科 会 議 議 事 録 - 52 - 【 基 準 8 -2 -2 】 学生の在籍状況(留年・休学・退学など)の適切性が確認され、必要な対策 が 実施されていること。 【観点 8 -2 - 2 -1 】 学 生 の 在 籍 状 況 ( 留 年 ・ 休 学 ・ 退 学 な ど ) の 適 切 性 が 入 学 年 次 別 に分析されていること。 【観点 8 -2 - 2 -2 】 学 生 の 在 籍 状 況 が 適 切 で な い 場 合 に は 、 そ の 原 因 が 分 析 さ れ 、 必 要な対策が適切に実施されていること。 [現状] 入学年度別の学生数の推移を下記の表に示した。薬学部が設置され た平成20年 か ら の 学 生 数 の 推 移 の 分 析 よ り ( 55~ 57 ペ ー ジ の 表 を 参 照 )、 次 の こ と が 明 ら か に なった。 1 い ず れ の 入 学 年 度 で も 、 留 年 は 1〜 2 年 次 、 特 に 2 年 次 に 多 い 。 2 い ず れ の 入 学 年 度 で も 、 退 学 は 1〜 2 年 次 、 特 に 2 年 次 に 多 い 。 1 年次は、全学共通の自然科学や人文科学系の基礎科目の学習が中心であり、 2 年次では薬学専門としての物理、化学、生物系の基盤科目の学習比率が高くなる。 すなわち、高校教育から上記科目に関わる大学教育への移行に対し、学生生活環境 の変化とも相まって、対応の困難な学生がいると推測される。特に 、薬学専門基礎 科 目 で つ ま ず き 、こ れ が 留 年 の 大 き な 原 因 の 一 つ に な っ て い る と 分 析 さ れ る 。ま た 、 退 学 に つ い て は 、対 象 と な る 19 名 の 学 生 の 調 査 の 結 果 、薬 学 部 以 外 の 学 部 へ の 進 路 変 更 が 50%、 経 済 的 理 由 が 22%、 学 業 不 振 が 17%で あ る こ と が 明 ら か に な っ た 。 各学生の学習個別指導・アドバイスのため、入学時より 4 年次の前期まで、学生 3~ 4 名 に 教 員 1 名 の 担 任 制 を 導 入 し て い る 。学 生 が 留 年 し て も 担 任 の 変 更 は し な い 。 担 任 は 、 前 期 の 初 め ( 4 月 中 旬 )、 前 期 試 験 前 ( 7 月 中 旬 )、 後 期 前 ( 9 月 中 旬 )、 後 期 後 半( 12 月 中 旬 )、後 期 試 験 後( 2 月 中 旬 )に 学 生 と 面 談 を 行 う こ と が 学 科 の 方 針 となっている。但し、欠席が続くなど修学上問題が生じ、担任が必要と判断した場 合には、適宜学生との面談を行っている。担任は、大学専用サイトから担任学生の 出 欠 を 常 時 チ ェ ッ ク し 、2~ 3 回 連 続 し て 欠 席 し た 場 合 に は 、学 生 に 連 絡 を 取 る 。休 学等大学への通学に支障をきたす事態であると考えられる場合には、学生部長に 連 絡し、そこに至った経緯について学生から聴取を行う。友人関係の悪化等、学生生 活の継続に支障をきたすような場合には、学生部が主体となってそれらの解消に向 けた試みを行う。しかし、それでも解決しない場合や学生生活自体に問題はないも のの、進路変更を希望している等、休学や退学の決意が固い場合には、薬学科長お よび薬学部長が面談を行う。それにより、学生の意志が固くやむを得ないと判断し た 場 合 に は 、大 学 所 定 の 休・退 学 届 に こ れ ま で の 経 過 を 担 任 教 員 が 詳 細 に 記 載 す る 。 その内容に同意すれば薬学科長および薬学部長が押印し、薬学部教授会で審議がな - 53 - される。教授会で承認されると、学長・各学部長・各学科長・事務局長で構成され る大学協議会で審議され、最終的な判断が下されるという学内システムが構築され ている。 留年にたいする具体的対策として、学年進行のまま下級学年での未修得科目の履 修 が 適 切 に で き る よ う 教 務 制 度 を 整 え て い る 。さ ら に 23 年 度 入 学 者 よ り 進 級 基 準 を 緩 和 し た ( 上 級 年 次 で の 未 修 得 科 目 が 過 剰 に な ら な い 程 度 )。 ま た 、 1、 2 年 次 の 教 育方法についても、講義内容のレベルを維持しながらも学生の理解を深めるよう、 各教員に改善を依頼している。進路変更のため退学する学生への対策として、入学 志 願 者 へ の 説 明 の 改 善 や HP ペ ー ジ の 改 善 も 計 画 し て い る 。経 済 的 理 由 で 退 学 す る 学 生 の 具 体 的 対 応 と し て 、23 年 度 よ り 入 学 金 減 免 制 度( 特 待 生 制 度 )を 設 け た 。実 際 、 10 名 の 1 年 次 学 生 が 特 待 生 に 選 ば れ 、 有 意 な 支 援 と な る こ と が 明 ら か に な っ た 。 根 拠 資 料 : 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 薬 学 部 進 級 要 件 の 緩 和 : 平 成 23 年 度 教 授 会 議 事 録 特 待 生 制 度 の 設 置 : 平 成 23 年 度 教 授 会 議 事 録 担任と担当学生一覧:薬学部学生部委員会資料 - 54 - 入学年度別の学生数の推移 ( 平 成 23 年 11 月 11 日 現 在 ) 平 成 20 年 度 入 学 生 推 移 入 学 者 数 114 名 平 成 20 年 度 総学生数 平 成 21 年 度 114 111 114 3 進級 108 2 留年 3 0 退学 3 1 休 学 (前 期 ) 0 1 休 学 (後 期 ) 0 0 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 107 105 108 16 4 進級 91 10 留年 14 4 退学 3 2 0 休 学 (前 期 ) 0 2 2 休 学 (後 期 ) 1 2 1 91 12 学年開始時人数 1 年次 学年開始時人数 2 年次 学年開始時人数 進級 89 留年 2 退学 0 0 休 学 (前 期 ) 0 1 休 学 (後 期 ) 0 0 3 年次 学年開始時人数 89 進級 留年 4 年次 退学 0 休 学 (前 期 ) 1 休 学 (後 期 ) 0 - 55 - 平 成 21 年 度 入 学 生 推 移 入 学 者 数 115 名 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 115 114 112 学年開始時人数 115 13 1 進級 101 11 留年 13 1 退学 1 1 0 休 学 (前 期 ) 0 1 1 休 学 (後 期 ) 0 1 1 101 22 総学生数 平 成 23 年 度 1 年次 学年開始時人数 進級 89 留年 11 退学 1 2 休 学 (前 期 ) 0 1 休 学 (後 期 ) 0 2 2 年次 学年開始時人数 89 進級 留年 3 年次 退学 0 休 学 (前 期 ) 0 休 学 (後 期 ) 0 - 56 - 平 成 22 年 度 入 学 生 推 移 入 学 者 数 101 名 平 成 22 年 度 総学生数 学年開始時人 数 1 年次 平 成 23 年 度 101 97 101 5 進級 92 留年 5 退学 4 0 休 学 (前 期 ) 1 1 休 学 (後 期 ) 1 1 学年開始時人数 92 進級 2 年次 留年 退学 0 休 学 (前 期 ) 0 休 学 (後 期 ) 0 平 成 23 年 度 入 学 生 推 移 入 学 者 数 109 名 平 成 23 年 度 総学生数 109 学年開始時人数 109 進級 留年 1 年次 退学 1 休 学 (前 期 ) 1 休 学 (後 期 ) 3 - 57 - (8-3)学士課程修了認定 【 基 準 8 -3 -1 】 教育・研究の目標を達成するためのディプロマ・ポリシー(学位授与の方針 ) が設定され、公表されていること。 【観点 8 -3 - 1 -1 】 目 標 を 達 成 す る た め の デ ィ プ ロ マ ・ ポ リ シ ー が 設 定 さ れ て い る こ と 。 【観点 8 -3 - 1 -2 】 デ ィ プ ロ マ ・ ポ リ シ ー を 設 定 す る た め の 責 任 あ る 体 制 が と ら れ て いること。 【観点 8 -3 - 1 -3 】 デ ィ プ ロ マ ・ ポ リ シ ー が 教 職 員 お よ び 学 生 に 周知 さ れ て い る こ と 。 【観点 8 -3 -1 -4 】デ ィ プ ロ マ ・ ポ リ シ ー が ホ ー ム ペ ー ジ な ど で 広 く 社 会 に 公 表 さ れ て いること。 [現状] 本 薬 学 部 の 理 念 と 目 標 、ア ド ミ ッ シ ョ ン ・ ポ リ シ ー 、お よ び カ リ キ ュ ラ ム ・ ポ リ シ ーに基づき、ディプロマ・ポリシーが、次のように定められている。 ディプロマ・ポリシー: 社会の医療ニーズや高度化する医療に対応できる薬の専門家としての専門的知識 および実践能力を修得し、高い倫理観、豊かな人間性、柔軟な科学的思考とコミュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 有 し 、医 療 人 と し て 責 任 を 持 っ た 行 動 を と る こ と が で き る こ と 。 また、医療の進歩に対応できる課題発見能力・問題解決能力を修得し、生涯にわた る学習意欲を保ち、薬学の発展に寄与できること。これらの要件を満たす者に学位 が授与される。 具 体 的 に は 、薬 学 科 に お い て 6 年 以 上 在 学 し 、理 念 と 目 標 な ら び に カ リ キ ュ ラ ム・ ポ リ シ ー に 沿 っ て 設 定 さ れ た 授 業 科 目 を 履 修 し 、 187 単 位 以 上 を 修 得 す る こ と が 学 位 授 与 の 要 件 で あ る 。修 得 す べ き 科 目 に は 講 義 、実 習 、演 習 、卒 業 研 究 が 含 ま れ る 。 こ の 薬 学 部 薬 学 科 の デ ィ プ ロ マ・ポ リ シ ー は 、平 成 20 年 度 の 開 設 の 際 に 定 め ら れ 、 カリキュラムの構築と点検や学生の学習成績評価に責任を持つ教務部委員会で確認 されている。また、ホームページに掲載され、教職員、学生への周知、および広く 社 会 へ の 公 開 が な さ れ て い る 。平 成 23 年 度 現 在 、本 学 部 の 進 行 年 次 は 4 年 次 で あ り 、 さらに今後 2 年間を通してこのポリシーの検証と確認が継続され、必要があれば、 学部構築の年次進行が完了した時点で改正することも考えられる。 根拠資料: 「 学 生 要 覧 2011」 鈴鹿医療科学大学薬学部ホームページ ( http://www.suzuka-u.ac.jp/education/pp/index.html) - 58 - 『 学 生 』 8 成績評価・進級・学士課程修了認定 [点検・評価] 各科目の成績評価は客観的かつ厳正に行われ、公正かつ厳格な進級判定が行われ て い る 。 す な わ ち 、 成 績 評 価 の 基 準 及 び 具 体 的 成 績 評 価 方 法 を 設 定 し 、「 授 業 概 要 」 (シラバス)に記載している。また、年度初めのオリエンテーションで説明するこ とにより、学生に周知徹底している。成績評価の結果は学生に告知し、疑義照会シ ステムを設け、成績評価について透明性を図っている。 教育・研究の目標を達成するためのディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)が 責任ある体制で設定され、公表されている 。 [改善計画] 特にない。 - 59 - 9 学生の支援 (9-1)修学支援体制 【 基 準 9 -1 -1 】 学生が在学期間中に教育課程上の成果を上げられるよう、履修指導の体制が と られていること。 【観点 9 -1 - 1 -1 】 入 学 者 に 対 し て 、 薬 学 教 育 の 全 体 像 を 俯 瞰 で き る よ う な 導 入 ガ イ ダンスが適切に行われていること。 【観点 9 -1 - 1 -2 】 入 学 前 の 学 習 状 況 に 応 じ て 、 薬 学 準 備 教 育 科 目 の 学 習 が 適 切 に 行 【観点 われるように、履修指導が行われていること。 9 -1 - 1 -3 】 履 修 指 導 ( 実 務 実 習 を 含 む ) に お い て 、 適 切 な ガ イ ダ ン ス が 行 わ れていること。 【観点 9 -1 - 1 -4 】 在 学 期 間 中 の 学 生 の 学 習 状 況 に 応 じ て 、 薬 学 教 育 科 目 の 学 習 が 適 切に行われるように、履修指導がなされていること。 [現状] 入学者に対して、新入生オリエンテーションを入学直後に 2 日間にわたって実施 し て い る 。第 1 日 目 は 全 学 共 通 で「 医 療 に 関 す る 講 演 会 」 「鈴鹿医療科学大学各学部 長による講演」 「学生要覧の説明」 「学内コンピュータシステムの説明」 「各種保険の 説 明 」を 行 っ て い る 。第 2 日 目 は 薬 学 科 独 自 プ ロ グ ラ ム で「 薬 学 生 の 心 構 え 」 「薬学 6 年 間 の 履 修 内 容 全 体 か ら み た 1 年 次 履 修 科 目 の 意 義 」「 薬 学 科 教 員 紹 介 」「 担 任 教 員とのキャンパスツアーと懇談会」 「プレースメントテスト説明」 「大学生活の注意」 「 履 修 申 告 法 説 明 」「 図 書 館 情 報 検 索 説 明 」「 入 学 時 の 導 入 ア ン ケ ー ト 」 を 行 っ て い る 。こ れ に 加 え て 2009 年 度 か ら は 1 泊 2 日 の「 新 入 生 合 宿 オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 」を 実 施 し て い る ( 2011 年 度 は 合 宿 施 設 の 都 合 で 実 施 で き な か っ た )。 合 宿 オ リ エ ン テ ー シ ョ ン で は 学 生 相 互 の 親 密 化 を 図 る プ ロ グ ラ ム と し て「 オ リ エ ン テ ー リ ン グ 競 技 」 「 夕 食 後 の 若 手 教 員 を 交 え た 小 人 数 の グ ル ー プ 討 議 」、上 級 生 と の 交 流 を 目 的 と し た 「上級生によるキャンパス案内」と、大学での学習にスムースに順化するためのプ ロ グ ラ ム と し て 「 大 学 で 学 ぶ と い う こ と 」「 薬 剤 師 像 」「 知 的 活 動 の 場 と し て の 図 書 館 」 の 三 題 の 講 演 と OSCE・ CBT・ 国 家 試 験 の 概 略 の 説 明 を 行 っ て い る 。 指定校推薦入学選抜合格者に対しては入学前に課題(課題図書の感想文、高校課 程化学の基本的な問題など)を提供して薬学部での学習への動機づけと基礎学力を 培 っ て い る 。 入 学 時 に プ レ ー ス メ ン ト テ ス ト ( 物 理 ・ 化 学 ・ 生 物 ・ 数 学 ) と TOEIC を実施して入学者の基礎学力レベルの把握に努めている。毎週水曜日の午後に高校 レベルの化学の補習を到達度別の小人数クラスを編成して 1 年間実施している。 全学年において前後期学期開始前にガイダンスを実施している。そのプログラム は 「 履 修 科 目 案 内 」「 進 級 基 準 」「 OSCE・ CBT」「 実 習 説 明 」 で 、 特 に 4 年 次 生 に は こ の ガ イ ダ ン ス で 共 用 試 験 に つ い て 説 明 す る と と も に 、別 途 時 間 を 設 け て「 共 用 試 験 」 - 60 - 「事前実習」 「 CBT 自 己 学 習 」 「 5 年 次 の 実 務 実 習 」に つ い て 詳 細 な 説 明 を 実 施 し て い る。 在学期間中の各学生の学習状況に応じて指導・アドバイ スができるように、担任 制度を設けている。すなわち、1 年次から 4 年次前期までは、各教員が合わせて学 生 7−10 名 を 担 任 し 、学 生 個 人 の 学 習 状 況 や 出 席 状 況 な ど を 把 握 し な が ら 、学 生 と 面 談の機会を持ち学習指導や履修指導を行っている。 4 年次後期から学生は各研究分 野・研究室に配属するが、卒業研究指導教員が担任となって研究のみならず学習状 況全般についても把握し指導を行っている。 根拠資料: 2011 年 度 新 入 生 オ リ エ ン テ ー シ ョ ン プ ロ グ ラ ム 2011 年 度 学 年 別 前 後 期 ガ イ ダ ン ス プ ロ グ ラ ム 2011 年 度 教 員 別 担 任 学 生 一 覧 2011 年 度 卒 業 研 究 担 当 一 覧 - 61 - 【 基 準 9 -1 -2 】 学生が学修に専念できるよう、学生の経済的支援に関する体制が整備されて い ること。 【観点 9 -1 - 2 -1 】 奨 学 金 等 の 経 済 的 支 援 に 関 す る 情 報 提 供 窓 口 を 設 け て い る こ と 。 【観点 9 -1 - 2 -2 】 独 自 の 奨 学 金 制 度 等 を 設 け て い る こ と が 望 ま し い 。 [現状] 奨学金等の経済的支援に関する情報提供は、薬学部・薬学科のある白子キャンパ ス事務課担当者(1 名)が随時学生からの問い合わせに対応するとともに、毎 年度 初めの新入生オリエンテーション並びに在学生ガイダンスにおいて、日本学生支援 機 構 奨 学 金 を は じ め 種 々 の 地 方 自 治 体 奨 学 金 ( 茨 城 県 ・ 石 川 県 ・ 山 口 県 ・ 岐 阜 県 )、 民間財団等の奨学金(河内奨学財団・電通育英会・あしなが育英会・交通遺児育英 会・国際ソロプチミスト三重‐北奨学金)について案内と説明を行っている。上記 3 種の奨学金に加えて、状況に応じて個別に民間の教育ローンについての情報提供 を行っている。 独 自 の 奨 学 金 制 度 は 構 築 さ れ て い な い が 、2011 年 度 よ り 特 待 生 制 度 を 設 け て 、経 済 的 支 援 を 行 っ て い る 。特 待 生 対 象 者 は 2011 年 度 以 降 の 入 学 者 で 、学 力 検 査 で 成 績 上位の学生である。これに該当する学生は 1 年次の半期分の授業料が免除となり、 更に同年次において成績上位であれば、次年度の半期分の授業料が免除される。実 際 、2011 年 度 に お い て は 、10 名 の 1 年 次 学 生 が 特 待 生 と し て 経 済 的 支 援 を 受 け て い る。 根拠資料: 2011 年 度 新 入 生 オ リ エ ン テ ー シ ョ ン プ ロ グ ラ ム 2011 年 度 学 年 別 前 後 期 ガ イ ダ ン ス プ ロ グ ラ ム 2011 年 度 特 待 生 一 覧 表 - 62 - 【 基 準 9 -1 -3 】 学生が学修に専念できるよう、学生の健康維持に関する支援体制が整備され て いること。 【観点 9 -1 - 3 -1 】 学 生 の ヘ ル ス ケ ア 、 メ ン タ ル ケ ア 、 生 活 相 談 の た め の 学 生 相 談 室 などが整備され、周知されていること。 【観点 9 -1 - 3 -2 】 健 康 管 理 の た め 定 期 的 に 健 康 診 断 を 実 施 し 、 学 生 が 受 診 す る よ う 適切な指導が行われていること。 [現状] 本学千代崎キャンパスに設置されている健康管理センターにおいて学生の健康維 持に関する支援を行っている。同センターには看護師が専任で常駐し、必要に応じ て医師教員が対応に当っている。その業務は傷病者の応急処置・近隣医療機関への 連絡・健康についての学生の相談対応・環境衛生・抗体検査ならびに健康診断のデ ータの管理である。薬学部学生に対しては、薬学部の存在する白子キャンパス事務 課が窓口になり、傷病者に対して医師教員が対応し、必要に応じて近隣の医療機関 へ診療を依頼している。 メンタルケアについては、毎水曜日の午後に非常勤の臨床心理士によるカウンセ リングが実施されている。千代崎キャンパスには学生相談室が設置され、兼任教員 が学生相談に当っている。薬学部では臨床心理士によるカウンセリングと学生相談 室に加えて、長期欠席学生や担任から指摘された学生 に対して、学生部委員会委員 に よ る 面 談 を 頻 繁 に 行 っ て 対 応 し て い る 。2011 年 度 に 、こ れ ら の 面 談 事 例 に つ い て 、 毎 月 1 回 精 神 科 医 の 協 力 ・指 導 を 仰 い で よ り 細 や か な 対 応 が で き る シ ス テ ム が 構 築 さ れ 、 2012 年 度 よ り 稼 働 す る こ と に な っ た 。 臨床心理士によるコンサルタント並びに学生相談室の活動については、各年度初 めの新入生オリエンテーション並びに在学生ガイダンスでパンフレットを配布して 周 知 し て い る 。更 に 、2011 年 度 か ら は 、臨 床 心 理 士 や 学 生 相 談 員 へ の コ ン サ ル タ ン ト の 電 話 予 約 を 受 け 付 け る こ と が 可 能 に な っ た 。2011 年 か ら 臨 床 心 理 士・学 生 相 談 室からのメンタルケアについての案内が大学ホームページ並びにメールレターによ って学生に配信されるようになった。 定期健康診断(身長・体重・尿検査・視力・聴力・血圧・胸部 X 線撮影・内科診 察 ) は 、 2010 年 度 よ り 各 学 年 ( 2008 年 度 ・ 2009 年 度 は 新 入 生 の み ) で 毎 年 度 初 頭 に実施されている。定期健康診断は各学年前期のガイダンスで学生部委員会と事務 課 が 案 内 し 全 学 生 に 周 知 し て い る 。 2008 年 度 は 受 診 率 98.2% (未 受 診 者 114 名 中 2 名 )、2009 年 度 は 受 診 率 99.1% ( 未 受 診 者 115 名 中 1 名 )、2010 年 度 は 受 診 率 97.8% (未 受 診 者 320 名 中 7 名 )、 2011 年 度 は 受 診 率 94.3%( 未 受 診 者 422 名 中 24 名 ) で あ っ た。未受診者については健康管理センター並びに薬学部学生部委員会が、近隣の医 療機関で健診を受けるように指導している。抗体検査(麻疹・風疹・ムンプス・ 水 - 63 - 痘・HBs 抗 原 ・HBs 抗 体 ・HCV 抗 体 )は 1 年 次 生 に 対 し て の み 定 期 健 康 診 断 日 に 実 施 している。ツベルクリン反応は 1 年次生に対してのみ同時期に近隣医療機関に委託 して実施している。抗体検査は新入生オリエンテーションにおいて学生部委員会が 説明し学生に周知している。抗体検査未受診者(健康診断未受診者と同数)に対し ては学生部委員会が次年度に受診するよう指導している。ツベルクリン反応は学生 部 委 員 会 が 個 別 に 学 生 に 周 知 し 、 受 診 率 は 毎 年 100% で あ る 。 抗 体 や ツ ベ ル ク リ ン 反応が陰性の学生に対しては、薬学部学生部委員会がワクチン接種を近隣医療機関 で受けるように指導している。 根拠資料: 健康管理センター概要 学生相談室概要 学生定期健康診断概要および実施記録 - 64 - 【 基 準 9 -1 -4 】 学生に対するハラスメントを防止する体制が整備されていること。 【観点 9 -1 -4 -1 】 ハ ラ ス メ ン ト 防 止 に 関 す る 規 定 が 整 備 さ れ て い る こ と 。 【観点 9 -1 - 4 -2 】 ハ ラ ス メ ン ト 問 題 に 対 応 す る 委 員 会 ・ 相 談 窓 口 が 設 置 さ れ て い る こと。 【観点 9 -1 - 4 -3 】 ハ ラ ス メ ン ト 防 止 に 関 す る 取 組 み に つ い て 、 学 生 へ の 広 報 が 行 わ れていること。 [現状] 「学校法人鈴鹿医療科学大学セクシャル・ハラスメントに関する規定」がさだめ ら れ 、 平 成 11 年 9 月 20 日 か ら 施 行 さ れ て い る 。 大 学 ホ ー ム ペ ー ジ に 同 規 定 は 掲 載 さ れ て い る( 学 内 専 用 )。学 生 に は 概 要 が ホ ー ム ペ ー ジ に て 周 知 さ れ て い る 。同 規 定 第 4 条に本大学「運営協議会」が「セクシャル・ハラスメント防止対策委員会」を 兼ねると規定されている。しかし、セクシャル・ハラスメント調査委員会は別途設 置することと定められている。相談窓口は薬学部においては白子キャンパス事務課 がその任にあたり、相談は学生部委員会で行なう事になっている。また、毎年、セ クシャル・ハラスメントに関する啓発講演会(セクシャル・ハラスメント等防止研 修会)が実施され、学生と教職員に広報されている。 学生が心身ともに健康で、充実した学生生活を送るための学生相談 室窓口は、 白 子 ( 薬 学 部 ) キ ャ ン パ ス : 毎 週 水 曜 日 13時 か ら 17時 ま で 1号館1階 応接室を学生相談室として非常勤の臨床心理士が 「悩み事相談」に当たっている。(セクシャル・ハラスメント 相談含む) 千代崎キャンパスでは、相談内容によって窓口が分けられている。 学生生活全般・・・教育カウンセラー(医療福祉学科教員) 悩み事相談 ・・・臨床心理士(非常勤) セクシャル・ハラスメントの窓口 千代崎キャンパスの大学院棟1階 健康管理センター内 学生相談室において非常勤の臨床心理士と、教育カウンセラー が週に2回ずつ相談に当たっている。 ハラスメント全般に対する防止体制については整備中である。 根拠資料: - 65 - セクシャル・ハラスメント防止対策委員会規定 セクシャル・ハラスメント等防止研修会ポスター 鈴鹿医療科学大学ホームページ http://www.suzuka-u.ac.jp/advice/index.html - 66 - 【 基 準 9 -1 -5 】 身体に障害のある者に対して、受験の機会が確保されるとともに、身体に障 害 のある学生に対する施設・設備上および学修・生活上の支援体制の整備に努め て いること。 【観点 9 -1 - 5 -1 】 身 体 に 障 害 の あ る 者 に 対 し て 、 受 験 の 機 会 が 確 保 さ れ る よ う 努 め ていること。 【観点 9 -1 - 5 -2 】 身 体 に 障 害 の あ る 学 生 に 対 す る 施 設 ・ 設 備 上 お よ び 学 修 ・ 生 活 上 の支援体制の整備に努めていること。 [現状] 入学試験出願において身体の障害に関する制限は一切行っていない。 「出願上の注 意」として「学生募集要項」に「心身に障がいのある場合」として「視力・聴力に 障がいのある場合やその他心身に著しく障がいを有する場合、受験及び就学上特別 な配慮を必要としますので必ず入学課へご相談下さい 」 ( 平 成 24 年 度 学 生 募 集 要 項 、 P26)と 記 載 さ れ 、受 験 機 会 の 均 等 化 に つ と め て い る 。薬 学 部 在 籍 の 身 体 に 障 害 の あ る 学 生 (1 名 )は 「 セ ン タ ー 利 用 方 式 」 で の 受 験 で あ っ た の で 、 入 学 試 験 に お い て 上 記の配慮を行った例はない。 薬学部施設は次の通りバリアフリー化されている。各施設には入口の段差解消の ためスロープが設置され、車椅子での入室が可能なハンディキャップトイレが 1 号 館、5 号館、及びコミュニティーハウスに整備されている。障害者用の駐車スペー ス が 9 台 分 確 保 さ れ て い る 。1 号 館 お よ び 5 号 館 に は エ レ ベ ー タ が 設 置 さ れ て お り 、 1 号館エレベータには車椅子利用者が操作できるパネルや車椅子での移動の安全確 認用のミラー、点字パネルが設置され、車椅子利用でも余裕を持って乗降ができる ように扉開放延長装置がついている。階段教室( 1 室)以外の講義室は段差がなく バリアフリーであり、階段教室にはスロープが設置されており、車椅子での移動が 可能である。実習室入口にスロープを設けてバリアフリー化をはかっている。講義 室や実習室の入口は十分に広く設計され、車椅子での入室が可能になっている。全 ての講義室には車椅子での使用が可能な机が用意されている。 根拠資料: 平 成 24 年 度 学 生 募 集 要 項 ( 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 ) - 67 - 【 基 準 9 -1 -6 】 学 生 が 主 体 的 に 進 路 を 選 択 で き る よ う 、必 要 な 支 援 体 制 が 整 備 さ れ て い る こ と 。 【観点 9 -1 -6 -1 】 進 路 選 択 に 関 す る 支 援 組 織 や 委 員 会 が 設 置 さ れ て い る こ と 。 【観点 9 -1 - 6 -2 】就 職 セ ミ ナ -な ど 、進 路 選 択 を 支 援 す る 取 組 み を 行 う よ う 努 め て い ること。 [現状] 支援組織体制及び相談窓口体制 支援組織体制(キャリア支援委員会 及び 薬学部就職委員会) 進 路・就 職 支 援 に は 、キ ャ リ ア 支 援 委 員 会 及 び 薬 学 部 就 職 委 員 会 が 当 た っ て い る 。キ ャ リ ア 支 援 委 員 会 は 全 学 的 組 織 で あ り 、各 学 科 の 専 任 教 員 か ら 選 出 さ れ た 教 員 及 び 全 学 就 職 ・ キ ャ リ ア 支 援 課 職 員 の 計 9名 で 構 成 さ れ て い る 。 薬 学 部 就 職 委 員 会 は 、 薬 学 部 教 員 6名 が 全 学 就 職 ・ キ ャ リ ア 支 援 課 及 び 薬 学 部 白 子 事 務 課 と 連 携 し て 、病 院・企 業 等 の 情 報 収 集 や 情 報 発 信 、薬 学 部 関 連 の ガ イ ダ ン ス な ど 就 職 支 援 活動の企画・実施を行っている。 相談窓口体制(全学就職・キャリア支援課 及び 薬学部白子事務課) 全 学 学 生 に お け る 進 路・就 職 支 援 は 、主 に 全 学 の 就 職・キ ャ リ ア 支 援 課 と 各 学 科 か ら 選 出 さ れ た 進 路 担 当 教 員( 1~ 2名 )を 中 心 に 行 っ て い る 。一 方 、薬 学 部 学 生 の 進 路・就 職 支 援 に つ い て は 薬 学 部 白 子 事 務 課 を 窓 口 と し て 、全 学 就 職・キ ャ リ ア 支 援課と薬学部就職委員会が協働して進路・就職支援を行っている。 キャリア形成支援活動及び就職支援活動 『 社 会 が 求 め る 人 材 を 送 り 出 す と と も に 、学 生 が 自 己 の 能 力 を 最 大 限 に 発 揮 で き る 進 路 に 就 く こ と 』を 支 援 の 目 的 と し て 、学 生 に は 1 年 次 生 か ら 就 職 活 動 に 向 け た 段 階 的 な 取 り 組 み を 通 し て 、自 ら 考 え 主 体 的 に 取 り 組 む 力 を 養 い 、そ れ ぞ れ の 採 用 選 考 時 期 に は 積 極 的 な 活 動 に 繋 げ て い け る よ う に 支 援 活 動 を 行 っ て い る 。具 体 的 に は 1 年 次 生 以 上 の す べ て の 学 生 を 対 象 と す る ( 1) キ ャ リ ア 形 成 支 援 活 動 、 及 び 4 年 次 生 以 上 を 対 象 と す る ( 2) 就 職 支 援 活 動 で あ る 。 キャリア形成支援活動 全 学 キ ャ リ ア 支 援 委 員 会 の 主 導 に よ り 、全 学 部 学 生 を 対 象 と し て 、キ ャ リ ア 形 成 に 重 要 で あ る メ ン タ ル ヘ ル ス 、コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 力 の 充 実 、マ ナ ー 等 に 関 す る 講 座 を 行 っ て い る 。薬 学 部 学 生 を 対 象 と す る 初 年 度 教 育 で は「 早 期 体 験 学 習 」で 、薬 剤 師 の 社 会 で の 活 動 に つ い て 見 学 を 重 視 さ せ た 教 育 を 行 っ て い る 。ま た 全 学 年 次 生 に 対 し て は「 医 療 人 と し て の 資 質 を 高 め る プ ロ グ ラ ム 」の 一 環 と し て 、特 別 講 演 な ど( 70ペ ー ジの表参照)を行い、学生のキャリア形成増大を図っている。 - 68 - 就職支援活動 2011 年 度 4 年 次 生 を 対 象 と し て 、 薬 学 科 の 教 員 に よ る 薬 剤 師 の 資 格 を 生 か し た 職 業 分 野 の 紹 介 を 7 月 に 実 施 し た 。同 時 に 進 路 希 望 調 査 を 行 い 、学 生 個 々 人 の 希 望 を 就 職委員・担任など関連の教職員間で情報を共有するように努めている。また、 4 年次 生 を 対 象 に 、性 格 検 査・職 業 適 性 検 査 の 一 種 で あ る ク レ ペ リ ン 検 査 を 実 施 し 、学 生 自 ら が 今 後 の 進 路 を 選 択 す る 機 会 を 与 え る よ う に 努 め て い る 。さ ら に 就 職 資 料 室 を 新 た に 設 置 し 、病 院 や 企 業 の 最 新 情 報 が 入 手 で き る 環 境 の 整 備 を 行 っ た 。そ の 他 、学 外 か ら 調 剤 関 連 企 業 の 方 々 に 講 師 と し て 参 加 し て い た だ き 、薬 剤 師 の 社 会 的 使 命 と 責 任 ・ 将 来 の ビ ジ ョ ン な ど を 語 っ て い た だ く「 現 役 薬 剤 師 に よ る ト ー ク セ ッ シ ョ ン 」等 を 開 催 し た 。 ま た 、 公 務 員 試 験 を 目 指 す 学 生 支 援 と し て 、「 公 務 員 試 験 対 策 ・ 一 般 教 養 対 策 講 座 」 を 10 月 か ら 12 月 ま で 実 施 し て い る 。 今 後 は 、マ ナ ー 講 座 や 企 業 研 究 等 に 関 す る 就 職 ガ イ ダ ン ス の 実 施 、履 歴 書 添 削・模 擬面接の実施など個々人の就職支援も充実させていく予定である。 就職支援に関する講演会、講習会は下記の表に示す。 根拠資料: 薬学部薬学科就職委員会議事録 就職支援に関する講演会、講習会実施記録 - 69 - 就職支援に関する講演会、講習会 平 成 22 年 度 日付 H22.11.4 日付 H22.12.22 対象 1-3 年 次 対象 3 年次 特別講師 病院又は調剤薬 局で活躍の若手 薬剤師 7 名 見学場所 三重県環境保健 研 究 所・中 勢 水 道 事務所 教育効果 若手薬剤師と薬学科学生が、薬剤師業務の現状、薬 学部におけるキャンパスライフの過ごし方や就職に ついて懇談し、めざす薬剤師像を各自つくりあげて いく。 教育効果 薬剤師法には「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その 他薬事衛生をつかさどることによっ て、公衆衛生の 向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を 確保するものとする。」と規定されており、公衆衛 生の現場でも薬剤師が活躍している。就職先の1つ として考えられ、公衆衛生の向上、増進に貢献する ことが期待される。 平 成 23 年 度 日付 対象 H23.4.28 1 年次 H23.10.8 4 年次 H24.2.8 4 年次 日付 対象 内容 教育効果 早期体験学習に 向けたマナー等 基礎講座 ブンナビ特別講 座(寄附講座) 第 1 部 源石和 輝( 東 海 ラ ジ オ ア ナウンサー) 第 2 部 現役 薬剤師によるト ークセッション 薬学生のための 印象アップセミ ナー 特別講師 第 1 部「ラジオから学んだコミュニケーション力」 薬剤師にとっても重要なコミュニケーション力につ いて考えさせる。 第 2 部 現役薬剤師の話を聞き、意見交換をするこ とにより、将来についてより具体的に考える機会と する。 教育効果 1-3 年 次 播 本 高 志( フ ァ ーマケア研究 所・所長) 講演内容:「認知症 医療・介護の最先端ーこれか らの薬剤師の役割」介護の実践現場から具体的な事 例を通して学ぶ。地域での居宅介護、介護支援専門 員などの医療福祉活動の状況を把握できる。 1-4 年 次 中 村 幹 雄( 本 薬 学部客員教授) 講演内容:キャリア形成講義「就活」 薬学部生の就職活動の概略・就職へ向けての薬学生 の心構え、将来の就職活動の指針を与え、同時に修 学への動機づけをはかる。 H23.10.27 1-3 年 次 田 山 雅 敏( 三 重 県薬事工業会 会 長 、中 外 医 薬 生 産株式会社 代 表取締役社長) 講演内容:「メディカルバレーと皆さんの将来の在 り方」 薬学部学生の卒業後の進路を考えるうえで貴重な機 会になることを期待して、地元製薬会社の方々によ る講演を開催した。 H23.11.17 1-3 年 次 松 浦 信 男( 万 協 講 演 内 容 : 「 こ れ か ら の 薬 剤 師 の 生 き る 道 」 製薬株式会社 薬学部学生が卒業後の進路を考える機会を与えるた 代表取締役社長) め、地元製薬会社の方々による講演を開催した。 H23.7.7 H23.10.20 - 70 - 【 基 準 9 -1 -7 】 学生の意見を教育や学生生活に反映するための体制が整備されていること。 【観点 9 -1 - 7 -1 】学 生 の 意 見 を 収 集 す る た め の 組 織 や 委 員 会 が 設 置 さ れ て い る こ と 。 【観点 9 -1 - 7 -2 】 学 生 の 意 見 を 教 育 や 学 生 生 活 に 反 映 す る た め に 必 要 な 取 組 み が 行 われていること。 [現状] 本学では全ての科目について学生による授業評価を実施し、本学のポータルシス テ ム を 介 し て 授 業 評 価 結 果 が 教 員 へ 通 知 さ れ て い る 。2011 年 度 よ り 、学 生 の 授 業 評 価は講義担当教員だけでなく全教員が閲覧できるようになった。各教員は授業評価 を教育方法の改善に向けて十分に活用している。 薬 学 部 設 置 時 よ り 、 学 生 部 委 員 会 が 学 生 の 意 見 の 収 集 を 行 っ て い る 。 毎 年 1- 2 回の学生・教員交流会を主催して、学生との懇談の過程で教員が学生の意見を直接 聞 く 機 会 を 設 定 し て い る 。 2008 年 度 と 2009 年 度 に は こ の 学 生 ・ 教 員 交 流 会 に お い て 、学 生 の 意 見 を 収 集 し た 。2008 年 度 は 小 グ ル ー プ で 討 議 し て 大 学 へ の 要 望 な ど を 各 グ ル ー プ の 意 見 と し て 学 生 が 発 表 し 、2009 年 度 は 学 生 が 大 学 へ の 要 望 を 記 載 し て 提 出 す る プ ロ グ ラ ム を 実 施 し た 。2010 年 度 以 降 は 、前 期・後 期 開 始 前 の ガ イ ダ ン ス において、大学への要望を記載して提出する方式を採用している。また薬学部が存 在する白子キャンパス事務課内に「学生の要望」ボックスを設け、常時学生の要望 を 収 集 し て い る 。(「 学 生 か ら の 要 望 」 フ ァ イ ル 2009 年 度 ・ 2010 年 度 ・ 2011 年 度 )。 ま た 、本 薬 学 部 で は 担 任 制( 各 学 年 4- 7 名 の 学 生 を 教 授・准 教 授 が 担 当 す る )を 敷 いており、1 年に 5 回の担任と学生のミーティングを行って、担任による学生の要 望 の 収 集 と 、要 望 の 学 生 部 委 員 会 へ の 報 告 を 行 な っ て い る 。ま た 、月 に 1- 2 回 木 曜 1時限目にオフィスアワーを設定し、この場でも学生の要望を収集している。また 本学のポータルシステムを介して教員と学生がメールにより意見交換を行い、学生 の声を聞く努力を行っている。 これらの要望は、学生部委員会において年 2 回集計を行い、要望順位を決め、薬 学部の存在する白子キャンパス事務課と協力して要望の実現に向けて努めている。 薬 学 部 設 置 後 、多 く の 学 生 の 要 望 が 実 現 し て き て い る( 厚 生 ・運 動 機 器 の 設 置 、図 書 館の開館時間の延長・試験期間中の図書館の土曜開館・食堂での弁当販売・売店設 置 ・ 自 動 販 売 機 の 拡 充 ・ 書 店 の 設 置 な ど )。 根拠資料: 2011 年 度 前 後 期 授 業 評 価 結 果 、 2010 年 度 前 後 期 授 業 評 価 結 果 2011 年 度 「 学 生 の 要 望 」 ボ ッ ク ス の 収 集 ま と め 2011 年 度 学 生 部 委 員 会 議 事 録 - 71 - (9-2)安全・安心への配慮 【 基 準 9 -2 -1 】 学生が安全かつ安心して学修に専念するための体制 が整備されていること。 【観点 9 -2 - 1 -1 】 実 験 ・ 実 習 お よ び 卒 業 研 究 等 に 必 要 な 安 全 教 育 の 体 制 が 整 備 さ れ ていること。 【観点 9 -2 - 1 -2 】 各 種 保 険 ( 傷 害 保 険 、 損 害 賠 償 保 険 等 ) に 関 す る 情 報 の 収 集 ・ 管 理が行われ、学生に対して加入の必要性等に関する指導が適切に 行われていること。 【観点 9 -2 - 1 -3 】 事 故 や 災 害 の 発 生 時 や 被 害 防 止 の た め の マ ニ ュ ア ル が 整 備 さ れ 、 講習会などの開催を通じて学生および教職員へ周知されているこ と。 [現状] 2 年次前期の物理系薬学実習から 4 年次後期の実務系事前実習まで各学期に実習 科 目 が 開 講 さ れ て い る 。 2 年 次 以 降 の 授 業 開 始 前 の ガ イ ダ ン ス に お い て (年 2 回 )、 実習担当者より実習中の安全について説明がなされている。 2 年次前期ガイダンス での物理系実習案内では、ゴーグルの購入手続きがなされている。実習書には安全 についての記載があり、各実習前のオリエンテーションにおいては担当教員より十 分な安全教育がなされている。実習室のある 5 号館には救急箱が常備されている。 薬 学 部 生 全 員 が 入 学 時 に「 学 生 教 育 研 究 災 害 傷 害 保 険 」 (財団法人日本国際教育支 援協会)に加入し、費用は入学年度の納入金に含まれている。この保 険についての 周 知 並 び に 説 明 は 新 入 生 オ リ エ ン テ ー シ ョ ン に お い て 行 っ て い る 。ま た「 学 生 要 覧 」 に こ の 保 険 内 容 の 詳 細 が 記 載 さ れ て い る( 2011 年 度「 学 生 要 覧 」P.96- 97)。「 こ ど も 保 険 」、( 三 井 住 友 海 上 火 災 保 険 (株 )) は 入 学 決 定 後 に 、 入 学 者 に 対 し て 同 社 か ら 保 険 案 内 が 送 付 さ れ 、任 意 で 加 入 し て い る( 加 入 状 況 は 2 年 次 生 22 名 、3 年 次 生 13 名 、 4 年 次 生 21 名 で あ る )。 学 研 災 付 帯 賠 償 責 任 保 険 ( 財 団 法 人 日 本 国 際 教 育 支 援 協 会 )は 薬 学 部 学 生 が 毎 年 度 初 頭 に 加 入 し 、費 用 は 薬 学 部 実 習 費 を 当 て て い る 。2012 年度は 5 年次生に対しては「 針刺し事故」をカバーする保険を契約する。学研災付 帯賠償責任保険については 1 年次に新入生オリエンテーションで周知している。 「 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 大 規 模 災 害 対 応 マ ニ ュ ア ル 」が 整 備 さ れ 、 「突然の地震発生時」 「 東 海 ・ 東 南 海 地 震 注 意 情 報 発 表 時 」「 防 災 対 策 」「 日 常 か ら の 防 災 」 の 4 項 目 に つ い て 記 載 さ れ て い る 。「 突 然 の 地 震 発 生 時 」「 東 海 ・ 東 南 海 地 震 注 意 情 報 発 表 時 」 に つ い て は「 学 生 へ の 対 応( 教 室 内 学 生・教 室 外 学 生 )」 「女子寮生への対応」 「教職員 の 行 動 」に つ い て 詳 細 な 行 動 指 針 が 示 さ れ て い る(「 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 大 規 模 災 害 対 応 マ ニ ュ ア ル 」 P.2- 19)、 ま た 「 防 災 対 策 」 に は 防 災 組 織 ・ 各 職 域 の 役 割 ・ 情 報 伝 達について、 「 日 常 か ら の 防 災 」で は 防 災 訓 練・情 報 伝 達 訓 練・避 難 場 所 及 び 避 難 経 - 72 - 路・情報収集・防災備品備蓄・非常持出・建物点検管理・耐震対策について手引き が 記 載 さ れ て い る (「 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 大 規 模 災 害 対 応 マ ニ ュ ア ル 」 P.20- 26)。 このマニュアルに則った防災訓練は年 1 回、薬学部の存在する白子キャンパスで実 施されている。 薬 学 部 で は 災 害 発 生 時 の 学 生 安 否 確 認 シ ス テ ム が 2011 年 に 構 築 さ れ 、災 害 発 生 時 には本学のポータルサイトを利用して事務課より学生全員に安否確認の調査票がメ ールで配信され、学生は携帯電話端末より安否を報告する事となった。安否確認の 返事が届かない学生に対しては学生部委員により個別に本人・保護者に安否を確認 す る 。2011 年 9 月 に は こ の シ ス テ ム の 予 行 演 習 を 行 い 、休 学 中 の 学 生 を 除 い た 在 籍 学 生 401 名 中 389 名 か ら 安 否 確 認 の 応 答 が 得 ら れ 、12 名 の 応 答 の な い 学 生 に つ い て は学生部委員会で個別指導を行った。 薬 学 部 建 物 の 各 階 の 廊 下 に は 消 火 器 、実 験 室 前 の 廊 下 に は シ ャ ワ ー 、AED(3 箇 所 ) が設置され、非常時に対応できる体制となっている。 根拠資料: 2011 年 度 2- 4 年 次 の 授 業 開 始 前 の ガ イ ダ ン ス 概 要 2011 年 度 「 学 生 教 育 研 究 災 害 傷 害 保 険 」 加 入 学 生 リ ス ト ( 全 員 加 入 ) 2011 年 度 「 こ ど も 保 険 」 加 入 学 生 リ ス ト 鈴鹿医療科学大学大規模災害対応マニュアル 鈴鹿医療科学大学災害発生時の学生安否確認システム - 73 - 『 学 生 』 9 学生の支援 [点検・評価] 学生が在学期間中に教育課程上の成果を上げるための履修指導の体制、学生の 経 済的支援に関する体制、学生の健康維持に関する支援体制、学生に対するセクシャ ルハラスメントを防止する体制、身体に障害のある者に対して、受験の機会が確保 されるとともに、身体に障害のある学生に対する施設・設備上および学修・生活上 の支援体制、学生が主体的に進路を選択できるに必要な支援体制、学生の意見を教 育や学生生活に反映するための体制、学生が安全かつ安心して学修に専念するため の体制はいづれも整備され、有効に運営されている。 [改善計画] ハラスメント全般に関する体制の整備を計画している。 - 74 - 『教員組織・職員組織』 10 教員組織・職員組織 (10-1)教員組織 【 基 準 1 0 -1 -1 】 理念と目標に沿った教育・研究活動の実施に必要な教員が置かれていること。 【観点 1 0 -1 -1 -1 】専 任 教 員 数 が 大 学 設 置 基 準 に 定 め ら れ て い る 数 以 上 で あ る こ と 。 【観点 1 0 −1 −1 −2 】教 育 の 水 準 の 向 上 を よ り 一 層 図 る た め に 専 任教 員 数 が 大 学 設 置 基 準 に定められている数を大幅に超えるよう努めていること(例えば、 1 名 の 教 員 に 対 し て 学 生 数が 10 名 以 内 で あ る こ と が 望 ま し い)。 【観点 1 0 −1 −1 −3 】専 任 教 員 に つ い て 、教 授 、准 教 授 、講 師 、助 教 の 数 と 比 率 が 適 切 に 構 成 さ れ て い る こ と。 [現状] 本 薬 学 部 は 、1 学 年 の 定 員 を 100 名 と し て お り 、6 年 間 の 修 業 年 限 で の 収 容 定 員 は 600名 と な る 。 6 年 制 薬 学 教 育 の 専 任 教 員 数 を 定 め た 大 学 設 置 基 準 に 照 ら し 合 わ せ る と 28 名 ( う ち 16名 以 上 の 教 授 及 び 5名 以 上 の 実 務 家 教 員 を 含 む ) の 専 任 教 員 が 必 要 となる。 本 薬 学 部 で は 学 部 設 置 申 請 時 の 計 画 に 従 い 年 次 毎 の 教 員 採 用 を 実 施 し 、 平 成 23年 5 月 の 専 任 教 員 数 は 34 名( 実 務 家 教 員 5 名 を 含 み 、助 手 13名 を 含 ま な い )で あ る 。ま た 、23年 5月 の 教 員 1名 あ た り の 学 生 数 は 約 12 名 で あ る 。 こ れ は 設 置 基 準 に 定 め ら れ た 専 任 教 員 の 数 及 び 構 成 を 満 た し て い る 。さ ら に 、平 成 24年 度 内 に 実 務 家 教 員 1 名 と 助 手 1 名 が 採 用 さ れ る 予 定 で あ る 。薬 学 部 の 教 育 目 標 は 、6 年 間 の 在 学 期 間 中 に 基 礎 と臨床を融合させて、医学・医療の関連分野を横断的実践的に教育することである。 こ れ を 達 成 す る た め に は 高 度 な 専 門 知 識 を 有 す る 教 育 ス タ ッ フ が 必 要 で あ り 、こ れ ま で の 4 年 制 薬 学 教 育 で 比 重 の 高 か っ た 物 理 、化 学 お よ び 生 物 系 薬 学 科 目 の 教 育 に 加 え 、 医 療 系 薬 学 科 目 の 教 育 の 充 実 が 不 可 欠 と な る 。本 薬 学 部 の 基 礎・専 門 薬 学 教 育 を 担 当 す る 教 育 ス タ ッ フ は 、臨 床 現 場 に 精 通 し て い る 医 師 ( 3 名 )と 実 務 経 験 に 富 む 薬 剤 師 (5 名)を含む教員により構成されている。 職 位 毎 の 内 訳 は 、 教 授 45 % ( 21 / 47)、 准 教 授 19 % ( 9 / 47)、 助 教 8 % ( 4 / 47) そ し て 助 手 28 % ( 13 / 47) で あ り 、 バ ラ ン ス の と れ た 教 員 配 置 で あ る 。 根拠資料: 鈴鹿医療科学大学薬学部ホームページ(薬学部教員紹介) http://www.suzuka-u.ac.jp/education/pp/index.html#9 鈴鹿医療科学大学職員録 - 75 - 【 基 準 1 0 -1 -2 】 専門分野について、教育上および研究上の優れた実績を有する者、あるいは 優 れた知識・経験および高度の技術・技能を有する者のいずれかに該当し、かつ、 その担当する専門分野に関する教育上の指導能力と高い見識があると認められる 者が、専任教員として配置されていること。 【観点 1 0 -1 -2 - 1 】 専 門 分 野 に つ い て 、 教 育 上 お よ び 研 究 上 の 優 れ た 実 績 を 有 す る 者が配置されていること。 【観点 1 0 -1 -2 - 2 】 専 門 分 野 に つ い て 、 優 れ た 知 識 ・ 経 験 お よ び 高 度 の 技 術 ・ 技 能 を有する者が配置されていること。 【観点 1 0 -1 -2 - 3 】 専 任 教 員 と し て 、 担 当 す る 専 門 分 野 に 関 す る 教 育 上 の 指 導 能 力 と高い見識があると認められる者が配置されていること。 [現状] 薬学部設置時に、教員採用の基本方針を次のように定めた。 1. 本 学 の 教 育 理 念 「 知 性 と 人 間 性 を 兼 ね 備 え た 専 門 技 術 者 ・ 研 究 者 の 育 成 」 に 加 え、 「 薬 学 教 育 に 情 熱 を も ち 、薬 の 知 識 の み な ら ず 病 気 そ の も の を 教 え る 能 力 を 兼 ね備えた教員」を採用する。 2. 医 療 福 祉 系 総 合 大 学 の 中 の 薬 剤 師 養 成 機 関 と し て の 重 要 性 を 認 識 し 、薬 学 を 学 ぶ学生に対して、常に教育効果の改善向上を目指し、工夫ができる教員を採用 する。 3. 卒 業 生 全 員 の 薬 剤 師 資 格 の 取 得 を 目 指 し 、 こ れ を 推 進 で き る 教 員 を 採 用 す る 。 専 任 教 員 は 、大 学 設 置・ 学 校 法 人 審 議 会 に よ る 審 査 を 経 て 採 用 し て い る 。こ の た め 平 成 23年 度 現 在 の 薬 学 部 専 任 教 員 34名 中 、 32 名 は 物 理 系 薬 学 、 化 学 系 薬 学 、 生 物 系 薬学、衛生薬学、薬理・動態学、病態・治療学、薬剤・製剤学および臨床薬学(実務 関 連 教 育 を 含 む )の 各 領 域 に お い て 、高 い 教 育 能 力 と 知 識 ・ 見 識 を 有 す る 者 と し て 公 に 認 め ら れ た 者 で あ る 。 他 に 、 2名 の 専 任 教 員 が 英 語 と ス ポ ー ツ 科 学 の 教 育 を 担 当 し て い る 。 こ の 他 に 、 13名 の 助 手 が 教 員 の 業 務 を 支 援 し て い る 。 実 務 家 教 員 は 全 員( 5名 )が 、大 学 設 置 基 準 に あ る「 概 ね 5年 以 上 の 薬 剤 師 と し て の 実 務 経 験 」を 有 し て お り 、実 務 実 習 を 遂 行 す る 上 で 必 要 と な る 優 れ た 知 識・ 経 験 及 び 高 度 な 技 術・技 能 を 有 し て い る 者 で あ る 。専 任 教 員 の ほ と ん ど が 博 士 の 学 位 保 有 者( 34 名 中 33名 ) で あ り 、 内 訳 は 薬 学 博 士 ( 22名 )、医 学 博 士 ( 13名 )、 理 学 博 士 ( 2名 )、 お よ び 文 学 博 士 ( 1名 ) で あ る 。 ま た 、 助 手 に も 博 士 学 位 を 保 有 し て い る 者 が 多 く 薬 学 博 士 ( 3名 )、 医 学 博 士 ( 3名 )、 理 学 博 士 ( 2名 )、 農 学 博 士 ( 1名 ) で あ る 。 ま た 、 薬 剤 師 免 許 取 得 者 は 31名 ( 教 員 23名 、 助 手 8名 )、 医 師 免 許 取 得 者 は 3 名 と な っ て お り 、 こ れ ら 有 資 格 者 が 中 心 と な り 、問 題 解 決 に 対 す る 実 践 的 な 能 力 を 有 す る 薬 剤 師 育 成 の 6年 制 薬 学 教 育 の カ リ キ ュ ラ ム を 支 え て い る 。 - 76 - 専 任 教 員 34 名 中 の 28 名 は 既 設 の 他 の 薬 学 部 や 医 学 部 教 員 よ り 移 動 し て き た 者 で あ る 。実 務 家 教 員 5名 は 医 療 機 関 や 公 的 研 究 機 関 の 研 究 員 か ら 本 学 に 採 用 さ れ て お り 、 いずれも経験豊かで、教育上の指導能力と高い見識をもつと判定されている。 根拠資料: 鈴鹿医療科学大学薬学部ホームページ(薬学部教員紹介) http://www.suzuka-u.ac.jp/education/pp/index.html#9 - 77 - 【 基 準 1 0 -1 -3 】 カ リ キ ュ ラ ム に お い て 、専 任 教 員 の 科 目 別 配 置 等 の バ ラ ン ス が 適 正 で あ る こ と 。 【観点 1 0 -1 -3 - 1 】 薬 学 に お け る 教 育 上 主 要 な 科 目 に お い て 、 専 任 の 教 授 ま た は 准 教授が配置されていること。 【観点 1 0 -1 -3 -2 】 専 任 教 員 の 年 齢 構 成 に 著 し い 偏 り が な い こ と 。 [現状] 薬学部専任教員の主な担当科目の系別の配置は下記のとおりである。 物理系薬学: 教授 3名 、 助教 1名 化学系薬学: 教授 1名 、 准教授 2名 、 生物系薬学: 教授 2名 、 准教授 2名 衛生薬学: 教授 3名 、 准教授 1名 准教授 1名 、 准教授 3名 薬理・動態学:教授 4名 薬剤・製剤学:教授 2名 、 病態・治療学:教授 4名 臨床薬学: 2名 、 教授 英語・スポーツ科学:助教 助教 1名 (+客員教授 1名 ) 2名 薬 学 部 が 掲 げ る 教 育 目 標 を 達 成 す る た め に は 、臨 床 や 医 療 系 薬 学 教 育 を 効 果 的 に 行 え る 教 員 だ け で な く 、基 礎 に な る 物 理 、化 学 及 び 生 物 系 薬 学 を 担 当 す る 教 員 が 不 可 欠 で あ る 。本 薬 学 部 で は 、基 礎 薬 学 お よ び 衛 生 薬 学 を 担 当 す る 教 員 16 名 と 、医 療 系 薬 学 担 当 教 員 11 名 、臨 床 薬 学 と 事 前 実 習 担 当( 実 務 家 )教 員 5名 さ ら に 英 語 や ス ポ ー ツ 科 学 を 担 当 す る 2名 か ら な る 34 名 で 教 員 組 織 を 構 成 し て い る 。 ま た 、 薬 学 部 専 任 教 員 と 助 手 に は 薬 剤 師 免 許 を 有 す る 者 、 そ れ ぞ れ 23名 と 8名 で 合 計 31名 、医 師 免 許 を 有 す る 者 3 名 が 含 ま れ て お り 、臨 床 薬 学 ・ 医 学 の 経 験 が 豊 富 な 教 員 組 織 と な っ て い る 。本 学 は 教 員 組 織 と し て は 講 座 制 で は な く 、個 々 の 教 員 が 連 動 し て 柔 軟 に 教 育 研 究 活 動 に 取 り 組 め る よ う 、8 科 目 分 野 制 を 敷 い て い る 。薬 学 専 門 7 分 野 に は 上 に 示 し た 4名 の 専 任 教 員 の 他 、2名 の 助 手 が 配 置 さ れ て い る 。教 育 負 担 の 大 き い 臨 床 薬 学 分 野 は 、 5名 の 教 員 で 構 成 さ れ て い る が 、 さ ら に 他 の 7分 野 の 助 手 全 員 が 、 順 次 、 支 援 す る こ と に な っ て い る 。 ま た 、 平 成 24年 度 に は 、 臨 床 薬 学 分 野 に 教 員 1名 が 増 員 さ れ る 予 定 で あ る 。な お 、平 成 23年 5月 現 在 、助 手 は 13 名 で あ る が 、24年 度 に 1名 が 追 加 採 用 さ れ る 予 定 で あ る 。 薬 学 教 育 に 重 要 な ヒ ュ ー マ ニ ズ ム 教 育 、薬 学 導 入 教 育 、英 語 教 育 は 、薬 学 部 専 任 教 員 に 加 え 、他 学 科 教 員 の 協 力 に よ り 遂 行 さ れ て い る 。ま た 、人 文 科 学 系 科 目 は 、他 学 科教員により実施されている。 - 78 - 専 任 教 員 と 助 手 の 年 齢 構 成 は 次 に 示 す よ う に 、41歳 か ら 50歳 を 中 心 に し た 分 布 を 示 し 、全 体 的 に み て 著 し い 偏 り は な い 。ま た 職 位 ご と の 構 成 に つ い て も 適 切 な 年 齢 構 成 にある。 25 – 30 歳 助 手 2名 30 – 40 歳 教 員 2名 助 手 9名 41 – 50 歳 教 員 14名 助 手 2名 51 – 60 歳 教 員 6名 61 – 65 歳 教 員 9名 66 – 70 歳 教 員 1名 教 育 上 及 び 研 究 上 の 職 務 を 補 助 す る た め に 専 門 知 識 を 持 っ た 13 名 の 助 手 が 各 分 野 に配置され、実験・実習等の実施を支援及び補佐する役割を担っている。 なお、本 学 教 員 の 定 年 年 齢 は 65歳 で あ る が 、学 校 法 人 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 が 特 に 在 職 が 必 要 と 認 め た 者 に つ い て は 「 学 校 法 人 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 教 職 員 の 定 年 に 関 す る 規 程 」 第 4条 に よ り 5年 を 限 度 に 、 教 員 と し て 再 委 嘱 す る こ と と し て い る 。 根拠資料: 鈴鹿医療科学大学薬学部ホームページ(薬学部教員紹介) http://www.suzuka-u.ac.jp/education/pp/index.html#9 「 薬 学 部 薬 学 科 授 業 概 要 ( シ ラ バ ス ) 2011 年 度 」 2011年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 教 職 員 録 - 79 - 【 基 準 1 0 -1 -4 】 教員の採用および昇任が、適切に実施されていること。 【観点 1 0 -1 -4 -1 】 教 員 の 採 用 お よ び 昇 任 に 関 す る 適 切 な 規 程 が 整 備 さ れ て い る こ と 。 【観点 1 0 - 1 -4 - 2 】 教 員 の 採 用 お よ び 昇 任 に お い て は 、 規 程 に 基 づ き 、 研 究 業 績 の み に偏ることなく、教育上の指導能力等が十分に反映された選考が 行われていること。 [現状] 教 員 の 採 用 に あ た っ て は 、薬 学 部 の 設 置 計 画 の 円 滑 な 履 行 と 創 生 期 に あ る 教 育 ・ 研 究 の 基 盤 作 り に 適 し た 人 材 を 登 用 し て い る 。 平 成 20年 度 の 薬 学 部 創 設 以 来 、 学 部・学 科 完 成 年 度 に 向 け て 専 任 教 員 が 順 次 着 任 し 、23年 度 現 在 で は 教 員 と 助 手 、そ れ ぞ れ 1名 の み が 未 採 用 で あ る 。 24年 度 に は 、 全 員 が 揃 う 予 定 で あ る 。 本 薬 学 部 は 現 在 の と こ ろ 設 置 の 年 次 進 行 計 画 の 途 上 に あ り 、大 学 設 置・学 校 法 人 審 議 会 の 審 査 の も と に 教 員 の 採 用 を 決 定 し て い る 。助 手 に つ い て は 、当 該 教 育 分 野 の 教 員 に よ る 候補の選考、教授会での承認をへて採用されている。 な お 、本 薬 学 部 の 現 有 教 員 採 用 の 基 本 方 針 は 研 究 業 績 の み に 偏 る こ と な く 、教 育 上の指導能力を十分に反映するよう以下のような方針に従い、実行されている。 ( 1)本 学 の 教 育 理 念 で あ る「 知 性 と 人 間 性 を 兼 ね 備 え た 専 門 技 術 者 ・ 研 究 者 の 育 成 」 を基に、 「 薬 学 教 育 に 情 熱 を も ち 、薬 の 知 識 の み な ら ず 病 気 そ の も の を 教 え る 能 力 を兼ね備えた教員」を採用する。 ( 2)医 療 福 祉 系 総 合 大 学 の 中 の 薬 剤 師 養 成 機 関 と し て の 重 要 性 を 認 識 し 、ま た 薬 学 を学ぶ学生に対して、常に教育効果の改善を目指し、新たな工夫ができる教員 を採用する。 ( 3)在 学 生 の 薬 剤 師 と し て の 育 成 は 重 要 な 課 題 で あ り 、国 家 試 験 合 格 を も 含 め こ れ を推進できる責任感の強い教員を採用する。 薬学部完成年度以降に実施される教員の採用及び昇任等については、鈴鹿医療科 学大学の関連する諸規定等に則って行われることになる。 根拠資料: 鈴鹿医療科学大学教員・職員採用の諸規定 鈴鹿医療科学大学薬学部設置申請書 - 80 - (10-2)教育・研究活動 【 基 準 1 0 -2 -1 】 理念と目標に沿った教育・研究活動が行われていること。 【観点 1 0 -2 -1 -1 】教 員 は 、教 育 お よ び 研 究 能 力 の 維 持・向 上 に 取 組 ん で い る こ と 。 【観点 1 0 -2 -1 - 2 】 教 員 は 、 教 育 目 標 を 達 成 す る た め の 基 礎 と な る 研 究 活 動 を 行 っ ていること。 【観点 1 0 -2 -1 - 3 】 教 員 の 活 動 が 、 最 近 5 年 間 に お け る 教 育 ・ 研 究 上 の 業 績 等 で 示 され、開示されていること。 【観点 1 0 -2 -1 - 4 】 薬 剤 師 と し て の 実 務 の 経 験 を 有 す る 専 任 教 員 は 、 医 療 機 関 ・ 薬 局における研修などを通して、常に新しい医療に対応するため の研鑽を行うよう努めていること。 [現状] 医療薬学および基礎薬学の最前線で活動するため、各教員は日々自己研鑽に努め て い る 。 教 育 力 の 涵 養 に 関 し て は FD委 員 会 を 中 心 に 、 授 業 の 点 検 ・ 評 価 と 改 善 に 努 め て い る 。年 に 1回 、全 学 FDワ ー ク シ ョ ッ プ を 開 催 し 、外 部 講 師 に よ る 最 新 の 教 育 技 法にたいする講演・講習が行なわれ、ほぼ全教員が参加している。また学科内およ び学内他学科の教員と経験を共有しあうことにより、自らの教育方法の改善に務め て い る 。 全 学 お よ び 薬 学 部 独 自 の FD活 動 で は 、そ れ ぞ れ の 視 点 で 学 生 の 授 業 評 価 に 対する自己点検がなされている。全学活動では、各授業アンケートの実施と教員へ のフィードバックを実施し、教員が授業を改善していけるようサポートしている。 一 方 、 学 部 で は 、 薬 学 部 薬 学 科 独 自 の も つ 問 題 点 に 関 し て 、 各 教 員 の 経 験 を FD委 員 会のみならず教務部委員会でも討論し、教員の教育方法 と教育プログラムの改善に 役立てている。 薬 学 部 で は 、 34 人 の 専 任 教 員 と 13名 の 助 手 よ り 構 築 さ れ て い る そ れ ぞ れ の 専 門 分野において、活発な研究活動を行っている。研究内容は広範囲にわたり、大学内 は も と よ り 他 大 学 と の 共 同 研 究 、公 的 研 究 所 お よ び 企 業 と の 共 同 研 究 も 盛 ん で あ る 。 研究能力の維持は、多数の教員が国内外の学会に参加し、研究発表をすることで実 行 さ れ て い る 。薬 学 部 の 教 員 全 体 で は 、平 成 18年 か ら 23年 6月 ま で の 5年 半 の 間 に 389 報 の 原 著 論 文( 英 文 354報 、邦 文 35報 )が 発 表 さ れ て い る 。本 薬 学 部 の 教 育 シ ス テ ム 構 築 が よ り 多 忙 に な っ た 平 成 21年 か ら 現 在 の 2年 半 の 間 で も 、 135報 の 原 著 論 文 が 発 表 さ れ て い る 。 助 手 の 研 究 活 動 も 盛 ん で 、 平 成 18年 か ら 23年 6月 ま で の 5年 半 の 間 に 76報 の 原 著 論 文 が 発 表 さ れ て い る 。平 成 21年 か ら の 2年 半 の 間 で も 38報 の 原 著 論 文 が 発表されている。 研 究 の 成 果 は 、薬 学 会 、生 化 学 会 、薬 理 学 会 、薬 剤 学 会 、化 学 会 な ど 各 分 野 の 国 内 外の学会の年会、シンポジウムなどで積極的に公表されている。 現在までの過去2 年 半 の 間 の 原 著 論 文 の 総 数 は 173報 で あ り 、教 員・助 手 一 人 当 た り 1年 間 に 平 均 1.5 報 - 81 - を 発 表 し て い る 。 総 説 な ど を 含 め る と 一 人 当 た り 1年 間 の 発 表 数 は さ ら に 高 く な る 。 学 会 発 表 は 国 際 と 国 内 で な さ れ て い る 。ま た 、過 去 2年 半 の 間 で も 、日 本 変 異 原 学 会 賞 ( 21年 )、 文 部 大 臣 科 学 技 術 賞 ( 22年 )、 国 際 血 栓 止 血 学 会 賞 ( 23年 ) な ど の 著 名 な賞を受賞している。 毎月開催される教員によるセミナーにおいて、各教員より最新の研究活動が紹 介、討論され、全教員の研究への意欲を醸成している。このように、完成年次を まだ迎えていない年次進行中であるが、研究と教育活動のシステム確立と改善に 務めている。 論 文 発 表 や 学 会 発 表 な ど の 各 教 員 の 研 究 活 動 に つ い て は 、毎 年 デ ー タ ベ ー ス が 更 新 さ れ て い る 。と く に 近 年 の 業 績 や 活 動 に つ い て は 、ホ ー ム ペ ー ジ で 公 開 し て い る 。 こ れ ら の 教 員 の 研 究 活 動 は 各 教 員 に よ る 卒 業 研 究( 5-6年 次 学 生 )の 指 導 に 反 映 さ れ る ことになる。 5名 の 薬 剤 師 実 務 実 習 教 員 ( 24年 度 よ り 6名 ) に は 、 そ の 専 門 の 知 識 経 験 を 生 か し た医療機関・薬局における研修などを通して常に新しい医療へ対応するための自己 研鑽を行うよう推奨している。医師教員は三重大学病院などと連携しながら研修を 行 っ て い る 。薬 剤 師 実 務 家 教 員 は 、本 学 の 最 高 年 次( 4年 次 )学 生 の 病 院 ・ 薬 局 実 習 に 先 立 つ 「 事 前 実 習 」 教 育 や OSCE実 施 に お け る 中 心 的 役 割 を つ と め て お り 、 極 め て 多忙である。薬剤師免許を持つ一般教員も加わりこれに協力している。 根拠資料: 2011年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 教 員 教 育 ・ 研 究 活 動 デ ー タ ベ ー ス ホームページ:鈴鹿医療科学大学薬学部教員紹介 ( http://www.suzuka-u.ac.jp/education/pp/index.html#9 ) 2011年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 全 学 FDワ ー ク シ ョ ッ プ プ ロ グ ラ ム 2011年 度 薬 学 部 FD委 員 会 議 事 録 2011年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 前 後 期 授 業 評 価 ア ン ケ ー ト 2011 年 度 実 務 家 教 員 研 修 プ ロ グ ラ ム - 82 - 【 基 準 1 0 -2 -2 】 理念と目標に沿った研究活動が行えるよう、研究環境が整備されていること。 【観点 1 0 -2 -2 -1 】 研 究 室 が 適 切 に 整 備 さ れ て い る こ と 。 【観点 1 0 -2 -2 -2 】 研 究 費 が 適 切 に 配 分 さ れ て い る こ と 。 【観点 1 0 -2 -2 - 3 】 研 究 時 間 を 確 保 す る た め に 、 教 員 の 授 業 担 当 時 間 数 が 適 正 な 範 【観点 1 0 -2 -2 -4 】 外 部 資 金 を 獲 得 す る た め の 体 制 が 整 備 さ れ て い る こ と が 望 ま し い 。 囲内となるよう努めていること。 [現状] 本 薬 学 部 薬 学 科 の 教 員( 教 授 、准 教 授 、助 教 )に 各 自 の 研 究 室 が 整 備 さ れ て い る 。 各教員研究室には机、本棚、電話等の教育・研究活動に必須の備品が配置されてい る( 1 号 館 4、5 階 、5 号 館 2、3 階 に 合 計 34 室 )。教 員 は 教 育・研 究 の 専 門 領 域 に よ り8分野のいずれかに所属している。また、各分野には、 2 名の助手が配置されて いる。各分野には、教員と助手が共同で利用する分野実験室が配備され、所属の教 員により選定された設備、装置、器具が設置されている。分野実験室は教員や助手 の 研 究 活 動 は も ち ろ ん 、 学 生 の 卒 業 研 究 に も 利 用 さ れ て い る ( 5 号 館 2、 3 階 、 1 号 館 4 階 )。さ ら に 、5 号 館 に は 、共 通 機 器 室・実 験 室 と し て 、動 物 実 験 施 設( 飼 育 室 、 実 験 解 析 室 、 MRI 室 )、 NMR 室 ( 600MH, 400MH)、 ESR 室 、 X 線 解 析 室 、 質 量 分 析 室 、 光 分 析 室 、 顕 微 鏡 室 、 プ ロ テ オ −ム 解 析 室 、 P2 室 、 培 養 室 、 生 物 系 分 析 室 、 低 温 室 な ど も 整 備 さ れ て い る 。( 1 号 館 と 5 号 館 の 配 置 図 は 95-99 ペ ー ジ に 付 す 。) 研 究 費 の う ち 内 部 資 金 と し て 、 教 員 と 助 手 に は そ の 職 位 に 関 係 な く 、 全 員 に 40 万 円 が 配 当 さ れ て い る 。さ ら に 科 学 研 究 費 を 申 請 し た 者 に は 20 万 円 が 追 加 さ れ て い る。各教員は、この研究費を試薬や器具の購入、 学会旅費などに利用できる。この 教 員 研 究 費 と し て 計 上 さ れ た 総 額 は 約 2600 万 円 で あ る 。さ ら に 、各 分 野 に は 、担 当 の 学 生 実 習 の た め 180 万 円 が 配 当 さ れ て い る 。 卒 業 研 究 に は 学 生 1 人 当 た り 4 万 円 が 配 当 さ れ る 。総 額 は 約 1300 万 円 で あ る 。以 上 の よ う に 、本 学 内 部 か ら 教 員・助 手 や 各 分 野 に 配 分 さ れ て い る 研 究 関 連 資 金 の 総 額 は 約 3000 万 円 で あ る 。 教員の講義科目は、年間 3 科目以内に設定されている。この他、学生実習、事前 実 習 、小 グ ル ー プ 演 習 な ど が 、教 員 間 の 連 携 や 助 手 の 補 助 に よ っ て 実 施 さ れ て い る 。 各 教 員 の 授 業 担 当 時 間 数( 週 3 授 業 以 内 )は 適 正 な 範 囲 内 に 収 ま る よ う 務 め て い る 。 一方、外部資金としての研究費には、科学研究費、受託研究費、共同研究費、研 究 助 成 寄 付 金 が あ り 、過 去 3 年 間 の 年 間 平 均 額 は 、そ れ ぞ れ 、1300 万 円( 採 択 年 度 分 )、 300 万 円 、 150 万 円 、 1100 万 円 で あ る 。 年 間 の 外 部 資 金 総 額 は 約 3000 万 円 で あ る 。学 部 完 成 に 向 け た 教 育 シ ス テ ム 構 築 中 に も か か わ ら ず 、毎 年 約 25 件 の 科 研 費 申請をはじめとする研究資金獲得のために各自は多大な努力を払っている。大学本 部の管理事務局には研究振興課が、また薬学部のある白子キャンパスには研究振興 - 83 - の職員が配置され、本学部の外部資金獲得などの支援を行っている。さらに、事務 局研究振興課の活動に対し、経験の多い薬学部教員がアドバイスすることもある。 根拠資料: 2011 年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 薬 学 部 薬 学 科 予 算 委 員 会 資 料 2011 年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 事 務 局 研 究 振 興 課 資 料 ( 科 研 費 、 共 同 研 究 費 ) - 84 - (10-3)職員組織 【 基 準 1 0 -3 -1 】 教育・研究活動の実施を支援するため、職員の配置が学部・学科の設置形態 お よび規模に応じて適切であること。 【観点 1 0 -3 -1 - 1 】 教 育 ・ 研 究 活 動 の 実 施 支 援 に 必 要 な 資 質 お よ び 能 力 を 有 す る 職 員が適切に配置されていること。 【観点 1 0 -3 -1 - 2 】 教 育 上 お よ び 研 究 上 の 職 務 を 補 助 す る た め 、 必 要 な 資 質 お よ び 能力を有する補助者が適切に配置されていることが望ましい。 [現状] 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 薬 学 部 薬 学 科 の 教 育 ・ 研 究 の 実 施 体 制 は 、 34 名 の 専 任 教 員 、 1 名 の 非 常 勤 教 員 と こ れ ら を 支 援 ・ 補 助 す る 13 名 の 助 手 か ら 構 成 さ れ て い る 。 な お 、 平 成 24 年 度 に は 教 員 と 助 手 が 、 そ れ ぞ れ 、 1 名 増 員 さ れ る 予 定 で あ る 。 基 準 10-1-3 で 示 し た よ う に 、教 育・研 究 の 内 容 に よ り 8 科 目 分 野 を 設 け 、各 分 野 で は 関 連 す る 専 門 教 員 が 柔 軟 に 連 動 し て 当 該 領 域 の 教 育・研 究 に 取 り 組 ん で い る 。7 分 野 に は 、そ れ ぞ れ 、教 員 4 名 と 2 名 の 助 手 が 配 置( 内 1 名 は 24 年 度 採 用 予 定 )さ れている。助手は各分野の実験や実習などの支援をおこなっている。事前教育や病 院・薬局の実務教育を担当する臨床薬学分野は、現在、 5 名の教員で構成されてい る が 、24 年 度 に は 教 員 1 名 が 増 員 さ れ 6 名 体 制 に な る 予 定 で あ る 。さ ら に 、他 の 分 野に配置されている全助手が、順次、この分野の活動を支援し、実務関連教育が円 滑に運営されるようになっている。 現 在 の 13名 の 助 手 は 、 そ の 能 力 と 資 質 が 精 査 さ れ て 後 、 採 用 さ れ て い る 。 実 際 、 9 名 は 博 士 学 位 修 得 者 ( 医 学 博 士 3名 、薬 学 博 士 3名 、 理 学 博 士 2名 、 農 学 博 士 1名 ) で あ る 。 薬 剤 師 免 許 を も つ 者 は 13名 中 の 8名 で あ る 。 さ ら に 、 13名 の 助 手 に よ る 平 成 18年 か ら 23年 6月 ま で の 5年 半 の 間 の 原 著 論 文 発 表 数 は 76報 で あ る 。最 近 の 平 成 21年 か ら の 2年 半 の 間 で も 、 38報 の 原 著 論 文 が 発 表 さ れ て い る 。 こ の よ う な 指 標 に よ っ て も 、 本 薬学部の助手の高い能力と資質を伺い知ることが出来る。 本 薬 学 部 は 、鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 の 白 子 キ ャ ン パ ス に 置 か れ て い る 。現 在 、白 子 キ ャ ン パ ス に あ る の は 本 薬 学 部 薬 学 科 の み で あ り 、 他 の 学 部 ・ 学 科 は 約 1.5 km 離 れ た 大 学 本 部 の あ る 千 代 崎 キ ャ ン パ ス に 集 中 し て い る 。白 子 キ ャ ン パ ス 事 務 課 に は 6 名 の 職 員が配置されており、課長以下、薬学部の庶務 、 経 理 、 教 務 、 学 生 支 援 、研 究 振 興 、 図書関連の業務や広大なキャンパスの管理を行っている。 千 代 崎 キ ャ ン パ ス の 管 理 事 務 局 に は 、 庶 務 、 教 務 、 入 学 ( 入 試 )、 学 生 、 就 職 ・ キ ャ リ ア 支 援 、研 究 振 興 、図 書 館 事 務 、健 康 管 理 セ ン タ ー な ど の 担 当 課 が あ り 、千 代 崎 キ ャ ン パ ス 内 の 学 部 の 事 務 と 全 学 関 連 の 業 務 を 担 っ て い る 。白 子 事 務 課 は 、千 代 崎 キ ャ ン パ ス の 事 務 課 と 密 接 に 連 携 し て 運 営 さ れ て い る 。白 子 事 務 課 の 円 滑 な 運 営 の た め 、 - 85 - 千 代 崎 キ ャ ン パ ス の 事 務 局 で 業 務 を 経 験・修 練 し た ベ テ ラ ン 職 員 が 多 く 派 遣 さ れ て い る。 根拠資料: 2011 年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 薬 学 部 薬 学 科 助 手 紹 介 : ホ ー ム ペ ー ジ http://www.suzuka-u.ac.jp/education/pp/index.html#9 2011 年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 教 員 ・ 助 手 個 人 調 書 2011 年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 職 員 録 - 86 - (10-4)教職員の研修 【 基 準 1 0 -4 -1 】 教職員に対する研修(ファカルティ・デベロップメント、スタッフ・デベ ロップメント等)およびその資質の向上を図るための取組みが適切に行われ ていること。 【観点 1 0 -4 -1 -1 】 資 質 向 上 を 図 る た め の 組 織 ・ 体 制 が 整 備 さ れ て い る こ と 。 【観点 1 0 -4 -1 -2 】 資 質 向 上 を 図 る た め の 組 織 ・ 体 制 が 機 能 す る よ う 努 め て い る こ と 。 【観点 1 0 -4 -1 - 3 】 理 念 と 目 標 に 沿 っ た 教 育 ・ 研 究 活 動 を 実 施 す る た め 、 教 員 の 資 質向上を図っていること。 【観点 1 0 -4 -1 - 4 】 理 念 と 目 標 に 沿 っ た 教 育 ・ 研 究 活 動 を 支 え る た め 、 職 員 の 資 質 向上を図っていること。 【観点 1 0 -4 -1 -5 】 教 員 と 職 員 が 連 携 し て 資 質 向 上 を 図 っ て い る こ と が 望 ま し い 。 [現状] 全 学 的 な 取 り 組 み と し て 、全 学 科 の 教 員 お よ び 職 員 か ら な る FD 推 進 員 会 を 設 置 し 、 教 員 、 職 員 の FD、 SD 活 動 を 行 っ て い る 。 さ ら に 本 薬 学 部 で は 、 独 自 の FD 推 進 委 員 会 を 設 け 、 薬 学 専 門 教 育 に 対 応 し た FD 活 動 に 取 り 組 ん で い る 。 全 学 の FD 推 進 委 員 会 は ほ ぼ 月 一 回 の 頻 度 で 開 催 し 、 全 学 的 な FD 活 動 の 推 進 に 努 め て い る 。 薬 学 FD 推 進 委 員 会 の 開 催 は 不 定 期 で は あ る が 、 全 学 の FD 活 動 に 加 え て 薬学部独自の取り組みを行っている。 FD 推 進 委 員 会 実 施 日 程 2009 年 度 全 学 FD 推 進 委 員 会 2010 年 度 2011 年 度 薬 学 第 1 回 12/25( 金 ) 第 1 回 5/27( 木 ) 第 1 回 5/20( 金 ) 薬 学 第 2 回 3/31( 水 ) 第 2 回 6/24( 木 ) 第 2 回 6/17( 金 ) 第 3 回 7/15( 木 ) 第 3 回 7/8( 金 ) 第 4 回 8/26( 木 ) 第 4 回 8/31( 水 ) 第 5 回 10/25( 月 ) 第 5 回 10/6( 木 ) 第 6 回 11/22( 月 ) 第 6 回 10/27( 木 ) 臨 時 12/9( 木 ) 第 7 回 11/24( 木 ) 第 7 回 12/20( 月 ) 薬 学 第 1 回 8/1( 月 ) 第 8 回 1/24( 月 ) 薬 学 第 2 回 9/29( 木 ) 第 9 回 2/28( 月 ) 薬 学 第 3 回 11/29( 火 ) 第 10 回 3/24( 木 ) 薬 学 第 4 回 2 /16( 木 ) - 87 - FD 講 演 会 2009 年 度 8 月 27 日 ( 木 ) 10:30~ 16:20 第 1部 「 FD 活 動 に つ い て 」豊 田 長康(鈴鹿医療科学大 学) 第 2部 「 導 入 教 育・初 年 時 教 育 等の報告会」 2010 年 度 2 月 15 日 ( 火 ) 13:30~ 15:40 第 1部 FD 推 進 委 員 会 か ら 活 動 報 告 第 2部 「育てるべき人間像とこれか らの大学教育の可能性―学習 成果向上のためのカリキュラ ムと個別授業実践」飯吉弘子 (大 阪 市 立 大 学 大 学 教 育 研 究 センター) 2011 年 度 11 月 14 日 ( 月 ) 13:30~ 15:40 第 1部 FD 推 進 委 員 会 か ら 活 動 報 告 第 2部 「 追 手 門 学 院 大 学 学 生 FD 活 動 の 現 状 と 課 題 」 梅 村 修 (追 手門学院大学教育研究所) 全 学 FD 推 進 委 員 会 で は 年 一 回 程 度 FD 講 演 会 を 実 施 す る と と も に 、 財 団 法 人 大 学 コ ン ソ ー シ ア ム 京 都 が 毎 年 開 催 し て い る FD フ ォ ー ラ ム に 参 加 し 、得 ら れ た 知 見 を 冊 子にまとめて学内に公表している。また学内ネットワークシステムを利用した授業 評価アンケートを実施し、評価結果を集計、分析するとともに、インターネットを 通じて結果をすべての教職員、学生に公開している。さらに本年度から、評価結果 に 対 す る 各 教 員 の 対 応 、意 見 を ア ン ケ ー ト 調 査 し 、先 の FD 講 演 会 に お い て 公 表 す る とともに、すべての集計結果を資料として配布している。本薬学部においても、授 業評価に対する独自の対応として、各教員が各々評価結果を分 析し、授業内容の改 善に取り組むことで、各教員の資質向上を計っている。また学生の学習効率向上を 目 的 と し て 、本 薬 学 部 教 務 部 委 員 会 と 協 力 し 、カ リ キ ュ ラ ム 改 革 に 取 り 組 ん で い る 。 さ ら に 2011 年 度 よ り 新 任 教 員 を 対 象 と し た 教 育 研 修 も 実 施 し て い る 。 新任教員を対象とした教育研修など 2011 年 度 4 月 28 日 ( 木 ) 16:50~ 17:50 自己学習システム、共用試験問題作成についての説明会 1.自 己 学 習 シ ス テ ム に つ い て 2.共 用 試 験 セ ン タ ー に 提 出 す る 問 題 の 作 成 に つ い て 全 学 FD 推 進 委 員 会 、 FD 講 演 会 、 授 業 評 価 ア ン ケ ー ト に は 職 員 も 参 画 し て 積 極 的 に教育、研究活動を支援しており、また先に述べた財団法人大学コンソーシアム京 都 の FD フ ォ ー ラ ム に は 職 員 2 名 が 参 加 し 、 大 学 教 育 の 質 の 向 上 に 努 め て い る 。 根拠資料: 平 成 23 年 度 薬学部薬学科授業評価アンケート結果への対応 - 88 - 『教員組織・職員組織』 10 教員組織・職員組織 [点検・評価] 理 念 と 目 標 に 沿 っ て 教 育・研 究 活 動 の 実 施 に 必 要 な 教 員 が 置 か れ て い る 。す な わ ち 、 専 門 分 野 に つ い て 教 育 上 ・研 究 上 の 優 れ た 実 績 を 有 す る 者 、あ る い は 優 れ た 知 識 ・ 経 験 お よ び 高 度 の 技 術・技 能 を 有 す る 者 で 、そ の 担 当 す る 専 門 分 野 に 関 す る 教 育 指 導 能 力 が あ る と 認 め ら れ る 者 が 専 任 教 員 と し て 配 置 さ れ て い る 。 教 員 1名 に 対 す る 学 生 数 は 約 12名 で あ り 、 大 学 設 置 基 準 を 大 幅 に 超 え る ( 教 員 1名 に 対 し 学 生 10名 以 内 ) ま で に は 至 っ て お ら ず 、全 教 員 で き め 細 や か な 教 育 を 実 施 し て い る 。薬 学 教 育 を 熟 知 し て い る 教 員 に 薬 剤 師 実 務 家 教 員 が 加 わ り 、コ ア カ リ キ ュ ラ ム に 準 拠 し た 教 育 を 適 切 に 実 施 し 、医 師 教 員 と も あ わ せ 医 療 全 般 に 精 通 し た 薬 剤 師 を 養 成 す る 学 部 の 理 念 を 実 現 す る に 適 切 な 教 員 配 置 と な っ て い る 。こ れ ら の 専 任 教 員 は 、カ リ キ ュ ラ ム の 科 目 に バ ラ ン ス よ く 配 置 さ れ て い る 。す な わ ち 、薬 学 教 育 に お け る 主 要 な 科 目 に つ い て 、専 任 の 教授又は准教授が配置され、教員の授業担当時間数は、ほぼ適切な範囲にある。 ま た 、専 任 教 員 の 年 齢 構 成 に は 著 し い 偏 り は な く 、バ ラ ン ス の 取 れ た 構 成 と な っ て い る 。 さ ら に 教 育 及 び 研 究 に 係 る 職 務 を 補 助 す る た め に 、 13名 の 助 手 を 配 置 し て い る 。 教 員 が 理 念 と 目 標 に 沿 っ た 研 究 活 動 が 行 え る よ う 、研 究 環 境 が 整 備 さ れ 、教 育 ・研 究活動の実施を支援するため、職員の配置が適切になされている。 ま た 、 教 職 員 は ファカルティ・デベロップメント、スタッフ・デベロップメント等のプログラム に参加し、その資質の向上を図るための取組みが行われている。 [改善計画] 現時点では特にない。 - 89 - 『設備・施設』 11 施設・設備 (11-1)学内の学習環境 【基準 1 1 -1 -1 】 理念と目標に沿った教育を実施するための施設・設備が整備されていること。 【観点 1 1 - 1 -1 - 1 】 効 果 的 教 育 を 行 う 観 点 か ら 、 教 室 の 規 模 と 数 が 適 正 で あ る こ と 。 なお、参加型学習のための少人数教育ができる教室が確保されて いることが望ましい。 【観点 1 1 -1 -1 - 2 】 実 習 ・ 演 習 を 行 う た め の 施 設 ( 実 験 実 習 室 、 情 報 処 理 演 習 室 、 動 物 実 験 施 設 、 RI 教 育 研 究 施 設 、 薬 用 植 物 園 な ど ) の 規 模 と 設 備が適切であること。 【観点 1 1 -1 -1 - 3 】 実 務 実 習 モ デ ル ・ コ ア カ リ キ ュ ラ ム に 準 拠 し た 実 務 実 習 事 前 学 習 を 実 施 す る た め 、適 切 な 規 模 の 施 設( 模 擬 薬 局・模 擬 病 室 等 )・ 設備が整備されていること。 【観点 1 1 -1 -1 - 4 】 卒 業 研 究 の 内 容 に 相 応 し い 施 設 ・ 設 備 が 適 切 に 整 備 さ れ て い る こと。 [現状] 薬 学 部 薬 学 科 専 用 の 講 義 用 の 教 室 は 、 1号 館 に 150人 収 容 の 大 講 義 室 が 4室 、 40人 収 容 の 小 講 義 室 が 2室 あ る 。こ の 他 、講 堂 内 の 170人 収 容 講 義 室 も 利 用 さ れ て お り 、定 員 100名 の 本 学 科 に お い て 4年 次 ま で は 充 足 さ れ て い る 。 ま た 、 1号 館 と 5号 館 に は 、 最 大 15人 が 収 容 で き る ゼ ミ 室 が 合 計 10室 あ り 、文 献 や 書 籍 を 参 照 し な が ら 少 人 数 の 学 生 の 参 加 型 学 習 を 効 率 的 に 行 え る 体 制 が 整 っ て い る 。( 建 物 平 面 図 面 参 照 )。 物 理 系 ・ 化 学 系 薬 学 学 生 実 習 ( 2年 次 前 期 ・ 後 期 )、 生 物 系 ・ 衛 生 薬 学 学 生 実 習 ( 3 年 次 前 期・後 期 )、お よ び 医 療 薬 学 学 生 実 習( 薬 理・動 態:4年 次 前 期 、薬 剤・製 剤 学 : 4年 次 前 期 )の 実 施 の た め 、150名 収 容 の 学 生 実 習 室 3室 が 5号 館 に 配 置 さ れ て い る 。 (建 物 平 面 図 面 参 照 )。 ま た 4 年 次 後 期 か ら 卒 業 時 ま で 、研 究 室 に 配 属 し た 学 生 が 卒 業 研 究 を 行 う た め 、8 分 野 実 験 室 が 1、5 号 館 に 置 か れ て い る 。 70 名 収 容 の 情 報 処 理 演 習 室 は 1 号 館 に あ り 、情 報 リ テ ラ シ ー( 1 年 次 前・後 期 )や CBT 演 習 に 使 用 さ れ て い る 。 5 号 館 に は 、 動物実験施設(動物飼育室)が付帯施設とともに設置されている。全学年次の学生 の 自 習 用 と し て 、1 号 館 の 学 生 ラ ウ ン ジ 、5 号 館 2 階 の ロ ビ ー 、さ ら に 、4−6 年 次 の 研 究 室 配 属 学 生 の 卒 業 研 究 の レ ポ ー ト 作 成 や 自 学 自 習 の た め に 、そ れ ぞ れ 30 名 収 容 の 分 野 自 習 室 が 2 号 館 に 8 室 設 け ら れ て い る( 建 物 図 面 省 略 )。こ れ ら の ス ペ ー ス 以 外にも、各館各階のラウンジに椅子を配備してスペースを確保している。 薬学部の あ る 白 子 キ ャ ン パ ス 内 に 薬 草 園 が 設 置 さ れ て い る 。 本 園 は 約 939 平 方 メ ー ト ル の 敷 地 を 有 し 、学 生 実 習 と 研 究 活 動 に 利 用 さ れ て い る 。約 100 種 類 の 植 栽 が 可 能 で あ る 。 - 90 - 実 務 実 習 モ デ ル・コ ア カ リ キ ュ ラ ム に 準 拠 し た 実 務 実 習 事 前 学 習 を 円 滑 か つ 効 率 的 に 行 う た め に 、 1号 館 4階 に 臨 床 薬 学 セ ン タ ー を 設 け て い る 。 本 セ ン タ ー は 実 際 の 薬 局・医 療 現 場 を 模 し て 造 っ た 最 新 の ト レ ー ニ ン グ セ ン タ ー で あ る 。臨 床 現 場 と 同 様 に 処方せん受付の待合室、調剤室、製剤試験室、注射薬調剤室、抗がん剤調整室、クリ ー ン ル ー ム 、 DI(医 薬 品 情 報 )室 、 TDM(血 中 薬 物 濃 度 測 定 )室 、 模 擬 病 棟 、 お よ び 患 者 へ の 服 薬 指 導 コ ー ナ ー な ど が 設 置 さ れ て い る 。臨 床 薬 学 セ ン タ ー の 主 な 設 備 機 器 一 覧 は下記の表に示す。 待 合 室 ,DI 室 兼 個 別 服 薬 指 導 コーナー 調剤薬局服薬指導システム端末 EM シ ス テ ム Navity 薬剤情報研修端末 EM Navity ク ラ イ ア ン ト 調剤室 調剤支援システム 調 剤 支 援 ・レ セ プ ト システム端 末 EM シ ス テ ム Recepty C/S 薬剤情報用サーバ 薬剤情報用端末 EM Systems EM navity client 調剤情報用サーバ Takazono Systems x3105 GSL030AE-K921N3Q 全自動錠剤分包機 Tosho Xana-2041 全自動分割分包機 Yuyama CPX-45AⅡ Takazono Half-DioGP・L 集塵装置付散剤分包機 Konishi KC-120 RPT Yuyama YS-Twin R93Ⅱ 画像監査システム Konishi KC-IA-2004 水剤監査システム 散剤監査システム Konishi KC-9500 Konishi KC-8500 無菌製剤抗がん剤調整室及び前室 エアーシャワー AAS-8013BT 両面式クリーンベンチ NK System Clean Bench VWP-1601 バイオロジカル安全キャビネット Baker SG-603a 注射薬調剤室 注射薬処方監査システム端末 Takazono Systems SLN-CE20DK/XP 模擬病棟模擬診察室 病棟研修用端末 EM シ ス テ ム ク ラ イ ア ン ト マイコン心電図計 FCP-2155 疾 患 ・薬 剤 シミュレーションロボット( 2 台 ) Physiko Physical Assessment Model M Stan ECS 救 急 患 者 シ ミ ュ レ ー タ ー - 91 - 本 薬 学 部 薬 学 科 の 卒 業 研 究 は 、助 教 以 上 の 教 員 34名 の 各 研 究 専 門 領 域 に 対 し 、学 生 が 選 択 し て 行 う 。 各 教 員 へ の 配 属 学 生 数 は 最 大 3名 に 設 定 し 、 13名 ( 平 成 24年 度 よ り 14名 )の 助 手 が 研 究 実 習 支 援 者 と し て 加 わ る こ と に よ り 、卒 業 研 究 を 円 滑 に 行 え る 体 制 を 確 保 し て い る 。5号 館 の 各 分 野 の 実 験 実 習 室 は 、ウ エ ッ ト 実 験 室 と 2名 の 助 手 の 居 室 を 兼 ね た デ ス ク ワ ー ク 室 で 構 成 さ れ 、学 生 用 デ ス ク と イ ン タ ー ネ ッ ト 接 続 端 末 な ど が整備され、データ整理や文献検索に活用できる環境を提供している。実験室には、 個 々 の 分 野 に 所 属 す る 教 員 の 研 究 内 容 に 応 じ て 、実 験 台 、ク リ ー ン ベ ン チ 、ド ラ フ ト 、 汎用実験装置、小型測定器などが設置されている。 卒業研究に利用されるおもな共同施設・機器等は次の表に示す 。 - 92 - NMR 室 1. NMR: Varian NMR System (600Mhz),Agilent 2. NMR: Varian 400-MR, Agilent 動物実験室 ESR 室 動 物 用 X 線 -CT ほか 1. ESR: JES-FA100, JEOL 2. ESR: RFR-30, JEOL 3. ESR: REseries, JEOL X 線解析室 1. X 線 構 造 解 析 装 置 : R-axis Rapid II, Rigaku 2. 原 子 間 力 顕 微 鏡 : SII SPA400, SEIKO 光(学)分析室 1.CD: J-805, JASCO 2.ORD: P-2200, JASCO 3.IR: FT/IR-4200, JASCO 4.原 子 吸 光 分 光 光 度 計 : AA7000, SHIMADZU 5.ICP/MS: 7500cx, Agilent ほか 質量分析室 1. LC-MS/MS: AB SCIEX TripleQuad 5500, ABI 2. GC-MS: Saturn2100T, Varian 低温室 タ ン パ ク 精 製 装 置 : AKTApurifier, GE Healthcare 顕微鏡室 1. 共 焦 点 レ ー ザ ー 顕 微 鏡 : FLUOVIEW FV1000, OLYMPUS その他、正立、倒立、蛍光顕微鏡 P2 実 験 室 生物系分析室 細胞培養装置・器具一式 1. マ イ ク ロ プ レ ー ト リ ー ダ ー : SpectraMax M5,Molecular Devices ほか 2.フ ル オ ロ イ メ ー ジ ア ナ ラ イ ザ ー:TyphoonTrio, GE Healthcare 3.DNA マ イ ク ロ ア レ イ ス キ ャ ナ ー : G2505C, Agilent 4. RealiTime PCR: StepOnePlus, ABI 5.フ ロ ー サ イ ト メ ー タ ー , FACSCalibur, BD 6.ケ ミ カ ル プ リ ン タ ー : CHIP-1000, SHIMADZU ほか プロテオーム解析室 1. MALDI-TOF/TOF Ultraflex III, BRUKER 2. Micro TOF-Q, BRUKER 細胞培養室 細胞培養装置・器具一式 根拠資料: 鈴鹿医療科学大学薬学部 共通機器委員会機器リスト - 93 - 【 基 準 1 1 -1 -2 】 適切な規模の図書室・資料閲覧室や自習室が整備され、理念と目標に沿った 教 育・研究活動に必要な図書および学習資料などが適切に整備されていること。 【観点 1 1 -1 -2 -1 】 適 切 な 規 模 の 図 書 室 ・ 資 料 閲 覧 室 が 整 備 さ れ て い る こ と 。 【観点 1 1 -1 -2 - 2 】 理 念 と 目 標 に 沿 っ た 教 育 ・ 研 究 活 動 に 必 要 な 図 書 お よ び 学 習 資 【観点 料 ( 電 子 ジ ャ -ナ ル 等 ) な ど が 適 切 に 整 備 さ れ て い る こ と 。 1 1 -1 -2 -3 】 適 切 な 規 模 の 自 習 室 が 整 備 さ れ て い る こ と が 望 ま し い 。 【観点 1 1 -1 -2 - 4 】 図 書 室 ・ 資 料 閲 覧 室 お よ び 自 習 室 の 利 用 時 間 が 適 切 に 設 定 さ れ ていることが望ましい。 [現状] 本 学 は 、薬 学 部・保 健 衛 生 学 部・医 用 工 学 部・鍼 灸 学 部 の 4 学 部 8 学 科 か ら 成 り 、 千 代 崎 キ ャ ン パ ス と 白 子 キ ャ ン パ ス (薬 学 部 の み )を も つ 医 療 系 総 合 大 学 で あ る 。 従 っ て 、図 書 館 に は 本 館( 千 代 崎 キ ャ ン パ ス 内 )と 分 館( 白 子 キ ャ ン パ ス 1 号 館 2 階 ) があり、薬学部は、白子キャンパス内にあり主に分館(白子図書館)を利 用してい る 。本 館 は 、医 学 、保 健 学 関 連 図 書 を 中 心 に 131,300 冊 、分 館 は 、薬 学 関 連 の 図 書 を 中 心 に 18,824 冊 、両 館 で 150,124 冊 (寄 贈 図 書 含 む 、平 成 23 年 5 月 現 在 )の 蔵 書 を有している。本館と分館の間は、利用者の利便性に配慮し、図書の貸し出しや必 要な資料・情報は常時デリバリーしている。 分館については、薬学関連図書として、薬学教育モデル・コアカリキュラムに関 連する教科書、参考書の他に、日本薬局方解説書を複数所蔵している。毎年度ごと に 、教 員 が 厳 選 し た 推 薦 専 門 書 を 中 心 に 学 習 及 び 研 究 資 料 と な る 最 新 の 書 籍 、約 600 ~ 800 冊 を 購 入 し て 追 加 収 蔵 に 努 め て い る 。 そ れ ら の 書 籍 の ほ と ん ど は 開 架 さ れ て い る 。 閲 覧 席 は 138 席 ( 1~ 4 年 次 学 生 数 の 約 30% ) で あ る 。 - 94 - 平 成 23 年 5 月 本館 施設の形態 独立 2 占 有 延 床 面 積 (m ) 蔵書数(册) 所蔵雑誌数(種) 年間受入図書冊数(前年度) 内 洋書 年 間 受 入 雑 誌 数( 種 、前 年 度 ) 内 分館 洋書 閲覧座席数(席) 専従職員(人) 両館総数 併 設( 講 義 棟 2 階 ) 3166.37 775 ― 3941.37 131,300 18,824 150,124 734 88 822 1,999 800 2,799 46 35 81 178 106 284 75 50 125 361 138 499 3 1 4 自 習 を 行 う た め の 施 設 と し て は 、 白 子 図 書 館 (分 館 )、 自 習 室 お よ び そ の 他 の 自 習 ス ペ ー ス が 挙 げ ら れ る 。本 学 両 図 書 館 は 、平 日 9 時 ~ 21 時 、土 曜 日 10 時 ~ 17 時( 本 館 の み 、 た だ し 定 期 試 験 期 間 中 は 白 子 図 書 館 も 開 館 ) を 開 館 時 間 と し 、 年 間 271 日 ( 平 成 22 年 度 ) 開 館 し て い る 。 分 館 に 関 し て は 、 OPAC 検索用端末 2 台、インタ ー ネ ッ ト 端 末 11 台 、 CD(DVD)-ROM 専 用 端 末 11 台 (イ ン タ ー ネ ッ ト 端 末 と 兼 用 )、 複 写機 3 台を配置している。 そ の 他 の 自 習 室 お よ び 自 習 ス ペ ー ス と し て 、ま ず 、2 号 館( 3 階 建 )は 学 生 自 習 専 用 建 物 と し て 整 備 さ れ て い る( 30 名 ×8 室 、イ ン タ ー ネ ッ ト 接 続 可 能 )。 1 号 館 と 5 号 館 の セ ミ ナ ー 室 も 学 生 の 希 望 が あ れ ば 利 用 が 許 可 さ れ る( 平 日 21 時 ま で 、土 曜 日 17 時 ま で )。さ ら に 、各 研 究 分 野 に 卒 業 研 究 学 生 の デ ス ク ワ ー ク ス ペ ー ス が 整 備 されている。 本学の教育・研究に役立つ電子情報はインターネット網を通じて,情報処理演習 室 、 図 書 館 , 各 研 究 室 , 共 用 試 験 演 習 室 、 セ ミ ナ ー 室 等 の PC 端 末 か ら 閲 覧 で き る 。 情 報 処 理 演 習 室 に は 70 台 、共 用 試 験 演 習 室 に は 46 台 の PC が 設 置 さ れ て い る 。こ れ ら す べ て の 部 屋 は 平 日( 8~ 21 時 )と 土 曜 日 (9 時 ~ 17 時 )に 利 用 可 能 と な っ て い る 。 根拠資料: 2011 年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 図 書 館 蔵 書 リ ス ト 同白子分室利用規定 セ ミ ナ ー 室 等 利 用 内 規( 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 薬 学 部 白 子 キ ャ ン パ ス グ ル ー プ 学 習 室 使 用 規 定 ,平 日 の セ ミ ナ ー 室 の 使 用 規 定 ,土 曜 日 の グ ル ー プ 学 習 室 ・ 教 室 ・セ ミ ナ ー 室 の 使 用 規 定 ,2 号 館 セ ミ ナ ー 室 の 使 用 に 関 す る 取 り 決 め ) - 95 - ピロティ ピロティ築庭 ピロティ築庭 ピロティ築庭 1112 倉庫 連絡階段 1114 WWC 風除室 18.90㎡ 18.47㎡ 1113 HCWC 1116 倉庫 AD 20.10㎡ 階段 24.58㎡ CH ELV 219.02㎡ ピロティ 17.34㎡ 1115 MWC ELV 1111 学生ラウンジ DW 1102 ロッカ-室 5.94㎡ 1101 事務室 ELVホール ELVホール PS 1103 ロッカ-室 191.12㎡ PS 8.48㎡ AD ELV 1105 調和機室 20.88㎡ 階段 1104 給湯室 EPS 1199 5.54㎡ 157.72㎡ 階段 エントランスホール 1110 印刷室 32.81㎡ 1109 応接室 26.13㎡ 1108 非常勤 講師室 24.12㎡ 1107 会議室 1106 会議室 24.12㎡ 26.13㎡ 風除室 1号館 1F 1205 図書室 448.29㎡ 吹抜 吹抜 吹抜 1210 倉庫 1212 WWC 18.90㎡ 1214 調和機室 1211 給湯室 1202 受付カウンタ- 21.60㎡ AD DW 5.94㎡ 1207 倉庫 22.00㎡ 1213 MWC ELV 廊下 階段 18.72㎡ CH 1204 206.15㎡ 1203 閉架書庫 77.24㎡ ELV 連絡階段 1201 事務室 20.78㎡ PS 1206 講義室 (150席) 24.34㎡ ELVホール ELVホール 167.85㎡ AD PS ELV 階段ホール EPS 1299 340.82㎡ 階段 廊下 ロビー 1208 情報演習室 ( 席) 138.44㎡ 1209 倉庫 6.78㎡ 1号館 2F - 96 - 20.88㎡ 階段 屋上 吹抜 吹抜 吹抜 1308 倉庫 1310 WWC 18.90㎡ 18.72㎡ バルコニー 1309 準備室 1312 倉庫 AD 18.56㎡ DW 1302 講義室 (150席) 1301 講義室 (150席) 191.68㎡ 185.39㎡ 5.94㎡ 1304 倉庫 1311 MWC ELV CH ELV 20.88㎡ 1303 講義室 (150席) 24.34㎡ 188.53㎡ ELVホール ELVホール 階段 階段 PS AD PS ELV EPS 1399 398.77㎡ 廊下 廊下 階段 ロビー バルコニー 1307 準備室 34.60㎡ 1306 講義室 (40席) 1305 講義室 (40席) 40席) 62.49㎡ 65.47㎡ バルコニー 1号館 3F 1422 倉庫 1424 WWC 18.90㎡ 18.72㎡ バルコニー 1421 倉庫 18.56㎡ DW 1414 製剤試験室 1419 模擬病棟 模擬診察室 66.07㎡ 1418 薬物血中濃度 測定室 (TDM室) 1417 抗がん剤 調整室 1416 無菌製剤調整室 38.29㎡ 26.57㎡ 47.03㎡ AD 18.65㎡ 1412 調剤室 1411 1411 待合室 82.15㎡ 59.72㎡ 1413 注射薬調剤室 階段 1415 前室 バルコニー 1423 給湯室 5.94㎡ ELV CH ELV 1425 MWC 1401 実験室 1402 実験室 1403 研究室 1404 ゼミ室 24.34㎡ 51.84㎡ 61.25㎡ 37.71㎡ 37.73㎡ ELVホール ELVホール 階段 PS AD PS ELV 28.22㎡ EPS 1499 22.20㎡ 251.65㎡ 廊下 1420 DI室兼個別服薬指導コーナー 137.82㎡ 階段 ロビー バルコニー 1410 準備室 1409 研究室 1408 研究室 1407 研究室 1406 研究室 34.60㎡ 31.02㎡ 31.41㎡ 31.41㎡ 31.59㎡ バルコニー 1号館 4F - 97 - 1405 倉庫 20.88㎡ バルコニー 1524 倉庫 18.56㎡ 1525 倉庫 1527 WWC 18.90㎡ 18.72㎡ バルコニー 1526 給湯室 1519 研究室 1518 研究室 1517 研究室 1516 研究室 1515 研究室 1514 研究室 1513 研究室 1512 研究室 1511 研究室 1510 研究室 25.06㎡ 24.84㎡ 24.84㎡ 24.84㎡ 24.84㎡ 24.84㎡ 24.84㎡ 24.84㎡ 24.84㎡ 24.62㎡ AD 5.94㎡ ELV 1528 MWC 1501 研究室 1502 研究室 1503 会議室 24.34㎡ 33.25㎡ 30.30㎡ 99.95㎡ 1504 倉庫 20.88㎡ CH DW ELV 階段 ELVホール ELVホール 階段 PS 廊下 AD PS ELV EPS 1523 ゼミ室 1522 準備室 1521 準備室 1520 準備室 36.00㎡ 36.00㎡ 36.00㎡ 36.00㎡ 1599 廊下 408.53㎡ 階段 バルコニー ロビー 1509 コピー室 1508 研究室 1507 研究室 1506 研究室 1505 ゼミ室 30.27㎡ 31.02㎡ 31.41㎡ 31.41㎡ 31.58㎡ 倉庫 6.81㎡ バルコニー 1号館 5F バルコニー 5107 NMR2室 NMR2室 5108 NMR1室 NMR1室 17.28㎡ 35.48㎡ 前室 5.56㎡ 5116 標本室 12.22㎡ 5112 準備室 バルコニー 24.74㎡ 5106 生物系・衛生薬学実習室 屋外階段 5109 物理系・化学系薬学実習室 5115 準備室 372.78㎡ PS 341.79㎡ 18.74㎡ 5111 実習指導室 15.10㎡ 廊下 5114 実習指導室 5121 電気室 14.33㎡ 119.88㎡ 5110 準備室 5113 準備室 24.91㎡ 5105 CS 41.25㎡ EPS 14.18㎡ 5104 排水処理室 17.73㎡ 5103 薬品 保管庫 5102 5101 廃液 倉庫 貯蔵庫 13.75㎡ 12.65㎡ 12.65㎡ ELVホール ELVホール 5128 WWC 5123 ACMR 22.80㎡ 31.68㎡ 5129 MWC ELV 26.91㎡ 階段室 5122 ACMR 5120 動物飼育用 空調機械室 25.92㎡ 47.34㎡ 5117 動物飼育室 361.62㎡ PS AD AD CS 5119 動物用MRI 室 動物用MRI室 28.80㎡ EPS 5127 5126 WWC HCWC 7.59㎡ 6.93㎡ 廊下 5124 5125 準備室 階段室 13.12㎡ 5118 動物実験解析室 27.46㎡ 6.08㎡ 5199 452.26㎡ エントランスホール PS ピロティ 5号館 1F - 98 - PS 5212 ゼミ室 29.88㎡ バルコニー 5213 研究室 15.26㎡ 5211 研究室 5214 研究室 5215 研究室 15.32㎡ 15.36㎡ 26.37㎡ 5210 研究室 5221 暗室 5223 ESR室 ESR室 5222 前室 26.37㎡ 12.52㎡ 23.02㎡ 8.22㎡ 5209 研究室 27.63㎡ 5220 コピ- 印刷室 5224 X線解析室 22.61㎡ 12.78㎡ 5208 研究室 26.37㎡ 5207 研究室 5225 前室 26.68㎡ 9.53㎡ 5219 ゼミ室 24.30㎡ 27.63㎡ バルコニー 5216 医療薬学実習室 5226 質量分析室 屋外階段 PS 335.92㎡ 廊下 5235 物理系薬学実験室 5227 光分析室 5236 ACMR 24.40㎡ 13.77㎡ 181.92㎡ 5234 測定室 5206 研究室 26.37㎡ 5228 準備室 30.96㎡ 13..96㎡ 5205 研究室 26.37㎡ DS 廊下 27.63㎡ 5204 研究室 8.17㎡ 5218 インキュベ-タ室 廊下 DS 5233 測定室 5202 製氷室 8.17㎡ CS 10.13㎡ 5217 準備室 5238 ACMR 5237 ACMR 30.36㎡ 24.12㎡ 14.13㎡ 5232 化学系薬学実験室 176.78㎡ 5203 ゼミ室 29.88㎡ ELVホール ELVホール 5241 MWC ELV 16.08㎡ 階段室 EPS PS 5201 研究室 26.91㎡ EPS PS AD AD CS 廊下 5240 WWC 5239 給湯室 10.23㎡ 4.75㎡ 5242 WWC 階段室 5231 衛生薬学実験室 16.49㎡ 128.44㎡ 5299 696.54㎡ ホール 廊下 PS 連絡階段 5229 ロビー 59.17㎡ 5号館 2F - 99 - 5230 培養室 17.61㎡ 5312 ゼミ室 バルコニー 27.54㎡ 5313 研究室 5314 研究室 5315 ゼミ室 5316 ゼミ室 17.76㎡ 22.46㎡ 24.60㎡ 22.01㎡ 5311 研究室 24.21㎡ 5317 生物系薬学実験室 生物系薬学実験室 124.64㎡ 廊下 5310 研究室 24.21㎡ 5318 46.38㎡ 廊下 5309 研究室 5321 インキュベ-タ室 5320 ゼミ室 40.38㎡ 25.39㎡ 5319 培養室 16.65㎡ 25.47㎡ バルコニー 5308 研究室 24.21㎡ 5324 低温室 5307 研究室 5306 研究室 5323 前室 22.69㎡ 25.47㎡ 24.21㎡ 5327 培養室 10.68㎡ 5328 前室 5329 前室 8.74㎡ 8.74㎡ 5330 P2室 36.53㎡ 26.65㎡ 5331 製氷室 5339 薬理・動態学実験室 廊下 177.69㎡ 8.10㎡ 5332 倉庫 7.92㎡ 5338 測定室 廊下 5322 顕微鏡室 5305 研究室 5325 生物系分析室 5326 プロテオ-ム 解析室 80.62㎡ 廊下 5304 研究室 5301 コピ- 印刷室 24.21㎡ 10.13㎡ 7.96㎡ DS 31.04㎡ DS 19.80㎡ 25.47㎡ 5337 培養室 7.96㎡ ELV 5341 ACMR 5340 ACMR 14.13㎡ 46.73㎡ 5302 研究室 ELV ELVホール ELVホール 16.08㎡ 27.54㎡ 階段室 5344 WWC 10.23㎡ EPS 5303 研究室 屋外階段 廊下 PS 26.91㎡ EPS 5343 給湯室 階段室上部 4.75㎡ 5336 病態・治療学実験室 172.67㎡ 5345 MWC AD 5342 倉庫 4.75㎡ AD CS 5346 WWC 16.59㎡ 5335 薬剤・製剤学実験室 廊下 125.44㎡ 5399 590.02㎡ 吹抜 ホール 連絡階段 5333 57.24㎡ 5334 培養室 18.19㎡ 5号館 3F - 100 - 『設備・施設』 11 施設・設備 [点検・評価] 理念と目標に沿った教育を実施するための施設・大型機器が整備されている。 図 書 館 で は 薬 学・医 学・医 療 全 般 に わ た る 様 々 な 図 書・雑 誌 の 閲 覧 が 可 能 で あ る 。 こ の 様 な 環 境 は 、薬 学 生 は 専 門 領 域 だ け で な く 医 学・医 療 の 幅 広 い 知 識 を 身 に つ け 、 6 年制薬学教育に望まれるチーム医療の基本を理解するうえで大切である。図書館 閲 覧 座 席 138 席 に 加 え て 、 学 内 ( 白 子 キ ャ ン パ ス ) に 多 数 の 自 習 室 を 有 し 、 薬 学 部 学 生 ほ ぼ 全 員( 1~ 6 年 次 生 学 生 収 容 定 員 600 人 )の 座 席 が 授 業 時 間 外 の 自 習 ス ペ ースとして確保されている。 [改善計画] 特にない。 - 101 - 『外部対応』 12 社会との連携 【 基 準 1 2 -1 】 教育・研究活動を通じて、医療・薬学の発展および薬剤師の資質向上に貢 献するよう努めていること。 【観点 1 2 —1 -1 】医 療 界 や 産 業 界 と 連 携 し 、医 療 お よ び 薬 学 の 発 展 に 努 め て い る こ と 。 【観点 1 2 -1 -2 】地 域 の 薬 剤 師 会 、病 院 薬 剤 師 会 、医 師 会 な ど の 関 係 団 体 お よ び 行 政 機関との連携を図り、薬学の発展に貢献するよう努めていること。 【観点 1 2 -1 -3 】薬 剤 師 の 資 質 向 上 を 図 る た め に 卒 後 研 修 な ど 生 涯 学 習 プ ロ グ ラ ム の 提供に努めていること。 【観点 1 2 -1 -4 】 地 域 住 民 に 対 す る 公 開 講 座 を 開 催 す る よ う 努 め て い る こ と 。 【観点 1 2 -1 -5 】地 域 に お け る 保 健 衛 生 の 保 持・向 上 に つ な が る 支 援 活 動 な ど を 積 極 的に行っていることが望ましい。 [現状] 三 重 県 で は 、少 子・高 齢 化 の 進 展 や 健 康 志 向 が 増 大 す る 社 会 経 済 情 勢 に 対 応 す る た め 、メ デ ィ カ ル バ レ ー 構 想 を 立 案 し 、そ の 事 業 に 取 組 ん で い る 。こ の 県 の 事 業 は 、産 学 官 民 の 壁 を 超 え た 連 携 を 核 に し て 、健 康 ・ 医 療 ・ 福 祉 ・ 環 境 産 業 の 創 出 と 集 積 に 向 け た 取 組 で あ る 。そ こ で は 、大 学 ・ 研 究 機 関 な ど の 研 究 潜 在 能 力 を 引 き 出 し 、研 究 基 盤 を 確 立 す る こ と を 目 指 し て い る 。さ ら に 、産 学 官 民 が 一 体 と な り 、バ イ オ ベ ン チ ャ ー の 創 出 、企 業 誘 致 な ど の 施 策 を 積 極 的 に 展 開 し ,そ の た め の 基 盤 と な る 産 官 学 民 一 体 の 研 究 を 立 ち 上 げ て い る 。こ の 三 重 メ デ ィ カ ル バ レ ー 事 業 の 柱 の 一 つ と し て 、鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 薬 学 部 が 設 置 さ れ た 。し た が っ て 、本 薬 学 部 は 、薬 学 お よ び ラ イ フ サ イ エ ン ス 研 究 を 推 進 で き る 医 療 人 と し て の 薬 剤 師 を 養 成 し 、三 重 メ デ ィ カ ル バ レ ー 事 業 に 協 力 し 、健 康・医 療・福 祉・環 境 産 業 の 創 出 と 集 積 を 進 め る こ と が 求 め ら れ る 。 本 薬学部、および本学健康・福祉・栄養などの大学院、本学東洋医学研究所、鈴鹿工業 高 等 専 門 学 校 、お よ び 三 重 大 学 医 学 部 、生 物 資 源 学 部 等 が 一 体 化 し た『 健 康 ・ 福 祉 の も の づ く り 支 援 機 能 』は 、新 産 業 創 出 の コ ア に 位 置 づ け ら れ て い る 。実 際 、学 年 進 行 中 に も か か わ ら ず 、 本 薬 学 部 へ の 過 去 4年 間 の 企 業 か ら の 受 託 研 究 と 共 同 研 究 は 、 20 件 、 2000万 円 を 超 え て い る 。 本 薬 学 部 の 教 育・研 究 活 動 に 対 し 、三 重 大 学 医 学 部 附 属 病 院 お よ び 関 連 中 核 病 院 を 始 め 、県 下 の 国 公 私 立 病 院 な ど 医 療 機 関 、三 重 県 医 師 会 、三 重 県 薬 剤 師 会 、三 重 県 病 院 薬 剤 師 会 、三 重 県 看 護 協 会 等 も 全 面 的 な 支 援 を 約 束 し て い る 。特 に 、平 成 24年 度 か ら の 病 院・薬 局 実 務 実 習 等 の 実 施 に 当 た っ て は 、最 大 限 の 協 力 が 得 ら れ て い る 。ま た 、 三 重 大 学 と 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 は 、 包 括 的 連 携 に 関 す る 協 定 を 平 成 19年 6月 22日 に 締 結 した。これに基づき、本薬学部は三重大学医学部附属病院と積極的な交流を行ない、 医 療・医 学 情 報 に 精 通 し 高 度 先 進 医 療 に 貢 献 で き る 薬 剤 師 を 養 成 し 、県 民 に 高 度 先 進 - 102 - 医療を提供することを目指している。 本 薬 学 部 は 、 平 成 26年 度 ま で 卒 業 生 を 送 り 出 す こ と が で き な い た め 、 現 時 点 で は 、 卒 後 の 薬 剤 師 の 資 質 向 上 を 目 的 と し た 研 修 を 行 う こ と が で き な い 。そ の た め 、三 重 県 内 の 薬 剤 師 の 資 質 向 上 に 貢 献 す る た め 、平 成 21年 度 よ り 三 重 県 薬 剤 師 会 及 び 鈴 鹿 地 区 薬 剤 師 会 と 連 携 を 図 り 、県 内 薬 剤 師 の 生 涯 教 育 と し て ふ さ わ し い 生 涯 教 育 講 演 の 企 画 立 案 を 行 っ て き た 。ま た 、そ の 企 画 は 、事 前 に 三 重 県 病 院 薬 剤 師 会 に 打 診 を 行 い 、意 見 を 伺 う と と も に 次 年 度 の 企 画 の 参 考 に し て い る 。そ の 一 つ と し て 、平 成 22年 度 か ら 行 っ て い る 高 機 能 シ ミ ュ レ ー タ 「ス タ ン 」を 用 い た バ イ タ ル サ イ ン の 実 習 は 非 常 に 好 評 で あ り 、定 員 30名 は 、事 前 予 約 で す ぐ に 埋 ま っ て し ま う ほ ど で あ る 。本 実 習 は 、将 来 の 薬 剤 師 像 を 見 据 え た 最 先 端 の 取 り 組 み と 評 価 さ れ 、毎 年 の 開 講 が 強 く 要 望 さ れ て い る 。 同 時 に 、 教 育 講 演 も 平 成 21年 度 か ら 開 講 し て お り 、 平 成 23年 度 に は 「救 急 医 療 に お い て 薬 剤 師 に 期 待 さ れ る 役 割 」が 開 催 さ れ 、多 く の 受 講 者 が 参 集 し て い る 。ま た 、 受 講 後 の ア ン ケ ー ト を 参 考 に し 、次 年 度 の 生 涯 研 修 セ ミ ナ ー の 企 画 立 案 に も 役 立 て て い る 。平 成 22年 度 か ら は 、参 加 し た 薬 剤 師 が 日 本 薬 剤 師 研 修 セ ン タ ー 発 行 の 受 講 認 定 シールが取得できるように、生涯研修セミナーの時間割等も調整し てきた。 本 薬 学 部 は 、 平 成 20年 度 よ り 三 重 県 内 の 地 域 住 民 に 対 す る 公 開 講 座 を 年 2回 開 講 し て い る 。本 講 演 は 、本 薬 学 部 の 教 員 が 中 心 と な り 、地 域 住 民 の 健 康 維 持 の た め に 必 要 な 企 画 を 行 っ て き た 。こ れ ま で 、メ タ ボ リ ッ ク シ ン ド ロ ー ム 、セ ル フ メ デ ィ ケ ー シ ョ ン 、が ん 、健 康 食 品 、感 染 症 な ど の 市 民 向 け の 健 康 講 座 を 開 講 し て き た 。こ れ ら の 企 画 は 、開 講 後 の 市 民 ア ン ケ ー ト を 参 考 に 健 康 講 座 を 企 画 立 案 し 、地 域 住 民 が 求 め て い る 健 康 講 座 の 開 催 に 努 め て お り 、 そ の 結 果 、 毎 回 約 100名 の 受 講 者 が 参 加 し て い る 。 根拠資料: 三 重 県 メ デ ィ カ ル バ レ ー 構 想 ( http://www.mvp.pref.mie.jp/) 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 薬 学 部 —企 業 間 受 託 研 究・共 同 研 究 リ ス ト( 平 成 20年 −23年 ) 三 重 大 学 —鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 包 括 的 連 携 に 関 す る 協 定 書 鈴鹿医療科学大学薬学部と三重県薬剤師会との懇話会資料 鈴鹿医療科学大学薬学部生涯教育委員会資料 - 103 - 【 基 準 1 2 -2 】 教育・研究活動を通じて、医療および薬学における国際交流の活性化に努め て いること。 【観点 1 2 -2 -1 】英 文 に よ る ホ ー ム ペ ー ジ な ど を 作 成 し 、世 界 へ 情 報 を 発 信 し て い る こと。 【観点 1 2 -2 -2 】大 学 間 協 定 な ど の 措 置 を 積 極 的 に 講 じ 、国 際 交 流 の 活 性 化 の た め の 活動が行われていることが望ましい。 【観点 1 2 -2 -3 】留 学 生 の 受 入 や 教 職 員・学 生 の 海 外 研 修 等 を 行 う 体 制 が 整 備 さ れ て いることが望ましい。 [現状] 本 薬 学 部 は 開 設 後 、よ う や く 4 年 目 に い た っ た と こ ろ で あ り 、国 際 的 な 知 名 度 は 低 い 。そ こ で 英 文 ホ ー ム ペ ー ジ( http://www.suzuka-u.ac.jp/english/index.html)を 構 築 中 で あ り 、広 く 世 界 に 、教 育 ・ 研 究 情 報 を 発 信 し 、我 々 の 存 在 を 認 識 し て も ら え るよう努力している。 現在、本薬学部と外国の大学との正式な協定を結んだ交流はできていない。また、 学 生 の 海 外 研 修 に 関 し て は 、本 薬 学 部 が 学 年 進 行( 年 次 進 行 )中 で あ り 、大 学 院 も な い 状 態 で は 留 学 生 を 受 け 入 れ る こ と は で き な い 。大 学 院 開 設 な ど は 構 想 中 で あ り 、こ の構想のなかで教職員や学生の国際交流プログラムを構築する予定である。しかし、 各 教 育 ・ 研 究 分 野 で は 優 れ た 研 究 成 果 を も つ 教 員 が 多 く 、国 際 学 会 で の 招 待 講 演 、一 般講演に参加して国際交流の活性化のための基盤作りに尽力している。 根拠資料: 2011 年 度 教 員 の 国 際 学 会 で の 招 待 講 演 、 一 般 講 演 参 加 記 録 - 104 - 『外部対応』 12 社会との連携 [点検・評価] 教育・研究活動を通じて社会と連携し、特に地域の医療・薬学の発展および薬 剤師の資質向上に貢献するよう努めている。 教育・研究活動を通じて、医療および薬学における国際交流の活性化に努めている が、学部構築の年次進行中でもありやや遅延している。 [改善計画] 地域社会と積極的に連携している。 英文によるホームページの充実に努める。 国際交流については、今後海外の大学と大学間協定を結ぶよう努力する。 大学院 設置の認可後、留学生の受け入れ態勢の整備を本格的に進める予定である。 - 105 - 『 点 検 』 13 自己点検・評価 【 基 準 1 3 -1 】 適切な項目に対して自ら点検・評価し、その結果が公表されていること。 【観点 1 3 -1 -1 】 自 己 点 検 ・ 評 価 を 行 う 組 織 が 設 置 さ れ て い る こ と 。 【観点 1 3 - 1 -2 】 自 己 点 検 ・ 評 価 を 行 う 組 織 に は 、 外 部 委 員 が 含 ま れ て い る こ と が 望ましい。 【観点 1 3 -1 -3 】 自 己 点 検・評 価 を 行 う に 当 た っ て 、適 切 な項 目 が 設 定 さ れ て い る こ と 。 【観点 【観点 1 3 -1 -4 】 設 定 し た 項 目 に 対 し て 自 己 点 検 ・ 評 価 が 行 わ れ て い る こ と 。 1 3 -1 -5 】 自 己 点 検 ・ 評 価 の 結 果 が ホ ー ム ペ ー ジ な ど で 公 表 さ れ て い る こ と 。 [現状] 2004年 よ り 我 が 国 の 大 学 は 評 価 機 関 に よ る 評 価 を 7年 以 内 の 周 期 で 受 け る こ と が 義 務 付 け ら れ ( 学 校 教 育 法 改 正 )、 本 学 に お い て も 平 成 20年 度 に 財 団 法 人 日 本 高 等 教 育 評 価 機 構 に 評 価 を 依 頼 し た 。同 協 会 か ら 、保 健 衛 生 学 部 の 教 員 の 職 位 バ ラ ン ス の 適 正 化 を 指 摘 さ れ 、 直 ち に 改 善 が お こ な わ れ た 。 平 成 22年 度 に 同 協 会 よ り 本 学 が 大 学 基 準に適合しているとの認証が得られた。 薬学部においては、 全学自己評価委員 会に 委 員 1名 が 選 出 さ れ て い る 。 薬 学 教 育 評 価 機 構 の 自 己 評 価 を 実 施 す る た め 、 平 成 22年 4月 に 、 薬 学 部 長 を 中 心 に 薬学部自己点検・評価委員会が学部内に組織され、 各基準内容に詳しい 9 名の教員 が 委 員 と し て 選 出 さ れ て い る 。各 項 目 の 点 検 の た め 、さ ら に 9名 の 教 員 と 職 員 を 加 え 、 点 検 ・ 評 価 を 実 施 し て き た 。 本 委 員 会 設 置 後 、 現 在 ま で に 6回 ( 23年 11月 現 在 ) の 委 員会が開かれ、評価項目の理解とそれに基づく自己点検を続けている。 なお、薬学部内の点検・自己評価委員会には外部委員が含まれていない。 点 検 お よ び 評 価 す る 項 目 に つ い て は 、財 団 法 人 薬 学 教 育 評 価 機 構 に よ っ て 示 さ れ た 基 準 と 観 点 を 採 用 し た 。こ れ ら の 項 目 の 自 己 点 検 、評 価 は 本 委 員 会 の み な ら ず 、学 部 の 教 務 部 委 員 会 、 FD委 員 会 や 学 生 部 委 員 会 な ど の 各 委 員 会 の 協 力 の も と に 実 行 さ れ 、 そ れ に 従 い 改 善 が お こ な わ れ て い る 。 た と え ば FD活 動 に 関 し て は 、 学 生 に 各 講 義 や 演 習 、実 習 に つ い て の 授 業 評 価 ア ン ケ ー ト を 実 施 し て お り 、教 員 は こ の ア ン ケ ー ト 結 果を受けて教育活動にフィードバック を行っている。 本 薬 学 部 は 開 学 部 4年 目 を 迎 え た と こ ろ で あ り 、「 病 院 ・ 薬 局 実 習 」 や 「 卒 業 研 究 」 以 外 の 評 価 項 目 に つ い て は 、す べ て 自 己 点 検・ 評 価 の 基 準 に 即 し て 実 施 し て い る 。な お 、「 病 院 ・ 薬 局 実 習 」 や 「 卒 業 研 究 」 を 評 価 す る 項 目 に つ い て は 、 規 定 に 従 っ た プ ログラムを作成し準備が整っており、同実施に向けて全教員が活動中である。 ま た 、 薬 学 教 育 の 点 検 ・ 評 価 の 結 果 は 「 自 己 評 価 23」 と し て ホ ー ム ペ ー ジ 上 で 公 開の予定である。 - 106 - 根拠資料: 2011年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 薬 学 部 自 己 点 検 ・ 評 価 委 員 会 議 事 録 2011年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 薬 学 部 学 生 科 目 別 授 業 評 価 結 果 2011年 度 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 薬 学 部 FD委 員 会 議 事 録 鈴鹿医療科学大学薬学部ホームページ http://www.suzuka-u.ac.jp/education/pp/index.html#9 ( 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 薬 学 部 「 自 己 評 価 23」 自 己 点 検 ・ 評 価 書 ) - 107 - 【 基 準 1 3 -2 】 自己点検・評価の結果が教育・研究活動の改善等に活用されていること。 【観点 1 3 - 2 -1 】 自 己 点 検 ・ 評 価 の 結 果 を 教 育 ・ 研 究 活 動 に 反 映 す る 体 制 が 整 備 さ れていること。 【観点 1 3 - 2 -2 】 自 己 点 検 ・ 評 価 の 結 果 が 教 育 ・ 研 究 活 動 の 改 善 に 反 映 さ れ て い る こと。 [現状] 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 な ら び に 薬 学 部 で は 、教 育 ・ 研 究 活 動 の 状 況 に 関 す る 点 検 ・ 評 価 及びその結果に基づいた改善・向上を図るため の 体 制 と し て 、 全 学 自 己 評価 委 員 会 、 全 学 FD 推 進 委 員 会 、 薬 学 部 自 己 点 検 ・ 評 価 委 員 会 、 薬 学 部 FD 委 員 会 を 設 け て い る 。 薬学部自己点検・評価委員会では、薬学教育評価機構によって設定された各基準・ 観 点 に つ い て 、自 己 点 検 ・ 精 査 し 、改 善 ・ 改 良 す べ き 点 を 教 授 会 や 学 科 会 議 で 報 告 し て い る 。自 己 評 価 23へ の 取 り 組 み は 、 22年 度 初 め よ り 開 始 さ れ 、そ の 結 果 が 整 理 さ れ 公 開 さ れ る 予 定 で あ る 。ま た 、こ の 自 己 点 検・ 自 己 評 価 に よ り 、本 薬 学 部 の 改 善 点 が 浮き彫りにされた。 本 薬 学 部 は 設 立 4年 目 で あ り 、 本 格 的 な 自 己 点 検 ・ 評 価 は 現 在 行 な っ て い る 所 で あ る。この結果をふまえた改善は今後実施する予定である。 根拠資料: 鈴鹿医療科学大学薬学部ホームページ http://www.suzuka-u.ac.jp/education/pp/index.html#9 ( 鈴 鹿 医 療 科 学 大 学 薬 学 部 「 自 己 評 価 23」 自 己 点 検 ・ 評 価 書 ) - 108 - 『 点 検 』 13 自己点検・評価 [点検・評価] 薬 学 部 内 に 自 己 点 検・評 価 委 員 会 を 設 置 し 、点 検 を 薬 学 教 育 評 価 機 構 の 提 示 す る 項 目にあわせて実施し、多くの項目において、比較的良好な結果を得ている。 なお、 委員には外部評価委員は含まれていない。各評価基準と観点に対して点検・評価し、 そ の 結 果 を「 自 己 評 価 23」と し て 公 表 す る( 平 成 24年 4月 初 め )と と も に こ れ を 教 育 ・ 研究活動等の改善に活用することが求められる。 [改善計画] 特にない。 - 109 -