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運動前のストレッチングがパフオ マンスに 及ぼす影響について一近年の

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運動前のストレッチングがパフオ マンスに 及ぼす影響について一近年の
一
STRETCHINGASSOCIATION
JAPAN
Oct.2007
運 動 前 の ス トレッチ ン グ が パ フオ
マ ンス に
及 ぼ す 影 響 に つ い て 一近 年 の ス トレッチ ン グ
研 究 の 結 果 をもとに 一
連絡先
山 ロ太 一
山 ロ 太 一1,石
井 好 二 郎2
〒1・'1北
海 道 江 別 市 文 京 台 緑 町582番
地
酪農学園大学 酪農学部 食哉流通學科 食・
健康スポーッ科学
1酪農学園大学 酪農学部 食品流通 学科 食 ・
健 康スポーツ科学
電 話 番 号 お よ びFax番
2北海道大学 大学院教育学研究院 応用体 力科学
E-mail:taichi@rakunoacjp
■ はじめに
を信 じ難 い と覚 えざるを得 ないの が 現実
のようだ。
ス トレッチ ング は 柔 軟 性 を 改 善 させ る た
号:011-388-4914
これ ま で 運 動 前 の ス トレッチ ン グ が パ フ
ォー マ ンス に 及 ぼ す 影 響 に つ い て 検 討 し
では、いったい何故 、スポーツ現場と研
た 研 究 で は 、ス タテ ィック(static=静的)ス ト
め の 手 段 として 広 く認 識 され て い る 。また 、
究結果との間でこの ようなギ ャップが 生じ
レッチン グ 、バ リス テ ィック(ballistic)ス
トレ
運 動 前 の ス トレッチ ン グ に は 柔 軟 性 の 改
て いるので あろうか?本 稿 では 、この 疑
ツ チ ン グ 、proprioceptiveneuromuscular
善 、筋 の 緊張 緩 和 ある い は 血 流 の 改 善 な
問を解決す べ く、運 動前 のス トレッチング
facilitation(PNF)の手 法 を 用 い た ス トレッ
どの ス トレッチ ング 本 来 の 効 果 に 基 づ くパ
が パ フォー マンスに及 ぼす影 響について
チ ング(以 下 、語 弊 が あ る か もしれ な い が
フォー マ ンス 向上 効 果 な らび に 傷 害 予 防
検 討した研 究結 果を集約 し、現 時点 にお
PNFス
効 果 が あると考 え られ て い る2,41,70,75,88,97)。
ける研 究結果の 方向性を示す とともに 、こ
ところ が 近 年 で は 、運 動 前 に 汎 用 され
れ までの研 究 における問題点を挙 げ、ス
トレッチ ン グ とす る)、ダ イナ ミック
(dynamic=動 的)ス トレッチ ング の4種 類 の
方 法 が 用 い られ てきた 。
て い るス トレッチ ン グ 、す な わ ち 、ス タティ
ポー ツ現場 と研 究 にお けるギ ャップに つ
ックス トレッチ ング に つ い て 、これ らの 効
いて考えていきたい。また 、このようなギ
筋 機 能 の 指 標 で あ る筋 力 や パ ワー 、瞬 発
果 を否 定 す る研 究 結 果 が 発 表 され 、運 動
ャップを埋め るべく行 わ れ た幾つ か の興
的 なパ フオー マ ンス の 指 標 で あ るジャンプ
前 に お けるスタティックス トレッチ ング の 利
味深 い研究 結果 を取 り上 げ 、スポー ツ現
高 、立 ち幅 跳 び 長 、スプ リン ト走 の タイム 、
用 を疑 問視 す る意 見 が 散 見され る69,73,9。
場で実 践できる運動 前のス トレッチングの
自転 車 ス プ リン トパ ワ ー 、メデ ィシ ン ボ ー
プロトコルについて紹介していきたい 。
ル ス ロー の 距 離な ど が 採 用 され て きた 。
そ の 一 方 で 、ス ポ ー ツ 現 場 で は 、現 在
また 、パ フォー マ ンス の 指 標 として は 、
も運 動 前 にス タティックス トレッチ ング が 利
ここで分 か りや す く示 す た め に 、そ れ ぞ
用 され て い る 。つ ま り、ア ス リー トや ス ポ
れ の ス トレッチン グ の 方 法 ごとに研 究 結 果
ー ツ 現 場 で実 施 す る者 にとって は 、スタテ
■ 運動前のストレッチングがパフ
をま とめ て 記 述 して い きた い 。ま た 、ス タ
ィックス トレッチ ング の マ イナ ス の 効 果 な
ォーマンスに及ぼす影響
テ ィックス トレッチ ン グ に つ い て は 研 究 結
ど実 感 で きず 、い ささか 種 々 の 研 究 結 果
果 が 多 い た め 、さらに 筋 機 能 に 及 ぼ す 影
1
一
一
JAPAN
STRETCHINGASSOCIATION
Oct.2007
響を検討した研究と瞬 発的なパフォー マン
そ の 後も現 在 ま で上 肢 や 下 肢 の 種 々 の
スに及 ぼす影 響を検 討した研究とに細分
筋 群 を 対 象 に 、等 尺 性 、等 張 性 お よ び 等
ックス トレッチン グ に よ って 膝 伸 展 に お け
化して紹介していきたい。
速 性(短 縮 性 な らび に 伸 張 性)の 筋 活 動 に
る等 尺 性 筋 力 は 低 下 したもの の 、スクワッ
お け る筋 力 に 及 ぼ す スタテ ィックス トレッ
トジ ャン プ お よび ドロツプ ジ ャン プ高 が 変
① スタティックス トレッチ ング が パ フォ
チ ング の 影 響 に つ い て 検 討 が 行 わ れ てき
化 しな か った とす る報 告も多 い 。
ー マンス に 及 ぼ す 影 響
た 。しか しな が ら、これ ま で にス タテ ィック
しか しな が ら、ジャンプ高 につ い て は 筋
ス トレッチン グ に よる 筋 力 向上 を 明 らか に
機 能 に及 ぼ す 影 響 を検 討 した 研 究 と同様
a.ス タティックス トレッチ ン グ が 筋 機
した 報 告 は な く、そ の 殆 どが 筋 力 低 下 を確
に 、ス タテ ィックス トレッチ ング に よるパ フ
能に及ぼす 影響
認 して いる(表1)。
ォー マ ンス 向上 を認 め た 研 究 は 我 々 の 知
れ そ れ6分
ず つ 、合計18分
間 の スタティ
スタテ ィックス トレッチ ン グ は ゆ っくりと筋
同 様 に 、パ ワ ー に つ い て もスタティック
や 腱 を 引き 伸 ば し、関 節 可 動 域 の 限 界 あ
ス トレッチ ン グ 後 の 向上 を明 らか に した 研
一 方 で 、立 ち幅 跳 び 長 や スプ リン ト走 タ
る い は 限 界 近 くで 一 定 時 間 保 持 す る 方 法
究 は な く、我 々89)は膝 伸 筋 群 に対 す る 合計
イム 、自転 車 スプ リン トパ ワー につ い て は 、
で あ る23旦4闘。
20分 間の スタテ ィックス トレッチ ング に よっ
スタテ ィックス トレッチ ング 後 に 低 下 を示 し
て最 大 等 尺 性 膝 伸 展 筋 力 の5%、30%お
た 報 告 もあ る もの の 、逆 に 僅 か で は あ る
ス トレ ッチ ン グ の 方 法 の 中 で は 最 も 安
よ
全 で 容 易 な 方 法 で ある ことか ら、いわ ゆ る
び60%に
"ス トレッチ ン グ"と して ス ポ ー ツの 現 場 を
伸 展 パ ワ ー が そ れ ぞ れ10.4%、5.6%お よび
は じめ 、さまざ まな 場 面で 利 用 され て い る 。
8、6%低下 した ことを報 告 して いる 。
相 当す る重 量 を 負 荷 した 際 の 膝
無 論 、運 動 前 の ス トレッチ ン グ としても利
る限 りない(表2)。
が 向 上 を認 め た研 究 もあ る。
McMillanら 狗は 、上肢 、体 幹 お よび 下 肢
に対 す る10分
間 の ス タティックス トレッチ
ング を含 む ウ ォー ム ア ップに よって 立ち5
用 され て お り、我 々 の 調 査8η に お い て ス
b.ス タティックス トレッチ ング が 瞬 発
段 跳 び 長 の2.8%の
増 加 を 、Little&
ポ ー ツ実 施 者(n=107)の 実 に98%が
的なパフォーマンスに及ぼす影響
Williams⑩
は 、6分20秒
の 下肢 筋 群 の スタ
運動
前 に ス タティックス トレッチ ング を 行 って い
ることが 明らか とな った 。
しか しな が ら近 年 、この スタテ ィックス ト
レッチン グ に つ い て 、筋 力 や パ ワ ー 、す な
わ ち 筋 機 能 を低 下 させ る ことが 報 告 され
て いる(表1)。
一方
、瞬 発 的 なパ フォー マン ス に及 ぼ す
ス タテ ィックス トレッチン グ の 影 響 に つ い
た ウォー ム ア ップに より20mス
て は 、筋 機 能 へ の 影 響 ほ ど統 一 した 見 解
の1.7%の タイム 短 縮 を、0℃onnerらsa)は 、
は得 られ てい な い(表2)。
15分 以 上 の 下肢 筋 群 の ス タテ ィックス トレ
垂 直 跳 び 、スク ワットジャン プ あ るい は
ドロップ ジャン プな ど の ジ ャンプ 高 に つ い
この 先 駆 け とな った 研 究 が1998年
の
Kokk。nenら の 研 究4s)で あ り、彼 らは 膝 伸
テ ィックス トレッチ ン グ に 準 備 運 動 を 加 え
プリン ト走
ッチ ング に よって 自転 車 ス プ リン トパ ワー
の 増 大 を 明らか に して いる 。
て は 、ComwelIら の 研 究 紛の ように 、膝 屈
筋 群 お よび 股 関 節 伸 筋 群 に 対 す る 合 計5
c.ス タテ ィックス トレッチング が パ フオ
{
筋 群 、膝 屈 筋 群 、股 関 節 内 転 筋 群 お よ び
分 間 の ス タテ ィックス トレッチ ング によって 、
一マンスを低下させる要因
1
足底 屈 筋 群 に 対 す る合 計20分 間 の スタテ
垂 直 跳 び 高 お よび スク ワットジャン プ高 が
ス タテ ィックス トレッチ ン グ に よるパ フォ
ィックス トレッチング によ って 膝 屈 曲 お よび
それ ぞ れ4.3%お よび4.4%低 下 した ことを示
ー マ ンス の 低 下 が 確 認 され 、そ の 要 因 に
膝 伸 展 に お け る1回
した 研 究 が あ る。
つ い て も検 討 され て い るが 、未 だ 明 確 に
repetitionmaximum:1RM)が
挙 上 重 量(one
それ ぞ れ7.3%
お よび8.1%低 下 した ことを報 告 してい る 。
一方で
、P。werら ⑬の ように膝 伸筋 群 、
ヨ
は な って い ない 。
膝 屈筋 群 お よび 足 底 屈 筋 群 の 各 筋 群 へ そ
2
1
一
JAPAN
ASSOCIATION
Oct.2007
STRETCHING
表1ス タティック3トレッチングが筋機能に及ぼす影響に?い て検討レた研究
著 者(年)
1)Kokkonenetal.(1998)
伸張された筋群
条 件(ス トレッチング合 計 時 間)
1)SS(20分)
結果
パフォー マンス の指 標
膝 伸,膝 屈,股 内転,
膝 伸 展1RM
1フぐz>,一一81/x
足底屈
膝 屈 曲1RM
〃 ぐ21;-7.3X
足底屈
等 尺性 足 底屈 トルク
〃 ぐ2t一 銘.2膨
足底屈
等 尺性 足 底屈 トル ク
'ノぐ21;「28写
壕伸
等尺 性 膝 体 展 トルク
'62糠
(膝 関 節ge.1"°,126r144,162度)
.と醗 以 外:pre=P。st
等 速性 短縮 性 膝 伸 展 トル ク
60,槻
(60.90,150,210,270度/秒)
90度Z卿rr4.5X,そ
膝伸
等尺 性 膝 俸 歳 張 力
rJl2t-11.2X
肘屈
等 速性 短縮 性 肘 屈 曲 トル ク
か ぐ2分 平 均r-46写
2)NS
2)Avetaetal.(1989}
1)SS(60分)
2)NS
3)Fowlesetal.(2000)
1)SS(30分)
2)NS
4}Nelsonetal.(2001x)
5)Nelsonetal.(2001b)
6)Behmetsl.(2001)
SS(10分)
膝伸
SS(15分)
1)W・ 噸P+SS(20分)
ρ㏄ 歪ぐρ鰐 ・-zo彩
度 酒 堕 ρ05fぐ ρ【
鰐 α臆Z著 喚 一■2×
れ ら 以 外;pre=post
2)W-up+NS
7)Evetovichetal.(2003)
1)SS(9分?)
2)NS
8)Crameretal.(2004)
9)Poweretal.(2004)
(30,270度/秒)
W-up+SS(16分)
1)W-up+SS(18分)
膝棟
等速 性 短 縮 性 膝 伸 濃 トルク
ρo醒 ぐρ鰐4脇 獲 渤r残2錐
2賜 劇
膝伸,膝 屈,足 底 屈
(fr◎
ゑ40霞/秒)
等 尺性 膝 伸 展 張 力
ηW-up÷SS(ash)
等 尺性 足底 屈 張 力
1)=2),pre=post
等尺 性 膝 神 展 張 力
歪》幕2)
膝伸
等 速性 短 縮 性 膝 伸 展 トル ク
postぐ
2)憧up痢S
11)Crameretal.(2005)
「2.6峯
》postぐPre;・95x
膝 伸,膝 屈,足 鷹 屈
2)W-up+NS
10)Behmetal.(2004}
換
t)=2),ろ
劫 紛 μ 蹴 ぐμ㎎ ・〃 峨 腰賜 訟
W-up+SS(16。1分)
峨 砺
メ〃鰐 平 均Fh3.3野
(60,240度/秒)
等 速性 短 縮 性 膝 伸 展 パ ワー
pre=post
(60,240度/秒)
12)Weiretal.(20105)
SS(10分)
13)Knudson&Noffal(2005)
1)W-up+SS
足蓬屈
掌屈
等尺 性 足底 屈 トル ク
,.一
握力
40麺夢以 」
止'〃 ぐ2牙 一3.8x^-813%
ぐ鵬
麓一rrx
10∼30秒=1)=2)
(10秒 刻 み で10∼100秒)
2)W-up+NS
准4)Bazotヒ
ー㌔華onoso象al.(2005)
重)SS〈23.3分)
劇 串,膝 窟,殿 俸.股 屈
スク ワット姿 勢 での 等 尺 性 張 力
1)冨2)
膝伸
等速 性 短 縮 性 膝 伸 展 トル ク
postぐPre,・4ζ 均 ≒2.8X
2)NS
15)Mareketal.(2005)
W-up+SS(16.9分)
(60,300度/秒)
等速 性 短 縮 性 膝 伸 展 パ ワー
pOStぐ
ρ鰐
平 均 一3.2x
(60,300度/秒)
16}Yamaguchi&Ishii(2005}
1)SS(8.3分)
膝 伸,膝 屈,股 檸,
等負 荷 性 レッグプ レスパ ワー
1)=2)
殿 屈,足 磨 屈
(体 薫 負荷)
鵡2ゐ
膝伸
等速 性 スクワット張 力
pre=post
μ 融
醒 ぐρ鰐 ・1r-51x,2」.・ ・一盈6膨
2)NS
17)Guissard&Reiles(2005)
W-up+SS(6分)
(20,70cm/秒)
1$)樋o奮80neしaL(2005)
凄)$S(20分)
膝 伸,膝 風 足 底 鱗
2)NS
19)Papadopoulosetal.(2005)
1)W-up+SS(4.5分)
膝 伸,膝 屈
2)W-up+NS
20}Behmetal.(2006}
21)Crameretal.(2006)
W-up+SS(24分?)
膝 伸,膝 屈,足 底 屈
W-up+SS(21.2分)
膝伸
膝 伸 簾1R餓
〃 ぐ2)「5乃1
膝 腐 曲1RM
か ぐ2卜36奮
等速 性 短 縮 性 膝 伸 展 トル ク
〃 ぐ2牙50度
(60,180度/秒)
沼o度z励
等速 性 短 縮 性 膝 屈 曲 トル ク
〃 ぐ2牙 飢 瞳 凶 夢r-5傷
(60,180度/秒 〉
180臆 シ
く
励r4.3x
等尺 性 膝 伸 展 張 力
鴻 酸 一4.3X
一4.4X
,.ぐpre:「8.2x
篭尺 性 膝 霜 曲 張 力
ρσ誕 ぐρ㎎r畷6響
等速 性 伸 張 性 膝 伸 展 トル ク
pre=post
(60,180度/秒)
22)Zakasetal.(2006a)
1)W-up+45秒SS(1.5分)
膝伸
2)W-up+5分SS(14分)
等速 性 短 縮 性 膝 伸 羅 トル ク
1}:pre=post
(30,6軌12{自80&300度/秒)
盆 ρぱ
ぐρ鰐 ・3+齢
f;s-55竃.艇
7醐 劇
23)Papadopoulosetal.(2006)
1)W-up+SS(25分?)
雛
「薩薦3飢
膝伸,膝 屈,足底屈
等尺 性 レッグプ レス張 力
1)=2)
足竃属
足塵屈
足鷹屈
足竃屈
足底 屈 張 力
1)=2)-3}=4}=5)
2)W-up+NS
24)Yourtgeta{.(200fi?
わW-up+1分SS(2分>
2>W-up+2分SS(4分
3)W-up+?分90%SS(4分)
4}YY-up+4分SS(85})
》
5)W-up+NS
3
繊2竃,
震 ン雛
頃 シ励
一6,5竃,
一雌9窪
. ...
ロ
1
JAPAN
ASSOCIATION
STRETCHING
Oct.2007
著 者(年)
25)Brandenburg(2006)
伸張された筋群
条 件(ス トレッチ ング合 計 時 間)
パ フォー マンスの 指 標
膝屈
膝屈
1)W-up+15秒SS(2.25分)
2)W-up+30秒SS(3分)
結果
等 尺 性 膝 屈 曲 トルク
1」,2リpostぐ
等 速 性 短 縮 性 膝 屈 曲 トル ク
r>,2).・postぐprc;乙
ρノ
θド1).・-6.7X,2慶 一6.1X
カ ー2Z翫2).・-3.3x
(120度/秒)
等 速 性 伸 張 性 膝 屈 曲 トル ク
1),2りpostぐPte:1).・-5.3x2ル
ーsax
(120度/秒)
26)Eganetai.(20Q6)
膝伸
W-up+SS(ts.$分)
等 速 性 短 縮 性膝 紳 展 トル ク
pre二post
(60,300度/秒 〉
等 遼性 燈 縮性 膝 伸 澱 パ ワー
;
I
pre=post
(6{?,300度/秒)
27)Yamaguchietal.(2006)
1)SS(20分)
等 負荷 性 膝 伸 展 パ ワ ー
〃 ぐ2);5X・-10.4X,30断
(5%,30%,60%MVC)
60噺
m
膝悼
等 速 性 短 縮 性 膝{申展 トル ク
葉〉:pre=峯}ost
(60,90,拓0,210,270度/秒)
訟 ρo贈嘘ぐρ鰐6蹴 獲/fie:一‐zsx,
2)NS
28)Zakasetal.(2006b)
1)W-up+4xt5秒SS(2分)
2)W‐ups+g2x15秒SS(給
分)
i
膝伸
一5.6×
一86窓
{%濃%艶
一翫鋸.'5劇
〃 〇四 レ鋤r-8.。5竃、〃1㎜r「
29)McBrideetal.(2007)
膝伸
1)W-up+SS(11.5分?)
等尺性膝伸展張カ
2)W-up+NS
30)Cr8rnor6セa匪.(2007a)
膝棒
W-up+SS(20.3分)
1
鋤 じ一■2眠,
猷L2鷺
か ぐ2ル ーzgx
スクワット姿 勢 での 等 尺 性 張 力
T)=2),ろ
等 速性 伸 張 性膝 体 展 トル ク
pre=post
之
・postぐ ρノθ1-80」r
(60,180度/秒 〉
等 速 牲i伸張性 膝 鈴 搬 パ ワ ー
pre雛post
(so.tsa度 ノ秒)
31)Crameretal.(2007b)
膝伸
W-up+SS(15.6分)
等 速 性 短 縮性 膝 伸 展 トル ク
postぐ
ρノ鰐 一3.4X
(60,300度/秒)
32)Ma1S@ttlota量.(20ゆ7)
SS〈?N,伸
33)Alpkaya&Koceja(2007)
1)W-up+SS
張 時 閲 は 肇.25分)
尾鷹屈
等 尺性 足憲 屈 トルク
..:ぐ
足底屈
足底屈張力
1)=2)
騰屈
膝屈
等尺 姓 膝 観 曲 トルク
ρ ぐ か=3r,n.-6..9x,sr「
μ 暫 一9%
2)W-up+NS
33)Oguraetal.f2007)
tiao秒SS(2分
2)60砂
・)
§S(2分)
醗8暫
3)NS
そ の うち 有 力 な 候 補 として 挙 げ られ て
(mechan。my。graphy)に
よ り間 接 的 に 定 量
容 器 の フ ィー ドバ ック 抑 制(jointpressure
い る の が 、ス タティックス トレッチン グ に よ
さ れ 、ス トレ ッチ ン グ 中 の 受 動 的 トル ク の
feedbackinhibition)、
る1)力 学 的な 変 化(mechanicalchange)お
低 下31,80)や 筋 力 発 揮 時 の 筋 音 図 の 変 化
制(stretchreflexinhibition)、 ⑥ 高 次 脳 か ら
よび2)神
26.53)が
筋 力 の 低 下 と同 時 に 起 こる ことが 確
経 生 理 学 的 な 変 化(neurological
change)で ある 。
の
疲
労
性
の
⑤ 伸 張 反 射 に よる 抑
抑
制(supraspinal
fatigue-inducedinhibition)な
認 され て い る 。
ど が パ フォ ー
1)力 学 的な 変 化 に つ い て は 、筋 や 腱 の
ま た 、筋 の 長 さ一力 関 係 に つ い て は 最 大
弾 性(stiffness)の 減 少 に よ り筋 の 収 縮 力
筋 力 と最 大 筋 力 の 出 現 す る 関 節 角 度 の 関
筋 電 図 法(electr。myography)$1Q192231,53,54,80)
が 低 下 した り、腱 か ら骨 へ の カ の 伝 達 効
係(角
や 随 意筋 活 動 中 に電 気 刺 激 を挿 入 す る方
率 が 低 下 す る ことに 由 来 す ると考 え られ
relationship)を 調 べ た 研 究 に お い て 、筋 力
法(interpolatedtwitchtechnique)8,31,66)に
て い る 他 、筋 の 長 さ 一力 関 係
の 低 下 と関 節 角 度 の 変 化 が 共 に 起 こ る こ
っ て 導 出 さ れ た 活 動 水 準 の 低 下 と筋 機 能
(lengthtorquerelationship)に 変 化 を来 し、
とか ら 説 明 され て い る2Q31,89)。
お よ び ジ ャ ン プ 高 の 低 下 とが 同 時 に 起 こ
最 大 出 力 が 可 能 とな る至 適 な 筋 長 が 変 化
一 方
度
一 力
関 係=angle-'torque
、2)神 経 生 理 学 的 な 変 化 に つ い て
す ることに よ り、筋 出 力 が 減 少 す る ことも
は 、① 自 原 性 抑 制(autogenicinhibiti。n)、
パ フォー マン ス 低 下 の 一 因 と推 察 され て
② 機 械 的 受 容 器(mechanoreceptor)お
い る。
び 侵 害 受 容 器(nociceptor)か
筋 の 弾 性 の 低 下 に つ い て は 、受 動 的 ト
マ ン ス 低 下 に 寄 与 す る と推 察 され て お り、
よ
}
る 現 象 か ら裏 付 け が な され て い る 。
よ
らの 求 心 性
抑 制(afferentinhibition)、 ③ 疲 労 性 の 抑 制
9
ル ク(passivetorque)や
筋 音 図 法
(fatigueinducedinhibiti。n)、 ④ 関 節 の 圧 受
4
{
一
JAPAN
ASSOCIATION
STRETCHING
Oct.2007
表2ス タティックストレッチングが瞬発的なパフォーマンスに及ぼす影響について
著 者(年)
1)Knudsonetal.(2001)
1)W-up+SS(3.75分)+ジ
2)W-up+NS+ジ
2)Churchetal.(2001)
ヤンプ
パフオー マンス の指 標
伸張された筋群
条件(ス トレッチング合 計 時間)
結果
膝伸,膝 屈,足 底屈
垂 直跳 び 速度
t)=2)
膝 難,膝 屈
垂 直跳 び高
重)瓢2)
膝伸,股 伸
スクワットジャンプ 高
ヤ ンプ
1)yy-up+SS(?分>
2)W-up
3)Cornwelletal.(2001)
1)SS(5分)
垂 直 跳び 高
2)NS
4>You駐9&El蘇otヒ(=∼001)
糠紳,股 紳,足 塵 屈
1)W-up+SS(tQ.5分)
スクワットジャンプ高
ドロツプジヤンプ速度
27W-up
5)Cornwelletal.(2002)
SS(6分)
足 底屈
6)Young&BehmE20Q3)
1}SS(4分)
膝棒,足 悠 鵬
ノ
ノぐ2牙 一44∬
'ノぐ紛
一43冨
書}=2>
oぐ 劾r畷.梛
スクワットジャンプ 高
pre=post
垂 直 跳び 高
postぐ
スクワットジャンプ霞
2♪ 置o♪
ρノg;-Z4署
の=甥2♪
♪の
§)は2>塚 外 の 条 件 と像 差 な し
z)ジ §グ
3)ジ3グ+SS(4労)
膝捧,足 寡 屈
4)ジ ヨグ十SS(4分)← ジ ヤン プ
藤体,足 闘
ドロツプジヤンプ高
2)_*1,2」
♪ の 冨 翻 紗 ♪5),4り ♪rl.
31=4J,,5)は2)以
外の 条 件とは笹な し
5)歩 行 乎ス ク ワッ ト÷か か とあ げ
7)McNeal&Sands(2003)
1)W-up+SS(2分?)
膝 凪 足底 屈
ドロップジャンプ滞空 時 間
1リぐ2牙 一9.6X
膝鈴,糠 腐
立 ち幅跳 び距 離
霊
〉=2)
膝 伸,膝 屈,足 底 屈,足 背屈
20m走 速度
〃 ぐ2>
膝 体,藤 瓶 足 鷹屈
スクワットジャンプ欝
1)=2」
1)魂
膝 伸,膝 屈,股 伸,股 屈,
ドロツプジヤンプ高
20m走 タイム
2)W-uP+NS
8)Kochatal.(2003}
1)SSW-up(8分)
2)W-up
9)Siatrasetal.(2003)
1)W-up+SS(4分?)
2)W-up
10}Poweretat.(2004}
1)w-gyp+ss(t8分
》
2)W-up+NS
11)Fletcher8Jonas(2004)
1)W-up+受
動 的SS(?分,各
筋20秒)
動 的SS(?分,各
筋20秒)
ρノ
可 一7L2彫
2).・postぐP/g:一
股 内転,足 底 屈
2)W-up+能
〉
〃postぐ
〉.5X
膝 伸,膝 屈,股 伸,股 屈,
股 内転,足 底 屈
t2)Unicketal.(2005?
1)yy-qp+SS(i2.25分?)
膝 脅1,簾屈,足 態 屈
2)W-up+NS
13)Nelsonetal.(2005)
1)W-up+両
脚 にSS(16∼20分)
膝 伸,膝 屈,足 底 屈
2)W-up+ス
ター ト前 脚 にSS(8∼10分)
膝 伸,膝 屈,足 底 屈
3)W-up+ス
ター ト後 脚 にSS(8∼10分)
膝 伸,膝 屈,足 底 屈
嚢 薩 跳び 高
雀)=z)
ドロツプジヤンプ薦
藤)=2>
20m走 タイム
1ノ=2)=31ぐ4),°
1).・-1.3x,2L・-1.3×3).・-1.6X
4}yy-uP+NS
i4?Burkettetal.(2005)
t》W噸 ρ+SS(4.6分?)
膝 体,膝 屈,股 体,足 底屈
垂 霞 銚び 寓
t)=2)
足 底屈
垂直 跳 び高
スクワットジャンプ高
postぐPre:-5.8X
膝僚
pr● 溺post
膝 伸,膝 屈,足 底 屈
難直 跳 び高
垂直 跳 び高
ドロップジヤンプ高
pre=post
2)NoW-up
15)Wallmannetal.(2005)
W-up+SS(?分,伸
16)Guissard8Reiles(20Q5)
WwR+SS〈6分
17)Behmetal.(2006)
18)O'Canneretai.(2006}
張 時 間 は1.5分)
》
W-up+SS(24分?)
t)W-upfSS(悠
分 以 上>
膝 搾,膝 屈,股 静,股 風
pre=post
postぐpie;-57X
自転 率 スプE)ントパ ワー
〃 ♪21
垂直 跳 び高
10m走 タイム
1)=2)
足 慮屈
2)W-wp+NS
19)Little&Williams(2006)
膝 伸,膝 屈,股 伸,股 屈,
1>W-up+SS(6.3分)
股 内転,足 底 屈
20)陪G醐1随a降etal.(2006)
1ノ♪2)'+1.7×
ジグザ グ走 タイム
1)=2)
立ち5段 跳 び距 離
丁孚走 タイム
の=2)
メディシン#一 ル スロー 距離
1}=23
ドロップジヤンプ高
1)=2)=3)=4)=5)
膝 俸,膝 屈,足 底 屈
m跳
1)pr●=post
膝伸,膝 屈,足 底屈,足 背 屈
垂直跳び高
膝麹,膝 屈,足 底 屈
スクワットジャンプ蕩
上 肢,膝 停,膝 屈,股 伸,
1)SSW-up(10分)
股 風 足 底屈,体 幹
2)NoW-up
21)Youngetal.(2006)
1)=2)
20m走 タイム
2)W-up+NS
1)W-up+1分SS(2分)
足底 屈
2)W-up+2分SS(4分)
3)W-up+2分SS(90%ROM)(4分)
足底 屈
足底 屈
4)W-up+4分SS(8分)
足底 屈
〃 ♪2};+2.8X
5)W-up+NS
22)Woalstsnhulmeetei.(2006)
t)w-uo+ss(8分)
び高
2)Pre=post
2》w一 駆P
23)Duncan&Woodfield(2006)
1)SSW-up(5分)
1ノぐ22r-ZO野
2)NoW-up
24}Bradleyetal.t2007}
1)W-up+SS(10分
う
垂直跳び富
2)Wr」P州S
5
〃 ぐ幼
畢 魯 畷.備
一
JAPAN
ASSOCIATION
STRETCHING
Oct.2007
著 者(年)
25)Brandenburgetal.(2007)
1)W-up+SS(9分)
パ フオー マンスの 指標
伸張された筋群
条 件(ス トレツチ ング 合 計 時間)
膝 伸,膝 屈,足 底 屈
垂直跳び高
結果
1)=2)
2)W-up+NS
26)80卜
纏塾&Klbele(2907)
1)W欄p+SS(10t1%FtQM>(20咳}?)
劇 申,膝 鎚,足 底 廊
2)W噺p+SS(751fROM)(20分?)
壕神,膝 屈.足 底 屈
3)師SS(50覧RO酬)(20分?)
麟
4》W一ゆ+5秒SS(100覧
険O醸)
、膝 履,是 憲屈
膝伸,膝 屈,足 恋 屈
ナ」
ぺ τ τ 拐 劾3慶
スクワットジヤンプ烹
鐘竃 跳び寓
母い切り返しの叢獲跳び高
灘い切り返しの垂竃跳び寓
ドロツプジ ヤンプ欝
あ}-2嘱2ゐ
ρ05亡 ぐ〃8
一畿7竃,ar.
彦r嘱 鷹,紛
一3鏡,欽
励r嘱.4購
一ゑ8暫
⑳ 「餌 竃,3}畷
蹟 「3.8X.訟
一就傷,訟
傷
「醗傷
蔭 一38藏,訟{.罵3k-8..'∬
4>は す べ て でpre=post
27)Vetter(2007)
t)W-up
膝伸,膝 屈,足 底 屈
2)W-up+SS(4分?)
3)W-up+準
垂 直跳 び 高
2りぐ 珍 イ2竃,そ の 他 に は 差 な し
30m走 タイム
1ノ♪3),そ の 他 に は 差 な し
備 運 動
4)W-up+SS(4分?)+準
d.ス タティックス トレッチン グ が パ フォ
一マンスに及ぼす影響を検討した研
備 運動
膝 伸,膝 屈,足 底屈
て い る 時 間 や 推 奨 され て い る 時 間 よ りも
討 した ところ、40秒 以 上 で握 力 が 低 下 した
長 か った 。
ことを報 告 してい る。また 、Zakasら98)は膝
屈 曲筋 群 に15秒
×3セ ット(45秒)の ス ト
タテ ィックス トレッチン グ の 伸 張 時 間 は20
レッチング と15秒
×20セ ツト(5分)の ス ト
秒 か ら30秒
程 度 が 望 ま しい とされ てい る
レッチ ング を行 い 、等 速 性 膝 伸 展 トル クに
ンス を低 下 させ ることが 報 告 され 、運 動 前
za≫
。これ は ス トレッチン グ の 伸 張 時 間 が 柔
及 ぼ す 影 響 を比 較 し、5分 の ス トレッチ ン
の ス タテ ィックス トレッチ ン グ の 利 用 を 中
軟 性 に 及 ぼ す 影響 を検 討 し、30秒 の ス ト
グ の み で トル クが 低 下 した ことを確 認 して
止 す べ きとの 提 言 を 示 す 研 究 者 も増 え て
レッチン グ とそれ 以 上 長 い 伸 張 時 間 の ス ト
い る。さらに 、Oguraら
きた 。
レッチ ン グ とで は 柔 軟 性 の 改 善 効 果 に 差
す る30秒
が な か った ことを示 した 研 究 結 果4)か ら導
レッチン グ が 等 尺 性 膝 屈 曲筋 力 に及 ぼす
き出 され て い る。
効 果 を 比 較 し、長 座 位 体 前 屈 を指 標 に 測
究とスポーツ現場における相違点
ス タテ ィックス トレッチ ング が パ フォー マ
しか しな が ら、ス ポ ー ツ の 現 場 に お い
て は 、今 もな お 運 動 の 前 にス タテ ィックス
運 動前 に 限 らず 単 一 の 筋 群 に 対 す るス
⑮も膝 屈 筋 群 に対
の ス トレッチング と60秒 の ス ト
トレッチ ング が 用 い られ て お り、ス タテ ィッ
しか しな が ら、スタテ ィックス トレッチン
定 した 柔 軟 性 の 改 善 は 同水 準 で あ った の
クス トレッチ ング の マ イナ ス の 効 果を 実 感
グ に よる パ フォー マ ンス の 低 下 を 認 め た
に対 し、筋 力の 低 下 は60秒 の ス トレッチン
で きな い とい う声 も耳 に す る。
研 究 で は 、単 一 の 筋 群 に 対 す るス トレッチ
グ の み に 観 察 され た ことを報 告 して いる 。
この よ うな ス ポ ー ツ の 現 場 と研 究 結 果
と短 い もの もある もの
概 して 、単 一 の 筋 群 に 対 す る30秒 程 度
にお け るギ ャップ に つ い て は,双 方 の1)
の30)、そ の 大 半 で 長 く、もっとも長 い もの
の ス トレッチ ング で あ れ ば 、パ フォー マン
ス トレッチ ング の 時 間 や2)実
に至 って は60分
ス を低 下 させ な い 可 能 性 が 考 え られ る 。こ
際 の ス トレッ
ン グ の 時 間 が20秒
にも達 して いた3)。
チ ン グ を含 め た ウ ォー ム ア ップの プ ロトコ
この ような 背景 をもとに 、最 近 で は 単 一
の 要 因 として は 、30秒 の スタティックス トレ
ル の 相 違 に よって 生 じた 可 能 性 が 指 摘 さ
の 筋 群 に 対 す る ス トレッチ ン グ の 時 間 の
ッチ ン グ 中 に は 筋 に お ける 受 動 的 トル ク
れ て い る。
相 違 が パ フォー マン ス に い か な る影 響 を
や 活 動 水 準 が 低 下す るもの の 、ス トレッチ
及 ぼ す の か に つ い て も検 討 が 行 わ れ て
ング 直 後 に は 両 指標 が ス トレッチ ング前 と
い る。
同程 度 まで 回 復 した ことを示 した 研 究結 果
具 体 的 に は 、1)ス トレッチ ング の 時 間 に
つ い て は 、先 行 研 究 に お ける 単 一 の 筋 群
に 対 す るス トレッチ ング の 時 間 や ス トレッ
Knuds。n&No側
⑤は10秒 か ら100秒 ま
34,57に
よって 説 明可 能 か もしれ な い
。す な
チング と休 息 時 間 を含 め た プ ロトコル の 合
で10秒
刻 み で 掌 屈 に 関 わ る筋 群 にス トレ
わ ち 、パ フォー マン スの 低 下 の 要 因 として
計 時 間 が 一 般 にス ポ ー ツ 現 場 で 利 用 され
ッチ ン グ を 行 い 、握 力 に 及 ぼ す 影 響 を検
考 え られ て い る力 学 的な 変 化 や 神 経 生 理
6
一
JAPAN
STRETCHINGASSOCIATION
Oct.2007
の ス タテ ィックス トレッ
クストレッチング がパ フォー マンスに及 ぼ
グの プロトコル の 合計 時間と筋機 能の 変
チン グの み で は ス トレッチ ング 後 まで 持 続
す 影響 を検 討 した研 究結 果をまとめ ると
化の 割 合との 関係 をみ てみ ると、両者 の
せ ず 、結 果 としてパ フォー マン ス の 低 下 に
以下の ようになるだろう。
間に負 の相 関関係 が確 認され る(図1)。
学 的 な変 化 が30秒
すなわち、単一 の筋群 に対す るストレッ
すなわ ち、この ことは ストレッチングの プ
しか しな が ら一方 で 、Brandenburg")は2
チングの 伸 張 時間として推奨され てい る
ロトコル の 合計時 間が長くなれ ば長くなる
種 類 の 膝 屈 筋 群 に 対す る ス トレッチ ング を
30秒 程度 のス トレッチングであれ ばパ フ
ほ ど、筋 機能 の低 下が 大きくなることを示
そ れ ぞ れ15秒
オー マンスを低 下させ る可能 性 は低 い 。
してい る。無論 、プロトコル の 時 間の 長さ
秒 ×3セ ット行 う条 件 に お い ても等 尺 性 膝
一方 、それ 以上 の伸張 時間でストレッチン
は 単 一の 筋群 に 対す るス トレッチ ング の
屈 曲 トル ク 、等 速 性 短 縮 性 膝 屈 曲 トル クお
グを行 うことでパフォー マンスを低下させ
時間の 長さを反 映してい るもの の 、プロト
よび 等 速 性 伸 張 性 膝 屈 曲 トル クの す べ て
る恐れ があるのかもしれ ない。
コル 自体 が長いこともパ フォーマンスを大
繋 が らな い もの と推察 され る 。
×3セ ット行 う条 件 でも30
きく低 下させ る要 因とな り得ることが 示 唆
に 低 下 が 認 め られ た ことか ら、単 一 の 筋
また 、ス トレッチングに休 息時 間を含 め
群 にお け るス トレッチン グ の 時 間 の 長 さに
たプロトコル の合計 時間についてもパフォ
関 係 なくパ フォー マン スが 低 下 す ることを
ー マンスの低 下を認 めた 研究の 多くが 一
よって 、より現 実 的な合計 時間でス トレ
示 唆 して い る。ところ が 、彼 らの 研 究 に お
般 的なプロトコルの 時間よりも長かった。
ッチングの プロトコルを構成 す ることも今
運 動前の ストレッチング のプロトコル の
後の 研 究に おいて重 要な課 題であ り、単
セットであ り、前 述 の 研 究 に 比 べ れ ば 単 一
合 計 時間として は 、運動 で利用 するすべ
一の 筋 群 に対す るス トレッチ ング の 時 間
の 筋群 に対 す る ス トレッチ ン グ の 時 間(90
ての筋群を8分 か ら12分 か けて伸張させ
およびプロトコル の 時間が より現実 的なも
秒 お よび180秒)が
長 か った と言 え る。よ
ることが 望ましいとされ て いる。しか しな
の であれ ば 、パ フォーマンス の低 下も抑
って 、その 結 果 パ フォー マ ンス が 低 下 した
が ら、先行研 究 において は 、単一 の筋 群
えられ るの かもしれない 。
ことも考 え られ る 。
を対象とした場合でも合計で8分 以上伸張
また 、2)実際 のス トレッチングを含め た
した が って 、現 時 点 に お い て ス ポ ー ツ
され ていることも少 なくな かった 。興 味深
ウォー ムアップの プロトコル に関 しては 、
の 現 場 に とって現 実 的 な ス トレッチン グ の
いことに、比較 的多くの 検討が なされてい
山本 吻が 指摘 す るように 、スポ ーツ現場
伸 張 時 間 を考 慮 に入 れ た 上 で 、スタテ ィッ
る膝伸筋群の筋機能を対象にストレッチン
の ウォー ムアップ は、ス トレッチング がジ
け るス トレッチ ン グ の セ ット数 は 合 計 で6
された 。
ス ト レッチ ン グ合 計 時間(分)
0
0
-2
io
5
1520
30
25
Zekes(2006b)
,Zskas2008e)Cramer,,…Cramer、,。
。5)r=-0.3・
_、,。
-4
。7b讃
璽㎞
、、
・3x
図1膝
)r=-Op<0.・5705
伸 筋群 にお け るス タテ
ィ ックス トレッチ ン グの プ ロ ト
墨
Pepedopoulos(2005)
・Nelson(2005)
-s
Nelson(2001e
)鵬
-8
・・・・・・
・・・…
■
・,
cBride
(2007)(…6b)↑
-10
コル 合 計 時 間 と膝 伸 展 に お け る
□
▲
、愚K?腎
銀ln竜6暁
㎞(2004)M
筋 機 能 の 低 下 率 と の 関係.黒
き マー クが 筋機 能 の低 下 を示 し
▲Yeneguchi
Power(2004)(2006)
た 結 果,白
● 等張 性(等 負 荷 性)膝 伸 展
抜 き マー クが 筋機 能
-12
▲ 等尺性膝伸展
-14
抜
▲ 暁 ㎞(2001}
の 低 下 を 示 さ な か っ た 結 果.
■ 等速 性 膝 伸 展
7
一
JAPAN
STRETCHINGASSOCIATION
Oct.2007
ヨギ ン グ な どの 有 酸 素 性 運 動 後 に行 わ れ 、
ス タティックス トレッチン グ が 含 まれ る こと
さらに 、ス トレッチ ン グ 後 に は 実 際 に 行 う
で 、ジ ャン プ高 は 低 下 す るもの の 、ジョギ
発 的 なパ フォー マ ンス を低 下させ ることが
運 動 をシミュレー トした 準 備 運 動 が 行 わ れ
ング や ジ ャンプ練 習 に よって 、ス タティック
認 め られ て い る が 、より現 実 的 な ス トレッ
る ことが 多 い の に 対 し、ス タテ ィックス トレ
ス トレッチ ング に よる パ フォー マ ンス 低 下
チ ング の 時 間 や ウオー ム アツプ の プロ トコ
ッチ ン グ 後 に パ フォー マ ンス の 低 下 を認
の 影 響 を相 殺 できる ことを 明 らか に して い
ル を 用 い て い る研 究 で は 、パ フォー マ ン
め た 研 究 の 多 くは 、有 酸 素 性 運 動 を せ ず
る(彼 らは 逆 に ス タテ ィックス トレッチ ン グ
ス を低 下 させ ない 、ある い は パ フォー マン
に ス トレッチン グ の み の 後 にパ フォー マ ン
によってジ ョギ ン グ や ジ ャン プ練 習 の パ フ
スを 向 上 させ ることも明 らか に なって いた 。
ス を 測 定 した り、有 酸 素 性 運 動 を 行 って い
ォー マン ス 向上 効 果 を相 殺 して しまう危 険
した が って 、ス ポ ー ツの 現 場 にお い て感 じ
た として もス トレッチ ン グ 後 に準 備 運 動 を
性 の 方 を 主 張 し て い る が)。 さ ら に 、
られ て いるス タティックス トレッチング が パ
せ ず に パ フォー マン ス を測 定 して お り、こ
Ve廿er78)も
① 有 酸素 性運 動 のみ の 条件 、
フォー マ ンス に 及 ぼ す 影 響 を検 討 した 研
の 点 で ス ポ ー ツ 現 場 と大 き く異 な って い
② 有 酸 素 性 運 動 と膝 伸 筋 群,膝 屈 筋 群 お
究 結 果 に 対す る違 和 感 は あな が ち間 違 い
た。
よび 足 底 屈 筋 群 へ の ス タテ ィックス トレッ
で もな か った の か もしれ な い 。
そ こで この ような 相 違 点 を 埋 め る べ く、
スタテ ィックス トレッチ ング が 筋 機 能 や 瞬
チ ング を 行 う条 件 、③ 有 酸 素 性 運 動 と練
しか しな が ら、ス タテ ィックス トレッチ ン
山本 ら ⑫は ス タティックス トレッチン グ後 に
習ジ ャンプ な どの 準 備 運 動 を行 う条 件 、④
グ 以 外 の ス トレッチ ング の 方 法 の 中 で 十
ジ ャンプ 練 習 を行 うプ ロ トコル を用 い て 垂
有 酸 素性 運 動 、ス タティックス トレッチ ング
分 に 柔 軟 性 を 向 上 させ 、さらに よ りパ フォ
直 跳 び 高 に 及 ぼ す 影 響 を検 討 し、垂 直 跳
お よ び 準 備 運 動 を行 う条 件 が 垂 直 跳 び 高
ー マ ンス の 向上 に 適 した 方 法 が あ る な ら
び 高 が 向 上 した ことを 確 認 して い る 。さら
お よび30m走
ば 、そ の 方 法 を 運 動 前 の ス トレッチ ング と
に 、Little&Willbms⑩も下 肢 筋 群 に 対 す る
較 し、垂 直 跳 び 高 に つ い て① よ りも② で 低
6分20秒 の スタテ ィックス トレッチ ング 後 に
値 を 示 した もの の 、④ で は 他 の 条 件 と差
準 備 運 動 を行 うことで 、20m走 の タイム 改
が な く、ス タテ ィックス トレッチン グ 後 に 準
② バ リス ティックス トレッチング が パ フ
善を 報 告 して いる 。
備 運 動 を行 うことでパ フォー マ ンス の 低 下
ォー マンス に 及 ぼ す 影 響
の タイム に及 ぼ す 効 果 を比
聖
して推 奨 す ることが 可 能 で あろう。
}聾
1
一 方 、Y。ung&Behm⑬ は ① ジョギ ン グを
を抑 えられ ることを報 告 して い る。
}
行 う条 件 、② 膝 伸 筋 群 お よび 足 底 屈 筋 群
つ ま り、ス タティックス トレッチ ング 後 に
バ リスティックストレッチング は反動 や勢
に 各2分 の スタテ ィックス トレッチング を行
しっか りと準 備 運 動 を行 うことで 、例 え 、ス
いをつ けて関節可動域の全体あるい は可
う条 件 、③ ジョギ ング と同 一 の ス トレッチ ン
タテ ィックス トレッチ ング に よるパ フォー マ
動域を越えるところまで筋や腱を伸張させ
グ を 行 う条 件 、④ ジ ョギ ン グ と同 様 の ス ト
ンス 低 下 の 影 響 が あった として もYoung&
る方法である24㈹ 。反動をつ けて勢い良く
レッチ ング とジ ャンプ 練 習 を 行 う条 件 、⑤
BehmやVetterの
筋や 腱を引き伸 ばす ことから伸張反射 に
ウ ォー キ ン グ とス ク ワットとか か とあ げ を
あ るい は 山本 らやLittle&Williamsの 研 究
より筋 を収縮 させ る可能性 や筋お よび腱
行 うコン トロー ル 条 件 を実 施 し、ス クワ ット
の ように そ の 影 響 を上 回 る準 備 運 動 の パ
に損傷 を引き起こす 恐れ があ り、バ リステ
ジヤン プ高 お よび ドロツプジ ヤンプ 高 に 及
フォー マンス 向 上 効 果 が 得 られ ると言 え る
ィックストレッチング の利 用を疑 問視す る
ぼ す 効 果 を比 較 検 討 した 。そ の 結 果 、① と
だ ろう。
声もある2矧 働。
研 究 の ように相 殺 され る 、
一方で、バ リスティックス トレッチングは
④ が 同 程 度 で もっともジ ャンプ 高 が 高 く、
次 い で ③ と⑤ が 同 水 準 、もっとも低 か った
e.スタティックス トレッチ ング が パ フォ
の が ② で あ った ことを 示 し、プ ロ トコル に
一マンスに及ぼす影響のまとめ
8
iI
過伸 張を防ぎなが ら伸 張反射の 作用をう
まく利用することで運動 時に頻繁にみ られ
一
騨
JAPAN
表3バ
ASSOCIATION
Oct.2007
STRETCHING
リスティックストレッチングがパフォーマンスに及ぼす影響について検討した研究
伸張された筋群
条 件(ス トレッチ ング 合 計 時 間)
著 者(年)
1)Nelson&Kokkonen(2001)
膝伸,膝 屈,股 内転,足 底 屈
1)BS(20分)
2}Unicketal.{2(fO5}
3)Woolstenhulmeetal.(2006)
パ フオー マンスの 指 標
結果
膝 伸 展1RM
か ぐ2リρ一5.6×
2)NS
膝 屈 曲1RM
1ノ ぐ2ル ー7.5×
1)W-up+85(12.25分?)
垂 直 跳 び高
1}=2}
2)W-up+NS
ドロップジヤンプ高
1)=2)
1)W-up+BS(8分)
膝 伸,膝 屈,足 底 屈
垂 直 跳 び高
1)pre=post
膝伸,膝 風
スクワツトジャンプ高
膝伸,膝 屈,足 底 屈
2)pre=post
2)W-up
4)Bradleyetal.(2007?
1}VfFup+BS(10分)
足底 屈
1)=2)
垂 直 跳 び高
2)W-up
る 筋 活 動 で あ る 伸 張 一短 縮 サ イ ク ル
標 に バ リス テ ィックス トレッチ ン グ の 効 果
(stretch-shorteningcycle)の機 能 を高 め ら
を検 討 した 研 究 で は 、パ フォー マン スの 低
れ る可 能性 が あ ることか ら、運 動 前 の ス ト
下 は確 認 され てい な い(表3)。
が あ る41)。
HRお
よびHRACは
ター ゲ ットとなる筋
群 をス タティックス トレッチ ング 後 に 関節 可
動 域 の 最 大 位 に お い て 等 尺 性 に活 動 させ 、
レッチ ン グ として 推 奨 す る意 見 もあ り、実
さらに 、バ リステ ィックス トレッチ ン グ に
圓 こバ リステ ィックス トレッチ ング が パ フォ
バ ス ケ ットボ ー ル の 練 習 を含 め た 場 合 に
CRは
ー マンス に 及 ぼ す 影 響 に つ い ても検 討 が
お い て 、スタテ ィックス トレッチ ン グ に 練 習
そ の 後 、HRお よびCRで
なされ てい る(表3)。
を 含 め た 場 合 、ス プ リン トに 練 習 を 含 め た
クス トレッチ ング に より受 動 的 に 、HRACで
場 合 な らび に 練 習 の み を行 った 場 合 よ り
は ター ゲ ットとなる 筋 群 の 拮 抗 筋 群 を収 縮
膝 伸 筋 群 、膝 屈 筋 群 、股 関 節 内転 筋 群 お
もジ ャンプ 高 が 向 上 した ことを示 した 報 告
させ る ことで 能 動 的 に ター ゲ ットとな る 筋
よび 足 底屈 筋 群 に対 す る 合 計20分
もあ る84)。
群 を伸 張させ る 。
しか しな が ら、Nelson&Kokkonen⑫
は、
間の
バ リス ティックス トレッチ ン グ に よって 、膝
いず れ に せ よ、バ リステ ィックス トレッチ
最 大位 か ら短 縮 性 に筋 活 動 させ る 。
PNFス
は 再 度 スタティッ
トレッチ ング は ス タティックス トレ
ン グ の 利 用 を疑 問視 す る声 が あ るた め か 、
ッチ ン グ や バ リス テ ィックス トレッチ ン グ よ
5.6%および7.5%低 下 した ことを報 告 してい
バ リス ティックス トレッチ ング が パ フォー マ
りも柔 軟 性 を大 き く改 善 させ る ことが 報 告
る 。彼 らは 、ス タテ ィックス トレッチ ン グ の
ンス に 及 ぼ す 影 響 を検 討 した 研 究 は 僅 か
され てお り、この ような 柔 軟 性 の 改 善 に は
研 究4s)同様 、筋 力低 下 と共 に 長 座 体 前 屈
であ り、未 だ 明確 な見 解 を示 す に 至って い
等 尺 性 あ るい は 短 縮 性 筋 活 動 後 の 伸 張 に
によ り測 定 した 柔 軟 性 に 改 善 が 確 認 され
ない の が 現 状 であ る 。
よって 生 じる 大 き な 自原 性 抑 制 や 相 反 性
伸 展 お よ び 膝 屈 曲 の1RMが
それ ぞ れ
抑 制(recipr◎calinhibition)の
効果が 寄与し
た ことか ら、バ リステ ィックス トレッチ ン グ
にお い て も力 学 的な 変 化 が パ フォー マン
③PNFス
ス の 低 下 に 関与 して い ることを示 唆 して い
スに及ぼす 影響
トレッチ ング が パ フォー マン
こうい ったPNFス
トレッチ ング によって
生 じる ター ゲ ットとな る 筋 群 に お け る大 き
る 。ま た 、ス タテ ィックス トレッチ ン グ に よ
る 自原 性 抑 制 とは 異 な る もの の 、伸 張 反
て い ると考 え られ て いる225,42}。
PNFス
トレ ッチ ン グ の 代 表 的 な テ クニ ッ
な抑 制が 起 因す るの か 否 か は 不 明では
射 に 由来 す る 自原 性 抑 制 に よって神 経 生
ク に は ホ ー ル ドリラック ス(holdrelax=HR)、
ある が 、PNFス
理 学 的な 変 化 が 生 じ、そ れ が 筋 力 の 低 下
コン トラ ク トリラ ックス(contractr・elax=CR)、
マ ンス 低 下 が 報 告され て い る(表4)。
に寄 与 した 可 能 性 も挙 げ てい る 。
な らび に ホ ー ル ドリラ ックス ア ゴ ニ ス トコン
一 方 で 、瞬 発 的 な パ フォー マ ンス を 指
トラ ク ト(holdrelaxagonistcontractHRAC)
9
トレッチ ン グ 後 の パ フォー
Churchら14)は ウ オー ム ア ップの み の 条
件 、ウ ォー ム アップ に ス タテ ィックス トレッ
一
一
JAPAN
STRETCHINGASSOCIATION
Oct.2007
表4PNFス
著 者(年)
トレッチング が パ フォー マンス に及 ぼ す 影 響 に つ い て検 討 した 研 究
条 件(ス トレッチ ング合 計 時 間)伸
1)Churchetal.(2001)
1)W-up+PS(HRAC.?分)
張 され た筋 群
パフォー マンスの 指 標
結果
膝 伸,膝 屈
垂 直跳 び 高
'ノ ぐ2);-3.OX
膝檸,股 伸,足 鷹 屈
スク ワッFジャンプ寓
1)=2>
2)W-up
2)yo轄ng&E難btt(200壌)
I)W一 ゆ ・
←PS(HR:12分>
2》W-up
3)Mareketal.(2005)
W-up+PS(HR:16.9分)
4}Guissard&Reiles(2005}
W-up+PS(CR?:6分)
5)Bradleyetal.(2007)
1)W-up+PS(HR=10分)
膝伸
膝鯵
膝 伸,膝 屈,足 底屈
2)W-up+NS
ドロップジャンプ遠 度
重〉=2)
等速 性 短 縮性 膝 伸 展 トル ク(60,300度/秒)
ρ05亡
等速 性 短縮 性 膝 伸 展 パ ワー(60,300度/秒)
postぐ
等 速 性 スクワット張 力(20,70cm/秒)
pre=post
スクワットジャンプ高
pre畿POSセ
垂 直 跳び 高
匹》reコposセ
ぐpre,一..,-zex
ρ鰐
」
匹 〕汐 一3.2x
スクワットジャンプ高
垂 直 跳 び高
1ノ ぐ2>;4置1的L5.>x
チ ング を組 み 合 わ せ た条 件 およびPNFス
ックストレッチング よりも大きな 自原 性抑
究 に お い て パ フオー マン ス の 向上 効 果 が
トレッチン グ のHRACを
組 み合わ せた条
制 を引き起こす の であれ ばパ フォーマン
確 認 され てい る(表5)。 筋 機 能 につ い て は 、
件 の3条 件 を 実 施 し、垂 直 跳 び 高 に 及 ぼ
スを低下させ る危 険性をは らんでいるの
我 々働が 下肢 筋 群 の8分20秒
す 影 響 を検 討 した 。そ の 結 果 、PNFス
か もしれ ない。
ックス トレッチ ング を用 い て レッグ プレスパ
トレ
ッチ ング を 行 った 条 件 に お い て 他 の2条
件 よ りも垂 直 跳 び 高 が 低 値 を 示 した ことを
報 告 して い る。
ワー に 及 ぼ す 影 響 を検 討 し、そ の 結 果 、
④ダイナミックストレッチングがパフオ
ーマンスに及ぼす影響
この 他 にもMarekら53)やBradleyら1① に
よって 、PNFス
トレッチ ング が スタテ ィック
の ダ イナ ミ
す べ て の 被 験 者 でパ ワー が 向 上 し、平 均
で13.3%増 大 したことを報 告 して い る。さら
に 、膝 伸 筋 群 の 伸 張 を 目的 とした ス トレッ
ダ イナ ミックス トレッチ ング は ター ゲ ットと
チン グ と膝 伸 展 をシ ミュ レー トした ス トレッ
ス トレッチ ン グ と同程 度 、あ るい は そ れ 以
な る筋 群 の 拮 抗 筋 群 を 意 識 的 に収 縮 させ 、
チング を含 む 合 計8分
上 に パ フォー マン スを低 下 させ ることが 報
関 節 の 曲 げ 伸 ば しや 回 旋 な どを 行 うこと
トレッチン グ に よって 膝 伸 展 に お ける等 尺
告 され て い る。加 えて 、Marekら
駒)は神 経
で 筋 や 腱 を 引 き伸 ば した り、実 際 の ス ポ
性 最 大筋 力の5%、30%お よび60%に 相 当す
生 理 学 的な 抑 制 の 関 与 を 示 唆 させ る筋 力
ー ツあ る い は 運 動 をシ ミュ レー トした 動 作
る重 量 を負 荷 した 際 の 等 負 荷 性 膝 伸 展 パ
測 定 時 の 筋 電 図 の 振 幅 量 の 減 少 を確 認 し
を 取 り入 れ る ことで そ れ ぞ れ の 動 きに 特
ワー が それ ぞ れ8.9%、6.0%および8.1%増 大
て い る。
異 的な 柔 軟 性 を 向 上 させ た り、利 用され る
した ことも報 告 して いるso)。
他 方 、PNFス
間 の ダ イナ ミックス
トレッチ ング に よって パ フ
筋 群 間 の 協 調 性 を 高 め る ことが で き る方
オー マ ンス が 低 下 しな か った ことを示 した
法 と考 え られ て いる323$39,41,8('x88)。
これ らの こ
て は 、ジャンプ 高 、ス プ リン ト走 の タイム 、
研 究 もあ るが(表4)、 バ リステ ィックス トレ
とか ら、近 年 で は パ フオー マ ンス の 向上 に
アジ リティ走 の タイム 、メデ ィシ ンボ ー ル ス
ッチン グ と同 じように 、PNFス
有 効 な ス トレッチ ン グ として運 動 前 に 利 用
ロー ・トス の 距 離 に お い て 、パ フォー マン
され るようにな った 。
ス の 改 善 が 確 認 され てい る(表5)。
トレッチ ング
が パ フォー マン ス に 及 ぼ す 影 響 を検 討 し
ま た 、瞬 発 的 な パ フォー マ ンス に つ い
た 研 究 に つ い て も数 に 限 りが あ るた め 明
実 際 に 、ダ イナ ミックス トレッチ ング が パ
ダ イナ ミックス トレッチン グ は 他 の ス トレ
確 な見 解 を 示 す に 至 って いな い 。しか しな
フォー マン ス に 及 ぼ す 影 響 に つ い て 検 討
ッチ ン グ に 比 べ 、身 体 を十 分 に 動 か しな
が ら、PNFス
した 研 究 で は 、これ ま で挙 げ て きた ス トレ
が ら実 施 す る ことか ら、筋 温 ならび に 深部
ス を 向 上 させ る ことを 示 した 報 告 は な く、
ッチン グ の 方 法 とは 異 な り、パ フォー マ ン
温 を上 昇 させ る効 果 が あ ると考 え られ る 。
理 論 通 りにPNFス
スの 低 下 は 認 め られ て お らず 、大 半 の 研
また 、これ か ら行 う運 動 をシ ミュレー トした
トレッチ ン グ が パ フォー マン
トレッチ ング が ス タティ
10
一
一
ASSOCIATION
STRETCHING
JAPAN
Oct.2007
表5ダ イナミックストレッチングがパフォーマンスに及ぼす影響について検討した研究
著者(年)
1)Siatrasetal.(2003)
2}Fletcher&Jones(2004)
条件(ストレッチング合計 時間)
1)W-up+DS(4分?)
膝 伸,膝 屈,足 底 屈,足 背 屈
2)W-up
膝 伸,膝 屈,足 底 屈,足 背 屈
のW・喉p噸その 墳 でQS(?分.各
鑛20画)
パフ才一マンスの指標
伸 張された筋 群
膝 伸,擁 屈,毅 体,般 屈,
20m走
速度
20m走
タイム
結果
1)=2)
葉加O$t=pre
股 内 転,足 遙 屈
2》W男p手 移 動 す るQS(?分,各
飾20砲)
劇 眠 縢 磁.殺 俺
訟 ρα虻 ♪〃 曙 砿9響
般 屈.
殿 内 転,足 恋 屈
3)Feigenbaumetal.(2005)
1)DS(10分)
股 内 転,足 底 屈
垂 直跳び高
立ち幅跳 び距離
2」♪♪3),・チ託9」ら1)=2),1);3)
膝 伸,膝 屈,股 伸,股 屈,
シャトルランタイム
〃 ニ∂ ♪ 鋤
犠 負荷性レッグブレスパワー
〃♪2レ ∫33響
膝 伸,膝 屈,股 伸,股 屈,
2)DS(10分)+ド
ロップ ジ ャンプ3回
〃=∂
♪3r1)・
・+5.8×2λ
〃
・雌5署
≠1.8×2之
・+2.7写
股 内 転,足 底 屈
3)walk(5分)+SS(5分)
膝 伸,膝 屈,股 伸,股 屈,
股 内 転,足 底 屈
4}Yamaguchi&Ishii(2005)
膝伸,膝 屈,般 神,股 屈,足 態 屈
tlDS(8。3分)
2?NS
5)Papadopoulosetal.(2005)
6)Feigenbaumetal.(2006)
1)W-up+DS(4.5分)
膝伸,膝 屈
2)W-up+NS
膝伸,膝 屈
f}W-up+DS(絢
膝紳,糠 風 殿 俸,殺 外 転,
分)
足慮厩,背,絢.翻 申
劇 唯 膝屈,殿 悼,般 齢紙
2》W-gyp+SS(5分NDS(5分)
3》W-up+'SS(給
7)Little&Williams(2006)
《
体霊 負荷〉
等 速性短縮 性膝伸展 トルク
(60,180度/秒)
等 速性短縮 性膝屈曲 トルク
足懲篤,鷲,絢,討 鱒
.譲悼.膝 爆、殻伸 識 ク鵬
星鷹鑓,讐 、胸,討 体
膝伸,股 内転,股 伸,
分)
]り竃2}♪紛 蹉 磁 薦2ト
シャトルランタイム ・
メデ イシンボ ール繊 鱗
、
〃鷹ガ ♪鋤 泌 鴫23瓢 勘 砿 鰯
2)W-uP+NS
〃 ♪2ゐ・チ乳25
誰》DSW-up(tO分)
ジグザグ走タイム
立ち5織跳び潭 離
本嵐 膝慨 朗r殴 執
股燭,足 彦鳳 体 幹
1)DSW-up(10分)
〃 ♪2考唖215
〃 ♪2);チ 乳7署
γ字走タイム
メディシン承 一ルスm距
膝伸,膝 屈,股 伸,股 屈
垂 直跳び高
藤悼,膝 駐,毅 轄 股風 足違屈
簾伸㌧簾癖,殿 俺 股風 足磨漏
50階簸タイム
峨傷
〃報 り♪の 蹉 磁 講2屈2傷
1}諏2)富3>
1)=2)
2)錘ow-up
9)Duncan&Woodfield(2006)
〉〉=z>
垂 直跳び高
10m走 タイム
20m走 タイム
1)W-up+DS(6.3分)
膝屈,足 底屈
8》Mc畷 睡勧no亀aL(2006》
(60,180度/秒)
垂寵 跳び寓
鐙ヤー ド走タイム
t)=2)
〃 ♪、
幼 砥85
〃 》紛
離
櫛
〃 ♪+sox
〃 ♪21,・+2.9X
2)NoW-up
10)Fletcher&Anness(2047}
の 移 動 す るDS(?会)
23そ の 場 でDS(?ゑ)+移
勲 す るDS(?分)
3)SS(7.2つi})+移 勲 す るOS(?分)
tl=2り ♪ 鋤
肋 μ 鷹
譲轍 藤 風 騰轄 毅風 芸
醜 屈
躍 幽
訟 夢纏
〃 含か ♪ 鋤
rr・ら25罵 訟 冠7窒
it)Vetter(2007)
1)W-up
2)W-up+DS(6.4分?)
3)W-up+準
1)=2)=3)=4)
等負 鷺姓膝体 農パ ワー
〈
砥30覧6{ncarvc)
〃♪紛5鷲 畷9艦 縦
配謄 纏 κ
〃 ♪3),そ の 他 に は 差 な し
備運動
4)W-up+DS(6.4分?)+準
12}Yamaguchiatal.(2QO7}
膝 伸,膝 屈,足 底 屈
垂 直跳び高
30m走 タイム
t)DS(85})
備運動
膝 伸,膝 屈,足 底 屈
膝 伸,膝 屈
23NS
動作が取 り入れ られることから、実際に運
動で利用される筋 群の活 動水準を高 めた
わ せ た プ ロトコ ル が パ フォー マ ンス に
及 ぼ す 影 響 につ いて も検 討 され て い る。
嘱o嘱
ヤ トル ラン の タイム お よび メデ ィシ ン ボ
ー ル トス の 距 離 に 及 ぼ す 影 響 を 検 討 した 。
り、動きをスム ーズ にす る効果もあると考
Faigenbaumら2⑳ は ① ウ ォー ム アップ に
そ の 結 果 、シ ャトル ラン の タイム を除 く、す
えられる。さらに、先に述べた特異 的な柔
上 肢 お よび 下 肢 の 筋 群 に 対 す る ダ イナ ミ
べ て の 項 目で 、③ よ りも① お よび ② で 好
軟性の改善や 筋群間の協調 性の高ま りと
ックス トレッチン グを10分 組 み 込 ん だ条 件 、
成 績 を収 め た ことを報 告 して い る 。これ は
も相まって、パフォーマンスを改善させる
② ウ オー ム ア ツプ に 上 肢 お よ び 下 肢 の 筋
スタテ ィックス トレッチン グ 後 に ダ イナ ミッ
ことが 示唆され ている 脚脚λ
群 にス タテ ィックス トレッチン グ とダ イナ ミ
クス トレッチ ン グ を 行 うことで ダ イナ ミック
ックス トレッチン グを各5分
組み込 んだ条
ス トレッチン グ の み を行 う場 合 と同 程 度 の
よるパフォー マンスの 改 善効 果を示した
件 、③ ウ ォー ム ア ップ に 同 様 の ス タテ ィッ
パ フォー マ ン ス の 向 上 効 果 が 得 られ るこ
研究結 果を受けて、スタティックストレッチ
クス トレッチ ング を10分
組 み込ん だ条件
とを示 してい るが 、逆 を言 え ば 、ス タティッ
ングとダイナミックス トレッチングを組 み 合
が 、垂直 跳び 高 、10ヤ ー ド走 の タイム 、シ
クス トレッチ ング に よる相 乗 効 果 は な い こ
この ようなダイナミックストレッチングに
11
一
一
JAPAN
STRETCHINGASSOCIATION
Oct.2007
とを 示 唆 して いる 。
一方
ことが 示 され てい るか らで ある2繊6力。
発的なパフォーマンスの 改善が成績に直
接反映され るような競技種 目の選手に対
、Fletcher&Anness29)は 、① 動 きな
が らの 下 肢 の ダ イナ ミックス トレッチ ン グ
しては、運動前 にダイナミックス トレッチン
を 行 う条 件 、② 立 位 を保 持 した まま 行 う下
■ 研究結果を基 にしたパ フォー
グの 利用を勧め るべきであろう。ただし、
肢 の ダ イナ ミックス トレッチ ン グ に 動 きな
マンス向上ため の運動前のス トレ
ダイナミックストレッチングを用いる前提 と
が ら行 う下 肢 の ダ イナ ミックス トレッチン グ
ッチングプロトコル
して、それ ぞれ の運動に必要とされ る基
礎的な柔軟性が 獲得され ていること、傷害
を組 み 合 わ せ た 条 件 、③ 下 肢 の スタテ ィッ
クス トレッチ ン グ と動 きな が ら行 う下 肢 の
ス トレッチン グ が パ フォー マ ンス に 及 ぼ
ダ イナ ミックス トレッチ ン グ を 組 み 合 わ せ
す 影 響 を検 討 した研 究 結 果 をま とめ ると
いこと、そして何よりダイナミックストレッ
た 条 件 で50m走
以下 の ようにな る。
チングに慣れ ていることが条件となる。基
の タイム を比 較 した ところ、
を有していないこと、疲労が 蓄積 していな
1)ス タティックス トレッチ ング による筋 機
礎的な柔軟性を獲得していない場合、あ
報 告 して い る。した が って 、Faigenbaumら
能 や 瞬 発 的 なパ フォー マンス の 低 下 が 確
るいは傷害や疲労の 蓄積で柔軟性が欠
の 結 果 とは 対 照 的 に 、例 え 、ス タテ ィック
認 され てい るもの の 、ス トレッチ ング の 時
如している場合には 、パ フォー マンスを低
ス トレッチ ング 後 に ダ イナ ミックス トレッチ
間 や プ ロトコル の 観 点か らよ り現 実 的な 方
下させる可能性の低い30秒 程度のスタテ
ン グ を 行 った として も 、ダ イナ ミックス トレ
法 を用 い た 研 究 で は パ フォー マ ンスを低
ィックストレッチングを利用して柔軟性を改
ッチ ン グ に よって 獲 得 され るパ フォー マ ン
下 させ な い 、あ るい は パ フォー マン スを 向
善させた後に、可能 な範囲でダイナミック
ス 向 上 効 果 を相 殺 しま うことを示 唆 して い
上 させ る ことも報 告 され て い る。
ストレッチングを行うと良いかもしれない。
③ が ① と② よ りもタイム が 遅 か った ことを
る 。現 在 ま で スタティックス トレッチ ン グ と
2)バ リステ ィックス トレッチング お よ び
ダ イナ ミックス トレッチ ン グ を組 み 合 わ せ
PNFス
た プ ロトコル が パ フォー マンス に 及 ぼ す 影
が 少 な いた め 、パ フォー マ ンス に及 ぼ す
かすことを意識 してダイナミックストレッチ
響 を検 討 した 研 究 は 上 述 の2つ
影 響 に つ いて は 明 言で きな いが 、PNFス
ングの 動きに十分 に慣れてから、徐々に
み で あ り、この プ ロ トコル が 運 動 前 の ス ト
トレッチ ング につ い て は パ フォー マ ンスを
速度 や強度を高め ていけば 良いだろう。
レッチ ン グ の プ ロ トコル として 適 して い る
低 下 させ る恐 れ が あ る 。
実際 に我 々はダイナミックストレッチング
の 研究 の
の か 否 か につ い て は 結 論 を 下 せ な い 。し
トレッチン グ に つ いて は 、未 だ 知 見
また、ダイナミックストレッチングに不慣れ
3)ダ イナ ミックス トレッチン グ につ い て
か しな が ら、ス タテ ィックス トレッチ ング が
は 、パ ワー や 瞬 発 的 な パ フォー マ ンスを
ダ イナ ミックス トレッチ ング によって 得 られ
向 上させ ることが 明 らか とな って い る。
な場合には、は じめにゆっくりと大き〈動
未経験者であっても、上記の方法でパフォ
ーマンスが 向上す ることを確認している
s5,so>
0
る は ず の パ フォー マン ス 向 上 効 果 に 更 な
4)ス タティックス トレッチ ング とダ イナ ミ
る好 影 響 を及 ぼ さない 、あ る い は 相 殺 して
ックス トレッチ ング を組 み 合 わ せ た プ ロト
い 方 法 や メニュー につ い て は,過 去 の 総
しまうようで あ れ ば 、スタテ ィックス トレッチ
コル が パ フォー マ ンス に 及 ぼ す 影 響 に つ
説32,3Q39,41,86-88)な
どを参 考 に実 施 して いる競
ン グ を組 み 合 わ せ る 価 値 は 低 い の か も し
いて は 僅 か なが ら検 討 され てお り、ダ イナ
技 種 目で利 用 され る筋 群 や そ れ ぞ れ の 動
れ な い 。な ぜ な らば 、ス タテ ィックス トレッ
ミックス トレッチ ング に よるパ フォー マ ンス
作 を十 分 に 考 慮 し作 成 してもらい た い。
チ ング を 含 ん だ ウォー ム ア ップ とダ イナ ミ
向上 効 果 へ の 相 乗 効 果 はな い こと、相 殺
ックス トレッチ ン グ を 含 ん だ ウ ォー ム ァ ッ
す る可 能 性 が あ ることが 報 告 され て い る。
以 外 の 要 素 が 競 技 成績 に影 響 す る運 動
プ に よる柔 軟 性 の 改 善 効 果 に相 違 が な い
これ らの ことか ら、筋 機 能 の 向上 や 瞬
につ い て は 、パ フォー マ ンス に及 ぼ す 影
な お 、ダ イナ ミックス トレッチ ング の 詳 し
一 方 、筋 機 能 や 瞬 発 的な パ フォー マンス
12
{
1
闘
JAPAN
STRETCHINGASSOCIATION
Oct.2007
響 を示 した 知 見 が 少 な く、有 効 な プロ トコ
スの改善が 成績 に反映されるような競技
の ス トレッチ ング の 効 能 として 、筋 疲 労 を
ル を示 す ことは できな い 。しか しな が ら、
種 目については、運動前にダイナミックス
は じめ とす る種 々 の 疲 労 を軽 減 す る効 果
スタティックス トレッチング によって筋 持 久
トレッチングを利用す ることの有用性を示
が 挙 げ られ る 。実 際 に 疲 労 が 蓄 積す るよ
力 働が 低 下 す ること、反 応 時 間 が 遅 延 す
唆した。
うな 激 運 動 の イン ター バ ル 中 に スタティッ
ること6)、
バ ランス能 力 が 低 下 す ること6)が
一方 、運動前のス トレッチングには 、他
クス トレッチ ング を実 施 す る ことで パ フォ
ー マン ス が 改 善 す る ことが 明 らか となって
報 告 され て いる。た だ し、これ らの 報 告 に
に傷害予防という重要な効果も求め られ
お いて も、現 実 的 な伸 張 時 間の スタテ ィッ
ている24⑳醐 。しか しなが ら、運動前のス
クス トレッチ ング が 用 い られ て いるわ け で
タティックストレッチングの 傷害予防効果
一 方 、疲 労 の 蓄 積 の 少 な い 単 発 の 運 動
はな く、スポ ー ツ現 場 に直 接 反 映 で きる結
についてもパフォー マンスに及 ぼす影響
に つ い て は 、インター バ ル 中 にス タティッ
果 で はな い か もしれ な い 。しか しな が ら、
同様 、プラスの効果を実証 した研究は少
クス トレッチ ング を実 施 して もパ フォー マ
長 い 時 間 に渡 ってスタテ ィックス トレッチン
なく、系統的な総説 欄71π蔦81)に
おいて 、傷
ンス を改 善 させ ない ことも報 告 され て い る
グを実 施す る ことに よって 、筋 持 久 力 、反
害予防を 目的とした運 動前 のスタティック
91)
。した が って 、運 動 中 の ス トレッチング に
応 時間 ない しバ ランス能 力が 成 績 に 影 響
ストレッチングの 利用が疑 問視 されてい
つ い て は 、運 動 の 強 度 や 疲 労 の 蓄積 の 度
する競 技 種 目の パ フォー マ ンス は 低 下 す
る。
合い に応 じて 、ス タティックス トレッチング
る恐れ が あ ると言 えるだ ろう。
しかしなが ら、過剰な柔軟 性の獲 得が
い るsa>。
を行 うか 否 か を検 討す る必 要 が あ り、仮
傷害に繋 がるとの報 告はあるもの の 、基
に疲 労 が 蓄 積 して い な い状 況 であ れ ば 、
はない が 、柔 軟 性 とラン ニング 中 の エネ
本的な運動前のス トレッチングが傷害 の
ダ イナ ミックス トレッチ ング を利 用 して も良
ル ギ ー 消 費量 に正 の 相 関 関係 が あ ること
発生を増加させるという報告 は我 々の知
い の か もしれ な い 。
が 報 告され てい る1Z蹴 。つ ま り、この 事 実
る限りない 。さらに、運動前にストレッチン
は 柔 軟 性の 高 いもの ほ ど 、ランニ ング 中
グをしなけれ ば 、全 力で運動を実 施でき
は 、運 動 時の 利 用 に よって高 ま った 筋 の
にエ ネル ギ ー を無 駄 遣い す る ことを表 し
ないという選手も存在す る。したが って、
活 動 水 準 を下 げた り、収 縮 を繰 り返 し緊 張
てい る。よって 、持 久 的な 運 動 前 に過 剰 に
例え、傷害 予防の 効果が薄 くとも運動前
した 筋 を元 の 状 態 に近 づ ける な どの 効 果
柔軟 性 を改 善 させ る ことは 、エネ ル ギ ー を
のスタティックストレッチングの実 施が傷
を期 待 し、ス タティックス トレッチング を 用
浪 費させ 、結 果 的 に持 久 的な パ フォー マ
害を予防するという安心感を生む のであ
い ることは 有 効 で あ ると考 え られ る 銘)。
ンスの 低 下 にも繋 が りか ね な い 、した が っ
れ ば必要なのかもしれない 。
また 、運 動 前 の ス トレッチ ング の 効 果 で
ま た 、運 動 後 の ス トレッチ ング に 関 して
加 え て 、ス トレッチン グ をトレー ニ ング と
て 、持 久 的 な能 力 が 必 要 とされ る運 動 の
一方で、ダイナミックス トレッチングの 傷
して 長 期 間 実 施 した 場 合 の 効 果 に つ い て
前 に は 、過 剰 に柔 軟 性 を改 善 させ る必 要
害予防効果については未だ検討され てお
の 報 告で は 、特 別 な レジス タンス トレー ニ
はな い 、換 言 す れ ば 、ス トレッチ ング を念
らず 、その効果 は不明である。しか しなが
ング を組 み 合 わ せ な くとも、スタティックス
入 りに行 う必要 が な いの か もしれ な い 。
ら、身体を温めることや筋 に対し運動の 準
トレッチ ング4sea)やPNFス トレッチン グ36)
■
備をさせ ることが傷害予防に有効である
を長 期 間実 施 す ることで筋 機 能 や 瞬 発 的
ならば、ダイナミックストレッチング は傷害
な パ フオー マン スを 向上 させ ることが 報 告
予 防の ため のストレッチング としても効 果
され て い る。
お わ りに
本稿では、ストレッチングが パフォーマ
ンスに及ぼす効果 について検 討した研究
を集約し、筋機能 や瞬発的なパ フォーマン
を発揮す る可能 性が考えられ る。
また、運動前ではなく、運動 中や運動後
13
以 上 の ように 、運 動 前 にお ける筋 機 能 や
瞬発 的な パ フォー マン ス の 向 上 に つ い て
■
JAPAN
STRETCHINGASSOCIATION
Oct.2007
は 、ダ イナ ミックス トレッチ ング の 利 用 が
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有 効 と言 えるが 、す べ て の 場 面 に おい て
ダ イナ ミックス トレッチ ング が 効 果 的 なわ
6)Behm,D.G.,Bambury,A,CahillF.,andPower,K
13)Burkett,LN.,Phillips,W.T.,andZiuraitis,J.Thebest
けで は な い 。基本 的 に は ス タティックス ト
Ef悔(比ofacu此es敏ics願ching㎝
レッチン グ は 調 整 や リラックスを 図 るた め
reactiontime,andmovementtime.MedSci.Sports
の ス トレッチ ング として 、ダ イナ ミックス トレ
Exero,(2004),36,1397-1402.
㎞ 》e,balance,
ッチン グ は 準 備 の た め の ス トレッチン グ と
して 考 え るべ きで あ る。この 点 を十 分 に 理
warrrrupfur廿ievertkaljt」mpnOollege-ageathleUc
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解 し、ス ポ ー ツ 現 場 に 関 わ る人 そ れ ぞ れ
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combnedwithbaske廿
99)Zakas,A,Galazoulas,C.DoganisG.andZaka亀N.
92)山 本 利 春 ス タティックス トレッチ の 利 点 を活 用 し
よう.TrahhgJoumal(2006),6月
号,16-19.
副laσ 駒.J.Sむreng由Cbnd
85)Yamagμch配T.andBhiしKEfiも(:tsofstatics旅;tchng
rechasfemorismuscleonquaciicepsisokiieticpeak
torqueinpゆ
93)山本 正嘉,山 本利春.激 運動 後のストレッチング,
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Effectoftwoacutestaticstretchngdurationsof
Exert.Sci,(2006b),14,357-362
スポーツマッサ ー ジ,軽 運動,ホ ットパ ックが 疲労
foコ一30secondsanddynamicstretchngonleg
回復 にお よぼす 効果一
作 業能力および血中乳酸の
extensionpowerJ.String吐1CbndRes,(2005),19,
回復を指標 として「 体力科学,(1993),42,82「92
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94)YoungW,andElliott,S.Acuteeffectsofstatic
86)山 口太門 石 井好=郎
ダ イナ ミックス トレッチングだ!
=ト チ ン グクリニック,(2005),17(1}10-13.
shetchngproprioceptiveneuromuscularfacilitation
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