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(4)経営者アンケート結果の概要

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(4)経営者アンケート結果の概要
(4)経営者アンケート結果の概要
全体を通して、単純集計と男女別、契約・派遣別、事務職・技術専門職別のクロス集計
を行った。傾向としては、女性∼派遣社員∼事務職が類似の傾向を、また、男性∼契約社員
∼技術・専門職でも類似の傾向を示すことが多かった。
①契約・派遣社員の就業状況
P29∼30
参照
回答企業 35 社のうち、契約・派遣社員は約 23%を占め、女性が約半数を占める
経営者アンケートの回答企業 35 社をみると、契約・派遣社員は全就業者の約 23%を
占めている。男女別契約・派遣社員数では、回答企業による実数ベースでは、女性割合
は約 43%であるが、各社の女性構成比の平均では約 66%となり、ほぼ半数程度は女性で
あると想定される。
②契約・派遣社員の採用状況と条件
P31∼32
参照
状況に応じて採用が 80%、条件は資格・技能、職場適応力、労働力確保やコスト削減
契約・派遣社員の採用では、状況に応じて 80%、採用していない 17%が主なものにな
る。採用条件では、上位から資格・技能 69%、職場環境への適応力 46%、短期・長期勤
務が可能か 43%、経費・コスト削減 43%となる。
③契約期間
P33
参照
契約では 1∼2 年未満が中心、派遣は 3∼6 ヶ月が中心で派遣の契約期間が短い
契約社員では 1∼2 年未満 29%、6 ヶ月∼1 年未満 20%、3∼6 ヶ月未満 14%が主なも
ので、対する派遣社員では、3∼6 ヶ月未満 20%、6 ヶ月∼1 年未満 11%で全体に分散し
ており、契約社員より契約期間は短い。
④契約社員と派遣社員、また正社員との採用の違い
P34
参照
専門性や技術が契約と派遣の違い、正社員ではさらに経費面や責任が加わる
契約社員と派遣社員の採用の違いは、専門性や技術 37%、経験 23%、責任 20%とな
る。正社員との違いでは、専門性や技術、経費面での負担ともに 29%、責任 26%など傾
向的には同じであり、正社員、契約社員、派遣社員の順にこれらの条件が重視されてい
る。
⑤採用理由
P35
参照
人材不足 49%を筆頭に専門性への期待、コスト面などが採用理由
契約・派遣社員の採用理由は、人材不足 49%、専門性への期待、コスト面でのメリッ
トともに 37%、採用条件が指定できる 20%、経営リスク回避 17%で、人材への要請と
経営の安定性の面からの理由があげられている。
7
⑥職種や人事
P35∼36
参照
職種は特定で事務職や補助で一般職に限定、問題点は社内環境への対応や勤務時間
契約・派遣社員の職種は、特定の職種 43%、事務職 40%、補助・アシスタント 34%
となる。人事やポストでは、多くが一般職に限定 54%され、一部は管理補佐などのサポ
ート 11%にも配置。人事上の問題点としては、社内環境への対応 23%、勤務時間に制限
20%、職業意識が社員より低い 17%が主なものと感じている。
また、契約・派遣社員への期待では、適性に応じた分野で 54%、事務職等のサポート
として 40%のほか、あらゆる職種への対応 17%が主なものとなっている。
⑦正社員としての採用
P37∼38
参照
条件が合えば採用が 60%、条件は実績や業務能力ほか、人間関係、信用など
契約・派遣社員の正社員としての採用については、条件等があえば 60%、基本的にな
い 20%などとなっており、比較的採用に対しては門戸が広い。その条件としては、実績
や業務能力 60%、人間関係が円滑 31%、社内外での信用 26%が主なものとなる。
⑧研修制度や資格取得支援制度
P39
参照
特に研修は行っていないが 51%であるが、資格取得では正社員と同様に支援 77%
研修制度では、特に研修は行っていないが 51%で過半を占め、正社員と格差なく行っ
ているは 23%にとどまる。資格取得等への支援制度についは、正社員と格差なくあるが
77%で、契約派遣だけの支援がある 6%を加えると 83%が支援制度を持っている。
⑨残業と休暇制度及び取得状況
P40∼41
参照
残業は約7割が必要に応じてお願いし、休暇制度がないのは 11%、取得状況は 66%
残業では、必要に応じてお願いする 69%、特にない 14%で必要に応じて残業は行われ
ている。
休暇制度については、正社員と同様にある 57%で過半を占めている一方、現在休暇制
度はないとする企業が 11%あった。休暇の取得状況では、ときどき取得 37%、多くの取
得例がある 29%で、あわせて 66%で取得されている。また、ほとんど取得がないという
企業は 9%にとどまっている。
⑩紹介予定派遣制度
P41∼42
参照
名前の認知度 89%、現在利用 9%、利用意向は 40%で利用予定なし 49%を下回る
紹介予定派遣制度については、知っている 66%、名前は知っている 14%、利用してい
る 9%で、知らないは 3%にすぎず、認知度は高い。この制度の利用意向については、現
在のところ予定はないが 49%で最も多く、今後検討してみたい 29%、利用したい 9%、
利用を予定 3%で、利用意向をあわせても利用予定なしに及ばない。
8
⑪今後の雇用の考え方
P42
参照
必要に応じて派遣等を活用 43%が最も多く、正社員拡大は 14%にとどまる
今後の雇用については、必要に応じて派遣等を活用が 43%で最も多く、次いでわから
ない 17%、正社員の常時雇用拡大 14%、正社員・派遣ともに拡大 11%などとなり、経
営の状況等により契約・派遣社員等を活用していくという傾向が強くみられる。
しかし、正社員を拡大していこうという動きもみられ、契約・派遣社員の就業条件の
整備や正社員拡大に向けた対応などが求められている。
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