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業務用車等の稼働状況等
1/2 総 事案名 括 調 各府省 組織 票 調査対象 予 算 額 (10)業務用車等の稼働状況等 所管 査 - (行政経費等に係る府省横断的な調査) 【参考】平成 24 年度(調査対象実績額) :1,065 百万円(車両費、賃借料、車検料等) 一般会計 各特別会計 会計 ①調査事案の概要 各府省は、購入または賃貸借(リース等)により業 務用車を配置しており、車検費用や重量税など、車 2.■■■ 両にかかる維持費用も毎年支出している。 ②調査の視点 【調査対象】 2.■■■ ・全国の地方支分部局等 306 先 保有車両 5,142 台 (緊急・捜査車両及び特殊用途車両(8 ナンバー)を除く) 3.××× 取りまとめ財務局 近畿財務局 2.■■■ 1.稼働状況について ・ 24 年度の年間利用日数をみると、稼働率の平均は 56.9%(約週3回の利用)であった。 3.××× … 利用日数÷245 日(開庁日数) ・ 利用日数が少ない車両をみると、稼働率が2割(週1回の利用〔50 日/年〕 )を切っている車両は 92 部局(30.1%) で 342 台(6.7%)認められた。 【表1】 なお、年間利用日数が少ない車両の中には、24 年度中に全く利用していない車両も 10 台認められた。(平成 24 年度の維持管理費:3,212 千円) このうち 69 部局の 312 台では、部局内の他の車両(ナンバー区分別)の平均稼働率が8割未満であり、車両集 約化の可能性が認められる状況にあった。 【表2】 ※ 本省において、部局・下部組織内の車両を一括管理し、全国的に車両の配置調整を行う取り組みも認められた。 【表1】 【表2】 ナンバー区分 342 台 (50 日/年未満) (120 日/年未満) (200 日/年未満) (200 日/年以上) 平均稼働率 (調査車両全体) 39 29 55.7% 2ナンバー車 28 24 38.8% 4ナンバー車 216 211 56.1% 59 48 60.5% 342 312 56.9% 合計 (25 日/年未満) 稼働率が2割未 うち、集約化の 満の車両台数 可能性がある車 両台数(※) 1ナンバー車 3,5,7ナンバー車 各府省の本府省庁、地方支分部局で使用されて いる業務用車について、以下を検証。 1.車両の稼働状況 2.小排気量車両への切り替えの可能性 3.契約形態等について 財務局調査 ③調査結果及びその分析 ※ 稼働率の算出方法 3.××× 調査区分 (※) (※) 部局内の他の車両(ナンバー区分別)の平均稼働率が 8 割未満の車両台数 ・ また、部局内に車両が複数なく集約化が困難なものについては、レンタカーの利用により車両の削減を図 ることも考えられるが、レンタカー利用等とのコスト比較を実施してない部局が半数近くに上った。 2/2 ③調査結果及びその分析 ④今後の改善点・検討の方向性 2.■■■ 2.■■■ 2. 小排気量の車両への切り替えの可能性について ※大型車両(1、2ナンバー車)を除く 1.利用が低調で、部局内で稼働に余裕 のある他の同種車両が配置されている 3.××× 場合は、集約化等による削減を検討し、 可能な限り保有コストの縮減を検討す べきである。 特に稼働実績のない車両については、 早急に削減を検討すべきである。 【表3】 3.××× ・ 排気量が少ない車両ほど年間保有コスト(※)は安価となっている。 【表3】 ※年間保有コスト=車両価格年割額+年間維持費用 ・ 4,950 台のうち、軽自動車の導入は 848 台(17.1%)にとどまっていた。 【表4】 軽自動車以外の車両について、今後車両更新時に軽自動車の導入が可能か聴取 したところ、57 部局(18.6%)で 330 台(6.7%)が可能としている。 ・ なお、乗車定員3名以上の乗用車両で、軽自動車の導入を可としない 1,147 台 のうち、530 台(46.2%)の車両において、2人以下の乗車割合が利用日数の8割 以上を占めている状況にあった。 2.軽自動車の導入が可能とした車両に ついては、今後車両を更新する際に確実 に導入するとともに、各府省において、 乗車人員等も含めた利用状況を踏まえ 車両の適格性を今一度検証すべきであ る。 【表4】 (参考) 860 台が軽自動車へ切り替わった場合の車両保有コストの 削減見込額(試算) : 31,329 千円 3.その他経費の状況について (1)調達の効率化に向けた一括調達の実施状況 多くの部局において、下部組織を含めた一括調達が実施されているが、35 部 局において、下部組織単位で契約するなど、一括調達が実施されていない状況 にあった。 一方、本省庁において全部局を含めた一括調達により、更なる調達の効率化を 図っている取り組みも認められた。 (2)廃止車両の処分方法 24 年度中に下取交換が不可能な車両の廃止を行った 37 部局のうち、ほとんど 【表5】近距離の移動にとどまるレンタカーの利用 の部局では単純に廃棄していたが、くず化による競争売払を行うことで、収益を 利用距離 件数 確保している部局が確認された。 1㎞以下 (3)レンタカーの利用状況について 24 年度に、職員移動の用途として利用した 20,634 件のうち、使用距離が 5 ㎞ 以下と極めて近距離の移動が 57 件(0.3%)あり、高コストと思料される事例が 認められた。 【表5】 なお、自転車等を利用促進することにより、自動車の維持管理費及びタクシー 等の交通費の節減にもつながる。(平成 25 年度予算執行調査 「 (16)自転車の活 用状況等」参照) 3 1㎞超 2㎞以下 4 2㎞超 3㎞以下 15 3㎞超 4㎞以下 20 4㎞超 5㎞以下 15 計 57 ※ 57 件の平均利用金額は 6 千円を超える。 ※ このほか、5~10 ㎞の利用は 178 件。 3.下部組織を含めた一括調達や、車両 の廃止時にくず化による競争売払を実 施していない部局は、積極的に導入を検 討すべきである。 また、近距離移動にとどまるレンタカ ー利用については、より安価な交通手段 への代替を検討すべきである。 特に、自転車等で移動可能な近距離で の使用については、自転車等の使用基準 等を設けることで、自転車等の利用を促 進し、経費の節減に取り組むべきであ る。