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SDL Trados Studio 2011 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド
クイック スタート ガイド SDL Trados Studio 2011 プロジェクト管理 Innovation Delivered. 著作権 SDL Trados Studio プロジェクト管理 クイック スタート ガイド Copyright ©2009-2011 SDL plc. All rights reserved.SDL plc の書面による許可なしに、本書の全部または一部を複 製、転載することは禁じられています。 この製品には、指定のオープンソースまたは同様のソフトウェアが含まれています:H unspellは、GNU Lesser General Public License version 3 の下で配布されていま す。Sharpziplib および Spring.netは、GNU General Public License version 3 の 下で配布(制限あり)されています。ICUは、IBM ICU Licenseの下で配布されていま す。Log4Net、Xalan、および Xercesは、Apache License version 2.0 の下で配布さ れています。Wixは、Common Public License version 1.0 の下で配布されています。 SQLite はパブリック ドメインであり、配布にライセンスは必要ありません。 Trados、MultiTerm、、SDLX、Passolo、および TranslationZone は、SDL plc の登録 商標です。Translator's Workbench、Trados Studio、TagEditor、QuickPlace、AutoS uggest、BeGlobal、およびGlobalConnect は、SDL plc の商標です。その他すべての 商標および登録商標は、個々の権利の所有者に帰属します。本書に記載されているそ の他の会社名および製品名は、各所有者の商標および登録商標である場合があります。 反する内容の記載がない限り、その他の会社または製品との関連を意味または暗示す るものではありません。 SDL は本製品に関する正確かつ包括的な情報を提供するためにあらゆる合理的な措置 をとりますが、本書は現状のまま提供され、制定法、判例法、その他の根拠に基づく 明示的または黙示的を問わず、本書に関するすべての保証、条件、その他の規定 (目 的に対し満足できる品質および適合性に関する保証を含む) は、法的に認められる限 り除外されるものとします。 URL およびその他のインターネット Web サイトなど本書に記載されている情報は、予 告なしに変更されることがあります。著作権法に基づく権利を制限することなく、本 書のいかなる部分をSDL plc の書面による許可なく、どのような形態または手段 (電 子的、機械的、複写、記録など)、目的を問わず、複製、検索システムへの保存や導入、 転送することは禁じられています。 このガイドは、SDL Trados Studio 2011 に付属しています。 2011年9月 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ2 目次 著作権 ............................................................................. 2 目次 ............................................................................... 3 このクイック スタート ガイドについて ................................................ 4 ガイドの利用対象者................................................................. 4 ガイドの使用方法................................................................... 4 その他の情報源..................................................................... 4 SDL Trados Studio について ......................................................... 5 説明 .............................................................................. 5 ビュー ............................................................................ 5 プロジェクト パッケージを使用したプロジェクトのワークフロー ........................ 7 デフォルトの言語ペアの設定 ......................................................... 8 言語ペア .......................................................................... 8 [オプション]ダイアログ ボックス .................................................. 8 すべての言語ペア................................................................... 9 リソース ......................................................................... 10 デフォルトの言語ペア設定を定義する方法 ............................................ 11 プロジェクトの概念 ................................................................ 14 プロジェクトの新規作成 ............................................................ 16 プロジェクトの作成方法 ............................................................ 16 基本的なプロジェクト詳細の記入方法 .................................................................. 17 プロジェクトファイルの選択 .......................................................................... 18 翻訳メモリの選択方法 ................................................................................ 19 用語ベースの選択方法 ................................................................................ 20 PerfectMatchの適用における以前に翻訳された文書の再利用方法........................................... 21 タスクおよびタスク設定の選択方法 .................................................................... 24 アクティブなプロジェクト ............................................................................ 26 翻訳ファイルのステータス ............................................................................ 26 パッケージの使用方法 .............................................................. 27 プロジェクト パッケージ ........................................................... 27 返却パッケージ.................................................................... 27 推奨パッケージの使用方法 .......................................................... 27 パッケージの作成方法 .............................................................. 28 返却パッケージを開く方法 .......................................................... 32 プロジェクトステータスの把握方法 ................................................... 34 レポートの生成方法................................................................ 34 プロジェクト ファイルの終了方法 .................................................... 36 プロジェクト ファイルの終了方法 ................................................... 36 クイックスタートガイドのまとめ ..................................................... 38 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ3 このクイック スタート ガイドについて ガイドの利用対象者 このガイドはプロジェクト マネージャを対象としています。本書では、プロジェクトの 作成からパッケージの使用によるプロジェクト管理まで、プロジェクトのライフサイク ルについて説明します。 ガイドの使用方法 演習を完了するにはサンプル ファイルを使用できます。各演習は前の作業に基づいて構 築されているため、サンプル ファイルを使用している場合は、段階を追って説明された 手順に従う必要があります。 この記号は、演習の完了に使用できるサンプル ファイルがあることと、 サンプルファイルの場所を示します。 指定されたパスは、Microsoft Windows 7またはVistaの動作環境に基づい ています。Windows XPを使用している場合、同じファイルがマイドキュメ ントフォルダに保存されています。 ヒント この記号は、作業中のタスクに関する追加情報を得られるヒントがあるこ とを示しています。 注 この記号は、作業中のタスクについて理解する必要のある重要な情報があ ることを示しています。 キーボード ショートカ ット キー キーボードで押す必要のあるキーは、次のフォントで示されています:Ct rl+Enter。 その他の情報源 以下は、アクセスできるその他の情報源です: SDL Trados Studio のヘルプ SDL TM Server のヘルプ SDL Studio Liveshare インストールガイド SDL Trados Studio Migration Guide 文書の翻訳とレビュークイックスタートガイド 翻訳メモリ管理クイックスタートガイド プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ4 SDL Trados Studio について 説明 SDL Trados Studio の使用により、企業が翻訳プロジェクトをあらゆる角度から効果的 に管理することができます。SDL Trados Studio には、プロジェクトマネージャ、翻訳 者、編集者、校正者、その他の言語専門家が使用する、プロジェクト管理およびコンピ ュータ支援翻訳 (CAT) ツールが備わっています。これらのツールは、好みに合わせてア レンジできる使いやすいビューで表示されています。 ビュー SDL Trados Studio でビューを表示するには、ビューの名前が書かれたボタンか、その ビューのアイコンをクリックします。ナビゲーション表示ボタンは、ナビゲーションウ ィンドウの下部に表示されます。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ5 ビュー 説明 以下は、アクセスできるコマンドの一部です: ホーム 新規プロジェクトを作成する。 パッケージを開く。 翻訳メモリを作成または開く。 デフォルトのグローバル設定を定義する。 用語ベースを作成および管理できるSDL MultiTe rm を開く。 翻訳メモリをアップグレードする。 SDL Passolo Essential でソフトウェアのロー カライズを行う。 SDL WinAlign で翻訳済み文書を整合する。 いずれかのコマンドを選択すると、SDL Trados Stud io の適切なビューに切り替わるか、操作を実行する ための別のアプリケーションが開きます。 プロジェクト ここではプロジェクトを表示または処理します。プ ロジェクトを選択して、プロジェクトとファイルの 詳細情報を表示したり、プロジェクトとファイルの ステータスを追跡することができます。 ここでは、プロジェクト ファイルを処理します。こ こでは、次の操作を行うことができます。 ファイル レポート エディタ 翻訳メモリ 翻訳するファイルを開く。 レビューするファイルを開く。 ファイルの一括処理を実行する。 これらのファイルの単語数と、翻訳の進行状況 も確認できます。 ここでは、プロジェクトレポートを表示します。レ ポートには、プロジェクトの計画と予算プロセスに 直接使用される、詳しい翻訳解析値が記載されま す。 ここでは、文書の翻訳とレビューを行います。 ここでは、翻訳メモリの作成と管理を行います。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ6 プロジェクト パッケージを使用したプロジェクトのワークフ ロー SDL Trados Studio では、必要に応じたワークフローを使用できます。次の図は、SDL T rados Studio でプロジェクトとパッケージを使用する場合の一般的なワークフローを示 します。 注 その他のワークフローについての詳しい情報は、SDL Trados Studio のヘル プを参照してください。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ7 デフォルトの言語ペアの設定 言語ペア 言語ペアは、特定のソース言語から特定のターゲット言語への翻訳に関する設定を保存 するために使用されます。通常、リソースとオプションは、適用するすべての言語を使 用するために設定されます。用語ベースやサーバーベースの翻訳メモリのような多言語 リソースは、複数の言語ペアに適用できます。ファイルベースの翻訳メモリのようなバ イリンガルリソースは、特定の言語ペアにのみ適用されます。 文書を翻訳したりプロジェクトを作成したりする前に、デフォルトの言語ペアを設定で きます。デフォルトの言語ペアを設定すると、その言語ペアの翻訳プロジェクトすべて に同じ設定とリソースを使用できます。 たとえば、常に英語からドイツ語への翻訳プロジェクトがある場合、使用する翻訳メモ リ、用語ベース、その他のリソースを指定できます。 [オプション]ダイアログ ボックス 翻訳プロジェクトで使用するデフォルトの設定は、[オプション]ダイアログ ボックス で定義できます。ここで設定を定義すると、デフォルトのプロジェクトテンプレートが 自動的に更新され、プロジェクトを作成するときにこのテンプレートを選択することが できます。デフォルトのプロジェクトテンプレートは次の場所に保存されています: …Documents\Studio 2011\Projects\Samples\Project Templates\Default.sdltpl ヒント あるいは、複数のプロジェクトを作成する必要のある顧客に対して、プ ロジェクトテンプレートを使用して設定を定義することができます。メ ニュー バーから[プロジェクト] > [プロジェクト テンプレートの作成] を選択して、テンプレートを作成します。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ8 すべての言語ペア 一般に、翻訳リソース(たとえバイリンガルであっても)を構成し、 [すべての言語ペア] レベルで設定を編集します。そして、この設定はすべての言語ペアに適用し、翻訳リソ ースは関連するすべての言語ペアに適用します。 例: 英語からドイツ語および英語からフランス語の言語ペアを含む[すべての言語ペア] レベルで多言語のサーバーベース翻訳メモリを選択すると、この翻訳メモリは自動 的に英語からドイツ語および英語からフランス語プロジェクト用に選択されます。 [すべての言語ペア]レベルで一致精度最小値を 65 %に変更すると、この変更はす べての言語ペアに適用されます。 ヒント これらの設定に対する個別の例外は、言語ペアごとに定義されます。たと えば、英語からドイツ語の言語ペアで異なる一致精度最小値を定義したい 場合、その値を個別の言語ペア レベルで変更することができます。 すべての言 語ペア 個別の言語 ペア プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ9 リソース 言語ペアには次のリソースを選択できます。 リソース 翻訳メモリ 説明 SDL Trados Studio 翻訳メモリのファイルベース形式は .sdltm です。 翻訳メモリは、SDL Trados Studio 2009および2011から使用できます。 SDL Trados または SDLX の以前のバージョンの翻訳メモリを使用して いる場合は、翻訳メモリを現在の形式にアップグレードする方法の詳細 について、SDL Trados Studio 2011 移行ガイドを参照してください。 SDL TM Server 2009 SP3, SDL TM Server 2011 および SDL WorldServe r 2011 SP1 (Version 10.1)からサーバーベースの翻訳メモリに接続す ることもできます。 自動翻訳とは、人による作業なしにコンピュータ ソフトウェアによっ て実行される翻訳のことです。自動翻訳を提供するアプリケーションは サーバーにインストールされ、サーバー タイプの翻訳メモリと同様の 方法でアクセスすることができます。次の自動翻訳サーバーに接続する ことができます。 自動翻訳サーバ ー SDL のデフォルト自動翻訳サーバー SDL BeGlobal Google翻訳機能 独自のカスタム自動翻訳サーバーを追加することもできます。 SDL MultiTerm 2009および2011 (.sdltb) ファイルベースの用語ベース は、SDL Trados Studio 2009 で使用されます。さらに、次のレガシー 用語ベース形式も使用できます。 用語ベース SDL MultiTerm 2007 (バージョン 7.5) および以前の 7.x リリー ス SDL MultiTerm iX (バージョン 6.x) レガシー用語ベースを開くと、自動的に SDL MultiTerm 2011 (.sdltb) 形式にアップグレードされます。 MultiTerm Server 2009 SP3およびMultiTerm Server 2011からも、サー バーベースの用語ベースに接続することができます。 AutoSuggest による編集は、手動による翻訳の効率を向上するために使 用できる重要な新しい機能です。AutoSuggest は入力内容を監視して、 単語の最初の数文字を入力するとターゲット言語の翻訳メモリから、同 じ文字で始まる最適な単語と語句のリストを表示します。AutoSuggest のデータとして次を使用することができます。 AutoSuggest 辞 書 AutoSuggest 辞書 - 新しいAutoSuggest辞書を作成するか、自身ま たは別のユーザーが作成した既存の AutoSuggest 辞書を選択しま す。AutoSuggest 辞書には、翻訳メモリ (.sdltm) または .tmx フ ァイルから抽出された語句やフレーズが含まれています。 プロジェクトで選択された SDL MultiTerm 用語ベース。 AutoText エントリ - SDL Trados Studio に入力することで、単語 と語句のリストを手動で作成します。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ10 デフォルトの言語ペア設定を定義する方法 次の手順に従って、英語 (米国) からドイツ語 (ドイツ) の翻訳プロジェクトに対する デフォルトの翻訳メモリ、用語ベース、AutoSuggest 辞書を設定します。 注 これらの設定は、可能な[すべての言語ペア]レベルで定義され る必要があります。 他の言語ペアのデフォルトリソースを設定する場合にも、同じ手順を実行できます。こ の例では、SDL Trados Studio のサンプル プロジェクトを使用します。これらの手順に 慣れたら、翻訳対象の言語ペアすべてに独自のデフォルトリソースを指定することがで きます。 1. メニュー バーから[ツール] > [オプション]を選択します。[オプション]ダイア ログ ボックスが表示されます。 2. ナビゲーション ツリーから[言語ペア] > [すべての言語ペア] > [翻訳メモリと自 動翻訳]を選択します。 3. [翻訳メモリと自動翻訳]ページでは、ファイルベースおよびサーバーベースの翻訳 メモリを選択できます。English-German.sdltm というサンプルの翻訳メモリ ファ イルを選択します。 …Documents\Studio 2011\Projects\Samples\SampleProject\ TMs\English-German.sdltm 設定に言語ペアが英語 (米国) - ドイツ語 (ドイツ) であるデフォルトオプ ションが含まれていない場合は、[対応言語ペアの追加]ダイアログ ボックス が表示されます。言語ペアの横にあるチェック ボックスをオンにして、[OK] をクリックします。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ11 4. ナビゲーション ツリーから[言語ペア] > [すべての言語ペア] > [用語ベース]を 選択します。 5. [用語ベース]ページでは、SDL MultiTerm 用語ベースを選択できます。Printer.sd ltb というサンプル用語ベース ファイルを選択します。 …Documents\Studio 2011\Projects\Samples\SampleProject\ Termbase\Printer.sdlt b 6. ナビゲーション ツリーから[言語ペア] > [英語 (米国) -> ドイツ語 (ドイツ)] > [AutoSuggest 辞書]を選択します。 注 AutoSuggest 辞書は、個別の言語ペア レベルでのみ定義されます。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ12 7. [AutoSuggest 辞書]ページでは、AutoSuggest 辞書を選択できます。AutoSuggest_E N-US_DE-DE.bpm というサンプルの AutoSuggest 辞書ファイルを選択します。 …Documents\Studio 2011\Projects\Samples\SampleProject\ AutoSuggest\AutoSugge st_EN-US_DE-DE.bpm 8. [OK]をクリックして、デフォルト設定を保存します。 今後、これらのデフォルトリソースは、デフォルトのプロジェクトテンプレートを使っ て英語からドイツ語の翻訳プロジェクトを作成するときに使用されます。 ヒント [すべての言語ペア]の下にあるツリー構造をクリックして、一致精度最 小値や自動置換などの追加設定を定義します。これらの設定はすべての 言語ペアに適用されることに注意してください。特に英語からドイツ語 の言語ペアのみに設定を指定したい場合は、[言語ペア] > [英語 (米国) -> ドイツ語 (ドイツ)]で指定します。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ13 プロジェクトの概念 プロジェクトを作成する前に、以下のプロジェクトの概念を確認してください。 概念 説明 言語ペア ソース言語およびターゲット言語 (翻訳対象言語)。一部のリソースおよび設 定は、多言語の用語ベースなどすべての言語ペア間で使用するために選択でき ます。翻訳メモリおよび AutoSuggest 辞書がバイリンガルの場合は、特定の 言語ペアに合わせて選択されます。ただし、すべての言語ペアの翻訳メモリ設 定を定義できます。たとえば、[すべての言語ペア]レベルで、あいまい一致 の一致精度最小値を 70 %に指定できます。この設定は、各言語ペアに選択さ れたすべての翻訳メモリに適用されます。 プロジェクト すべてのファイルは、プロジェクトの一環として翻訳および管理されます。プ ロジェクトには、単一言語または複数言語への翻訳の単一ファイルまたは複数 ファイルが含まれている場合があります。参照資料、翻訳メモリ、用語ベー ス、AutoSuggest 辞書、および翻訳者への取扱い説明書が含まれる場合もあり ます。 プロジェクトを作成すると、プロジェクト マネージャは SDL Trados Studio のプロジェクト管理ツールを使用して、プロジェク作業のあらゆる局面を管理 し、プロジェクトの進行状況を監視することができます。 プロジェクト パッケージとは、プロジェクトの作業を開始するためにプロジ ェクト チームのメンバーに送信する必要のあるすべてのファイルが含まれて いるファイル構造です。たとえば、翻訳またはレビューの必要なファイルで す。 プロジェクト パッケージ 返却パッケージ プロジェクトパッケージを作成すると、電子メールで送信したり、FTP サイト に載せたり、プロジェクトファイルで作業するチームメンバーへ送信するため に好ましいその他の方法を使用することができます。この方法により、複数の ファイルや電子メールを送信する必要がなくなり、すべてのプロジェクト情報 を組織的な構造にてプロジェクトファイルと共に送信することができます。 返却パッケージには、特定の手動タスクが完了したプロジェクトファイルが含 まれています。たとえば、翻訳済みまたはレビュー済みのプロジェクトファイ ルなどです。さらに翻訳またはレビューの必要なファイルも含まれています。 たとえばレビュー担当者は、誤った翻訳により翻訳者の修正が必要な翻訳済み ファイルを返却することができます。 返却パッケージを作成すると、プロジェクトファイルのみが含まれ、翻訳メモ リ、用語ベース、AutoSuggest 辞書は含まれません。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ14 PerfectMatch PerfectMatch は コンテキストマッチの形式で、翻訳メモリとではなく、更新 されたソースファイルを、対応する既存のバイリンガル文書と比較します。Pe rfectMatch と呼ばれるコンテキストをチェックするセグメントマッチは、周 辺のエントリが以前の文書と同じであることを確認するためにチェックされま す。このような翻訳単位は既存のバイリンガル文書から抽出され、更新された ソースファイルに転送されます。PerfectMatch のセグメント一致処理にはコ ンテキストのチェックが含まれるため、通常PerfectMatch単位にはさらなる翻 訳や編集の必要がありません。 一括タスク タスクとは、単一または複数のファイル (たとえばプロジェクト全体) に対し て実行されるプロセスです。一括タスクはシステムによって実行されます。た とえば、[単語数]一括タスクは、選択したファイルの単語数を数え、その結 果を SDL Trados Studio のビューおよびレポートで確認することができま す。一括タスクはタスクシーケンスに含めることができます。シーケンス内の すべてのタスクは、選択したすべてのタスクで (シーケンスで表示される順序 にて) 実行されます。 タスクシーケン ス タスクシーケンスには、複数の一括タスクが含まれています。タスクシーケン スを実行すると、シーケンス内のすべてのタスクが選択したすべてのファイル に対して実行されます: タスクは、シーケンスに表示される順序で実行され ます。一括連続タスクが数多く用意されていますが、Professional バージョ ンを所有している場合は、新しい連続タスクを作成することもできます。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ15 プロジェクトの新規作成 顧客 (SDL) から、ファイル一式を英語からドイツ語に翻訳する依頼があったとします。 まず、[新規プロジェクト]ウィザードを使用してプロジェクトを作成します。このウィザ ードでは次のことを実行できます。 SDL Trados Studio および SDL Trados Studio レポートの画面に表示する翻訳解析 値を生成します。 プロジェクト ファイルを SDL XLIFF 形式に変換します。 翻訳メモリから翻訳を適用することで、プロジェクトファイルを自動翻訳します。 ファイル共有タイプのプロジェクト用翻訳メモリを作成し、プロジェクト ファイル とともに配布できるようにします。 ヒント プロジェクトの作成時に実行するタスクを選択しなくても、プロジェクト の作成後にタスクを実行することができます。たとえば、顧客に見積もり を提出するための解析値を取得するために、まず、プロジェクトの作成時 にファイルの解析のみを行うことができます。 プロジェクトの作成方法 1. いずれかのビューの[標準]ツールバーで[新規プロジェクト]を選択します。[新規 プロジェクト] ウィザードは、[プロジェクトタイプ]ページに表示されます。 2. このページでは、[プロジェクト テンプレートを基にプロジェクトを作成する]が選択 されていない場合これを選択し、ドロップダウン リストから[デフォルト] (Defau lt.sdltpl) を選択します。これにより、[オプション]ダイアログ ボックスでデフ ォルトの設定とリソースを定義したときに、同時に更新されたデフォルトのプロジ ェクト テンプレートが選択されます。 …Documents\Studio 2011\Projects\Samples\Project Templates\Default.sdtlpl プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ16 3. [次へ]をクリックします。 基本的なプロジェクト詳細の記入方法 4. [プロジェクトの詳細]ページが表示されます。次の設定を指定します。 [名前]:サンプル EN-DE 保存場所:プロジェクトは自動的に Documents\Studio 2011\Projects フォル ダへ保存されます。保存場所はデフォルトのままにしておきます。 [顧客]ボタンをクリックして、 SDL を顧客として作成します。次に、 [顧客] ドロップダウン リストから SDL を選択します。 5. [次へ]をクリックします。[プロジェクトの言語]ページが表示されます。このペー ジでは、英語 (米国)をソース言語として選択し、ドイツ語 (ドイツ)をターゲット 言語として選択します。 注 プロジェクトには複数のターゲット言語を選択できます。 6. [次へ]をクリックします。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ17 プロジェクトファイルの選択 7. [プロジェクト ファイル]ページが表示されます。このページでは、翻訳するファイ ルを選択します。 [ファイルの追加]をクリックし、3 つのサンプル文書を選択します。 …Documents\Studio 2011\Projects\Samples \SampleProject\en-US: SamplePhotoPrinter.doc SamplePresentation.pptx SecondSample.docx 追加したファイルは、使用目的を判断し、適切なファイルタイプの設定を指定するため にスキャンされます。 [使用目的]列には、3 つのサンプル ファイルが[翻訳対象]であることを表示しま す。[ファイル使用目的の変更]ボタンをクリックして、使用目的を指定できます。使 用目的を指定すると、ファイルを参照ファイルとして定義することもできます。 [種類]列には、このファイルを処理するために使用されるファイル フィルタが表 示されています。[ファイルの種類]ボタンをクリックして、ファイル フィルタ設定 を表示または更新することができます。 8. [次へ]をクリックします。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ18 翻訳メモリの選択方法 [翻訳メモリと自動翻訳]ページが表示されます。デフォルトのオプションを設定すると きに選択した翻訳メモリが、このプロジェクトに自動的に選択されます。 …Documents\SDL Trados Studio\Projects\Samples\SampleProject\ TMs\English-German.sdltm 注 複数の翻訳メモリを追加したり、自動翻訳サーバー (機械翻訳) に接続する こともできます。 9. [次へ]をクリックします。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ19 用語ベースの選択方法 [用語ベース]ページが表示されます。デフォルトのオプションを設定するときに選択し た用語ベースが、このプロジェクトに自動的に選択されます。 …Documents\SDL Trados Studio\Projects\Samples\SampleProject\ Termbase\Printe r.sdltb 注 複数の用語ベースを追加することができます。 10. [次へ]をクリックします。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ20 PerfectMatchの適用における以前に翻訳された文書の再利用方法 [SDL PerfectMatch]ページが表示されます。このページでは、PerfectMatchに使用する 以前に翻訳された文書を選択できます。これにより、翻訳を、以前のSDL XLIFF、SDL Ed it (ITD) またはTradostag (TTX)バイリンガル文書から新しいプロジェクトファイルに 転送することができます。 注 お持ちのSDL Trados SDL Trados Studioのライセンスには、この機能が含まれていな い場合があります。ライセンス機能についての情報は、SDL Trados Studio ヘルプの エディションとライセンスについて の項目をご覧ください。 PerfectMatchはどのような場合に使用すべきか? PerfectMatchの適用により過去の翻訳を活用できる手段には、2つの主なシナリオがあり ます。その他のシナリオの一覧は、SDL Trados Studio のヘルプを参照してください。 Pre-Project シナリオ プロジェクトの開始時に、完全にレビュー済みの既存プロジェクトを新しいプロジェク トのベースにすることができます。これはPerfectMatchの過去のプロジェクトの翻訳済 み文書を使用します。 その一例として、バージョン1と製品のほとんど同じ、バージョン2の取扱い説明書を翻 訳し始める際に役立ちます。 Mid-Project シナリオ プロジェクトの翻訳途中で、わずかに変更された新しいソース一式を受け取った場合に、 PerfectMatchを使って翻訳済みの文書を新しい文書へ簡単に適用することができます。 これはは、新規ファイルセットを使って新しいプロジェクトを作成し、翻訳途中のプロ ジェクトのベースにすることで成り立ちます。その結果、PerfectMatchにより、すべて の既存翻訳文書が新規ファイルセットへ自動的に適用されます。 新規プロジ ェクトファ イル 過去の翻訳 済み文書 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ21 SamplePhotoPrinter.docに、過去のプロジェクトで完全に翻訳およびレビューのされた バージョン1の文書を使用していると仮定します。 SamplePhotoPrinter-Version1.doc すべてのセ グメント は、翻訳お よびレビュ ー済みです 現在のプロジェクトには、このリリースに追加されたテキストの詳細が記載されている バージョン2の文書が選択されています。 SamplePhotoPrinter-Version2.doc バージョン2の 新しいコンテ ンツ 文書は過去の文書とほとんど同じであるため、以前の文書から翻訳を抽出して新しいバ ージョンの文書へPerfectMatchesとして転送することができます。 11. [SDL PerfectMatch] ページで、PerfectMatchに使用する以前の文書を選択します。 [追加]をクリックし、ドロップダウン リストから[特定の過去の文書]を選択 します。 過去に翻訳した文書のバージョンを選択します。 以前に翻訳したサンプル文書のバージョンは、Studioのサンプル文書には含 まれていません。ただし、次のページでPerfectMatchによる結果を見ること ができます。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ22 前の文書は、完全に翻訳およびレビュー済みであるため、新しいプロジェクトに転送さ れているどの翻訳にも、その後の翻訳またはレビューの必要がありません。 12. 転送された翻訳にその後の翻訳またはレビューの必要がないことを表示するには、 [PerfectMatchを適用してロックする]を選択します。 このオプションを選択すると、すべて の翻訳が新しい文書に転送され、[セグ メントのステータス]欄に次のように表示されます。 - 一致するタイプがPerfectMatchであることを示します。 - セグメントのステータスが[サインオフ].であることを示します。これは、 翻訳にその後の翻訳またはレビューが必要ないことを示します。 - 翻訳がロックされていることを示します。これにより、その後の作業が 必要でなくても誤って編集することを回避されます。 仕上がりを見るには、エディタのサンプルプロジェクトからTryPerfectMatc h.doc.xliffドキュメントを開きます。 PerfectMatch適用後の仕上がり セグメントのステータス欄にあるPerfectMatch 翻訳の必要な 新しいコンテ ンツ 97.77%はすで に翻訳および レビュー済み です 13. [新しいプロジェクト]ウィザードへ戻り、[SDL PerfectMatch]ページで[次へ] をクリッ クします。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ23 タスクおよびタスク設定の選択方法 [プロジェクトの準備]ページが表示されます。このページでは、新しく作成されたプロ ジェクトのファイル上で実行したい準備ステップを選択します。タスクシーケンスには、 プロジェクトファイルを準備する一括タスクが含まれています。詳細については、「一 括タスク」を参照してください。 デフォルトのタスクシーケンス 使用している SDL Trados Studio のエディションによって、次のような異なるタスクシ ーケンスがデフォルトにて選択されます。 準備 プロジェクト用TM を使用せずに準備 これら両方のタスクシーケンスは、ファイルをバイリンガルの sdlxliff 形式に変換、 自動翻訳、解析して、翻訳用ファイルを準備します。唯一の相違点として、 プロジェク ト用TM を使用せずに準備では、プロジェクト用翻訳メモリが作成されません。 注 プロジェクトの翻訳メモリには、プロジェクト用に選択したメインの翻訳メモリから 抽出された翻訳が含まれています。指定した最小の一致要件を満たす翻訳のみが、プ ロジェクト用翻訳メモリに抽出されます。 [準備]タスクシーケンスを使用する理由は? 翻訳者に翻訳時のメイン翻訳メモリを更新してほしくないが、1つの文書から別の文書へ、 または同じプロジェクトに取り組んでいる他の翻訳者による翻訳の流用を許可したい場 合、プロジェクト用翻訳メモリの作成にこのタスクシーケンスが役に立ちます。 [プロジェクト用 TM を使用せずに準備]タスクシーケンスを使用する理由は? フリーランス翻訳者で、翻訳時にプロジェクト用翻訳メモリでなくメインの翻訳メモリ を更新したい場合は、プロジェクト用翻訳メモリを作成しないこのタスクシーケンスが 役に立ちます。 [準備]タスク シーケンス [準備]タ スクシーケ ンスの一括 タスク プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ24 14. 必要に応じて、[準備]タスクシーケンスを[タスクシーケンス]ドロップダウン リ ストから選択し、[次へ]をクリックします。 [一括処理の設定]ページが表示されます。このページでは、一括処理の設定を指定しま す。これらの設定は、[プロジェクトの準備]ページで選択したタスクの実行時に適用さ れます。 使用できる設定は、前のページで選択した一括タスクによって決まります。たとえば、 前のページでは[ファイルの解析]が選択されているため、[ファイルの解析]はこの ページのナビゲーション ツリーオプションの 1 つになります。 15. [プロジェクト用翻訳メモリ]ページを選択します。このページでは、プロジェクト用 翻訳メモリをファイルベースとしてお使いのコンピュータで作成するか、または翻 訳者が同時に接続できるサーバーで作成するかを指定できます。 16. デフォルト設定のままでプロジェクト用翻訳メモリをファイルベースとして作成し、 [終了]をクリックします。 17. [プロジェクトの準備]ページは、プロジェクトの作成中に表示されます。[プログレ ス]バーは、タスクの処理状況を示します。 18. すべてのタスクが完了したら、[閉じる]をクリックして[新規プロジェクト]ウィザー ドを閉じます。作成した Sample EN-DE というプロジェクトが自動的に SDL Trados Studio で開かれ、アクティブなプロジェクトになります。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ25 アクティブなプロジェクト [プロジェクト] ビューには、複数のプロジェクトを一度に表示させることができます。 ただし、SDL Trados Studio でいつでも開けるプロジェクトは1 つだけで、そのプロジ ェクトはアクティブプロジェクトと呼ばれます。前回の演習でプロジェクトを作成した 場合、作成したプロジェクトが自動的にアクティブなプロジェクトとなります。 アプリケーションのタイトル バーにはアクティブなプロジェクトの名前が表示され ます。 プロジェクト用のファイルは[ファイル]ビューに表示されます。 プロジェクト用に生成されたレポートは[レポート]ビューに表示されます。 翻訳ファイルのステータス 1. ナビゲーション ペインの[ファイル]ボタンをクリックして、[ファイル] ビューを 表示します。 ここには、プロジェクトに追加したすべてのファイルが表示されます。これらのフ ァイルのステータスはすべて[翻訳中]になります。 2. 他のファイルをクリックして画面下の[翻訳状況]タブを選択すると、自動翻訳で翻 訳されたセグメント数を確認できます。 アクティブなプ ロジェクト サンプル EN-DE プロジェ クト内の ファイル [翻訳状況]タ ブ プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ26 パッケージの使用方法 プロジェクト パッケージ プロジェクトパッケージとは、単一のzipファイルで、プロジェクトの作業を開始するた めにプロジェクトチームのメンバーに送信する必要のあるすべてのファイルが含まれて います。このファイルには次のものが含まれています。 プロジェクトファイル:ターゲット言語ファイルおよび参照ファイル プロジェクト用翻訳メモリ ファイルベースの用語ベース、翻訳メモリ、AutoSuggest 辞書 サーバーベースの翻訳メモリまたは用語ベースに関する接続の詳細 プロジェクトの設定 返却パッケージ 返却パッケージには、特定の手動タスクが完了したプロジェクト ファイルが含まれてい ます。たとえば、翻訳済みまたはレビュー済みのプロジェクト ファイルなどです。完了 させるにはさらに作業が必要なファイルを含めることもできます。たとえばレビュー担 当者は、誤った翻訳により翻訳者の修正が必要な翻訳済みファイルを返却することがで きます。 返却パッケージを作成すると、プロジェクトファイルのみが含まれ、翻訳メモリ、用語 ベース、AutoSuggest 辞書は含まれません。 推奨パッケージの使用方法 ワークフローでパッケージを使用する際の推奨事項が 2 点あります。 完了したいタスクごとに常にパッケージを作成する。 完了したタスクごとに常に返却パッケージを作成して、タスクの担当者に返却する。 お勧めのワークフローの詳細については、「プロジェクト パッケージを使用した」を参 照してください。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ27 パッケージの作成方法 プロジェクトが作成されましたので、次の手順はプロジェクトパッケージの作成です。 プロジェクト パッケージを作成して翻訳者にそのパッケージを送付すると、翻訳者はプ ロジェクト作成中に選択したリソースを参考にして、パッケージに含まれるファイルを 翻訳できます。 …Documents\SDL Trados Studio\Projects\Sample EN-DE\Sample EN-DE.sdlproj (こ れは、前のセクションで作成したプロジェクトです。) 1. このプロジェクトの 3つのファイルを[ファイル]ビューで選択し、右クリックによ りショートカット メニューから[プロジェクトパッケージの作成]を選択します。ま た、メニュー バーから[プロジェクト] > [プロジェクトパッケージの作成]を選択す ることもできます。 2. [プロジェクト パッケージの作成]ウィザードが、[ファイルの選択]ページに表示され ます。[次へ]をクリックして、パッケージ内に3つのファイルすべてを含めます。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ28 [プロジェクト パッケージ オプション]ページが表示されます。このページでは、プロジ ェクト パッケージを保存したい場所と、1つのパッケージを作成するか、ファイルを複 数のパッケージに分割するかを指定します。 3. このページではデフォルト選択のままで、[次へ]をクリックします。 このパッケージはデフォルトにより …Documents\SDL Trados Studio\Projec ts に保存されます。 3 つのファイルがすべて含まれている 1 つのプロジェクト パッケージが作 成されます。 ヒント: プロジェクトに複数の言語が含まれている場合、プロジェクト言語ごとにパッ ケージを作成して、各パッケージを適切な翻訳者に送ることができます。 また、まだ翻訳されていない単語数でさらにパッケージを分割することもでき ます。パッケージを分割すると、1 つの言語ペアの作業を複数の翻訳者に割り 当てることができます。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ29 [プロジェクト パッケージの確認]ページが表示されます。 4. これらのファイルの翻訳作業をユーザーに割り当てます。 [割り当て先]ボックスの右にある[ユーザー]ボタンをクリックします。 EN-DE Translator という説明を付けてTom Translator という名前のユーザ ーを作成します。 Tom Translator を[割り当て先]ドロップダウン リストから選択します。 5. 送信するファイルは翻訳する必要があるため、[タスク]ドロップダウン リストか ら[翻訳]が選択されていることを確認します。 ヒント: レビュー用にファイルを送信する場合、[レビュー]タスクまたは作成したい カスタムタスクを選択することができます。 6. [コメント]ボックスに、Tom Translator への指示を次のように入力します。 これらのファイルを翻訳してプロジェクト パッケージに含め、Ralph Reviewer 宛 てに送信してください。返却パッケージにてレビュー済みファイルを受け取ったら、 SDL Trados Studio でパッケージを開き、新しい返却パッケージを作成して私 (プ ロジェクト マネージャ) に返送してください。 7. [次へ]をクリックします。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ30 8. [追加のオプション]ページが表示されます。このページでは、パッケージに含むそ の他のリソースを指定します。 プロジェクト用翻訳メモリデフォルト選択を[すべてのパッケージに新しいファイ ルベースのプロジェクト用翻訳メモリを作成する]のままにします。新しいプロジ ェクト用翻訳メモリには、パッケージ内のファイルに関係のある情報のみが 取り込まれます。 ヒント: パッケージの内容がプロジェクトそのものよりも小さい場合 に、このオプションを選択できます。大規模なプロジェクトに プロジェクト用翻訳メモリ全体を取り込むと、作成されるパッ ケージが大きくなります。 [ファイル共有タイプのリソース][AutoSuggest 辞書]チェックボックスと[用語 ベース]チェックボックスを選択して、パッケージのプロジェクトからこれら のリソースを含めます。 注 [終了]をクリックします。 このページのすべてのオプションの詳細については、SDL Trados Studio の ヘルプを参照してください。 9. [パッケージの作成]ページが表示されます。このページでは、パッケージを作成す るほか、プロジェクト パッケージの送信方法を次から選択することができます。 適切なチームのメンバーに電子メールでパッケージを送信するには、[電子メ ールでパッケージを送信]をクリックします。 パッケージ送信の別の方法には、FTPサイトへの配置などがあります。[保存 先のフォルダを開く]をクリックして、返却パッケージが保存されているフォ ルダを開きます。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ31 10. [閉じる]ボタンをクリックして、[プロジェクト パッケージの作成]ウィザードを閉じ ます。 以上でパッケージが翻訳者に送信されたとします。翻訳者がこのパッケージを開くと、 パッケージに含まれるすべてのリソースが翻訳中に自動的に開かれます。 返却パッケージを開く方法 翻訳者 (Tom Translator) が翻訳を完了し、レビュー担当者 (Ralph Reviewer) がすべ ての翻訳を承認したとします。翻訳およびレビュー済みのプロジェクト ファイルを含む 返却パッケージを Tom Translator から受け取ります。 返却パッケージを開くには、次の手順に従います。 1. 標準ツール バーで[パッケージを開く]をクリックするか、またはメニュー バーか ら[ファイル] > [開く] > [パッケージ]を選択します。[パッケージを開く]ウィザ ードが表示されます。 2. 返却パッケージを選択して、[開く]をクリックします。[パッケージを開く]ウィザー ドを[パッケージの内容の確認]ページで開きます。 プロジェクト パッケージを別のユーザーに送信して、そのユーザーから返 却パッケージを受け取っていない場合は、このセクションでサンプルの返却 パッケージを開くことはできません。 3. パッケージの詳細を確認し、左下の枠からフォルダを選択すると、右下の枠のフォ ルダ内にファイルが表示されます。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ32 4. [終了]をクリックして、パッケージをインポートします。[パッケージのインポート 中]ページが表示されます。 5. インポートが完了したら、[閉じる]をクリックして[パッケージを開く]ウィザードを 閉じます。 対応するプロジェクトが、SDL Trados Studio 内の完了した手動タスク情報にて更新さ れます。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ33 プロジェクトステータスの把握方法 一部のレポートは、プロジェクト作成時に自動的に生成されます。たとえば、[ファイル の解析]レポートは常に作成されます。機械翻訳の実行、またはPerfectMatchの適用と、 プロジェクト作成中に選択するタスクにより、[機械翻訳ファイル]と[PerfectMatch適 用]レポートも生成されます。 プロジェクトのライフサイクル中はいつでも、バッチタスクを使用してプロジェクトの 翻訳ステータス情報を把握できる更新済みまたは新しいレポートを生成することができ ます。完了した作業を返却パッケージで受け取った後でもレポートを作成できます。 [翻訳カウント] レポートでは、プロジェクトの翻訳ステータスに関する詳細を確認でき ます。たとえば、[翻訳済み]または[翻訳承認済み]などのステータスがあります。これ は、翻訳プロジェクトの進行状況を確認する場合に便利です。 レポートの生成方法 作成した Sample EN-DE.sdlproj プロジェクトの[翻訳カウント]レポートを生成します。 …Documents\SDL Trados Studio\Projects\Sample EN-DE\Sample EN-DE.sdlproj 1. メニュー バーから[プロジェクト] > [一括タスク] > [翻訳カウント]を選択しま す。一括処理ウィザードが[一括タスク]ページに表示されます。 2. [次へ]をクリックします。[ファイル]ページが表示されます。アクティブなプロ ジェクトのすべてのファイルがここに表示されます。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ34 3. [次へ]をクリックします。[設定]ページが表示されます。 4. この一括タスクを実行するために指定の必要な設定はありません。[終了]をクリッ クしてレポートを生成します。[タスクの実行中]ページが表示されます。タスクが 完了すると、[翻訳カウント] レポートが[レポート]ビューに表示されます。 5. レポートを表示するには、ウィザードを閉じて[レポート]ビューを表示するか、ま たは[タスクの結果]をクリックして[タスクの結果]ダイアログ ボックスからレポ ートの表示を選択します。 レポート データは次の 3 つのパートに分かれています。 概要ここには、プロジェクト名やこのレポートの基になっているファイルの数など、 情報の概要が表示されます。 全体ここには、レポートの基になっているすべてのファイルに関するステータス情報 が表示されます。 ファイルの詳細ここには、ファイルごとの情報が表示されます。このプロジェクトに は 3 つのファイルが含まれているため、各ファイルにはそれぞれ翻訳ステータスを 示すセクションがあります。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ35 プロジェクト ファイルの終了方法 プロジェクト内のすべてのファイルの翻訳およびレビューが完了したとします。次の手 順は、ファイルの終了になります。ファイルを終了すると、SDL Trados Studio で次の タスクが実行されます。 [メインの翻訳メモリの更新] (ここでは、プロジェクトに追加された English-Germ an.sdltm という翻訳メモリが更新されます。ここでは、プロジェクト作成時に作成 されたプロジェクトの翻訳メモリの更新はされません。) [翻訳済みターゲットファイルの生成] (ここでは、SDL XLIFF ファイルを元の形式 に変換し、ドイツ語サブフォルダに配置します) …Documents\SDL Trados Studio\Projects\Sample EN-DE\DE-DE プロジェクト ファイルの終了方法 プロジェクトファイルを終了するには、次の手順に従います。 …Documents\SDL Trados Studio\Projects\Sample EN-DE\Sample EN-DE.sdlproj 1. メニュー バーから[プロジェクト] > [一括タスク] > [終了]を選択します。[一 括][処理]ウィザードが[一括タスク]ページに表示されます。 2. [次へ]をクリックします。[ファイル]ページが表示されます。アクティブなプロ ジェクトのすべてのファイルがここに表示されます。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ36 3. [次へ]をクリックします。[設定]ページが表示されます。 4. ナビゲーション ツリーで[すべての言語ペア] > [一括処理] > [翻訳メモリの更新] を選択します。このページには、メイン翻訳メモリに追加するために翻訳に必要な ステータスが表示されます。デフォルトにて、[翻訳済み]、[翻訳承認済み]、[サ インオフ]いずれかステータスをもつ翻訳のみが、翻訳メモリに追加されます。 5. 翻訳メモリへ追加するためにレビューの行われた翻訳のみを必要とするとします。 [翻訳済み]の隣にあるチェックボックスをオフにします。一括タスクが実行される と、レビュー済みおよび承認済みの翻訳のみで翻訳メモリが更新されます。 6. [終了]をクリックして、メインの翻訳メモリを更新し、ターゲットの翻訳済みファ イルを生成します。[タスクの実行]ページが表示されます。 7. タスクが完了したら、[閉じる]をクリックします。以上で[ファイル]ビューのフ ァイルは元の形式に変換し直され、SDL XLIFF ファイルとして表示されなくなりま す。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ37 8. [ファイル]ビューでファイルを選択し、ショートカットメニューを右クリックして [保存フォルダの参照]を選択します。翻訳済みファイルが、プロジェクトのドイツ 語サブフォルダ de-DE に配置され、元のファイル名で保存されます。これは、SDL XLIFF バイリンガルファイルも含まれている同じフォルダです。 以上でプロジェクトが完了し、翻訳済みファイルを顧客に納品することができます。 クイックスタートガイドのまとめ このガイドでは、SDL Trados Studio でプロジェクトを作成および管理する方法を説明 しました。SDL Trados Studio でのプロジェクト作成および管理方法の詳細については、 [SDL Trados Studio のヘルプ]を参照してください。ヘルプ システムには、SDL Trados Studio アプリケーションのメニュー バーから[ヘルプ] > [ヘルプトピック]を選択し てアクセスすることができます。 プロジェクト管理 クイック スタート ガイド ページ38 SDL は、グローバル情報管理 (GIM) ソリューションにおける最先端企業です。GIM ソリューションでは、 グローバル市場への高品質な多言語コンテンツの発信を促進することによって、企業におけるビジネス アジリティ ( ビジネスの変化に俊敏に対応できる能力 ) を向上させます。 SDL の統合 Web コンテンツ管理、E コマース、コンテンツおよび言語の構造化テクノロジと SDL が提供する 言語サービスを組み合わせれば、コンテンツ制作、管理、翻訳および公開のコストを削減できます。 SDL のソリューションを活用することにより、さまざまなメディアをとおして世界中の対象顧客に 必要な情報を提供できるため、売り上げと顧客満足度を向上させることができます。 SDL は、ABN-Amro、Bosch、Canon、CNH、FICO、Hewlett-Packard、KLM、Microsoft、 NetApp、Philips、SAP、Sony、Virgin Atlantic など、各界を代表するグローバル企業に採用されています。 SDL のお客様は 1 千社を超え、これまでに 17 万個以上のソフトウェア ライセンスを提供し、 オンデマンド ポータルには毎月 1 千万人ものユーザーがアクセスしています。 また、世界 34 か国 56 か所を超える支社からお客様をサポートしています。 詳細については、www.sdl.com をご覧ください。 Copyright © 2011 SDL PLC. 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