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平成26年度 研究主題 [250KB pdfファイル]

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平成26年度 研究主題 [250KB pdfファイル]
【園番号
618】
奈良市立
鶴
舞
幼稚園
園長名
木村 正道
園児数
21名
1.研究主題
心身ともに健康で、主体的に活動する幼児の育成
-身近な環境や人とのかかわりを通して-
2.主題の継続年数
1年
3.設定理由
幼児は様々な環境や人とのかかわりを通して、心身ともに成長していく。核家族化や自然環境
の変化に伴い、人間関係の希薄化や体験の減少が考えられる。園生活の中で、身近な環境や人と
かかわっていく中で、心動かす体験を積み重ねていき、心身ともに充実し、主体的に活動しよう
とする心が育っていくと考えた。
4.具体的な研究内容
①研究のねらい
身近な環境や人とかかわることで、心を動かす体験を積み重ね、心身共に健康で主体的に活
動する幼児を育てる。
②研究の重点
幼児が主体的に身近な環境や、教師・友達・地域の人・家族など人とのかかわりをもてるよ
うな遊びや活動等の保育内容を工夫し、環境の構成や援助の在り方を探る。
③活動の方法
「大きな舞台で歌ったよ」
幼小連携として園児と小学1・2年生でグループになり大渕池公園へ行ったり、七夕飾りを作
ったりする活動をしている。今年度は小学校の体育館で幼小合同の音楽会を行った。最初は体育
館の広さや舞台の高さに驚いていたが、練習を重ねるうちに堂々と歌ったり合奏したりできるよ
うになっていった。当日は緊張しながらも、今までの成果をおうちの人や小学生に見てもらうこ
とが出来た。園児は大きな拍手をもらい、達成感を感じ喜んでいた。
<反省・評価>
小学校の体育館には何度も行った事があったが舞台に登るのは初め
てだった。驚きや緊張を感じながらも堂々と発表し、大きな拍手をもらい、自信につながった。
「鶴舞幼稚園50歳おめでとう!」
創立50周年にあたり、式典や行事に向けて園児・保護者・小学校・地域
の方と一緒に準備してきた。園児は「50さいおめでとう」とかかれた垂れ
幕に自分たちや人権の花のひまわりをかいたり、保護者と T シャツ作りをし
たりする中で、
「幼稚園のお誕生日をお祝いしたい。
」と楽しみにしていた。
式典当日は風船飛ばしをしたり、運動会では大きなケーキを作ったり、バル
ーンから垂れ幕を出したりして、保護者や地域の方と一緒に50周年を祝うことが出来た。
<反省・評価>
式典では嬉しそうな園児の姿を見ることができ、保護者や地域の方の協力のもとに創立50周
年を迎えることができた。準備する中で、園児が「お祝いしたい。」と気持ちをひとつにできた。
「ツタンカーメンの豆ごはん」
栽培していたえんどう豆とツタンカーメンが大きくなり、水やりをしながらさやの色の違いを
おもしろそうに見ていた。ツタンカーメンを収穫し、豆ごはんにするために準備をしていると、
「外は紫だけど、豆は緑だよ。」
「仲良く並んでいるね。
」と友達と話しながら緑色の豆とお米を炊
飯器に入れた。炊きあがり、炊飯器を開けてみると、豆は紫色になっており、「色が変わった。」
と喜んで見ていた。おにぎりにして食べていると、
「外は紫で、豆は緑で、豆ごはんになるとまた
紫になって、カメレオンみたいだね。変身や。
」と色の変化の発見を喜んでいた。
<反省・評価>
栽培・収穫・調理と過程を追う事で、幼児は色の違いやその面白さを実感することが出来た。
「カメレオンみたい。
」という幼児の豊かな発想を大切にし、今後も継続して取り組んでいきたい。
「秋の自然いっぱい」
秋になり、園庭にどんぐりが落ちてきて、毎日かごいっぱいに拾ったどんぐりで、友達とどん
ぐり転がしを作ったり、木の葉やいろいろな種と一緒にアクセサリーにしてお店屋さんごっこを
したりして楽しんだ。年少児にも遊びに来てほしいという思いが生まれ、どうすれば楽しく遊べ
るかルールが出来て、年少児と一緒にお店屋さんは賑やかになった。
<反省・評価>
秋の自然物を使い、どのような遊びができるか幼児なりに考え、意見
を出し、話し合いながら遊びを進めることが出来た。教師は幼児の「こ
うしたい。
」という思いを実現できるような準備物や場の設定等の環境
の構成や、援助を考えていきたい。
「また会おうね」
小さな生き物に興味をもち、園庭や登降園中に見つけた虫などを飼育していた。カマキリの卵
から赤ちゃんが生まれたり、カタツムリの赤ちゃんが生まれたり、テントウムシの幼虫が成虫に
なったり、青虫がさなぎになり蝶になったり、と小さな生き物が、成長していく様子を見ること
が出来た。虫眼鏡を使って図鑑と照らし合わせながら「カタツムリの赤ちゃんはちっちゃくても
おうちがあるんだね。
」
「今はさなぎだからこれだね。」
「この葉っぱ食べるみ
たい。
」など友達と気づいたことや感じたことを話していた。観察した後は
「元気でね。また会おうね。」と園庭に放し、手を振る姿があった。
<反省・評価>
園庭の豊かな自然の中に小さな生き物たちも多く見られ、虫取りをして遊ぶことも多い。その
中で、小さな生き物が生まれ、成長していく様子を見たことで、生き物への関心が深まったり、
命を大切にする気持ちが育ったりすることに繋がったと思う。
5.研究の成果
・遊びや行事、園生活の中で様々な環境や人とかかわり、気づき・感動などを共有する体験を積
み重ねることで、自ら物事や人にかかわっていこうとする姿に繋がった。
・幼児が興味や関心をもち、心を動かす様々な体験が出来るよう、教師も環境や人とのかかわり
を広げ、よりよい環境の構成や援助の方法を工夫することが大切だと再確認した。
6.今後の課題
幼児が身近な環境や人とのつながりを深めていけるよう、家庭・地域・小学校と連携を取り、
保育内容の創意工夫に努めていく。
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