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1 家庭・学校・地域における男女平等教育及び共同参画の推進
1 家庭・学校・地域における男女平等教育及び共同参画の推進 【現状と課題】 男女共同参画社会をつくっていくためには、大人だけではなく次代を担う子ども たちに、男女の差別意識や性別役割分担意識を抱かせない教育が必要です。 市民アンケートによれば、学校教育の場では、従来から平等教育がなされており、 約6割の人が公平であると感じています。それに対して、家庭では約半数の人が男 性優遇と感じています。子どもの人格形成の基本となる家庭において、男女が協力 し合い、家族としての責任と社会参画することの必要性が理解されるような取り組 みが必要です。そのてだてとして、親への学習機会の提供や大人全体への啓発が求 められます。 学校では、発達段階に応じて、個人の尊厳や男女平等に関する教育の充実が必要 です。そして、教職員に対して、男女共同参画の必要性や人権尊重についての研修 を定期的に実施することが必要です。また、子ども達が多くの時間を過ごす学校生 活において、無意識のうちに男性優位の考え方をすり込まないような取り組みや、 個性を尊重し、その能力を伸ばしていくことができる教育の推進が男女共同参画の 形成にとって重要です。 施策の方向 ①家庭における男女共同参画と平等教育の推進 ・乳幼児期の教育を担う家庭において、男女が相互の人格を尊重し、相手の立 場を理解し助け合える人間形成が図られるよう、家庭教育に関する学習機会 の提供や啓発を進めます。 ・男性が家事等への参加を促進するために、各種情報の提供や広報による啓発 を推進し、各種講座を開催していきます。 ・社会全体で子育てに取り組む機運を高めるためのフォーラムなど、啓発活動 の充実を図ります。 ― 22 ― ②学校における男女共同参画教育の推進 ・基本的人権を尊重する精神の涵養と実践力の育成を目標に、男女の平等、相 互の理解・尊重・協力についての指導をさまざまな教育活動を通して推進し ていきます。 ・教職員の各種研修会において、男女共同参画の視点を取り入れ、男女共同参 画社会の推進を図ります。 ・学校教育全般を通して、家庭のあり方や家族の人間関係などに関する指導の 充実を図っていきます。 ・一人ひとりの個性や能力を伸ばすとともに、自らの生き方などを考え、固定 的な役割分担にとらわれず、主体的に進路を選択する能力や態度を身につけ るよう、進路指導の充実に努めます。 ・開かれた学校づくりを推進するとともに、さまざまな機会を通して、男女平 等教育及び男女共同参画の浸透に向けて、家庭・地域に働きかけをします。 ・子育てや介護に抵抗なく参画できる次世代を育成するために、ボランティア 活動を通じて相互扶助意識を醸成していきます。 ③地域活動における共同参画の推進 ・男性の職場中心の意識やライフサイクルを見直し、男女の地域活動への参加 を促進するため、あらゆる機会を通じて広報・啓発を行います。 ・すべての男女が安全で快適な社会生活を送れるよう、地域の特性を反映した 人にやさしい街づくりに努めていきます。 ― 23 ― 2 意識改革と啓発活動 【現状と課題】 長い歴史の中で、今ある社会制度や慣行、文化が培われてきました。しかし、社会情勢 の変化に伴い価値観も多様化し、少子高齢化などの問題点を解決していく上でも男女共同 参画社会の構築が望まれるようになりました。今後を見据えたときに必要となる考えも、 長年続いた慣習や考え方を変えていくことは一朝一夕にはいきません。従来の意識をその ままに、制度だけを変えても新しい社会はできません。 男女共同参画社会の必要性などについて、より広く周知し、より多くの人への意識改革 と啓発を進める必要があります。そのためには、国や県との連携を密にし、市民が手軽に 情報を入手し活用できるよう情報発信をしていくことが大切です。そして、今後望まれる 社会像について市民みんなで考え、作り上げていく風潮を醸成することが必要です。 施策の方向 ①情報の蓄積と発信 ・男女共同参画社会づくりを進めていくために、国や県との連携を密にし、市 民が手軽に情報を入手し活用できるよう、インターネットや印刷物によって 情報発信を行います。 ②市民意識の変革 ・男女共同参画に関する知識の普及や意識の変革を図るために、フォーラムや 各種講座の開設など積極的に事業を展開していきます。 ― 24 ―