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フレドリック・ブラウン
赤塚っ子学びのエリア No.8(通算327号) 平成23年9月27日発行 板橋区立赤塚新町小学校 校長 藤森重臣 楽 し く で き た 5 年 榛 名 移 動 教 室 9月 12 日(月)~14 日(水)の3日間、5年生の榛名移動 教室が行われました。一日目は、まず伊香保グリーン牧場の丘 (写真右)で自然観察をした後、シープドッグショーを見学しま した。午後は、さわやかな風の中、伊香保森林公園を2時間か けてハイキングしました。つつじが丘展望台で休憩をとった後、 岩場を抜けてまゆみの原へ向かいました。 夜は、園庭でキャンプファイヤー。サングラスをかけた火の 神の登場で始まりました。全員によるダンス「Choo Choo TRAIN」は、去年の運動会の再現の ようでした。プロレス中継の実況アナのような司会者も登場して、アンパンマンゲームでクラ イマックスを迎えました。 二日目は榛名富士登山。急斜面や岩場がありましたが、ひた すら登ること1時間 15 分、全員無事に山頂に到着しました。頂 上から広がる壮大な山々の景色に歓声が上がり、達成感を味わ うことができました。(写真左)下りはロープウェイを使いまし たが、乗っている時間はわずか3分でした。榛名湖畔にあるビ ジターセンターを見学してから、次に、森の中のキャンプ場に 行き、ネイチャースクールを体験 しました。7つのコーナー(ビュンビュンゴマ作り、ロープ渡 り、森の宝探しなど)を班ごとにまわり、子ども達は、 自然の 素晴らしさや、不思議さを実感していたようです。 夜は、学園で班対抗室内レクを行いました。あるなしクイズ や伝言ゲーム、ドミノ積みリレー (写真右)など、皆で力を合わ せた楽しいレクとなりました。 三日目は、かみつけの里博物館で古墳を見学し (写真左)、勾 玉作りに挑戦しました。のこぎりとやすりを使い、皆、個性あ ふれる勾玉を作っていました。最後に、群馬県立自然史博物館 を見学しました。この博物館を含め、それぞれの場所での見学 態度はとても良く、皆、熱心にメモをとる姿は立派でした。 時間を守ってしっかり学び、協力し合って楽しくできた榛名 移動教室でした。 水泳記録会 8月 31 日(水)、5・6年生の水泳記録会が屋上プールで行われました。一人一人の子ども 達の泳力に合わせて、25m・50mそれぞれの自由型・平泳ぎのタイムを計りました。昨年より、 上手に泳げるようになった子がたくさんいました。最後のリレーでは、全員の大歓声が1階の 職員室まで聞こえたそうです。めあてをもって練習した成果が発揮できた水泳記録会でした。 この記録会でついた自信を、次の学習や生活に生かして欲しいと思います。 学校保健委員会 9月8日(木)、学校医(内科・眼科・歯科・耳鼻科)の先生方と薬剤師の先生と、12 名の 保護者が参加した学校保健委員会がありました。宗像養護教諭から、本校の子ども達の健康状況 の報告があり、その後、学校医と薬剤師の先生方のお話を伺いました。学校医の先生方への質 問もたくさん出されました。参加した保護者から「子どものために、参考になる話が聞けて大 変よかった。」という感想を多くいただきました。概要は、10 月号の「保健だより」に掲載す る予定です。 キャンプファイヤー 9月 17 日(土)、午後6時から本校の校庭でジャオクラブ主催のキャンプファイヤーが行わ れました。日中の蒸し暑さは和らぎましたが、風があったため万全の消火態勢で臨みました。 今回は、校庭改修・芝生化工事の関係で、約2カ月遅れの開催となりましたが、たくさんの子 ども達や保護者・地域の方々が参加しました。子ども達が松明で点火した後、○☓クイズ大会 があり、後半は花火で盛り上がりました。最後にPTAの協力でジュースとお菓子が配られ、 夏の行事が終了しました。 東京都児童体力調査の結果 ~全学年20m シャトルラン・反復横とび平均以上~ 今年度から、東京都は子ども達の体力向上を図るために、8項目にわたり、小中学校の全学 年で1学期に体力調査を実施しました。本校でも5月に実施し、その結果が先日、届きました。 それによると、「20mシャトルラン」と「反復横とび」が全学年で区平均以上でした。「50m 走」「立ち幅跳び」「ソフトボール投げ」も、ほぼ良い結果でした。しかし、「握力」「上体起こ し」「長座体前屈」は、学年によって差が見られました。全体では 74%が区平均以上(都平均 以上は 69%)でした。来月は、体力向上推進月間です。子ども達の体力を高めるために、さら に取り組んでいきたいと思います。 運動会前の「放課後子ども教室」は中止です 10 月 12 日(水)~14 日(金)は、運動会前のため校庭が使用できなくなります。そのため、 この三日間の「放課後子ども教室」は中止させていただきます。 10 月 の 予 定 9 月 2 8 日 ( 水 )・ 2 9 日 ( 木 ) 学 校 公 開 10月 1日(土) 都民の日、赤三中運動会 、赤塚新町保育園運動会(於:本校校庭) 3日(月) 児童朝会、委員会、教育実習始 4日(火) 安全指導、第2回エリア別保幼小中連携研修会(於:本校) 5日(水) 体育朝会、運動会全体練習、スクールカウンセラー来校日 6日(木) 音楽朝会、歯科検診(全) 8日(土) 成増童謡まつり(於:成増アクトホール、本校合唱団参加) 11日(火) 体育朝会、運動会全体練習 12日(水) 体育朝会、運動会全体練習、放課後子ども教室中止(~ 14 日まで) 15日(土) 第 28 回運動会(午後1時頃、赤三中吹奏楽マーチングの特別出演あり) 16日(日) 運動会予備日 17日(月) 振替休業日 18日(火) 児童朝会、5年視力検査 19日(水) 5・6年学習ふりかえり検証調査、6年視力検査 20日(木) 体育朝会、マラソン開き 、5組野焼き、スクールカウンセラー来校日 21日(金) 避難訓練 22日(土) ゆり北文化展(於:本校体育館 午後3時より本校合唱団出演) 23日(日) ゆり北文化展 24日(月) 児童朝会、クラブ⑥ 25日(火) 2年・5組芋掘り会 27日(木) 児童集会、フレンド班ウォークラリー(光が丘公園へ) 28日(金) 5年社会科見学、教育実習終 29日(土) いきいき寺子屋ファミリーコンサート(於:児童館)、赤三中文化祭 31日(月) 児童朝会、ふれあい給食 【このページは、HP用に追加したページです】 象とキリンはお友だち ~9月20日(火)児童朝会の話から~ 今日は象さんとキリンさんのお話をしましょう。象さんはとても長いお鼻をもっていますね。 このお鼻で、象さんはどんな小さなものでも拾うことができます。立ったまま水を飲むことも 出来ます。そして、この長い鼻は、3キロメートル先の敵の臭いをかぎわけることができるの です。さらに、象さんのお耳は大きいですね。なぜ大きいかというと、遠く離れた場所にいる 敵の音を聞くためなのです。その代わり、象さんの目はあまりよくありません。 では、キリンさんの首はなぜ長いのでしょう。この首のお陰で、キリンさんは他の動物が食 べることが出来ない高い木の葉をたくさん食べることが出来ます。また、消防署の火の見櫓の ような高いところから、敵が来るかどうかを見張ることが出来ます。その代わり、キリンさん の鼻と耳はあまりよくありません。象さんと丁度反対です。 象もキリンも肉を食べている猛獣からは、食料として狙われています。ですから、猛獣が近 くにいないかいつも気を配っていなければならないのです。アフリカのサバンナに行くと、野 生の象とキリンがよく一緒にいます。そこで、象は優れた耳と鼻を使って、ライオンなどの敵 の音と臭いを探します。尐しでも敵の気配を感じると、すぐにキリンに知らせ一緒に逃げるの です。また、キリンは優れた目を使って敵の姿を探します。尐しでも敵の姿を見かけると、す ぐに象に知らせ一緒に逃げるのです。 このようにして、象とキリンはそれぞれの能力を生かして、敵がいないかどうかを探り、教 え合って互いに身を守りながら生きているのです。とても素敵な友だち関係なのです。 皆さんは敵から身を守るということはありませんが、象とキリンの関係のように、相手の知 らないことや、出来ないことを教えてあげる、そのかわり自分が足りないことを教えてもらう という、互いのいい点とそうでない点を補い合う素敵な友だちをつくって欲しいと思います。 今日は、象さんとキリンさんは互いに助け合うお友達だというお話でした。 空 想 科 学 少 年 だ っ た 頃 ~「オールウェーズだった頃 PARTⅡ 」 (前 号 掲 載 )の姉 妹 編 ~ 「ガリバー旅行記」の映画が今年の4月に公開されました。この 映画の原作には、思い出が あります。それは、生まれて初めて読んだ小説が 、この「ガリバー旅行記」だったからです。 ガリバーが巡る「小人の国」「大人の国」「空飛ぶ国」「馬の国」の4つの話が、一冊にまとま ったイラスト入りのぶ厚い本を食い入るように読んだ覚えがあります。小学2年生の時でした。 それから、H・G・ウェルズの「月世界探検」「世界戦争」、ジュール・ヴェルヌの「地底探 検」「海底2万マイル」など、夢と冒険の世界が描かれている話に夢中になりました。当時は 「空想科学冒険小説」という冠名が本の表紙に書かれていました。表紙の絵を見ただけでわく わくし、未来の世界に空想の翼を広げたものでした。 子供向けの月刊誌の連載漫画もヒーローものやロボットものが多く、友達の家や学校の図書 室で読むのが楽しみでした。床屋で頭を刈られながら読んだ記憶もあります。それらの漫画を もとに実写版の連続テレビドラマが次々に放映され、ヒーローごっこをして遊んだのもこの頃 でした。アメリカからは「スーパーマン」もやってきていました。そういえば、アメリカのテ レビドラマで「空想科学劇場」というのもありました。21世紀は高層ビルの谷間をエアーカ ーが走り回り、宇宙ステーションから月や火星に向けて宇宙旅行が出来る夢の世界だと、信じ て疑いませんでした。 特撮映画も見に行きました。その中でも特に、1961 年の「モスラ」・「世界大戦争」、'62 年 の「妖星ゴラス」は強烈な印象に残っています。さらに、忘れもしない翌年の 1963 年1月1 日午後6時 15 分より、国産初のテレビ動画「鉄腕アトム」が開始されました。 日本中の子ど も達が待ち焦がれていたアトムのテレビ放映!お正月のお年玉でした。初めの頃のオープニン グテーマは、メロディーだけで歌詞が付いていなかったのをご存知ですか。その後、「鉄人2 8号」「スーパージェッター」「8マン」「W3」等、続々と未来物・ロボット物のアニメが製 作されました。アトムは4年間続き、「悟空の大冒険」にバトンタッチしました。 いつの間にか空想科学冒険小説・特撮映画という呼び方がなくなり、SF (サイエンス・フィク ションの略)小説・SF映画という名称に代わりました。SF映画の金字塔とも言われた、1968 年公開「2001 年宇宙の旅」には衝撃を受けました。クラシック音楽と融合した宇宙の映像、ヨ ハン・シュトラウスの「美しき碧きドナウ」をバックに宇宙ステーションとスペースシャトル がワルツを踊っているようなシーンは圧巻です。ストーリーの難解さもあり、原作本を買って 映画との違いを確かめたりもしました。 大学に入ってからもSF熱は冷めるどころか、ますますヒートアップ。トム・ゴドウィンの 「冷たい方程式」に落涙し、星新一、光瀬龍、筒井康隆、平井和正、眉村卓、レイ・ブラッド ベリー、フレドリック・ブラウンなどの作品を読みあさりました。SFマガ ジン・世界SF全 集・早川文庫・創元推理文庫等々、バイトで稼いだお金がSF本の購入代に消えていきました。 3つの同好会に入っていた時期もあります。毎月のように、渋谷の喫茶店で開かれる会合に 参加し、他校の大学生とSF談議に花を咲かせました。私より知識と薀蓄が豊富な人達だらけ で、ただただ感服するばかりでした。大学生だった夢枕獏氏にもお会いしたことがあります。 この頃、崇拝している作家アイザック・アシモフにちなみ、ペンネームを相崎葦盛 (あいざきあ しもり)と考えたのですが、このネームで書いた作品は、まだありません。 2年前、ショックを受けました。女流作家の栗本薫さんが亡くなったことです。栗本さんの 書いていた「グインサーガ」は世界最長の小説としてギネスブックに登録されていました。 「グ インサーガ」の物語は、初め予定していた 100 巻を越えても終わらず、他界する直前まで執筆 中だっただけに、とても残念でたまりません。さらに今年の7月には、日本SF界の巨星、小 松左京氏が 80 歳で亡くなられました・・・。 心躍る空想科学冒険小説・・・。今の子ども達は何に心を躍らせるのでしょうか。子ども達 の心をわくわくさせ、未来への夢を与えるのも大人の役目だと思います。これからも、創作体 験活動・表現活動などを通して感性を磨き、子ども達にわくわく感を味わわせ、夢の源となる 想像力や発想力を高めていきたいと思います。 特別編も観た「未知との遭遇('78)」、映画館で3回観た「スターウォーズ('78)」、3Dで観 た「アバター('09)」、今年観たのは「スーパー8('11)」・・・。 今や〝空想科学冒険小説〞は死語となり、最近は〝SF〞という言葉もあまり 耳にしなくな りました。しかし、これからも私とSFとの関わりは一生続くことでしょう。なにしろ、私の イニシャルは“SF”なのですから。