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バンガードETFでつくる投資の計画
バンガードETF で つくる投資の計画 TM 投資目標の達成には 多くのステップがあります 最初のステップは、バンガードETFをポート フォリオ(保有資産の組み合わせ)に組み入 れ、確かな投資計画を立てることです。 このガイドブックをお読み頂ければ、バンガ ードの投資哲学の要点と、なぜ、バンガード がバンガードETFを皆さまのポートフォリオ に組み入れることをお勧めするのか、その理 由がお分かりいただけることと思います。 2 なぜバンガードなのでしょうか? バンガードの投資哲学は、 創業以来一貫して提唱する不朽の原則に基づきます。 この原則に沿って投資計画を立て、実践して頂ければ、 投資家の皆さまを将来の投資目標の達成に導くことができる―― そうバンガードは考えます。 バンガードの投資哲学 最も重要な決定は、 ポートフォリオに組み入れる資産クラスの配分 を決めること。個別の投資商品や銘柄を選択す ることではありません 投資は長期目標を、 貯蓄は短期目標を達成するため 数年以内に必要となるお金を、株式や債券市場 に投じるのはリスクが大き過ぎます。もっと先 の、将来のお金を投資にまわすべきです。バン ガードは、ご自身の投資目標や目標までの期間 に応じて、株や債券、預貯金などのアセットア ロケーション(資産配分)を決めることに重点 を置くべきだと考えます。 アセットアロケーションの決定は、長期的なリ ターンを得るための最も重要なステップのひと つです。株式の配分を決めることは、どの株式 ファンドや個別株に投資するかを決めること以 上に、長期的なリターンに影響をあたえます。 ポートフォリオをつくるには、トップダウン・ アプローチが最も効果的だとバンガードは考 えます。まず、投資目標や期間、現金をどの くらい確保しておくか、ご自身がどの程度の リスクまで耐えられるかを確認します。次に、 主要な資産クラス(株式や債券、現金)それ ぞれの資産配分を決めます。さらに、主要な 資産クラス以外の資産配分(株式であれば大・ 中・小型株、グロース・バリュー株など。債 券は国債、社債、モーゲージ債(住宅ローン を担保として発行された証券)、ハイイール ド(高利回り)債など)を決めます。実際に 投資をする銘柄を選ぶことは、最後のステッ プになります。 幅広い分散投資でリスクを下げましょう 投資を成功させる は、幅広い地域や業種に分 散されたポートフォリオを持つことです。そし て、投資のリスクをコントロールする最も効果 的な方法は、数多くの銘柄で構成されている低 コストの投資信託(以下、ファンド)やETFを 活用することです。とはいっても、分散投資は 利益を確約したり、損失を防ぐものではありま せん。 ETF(上場投資信託) 証券取引所に上場し、株価指数などに代表される指標への連動を目指す投資信託をいいます。 Exchange Traded Fundsの頭文字をとってETFと呼ばれています。 インデックスファンド 特定の株式・債券市場を表すインデックス(指数)と同じ値動きを目指して運用される投資信託のこ と。その市場全体の平均的なリターン(収益)を得ることを目的とします。主なインデックスには、 S&P500指数や日経225などがあります。 アクティブファンド 特定のインデックスを上回る投資成果を目指して運用される投資信託のこと。 3 マーケットに勝ち続けることは極めて困難です コストをとにかく抑えること。 それが長期投資における成功の 投資家のリターン(収益)がマーケット(市場)の 平均を下回る主な原因は、投資にかかるコスト (経費)です。アクティブファンドは市場平均 を上回るリターンを目指す運用手法のため、組 み入れ銘柄の入れ替えの少ないインデックスフ ァンドよりも経費率*が概して高くなります**。 アクティブファンドは市場のリターンを上回る 可能性を秘めていますが、低コストで幅広く市 場全体に投資が出来るインデックスファンドに 投資をすることが、最も効率的な投資のやり方 だとバンガードは考えます。 投資のリターンは、信託報酬や売買手数料、取引 費用、税金、その他経費といったさまざまな投 資に掛かるコストによって削られていきます。 逆にいうと、コストを減らすことが出来れば、 リターンを増やせるのです。コストを極力抑え るため、バンガードは「実費ベース」でファン ドを運用しています。バンガードは、ファンド運 用に必要な経費だけを投資家の皆さまにご負担 頂き、経費以上のお金を投資家の皆さまから頂 いて利益をあげるようなことはいたしません。 (この実費ベースのファンド運用を可能にする バンガードの会社構造については、6ページで ご紹介いたします)。低コストのファンドを長 期間持ち続けることが、投資家の皆さまを成功 へと導く、最も効率的な投資方法だとバンガー ドは考えます。 *ファンドの平均資産残高に対する、運用その他の経 費の比率。 下の表は、2013年12月31日までの15年間でそれ ぞれのベンチマーク(指数)のリターンを下回 った米国株のアクティブファンドの割合を示し たものです。 過去のパフォーマンスから将来のリターンを 期待してはいけません ベンチマークに負けたアクティブファンドの割合 小型株 中型株 大型株 バリュー型 45% 76 ブレンド型 グロース型 56% 81 70 0.24 ‒0.26 0.48 93 92 82 86% 83% 62% ‒1.52 ‒1.06 ‒0.66 69 64 83 36% 0.72 35% 0.75 将来のリターンは誰にも予測出来ません。とは いっても、歴史的にみれば株式の長期的なリタ ーンは債券を上回り、債券の長期的なリターン は普通預金を上回っています。だからこそ、長 期的な投資目標を達成するためには、 「株式」へ の配分を高めることをお勧めしているのです。 39% 66% ‒0.83 ベンチマークに負けたアクティブファンドの割合 ベンチマークに負けた、生存バイアス1 調整後のアクティブファンドの割合 更に、現実的なリターンの見通しを立てること、 市場が大きく揺れ動く間は、徐々にポートフォ リオを調整することを投資家の皆さまにお勧め しています。 メジアン (中央値) に該当するファンドの超過リターン2 出所:モーニングスター、MSCI、CRSPおよびバークレイズ提供のデータに基づき、バンガードが算出。2013年12月31日までの15年間のデータ。株式ベンチマークは次のイ ンデックスによって表される。大型ブレンド株は、1998年1月から2002年11月までS&P 500指数、2002年12月から2013年1月30日までMSCI米国プライム・マーケット750イン デックス、それ以降CRSP USラージキャップ・インデックス。大型バリュー株は、1998年1月から2002年11月までS&P 500バリュー指数、2002年12月から2013年4月16日まで MSCI米国プライム・マーケット750バリュー・インデックス、それ以降CRSP USラージキャップ・バリュー・インデックス。大型グロース株は、1998年1月から2002年11月ま でS&P 500グロース指数、2002年12月から2013年4月16日までMSCI米国プライム・マーケット750グロース・インデックス、それ以降CRSP USラージキャップ・グロース・イ ンデックス。中型ブレンド株は、1998年1月から2002年11月までS&Pミッドキャップ400指数、2002年12月から2013年1月30日までMSCI米国中型株450インデックス、それ以 降CRSP USミッドキャップ・インデックス。中型バリュー株は、1998年1月から2002年11月までS&Pミッドキャップ400バリュー指数、2002年12月から2013年4月16日まで MSCI米国中型株450バリュー・インデックス、それ以降CRSP USミッドキャップ・バリュー・インデックス。中型グロース株は、1998年1月から2002年11月までS&Pミッドキ ャップ400グロース指数、2002年12月から2013年4月16日までMSCI米国中型株450グロース・インデックス、それ以降CRSP USミッドキャップ・グロース・インデックス。小 型ブレンド株は、1998年1月から2002年11月までS&Pスモールキャップ600指数、2002年12月から2013年4月16日までMSCI米国小型株1750インデックス、それ以降CRSP USス モールキャップ・インデックス。小型バリュー株は、1998年1月から2002年11月までS&Pスモールキャップ600バリュー指数、2002年12月から2013年4月16日までMSCI米国小 型株1750バリュー・インデックス、それ以降CRSP USスモールキャップ・バリュー・インデックス、小型グロース株は、1998年1月から2002年11月までS&Pスモールキャップ 600グロース指数、2002年12月から2013年4月16日までMSCI米国小型株1750グロース・インデックス、それ以降CRSP USスモールキャップ・グロース・インデックス。 **出所:トムソン・ロイター・グループ傘下のリッパー。アクティブ運用型株式ファンドおよびインデックス運用型株式ファンドの、2013年12月31日現在の平均経費率は、 それぞれ1.25%、0.81%となっています。 1 生存バイアスとは、償還されたファンドを含めず、現時点まで存続しているファンドのみを分析した場合に起こるバイアス(偏り)をいいます。 2 超過リターンとは、一定期間におけるNAV(ファンドの基準価額のこと。1口当たりの純資産価値)リターンとベンチマーク・リターンとの差をいいます。 すべての投資はリスクにさらされており、リスクには投資元本割れの可能性が含まれます。 中型株および小型株は大型株よりも株価がより大きく変動します。債券への投資は、金利リスク、信用 リスク、インフレ・リスクなどの影響を受けます。 4 ETF:画期的な投資ツール ETFは従来のインデックスファンドと同様、ある特定のインデックスの パフォーマンスに連動して運用される金融商品です。ETFには、分散投 資・低コスト・節税効果の可能性など、インデックスファンドと共通す る長所が数多くあります。一方で、いくつか特徴的な違いがあります。 ETFの特徴 機動的な売買が可能 バンガードETFと業界平均の経費率比較 従来のファンドは1日に1回値付けされますが、 ETFは上場しており、株価のようにリアルタイ ムで市場価額が変動し、市場が開いている間取 引が出来ます。ETFは、個別株のように売買で きるので、指値といった一定の売買戦略を実行 することも可能です。 経費率とは、ファンドの平均資産残高に対する、 運用その他の経費の比率です。 0.53% 低コスト インデックスファンドに比べコストが低い、と いう特徴があります。証券会社に支払う売買手 数料が発生する分、ファンドの信託報酬に含ま れる販売手数料がETFには掛かりません。その ため、長期で保有すればするほど、低コストの メリットが高まります。 0.12% 米国籍ETF平均 バンガードETF平均 出所:Vanguard, Lipper, a Thomson Reuters Company., 2015年12月末現在 低コストが特徴のETFですが、バンガードETFは業 界平均と比べさらに低コスト、ということが右の グラフからもお分かり頂けることと思います。 5 なぜバンガードETFなのでしょうか? バンガードのETFを皆さまの投資計画に組み入れることの メリットをご紹介します。 インデックスファンド先駆者としての専門性 なるのです。このバンガードの会社構造は、実 費ベースでのファンド運用を可能にします。外 部株主に配当を払う必要がないため、必要経費 以上の利益を上げる必要はないからです。バン ガードは、株主である投資家の皆さまに最良の 機会を提供するため、投資家の皆さまの方だけ を向いてビジネスに取り組んでいます。何百万 人という投資家の皆さまから信頼を寄せて頂け る、「真のクライアントファースト」の実践に 日々取り組んでいます。 世界で初めて、バンガードは米国の個人投資家 に向けてインデックスファンドの販売を開始し ました。1976年の発売以来、インデックス運用 のリーダーとして高い評価を得ています。 バンガードがインデックスを選ぶ際、徹底的な デューディリジェンス(精査・評価)を行いま す。バンガードのETFはターゲットとするイン デックスの動きをより正確に反映し、どの市場 においても広く分散した投資を行い、取引コス トを下げることができるのです。 圧倒的な低コスト 2015年中のバンガードETFの平均経費率は1, 000ドルあたり1.20ドルで、業界平均は5.30ド ルでした。業界平均の4分の1以下と、いかに バンガードETFが低コストなのかがお分かり頂 けるかと思います。リターンが同じ場合、コ ストを抑えれば、その分投資家の皆さまの手 元に残るお金は増えるのです。 信頼のブランド、バンガード バンガードという会社は、 「バンガードのファン ドによって所有」されています――この会社構 造をとる会社は、投信業界ではバンガード以外 にありません。バンガードは上場しておらず、 特定の株主に所有されてもいません。 では、 誰が バンガードの株主なのでしょうか?それは「バ ンガードのファンドの投資家の皆さま」 です。 実は、投資家の皆さまは投資しているファンド を通じて、「間接的なバンガードの株主」に *出所:Vanguard, Lipper, a Thomson Reuters Company., 2015年12月末現在のETFの業界平均の経費率が0.53%、およびバン ガードETF™の経費率が0.12%であることに基づきます。 バンガードと他の投信会社との違いは何でしょうか? バンガードは「投資家の皆さまに所有」 されています。 一般的な投信会社は、外部株主や特定の株主によって所有されています。 この構造は外部株主に支払う配当のためにも 利益を追求する義務があることを意味します。外部株主への配当の原資は、運用するファンドの手数料(信託報酬) です。 そ の手数料は、つまるところファンドの投資家が負担しているのです。 投資家 所有 一般的なファンド 運用会社 運用 所有 外部株主 バンガードは「バンガードの運用するファンドによって所有」 され、バンガードの運用するファンドは、 「投資家の皆さまに よって所有」 されています。外部株主がいないこの構造は、利益相反が起こりません。そのため、バンガードは、バンガード の所有者である投資家の皆さまの方だけを向いて、 コストを低く抑えることに集中できるのです。 投資家 所有 バンガードのファンド 所有 運用 6 バンガードをあなたの 投資計画に活用してください このガイドブックを通じてバンガードの投資 哲学と、なぜバンガードのETFをお勧めするの か、理解を深めていただけたなら幸いです。 7 ©Thomson Reuters. All rights reserved 本配信物は、そこで言及されている ファンドの購入の申し込みとなるものではありません。また、Lipper Leader のファンドに関する情報は、投資信託の売買を推奨するものではありませ ん。Lipper Leadersが分析しているのは過去のファンド のパフォーマンスで あり、過去のパフォーマンスは将来の結果を保証するものではないことにご 留意ください。明示・黙示であれ、法律上または事実上、口頭または書面を 問わず、いかなる保証または条件も提示されておらず、またいかなる表明も 行われていません。 Lipper および Lipper ロゴは登録商標です。 Lipper の他 のサービスの詳細については、www.lipperweb.comをご覧下さい。 © 2016 The Vanguard Group, Inc. All rights reserved. U.S. Patent Nos. 6,879,964; 7,337,138; 7,720,749; 7,925,573; 8,090,646; and 8,417,623. Vanguard Marketing Corporation, Distributor of the Vanguard Funds. www.vanguardjapan.co.jp FABYIPE 072014