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Business Report
24
第
期
Business Report
2006.4.1∼2007.3.31
人 と テ クノ ロ ジ ー の
調 和 ある 発 展
証券コード:6727
Wa co m Now
ワコムナウ
液晶一体型タブレットが米国ではデザインや教育分野で倍増、
国内では医療分野で導入進む
面に直接ペンで入力できる液晶一体型タブレットが、対前
比で4割近くの大幅な売上の伸びを示しました。
グラフィッ
分野では、米国を中心にプロ向けの「Intuos(インテュオ
シリーズ」を使っていたプロデザイナーが液晶一体型タブ
ト「Cintiq(シンティック)シリーズ」に買い換える動きが
著に見られるようになりました。また、液晶一体型タブレッ
DTXシリーズ」は、学校教育分野(米国)や歯科クリニック
ど医療分野(日本)でも多く導入されました。
かでも、
プロデザイナー向けの「Cintiq21UX(シンティック)」
ヨーロッパの国際的デザイン賞である「レッドドットデザ
ン賞」を受賞するなど、その機能とデザインの優秀さにお
て、絶大な好評を博しております。液晶一体型タブレットの
途は、デザイン、医療、教育、受発注システム、コールセン
的な製品。カ デザイン、画像編集、アニメ製作など、パフォ マンスを極限まで追
及するプロのニーズに応えます。
ー、会議システムと幅広く、今後一層の拡大が見込まれて
います。
Windows Vista登場で、ペン入力が標準機能へ
マイクロソフト社 が 5 年 ぶりに 新 O S(オ ペレ ー ティング システム)
Windows Vistaを発売しました。
この新OSは、キーボードやマウスに加
えて、新たにタブレットによるペン入力を標準機能としてサポートして
います。ペンタブレットをパソコンに接続するだけで、デジタルインク
による手書きメモや文字認識機能、画面の切り取りをペンで簡単に行
えるスニッピング機能など、従来マウスではできなかったペン独自の
機能が可能になりました。Windows Vistaの登場により、ペンタブレッ
トは、
グラフィックスユーザーが使う専用機器から、オフィスや家庭で誰
もが気軽に使えるパソコン入力機器へと、これまでにない大きな変貌
を遂げようとしています。
1
東証第1回
「ディスクロージャー新人賞」受賞
ビジョン
ワコムは平成18年度東証上場会社表彰として第1回「ディス
人とテクノロジーの調和ある発展を追求し、
より豊かで創造的な暮らしを実現します。
クロージャー新人賞」を受賞しました。同賞は、東京証券取
ミッション
引所が平成17年に上場した企業96社を対象に、そのディス
クロージャーの充実度
を評価して、2社に授与
した もの で す。選 定 に
ワコムは、
自然で直感的なユーザーインターフェース技術で、
世界に貢献するグローバルリーダーをめざします。
あ たっては 、決 算 短 信
における開示への積極
的姿勢、事業報告書に
おける数値による明確
ワコムはペンタブレット
※
世界シェア86 %を有する
リーディングカンパニーです。
化 やビジュアル 化 によ
東京証券取引所西室社長から記念盾を山田社
長に代わって授与される長谷川取締役
る分かり易さ、などが高
く評価されました。
ペナブル・デュアルタッチが製品化
ワコムの開発した最新センサー技術ペナブル・デュアルタッ
チをレノボ社が世界で初めて採用、高性能タブレットPC
R&D
MARKETING
RKET
PRODUCTION
DUC
SCM
マネジメントプラットフォーム
「ThinkPad X60 Tablet」
として発売しました。
ペナブル・デュアルタッチは、当社
の電磁誘導方式センサーとタッチ
ESD
センサーを一体化して組み合わ
せたシステムソリューションで、画
ECS
電子機器事業
面から電子ペンと指の両方による
パソコンの入力操作を可能にし
ました。今後、Windows Vistaと
タブレットPCの普及に伴い、需要
の拡大が期待されています。
最新センサー技術ペナブル・デュア
ルタッチを世界で初めて採用した
レノボ社ThinkPad X60 Tablet
ユーザー
※当社推定・概算
2
To O u r S h a re h o l d e r s
株主の皆様へ 人に優しい技術でグローバルスタンダードへ
ンタブレット製品は医療や教育のIT化に活用され、タブ
レットPCに加えて携帯電話や情報家電などのモバイル
機器にもペン技術の拡大が見込まれています。
コンピュータが進化し普及するとともに、だれもが理解
できる直感的なITソリューションがますます重要になっ
ています。当 社 はこれ からも直 感 的で 人 に優しいイン
ターフェースを追求し、来たるべき「デジタルペーパー時
代」のグローバルスタンダードをめざします。
第24期(平成19年3月期)の業績について
第24期の事業環境は米国景気の後退懸念やWindows
Vistaの発売延期によるPCの買い控えなどもありましたが、
代表取締役社長
全般的には堅調に推移しました。当社はプロフェッショナ
ル製品の安定的拡大、
コンシューマ製品の堅調な推移、液
晶一体型タブレットの急成長などに支えられて業績を拡大
することができました。特に液晶タブレット製品は米国での
ごあいさつ
出荷がほぼ倍増するなど、世界的に利用分野の拡大が進
株主の皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
んでいます。
また、情報開示の充実と海外IR活動に努めると
ここに第24期(平成19年3月期)ビジネスレポートをお届
ともに、新規技術開発やSCM(生産・物流)基盤強化、アジ
けするにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
ア・パシフィック地域の事業基盤の拡大などに努めました。
当社は「人とテクノロジーの調和ある発展」を追求し、
「自
然で直感的なユーザーインターフェース」分野で世界に
3
次期の見通しと事業戦略について
貢献したいと願っています。そのために独自のセンサー
平成20年3月期においては、為替変動や米国の景気減速な
技術の研究・開発と製品化に努め、事業のグローバル展
どの懸念材料はあるものの、世界経済は安定的に推移し、
開を積極的に進めてまいりました。
PC関連部門の事業環境もWindows Vistaの浸透にともなっ
現在、当社のペンタブレット製品は世界の映画産業や、
て改善に向かうと考えております。そのような中、当社は
工業デザイン、出版業界のプロフェッショナルから業界ス
Windows Vistaに対応する新製品群を投入し、ペンタブレッ
タンダードとして高い評価をうけ、一般コンシューマユー
トの一般ユーザー層への浸透と液晶一体型タブレットの利
ザーにも全世界で幅広く利用されています。また、液晶ペ
用分野の拡大を図ります。
また、
コンポーネント分野におい
配当政策、株主の皆様へのメッセージ
てはタブレットPCの本格的普及を支えるとともに、液晶モ
ジュール供給に取り組み、携帯電話やPDA、電子ペーパーな
当社は平成19年3月期の業績を反映し、
株主の皆様の当社への
どの新規分野の拡大に努めてまいります。
さらに新規技術・
ご支援に感謝の意を表するため、
平成19年3月31日現在の株主
新規製品の開発、SCM体制やITインフラの強化、
グローバル
の皆様に対して、一株当たり1,500円の普通配当を実施させて
なブランド認知の向上や日本版SOXへの対応など、成長基
いただきました。
そして今後とも財務基盤を強化しながら、
配当
盤の強化に積極的に取り組み、中期計画「WP515」*の早期
性向の向上を目指しつつ、
安定的な配当を継続していきたいと
達成にグループ全社を挙げて全力で取り組んでまいります。
考えております。
以上の状況を踏まえ、当社では、連結売上高35,000百万
当社は新規技術の開発、
優秀な人材の確保、
グローバルな事業
円(対前年同期比21.6%増)、連結営業利益5,050百万円
基盤の強化を重視し、
事業成長の加速と収益性の向上を通して
(同10.6%増)、連結経常利益5,000百万円(同7.8%増)、
企業価値の継続的向上をめざします。
また、
グローバル企業と
連結当期純利益3,000百万円(同5.1%増)を次期の見通
してのコーポレートガバナンスとコンプライアンスを徹底し、
株
しとしています。
主の皆様をはじめとする当社の関係者の皆様のご期待に応え、
企業市民としての社会的責任を誠実に果たしてまいります。
*「WP515」
とは平成22年3月期までに連結売上高で50,000百万円以上、連結売上
高営業利益率で15%以上を達成することを意味しています。
今後とも株主の皆様の一層のご支援とご鞭撻をよろしくお願い
申しあげます。
■WP515目標イメージ
■成長戦略
参入
市場
1983
1990
2002
1995
2007
インターネット
ブロードバンド
ユビキタス
ペン入力
パソコン、携帯電話
PDA
e-Japan・e-Learning
情報セキュリティ
リッチコンテンツ
タブレットPC
デジタルペーパー
多機能端末、情報家電
標準サポート
Windows Vista
売上高
営業利益
50,000
デジタルペーパー時代の
デファクトスタンダードへ
タブレット市場
電子印鑑等
セキュリティ
開発・販売
コアテクノロジーの確立
(電子ペン)
ペン・センサー
コンポーネント
開発・販売
タブレットPC、
PDA等
世界初のコードレス電子ペンで
作動するタブレット
液晶一体型
タブレット
開発・販売
コンシューマ用
タブレット
開発・販売
より直感的な入力インターフェイスとして、
医療現場、運送業、宅配食品等で導入
PCの性能UP、一般普及に伴い写真加工
等でニーズ。学校教育でも導入
40,000
30,000
20,000
プロフェッショナル用
コードレス、電池レス、筆圧感知機能を、
さらに
タブレット
開発・販売
強化。CG、
アニメ、
ゲームの制作に不可欠
デジタイザ
+ソフト
開発・販売
単位:百万円
60,000
10,000
タブレット開発の源泉
CAD市場
ECAD
PDM
開発・販売
技術・ノウハウ・販売
製品情報を一元管理する
システム 、設 計 現 場 で の
データ管理に用いられる
近未来
0
2006年 2007年 2008年 2009年 2010年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
※本ビジネスレポートで使用している
「デジタルペーパー」は、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。
4
Wa com G lobal
ワコムグローバル
グローバル企業としての強みを最大化
当社は、設立後間もなくグローバルな事業展開に取り組み、
(製造) コスト競争力向上を図るために、キーテクノロ
本社機能を持つ日本のほか、米国、
ドイツ、中国、英国、韓
ジーに関わる部品の製造は日本に残し、生産拠点を台湾
国、オーストラリア、
シンガポール、香港に連結子会社を、
ま
や中国などのEMS(電子機器製造委託)へシフトし、それら
た、台北、上海、モスクワなどに販売拠点を設けてきました。
の生産ラインを適確に指導することで製品の品質レベル
各拠点が、販売活動に加えて地域の特長を活かした役割
を確保しています。生産拠点の移動に合わせて、SCM(生
を複数担うことでグローバル企業としての強みを最大化し
産・物流管理)の拠点も中国に設けています。
つつ、常に顧客の期待を上回る商品やサービスの提供を
このように、マーケティング、商品企画、開発、製造、SCMな
めざしています。
どの機能を、それにふさわしい地域で展開し、事業効率の
(マーケティング・商品企画) プロフェッショナル向け製品
最大化を図っています。
また、海外展開当初から、海外現地
では、ハリウッドなど最先端のグラフィックス市場を持つ米
法人の組織と人材の現地化を徹底し、地域浸透を進めてき
国が、
また、
コンシューマ向け製品では、競争が激しい欧州
ました。そして定期的に開く国際会議などを通じ、各拠点の
や消費者ニーズのレベルが高い日本が、さらに、低価格帯
経営幹部が将来ビジョンや事業戦略を共有することで、
グ
のビジネス向け製品ではビジネス需要の強い日本や欧州
ローバルとローカルの視点を融合させ、当社のグローバル
に加えアジアが、主導地域となって進めています。
リーダーシップを確固たるものとしています。現在、海外売
(開発) ハードの開発は、技術開発インフラが整い、かつ
上 高 の占 める割 合 は 年々増 加し連 結 ベ ースで 今 期 は
生産拠点のある中国や台湾に近い日本が担当しています。
75.3%に達しており、海外市場の重要度は年々増加してい
一方、
ドライバーソフトウェアの開発は、パソコンの標準OS
ます。今後も、
グローバル戦略に基づく事業展開により、世
への対応が不可欠なため、アップル社やマイクロソフト社
界で最もすぐれた技術、製品、品質、
コストを追求し、
より一
といった世界的OSメーカーのある米国で行っています。
層強固な流通チャネルの構築を推し進めます。
■グローバルなマーケティング・商品企画展開
ヨーロッパ アジア・オセアニア
日 本
アメリカ
プロフェッショナルグラフィックス
(ハイエンド)
・タブレット
コンシューマグラフィックス(ミドルエンド)
・タブレット
ビジネスユース(ローエンド)
・タブレット
医療向け液晶一体型タブレット
教育向け液晶一体型タブレット
タブレットPC向けコンポーネント
多機能携帯電話(スマートフォン)向けコンポーネント
●主導拠点 ●拠点
5
9,0
86
4,5
09
2,2
54
1,2
26
37
0
6,4
17
4,9
83
3,3
86
棒グラフは所在地別売上高
(単位:百万円)
6,4
78
※
各拠点の強みが世界シェア
% という
グローバル・オペレーションを実現させています。
11
,30
5
11
,03
0
86
9,3
86
ワコムのグローバル・オペレーション展開
ワコムコンポーネント
ヨーロッパ
ワコムヨーロッパ
ワコムロシア
22期
23期
24期
ワコムテクノロジー
アジア・
オセアニア
22期
22期
23期
24期
日本
24期
ヨーロッパ
23期
22期
ワコム
台北オフィス
23期
24期
アメリカ
ワコムデジタルソリューションズ
ワコムチャイナ
上海オフィス
ワコムシンガポール
世界シェア
ワコムオーストラリア
日本シェア
所在地別売上高比率
その他
アジア・
オセアニア
7.8%
その他
日本
ヨーロッパ
38.3%
22.3%
●本社
●現地法人
●海外販売拠点
ワコム
86%
※
※当社推定・概算
ワコム
96.7%
アメリカ
31.6%
出所:Business Computer News(BCN)2007
6
S egment I nformation
事業紹介
電子機器事業
当 事 業 は、ペンタブレット、液 晶 一 体 型タブレット、ペン・セン
サーコンポーネント、およびそれらに関連するソフトウェアの
開発・製造・販売を主な業務としております。
ペンタブレットとは、電 子 ペンとタブレット本 体 からなるコン
ピュータ用入力機器で、ペンで紙に書く
(あるいは描く)ように
入力することを可能にします。ペンタブレット製品は、プロ・ハ
イアマチュア向 けの 高 性 能 なプロフェッショナルグラフィック
プロフェッショナルグラフィックス・タブレット
その優れた製品デザインにより、世界各国で多数のデザイン賞を
受賞した、
プロフェッショナル仕様のワコムの最先端のタブレット・
システム『Intuos3』は、世界中のクリエーターから高い評価を受け
ています。
ワコムの独自技術とノウハウの結晶であるプロフェッショ
ナルグラフィックス・タブレットは、
その性能と品質の高さにおいて
世界中で他の追随を許しません。
ス・タブレットと、一般ユーザー向けに使いやすさを追及した
コンシューマグラフィックス・タブレットの二つの製品ラインを
持っています。
液 晶 一 体 型タブレット製 品 は、液 晶ディスプレイにペン・セン
サーを組み込み、画面に直接ペンで入力できる直感的な入力
環境を提供します。プロのグラフィックスユーザー向けの製品
ラインと、汎用向けの製品ラインを持っています。
ペン・センサーコンポーネントとは、ペン入力機能をパソコン
などの電子機器に組み込む際に必要となる部品類を指します。
現在、主にタブレットPC向けに出荷しており世界中のほとんど
のタブレットP Cメーカーが 当 社 の ペン・センサーコンポーネ
一般ユーザー向けに使いやすさを追求した
『FAVOシリーズ』
は、
平
ントを採用しております。また、電子ペンに加え指タッチによる
成17年9月に新製品を発売。
入 力 方 式も可 能 にするセンサーコンポーネントも開 発・製 造
上位機種に迫る高機能を整備し、
デジタル写真の加工、
イラスト作
し、すでに複数メーカーのパソコンに装着されております。
成、
絵手紙などの用途に、
年齢・性別を問わず幅広く愛用されてい
こうした製品群により、当社は、タブレット市場におけるグロー
ます。
また、
ビジネス用途に開発された小型の
「BizTablet
(ビズタブ
バルリーディングカンパニーとして、世界の約86%(当社推定・
レット)
」
は、
プレゼンテーションや商談、
電子書類への書き込みな
概算)、国内では96.7%(出所:BCNアワード2007)のシェアを
どの場面でも活躍しています。
確保しております。また、Windows Vistaの登場により、ペン入
力 が O Sレ ベ ルで 標 準 機 能としてサ ポ ートされ たことで、タブ
レット市場の拡大に弾みがつくものと予想されております。さ
らに、ペン入 力 技 術 は、コンピュータにとどまらず、携 帯 電 話、
ゲーム、情報家電など、様々な電子機器で活用されることが期
待されております。
7
コンシューマグラフィックス・タブレット
液晶一体型タブレット
■電子機器製品ポートフォリオ
モバイル
ロフェッショナルグラフィックス向けの『Cintiqシリーズ』
と、汎
用向けの『DTXシリーズ』のラインナップ。
カーデザインなどに
も使われる
「Cintiq21UX」は21.3型大画面の上に高性能・高機
C OM PONE NT
画面を直接ペンで操作できるのが液晶一体型タブレット。
プ
能なIntuos3のテクノロジーを搭載しています。
また、
汎用向け
は、電子カルテなどの医療現場、教育現場、コールセンター、
コンシューマ
WACOM TABLET
個人ホームユースなど幅広い場面で活躍しています。
ビジネス
デスクトップ
ECS事業
当事業は、製造業向けに設計支援システムをベースとしたソフトウェ
ペン・センサーコンポーネント
アパッケージの開発・販売と、それに付帯するシステム構築を主な業
ワコムの技術は、完成品ばかりでなく、
コンポーネント製品とし
務としています。電気機器・制御装置に特化した電気設計用CADシス
て他社の製品に組み込まれています。当社は、独自のセンサー
テム及び機械設計用CADシステムを開発するとともに、製品情報の一
ユニット組み込み技術を、
『 Wacom Penabled Technology
(ワコ
元管理を可能にするPDM(Product Data Management)
システムの
ム・ペナブル・テクノロジー)
』
と呼び、全世界的なブランドとして
教育、導入支援、
システム受託などサービスビジネスを行っています。
他社に供給しています。現在、
タブレットPCの殆どは当社のペ
電気設計用「ECAD/dio(イーキャド・ディオ)」は、業界No.1のシェア
ン・センサーコンポーネントを組み込んでおりますが、電子ペー
を誇り、電気設計の作図
パー機器端末から携帯情報端末機器、
システム機器、
アミューズ
だけでなく、設計データと
メント、玩 具
その周辺機器を相互に結
へと応用範囲
びつけ、業務全般の効率
は広がりつつ
化をサポートしています。
あります。
国内で長年培った開発力
とノウハウを活かし、海外
にも展開し、韓国語版も
販売しています。
8
Business Review
営業概況
会社(連結)
■売上高
当連結会計年度における当社グループを取り巻く事業環
25,000
境は、原油高や米国景気減速の不安材料があったにもか
20,000
かわらず全般的に順調に推移しました。国内においては
15,000
景気回復に伴い企業投資が本格化しましたが、PC関連市
場 は 大 型 薄 型 テ レ ビ な ど に 需 要 を 奪 わ れ 、ま た 、
単位:百万円
28,787
30,000
23,992
15,037
16,515
17,651
第21期
第22期
10,000
5,000
0
Windows Vistaの出荷遅れとPC買い控えの影響などによ
第20期
第24期
第23期
(平成15年3月期)
(平成16年3月期)
(平成17年3月期)
(平成18年3月期)
(平成19年3月期)
り、マイナス成長となりました。米国においては、IT関連投
資の成長は鈍化しましたが、落ち込みが懸念された個人
■経常利益・当期純利益
消費は底堅く推移しました。 欧州においては、内需主導
5,000
の安定的な景気拡大が続き、設備投資、個人消費ともに
4,000
堅調に推移しました。また、東欧市場の拡大も継続しまし
3,000
た。中国においては、高い経済成長と市場拡大が継続し
2,000
ました。また、中国、日本以外のアジア地域においても市
場環境は順調に推移しました。
経常利益
1,000
層の安定的拡大、コンシューマグラフィックス・タブレット
の販路拡大、液晶一体型タブレットの急成長などに支えら
れて業績を拡大することができました。
また、新規ユーザー
1,671
1,031
503
589
1,852
2,146
944
第21期
第22期
第23期
第24期
■総資産・純資産
単位:百万円
30,000
25,000
25,152
総資産
21,033
純資産
20,000
アジア・パシフィック地域の事業拠点の拡充、
グローバルブ
10,000
管理と環境管理の統合推進などに努めました。当期より欧
2,853
第20期
15,000
海外移転価格に関する事前確認制度の申請、そして品質
3,387
(平成15年3月期)
(平成16年3月期)
(平成17年3月期)
(平成18年3月期)
(平成19年3月期)
インターフェース技術や、Windows Vista対応製品の開発、
ランディング活動の準備、金融商品取引法への対応準備、
当期純利益
0
このような事業環境のもと、当社グループは、プロフェッ
ショナルグラフィックス・タブレットの市場浸透やユーザー
単位:百万円
4,638
5,000
12,299
12,991
5,698
4,901
14,109
16,320
13,288
6,699
0
第20期
第21期
第22期
第23期
第24期
(平成15年3月期)
(平成16年3月期)
(平成17年3月期)
(平成18年3月期)
(平成19年3月期)
州、
アジアを訪問し海外機関投資家に対するIR活動も積極
的に開始するなかで、当社IR活動の充実が認められ東証第
一回「ディスクロージャー新人賞」
を受賞いたしました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は売上高が28,787
百万円(前年同期比20.0%増)
となり、営業利益は4,565百
万円(同33.3%増)、経常利益は4,638百万円(同36.9%増)、
当期純利益は2,853百万円(同33.0%増)
となりました。
9
■事業別売上高
単位:百万円
ECS事業 923
3.2%
電子機器事業
28,787
百万円
27,864
96.8%
電子機器事業
電子機器事業の主要製品であるタブレット製品については、
タッチの両方でパソコンの入力操作ができる当社の最新セ
当連結会計年度を通じて、若干の地域差はあるものの、
プロ
ンサー技術「ペナブル・デュアルタッチ」を市場投入しました。
フェッショナルグラフィックス・タブレット
「Intuos(インテュ
また、マイクロソフト社がWindows Vistaにペン入力機能を
オス)」シリーズ、コンシューマグラフィックス・タブレットの
標準搭載したことで、ペンがPC市場に広く普及する基盤が
「FAVO(ファーボ)」
(日本向け)
と
「Graphire(グラファイア)」
できました。一方で、Windows Vistaの発売遅延により、PC
(海外向け)シリーズ及び液晶一体型タブレットの全製品ラ
メーカー各社のペンを搭載した新規PCの市場投入が大幅
インにおいて堅調な売上げと販売台数の拡大を続けること
に遅れたこと、タブレットPC向け液晶の供給問題が発生し
ができました。特に液晶一体型タブレットに関しては、米国
たことなどから、ほぼ前期並みの実績となりました。
のプロフェッショナルグラフィックス及び教育分野や日本の
■製品ライン別売上高推移
医療分野を中心として導入が進み、売上げ、販売台数とも大
プロフェッショナル
きく増加させることができました。また、プロフェッショナル
10,000
グラフィックス・タブレットに関しても、世界的なデジタルデ
8,000
ザインの普及やアジア圏におけるユーザー拡大により、堅
6,000
調に成長を継続しました。
4,000
タブレットPC向け製品を主力とするペン・センサーコンポー
2,000
ネント分野においては、液晶ディスプレイから電子ペンと指
0
単位:百万円
コンシューマ
液晶一体型
コンポーネント
9,437
7,569
6,166
6,114
7,438
5,812
5,178
5,139
4,175
4,313
3,251
3,056
第22期
第23期
第24期
(平成17年3月期)
(平成18年3月期)
(平成19年3月期)
ECS事業
ECS事業は、電気設計用CAD分野において主力製品であ
を上回る販売実績を達成しました。
る「ECAD/dio(イーキャド・ディオ)」に海外展開する
P D M(製 品 情 報 管 理)分 野 にお いては、IB Mビジネス
ユーザー向けに図面作成を効率化する言語一括変換機
パートナーとして技術支援・サービス販売に注力してま
能を付加するなど、ユーザー要望の大きい機能を強化し
いりましたが、前期を下回る実績となり、ECS事業全体と
たVer.7.0を市場投入しました。これによりユーザーの買
して、前期を若干下回る売上げとなりました。営業利益で
い替え需要を喚起するとともに、新規導入も促進し、前期
は前期並みとなりました。
売上高
前期 23,992
単位:百万円
20.0%up
当期 28,787
33.3%up
当期 4,565
33.0%up
当期 2,853
前期 23,049
20.9%up
単位:百万円
当期 27,864
電子機器事業 営業利益
営業利益
前期 3,424
電子機器事業 売上高
前期 4,575
39.0%up
ECS事業 売上高
前期 943
単位:百万円
2.2%down
当期 923
ECS事業 営業利益
当期 6,361
前期 152
1.3%up
当期 154
当期純利益
前期 2,146
10
Consolidated Financial Statements
■連結貸借対照表(要旨)
(資産の部)
単位:百万円
前期
当期
対前年比
平成18年3月31日現在
平成19年3月31日現在
(増減)
単位:百万円
(負債の部)
10,343
12,707
受取手形及び売掛金
3,085
4,381
1,296
たな卸資産
2,556
2,121
△434
2,365
繰延税金資産
340
596
256
未収入金
389
992
603
前渡金
71
109
38
その他
174
188
15
貸倒引当金
△35
△137
△102
流動資産合計
16,923
20,958
4,035
1,610
1,626
15
82
99
17
304
366
62
負債合計
土地
1,473
1,474
1
有形固定資産合計
3,470
3,565
95
固定資産
有形固定資産
機械装置及び運搬具
工具器具備品
無形固定資産
363
407
ソフトウェア仮勘定
−
8
8
特許権
−
23
23
ソフトウェア
その他
無形固定資産合計
投資その他の資産
43
12
11
△1
375
449
74
56
56
1
100
115
15
長期未収入金
38
6
△32
繰延税金資産
65
3
△62
△7
投資有価証券
敷金・差入保証金
10
3
貸倒引当金
△4
△3
1
投資その他の資産合計
265
181
△85
その他
固定資産合計
資産合計
当期
対前年比
平成18年3月31日現在
平成19年3月31日現在
(増減)
支払手形及び買掛金
短期借入金
一年内償還予定社債
一年内返済予定長期借入金
未払法人税等
未払金
前受金
賞与引当金
役員賞与引当金
その他
流動負債合計
固定負債
長期借入金
繰延税金負債
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
その他
固定負債合計
建物及び構築物
前期
流動負債
流動資産
現金及び預金
4,110
4,194
84
21,033
25,152
4,119
3,390
600
700
118
567
744
132
444
−
254
6,949
3,960
600
−
70
1,363
1,166
181
491
30
309
8,170
570
△700
△48
796
422
48
47
30
54
1,220
70
−
293
219
214
796
−
64
332
259
7
662
7,745
8,832
△70
64
39
40
△206
△133
1,087
単位:百万円
(資本の部)
前期
当期
平成18年3月31日現在
平成19年3月31日現在
対前年比
(増減)
資本金
資本剰余金
利益剰余金
為替換算調整勘定
3,803
3,645
5,568
272
−
−
−
−
△3,803
△3,645
△5,568
△272
資本合計
負債及び資本合計
13,288
21,033
−
−
△13,288
△21,033
単位:百万円
(純資産の部)
前期
当期
対前年比
平成18年3月31日現在
平成19年3月31日現在
(増減)
株主資本
資本金
資本剰余金
利益剰余金
株主資本合計
評価・換算差額等
為替換算調整勘定
評価・換算差額等合計
純資産合計
負債純資産合計
(注)掲載した連結財務諸表は、主要な項目のみを表示しております。
また、記載金額は、単位未満を四捨五入して表示しております。
11
連結財務諸表
−
−
−
−
3,988
3,829
7,981
15,798
3,988
3,829
7,981
15,798
−
−
522
522
522
522
−
−
16,320
25,152
16,320
25,152
■連結損益計算書(要旨)
前期
当期
平成17年4月1日から
平成18年3月31日まで
平成18年4月1日から
平成19年3月31日まで
売上高
■連結キャッシュ・フロー計算書(要旨)
単位:百万円
対前年比
(増減)
単位:百万円
前期
当期
平成17年4月1日から
平成18年3月31日まで
平成18年4月1日から
平成19年3月31日まで
対前年比
(増減)
23,992
28,787
4,795
営業活動によるキャッシュ・フロー
2,270
3,758
1,487
売上原価
12,021
13,759
1,738
投資活動によるキャッシュ・フロー
△93
△323
△231
売上総利益
11,971
15,028
3,057
財務活動によるキャッシュ・フロー
3,720
△1,229
△4,949
販売費及び一般管理費
8,546
10,463
1,917
現金及び現金同等物に係る換算差額
211
159
△52
営業利益
3,424
4,565
1,140
現金及び現金同等物の増加額
6,109
2,365
△3,745
営業外収益
71
180
109
現金及び現金同等物の期首残高
4,233
10,343
6,109
営業外費用
108
106
△1
現金及び現金同等物の期末残高
10,343
12,707
2,365
3,387
4,638
1,251
特別利益
45
142
97
特別損失
31
42
11
税金等調整前当期純利益
3,401
4,738
1,338
法人税、住民税及び事業税
1,282
2,015
733
法人税等調整額
△27
△130
△103
2,146
2,853
707
経常利益
当期純利益
■連結株主資本等変動計算書
連結会計年度中の変動額
新株の発行
剰余金の配当※
投資活動によるキャッシュ・フロー:固定資産の取得などに、323百万円使用しました。
財務活動によるキャッシュ・フロー:社債の返還や株主への配当金の支払い等
に、1,229百万円使用しました。
当連結会計年度 (自 平成18年4月1日 至 平成19年3月31日)
資本金
平成18年3月31日 残高
連結キャッシュ・フロー計算書の説明
営業活動によるキャッシュ・フロー:売上債権などが増えたものの、税金等調整
前当期純利益が好調であったこと、たな卸資産の減少などにより、3,758百万円
得られました。
株主資本
資本剰余金
利益剰余金
株主資本合計
単位:百万円
評価・換算差額等
為替換算調整勘定 評価・換算差額等合計
3,803
3,645
5,568
13,016
272
272
185
185
370
純資産合計
13,288
370
△413
△413
△413
役員賞与※
△28
△28
△28
当期純利益
2,853
2,853
2,853
株主資本以外の項目の連結
会計年度中の変動額(純額)
250
250
185
185
2,413
2,782
250
250
250
3,032
3,988
3,829
7,981
15,798
522
522
16,320
連結会計年度中の変動額合計
平成19年3月31日 残高
※平成18年6月の定時株主総会における利益処分項目であります。
連結貸借対照表の説明
連結損益計算書の説明
資産の残高は、売上の増加に伴い、現金及び預金、受取手形及び売掛金などが
増加したことにより、25,152百万円になりました。また、負債の残高は、一年以
内償還予定社債の減少、支払手形及び買掛金の増加、未払法人税等や未払金
の増加などにより、8,832百万円になりました。そして、純資産の残高は、当期純
利益が高水準で利益剰余金が大きく伸びたため、16,320百万円になりました。
売上高が液晶一体型タブレットの大幅な伸びなどにより20.0%増えるとともに、
売上総利益率も利益率の高い製品群の比率が高まったことで前期の49.9%か
ら52.2%に高まりました。
また、販売管理費の伸びを売上の伸び率を若干上回
る程度に抑えることで、営業利益率も前期の14.3%から15.9%に高まりました。
それらの結果、当期純利益が33.0%増の2,853百万円となりました。
12
Non-Consolidated Financial Statements
■単体貸借対照表(要旨)
(資産の部)
前期
当期
対前年比
平成19年3月31日現在
(増減)
流動資産
■単体損益計算書(要旨)
単位:百万円
平成18年3月31日現在
12,020
14,446
2,427
2,979
3,047
68
362
415
53
投資その他の資産
1,788
1,838
49
固定資産合計
5,129
5,300
170
17,149
19,746
2,597
前期
当期
対前年比
平成18年3月31日現在
平成19年3月31日現在
(増減)
無形固定資産
資産合計
(負債の部)
流動負債
6,147
7,218
1,072
固定負債
789
574
△214
負債合計
6,935
7,793
858
(純資産の部)
18,303
22,681
4,378
売上原価
11,654
13,213
1,559
売上総利益
6,649
9,468
2,819
5,503
6,331
828
1,147
3,137
1,991
12
116
18
90
6
△25
1,044
3,065
2,022
44
30
4
35
△40
5
1,057
3,033
1,976
475
△104
1,272
△49
797
85
685
1,811
1,125
前期繰越利益
2,058
−
−
当期未処分利益
2,743
−
−
営業外収益
営業外費用
特別利益
特別損失
当期
対前年比
(増減)
税引前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
株主資本
株主資本合計
3,803
3,645
2,765
10,213
3,988
3,829
4,136
11,953
185
185
1,370
1,740
純資産合計
10,213
11,953
1,740
負債純資産合計
平成18年4月1日から
平成19年3月31日まで
経常利益
平成19年3月31日現在
利益剰余金
平成17年4月1日から
平成18年3月31日まで
営業利益
前期
資本剰余金
当期
販売費及び一般管理費
平成18年3月31日現在
資本金
単位:百万円
前期
売上高
固定資産
有形固定資産
17,149
19,746
当期純利益
対前年比
(増減)
(注)平成18年7月1日より、海外連結子会社向け出荷価格の改定を行い、単体利益
率が改善しております。
(注)掲載した単体財務諸表は、主要な項目のみを表示しております。
また、記載金額は、単位未満を四捨五入して表示しております。
2,597
(注)スペースの都合上、前期については、
(資本の部)を(純資産の部)の該当
項目に当てはめて表記しております。
■単体株主資本等変動計算書
単体財務諸表
第24期 (自 平成18年4月1日 至 平成19年3月31日)
単位:百万円
株主資本
資本剰余金
資本金
平成18年3月31日 残高
事業年度中の変動額
新株の発行
利益剰余金合計
株主資本合計
純資産合計
資本剰余金合計
利益準備金
3,803
3,645
3,645
22
2,743
2,765
10,213
185
185
185
370
370
△413
10,213
△413
△413
△413
役員賞与※
△28
△28
△28
△28
当期純利益
1,811
1,811
1,811
1,811
剰余金の配当※
事業年度中の変動額合計
平成19年3月31日 残高
185
185
185
−
1,370
1,370
1,740
1,740
3,988
3,829
3,829
22
4,113
4,136
11,953
11,953
※平成18年6月の定時株主総会における利益処分項目であります。
13
利益剰余金
その他利益剰余金
繰越利益剰余金
資本準備金
Financial Indices
財務指標(連結)
■ROA(総資産利益率)
単位:%
15
12.2※
単位:円
282,420
12.4
250,000
12
200,000
9
6
■1株当たり純資産 ※
300,000
7.0
4.3
150,000
4.7
100,000
60,439
3
69,663
50,000
38,978
第23期
第24期
0
0
第20期
第21期
第22期
第23期
第24期
第20期
(平成15年3月期)
(平成16年3月期)
(平成17年3月期)
(平成18年3月期)
(平成19年3月期)
※第23期に、公募第三者割当増資により、約42億円の資金調達をしております。
21.5※
19.3
20
15.2
10.6
第22期
※平成15年11月20日付で1株を5株に、平成17年11月18日付で1株を4株に、株式分割しております。
単位:%
25
15
第21期
(平成15年3月期)
(平成16年3月期)
(平成17年3月期)
(平成18年3月期)
(平成19年3月期)
■1株当たり当期純利益 ※
■ROE(株主資本利益率)
30,000
単位:円
28,089
25,000
20,000
11.1
15,000
10
9,826
10,000
6,154
5
5,421
5,000
6,886
0
0
第20期
第21期
第22期
第23期
第24期
第20期
(平成15年3月期)
(平成16年3月期)
(平成17年3月期)
(平成18年3月期)
(平成19年3月期)
※第23期に、公募第三者割当増資により、約42億円の資金調達をしております。
第21期
第22期
第23期
第24期
(平成15年3月期)
(平成16年3月期)
(平成17年3月期)
(平成18年3月期)
(平成19年3月期)
※平成15年11月20日付で1株を5株に、平成17年11月18日付で1株を4株に、株式分割しております。
■OPM(営業利益率)
■株主資本比率
単位:%
18
15.9
単位:%
80
14.3
15
70
12
9
32,137
10.3
63.2
64.9
10.4
60
6.9
50
6
43.9
47.5
39.8
40
3
30
0
第20期
第21期
第22期
第23期
第24期
(平成15年3月期)
(平成16年3月期)
(平成17年3月期)
(平成18年3月期)
(平成19年3月期)
第20期
第21期
第22期
第23期
第24期
(平成15年3月期)
(平成16年3月期)
(平成17年3月期)
(平成18年3月期)
(平成19年3月期)
14
Corporate
Governance
Corporate
Data
コーポレートガバナンス
会社概要(平成19年6月21日現在)
当社はコーポレートガバナンスに関わる主要機関として
設立年月日 1983年7月12日
取締役会と監査役会を設置しております。当社の取締役
資 本 金 39億8,800万円(平成19年3月31日現在)
は現在6名で、うち社外取締役は1名であります。また、
監査役は3名全員が社外監査役であり、
うち1名が常勤
監査役となっています。それに加えて、業務執行の効率
社 員 数 単独326名 連結511名(平成19年3月31日現在)
事 業 内 容 1. 電子機器事業
[コンピュータ入力機器の開発・製造・販売]
○ プロフェッショナルグラフィックス・タブレット
○ コンシューマグラフィックス・タブレット
○ 液晶一体型タブレット
○ ペン・センサーコンポ−ネント
向上と責任明確化のために執行役員制度を導入してお
ります。また、執行役員及び統括ジェネラルマネージャー
で構成される経営戦略会議を月2回開催し、事業計画の
2. ECS事業
進捗確認や予実管理及び施策の検討などを行っていま
の内部監査室が法令、社会規範、社内規定などの遵守を
[CAD/PDMシステムの開発・製造・販売・サポート・保守支援業務]
○ 電気設計用CAD ○ PDM/SMARTEAM
監査しています。さらに、
リスク管理委員会がコンプライ
取 引 銀 行 みずほ銀行、
三菱東京UFJ銀行、
埼玉りそな銀行 す。業務組織内部の監査については、代表執行役員直轄
アンス、情報セキュリティー、
リスクマネジメントに関す
る内部統制を担当しています。第三者機関によるリスク
ホットラインも設置し、
リスク顕在化の未然防止や被害
最小化にも力を入れています。
株主総会
選任・解任
選任・解任
選任・解任
報告
監査役会
監査役3名
業務監査
会計監査
取締役会
取締役6名
会計監査
会計監査人
連携
連携
代表執行役員
内部監査室
リスク管理委員会
経営戦略会議
執行役員11名
15
リスクホットライン
役
員 代表取締役社長
取
締
役
取
締
役
取
締
役
取
締
役
取
締
役
常勤監査役
監
査
役
監
査
役
執 行 役 員 代表執行役員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
山田 正彦
小見山 茂樹
長谷川
渉
山本 定雄
沖 壮視
藤島 安之
水野 晴夫
蛯谷 毅
嘉村 孝
山田 正彦
小見山 茂樹 (オペレーションズ統括担当)
長 谷 川 渉( 財 務 本 部 長 )
山 本 定 雄( 技 術 開 発 担 当 )
沖 壮 視( 総 務 本 部 長 )
若 林 裕 司( E C S 事 業 担 当 )
嘉 本 秀 年 (コンポーネント統括担当)
大 場 雅 宏( S C M 統 括 担 当 )
下 田 耕 嗣 (プロダクト統括担当)
Joseph Deal ( W T C 担 当 )
Han Stoffels ( W E G 担 当 )
沿革
1983.7
資本金48百万円にて株式会社ワコムを設立(埼玉県上尾市)
電子機器事業及びECS(エンジニアリング コラボレイ
ティブソリューションズ)事業を開始
1988.6
東 京 支 社 〒164-0012
東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー18F
欧州の販売拠点として、
西ドイツノイス市にワコムコンピュー
タシステムズゲーエムベーハー(現ワコムヨーロッパ
ゲーエムベーハー)
を設立(現連結子会社)
1991.8
米国の販売拠点として、米国ワシントン州バンクーバー市に
ワコムテクノロジーコーポレーションを設立(現連結子会社)
名古屋営業所 〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦1-6-17 オリジン錦ビル8F
1998.3
製品情報管理(PDM)システム「SmartPDM」発売
プロフェッショナルグラフィックス・タブレット
「Intuos」発売
大 阪 営 業 所 〒531-0072 大阪府大阪市北区豊崎5-4-9 商業第二ビル6階
1999.6
本 社 / 工 場 〒349-1148
埼玉県北埼玉郡大利根町豊野台二丁目510番地1
TEL:0480-78-1211(代表)
FAX:0480-78-1220
支社・営業所
福 岡 営 業 所 〒812-0013 福岡県福岡市博多区博多駅東2-6-23 住友博多駅前第2ビル5F
海外子会社
9
11
2000.3
中国の販売拠点として、中華人民共和国北京市にワコ
ムチャイナコーポレーションを設立(現連結子会社)
2001.9
液晶一体型タブレット
「Cintiq」発売
ペン・センサーコンポーネントビジネスのマーケティ
ング・研究開発拠点として、英国ケンブリッジ市にワコ
ムコンポーネントヨーロッパを設立(現連結子会社)
10
Wacom Technology Corporation(アメリカ)
1311 SE Cardinal Court, Vancouver, WA 98683
U.S.A.
Wacom Europe GmbH(ドイツ)
Europark Fichtenhain A9 D-47807
Krefeld Germany
Wacom China Corporation(中国)
北京市朝陽区朝外大街乙12号1号楼 昆泰国際大厦1108
Wacom Components Europe Ltd.
322 Cambridge Science Park Milton Road,
Cambridge Cambs CB4 OWG UK
Wacom Digital Solutions Co., Ltd.(韓国)
大韓民国ソウル特別市江南区駅三洞662-18
江南テレピアビル9階
Wacom Australia Pty. Ltd.(オーストラリア)
Level 5, 18 Orion Rd, Lane Cove West NSW 2066,
Australia
Wacom Singapore Pte Ltd.(シンガポール)
3 Bishan Place, CPF Bishan Building #06-08
Singapore 579838
2003.4
2004.4
9
2005.2
3
4
9
12
2006.1
4
5
9
12
海 外 販 売 拠 点 Taipei(台北)
Moscow(モスクワ)
電気設計用CAD「ECAD/dio」発売
コンシューマグラフィックス・タブレット
「FAVO/Graphire」発売
2007.2
JASDAQ市場に株式上場
韓国の販売拠点として、大韓民国ソウル市にワコムデジ
タルソリューションズ株式会社を設立(現連結子会社)
プロフェショナルグラフィックス・タブレット
「Intuos3」
発売
初の普及価格帯液晶ペンタブレット15型
「DTI-520」
発売
21.3型 UXGA&高性能ペン入力液晶ペンタブレットの
最高峰機種「Cintiq 21UX」発売
新設計ビジネス専用ペンタブレット
「BizTablet(ビズタ
ブレット)」を市場投入
オセアニア市場の販売拠点として、
オーストラリアNSWノー
スライド市にワコムオーストラリアを設立(現連結子会社)
コンシューマグラフィックス・タブレット「Graphire4/FAVO,
F-440, F-640」発売
東京証券取引所第一部に株式上場
電子ペーパーを使用した携帯型書籍端末に当社のペ
ン・センサーが採用
電子ペンと指の両方で入力・操作可能な「ペナブル・
デュアルパッド」技術の開発
東南アジア、南アジアにおける販売拠点として、シンガ
ポールにワコムシンガポールを設立(現連結子会社)
「ECAD/dio Ver.7.0」発売
ワコム「ペナブル・デュアルタッチ」技術をレノボ社タ
ブレットPCが採用
東京証券取引所第一回
「ディスクロージャー新人賞」
受賞
16
Shareholder
Information
第23期事業報告書
株主アンケート調査結果のご報告
株式の状況(平成19年3月31日現在)
■ 株式の状況
前回、第23期事業報告書の株主アンケートの集計結果
会社が発行する株式の総数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1,380,000株
についてご報告いたします。ご協力有難うございました。
発行済株式の総数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・418,696株
株主数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25,581名
Q1. 当社の株式を購入された理由は?
(複数回答あり)
82%
将来性
29%
収益性
■ 大株主の状況
株主名
持株数(株) 議決権比率(%)
惠藤 洋治
41,320
9.87
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
24,941
5.96
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー
12,583
3.01
株式会社ウィルナウ
12,100
2.89
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
10,672
2.55
山田 正彦
7,420
1.77
日本証券金融株式会社
6,757
1.61
株式会社オージック
8%
経営理念
43%
事業内容
13%
財務内容
9%
株価の割安感
16%
証券会社からの勧誘
その他
2%
6,020
1.44
Q2.当社に今後期待するポイントは?
(複数回答あり)
ユー・エス・アイ・ジャパン株式会社
5,600
1.34
情報提供
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口4)
5,394
1.29
利益還元
19%
68%
32%
安定的な経営
■ 所有者別株式分布状況
51%
積極的な事業拡大
外国法人等 17.98%
金融機関 17.73%
株式数:
75,265株
人 数: 126名
株式数: 74,223株
人 数: 43名
その他法人 7.14%
株式数: 29,900株
人 数: 183名
証券会社 4.48%
418,696株
25,581名
株式数: 18,774株
人 数: 51名
その他
4%
Q3.下記のどの商品・製品に関心をお持ちですか?(複数回答あり)
Intuos
21%
WACOM FAVO
21%
Cintiq
10%
ペン・センサー
コンポーネント
17
個人その他 52.67%
ECAD
株式数: 220,534株
人 数: 25,178名
その他
66%
6%
1%
株主の皆様へアンケートのお願い
株主、投資家の皆様とのコミュニケーションを図るために実施いた
しましたアンケートの結果をご紹介いたしました。370名の皆様か
Q4.当社の製品を利用したことがありますか?
購入を検討中8%
ある10%
らお寄せいただいた貴重なご回答は、経営の参考とさせていただ
いております。併せて、下記に印刷されておりますアンケートにつき
ましても、
ご記入の上ご返信いただけますようお願いいたします。
ない82%
■1. 当社の株式を購入された理由は何でしょうか。
(複数回答可)
a. 将来性 b. 収益性 c. 経営理念 d. 事業内容 e. 財務内容 f. 株価の割安感 g. 証券会社からの勧誘 h. その他( )
Q5.今回の事業報告書について、
どの箇所に興味をお持ちになりましたか?
(複数回答あり)
【上位6項目】
株主の皆様へ
42%
事業紹介
42%
営業概況
33%
ワコムグローバル
29%
ワコムナウ
28%
財務データ
23%
その他、当社に対するご意見・ご希望など
●ウィンドウズ・ビスタでの利用拡大を期待しています。
●将来的には配当性向30%以上を希望します。
●インテルのようにワコムのマーク
(ワコム・ペナブル・テク
ノロジー)がどの製品にも表示されるようになる事を願っ
ています。
●貴社の将来性に魅力を感じ株式を取得しました。東証一
部上場になったうえは更にワコムの知名度を高める努力
と尚一層のリスク管理にも注力され、業績向上を図られ
ますよう祈念します。
■2. 当社に今後希望するポイントは何でしょうか。
(複数回答可)
a. 情報提供 b. 利益還元 c. 安定的な経営
d. 積極的な事業拡大 e. その他( )
■3. 下記のどの商品・製品に関心をお持ちですか。
(複数回答可)
a. Intuos b. FAVO c. Cintiq d. ペン・センサーコンポーネント e. ECAD f. その他( )
■4. 当社の製品を利用したことがありますか。
a. ある b. ない c. 購入を検討中
「a. ある」および「c. 購入を検討中」
とお答えいただいた方は、
製品名をお書きください( )
■5. 今回のビジネスレポートにつきまして、どの箇所に興味を
お持ちになりましたか。
(複数回答可)
a. ワコムナウ b. 株主の皆様へ c. ワコムグローバル d. 事業紹介 e. 営業概況 f. 財務データ g. 財務指標 h. コーポレートガバナンス i. 会社概要 j. 株式の状況 k. アンケート結果 l. その他( )
その他、当社に対するご意見・ご希望があればお願いいたします。
●限りなき発展を祈る。常にCreative spiritを忘れぬように!
ご協力有難うございました。
■株主メモ
事
郵便はがき
料金受取人払
1 6 4 8 7 2 0
中野坂上局承認
業
年
度
4月1日∼3月31日
定 時 株 主 総 会
毎事業年度の終了後3ヶ月以内
基
3月31日(その他必要があるときはあらかじめ公告して定めた日)
準
日
剰 余 金 の 配 当
受 領 者 確 定日
3月31日(中間配当を実施する場合は9月30日)
上場証券取引所
東京証券取引所第一部
証 券 コ ー ド
6727
株主名簿管理人
大阪府大阪市中央区北浜四丁目5番33号
住友信託銀行株式会社
同事務取扱場所
東京都千代田区丸の内一丁目4番4号
住友信託銀行株式会社 証券代行部
( 郵 便 物 送 付 先 ) 〒183-8701
東京都府中市日鋼町1番10
住友信託銀行株式会社 証券代行部
( 電 話 照 会 先 ) 住所変更等用紙のご請求 0120-175-417
その他のご照会 0120-176-417
388
( ホ ー ム ペ ー ジ ) http://www.sumitomotrust.co.jp/STA/retail/
service/daiko/index.html
差出有効期間
平成19年9月
30日まで
●切手不要
東京都中野区本町1-32-2
ハーモニータワー18階
同
取
次
所
住友信託銀行株式会社
本店および全国各支店
株式会社 ワコム
経営企画部 IR Gr. 行
ワコムホームページのご案内
最新のワコム情報を発信している
ホームページには、IR情報はもと
より、最新製品情報、最新使用事
例、オンラインショップまで、様々
な情報を掲載しています。
http://www.wacom.co.jp/
性 別 男・女 御 年 齢( )歳 株式投資歴
a. 3年未満 b . 3年以上 10年未満
株式
会社
〒349-1148 埼玉県北埼玉郡大利根町豊野台二丁目510番地1
(本社)
TEL : 0480-78-1211
(代表)
FAX : 0480-78-1220
c. 10年以上20年未満 d. 20年以上
御 職 業
古紙配合率100%再生紙を使用しています。
地球環境に配慮した大豆油インキを使用しています。
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