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事業報告書 - Euroland

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事業報告書 - Euroland
証券コード:6727
23
■株主メモ
事
業
年
度
毎事業年度の終了後3ヶ月以内
基
3月31日(その他必要があるときはあらかじめ公告して定めた日)
準
日
剰 余 金 の 配 当
受 領 者 確 定 日
3月31日(中間配当を実施する場合は9月30日)
上場証券取引所
東京証券取引所第一部、ジャスダック証券取引所
証 券 コ ー ド
6727
株主名簿管理人
大阪府大阪市中央区北浜四丁目5番33号
住友信託銀行株式会社
同事務取扱場所
東京都千代田区丸の内一丁目4番4号
住友信託銀行株式会社 証券代行部
郵便はがき
料金受取人払
1 6 4 8 7 2 0
中野坂上局承認
4月1日∼3月31日
定 時 株 主 総 会
( 郵 便 物 送 付 先 ) 〒183-8701
東京都府中市日鋼町1番10
住友信託銀行株式会社 証券代行部
( 電 話 照 会 先 ) 住所変更等用紙のご請求 0120-175-417
その他のご照会 0120-176-417
355
( ホ ー ム ペ ー ジ ) http://www.sumitomotrust.co.jp/STA/retail/
service/daiko/index.html
差出有効期間
平成18年9月
30日まで
●切手不要
東京都中野区本町1-32-2
ハーモニータワー18階
同
取
次
所
住友信託銀行株式会社
本店および全国各支店
株式会社 ワコム
財務本部 IR室
行
ワコムホームページのご案内
最新のワコム情報を発信している
ホームページには、
IR情報はもとより、
最新製品情報、最新使用事例、オン
ラインショップまで、様々な情報を
掲載しています。
http://www.wacom.co.jp/
性 別 男・女 御年齢( ) 歳 株式投資歴
a. 3年未満 b. 3年以上10年未満
株式
会社
〒349-1148 埼玉県北埼玉郡大利根町豊野台二丁目510番地1(本社)
TEL : 0480-78-1211(代表) FAX : 0480-78-1220
c. 10年以上20年未満 d. 20年以上
御職業
古紙配合率100%再生紙を使用しています。
地球環境に配慮した大豆油インキを使用しています。
人とテクノロジーの調和ある発展
事 業 報 告 書
2005.4.1∼2006.3.31
Wacom Now
ワコムナウ コンシューマ向けタブレットが
写真加工やイラスト・コミック作成で大幅な伸び
東証一部上場
ビジョン
人とテクノロジーの調和ある発展を追求し、
より豊かで創造的な暮らしを実現します。
国内では「FAVO
(ファーボ)」海外では「Graphire(グラファイア)」の
呼び名で親しまれるコンシューマグラフィックス・タブレットの新製品を
平成17年9月、2年ぶりに全世界で発売しました。新しいデザインに
ミッション
加えてラバーグリップを装備し、サイドスイッチも大きく形状を変えることで、
ワコムは、
自然で直感的なユーザーインターフェイス技術で、
世界に貢献するグローバルリーダーをめざします。
さらに使いやすくなりました。また、画面移動や拡大のための専用スイッチ
を付け加えることで、ペンタブレットを使うことに集中しやすくなりました。
欧米では、デジタルカメラで撮影した写真の加工や編集が普及する
のにあわせて大幅な伸びを示しました。国内では、
シニア層によるデジタル
写真の修整・加工や、10∼20代の女性によるイラスト・コミックの作成が
平成17年12月27日、
当社は東京証券取引所第一部に上場いた
拡がっています。その結果、
コンシューマグラフィックス・タブレットの当期
しました。東証第一部上場を契機に、
より高い社会的信頼を得て、
売上は前期に比べ4割を超す大幅な伸びを示しました。
企業認知度の向上、有能な人材獲得、IR活動による機関投資
ワコムはペンタブレット
※
世界シェア86 %を有する
リーディングカンパニーです。
家のグローバルな増大、パートナーシップの拡大などをめざします。
拡大するアジアのビジネスと拠点整備
1
電子ペーパーの入力にワコムの技術が採用
R&D
MARKETING
ここ数年、
アジアでのビジネスが急拡大しています。前期の韓国現地法人
オランダに本社を置くアイレックス・テクノロジーズ社が提供
PRODUCTION
SCM
ワコムディジタルソリューションズ設立に続き、当期にはオーストラリア現地
する、電子ペーパーを使用した携帯型新聞配信端末に、当社の
法人を設立し、
オセアニアを含むアジア地域の営業やマーケティング活動を
ペン入力コンポーネントが採用されました。これにより、世界初と
強化してきました。さらにシンガポールの駐在員事務所の現地法人化準備
なる書き込み可能な携帯型の電子ペーパー端末が市場に登場
を進め、
シンガポール、
マレーシア、
タイ、
インドなどの地域を含む東南アジア
することになりました。これまで
や南アジアにおける拠点として、
マーケティング及びサービス活動の展開を
市場で発表されている電子ペー
開始しました。
パーの機能は閲覧に限られて
アジアビジネスの拡大の背景には、各国政府のIT投資政策に加えてPCの
いますが、当社の技術により、
性能アップと低価格化、
ドローウィング(描画)
ソフトの改良、
ブロードバンドの
自由に書き込み・修正ができる
発達といった情報通信技術の進展があります。電子ペンでタブレットに直接
ようになります。ディジタルペー
描いた画像を電子データとして保存し、容易に修整、
コピーそして配信ができるようになりました。日本や欧米で描かれたアニメや
パー時 代のデファクトスタン
コミックもブロードバンドを通じアジアに送られ、加工されます。また、アジア各地でも、独自にデザインや画像処理を電子ペンで行う
ダードに向けて小さいながらも
人たちが増えています。このように今後の拡大が見込まれるアジア地域の拠点整備を積極的に進めております。
確かな一歩を踏み出しました。
マネジメントプラットフォーム
ESD
ECS
電子機器事業
ユーザー
※当社推定・概算
2
To Our Shareholders
株主の皆様へ 自然で直感的なユーザーインターフェイスでグローバルスタンダードへ
コンピュータが進化し普及するとともに、誰もが理解できる直感
以上の状況を踏まえ、
当社では、
連結売上高28,000百万円(対
当たり1,000円の普通配当を実施させていただきます。今後は、
的なITソリューションがますます重要になっています。当社はこれ
前年同期比16.7%増)、連結経常利益3,900百万円(同15.1%
配当性向20パーセント以上を基本とし、長期的にその向上を
からも直感的で人に優しいインターフェイスを追求し、来るべき
増)、連結当期純利益2,450百万円(同14.2%増)
を次期の
めざしてまいります。
「デジタルペーパー時代」のグローバルスタンダードをめざします。
見通しとしています。
当社は新規技術の開発、優秀な人材の確保、事業基盤
*「WP515」とは平成22年3月期までに連結売上高で50,000百万円を達成すること、
強化による継続的な企業価値の向上をめざします。また、
コー
連結売上高営業利益率を15%以上とすることを目標とすることを意味しています。
ポレートガバナンスの向上とコンプライアンスの徹底により、
当期(第23期)の業績について
第23期の事業環境は世界的な景気拡大に支えられておお
株主の皆様のご期待に応えるとともに企業市民としての社会的
むね安定的に推移しました。当社は前期に投入したプロフェッ
配当政策、株主の皆様へのメッセージ
責任を誠実に果たしてまいります。
ショナル製品の安定的な拡大、当期に発売したコンシューマ
株主の皆様の当社へのご支援に感謝の意を表するため、
今後とも株主の皆様の一層のご支援とご鞭撻をよろしく
主力製品の好調、
コンポーネント分野での大幅な成長などにより、
当期は平成18年3月31日現在の株主の皆様に対して、一株
お願い申しあげます。
業績を大きく拡大することができました。特に米国、欧州、
アジア
地域においてはデジタルカメラ市場の拡大や新規販路の拡大
などが成長に貢献しました。また、東証一部上場を実現すると
成長戦略
ともに、新規技術開発やSCM(生産・物流管理)基盤強化、
アジア地域の事業基盤の拡大などに努めました。
代表取締役社長
次期(第24期)の見通しと事業戦略について
ごあいさつ
第24期(平成19年3月期)においては、原油価格の高騰など
株主の皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。ここ
のリスクを抱えつつも事業環境は比較的安定的に推移する
に第23期(平成18年3月期)事業報告書をお届けするにあたり、
と考えております。一方で新製品効果が大きかった第23期に
一言ご挨拶申し上げます。
比べて成長度は相対的に鈍化すると予測しています。また、
Windows Vista によって長期的にはペン利用の大きな拡大が
直感的なユーザーインターフェイス」で世界に貢献したいと願って
期待されますが、新規PCの買い控えなども想定され、第24
います。そのために独自のセンサー技術の研究・開発と製品化
期業績への効果は限定的なものにとどまると考えています。コン
に努め、事業のグローバル展開を積極的に進めてまいりました。
ポーネント分野においてはタブレットPCに加えて、携帯電話や
現在、当社のペンタブレット製品は世界の映画産業や、工業
電子ペーパーなどの新規利用分野の拡大を期待しています。
デザイン、出版業界のプロフェッショナルから業界スタンダードと
そのような中、新規技術開発投資、SCM体制とITインフラの
して高い評価をうけ、一般コンシューマユーザーにも全世界で幅
強化、アジア事業拠点の拡充などに引き続き積極的に取り
広く利用されています。また、
液晶ペンタブレット製品は医療や教育
組んでまいります。そして、
グローバル企業として、
コーポレート
などのモバイル機器にもペン技術の拡大が見込まれています。
インターネット
ブロードバンド
ユビキタス
パソコン
携帯電話
PDA
e-Japan・e-Learning
情報セキュリティ
リッチコンテンツ
タブレットPC
デジタルペーパー
多機能端末
情報家電
*
ガバナンス体制を整備しつつ中期経営計画「WP515」の達
成にむけて全グループを挙げて邁進してまいります。
売上高
営業利益
デジタルペーパー時代の
デファクトスタンダードへ
50,000
40,000
ペン・センサー
コンポーネント
開発・販売
タブレットPC、PDA等
コアテクノロジーの確立
(電子ペン)
参入市場
単位:百万円
60,000
電子印鑑等
セキュリティ
開発・販売
液晶一体型
タブレット
開発・販売
TM
当社は「人とテクノロジーの調和ある発展」を追求し、
「自然で
のIT化に活用され、
タブレットPCに加えて携帯電話や情報家電
タ
ブ
レ
ッ
ト
市
場
WP515目標イメージ
世界初のコードレス電子ペンで
作動するタブレット
より直感的な入力インターフェイスとして、
医療現場、運送業、宅配食品等で導入
30,000
コンシューマ用
タブレット
PCの性能UP、一般普及に伴い写真加工等でニーズ
開発・販売
学校教育でも導入
C
A
D
市
場
プロフェッショナル用
タブレット
開発・販売
デジタイザ
+ソフト
開発・販売
20,000
コードレス、電池レス、筆圧感知機能を、
さらに
強化。CG、
アニメ、ゲームの制作に不可欠
10,000
製品情報を一元管理するシ
ステム、設計現場でのデータ
管理に用いられる
タブレット開発の源泉
ECAD
PDM
開発・販売
技術・ノウハウ・販売
近未来
0
1983
1990
1995
2002
タブレット開発の源泉
2006年
3月期
2007年
3月期
2008年
3月期
2009年
3月期
2010年
3月期
※本事業報告書で使用している「デジタルペーパー」は、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。
3
4
Wacom Global
ワコムグローバル グローバル戦略によるグローバルリーダーシップ
グローバルなマーケティング、商品企画展開
ヨーロッパ
アジア・オセアニア
日 本
05
,3
9,
38
6
7
79
8,
6
22
0
8
47
6,
50
4,
ワコムコンポーネント
ヨーロッパ
4,
27
2
9
1,
37
2
27
棒グラフは所在地別売上高
(単位:百万円)
3
98
4,
6
5
38
3,
11
※
86
各拠点の強みが世界シェア
%という
グローバル・オペレーションを実現させています。
17
対応が不可欠なため、アップル社やマイクロソフト社といった
世界的OSメーカーのあるアメリカで行っています。また、世界の
携帯電話メーカーの開発拠点が集まるイギリスのケンブリッジ
地区にも現地法人を設立し、次世代多機能情報端末へのペン
対応のためのマーケティングや開発を行っています。
製造に関しては、
コスト競争力向上を図るために、
キーテクノ
ロジーの部分を残して、生産拠点を日本からアジアへ移動させ
ました。シフトにあたっては、中国や台湾などのEMS(電子機器
製造委託)の生産ラインを指導することで製品の品質レベル
を確保しています。生産拠点の移動に合わせて、SCM(生産・
物流管理)の拠点も中国に移動しグローバル展開を進めてい
ます。
このように、
マーケティング、商品企画、開発、製造、SCMな
どの機能を、
グローバルレベルでよりふさわしい地域に展開し、
事業効率の最大化を図っています。そして定期的に開く国際
会議などを通じ、当社と現地法人の経営幹部が将来ビジョン
や事業戦略を共有することで、
グローバルとローカルの視点を
融合させ、当社のグローバルリーダーシップを確固たるものとし
ています。
3,
当社のグローバル戦略の基本は、事業戦略の実現に向けて、
各地域がその特長を活かして役割を分担しつつ、
ワコムグループ
としての強みを最大限に発揮することにあります。これにより、
世界で最もすぐれた技術、製品、品質、
コスト、流通チャネルなど
を組み合わせて、常に顧客のニーズに合った商品やサービスの
提供をめざしています。また、海外展開当初から、統合された
グローバル戦略を前提としつつ、海外現地法人の組織と人材の
現地化を徹底し、地域浸透を進めてきました。
現在、マーケティングや商品企画に関しては、Intuosなど
プロフェッショナル向け製品ではハリウッドなど世界最先端の
グラフィックス市場を持つアメリカが、FAVOなどのコンシューマ
向け製品ではコンシューマ市場の競争が激しいヨーロッパや
消費者ニーズのレベルが高い日本が、低価格帯のビジネス向け
製品ではビジネス需要の強い日本や欧州に加えアジアが、主導
地域となって進めています。
開発に関しては、ハード設計は技術開発拠点が多く、製品
ノウハウも高く、
かつ製造地域のある中国や台湾に近い日本が
担当しています。一方、ハードウェアとコンピュータの橋渡しを
するドライバーソフトウェアの開発はパソコンの標準OSへの
ワコムのグローバル・オペレーション展開
21期
22期
23期
ワコムヨーロッパ
ワコムロシア
ワコムテクノロジー
21期
21期
22期
23期
22期
23期
21期
アジア・
オセアニア
22期
23期
日本
ワコム
ヨーロッパ
ワコムデジタルソリューションズ
ワコムチャイナ
アメリカ
アメリカ
上海オフィス
台北オフィス
プロフェッショナルグラフィックス
(ハイエンド)
・タブレット
ワコムシンガポール
ワコムオーストラリア
コンシューマグラフィックス
(ミドルエンド)
・タブレット
世界シェア
ビジネスユース
(ローエンド)
・タブレット
日本シェア
その他
医療向け液晶一体型タブレット
所在地別売上高比率
アジア・
オセアニア
5.1%
その他
ヨーロッパ
20.8%
教育向け液晶一体型タブレット
日本
47.1%
タブレットPC向けコンポーネント
●本社
●現地法人
●海外販売拠点
多機能携帯電話(スマートフォン)向けコンポーネント
5
●主導拠点 ●拠点
ワコム
ワコム
※
86%
※当社推定・概算
96.5%
出所:Business Computer News(BCN)2006
アメリカ 27.0%
6
事業紹介 電子機器事業
当事業は、ペンタブレット、ペン・センサーコンポーネント及び
しております。ペンタブレットとは、電子ペンとタブレット本体を
基本構成とする入力機器で、ペン・センサーコンポーネントとは、
電子ペン、
センサー基板及びペンセンサーコントローラICなど
の製品です。ペンタブレットの用途は主なものだけでもイラスト
レーションや写真加工、印刷、映像作品、医療・教育分野、
プレ
■電子機器製品ポートフォリオ
モバイル
世界各国で多数のデザイン賞を受賞した「Inutos3」をはじめとして、
プ
ロフェッショナル仕様のワコムの最先端のタブレット・システム『Intuos
シリーズ』は、世界中のクリエーターから高い評価を受けています。ワコ
ムの独自技術とノウハウの結晶である
プロフェッショナルグラフィックス・タブ
レットは、
その性能と品質の高さにおい
て世界中で他社の追随を許しません。
画面を直接ペンで操作できるのが液晶一体型タブレット。プロ
フェッショナルグラフィックス向けの『Cintiqシリーズ』と、汎用
向けの『DTXシリーズ』のラインナップ。カーデザインなどにも使
われる「Cintiq21UX」は21.3型大画面の上に高性能・高機能
なIntuos3のテクノロジーを搭載しています。また、汎用向けは、
電子カルテなどの医療現場、教育現場、コールセンター、個人
ホームユースなど幅広い場面で活躍しています。
ビジネス
コンシューマ
WACOM TABLET
ゼンテーションなどと多様化しております。当社は平成18年3月
液晶一体型タブレット
COMPONENT
それらに関連するソフトウェアの開発・製造・販売を主な業務と
プロフェッショナルグラフィックス・タブレット
末で490件を超す「取得済み及び出願中特許」を保有しており、
世界のタブレット市場の約86%(当社推定・概算)、国内では
96.5%(出所:Business Computer News 2006)のシェアを
確保するタブレット分野でのグローバルリーディングカンパニー
デスクトップ
です。また、ペン・センサーコンポーネントは、現在タブレットPC
メーカー向けに出荷しており、世界中のタブレットPCメーカーの
殆どが、当社のペン・センサーコンポーネントを使っております。
製品ラインは、
ペンタブレットはプロフェッショナルグラフィックス・
タブレット、
コンシューマグラフィックス・タブレット、液晶一体型タ
ブレットに分類され、
これにペン・センサーコンポーネントを加え、
4つの製品ライン群に分けることができます。
また、地域は、
日本、
アメリカ、
ヨーロッパ・アフリカ、
アジア・オセ
アニアの4つに大きく分けることができます。日本に本社を置き、
米国、
ドイツ、英国、中国、韓国、
オーストラリア、
シンガポールには
連結子会社を、
さらに、台北、
モスクワなどには販売拠点を置き、
全世界で新たな市場と販売チャネルの開拓を展開しております。
その結果、海外売上高の占める割合は年々増加し、連結ベース
で当期は67.9%に到達しました。また、SCM(生産・物流管理)
も、
グローバルな展開を進めております(グローバル化については、
P5−6を参照)。そして、ペン・センサーコンポーネントは、
インター
ネット、
ブロードバンド、ユビキタスとテクノロジーの進展に対応
できるよう、研究開発や量産化対応を図っております。
7
コンシューマグラフィックス・タブレット
一般ユーザー向けに使いやすさを追求した『FAVOシリーズ』は、平成
17年9月に新製品を発売。上位機種に迫る高機能を整備し、デジカメ
の写真加工、
コミック作成、絵手紙などの用途に、若者からお年寄り
まで、男女を問わず幅広く愛用されています。また、
プレゼンテーション
用に開発された小型タブレット「BizTablet(ビズタブレット)」は、
セミ
ナー、商談とビジネスの場面でも活躍しています。
ペン・センサーコンポーネント
ワコムの技術は、完成品ばかりでなく、
コンポーネント製品として
他社の製品に組み込まれています。当社は、独自のセンサーユ
ニット組み込み技術を、
「Wacom Penabled Technology(ワコ
ム・ペナブル・テクノロジー)」と呼び、全世界的なブランドとして
他社に供給しています。現在、
タブレットPCの殆どは当社のペン・
センサーコンポーネントを組み込んでおりますが、電子ペーパー機
器端末から携帯情報端末機器、
システム機器、アミューズメント、
玩具へと応用範囲は広がりつつあります。
ECS事業
当事業は、製造業向けに設計支援システムをベースとしたソフ
トウェアパッケージの開発・販売と、
それに付帯するシステム構築
を主な業務としています。電気機器・制御装置に特化した電気設
計用CADシステム及び機械設計用CADシステムを開発するとと
もに、製品情報の一元管理を可能にするPDM(Product Data
Management)
システムの教育、導入支援、
システム受託など
サービスビジネスを行っています。
電気設計用「ECAD/dio(イーキャド・ディオ)」は、業界No.1の
シェアを誇り、電気設計の作図
だけでなく、設計データとその周
辺機器を相互に結びつけ、業
務全般の効率化をサポートして
います。国内で長年培った開
発力とノウハウを海外にも展開し、
韓国語版も販売しています。
8
営業概況
Business Review
単位:百万円
全社(連結)
前期
17,651
当連結会計年度における当社グループを取り巻く事業環境は、世
界的な原油高などの不安材料があったにもかかわらず全般的に順調
に推移しました。国内においては景気回復が個人消費の拡大につな
がり、薄型テレビを中心とする家電分野は躍進しましたが、PC関連市
場は台数微増、売り上げ前年並みという状況に止まりました。一方、米
国においては原油高や大型ハリケーンなどによる景気減速懸念はあっ
たものの、高い個人消費に支えられた景気拡大が続き、IT関連投資も
引き続き高い成長を持続しました。欧州は低い経済成長率に止まりま
したが、堅調な景気回復を見せ始めており、東欧地域市場の広がりも
継続しました。中国は引き続き高い経済成長を示し、市場拡大も継続
しました。また、中国、
日本以外のアジア地域においても市場環境は順調
に推移しました。
このような事業環境のもと、当社グループは、
プロフェッショナルグラ
フィックス・タブレットの浸透、
コンシューマグラフィックス・タブレット新製
品の市場投入と販路の拡大、
プロフェッショナル向け液晶一体型タブ
レットの需要拡大、
タブレットPC向けペン・センサーコンポーネントの
販売拡大、技術開発の強化、
アジア・パシフィック地域の事業拠点の
拡充、
そして、
グローバルSCM(生産・物流管理)体制の構築推進など
に努めました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は売上高が23,992,206千円
(前年同期比35.9%増)
となり、
営業利益は3,424,365千円(同86.0%増)、
経常利益は3,387,413千円(同82.9%増)、当期純利益は2,145,821
千円(同127.2%増)
となりました。
売上高
単位:百万円
25,000
23,992
15,000
15,037
単位:百万円
16,515
12,325
前期
当期
127.2%up
944
2,146
5,000
0
第19期
第20期
第21期
第22期
第23期
(平成14年3月期) (平成15年3月期) (平成16年3月期) (平成17年3月期) (平成18年3月期)
経常利益・当期純利益
経常利益
当期純利益
23,992
百万円
23,049
96.1%
電子機器事業は、当連結会計年度を通じて、若干の地域差はあるものの、世界の全地域、全
製品ラインで事業を伸ばすことができました。特に米国市場と欧州市場においては、デジタルカ
メラ市場拡大による好影響と新製品効果により、事業を大幅に成長させることができました。製品
に関しては、前期に発売したプロフェッショナル向けの主力商品である「Intuos 3(インテュオス)」
が世界的に高い評価を確立し、順調に販売台数を伸ばしました。またコンシューマ向けの主力製
品である「FAVO(ファーボ)」シリーズ(海外向け「Graphire(グラファイア)」)においては、
2年
ぶりとなる新製品を平成17年9月に全世界同時に発売し、大幅に販売台数を伸ばすことができ
ました。液晶一体型タブレットに関しては、17インチ製品「DTU-710」、21インチ製品「Cintiq21
(シンティック)」などが、
グラフィックユーザー層を拡大し、新規顧客を捉えた結果、販売台数を伸
ばすことができました。また、今までのグラフィック用途に加え、医療およびビジネス市場での用途
も拡大してまいりました。
さらにコンポーネント製品分野は、
タブレットPC市場の成長にあわせて、既存顧客および新規
顧客向けのペン・センサービジネスが拡大するとともに、製品ラインナップにタブレットPC用の保
護パネルが加わることで、売上を大きく伸ばしました。
単位:百万円
単位:百万円
3,387
3,500
3,000
単位:百万円
製品ライン別売上高推移
電子機器事業 売上高
プロフェッショナル
コンシューマ
2,146
2,000
1,852
1,671
16,765
0
23,049
1,031
515
503
944
前期
589
2,856
60.2%up
第20期
第21期
第22期
第23期
4,000
4,575
114
第19期
5,139
4,500
当期
(注)前期については、電子機器事業にEHI事業が含まれて
おります。
6,166
6,114
5,314
電子機器事業 営業利益
1,000
コンポーネント
当期
6,000
1,500
500
37.5%up
液晶一体型
7,569
8,000
前期
2,500
4,313
3,099
2,571
4,175
3,056 3,251
2,000
(平成14年3月期) (平成15年3月期) (平成16年3月期) (平成17年3月期) (平成18年3月期)
総資産
0
単位:百万円
純資産
第21期
第22期
第23期
(平成16年3月期)
(平成17年3月期)
(平成18年3月期)
25,000
21,033
単位:百万円
ECS事業 売上高
電子機器事業
15,000
11,246
12,299
12,991
14,109
13,288
前期
886
10,000
5,000
0
4,594
4,901
5,698
第20期
第21期
当期
943
ECS事業 営業利益
前期
第19期
6.5%up
6,699
第22期
第23期
(平成14年3月期) (平成15年3月期) (平成16年3月期) (平成17年3月期)(平成18年3月期)
9
当期
3,424
当期純利益
10,000
20,000
ECS事業 943
3.9%
当期
23,992
86.0%up
1,841
17,651
35.9%up
営業利益
前期
20,000
総資産・純資産
事業別売上高
電子機器事業
売上高
110
38.9%up
当期
152
ECS事業
ECS事業は、電気設計用CAD分野において主力製品である「ECAD/dio(イーキャド・ディオ)」
に手書き入力機能を付加したVer.6.0を平成17年9月に、API(Application Programming Interface)
機能を付加しユーザー自身によるカスタマイズを可能としたVer.6.5を平成18年3月にリリース
しました。これらによりユーザーの買い替え需要を喚起するとともに、新規導入も促進し、前期を
上回る販売実績を達成しました。
製品情報管理(PDM)分野においては、主要製品である「SMARTEAM(スマーチーム)」の
パッケージ販売からサービスビジネスへの転換を行い、
日本IBMビジネスパートナーとしての活動
を開始しました。同分野では前期を若干下回る実績に終わりましたが、ECS事業全体としては、
前期を上回る売上となりました。
10
連結財務諸表
Consolidated Financial Statement
連結貸借対照表(要旨)
連結損益計算書(要旨)
単位:百万円
(資産の部)
前期
当期
対前年比
平成17年3月31日現在
平成18年3月31日現在
(増減)
現金及び預金
4,233
10,343
6,109
受取手形及び売掛金
2,930
3,085
155
たな卸資産
1,673
2,556
883
繰延税金資産
234
340
106
未収入金
488
389
△99
前渡金
47
71
24
その他
122
174
52
貸倒引当金
△17
△35
△18
流動資産合計
9,710
16,923
7,213
1,664
1,610
△53
66
82
16
304
304
0
土地
1,462
1,473
11
有形固定資産合計
3,496
3,470
△26
423
363
△60
工具器具備品
無形固定資産
ソフトウェア
その他
無形固定資産合計
投資その他の資産
9
12
2
432
375
△58
投資有価証券
110
56
△55
敷金・差入保証金
104
100
△4
35
38
3
長期未収入金
対前年比
平成17年3月31日現在
平成18年3月31日現在
(増減)
売上高
3,330
500
−
239
361
655
109
231
170
3,390
600
700
118
567
744
132
444
254
60
100
700
△122
207
89
24
213
85
5,594
6,949
1,356
固定負債合計
−
70
293
219
214
796
△700
△278
28
63
△135
△1,021
負債合計
7,411
7,745
334
前期
当期
平成16年4月1日から
平成17年3月31日まで
平成17年4月1日から
平成18年3月31日まで
当期
平成16年4月1日から
平成17年3月31日まで
平成17年4月1日から
平成18年3月31日まで
営業活動によるキャッシュ・フロー
1,162
2,270
1,108
投資活動によるキャッシュ・フロー
△24
△93
△69
財務活動によるキャッシュ・フロー
△723
3,720
4,444
40
211
172
現金及び現金同等物の増加額
455
6,109
5,655
現金及び現金同等物の期首残高
3,681
4,233
552
97
−
△97
4,233
10,343
6,109
(増減)
17,651
23,992
6,341
8,724
12,021
3,297
売上総利益
8,927
11,971
3,044
販売費及び一般管理費
7,085
8,546
1,461
営業利益
1,841
3,424
1,583
営業外収益
66
71
4
営業外費用
56
108
52
1,852
3,387
1,536
特別利益
2
45
43
特別損失
137
31
△105
1,717
3,401
1,683
法人税、住民税及び事業税
643
1,282
640
法人税等調整額
130
△27
△158
当期純利益
944
2,146
1,201
経常利益
単位:百万円
前期
対前年比
売上原価
税金等調整前当期純利益
700
348
266
156
348
1,817
社債
長期借入金
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
その他
単位:百万円
連結貸借対照表
①流動資産:公募増資と第三者割当増資による4,211百万円の資金調達や
取引高の増大に伴い現金及び預金が大きく増えました。また、たな卸資産も
取引高の増大に伴い増えた結果、全体で7,213百万円増加しました。
現金及び現金同等物に係る換算差額
連結範囲変更に伴う現金及び現金同等物等の増加額
現金及び現金同等物の期末残高
対前年比
(増減)
連結キャッシュ・フロー計算書
①営業活動によるキャッシュ・フロー:法人税額の支払いによる支出が増えたものの、
税金等調整前当期純利益が大きく伸びたため、
1,108百万円増加しました。
②投資活動によるキャッシュ・フロー:投資有価証券売却や保険解約による収入
などはあったものの、固定資産の取得による支出などにより、69百万円減少
しました。
③財務活動によるキャッシュ・フロー:財務活動によるキャッシュ・フロー:公募増資
並びに第三者割当増資などにより4,444百万円増加しました。
②固定資産:投資有価証券の売却、保険積立金の解約、繰延税金資産の減少など
により、289百万円減少しました。
③流動負債:一年内償還予定社債の増加、好調な業績に伴う未払法人税等や賞与
引当金の増加などにより1,356百万円増加しました。
単位:百万円
(資本の部)
前期
当期
対前年比
平成17年3月31日現在
平成18年3月31日現在
(増減)
連結剰余金計算書(要旨)
単位:百万円
④固定負債:長期借入金 の返済、社債が流動負債に移動したことなどにより
1,021百万円減少しました。
⑤資本:増資により資本金及び資本剰余金が増加するとともに、当期純利益の
利益剰余金への繰入れなどにより6,589百万円増加しました。
前期
当期
平成16年4月1日から
平成17年3月31日まで
平成17年4月1日から
平成18年3月31日まで
対前年比
(増減)
資本剰余金の部
会員権
10
−
△10
保険積立金
73
−
△73
資本金
1,600
3,803
2,203
資本剰余金期首残高
1,374
1,442
68
139
65
△74
資本剰余金
1,442
3,645
2,203
資本剰余金増加高
68
2,203
2,135
3,628
5,568
1,940
連結損益計算書
資本剰余金期末残高
1,442
3,645
2,203
19
−
△19
①売上高:世界の全地域、
全商品ラインで好調に推移し、
6,341百万円増加しました。
利益剰余金の部
②営業利益:コンポーネントの売上比率増により売上総利益率は若干下がった
ものの、販管費を抑えることで営業利益率は14.3%に改善し、1,583百万円
増加しました。
利益剰余金期首残高
2,887
3,628
741
944
2,146
1,201
③当期純利益:大幅に伸びた経常利益に加えて、当期は海外子会社で配当を
行わず実効税率を下げることにより、1,201百万円増加しました。
利益剰余金減少高
204
206
2
利益剰余金期末残高
3,628
5,568
1,940
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
投資その他の資産合計
固定資産合計
資産合計
4
10
6
利益剰余金
△4
△4
0
その他有価証券評価差額金
471
265
△206
4,400
4,110
△289
14,109
21,033
6,924
為替換算調整勘定
資本合計
負債及び資本合計
(注)掲載した連結財務諸表は、主要な項目のみを表示しております。また、記載金額は、単位未満を四捨五入して表示しております。
11
当期
固定負債
有形固定資産
機械装置及び運搬具
支払手形及び買掛金
短期借入金
一年内償還予定社債
一年内返済予定長期借入金
未払法人税等
未払金
前受金
賞与引当金
その他
流動負債合計
固定資産
建物及び構築物
(負債の部)
前期
流動負債
流動資産
連結キャッシュ・フロー計算書(要旨)
単位:百万円
9
272
263
6,699
13,288
6,589
14,109
21,033
6,924
利益剰余金増加高
12
単体財務諸表
Non-Consolidated Financial Statement
単体貸借対照表(要旨)
単体損益計算書(要旨)
単位:百万円
(資産の部)
流動資産
前期
当期
対前年比
平成17年3月31日現在
平成18年3月31日現在
(増減)
6,978
12,020
5,041
固定資産
有形固定資産
無形固定資産
3,064
2,979
△85
420
362
△58
投資その他の資産
1,845
1,788
△57
固定資産合計
5,329
5,129
△200
12,307
17,149
4,841
資産合計
単位:百万円
(負債の部)
前期
当期
対前年比
平成17年3月31日現在
平成18年3月31日現在
(増減)
流動負債
5,148
6,147
999
固定負債
1,812
789
△1,024
負債合計
6,960
6,935
△25
単位:百万円
(資本の部)
資本金
資本剰余金
前期
当期
対前年比
平成17年3月31日現在
平成18年3月31日現在
(増減)
1,600
1,442
3,803
3,645
当期
平成16年4月1日から
平成17年3月31日まで
平成17年4月1日から
平成18年3月31日まで
12.2
ROA(総資産利益率)
18,303
4,605
8,454
11,654
3,200
売上総利益
5,244
6,649
1,405
販売費及び一般管理費
4,689
5,503
814
営業利益
556
1,147
591
営業外収益
735
12
△722
営業外費用
38
116
77
1,252
1,044
△209
特別利益
2
44
42
特別損失
135
30
△105
1,118
1,057
△61
法人税、住民税及び事業税
284
475
法人税等調整額
△14
△104
89
当期純利益
849
685
△164
191
前期繰越利益
1,415
2,058
643
当期未処分利益
2,264
2,743
479
2,765
479
7.0
6
4.3
資本合計
200,000
150,000
4.7
100,000
3
60,439
1.0
19
−
△19
5,347
10,213
4,866
32,137
0
0
第19期
第20期
第21期
第22期
第23期
第19期
(平成14年3月期) (平成15年3月期) (平成16年3月期) (平成17年3月期) (平成18年3月期)
第20期
第21期
12,307
17,149
(注)掲載した単体財務諸表は、主要な項目のみを表示しております。
また、記載金額は、単位未満を四捨五入して表示しております。
4,841
第23期
※平成15年11月20日付で1株を5株に、平成17年11月18日付で1株を4株に、株式分割しております。
ROE(株主資本利益率)
単位:%
25
21.5
15.2
15
5
②経常利益:当期は海外子会社で配当を行わなかったことなどにより、209百万円
減少しました。
0
10.6
30,000
単位:円
28,089
20,000
11.1
15,000
10,000
2.5
9,826
6,578
6,154
5,421
5,000
0
第19期
③当期純利益:経常利益が減少したことに加え、外国税額控除がなかったため、
164百万円減少しました。
1株当たり当期純利益※
25,000
20
①売上高:コンポーネント売上の伸張などにより4,605百万円増加しました。
第20期
第21期
第22期
第19期
第23期
第20期
第21期
第22期
第23期
(平成14年3月期) (平成15年3月期) (平成16年3月期) (平成17年3月期) (平成18年3月期)
(平成14年3月期) (平成15年3月期) (平成16年3月期) (平成17年3月期) (平成18年3月期)
※平成15年11月20日付で1株を5株に、平成17年11月18日付で1株を4株に、株式分割しております。
単位:%
営業利益率
14.3
株主資本比率
単位:%
80
利益処分
金額
当期未処分利益
利益配当金
10.3
12
2,743
9
413
6
(1株につき普通配当1,000円)
役員賞与
(うち監査役賞与)
次期繰越利益
13
第22期
(平成14年3月期) (平成15年3月期) (平成16年3月期) (平成17年3月期) (平成18年3月期)
10.4
70
63.2
60
6.9
これを次のとおり処分いたします。
負債・資本合計
69,663
50,000
単体損益計算書
単位:百万円
その他有価証券評価差額金
単位:円
282,420
250,000
10
2,203
265,615
9
2,203
2,286
1株当たり純資産額※
300,000
12
15
利益剰余金
単位:%
(増減)
13,698
経常利益
Financial Indices
対前年比
売上原価
売上高
税引前当期純利益
単位:百万円
前期
財務指標(連結)
50
3.3
2,302
39.8
第19期
第20期
47.5
40
3
28
(4)
43.9
40.9
30
0
第19期
第20期
第21期
第22期
第23期
(平成14年3月期) (平成15年3月期) (平成16年3月期) (平成17年3月期) (平成18年3月期)
第21期
第22期
第23期
(平成14年3月期) (平成15年3月期) (平成16年3月期) (平成17年3月期) (平成18年3月期)
14
コーポレートガバナンス
Corporate
Governance
会社概要
(平成18年6月22日現在)
Corporate
Data
沿革
当社はコーポレートガバナンスに関わる主要機関として取締
設立年月日 1983年7月12日
役会と監査役会を設置しております。当社の取締役は現在6名で、
資 本 金 38億323万円(平成18年3月31日現在)
うち社外取締役は1名であります。また、監査役は3名全員が社外
社 員 数 単独297名 連結465名(平成18年3月31日現在)
監査役であり、うち1名が常勤監査役となっています。それに
[コンピュータ入力機器の開発・製造・販売]
○ プロフェッショナルグラフィックス・タブレット
○ コンシューマグラフィックス・タブレット
○ 液晶一体型タブレット
○ ペン・センサーコンポ−ネント
制度を導入しております。また、執行役員及び統括ジェネラル
マネージャーで構成される経営戦略会議を月2回開催し、事業
計画の進捗確認や予実管理及び施策の検討などを行っています。
2.ECS事業
業務組織内部の監査については、代表執行役員直轄の内部監査
[CAD/PDMシステムの開発・製造・販売・サポート・保守支援業務]
○ 電気設計用CAD ○ PDM/SMARTEAM
室が法令、社会規範、社内規定などの遵守を監査しています。さ
らに、
リスク管理委員会がコンプライアンス、情報セキュリティー、
リスクマネジメントに関する内部統制を担当しています。第三
取 引 銀 行 みずほ銀行、
三菱東京UFJ銀行、
埼玉りそな銀行 者機関によるリスクホットラインも設置し、
リスク顕在化の未然
役
防止や被害最小化にも力を入れています。
株主総会
選任・解任
監査役会
監査役3名
選任・解任
選任・解任
報告
業務監査
会計監査
取締役会
取締役6名
会計監査
会計監査人
連携
連携
代表執行役員
内部監査室
リスク管理委員会
経営戦略会議
執行役員9名
リスクホットライン
員 代表取締役社長
取
締
役
取
締
役
取
締
役
取
締
役
取
締
役
常勤監査役
監
査
役
監
査
役
執 行 役 員 代表執行役員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
埼玉県北埼玉郡大利根町豊野台二丁目510番地1
TEL:0480-78-1211(代表)
FAX:0480-78-1220
1983年7月 ●資本金48百万円にて株式会社ワコムを設立(埼玉県上尾市)
●電子機器事業及びECS(エンジニアリング コラボレイティブソリュー
ションズ)事業を開始
1988年6月 ●欧州の販売拠点として、西ドイツノイス市にワコムコンピュータシステムズ
支社・営業所
事 業 内 容 1.電子機器事業
加えて、業務執行の効率向上と責任明確化のために執行役員
本 社 / 工 場 〒349-1148
山田 正彦
小見山 茂樹
長谷川
渉
山本 定雄 沖 壮視
藤島 安之
水野 晴夫 蛯谷 毅 嘉村 孝
山田 正彦
小見山 茂樹(オペレーションズ統括担当)
長 谷 川 渉( 財 務 本 部 長 )
山 本 定 雄( 技 術 開 発 担 当 )
沖 壮 視( 総 務 本 部 長 )
若 林 裕 司( E C S 事 業 担 当 )
嘉 本 秀 年(コンポーネント統括担当)
大 場 雅 宏( S C M 統 括 担 当 )
下 田 耕 嗣( プロダクト統 括 担 当 )
東 京 支 社 〒164-0012
東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー18F
名古屋営業所 〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦1-6-17 オリジン錦ビル8F
大 阪 営 業 所 〒531-0072 大阪府大阪市北区豊崎5-4-9 商業第二ビル6階
福 岡 営 業 所 〒812-0013 福岡県福岡市博多区博多駅東2-6-23 住友博多駅前第2ビル5F
海外子会社 Wacom Technology Corporation(アメリカ)
1311 SE Cardinal Court, Vancouver, WA
98683 U.S.A.
Wacom Europe GmbH(ドイツ)
Europark Fichtenhain A9 D-47807
Krefeld Germany
Wacom China Corporation(中国)
北京市朝陽区朝外大街乙12号1号楼 昆泰国際大厦1108
Wacom Components Europe Ltd.
322 Cambridge Science Park Milton Road,
Cambridge Cambs CB4 0WG UK
ゲーエムベーハー(現ワコムヨーロッパゲーエムベーハー)を設立
(現連結子会社)
1991年8月 ●米国の販売拠点として、米国ワシントン州バンクーバー市にワコム
テクノロジーコーポレーションを設立(現連結子会社)
1998年3月 ●製品情報管理(PDM)システム「SmartPDM」発売
9月 ●プロフェッショナルグラフィックス・タブレット「Intuos」発売
1999年6月 ●電気設計用CAD「ECAD/dio」発売
11月 ●コンシューマグラフィックス・タブレット「FAVO/Graphire」発売
2000年3月 ●中国の販売拠点として、中華人民共和国北京市にワコムチャイナ
コーポレーションを設立(現連結子会社)
2001年9月 ●液晶一体型タブレット「Cintiq」発売
10月 ●ペン・センサーコンポーネントビジネスのマーケティング・研究開発
拠点として、英国ケンブリッジ市にワコムコンポーネントヨーロッパを
設立(現連結子会社)
2003年4月 ●JASDAQ市場に株式上場
2004年4月 ●韓国の販売拠点として、大韓民国ソウル市にワコムデジタルソリュー
ションズ株式会社を設立(現連結子会社)
9月 ●プロフェショナルグラフィックス・タブレット「Intuos3」発売
2005年2月 ●初の普及価格帯液晶ペンタブレット15型「DTI-520」発売
3月
Wacom Digital Solutions Co., Ltd.(韓国)
大韓民国ソウル特別市江南区駅三洞662-18
江南テレピアビル9階
4月
Wacom Australia Pty. Ltd.(オーストラリア)
Level 5, 18 Orion Rd, Lane Cove West
NSW 2066, Australia
9月
Wacom Singapore Pte Ltd.(シンガポール)
Level 34, Centennial Tower, 3 Temasek
Avenue, Singapore 039190
海 外 販 売 拠 点 Taipei(台北)
Moscow(モスクワ)
12月
●21.3型 UXGA&高性能ペン入力液晶ペンタブレットの最高峰機種
「Cintiq 21UX」発売
●新設計ビジネス専用ペンタブレット「BizTablet(ビズタブレット)」を
市場投入
●電気CADで韓国進出「ECAD/dio韓国語版」リリース
●オセアニア市場の販売拠点として、
オーストラリアNSWノースライド
市にワコムオーストラリアを設立(現連結子会社)
●コンシューマグラフィックス・タブレット「Graphire4/FAVO, F-440,
F-640」発売
●東京証券市場第一部に株式上場
2006年1月 ●電子ペーパーを使用した携帯型書籍端末に当社のペン・センサーが採用
3月 ●「ECAD/dio Ver.6.5」発売
4月 ●電子ペンと指の両方で入力・操作可能な「ペナブル・デュアルパッド」
技術の開発
5月 ●東南アジア、南アジアにおける販売拠点として、シンガポールにワコム
シンガポールを設立(現連結子会社)
15
16
株式の状況
(平成18年3月31日現在)
Shareholders
Information
第22期事業報告書 株主アンケート結果のご報告
株主の皆様へアンケートのお願い
■ 株式の状況
会社が発行する株式の総数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1,380,000株
発行済株式の総数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・412,600株
株主数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27,152名
前回、第22期事業報告書の株主アンケートの集計結果に
ついてご報告いたします。ご協力有難うございました。
41,920
10.16
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 13,928
3.38
株式会社ウイルナウ
12,100
日本証券金融株式会社
10,596
2.93
7,420
1.80
株式会社オージック
6,020
1.46
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
5,662
1.37
ユー・エス・アイ・ジャパン株式会社
5,600
1.36
小川 義水
5,500
1.33
野田 亨一
4,208
1.02
株価の割安感
3%
32%
Q5.
今回の事業報告書について、
どの箇所に興味をお持ちになりましたか?(複数回答あり)
4%
Q2.
当社に今後期待するポイントは?(複数回答あり)
21%
情報提供
71%
利益還元
32%
安定的な経営
44%
5%
事業紹介
38%
営業概況
36%
株主の皆様へ
36%
ワコムナウ
28%
財務データ
25%
ワコムグローバル
24%
金融機関 10.92%
株式数:13,452株
人 数: 54名
株式数:45,070株
人 数: 36名
その他法人 7.98%
証券会社 2.27%
株式数:32,934株
人 数: 243名
株式数:9,366株
人 数: 30名
412,600株
27,152名
下記のどの商品・製品に関心をお持ちですか?(複数回答あり)
Q3.
1位 ペン・センサーコンポーネント(60%)
2位 Intuos(29%)
3位 FAVO(14%)
4位 Cintiq(12%)
個人その他 75.57%
株式数:311,778株
人 数: 26,789名
17
86%
【上位6項目】
その他
外国法人等 3.26%
お願いいたします。
ない
積極的な事業拡大
■ 所有者別株式分布状況
アンケートにつきましても、
ご記入の上ご返信いただけますよう
36%
3%
その他
5位 ECAD(7%)
5位 その他(7%)
※( )内は回答比率
皆 様 からお 寄 せ い た だ い た 貴 重 なご 回 答 は 、経 営 の 参考と
6%
財務内容
2.57
いたしましたアンケートの結果をご紹介いたしました。247名 の
させていただいております。併せて、下記に印刷されております
23%
事業内容
証券会社からの勧誘
山田 正彦
6%
ある
73%
将来性
持株数(株) 議決権比率(%)
惠藤 洋治
8%
Q1.当社の株式を購入された理由は?(複数回答あり)
経営理念
株主名
Q4.
当社の製品を利用したことがありますか?
購入を検討中
収益性
■ 大株主の状況
株主、投資家の皆様とのコミュニケーションを図るために実施
その他、当社に対するご意見・ご希望など
●もっともっと宣伝を要す。すばらしい技術力がありながら、
ワコムの会社名を知らない市民が多すぎる。
●利益に見合った配当政策の検討をお願いする。
●優秀な人材確保に努められ積極的な事業拡大を続け
られることを期待しております。
●地方紙にちょっとした記事の中で山田社長のコメントが
載っておりました。すばらしいと思いました。今後の成長を
祈ります。
●株式分割して100株か500株単位で売買できるように
なれば、もっと参加者が増加すると思うし、早く東証に
上場してもらいたい。
1.当社の株式を購入された理由は何でしょうか。
(複数回答可)
a.将来性 b.収益性 c.経営理念 d.事業内容 e.財務内容 f.株価の割安感 g.証券会社からの勧誘 h.その他( )
(複数回答可)
2.当社に今後希望するポイントは何でしょうか。
a.情報提供 b.利益還元 c.安定的な経営 d.積極的な事業拡大
e.その他( )
3.下記のどの商品・製品に関心をお持ちですか。
(複数回答可)
a.Intuos b. FAVO c.Cintiq d.ペン・センサーコンポーネント e.ECAD f.その他( )
4.当社の製品を利用したことがありますか。
a.ある b.ない c.購入を検討中
「a.ある」および「c.購入を検討中」とお答えいただいた方は、
製品名をお書きください( )
5.今回の事業報告書につきまして、どの箇所に興味をお持ちにな
りましたか。
(複数回答可)
a.ワコムナウ b.株主の皆様へ c.ワコムグローバル d.事業紹介 e.営業概況 f.財務データ g.財務指標 h.コーポレートガバナンス i.会社概要 j.株式の状況 k.アンケート結果 l.その他( )
その他、当社に対するご意見・ご希望があればお願いいたします。
ご協力有難うございました。
証券コード:6727
23
■株主メモ
事
業
年
度
毎事業年度の終了後3ヶ月以内
基
3月31日(その他必要があるときはあらかじめ公告して定めた日)
準
日
剰 余 金 の 配 当
受 領 者 確 定 日
3月31日(中間配当を実施する場合は9月30日)
上場証券取引所
東京証券取引所第一部、ジャスダック証券取引所
証 券 コ ー ド
6727
株主名簿管理人
大阪府大阪市中央区北浜四丁目5番33号
住友信託銀行株式会社
同事務取扱場所
東京都千代田区丸の内一丁目4番4号
住友信託銀行株式会社 証券代行部
郵便はがき
料金受取人払
1 6 4 8 7 2 0
中野坂上局承認
4月1日∼3月31日
定 時 株 主 総 会
( 郵 便 物 送 付 先 ) 〒183-8701
東京都府中市日鋼町1番10
住友信託銀行株式会社 証券代行部
( 電 話 照 会 先 ) 住所変更等用紙のご請求 0120-175-417
その他のご照会 0120-176-417
355
( ホ ー ム ペ ー ジ ) http://www.sumitomotrust.co.jp/STA/retail/
service/daiko/index.html
差出有効期間
平成18年9月
30日まで
●切手不要
東京都中野区本町1-32-2
ハーモニータワー18階
同
取
次
所
住友信託銀行株式会社
本店および全国各支店
株式会社 ワコム
財務本部 IR室
行
ワコムホームページのご案内
最新のワコム情報を発信している
ホームページには、
IR情報はもとより、
最新製品情報、最新使用事例、オン
ラインショップまで、様々な情報を
掲載しています。
http://www.wacom.co.jp/
性 別 男・女 御年齢( ) 歳 株式投資歴
a. 3年未満 b. 3年以上10年未満
株式
会社
〒349-1148 埼玉県北埼玉郡大利根町豊野台二丁目510番地1(本社)
TEL : 0480-78-1211(代表) FAX : 0480-78-1220
c. 10年以上20年未満 d. 20年以上
御職業
古紙配合率100%再生紙を使用しています。
地球環境に配慮した大豆油インキを使用しています。
人とテクノロジーの調和ある発展
事 業 報 告 書
2005.4.1∼2006.3.31
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