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3年生の授業実践 第1章 小学校 3・4年生向け Director ゲーム集 ●授業のねらい エネルギー・ゲームをすることによって、 「身の回りにはたく さんのエネルギーが使われていること」 「電気は発電所から送 られてくること」などを知らせる。 ●授業の準備 ①ホームページ「Directorエネルギーゲーム集」 (TOSSランド/NO.2140204)(http://www.tos-land.net/) ②「エネルギー学習スキルAコース」 ●熱中させる ポイント ゲームと「エネルギー学習スキルAコース」を併用すること で、楽しくエネルギーの学習をすることができる。 授 業 計 画 ・ ・ ・ 第1時限 第2時限 第3時限 第4時限 第5時限 身の回りには、たくさんのエネルギーが使われていることに気づかせる。 「エネルギー学習スキルAコース」(7ページ) エネルギーが使われているものの役割を考えさせる。 「エネルギー学習スキルAコース」(18ページ) 3つの発電所の発電の仕組みやエネルギーのもとを知らせる。 「エネルギー学習スキルAコース」(19ページ) 電気はどこから送られてくるのか考えさせる。 「エネルギー学習スキルAコース」(20ページ) 第1時限から第4時限までに学習した内容を定着させる。 16 ◆◆ ◆◆ ◆◆ 1. 子どもへの 指示 ◆◆ ◆◆ 1時限め エネルギーを探せ! 1 (下の絵を配布して)この絵の中で、エネルギーが使わ れているところはどこですか。赤丸で囲みなさい。 教室のスクリーンに左 ●ホームページ「Directorエネルギーゲーム集」 (以下同様) のゲームを映し出す。子 どもには、左の画面をプリ ントアウトし、配布する。 「エネルギー学習スキルA コース」7ページを印刷し てもよい。 上記のように質問して、 1分後、ヒントを出す。 画面の「ヒント1」にマ ウスをのせると、ポップア ップヒントが表示される。 それを全員で読ませる。 「ヒント5」まで同様に 扱う。 さらに2分間考えさせ る。 2分後、赤丸をつけた数を答えさせる。 赤丸の数を板書し、人数を書いておく。 子どもへの 指示 2 この絵の中でエネルギーが使われているところをクリッ クしなさい。 列指名をし、順番にクリックさせる。クリックすると、「冷蔵庫」「自 動車」などの名前が表れるので、それを読ませてから進める。正しいも のをクリックすると色が着く。 ほかの子どもたちには、いくつ色がついたか「正」 ここで子どもは熱中する の字を書かせながら数えさせる。答えが出つくした このゲームでは、エネルギーが ら、色がついた箇所の合計の数をクリックする。正 使われているところをクリックす しければ正解の画面が表示され、間違うと色が全部 ると色がつき、使われていない場 消える。 所をクリックすると「ブー」と音 最後に感想を書かせ、数名に発表させる。 が鳴り、色が全部消えてしまう。 コンピュータ室での授業が可能ならば、数名で交 こうした反応で子どもたちは熱中 替し、クリックさせるとよい。 する。 17 ◆◆ ◆◆ ◆◆ 2. 子どもへの 指示 ◆◆ ◆◆ 2時限め エネルギーの役割は? 3 (下の絵を配布して)この絵の中で「はこぶ」役割をす るものは何ですか。赤丸で囲みなさい。 コンピュータ室 のスクリーンに左 のゲームを映し出 す。子どもには、 左の画面をプリン トアウトし、配布 する。 「エネルギー学 習スキルAコース」 7ページを印刷し てもよい。 上記の指示をし て、1分後、列指 名をする。答えが 出つくしたら、正 解を告げる。 そのあと、スク リーンを使って、 ゲームの方法を説 明する。 「スタート」をクリックし、役割を表す言葉に関係のある絵を見つけ て、20秒以内に左の四角の中にすべてドラッグする。 子どもへの 指示 4 表示された言葉の役割を表す言葉に関係のある絵を見つ けて、四角の中にすべてドラッグしなさい。 「はこぶ」「ひやす」「あたためる」などの8つの 言葉がランダムに表示される。ランダムに表示され ここで子どもは熱中する 「どのグループが8つの言葉を 全部クリアするか、競争します」 と働きかけると盛り上がる。なお、 全部クリアしたグループには、8 つの言葉以外の仲間分けを考えさ せる。 るので、同じ言葉が続けて出ることもある。制限時 間(20秒)が過ぎるとふり出しにもどる。言葉に合 わない絵を四角に入れると「ブー」と鳴る。 1人で行わせるより、数人のグループを編成し、 答えを探させたほうがよい。操作法を教え合ったり、 簡単な討論が生じたりするからである。その際、コ ンピュータを操作する子どもを毎回交替させない と、特定の子が独占することになる。 18 ◆◆ ◆◆ ◆◆ 3. 子どもへの 問いかけ ◆◆ 3時限め 「いろいろな発電の仕方」パズル ◆◆ 1 たくさんの電気を一度につくるところがあります。何と いうところですか? (発電所) コンピュータ室のスクリ ーンに左のゲームを映し出 す。上記の問いかけをし、 正解を告げる。画面の「タ ービン」の文字にマウスを のせると、「タービン」の 写真が表示される。そこで、 「電気はタービンという大 きなはね車を水の力でぐる ぐる回すことによりつくら れます」と説明する。「発 電の仕組み」のピースで、 「水の動き」を説明する。 次に、「レベル1」をク リ ッ ク す る と 、「 水 」「 石 油・石炭・天然ガス」「ウ ラン」のピースだけがバラ バラになる。そこで、「水力発電所の力のもとは何ですか」と問う。 答えの「水」のピースを元の場所にドラッグすると、「カチッ」という 音とともにピースがはまる。 「火力」「原子力」も同様に行う。 子どもへの 指示 5 レベル2から始めてレベル5までパズルをしなさい。完 成したら「もどす」を押します。パズルが動かなければ 正解です。 数人のグループで行う。1つのピースをはめたら 交替するように指示する。 ここで子どもは熱中する レベル5では、ヘビが登場して 邪魔をする。ヘビに触れるとそろ レベル2、レベル3と進むにつれて、バラバラに なるピースが増える。易から難へ組み立てられてい る。 えたパズルがバラバラになってし レベル5まで終わったグループには、「教室の時 まう。こういったゲーム性を子ど 計を見て、何秒で完成させることができるか競争し もたちは喜ぶ。 なさい」と指示する。 19 ◆◆ ◆◆ ◆◆ 4. 子どもへの 指示 4時限め 「電気の通り道」めいろ 6 ◆◆ ◆◆ 電気はどこから送られてくるのでしょうか。「家庭」か ら送電線を通って「火力発電所」まで赤鉛筆でたどりな さい。 コンピュータ室のス クリーンに左のゲーム を映し出す。子どもに は、左の画面をプリン トアウトし、配布する。 「エネルギー学習スキ ルAコース」20ページ を印刷してもよい。 答え合わせは、スク リーンに提示して次の ように行う。 「電気は、発電所で つくられます」と説明 する。「家庭」からス タートし、通り道を確 認しながら、「柱上変 圧器」「変電所」など の用語の説明を全員で 読む。 子どもへの 指示 7 電気の「エレクトン」ちゃんを、電気の通り道を通って、 お母さんのところ(発電所)に送り届けなさい。 ゲームの方法を説明する。 「スタート」をクリックし、指令「電気の通り道 ここで子どもは熱中する 正確に電気の通り道を通らない と「エレクトン」ちゃんが進まな を通って○○発電所まで行きなさい」を全員で読ま せる。「エレクトン」ちゃんをドラッグして電気の 通り道を進む。 い。制限時間(30秒)が過ぎると 「『エレクトン』ちゃんは、電気の通り道しか進 ふり出しにもどるしかけなので、 めません。送電線からはみ出さないようにします」 子どもは慎重になる。なお、スタ と説明する。 ート場所とゴールの発電所がラン ダムに表示される。 そして、指示された発電所に送り届ける。指令通 りに送り届けると歓声が起こる。「ありがとう」と 表示されることを画面で確認する。 20 ◆◆ ◆◆ ◆◆ 5. 子どもへの 問いかけ ◆◆ ◆◆ 5時限め 地底の迷宮 (コンピュータ室のスクリーンに下のゲームを映し出し) 原子力発電所の仕組みはどちらですか。 2 「ルール」を全員で読む。 「1.わかれ道では正しい答え の道を進みます。2.道から落 ちると前に戻ってしまいます」 「スタート」をクリックする と、上記の問題が表れる。 「右の道に進みますか、左の 道に進みますか」と問い、子ど もたちに挙手させる。5秒後に 画面がスクロールを始める。マ ウスを左右に動かして、主人公 をコントロールする。 「落ちると前に戻ってしまい ます」といって、実際にやって 見せる。 子どもへの 指示 「地底の迷宮」の分かれ道を進み、問題に答えながら、 最終画面を目指しなさい。ゴールしたら先生に知らせな さい。 8 数人のグ ループで行 ここで子どもは熱中する う。操作す 道を踏み外すとマグマに落ち る時は5分 て、少し前に戻ってしまう。「間 ごとに交替 違う」あるいは「マグマに落ちる」 するように と、ランダムな場所に戻り、文字 指示する。 通り「迷宮」となるので、子ども は熱心に取り組む。 最終画面にたどり着いた子には、もう一度やりたいゲームをさせる。 授業の最後に上の最終画面の文を全員で読む。 21