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② 収益力アップで元気な土地利用型農業の展開
② 1 2 収益力アップで元気な土地利用型農業の展開 取組の背景及び対応方法 西部の水田地帯を中心に経営規模の拡大や集落営農の組織化・法人化が進んでいますが、米価下 落や資材等の高騰による土地利用型農業の収益力が低下するとともに、耐用年数を迎える農業水利 施設の更新が課題となっている。 このため、担い手への農地の集積、新品種及び省力・低コスト技術の導入、新規需要米の推進に よる土地利用率の向上など、土地利用型農業の収益力の向上の取組を推進した。 目標と達成状況 項 目 ①担い手への農地の利 用集積 ②農業水利施設の機能 保全計画策定施設数 ③新品種栽培面積 ④新規需要米の作付面 積 3 4 基準年 H21 36.8 % - 施設 405ha (H22) 88 ha H23 38.4 % 37.7 * 1 施設 0 585 ha 637 140 ha 344 H24 40.0 % 36.2 * 2 施設 3 765 ha 1,107 370 ha 476 目標年 H25 H26 H27 41.6 % 43.3 % 45.0 % 36.6 * 41.6 * 44.7 * 3 施設 4 施設 5 施設 3 5 5 945 ha 1,125 ha 1,300 ha 1,210 1,425 1,069 400 ha 430 ha 460 ha 299 467 1,474 ※上段は計画・下段は実績 5カ年の主な成果 収益性の高い水田経営の展開へ向けて「芳賀地域水田経営と ちぎモデル」を策定するとともに担い手農家を対象としたセミ ナーを開催し、経営の大規模化、複合化等を推進した。また、 農地利用集積を図るため、農地中間管理機構の活用促進等を図 り、担い手への農地利用集積は 44.7 %(H.27.3)となった。さら に、農地の集約化のため貸付先を担い手間で調整する「相談シ ート」を考案し、JA耕種部会へ提案した。 集落営農組織は新たに7組織が設立され集落営農の法人化も 6組織でなされた。また、集落営農組織への園芸作物導入を推 進し、ニンジンは2組織、夏秋なすは2組織で栽培を開始した。 農業水利施設の長寿命化による管理コストの抑制については、 真岡市穴川用水及び大前堰地区において、農業水利施設機能保 全計画が5施設で策定された。 水田フル活用を推進するため飼料用米取組の有利性を周知徹 底した結果、作付は 1,364ha に拡大するとともに、マッチング支 援により地域内流通が4件成立した。 飼料用米の作付 残された課題 農地集約の検討(耕種部会) ①土地利用農業の担い手の育成 大規模土地利用型経営体の育成、集落営農の組織化・法人化 ②農業生産基盤の整備 農業水利施設の長寿命化、大区画ほ場整備の推進、農地利用集積の推進 ③土地利用型農家の収益力向上 低コスト化・作業効率化、園芸作物の導入、自給飼料の生産強化・自給率向上