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水産経済学 - NAGASAKI UNIVERSITY

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水産経済学 - NAGASAKI UNIVERSITY
コース
A K
区分
コース科目
水産経済学
科目名
(英語名)
(Fisheries
担当
教官
亀田和彦
(kameyan@)
成績
評価
方法
基準
授業への参加状況、レポート、期末試験
で評価する。日本漁業(政策、経営や労
働、流通などを含む)の概要を説明でき
れば合格(60 点)とする。
単位数
Economics)
標準学年
3年
曜日・校時
金曜日:1校時
学期
前期
講義室等
第1講義室
2単位
質問
D棟(新々館)
受付
2階
時間
教官
研究室
火~金の午後
キーワード 水産政策、漁業の経済と経営の特質(生産、管理、労働など)、水産物流通のしくみ
学習・教育目標
A(○)、E-1(◎)、F(○)
、G(◎)
具
体
的
目
標
日本漁業の概要、水産政策、漁業の経営と労働、水産物の流通を他人に説明できる。(目標A、G)
漁業経営収支から、経営の基本的な性格や特徴を読みとることができる。(目標 E-1、F)
概
要
日本の漁業構成、200カイリ体制下の水産政策、漁家経営の生業的性格と存立基盤、漁業生産力の
動向、中小資本漁業や大資本漁業の経営特質、海外漁業の変質、漁業就業者の構成、漁業労働の特質と
賃金制度、水産加工業の動向、水産物流通の特徴にふれ、漁業の未来を展望する。
「海洋社会科学」分野のうち、経営・経済の面からアプローチする。
計
画
・
内
容
第1回 授業に関する案内(進め方の説明)
第2~3回 日本漁業の動向、水産政策の転換
第4回 漁業経営体の階層構成
第5回 漁業の生産性
第6回 漁家の経済
第7回 漁家の漁業経営
第8回 漁家と漁業権、漁業協同組合
第9回 資本制漁業の経営と経済(中小資本漁業、大資本漁業、漁業制度)
第 10 回 200 カイリ体制のインパクト
第 11 回 漁業の就業構造、食料産業としての立場
第 12 回 水産加工業が直面する課題
第 13 回 水産物流通の概要(1) 現制度の成り立ち
第 14 回 水産物流通の概要(2) 卸売市場制度の機能と特徴
第 15 回 水産物流通が抱える現代的な課題
第 16 回 期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
講義で使用する資料は、必要に応じて、配布する。
参考文献などは適宜紹介する。
備考欄(準備学習等)
「海洋社会科学」など社会科学分野の科目を受講しておくことや、水産関連産業に関する世の中の動き
を知っておくことが望ましい。
ADJ
コース
区分
コース科目
担当
教員
万田敦昌
(manda@)・
NISHIHARA
Gregory
流
科目名
(英語名)
単位数
体
力
学
(Fluid Mechanics)
標準学年
3年
曜日・校時
月曜日:IV 校時
学期
後期
講義室等
第3講義室
2 単位
成績評価 方法:課題発表とレポート(50%),講義への参
方法・
加状況(50%)で評価します
基準 基準:具体的目標の欄を参照してください
教員
研究室
キーワード
水産学部本館 3 階
(A104)
質問
講義後の休み時間、水曜
受付
日の V 校時
時間
水と空気の流れ
学習・教育目標
E-1(◎)、E-4(◎)、G(◎)
具
体
的
目
標
・講義で説明した流体力学のいろいろな概念や流体力学に関連した自然現象を日本語で論理的に説明でき
る(目標 E-1、E-4, G)
以上が達成できていれば合格(60 点)とします.
概
要
大雑把に言うと,流体とは水や空気の総称です。この講義では,流れの生じる仕組みを調べる学問である
流体力学の初歩について説明します.
計
画
・
内
容
1.変化球が曲がる仕組み(マグナス効果)
2.スカラー場とベクトル場
3.木枯らしがピューピューいう仕組み(カルマン渦)
4.勾配ベクトル
5.飛行機が空を飛べる理由(流線曲率の定理・コアンダ効果)
6.圧力傾度
7.粘性
8.運動方程式
9.エネルギー保存則
10.ヨットが前にすすむ仕組み、エンジンのキャブレターの仕組み
11.流量保存と連続の式
12.生物と流体力学
13.課題発表
14.課題発表
15.課題発表
教科書・参考書・教材等
参考書:物理数学:松下貢;裳華房.(図書館にある)
参考書:流体力学:日野幹雄;朝倉書店.(図書館にある)
備考欄(準備学習等)
講義時間中に実験をすることがあるので,濡れたり汚れたりしても良い服装で来てください。
A
コース
区分
担当
教員
D K
コース科目
小井土 隆
koido@
科目名
(英語名)
単位数
海洋計測学
(Science
and Technology of Oceanographic Measurement)
標準学年
3年
曜日・校時
月曜日:Ⅱ校時
学期
後期
講義室等
第4講義室
2 単位
成績 配分:小テスト×1 回(30%)、期末試験
評価
(70%)
方法・ 評価基準:下記具体的目標が達成できて
基準
いれば合格(60 点)とする
キーワード
教員
研究室
本館 3 階西側
の北側
質問
受付 平日の午後 3 時以降
時間
海洋情報,物理量,直接計測
学習・教育目標
C(○),E-1(◎),E-4(◎),G(◎)
具
体
的
目
標
海から取得できる情報の意味を理解し,物理量でそれらの情報を測定したり,表現したりできるように
なる(目標 C)。直接計測に用いる機器の原理を理解し,それらを用いて管理しようとする水産資源(目
標 E-1)や海洋環境(目標 E-4)の特性を調べる素養を身につける。日本語による論理的記述力を養う
(目標 G)。
概
要
海から得られる基本的な情報について概説する。また,それらを測定し,表現する物理量(数と単位)
のうち単位系について解説する。
そして,海洋で行う直接計測について,用いる機器とその原理,および観測点と観測層の基本設定
を述べる。また,それらから得られた情報と水産資源や海洋環境との関連についても解説する。
計
画
・
内
容
第1回
第 2~4 回
序論(海からの情報)
単位系
基本単位
組立単位
第 5~15 回 直接計測
圧力(水深)
水温
塩分
流れ
光
生物など
第 16 回
期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
教科書は用いない。講義で用いる OHP のコピーを希望する学生は申し出てください。
参考書として,
単位のおはなし(日本規格協会,¥1,009),海洋環境測定(恒星社厚生閣,¥3,914),海洋観測指針(日本海
洋学会)など。
備考欄(準備学習等)
興味のあるところは,上記の参考書等で調べてください。
コース
AKH
区分
コ-ス科目
担当
教員
海
科目名
(英語名)
単位数
洋
計
測
器
学
( Marine Instrument )
標準学年
3年
曜日・校時
金曜日:Ⅰ校時
学期
後期
講義室等
第2講義室
2単位
成績
評価
方法
基準
質問
受付
時間
教員
研究室
キーワード
学習・教育目標
具
体
的
目
概
計
標
要
画
・
内
容
教科書・参考書・教材等
備考欄(準備学習等)
A
コース
区分
担当
教員
成績
評価
方法・
基準
C
K
コース科目
山本
尚俊
nao-yama@
水 産 物 市 場 論
科目名
(英語名)
単位数
( Marketing of Marine Food & Products )
期末試験(70%)、課題レポート等(30%)
で評価。水産物の流通特性、卸売市場制
度の特徴と再編動向等について基本的
な説明ができれば合格(60 点)。
キーワード
標準学年
3年
曜日・校時
木曜日:1校時
学期
後期
講義室等
第 3 講義室
2 単位
D 棟(新々館)
2階
教員
研究室
質問
受付
時間
授業の前後
または
木・金曜日の午後
卸売市場法、流通の市場外シフト、制度改正、川下規定、パワーバランス、マーケティング
学習・教育目標
A(○)
具
D(◎)
E-1(◎)
体
目
的
E-3(◎)
G(◎)
標
□ 流通とは何か(概念・役割・諸機能など)を理解し、その社会的役割・意義を説明できる(目標A)。
□ 生鮮食料品流通が制度化された背景や狙い、法制度の要点と改変経過、水産物流通の特徴等を体系的
・論理的に説明できる(目標E-1、E-3、G)
。
□ 卸売市場制度の揺らぎを、川下(小売)主導型流通の成立過程や実態と絡めて説明できる(目標 D)。
□ 川上(漁業・養殖業者等)のマーケティング対応の可能性や課題について考える能力を養う(目標 D)。
概
要
水産物の流通・価格形成・取引の仕組みや変化について解説する。具体的には、生鮮食料品流通の主
軸を成す卸売市場および同制度の歴史的経過を俯瞰しつつ、水産物流通における卸売市場の位置づけ、
制度の特徴と改正経過、卸売市場の業務の変化、制度の揺らぎとその背景等に触れる。
上記の理解には流通論の基礎的な知識も重要となるので、授業の前段で、その総論的な解説も行う。
【関連科目】 海洋社会科学、水産経済学
計
画
・
内
容
各単元の内容は次の通り予定している(ただし、学習状況等に応じて若干の変更を行う場合もある)。
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
第 16 回
イントロダクション(授業の内容・構成・成績評価等)
流通とは何か?①(概念、流通懸隔、流通 4 要素等)
〃
②(直接流通と間接流通、商業機関の介在意義等)
〃
③(商人の行動と論理、市場経済と市場価格)
水産物流通における卸売市場の意義を知る①(中央卸売市場法の制定と骨子)
〃
②(卸売市場法への改変、卸売市場の種類と担い手)
〃
③(卸・仲卸の機能、卸売市場の意義)
水産物卸売市場の動向から流通再編を捉える①(卸売市場の開設整備動向)
〃
②(卸売市場経由率・取扱高)
〃
③(集荷・取引の変化、市場内外の競争激化と対応)
〃
④(卸・仲卸の経営問題)
〃
⑤(卸売市場流通・制度の揺らぎと背景、法改正)
流通を巡る川下の主導性と川上の対応を考える①(量販店の仕入・販売、川下規定の実相等)
〃
②(水産物のマーケティングとブランド化等)
総括と復習
期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
テキストはない。授業は PPT 等を用いて行う。参考書は初回授業時に紹介するが、一部を示せば次の通り。
・秋谷重男/食品流通研究会『卸売市場に未来はあるか』(日本経済新聞社、1996) 1,500 円
・藤島廣二他『食料・農産物流通論』(筑波書房、2009) 2,500 円
備考欄(準備学習等)
各単元の内容は相互に関係するので、予習復習を心掛けて下さい。分からない点は積極的に質問して下さい。
A,J
コース
区分
担当
教員
コース科目
高山 久明
(kyumei@)
科目名
(英語名)
単位数
波 動 工 学
( Wave Motion, Vibration, Acoustic Wave and its Engineering )
標準学年
3年
曜日・校時
火曜日:Ⅱ校時
学期
後期
講義室等
第4講義室
2 単位
出席・課題(15%),試験(85%)。魚探の原
成績
理、資源量推定への計量魚探システムの
評価
運用法および単体魚の標的強度測定に
方法・
関するソナー方程式の説明ができれば
基準
合格(60 点)とする。
キーワード
学習・教育目標
教員
研究室
本館 3F
質問
受付
時間
17 時以降または
メール問合せ
振動,波動,重力波,電磁波,音波,超音波
B(○),C(○),D(○),E-1(◎),G(◎),J(○)
具
体
的
目
標
日常見られる振動、波動現象の観察を通してその物理的意味合いや数式の表現法について理解する。
続いて,これらの現象の利用例,特に超音波の水中伝播を有効利用した波動現象を通して、その基礎的
事項の理解と水産への応用例を学ぶことが目標となる。
・水中音の性質、魚群探知機の原理について説明できる。
(目標 C(○),E-1(◎),J(○))
・資源量推定への計量魚探システムの応用法について概略説明できる。
(目標 B(○),D(○),E-1(◎))
・課題英語文献・試験などを日本語で論理的に記述できるようになる(目標 G(◎))
概
要
音波や振動の基本的性質を学び,日常見られる種々の波動現象を観察し,この現象を簡単な数式を使
って表現するなどにより,その物理的意味合いを理解する。続いてこれらの現象を利用できるようにな
った応用例および水中での超音波技術を用いた水中音響学について学び,ソナー方程式を利用した資源
量解析への技術手法について理解する。
計
画
・
内
容
1 回)波動の科学史、波動現象
2-4 回)物体の振動、音波・音の振動現象、波動現象と物理特性、水中音響学の利用
5-7 回)水中における音の物理特性と取扱い
8-10 回)音響測深機(魚群探知機:echo sounder)の構造と基礎知識
11-12 回)資源量推定技術
13-15 回)波動現象の解析などの応用例
16 回)期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
講義の際に必要な資料は配布する。
◎参考書 初等物理シリーズ 2,振動と波動,培風館
水中音響学,海洋水産資源開発センター,1985
その他,波動関連の書籍
備考欄(準備学習等)
各講義終了時に,各講義の復習用課題と次回講義までに準備すべき必要な課題を指示するので,その指
示に従って、復習と予習を行い準備しておくこと。
A J
コース
区分
担当
教員
基礎科目
藤田伸二
(sfujita@)
科目名
(英語名)
単位数
海
情
報
学
(Processing of Marine Information)
標準学年
3年
曜日・校時
水曜日・Ⅱ校時
学期
後期
講義室等
第1講義室
2単位
成績 小課題と期末試験で評価する。2/3 以上
評価 出席し、情報処理の概念、確率、時系列
方法・ 解析、線形システムの概要が理解できれ
ば合格(60 点)とする。
基準
キーワード
洋
本館 3 階
南側
教員
研究室
質問
受付
時間
月、木~金の
午後3時以降
海洋環境、時系列解析、データ処理、相関関係
B(○)、C(○)、E-1(◎)、G(◎)
学習・教育目標
具
体
的
目
標
○水産業と海洋の資源生物との関係を数量的に理解できるようになる。(目標 B)
○海洋環境や資源生物の変動を統計的手法によって定量化する場合、雑音に埋没した信号をどのように
抽出するかを具体的に理解できるようになる。(目標 C)
○偏りのない実験・調査計画を策定し、様々なデータ処理が理解できるようになる。(目標 E-1)
○水産業と海洋の資源生物との関係を数量的に表現できるようになる。(目標 G)
概
要
海洋環境や資源生物の変動は確率過程であるとの位置づけで、確率論の基礎を中心として、様々な確
率密度関数の特徴を述べると共に、相関関数およびスペクトル解析について解説する。
海洋環境に関する様々な時系列データ、漁獲量調査で得られる資源量データを例にして、その変動に
内在する情報の抽出方法をについて、データ取得の方法も含めた時系列解析の応用例を示す。
計
画
・
内
容
次の順番・内容で講義を進める。ただし、理解の状況に応じて変更する場合もある。
1-2)情報処理の概念と水産業への応用
3)データ処理と確率の基礎
4)確率密度関数と確率分布関数
5-7)様々な確率分布とその特徴
8-9)二項分布から正規分布(離散値から連続値)
10-11)相関関数とスペクトル
12)様々な時系列変動が持つ周期成分
13)線形システムの基礎
14)応答関数と畳み込み積分及び数値フィルター
15)海洋環境の変動に関する測定と解析
16)期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
基本的には下記の教科書を用いて講義を進めるので、購入しておくこと。また、理解度に応じて内容を
変更する場合もあり、必要に応じてプリントを配布する。
教科書:電気・電子・情報工学系テキストシリーズ 18 確率過程:中川正雄・真壁利明共著 培風館
(¥2,700)
参考書:スペクトル解析:日野幹雄著、朝倉書店
相関関数およびスペクトル:磯部孝著 東京大学出版会
データ解析の方法:S.ブラント;古城等訳 みすず書房
等があるが、各自の能力に応じて時系列解析・統計学のテキストを参考にすればよい。
備考欄(準備学習等)
講義に先立ち、シラバスに従って教科書を事前に読んでおくことが望ましい。また、講義内容に関して
十分理解できなかった場合、参考書を読む、あるいは質問するため積極的に教員研究室を訪れることが望
ましい。
A
コース
区分
担当
教員
K
コース科目
小井土 隆
koido@
水族行動学
科目名
(英語名)
単位数
(Ethology of Aquatic Animals)
標準学年
3年
曜日・校時
火曜日:Ⅰ校時
学期
後期
講義室等
第 4 講義室
2 単位
成績 配分:レポート 1 回(25%)、期末試験
評価
(75%)
方法・ 評価基準:下記具体的目標が達成できて
基準
いれば合格(60 点)とする
キーワード
本館 3 階西側
の北側
教員
研究室
質問
受付 平日の午後 3 時以降
時間
水族,漁法,刺激と反応,学習,周期性,防衛
学習・教育目標
D(○),E-1(◎) ,G(◎)
具
体
的
目
標
漁法のうち,間接漁法と定義されるものを理解し,漁業技術により水棲動物がどのように行動を制御
されているかを説明できるようになる(目標 D)。さらに,水棲動物の行動を理解し,それらの資源と
しての利用や保護のために,人間がこれまでに行っている行動制御や今後の可能性を考える素養を身に
つける (目標 E-1)。日本語による論理的記述力を養う(目標 G)。
概
要
水族を資源として利用するために,人間が現在行っている行動制御を述べる。そして,それらの基
本となる水族の行動について,刺激と反応,学習,周期性,および食うことと食われないことを中心に
解説する。
計
画
・
内
容
第1回
序論(位置付け)
第 2~4 回
漁法の分類と行動制御(遮断,威嚇,誘導,陥穽)
第 5~15 回 感覚受容と運動出力(反射,定位運動,方向帝位など)
学習(非連合学習,連合学習,記憶など)
周期的行動(時間感覚,概日リズム,概潮汐リズムなど)
食うことと食われないこと(摂食,逃避など)
第 16 回
期末試験と指導
教科書・参考書・教材等
教科書は用いない。
参考書として,
魚の行動と漁法(恒星社厚生閣),魚群(海洋出版),漁具と魚の行動(恒星社厚生閣)。
他に動物行動関係の書籍。
備考欄(準備学習等)
興味のあるところは,上記の参考書等で調べてください。
A,K
コース
区分
担当
教員
成績
評価
方法
コース科目
松下吉樹
yoshiki@
漁具漁法学
科目名
(英語名)
単位数
(Fishing Gear and Methods)
標準学年
3年
曜日・校時
月曜日:I 校時
学期
後期
講義室等
第2講義室
2単位
期末試験で評価する。2/3 以上出席し,
漁具材料の分類と特徴、網糸,綱,鋼索
教員
類および網地の分類と構造,漁具の構造
研究室
と特性,使用方法が説明できれば合格
(60 点)とする。
キーワード
本館1F
質問
受付
時間
平日午後。
メールも可。
漁具,漁法,繊維,糸,綱,鋼索,網地,強度,弾性,構造
学習・教育目標
E-1(◎),F(○),G(◎)
具
体
的
目
標
漁具を構成する材料の分類,構造,物理的性質,漁具の分類と構造とその使用方法および特性を学び,
論理的に説明・記述できるようになる(目標 E-1,G)。漁具および漁具を構成する材料の性質,その使
用方法を理解し,調査や実験においてこれらを使用する際の摘要範囲を考察できるようになる(目標 F)。
概
要
水産生物を獲得するための道具である漁具の分類方法を示し,漁具を構成する材料の物理的性質の意味
合いと表示方法および試験方法について解説する。そして漁具の特徴に応じて求められる材料の性質と
その範囲,漁具としての構造と使用方法(漁法),漁獲機能について解説する。
計
画
・
内
容
第1回:漁具漁法学の意義と学問的位置づけ
第2回:漁労の要素と漁具の分類
第3回:繊維の定義・分類および合成繊維の特徴(1)
第4回:繊維の定義・分類および合成繊維の特徴(2)
第5回:漁具材料の性質(応力とひずみ)
第6回:漁具材料の性質(弾性率と弾性エネルギー)
第7回:網糸,綱,鋼索類;分類と構造(1)
第8回:網糸,綱,鋼索類;分類と構造(2)
第9回:網地の分類・特徴,目合の表示法
第 10 回:漁具の構造と特性,漁法(1)
第 11 回:漁具の構造と特性,漁法(2)
第 12 回:漁具の構造と特性,漁法(3)
第 13 回:漁具の構造と特性,漁法(4)
第 14 回:漁具の構造と特性,漁法(5)
第 15 回:講義の総括と重要事項の復習
第 16 回:期末考査および指導
教科書・参考書・教材等
教科書は用いず,随時プリントを配布します。
参考書として,
・ 最新漁業技術一般(野村正恒,成山堂)
,
・ 漁具材料(本多勝司,恒星社厚生閣)
その他,講義の中で随時紹介します。
備考欄(準備学習等)
コース
A
区分
担当
教員
K
H
コース科目
池上
国広
海
科目名
(英語名)
単位数
浮
体
運
動
論
(Motions of Floating Body in Waves)
標準学年
3年
学期
後期
曜日・校時 集中、1 回/月、土曜
2単位
配分:授業への出席状況(10%)、レポー
成績
ト 10 回(20%)、期末試験(70%)
評価
基準:期末試験は、運動方程式の概要が説
方法・
明でき、更に運動固有周期の計算ができる
基準
程度を合格点(60 点)とする。
キーワード
洋
講義室等
質問
受付
時間
教員
研究室
授業の前後
海洋浮体、6自由度運動、運動方程式、流体力、復原力、波強制力、海洋波
学習・教育目標
C(○)、E-1(◎)
具
体
的
目
標
海洋浮体は波浪中において 6 自由度の運動をする。ここでは、それらの運動の基本的な概念とその取
り扱い方について学び、説明できるようになる。(目標 C)
また、波浪中における海洋浮体運動の推定法と安全性の確保に関する基本的知識を修得し、応用出来
るようになる。(目標 E-1)
概
要
海上には、波浪や風等の自然外乱が存在し、それらの自然外力によって浮体の運動が励起され、浮体
の安全性と機能は、その運動によって大きく左右される。ここでは、これらの運動を力学的に説明する
ための運動方程式の構成とその解法について解説する。解説は、基礎となる1自由度系の振動のレビュ
ーから始め、最も重要な横揺を対象にした具体的応答計算まで行う。更に、海洋波、不規則波中応答に
も言及する。
計
1回
2回
3回
4回
5回
6回
7回
8回
:
:
:
:
:
:
:
:
画
・
内
座標系と浮体運動の定義
1自由度系の振動方程式 ―自由無抵抗振動―
1自由度系の振動方程式 ―自由抵抗振動―
1自由度系の振動方程式 ―強制振動―
浮体に作用する流体力の概念
浮体運動方程式の構成
横揺運動方程式の係数の計算
横揺運動方程式の係数の計算
容
9回
10回
11回
12回
13回
14回
15回
16回
:
:
:
:
:
:
:
:
横揺運動方程式の係数の計算
横揺運動方程式の係数の計算
横揺運動方程式の係数の計算
横揺の推定 ―無抵抗横揺―
横揺の推定 ―抵抗横揺―
海洋波
不規則波中の浮体運動
期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
テキスト:随時、プリントを配布する。
参考書:元良誠三 監修(1992)改訂版
船体と海洋構造物の運動学、成山堂書店、4000 円
備考欄(準備学習等)
数学、物理等の基礎学力を身に付けておく。
授業の復習を行う。(毎回、復習のためのレポートを課す。)
コース
A
区分
担当
教官
成績
評価
方法
K
コース科目
牧野光琢
漁業法制論
科目名
(英語名)
単位数
(Fisheries Legislation)
標準学年
2年
曜日・校時
学期
前期
講義室等
授業への参加状況(50%)
筆記試験(50%)
キーワード
集中
2単位
質問
受付
時間
教官
研究室
講義終了後
漁業法、水産業協同組合法、資源管理法、水産基本法
学習・教育目標
A(○)、B(○)、E-1(◎)、F(○)
具
体
的
目
標
○漁業法制の内容と特徴を理解する(目標A、B)。
○漁業法制と漁業管理、資源管理、環境保全などとの関連を理解する(目標 E-1)。
○法的思考方法を習得する(目標 F)。
概
要
日本の漁業法制度には、漁業法、水産業協同組合法、資源管理法(海洋生物資源の保存及び管理に関
する法律)、水産基本法などがある。これらの各法律の内容と相互関係を理解するとともに、近年の漁
業法制における取り組みを把握する。「海洋社会科学」など社会科学分野の他の科目を受講することが
望ましい。
計
画
・
内
容
教科書をもちいて、以下の項目を講義する。
1. 講義の「目標」「概要」の解説、教科書、法令集及び主要参考文献の紹介
2. 日本における漁業法制の歴史
3. 第2次世界大戦後の漁業制度改革
4. 漁業法・水産業協同組合法の目的と内容
5. 漁業権・許可の法的性格
6. 漁業管理の具体的事例
7. 漁業権の資源管理型漁業と資源回復計画
8. 資源管理法(水産資源の保存及び管理に関する法律)と TAC
9. 日本の漁業制度の国際的特徴
10.水産基本法の目的と水産基本計画
11.漁業管理と生態系保全(1)
12.漁業管理と生態系保全(2)
13.海洋保護区と漁業
14.知床世界自然遺産における漁業の役割
15.日本漁業の総合的管理と将来
教科書・参考書・教材等
教科書:牧野光琢 (2013) 日本漁業の制度分析:漁業管理と生態系保全、恒星社厚生閣
ABDK
コース
区分
コース科目
担当
教員
山口 敦子
y-atsuko@
成績評
価方
法・基準
水
科目名
(英語名)
単位数
(
学習・教育目標
資
源
Fisheries Biology
学
)
標準学年
3年
曜日・校時
火曜日:Ⅱ校時
学期
前期
講義室等
大講義室
2 単位
レポート(30%)、期末試験(70%)
資源の持続的利用に関する基礎的理論
と資源生物と環境との関わりを理解し
ていれば合格とする。
キーワード
産
教官
研究室
本館 2 階
質問
講義中または講義終
受付
了後が望ましい
時間
系群・生活史・成長・繁殖・分布・回遊・資源量・生態系
B(○),E-1(◎),E-2(◎),E-4(◎),G(◎)
具
体
的
目
標
・水産資源の現状と問題点を学ぶことで、将来水産技術を扱う者としての責任を自覚できる。(目標B)
・水産資源が自身で再生産を行なう生物資源であることを学び、資源の持続的利用に関する基礎的理論を身
につけることができる。(目標E-1)
・資源生物についての知識を深め、各種の生活様式の特徴を説明できる。(目標E-2)
・資源生物と環境との関わりを理解し、生態系全体を視野に入れた保全について意見を述べることが出来る。
(目標E-4)
・レポートを作成することで、日本語による論理的な記述力を身につけることができる。(目標G)
概
要
日本周辺水域の資源は悪化する傾向にあり、日本の漁業生産量は年々減少している。水産資源学とは、水
産資源の生物学的特徴を明らかにし、環境や漁業による影響を調査して適正な漁獲を行い、効率良く資源利
用することを目的としたものである。この講義では、資源の単位となる系群について論じ、生物の成長、再
生産、食性、回遊や移動など生活史の調査・解析方法を解説する。また、日本の主要な資源生物のバラエテ
ィに富んだ生活様式について、最新の情報を取り入れながら各々論述し、資源生物についての理解を深める
と同時に日本の資源の現状や様々な問題点を把握してもらうことを目標とする。
計
画
・
内
容
1.水産資源学の目的、水産資源の特徴、資源のなりたち、系群
2.年齢と成長
3.繁殖
4.食性、分布と回遊
5.資源変動のしくみ、資源量の推定方法
6.漁業対象種の生物学:サメ・エイ類
7.漁業対象種の生物学:マグロ・サバ・カジキ類
8.漁業対象種の生物学:サケ・マス類、
9.漁漁業対象種の生物学:ニシン・イワシ類
10.漁業対象種の生物学:サンマ・トビウオ類、アジ・ブリ類
11.漁業対象種の生物学:タラ類・ヒラメ・カレイ類
12.漁業対象種の生物学:ニベ・グチ類、ウナギ・ハモ類
13.漁業対象種の生物学:タイ類・フグ類
14.日本と世界の漁業生産
15.水産資源・生態系の再生および保全
16.期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
教科書は使用せず、毎回プリントを配布する。主な参考書(図書館での利用が可能)は次のとおり。
1)水産資源学:能勢幸雄・石井丈夫・清水誠著、東京大学出版会
2)水産資源学総論:田中昌一著、恒星社厚生閣
備考欄(準備学習等)
B, J
コース
区分
担当
教員
成績
評価
方法
コース科目
征矢野 清
soyano@
水族生理学
科目名
(英語名)
単位数
( Physiology of Aquatic Animals
標準学年
3年
曜日・校時
月曜日:II 校時
学期
前期
講義室等
第3講義室
2 単位
成績評価の方法:期末試験(100%)
評価基準:下記具体的目標が達成できて
いれば合格(60 点)とする。
キーワード
)
教員
研究室
質問 メールによる質問は
環東シナ海海洋環境
受付 終日、直接質問がある
資源研究センター
時間 場合は指定した時間
細胞・循環・恒常性の維持・神経・内分泌・生殖
教育・教育目標
C(◯)、E-2(◎)、G(◎)
具
体
的
目
標
水生動物の生命活動を理解するためには、これら動物の生理現象を理解しなければならない。本抗議で
は、魚類を中心とする水生生物の生理機能をについて、基礎的な理解を得る事を目標とする。
恒常性の維持がすべての生命活動の基本であることを理解する(目標 C)
細胞およびその集合体である各種器官の役割を理解する(目標 C)
生理変化を引き起こすための情報伝達(ホルモンや神経)について理解する(目標 C)
生殖細胞形成のメカニズムと生殖機構を理解する(目標 C)
生理学的情報に対応できる能力を身につける(目標 E-2)
日本語で理論的に記述できるようになる(目標 G)
概
要
まず、動物生理の基礎となる細胞・器官・循環系などについて解説を行う。また、生体の恒常性維持に関
わる事項について説明する。その上で、生理機能を統御する神経系・内分泌系の役割について論ずる。さら
に、動物の生命活動を学ぶ上で欠くことのできない生殖生理について解説する。
計
画
・
内
容
第 1 回:生理学の基礎 1・・・細胞・器官
第 2 回:生理学の基礎 2・・・物質の輸送・循環系
第 3 回:恒常性の維持
第 4 回:脳の役割と神経
第 5 回:神経伝達のメカニズム
第 6 回:感覚のメカニズム
第 7 回:内分泌の基礎・・・ホルモンとは
第 8 回:ホルモン産生
第 9 回:ホルモンによる調節機構 1
第 10 回:ホルモンによる調節機構 2
第 11 回:生殖機構の基礎
第 12 回:精子形成
第 13 回:卵形成
第 14 回:成熟・産卵の生理
第 15 回:ストレスの生理
第 16 回:期末考査および指導
教科書・参考書・教材等
教科書 「魚類生理学の基礎」会田勝美編、恒星社厚生閣・・・必ず生協で購入すること
参考書 「魚類生理学」板沢靖男・羽生功編、恒星社厚生閣
備考欄(準備学習等)
高等学校で生物を履修していない学生は、高等学校の生物の教科書内容程度を各自学習しておくと良い
コース
区分
担当
教員
成績
評価
方法・
基準
B
C
K
コース科目
金井欣也
(kanai@)
魚
科目名
(英語名)
単位数
学
(Fish Pathology)
2 単位
標準学年
3年
曜日・校時
月曜日:Ⅳ校時
学期
後期
講義室等
第4講義室
期末試験で評価する。魚病発生のメカニ
ズム,魚類生体防御機構の概要,診断・
予防・治療法,主要魚病の概要が説明で
きれば合格(60 点)とする。
キーワード
病
本館 2 階
中央
教員
研究室
質問
受付
時間
月~金の 9~18 時
ウイルス病,細菌病,寄生虫病,水産薬,生体防御,ワクチン
B(○)、E-2(◎)
学習・教育目標
具
体
的
目
標
魚病の発生や治療・予防薬の使用が社会および自然に及ぼす影響を理解し,将来増養殖および魚病対
策に携わる者としての責任を自覚できる能力を身に付ける。(目標;B)
魚介類養殖における魚病発生のメカニズム,魚類の生体防御機構,魚病の予防・治療法および主要魚病
に関する学術的知見を学ぶことによって,魚病を発生させない魚介類飼育法および魚病対処法を見つけ
る思考力を身につけ、応用することができる。(目標;E‐2)
概
要
本講義は総論と各論からなり,総論においては魚病学の目的・特徴・歴史,魚病の種類・診断法・治
療法・予防法,抗菌剤の使用法,魚類の生体防御機構,魚病細菌の特徴・病原性,魚病の発生機序,予
防ワクチンなどを,各論においては代表的な魚病(細菌病・ウイルス病・寄生虫病)の原因,症状、被害,
防除法などを講義する。
本講義を受講する者は生物化学Ⅰ,微生物学,魚類組織学,水質環境学を履修しておくことが望まし
い。本講義は魚介類増殖学および水産飼料学と関連が深い。また,海洋生物科学実験Ⅳのうち病理学に
関する実験の基礎となる。
計
画
・
内
容
次の順番・内容で講義を進める。
1) 総論 (魚病学の目的・特徴・歴史,魚病の種類・診断・治療)
2) 〃 (抗菌剤の使用法・抗菌作用・使用に伴う問題)
3) 〃 (魚類の生体防御機構)
4) 〃 (魚病細菌の特徴・病原性)
5) 〃 (魚病の発生機序・予防,ワクチン)
6-11) 各論 (細菌病)
12-13) 〃 (ウイルス病)
14-15) 〃 (寄生虫病)
16) 期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
教材:適宜プリントを配布する。
参考書:小川和夫・室賀清邦 編(2012)改訂・魚病学概論第二版 恒星社厚生閣,3,990 円
若林久嗣・室賀清邦 編(2004)魚介類の感染症・寄生虫病 恒星社厚生閣,13,125 円
畑井喜司雄・小川和夫 監修(2011)新魚病図鑑第二版 緑書房,16,800 円
これらは中央図書館に収蔵されており,新魚病図鑑を除いて貸出し可能。
備考欄(準備学習等)
前回の授業の復習を行うとともに、配布したプリントに予め目を通しておく。
コース
区分
担当
教員
B
K
コース科目
金井欣也
(kanai@)
魚
科目名
(英語名)
単位数
類
学
標準学年
3年
曜日・校時
月曜日:Ⅰ校時
学期
前期
講義室等
第2講義室
2単位
本館 2 階
中央
質問
受付
時間
月~金の 9~18 時
細胞・組織・器官・器官系・構造と機能・魚類組織各論
E‐2(◎)
学習・教育目標
具
○
○
○
○
○
織
(Fish Histology)
成績
下記の具体的目標のそれぞれについて、重
教員
評価
要事項の大要を説明できれば合格(60 点)
研究室
方法・
とする。
基準
キーワード
組
体
的
目
標
動物細胞の基本構造について説明できる。(目標 E-2)
細胞、組織、器官、器官系について説明できる。(目標 E-2)
組織の4基本形の構造と機能についてその概略を説明できる。(目標E-2)
魚類の主要な器官の構造と機能について説明できる。(目標E-2)
魚類の主要な器官の構造と機能を水中生活への適応との関連において理解する。(目標E-2)
概
要
この講義では、先ず脊椎動物(哺乳動物)の体を構成する細胞・組織の一般構造を述べ、その基礎の
上に魚類の主要な器官の構造と機能およびその多様性を水中生活への適応と系統発生との関連におい
て解説する。また、魚類の器官・組織の病理形態についても言及する。この講義は、海洋生物科学実験
Ⅳと関連が深い。
計
画
・
内
容
第 1 回 はじめに:組織学とは何か、生体の構造、組織と器官、組織学研究法
第 2 回 体組織構成の 3 大要素・・・細胞、細胞間物質、体液
第 3 回 体組織の 4 基本型・・・上皮組織
第 4-5 回 体組織の 4 基本型・・・結合組織
第 6 回 体組織の 4 基本型・・・筋組織
第 7 回 体組織の 4 基本型・・・神経組織
第 8 回 魚類組織各論・・・・・・・皮膚
第 9 回 魚類組織各論・・・・・・・筋肉、骨格系
第10回 魚類組織各論・・・・・・・鰓・循環系
第11-12回 魚類組織各論・・・・・・・消化器系
第13-14回 魚類組織各論・・・・・・・神経系、免疫系、内分泌系、その他
第15回 組織病理
第16回 期末試験及び指導
教科書・参考書・教材等
教材:適宜プリントを配布する。
参考書:小川和明・溝口史郎
組織学(第2版)、文光堂(1993)
日比谷 京(編) 魚類組織図説、講談社サイエンティフィク(1982)
落合 明(編) 魚類解剖学、 緑書房(1987)
これらの書籍は中央図書館の 3 階開架あるいは書庫に収蔵されている。
備考欄(準備学習等)
参考書や配布したプリント等を利用して復習することが望ましい。
コース
区分
B
コース科目
海洋生物科学英語
科目名
(英語名)
(English for Science/TOEIC)
石松 惇
標準学年
3年
曜日・校時
(a-ishima@)
単位数
2 単位
サトイト シリル グレン
学期
前期
講義室等
(satuito@)
石松担当分:
成績
アルク Net Academy2 初中級コース
質問
石松:センター
教員
評価 中間テスト、修了テスト(各 50%)
受付
方法・ サトイト担当分:レポート(50%)、期末試 研究室
サトイト:本館 1 階
時間
基準
験(50%)で評価する。総合評価点が
60%以上を合格とする。
担当
教員
金曜日:2校時
クラス分け後に連絡
石松:E-mail で受け
付けます
サトイト:月、金曜 15 時
以降
科学英語,TOEIC
キーワード
H (◎)
学習・教育目標
具
体
的
目
標
○TOEIC 班(石松担当):TOEIC で 620 点を取れる実力を身につける。
○ 論文講読班(サトイト担当)
:英語論文を講読し、科学英語を理解する力を身につける。
概
要
TOEIC 班:講義室では Reading に重点をおいて、文法事項等を含めて訓練を行うとともに、英語の歌
の聞き取りを通じて、Listening 力も鍛える。情報処理センターの英語学習プログラム(アルク Net
Academy2 初中級コース)も併用して英語力を向上させる。
論文講読班:演習形式で英語論文を読み進める(輪読する)とともに、論文の文法及び内容を解説す
る。また、論文に表示されているグラフ・表を理解するための訓練も行う。さらに、論文の要約を作成
する訓練も行う。
計
画
・
内
容
最初の講義で簡単な英語の試験を行う(辞書持ち込み可)。試験結果および学生の希望に基づきクラ
スを2つに分ける。クラス分けの際には、試験結果上位者の希望が優先される。2回目以降はクラス別
に実施する。
TOEIC 班:毎回講義の前半に Listening の練習を、後半に Reading/英文法の練習・解説を行う。
第 2・3 回:TOEIC の基礎
第 4~10 回:500 点レベルの英語力習得
第 11 回~15 回:620 点レベルを目指した英語力の向上
論文講読班:英語論文を輪読する。論文要約を作成する。
第 2~12 回:英語論文を輪読する。内容の解説も適宜行う。
第 13~15 回:論文の要約作成。各自が作成した要約を訂正しながら解説する。
第 16 回:期末試験及び指導
教科書・参考書・教材等
TOEIC 班:教科書 新 TOEIC テスト 620 点攻略本(改訂版)旺文社、2100 円
教科書を使って講義を進めるので、必ず生協で購入すること。
論文講読班:テキストは使用せず、適宜プリントを配布。
備考欄(準備学習等)
B,K
コース
区分
担当
教員
成績
評価
方法・
基準
コース科目
萩原篤志
(hagiwara@)
水 産 飼 料 学
科目名
(英語名)
単位数
(Fish Feed & Nutrition)
標準学年
3年
曜日・校時
火曜日:Ⅱ校時
学期
後期
講義室等
第1講義室
2単位
成績評価の方法:目標達成度を小課題×
2 回(10%)、期末試験(90%)で評価
し、総合評価点が 60 点以上を合格の基
準とする。
キーワード
学習・教育目標
教員
研究室
総合研究棟
4F
質問
受付
時間
月、火の
午後3時~5時
水産動物・栄養要求・エネルギー代謝・消化吸収・配合飼料・餌料生物
E-2(◎),B(○),G(○),I(○)
具
体
的
目
標
○養魚飼料の原料や設計について過去の経緯を含めて理解すると共に(目標 E-2)、沿岸環境に与える影
響や養殖魚の食品としての安全性に与える影響について考察できる(目標 B)。
○海産仔魚の消化吸収機構を理解し、淡水魚や成魚との違いを説明できる(目標E-2)。
○餌料生物が満たすべき条件を理解すると共に、餌料生物として用いられる種類の基礎的な生物学的特
性を説明できる(目標 E-2)。
○対象魚種による餌料系列の違いを過去の経過を含めて説明できる(目標 E-2)。
○魚類の栄養要求、特に必須脂肪酸、必須アミノ酸について説明できる(目標 E-2)。
○魚類の栄養性疾患についての事例を述べることができる(目標 E-2)。
○魚類のエネルギー代謝の基礎を理解すると共に、養魚飼料の性能を評価する方法について説明できる
(目標 E-2)。
○レポート課題への取組みを通じて、論理的な記述力の向上を図ると共に(目標 G)、自主的に学習す
る力を身に付ける(目標 I)。
概
要
養魚とは、人間が海に代わって生きものを育み、かつ効率的に生産することである。この講義では、魚の
栄養要求について知ると共に、経済活動を行う人間の立場から、どのような飼料が開発され、利用されてい
るかを理解する。
計
画
・
内
容
次の順番・内容で講義を進める。PBL 方式(問題解決型学習)で実施する。
第 1 週:養魚飼料学の現状
第2,3週:配合飼料の原料、設計、給餌
第4~6週:魚類の消化吸収機構:炭水化物、タンパク質、脂質
第7~9週:種苗生産用の初期餌料:餌料生物、餌料系列、微粒子飼料
第 10~12 週:魚類の栄養要求:炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル
第 13~15 週:エネルギー代謝
第 16 週:期末試験
教科書・参考書・教材等
講義の際にガイドラインと資料を配布する。
◎教科書
養殖の餌と水
恒星社厚生閣 2500 円
◎参考書
最新 水産ハンドブック 講談社 8500 円
改訂 魚類の栄養と飼料
恒星社厚生閣 7000 円
養魚飼料
水産学シリーズ 54 恒星社厚生閣 2430 円
新しい養魚飼料 水産学シリーズ 102 恒星社厚生閣 2430 円
備考(準備学習等)
本講義は、魚介類増殖学、海洋生物科学実験ⅡおよびⅢ(萩原・阪倉担当部分)との関係が深い。特に選択
科目の魚介類増殖学を履修しておくこと。また、養殖の餌と水(恒星社厚生閣)と水産ハンドブック(講談
社)の関連箇所を通読して内容を理解しておくこと。
ABDK
コース
区分
基礎科目
Gregory N.
Nishihara
greg@
担当
教員
成績
評価
方法・
基準
科目名
(英語名)
単位数
水産資源解析学
(Analysis of Fisheries Resources Dynamics)
3年
曜日・校時
木曜日:Ⅱ校時
学期
後期
講義室等
A-21
小課題(50 点)と小テスト(50 点)
総合評価点 60 点以上で合格
キーワード
学習・教育目標
教員
研究室
質問
環東シナ海環境資
受付
源研究センター
時間
講義の後
の 1 時間
年齢と成長・資源量評価・個体群動態モデル・R
C (◎), D(◎),F (◎)
具



標準学年
2 単位
体
的
目
標
水産資源評価の基礎的な概念を学ぶ。
(目標 D)
生物の個体群動態モデルを数理的な解析方法とともに理解する。
(目標 C、D、F)
人間活動が水産資源量に及ぼす影響を理解する。
(目標 D)
概
要
本講義では、資源管理に必要な資源流推定や資源量動態の解析手法を学び、統計解析言語(R)
を用いて、自ら数値データの解析を経験する。さらに、個体群生態学の基礎知識を取得することに
より、客観的に資源量変動の情報を理解する。
計
画
・
内
容
(1)水産資源解析の歴史、意義と背景
(2)確率論・統計学の復習
(3~4)年齢・成長等のパラメータ推定
(5~6)成長生残モデル
(7~9)個体群動態モデル
(10~11)物質動態モデル
(12)CPUEとは
(13)水産資源解析における齢構成モデル
(14)余剰生産モデル
(15)個体群動態モデル
教科書・参考書・教材等
【教科書】水産資源解析の基礎。赤嶺達郎。恒星社厚生閣
講義資料としてプリントを配布します。
(ISBN-13: 978-4769910527)
備考欄(準備学習等)
統計解析ソフト(R)はオープンソースなので、無料でパソコンにインストールすることができるが、情
報メディアセンター端末室のパソコンにもインストールされているので利用すること。必要に応じて講
義内容は辺境します。小課題の締め切り後の提出は認めません。さらに、小テスト日を欠席した場合、
その日の小テストの点数は 0 点とします。必要とした場合、講義内容などは変更します。
BDJ
コース
区分
担当
教員
成績
評価
方法
基準
コース科目
桑野和可
(kkuwano@)
科目名
(英語名)
単位数
植
(
学習・教育目標
学
Ⅱ
Plant Science Ⅱ
)
標準学年
3年
曜日・校時
水曜日:Ⅲ校時
学期
後期
講義室等
第3講義室
2単位
下記の具体的目標に沿った基本事項に
ついて説明できることが合格の条件で
あり、レポート(50%)、期末試験(50
%)で採点・評価する。
キーワード
物
教員
研究室
総合研究棟4F
質問
受付
時間
月〜金曜の
15時以降
(他も可)
藻場,磯焼け,生理,生態,養殖,生活環,遺伝
E-2(◎), E-4(◎), F(○), G(◎)
具
体
的
目
標
○ 磯焼けの原因として挙げられている各仮説の有効性と限界性について理解すること。
(目標F)
○ 海藻資源の維持管理、生態系保全、遺伝資源の保護、生産技術などを習得するための基礎知識を
身につける(目標E-2,E-4)
。
○ メンデル遺伝を世代交代と関連させて理解すること。
(目標E-2, E-4)
○ 自分の意見・考えを日本語で論理的に記述できるようになる(目標G)
概
要
海洋環境において海藻が果たしている役割を学ぶとともに、海洋環境をめぐる現在の問題について考
察する。また、海藻の生理・生態・生殖に関する基礎知識を学び、これらの知識が海藻養殖の現場で、ど
のように生かされているか知る。さらに、世代交代を行う生活環においてメンデル遺伝がどのように働
いているか学び、海藻の遺伝学的理解を深める。
計
画
・
内
容
第1〜5回 藻場と磯焼け
・ 藻場や流れ藻の役割
・ 藻場の現状と磯焼け
・ 磯焼けに対するさまざまな仮説
・ 磯焼け対策と課題
第11〜15回 海藻の生活環と遺伝
・ 海藻の生活環
・ 世代交代と染色体の動き
・ 染色体地図の推定
第6〜10回 海藻の成長と環境要因
・ 成長の比較方法
・ ミカエリス・メンテン型の成長曲線
・ 海藻の成長と栄養素
・ 海藻の培養法
第16回
期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
参考書:
藻類の多様性と系統/千原光雄 編/裳華房
海藻資源養殖学/徳田廣・大野正夫・小河久朗 著/緑書房
藻類の生活史集成 第1〜3巻/堀輝三 編/内田老鶴圃
21世紀の海藻資源 生態機構と利用の可能性/大野正夫 編著/緑書房
備考欄(準備学習等)
講義期間中に,自ら選んだ専門書2冊(講義中に参考図書は例示する)を読了し,レポートとしてまと
めることを必須課題とする。このレポートが提出されない場合,単位は認定されない。
BDJ
コース
区分
コース科目
科目名
(英語名)
環境生理学
(Environmental Physiology)
担当
教員
石松 惇
(a-ishima@)
成績
評価
方法
レポート(20%)、期末試験(80%)
単位数
キーワード
標準学年
3年
曜日・校時
木曜日:Ⅱ校時
学期
前期
講義室等
第4講義室
2 単位
質問
教員 環東シナ海環境資
E-mail により受け付
受付
研究室 源研究センター
けます
時間
低酸素環境・高二酸化炭素環境・酸性水
C(○),E-2(◎), E-4(◎)
学習・教育目標
具
体
的
目
標
○水生動物の恒常性維持のための基礎的生理機能(呼吸・循環・酸塩基平衡)について説明できる(目
標 C)。
◎酸素運搬に及ぼす環境変動の影響について説明できる(目標 E-2)
。
◎環境変動が水生生物に与える影響についての専門基礎を習得する(目標 E-4)。
概
要
地球環境問題として重要視されている、貧酸素水塊の出現、二酸化炭素濃度の上昇による海洋酸性化、
温暖化などの現象が魚類の生理に与える影響について論ずる。特に呼吸・血液循環・酸塩基平衡・浸透
圧調節等の恒常性維持機能が、これらの環境変動に直面していかに制御されているかについて考える。
基礎的事項の習得に下記の教科書を使用する。
計
画
・
内
容
第1回:呼吸環境としての水と空気
第2回:水生動物と陸上動物の呼吸器形態と機能の比較
第3・4回:呼吸器による酸素運搬
第5・6回:血液・循環系による酸素運搬
第7回:低酸素環境に対する生理的応答
第8回:大気中酸素濃度の変動が生態系へ与えた影響
第9回:大気中二酸化炭素濃度の上昇と海洋酸性化
第10回:高二酸化炭素環境に対する生理的応答
第11回:海洋酸性化の生物影響(無脊椎動物)
第12回:海洋酸性化の生物影響(脊椎動物)
第13・14回:海洋温暖化の生物影響
第15回:海洋酸性化と温暖化の相乗的影響
第16回:定期試験
教科書・参考書・教材等
教科書:「魚類生理学の基礎」会田勝美編、恒星社厚生閣。3,800 円(「水族生理学」でも使用。必ず生協
で購入すること。特に「水族生理学」を受講しない海洋環境科学コースの学生は注意すること。)
参考書:
「水産海洋ハンドブック」竹内俊郎ほか編、生物研究社。8925 円。
「魚の科学事典」谷内透ほか
編、朝倉書店。20,000 円。
適宜プリントを配布する。
備考欄(準備学習等)
海洋の貧酸素化、海洋酸性化、温暖化については書籍・インターネット等で情報が容易に入手できるの
で、事前に学習しておくこと。
B C K
コース
区分
担当
教員
成績
評価
方法・
基準
コース科目
萩原篤志
(hagiwara@)
阪倉良孝
(sakakura@)
魚
科目名
(英語名)
単位数
学習・教育目標
類
増
殖
学
(Aquaculture and Stock Enhancement)
標準学年
3年
曜日・校時
月曜日:Ⅱ校時
学期
後期
講義室等
第3講義室
2 単位
成績評価方法:目標達成度を、小課題
(10%)と期末試験(90%)で評価
評価基準:総合評価点が 60%以上を合
格とする
キーワード
介
教員
研究室
質問
総合研究棟 4F
受付
水産増殖学研究室
時間
講義後
月・木曜日の
午後3~5時
増殖、養殖、栽培漁業、種苗生産
E-2(◎)
、E-3(◎)
、G(◎)
、一部には B と I にも関連する学習内容
具
体
的
目
標
◯水産増殖、養殖、栽培漁業の概略とそれらの違いを説明できる(目標 E-2、E-3)
◯増養殖の方法と技術の基礎を理解し、説明できる(目標 E-2、E-3)
◯増養殖に関わる問題点と、増養殖技術と遺伝資源の保護・環境保全との関わりについて、現状の知見を文
献調査するとともに、これらに基づく考察ができる(目標 E-2、E-3、B、G、I)
◯生物種ごとに特化した生産技術を説明できる(目標 E-2、E-3)
◯小課題・試験を通して日本語で論理的に記述できるようになる(目標 G)
概
要
漁業生産は「とる漁業」と「つくる漁業」に大別されるが、両者が融合する部分も少なくない。本講義では
「つくる漁業」に重点をおき、その方策と技術について、増養殖の代表種の例を交えながら解説する。自習に
際して理解が深まるよう、専門用語に習熟させる。
過去30年、つくり育てる漁業はめざましい発展を遂げてきた。しかし、その多くは試行錯誤の繰り返しと、
経験や勘の修得に膨大な時間を費やしてきた成果でもあった。その技術発達経過について述べると共に、これ
に伴って生じた問題点を各論とともに指摘する。さらに、これからの水産増殖はどうあるべきかを問い、科学
的な基礎研究に基づいたシステム化の重要性へと展開する。
本講義で得た基礎能力は、海洋生物資源の維持・管理と資源培養技術、遺伝子資源の保護、生態系保全の理
解を深める。
計
画 ・ 内
容
次の順番・内容で講義を進める。問題解決型学習(PBL)を基本にして実施する。
1)増養殖の目的と水産養殖の現状
2)養殖の方法と養魚環境
3)種苗生産、餌料系列、養殖種苗と放流種苗
4-6)各論:介類
7-8)栽培漁業:健苗性と種苗性、放流効果
9-10)放流魚の遺伝的攪乱とその防止のための採卵技術
11-12)各論:魚類(内水面養殖)
13-15)各論:魚類(海面養殖)
16)期末試験および講評・指導
教科書・参考書・教材等
講義資料として毎回プリントを配布する。 以下の本を副教材とする。これらは図書館で閲覧可能であるが、
購入して講義内容の理解と今後の勉学に役立てることを勧める。
最新 水産ハンドブック 講談社 (8500 円)
水産海洋ハンドブック 生物研究社 (8925 円)
水族育成論 隆島史夫著 成山堂書店 (3800 円)
水産学用語辞典 日本水産学会編 恒星社厚生閣 (3605 円)
備考欄(準備学習等)
以下の授業科目との関連が深い
海の生物Ⅰ・Ⅱ、基礎動物学、動物学Ⅰ・Ⅱ
発生学、遺伝学、魚類組織学、水族生理学、魚病学、水産資源学、水産資源解析学
水産飼料学、水質環境学
コース
ACK
区分
コース科目
担当
教員
高谷 智裕
(taka@)
水 産 食 品 衛 生 学 Ⅰ
科目名
(英語名)
単位数
(Food Hygiene I)
標準学年
3年
曜日・校時
月曜日:Ⅱ校時
学期
前期
講義室等
第4講義室
2単位
期末試験で評価を行う(100%)
。
成績評価
細菌性食中毒、食品衛生管理等につい
方法・基準
て理解できれば合格(60 点)
。
キーワード
学習・教育目標
教員
研究室
新館 1 階
質問
受付
時間
授業後又は
午後 5 時以降
食品衛生・細菌性食中毒・ウイルス・衛生管理
E-1(◎),E-3(◎),A(○),B(○),C(○)
具
体
的
目
標
食品衛生の概念を完全に理解できるようにし、食品の生育、生産、製造、流通の各過程から消費者に
摂取されるまでの全段階における食品衛生学的基礎を修得する。(目標 E-1, A, C)
衛生上の危害を防止するために HACCP の概念を修得する。(目標 E-3, B)
概
要
水産食品衛生学Ⅰでは、食品衛生の概念(食品衛生の必要性・定義・概要)について述べ、細菌性食
中毒を中心に解説する。また、食中毒防止の観点から、HACCP(食品の危害分析重要管理点)システム
の役割についても述べる。さらに魚介類喫食による食中毒の原因となっている有毒微細藻類の毒につい
ても講義を行う。
計
画
・
内
容
第 1 回:食品衛生の概念
第 2 回:食中毒の概要・発生状況
第 3~9 回:細菌性食中毒
第 10 回:ノロウイルス
第 11 回:食品と伝染病
第 12 回:食品の腐敗とその防止
第 13・14 回:食品衛生行政と HACCP
第 15 回:微細藻類の毒
第 16 回:期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
参考図書 山中英明・藤井建夫・塩見一雄 著、食品衛生学、恒星社厚生閣(2,625 円)
細貝祐太郎・松本昌雄 監修、食品安全セミナー 食中毒、中央法規(3200 円)
増田邦義・植木幸英 編、栄養科学シリーズ 食品衛生学、講談社サイエンティフィック
(2,600 円)
備考欄(準備学習等)
CK
コース
区分
担当
教員
成績
評価
方法
基準
コース科目
市川 寿
(ichinon@)
食 品 設 計 学
科目名
(英語名)
単位数
(Food Designing and Processing)
標準学年
3年
曜日・校時
水曜日:Ⅱ校時
学期
後期
講義室等
第3講義室
2単位
レポート/討論(20%)と定期試験(80%)
教員
によって評価する。具体的目標の各項目を
達成し、第三者に説明・伝達できる能力を 研究室
身につけていることを基準とする
キーワード
学習・教育目標
新館2階
質問
受付
時間
水曜5校時
食品機能・加工理論・食品設計
E-3(◎),B(○),F(○),I(○)
具
体
的
目
標
食品の機能と特性を理解し、それに基づき食品設計の考え方を学ぶ(E-3)。
食品加工理論の基礎となる事項を習得し、役立てられる(E-3, B, F)。
講義をきっかけとして、自主学習能力を深める(F, I)。
概
要
『食物とは何か』、『食物に求められる機能は何か』など、食の原点を考えた上で、「食品の変質制御
手法」や「品質変換手法」の基本的事項を講述する。さらに、「加工手法の発展」や「食品素材の開発」
などの新たな動向に対応できる能力と、「食品加工から消費までの過程で考慮されるべき環境対策」に
配慮できる能力を養う。
計
画
・
内
容
第 1、2回
食物機能とデザイナーフーズ計画
第 3回
熟成と腐敗、加工
第 4回
水分と品質変換・劣化制御
第 5回
熱と品質変換・劣化制御
第 6回
圧力と品質変換・劣化制御
第 7回
非加熱殺菌
第 8回
パッケージング
第 9, 10 回
乳化、ゲル化,組織化
第11、12 回
機能性食品、ユニバーサルデザイン食品
第13 回
食品製造と環境対策、未利用物の資源化
第 14 回,15 回
(レポートに基づいたディスカッション)
定期試験、指導
教科書・参考書・教材等
食物・栄養科学シリーズ9 食品加工学(葛西隆則著)培風館
Food Processing Handbook 2nd-edition (Ed. by J. G. Brennam), John Wiley & Sons, 2011
水産のバイテクとハイテク− 利用実例と開発指針− (隆島史夫編)成山堂書店
Fish Processing Technology 2nd-edition (Ed. by G. M. Hall) , Blackie A&P, 1997
備考欄(準備学習等)
上記参考書および類似の専門書を利用して自主学習を行って下さい。
図書館に収蔵された専門書を把握しておき、日常的に活用して下さい。
生活の中では、流通販売されている様々な食品と食品関連法規に留意して下さい。
コース
C K
区分
コース科目
担当
教員
井上 徹志
(i-tetsu@)
成績
評価
方法・基
準
食 品 微 生 物 学
科目名
(英語名)
単位数
(Food Microbiology)
標準学年
3年
曜日・校時
金曜日・II 校時
学期
前期
講義室等
第3講義室
2単位
期末テスト(100%)で評価する。発酵食
品に関与する主要な微生物、発酵の概
念の拡張について説明ができれば合
格(60 点)とする。
キーワード
教員
研究室
本館 1 階
質問 講義の前後および月,
火,木,金の
受付
17 時以降
時間
微生物・食品・発酵・腐敗・醸造
E-3(◎),B(○),G(○)
学習・教育目標
具
体
的
目
標
発酵と腐敗の違い、および発酵食品に関わる主要な微生物を理解し、伝統食品に見られる巧みな微生物
利用について説明出来る能力を身につける。(目標 E-3, B, G)
発酵の概念を変えることになった微生物利用の拡大について理解する。(目標 E-3, B)
概
要
微生物には陰と陽の二面性があり、人類は大きな恩恵を受けてきたと同時に生命を脅かされてもき
た。この二面性を食品を通して理解することが本講義の一つの目標である。また人類は微生物の実体を
知る遥か昔から発酵という形で微生物を利用してきた。伝統食品の製造工程には科学的に合理的な微生
物制御の技術があり、これを理解することを目指す。今日、微生物の利用は拡大し続けているが、この
拡大をもたらした研究、工業化例を学び、微生物の恩恵を理解する。食中毒に関する微生物については
食品衛生学 I で補完される。この講義を充分理解するためには微生物学(2 年次)の受講が望まれる。
計
第 1 回
第 2 回
第 3 回
第 4 回
第 5 回
第 6 回
第 7 回
第 8 回
第 9 回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
第 16 回
画
・
内
容
食品微生物学とは
酒類の醸造に関わる微生物と世界の酒
日本酒の醸造と微生物制御
醬油と味噌の製法と微生物
醬油と魚醬
塩辛ペーストと魚醤油
ナレズシの微生物学
ナレズシの変遷とその起源
発酵乳製品
大豆の発酵食品
世界の発酵食品①魚の発酵食品など
世界の発酵食品②酢の醸造など
食中毒と微生物検査法
発酵の概念の拡張と微生物の利用
拡大する微生物の利用
期末試験
教科書・参考書・教材等
教科書は特に指定しない。必要に応じてプリントを配付する。
参考書
食品と微生物(兒玉徹 監修、川本伸一 編著、光琳選書、3150 円)
食品と熟成(石谷孝佑 著編、光琳選書、3150 円)
備考欄(準備学習等)
コース
CJ
区分
コース科目
担当
原 研治(hara@)
教員 吉田 朝美(y-asami@)
成績
評価
方法
生 物 化 学 Ⅱ
科目名
(英語名)
単位数
(Biological Chemistry II)
標準学年
3年
曜日・校時
木曜日:Ⅱ校時
学期
前期
講義室等
第3講義室
2単位
中間試験と期末試験で評価する。2/3 以上出
席し、タンパク質の構造と機能および発現の
しくみとを理解できれば合格(60 点)とする。
教員
研究室
新館 3 階南側
質問
受付
時間
木・金の
午後 4 時以降
タンパク質の構造と機能・生体防御・遺伝子
キーワード
E-3(◎)
,B(○)
学習・教育目標
具 体 的 目 標
○ タンパク質の構造と機能を理解する。
(目標 E-3)
○ 細胞中で生体の持つタンパクの遺伝情報が細胞中でどのようにして発現されるかを理解する。
(目標 E-3)
○ 遺伝子クローニングの基礎と倫理を理解する(目標 E-3, B)
概
要
○ 生体高分子の中で最も多種多様の役割を持っているタンパク質の構造と機能を理解する。
○ 血液凝固反応・酸素傷害の防御・ストレス適応・外敵の侵入から身を守る免疫反応などを学ぶことにより、
環境変化や外傷あるいは外敵から生体を守る生体防御機構を理解する。
○ 細胞中で生体の持つタンパクの遺伝情報が細胞中でどのようにして発現されるかを理解し、さらに
遺伝子クローニングの基礎と倫理を理解する。
○ この講義は、生物化学 I、酵素学、遺伝子工学と関連が深い。
計
「タンパク質と核酸の生化学」
第 1 - 3 回 タンパク質の構造
1)アミノ酸の種類と構造
第 4 - 6 回 酵素の構造と機能
画 ・ 内
2)タンパク質の一次構造
1)酵素の分類と作用
容
3)タンパク質の高次構造
2)酵素と補酵素(ビタミン)
第 7 - 10 回 生体防御タンパク質の構造と機能
1)免疫反応(免疫反応の基礎・抗体の構造・抗体生産細胞・抗体の利用)2)血液凝固反応(血液凝固のカスケード)
3)酸素傷害の防御(スーパーオキシドの生成と消去) 4)ストレス適応、熱ショック適応
第 11 回
第 12,13 回
第 14,15 回
第 16 回
核酸の構造と種類
タンパクの生合成
遺伝子組み替え・遺伝子工学の基礎と倫理
期末試験及び指導
教科書・参考書・教材等
教科書:テキストは「はじめて学ぶ生命科学の基礎」畠山智充・小田達也著 化学同人 を使用
参考書(図書館で利用可能)
:図説生化学 石倉久之著 丸善、細胞の分子生物学(THE CELL)第 3 版 Bruce Albert 等著・中村桂子
等監修 KYOIKUSHA、ヴォート生化学 東京化学同人、ゲノム工学の基礎(野島博著)東京化学同人、
「コア講義生化学」田村隆明著
裳華房
備考欄(準備学習等)
前回の授業の復習を行うとともに、テキストにて予習をしておく。
CJ
コース
区分
担当
教員
成績
評価
方法・
基準
コース科目
小田達也
生物物理化学
科目名
(英語名)
単位数
(Physical Biochemistry)
標準学年
3年
曜日・校時
火曜日・II 校時
学期
前期
講義室等
第3講義室
2単位
授業への参加状況(10%)、期末試験(90%)・
期末試験において明確な文章で設問に対して
的確に回答されており、全体に生物物理化学講
義内容を理解していると判断できれば60点
以上と判断する。
キーワード
学習・教育目標
教員
研究室
新館4階
質問
受付
時間
授業の前後
細胞構造、
・生体成分・生体高分子化学・生体反応
B (○), E-2(○),
具
体
的
目
E-3 (◎)
標
多くの生体反応あるいは生命現象は非常に複雑で、多数の反応系が統合されて営まれている。この複雑な
生命の営みを理解するためには、関与する反応を分子レベルで解き明かす必要がある(目標 E-3)。そこで、
本講義では、生体内の反応に関与する物質及びその反応様式を物理化学的に理解する上で必要な基礎的知
識を取得することを目標とする(目標 E-3, B)。
概
要
海洋生物をはじめ、多くの動植物の種々の生体反応や生命現象を分子レベルで理解を深める際に必要とな
る基礎的知識について主に講述する。特に、生体反応を司るせいた高分子である、蛋白質、核酸、多糖類
等の生化学的及び物理化学的諸性質について、それらの構造及び機能的側面について解説すると共に、そ
れらの構成単位分子についても詳細に解説する。また、生命科学に関する最近のトピックのいくつかを取
り上げ、解説すると共に、それらの研究に関する方法論についても講述する。
計
画
・
内
容
第1回目:生体構成分子の基礎
第 2 回目:生命反応の媒体である水の性質
第 3 回目:生物の基本単位である細胞の構造と機能— I
第 4 回目:生物の基本単位である細胞の構造と機能— II
第 5 回目:生体高分子(蛋白質)の構造と性質— I
第 6 回目:生体高分子(蛋白質)の構造と性質— II
第 7 回目:生体高分子(蛋白質)の構造と性質— III
第 8 回目:生体高分子(核酸)の構造と性質— I
第 9 回目:生体高分子(核酸)の構造と性質— II
第10 回目:生体高分子(核酸)の構造と性質— III
第11 回目:生体高分子(多糖類)の構造と性質— I
第12 回目:生体高分子(多糖類)の構造と性質— II
第13 回目:生体高分子(多糖類)の構造と性質— III
第14回目:生体高分子(脂質)の構造と性質— I
第15 回目:生体高分子(脂質)の構造と性質— II
第16 回目:定期試験
教科書・参考書・教材等
Lehninger, Nelson, Cox 著 新生化学 (参考書)
J. D. Watoson 著 Molecular Biology of the Gene (参考書)
備考欄(準備学習等)
C J
コース
区分
担当
教員
コース科目
松林 法寛
(norihiro@)
コ ロ イ ド 化 学
科目名
(英語名)
単位数
( Colloid Chemistry )
標準学年
3年
曜日・校時
金曜日:Ⅰ校時
学期
前期
講義室等
第3講義室
2単位
成績
期末試験(100%)、分子集合体の性質と身
評価
の回りの減少の関連性の理解の程度を
方法・
合否の基準とする。
基準
キーワード
教員
研究室
実習棟4階
南側
質問 金曜 13:00-17:00 が望
受付 ましいが、随時受け付
ける
時間
コロイド分散系・表面・界面活性剤・エマルション・乳化・ゲル・ゾル
学習・教育目標
E-3(◎),C(○)
具
体
的
目
標
自然界や生体内はコロイド分散系として捉えられることから、その現象を理解するには表面が関与する
コロイド分散系への理解が必要となる。食品を含む多くの工業製品もまたコロイド的性質をその機能と
して備えている。
本講義は、コロイドの特徴を学習することにより(目標 C)、自然現象や、工業製品の機能や物性を分
子レベルで理解・推測できるようなることを目標とする(目標 E-3)。
概
要
表面の性質(境界面における分子の挙動)がマクロな現象に結びつく系をコロイドと定義している。
身の回りの目に見える多くの現象を目に見えない分子の働きから推察することは表面での分子の働き
を観察して初めて可能になる。分子が表面で具体的のどのように挙動し、膜、結晶、エマルション、ゲ
ルなどの性質を左右しているのか、身の回りの現象や系の特徴と関連づけて体系的に説明する。
計
画
・
内
容
① コロイドとは何か。コロイドの定義、歴史的背景、具体例。
② コロイド分散系(分類、光学的性質、電気的性質)
③ コロイド分散系の安定性、安定性の定義
④ いろいろな界面現象(界面張力) ⑤ いろいろな界面現象(界面活性剤)
⑥ 乳化とエマルション(製法、性質) ⑦ 乳化とエマルション(安定性)
⑧ 吸着(固体表面)
⑨吸着(液体表面)
⑩ 薄膜(不溶性単分子膜、二分子膜) ⑪ ぬれ、接着
⑫ あわ(あわの性質、消泡、あわの利用) ⑬ 気体コロイド
⑭ ゾル、ゲル、ゼリー(状態、構造、性質)⑮ 質問・討論
⑯ 期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
教科書:入門コロイドと界面の科学(鈴木四朗・近藤保著、三共出版、2500円+税)
参考書:表面状態とコロイド状態(中垣正幸、東京化学同人)、生活の界面化学(近藤保・鈴木四朗
共著、三共出版)、コロイド化学の基礎(D. H. Everett著、関集贈監訳、化学同人)を参照してください
備考欄(準備学習等)
答案を返却の案内を試験終了約1週間で掲示しますので、必ず受け取って参考にしてください。
欠席すると流れがわからなくなるので注意すること。
C,J
コース
区分
担当
教員
コース科目
橘
勝 康
(orenge@)
栄
科目名
(英語名)
単位数
化
学
( Nutritional Chemistry
)
標準学年
3年
曜日・校時
水曜日:Ⅱ校時
学期
前期
講義室等
第2講義室
2 単位
成績 期末試験(100%)
評価 期末試験では各種栄養素の栄養化学的特
方法・ 性と栄養価評価方法等の概要を説明でき
基準 れば合格(60 点)とする。
キーワード
養
教員
新々館3階
研究室
質問 授業の前後が望ましい
受付 が金曜日 17 時から 17
時間 時 40 分まででも良い
栄養価・タンパク質・脂質・糖質・無機質・ビタミン
学習・教育目標
E-3(◎),B(○), F(○)
具
体
的
目
標
食品に含まれる各種栄養素を我々が摂取する場合の栄養効果、栄養素個々を摂取する場合の栄養効果
を理解し、各種食品・各種栄養素を食べることの意義を理解する。(目標 E-3,B,F)
概
要
栄養の問題を口から入れる食べ物の側面から取扱い、タンパク質・脂質・糖質・無機質・ビタミン等
の各栄養素の栄養効果について講義する。なお、講義に当たってはテキストを配布する。
本講義を受講する前に(生物化学Ⅰ)、(生物化学Ⅱ)の履修が望まれる。 また、本講義は後期開講
の(栄養生理学)と関連が深い。
計
画
・
内
容
第1回目~第 15 回目は 70 分間の講義形式と 20 分間のディベート形式で行う。
第 1 回 栄養価値の概念
第 2 回 食品の栄養価値の判定方法:分析価、熱量価
第 3 回 食品の栄養価値の判定方法:生物価、消化吸収率
第 4 回 食品の栄養価値の判定方法:総合栄養価、経済栄養価
第 5 回 食品分析表のあり方と使用法及びその問題点
第 6 回 タンパク質の栄養価値:食品のタンパク質含有量、タンパク質の生物価判定法(窒素出納法)
第 7 回 タンパク質の栄養価値:体重測定法、体部分タンパク質、尿中タンパク質関連物質による方法
第 8 回 タンパク質の栄養価値:化学分析による方法、アミノ酸タンパク質の補足効果
第 9 回 タンパク質の栄養価値:タンパク質と他の栄養素との関係
第 10 回 糖質の栄養価値:エネルギー源としての価値、価値判定方法、エネルギー源以外の価値
第 11 回 糖質の栄養価値:消化吸収、過剰摂取、ビタミンとの関係、脂質との関係、腸内細菌との関係
第 12 回 脂質の栄養価値:食品の脂質含有量、生物価、生理的価値、脂質の変化と栄養価値
第 13 回 脂質の栄養価値:他の栄養素との関係、消化吸収 無機質の栄養:マクロミネラルの生理と代謝
第 14 回 無機質の栄養価値:微量無機質の生理と代謝
第 15 回 ビタミンの栄養化学
第 16 回 期末考査
教科書・参考書・教材等
食と栄養学の社会史、高木和男、丸善・栄養化学概論、芦田 淳、養賢堂・栄養学史、島薗順雄、朝倉書
店・四訂日本食品成分表、科学技術庁資源調査会編、医歯薬出版 他数社・栄養学20章、吉川春寿、東京
大学出版会
備考欄(準備学習等)
コース
CJ
区分
コース科目
担当
教員
成績
評価
方法
石橋郁人
(fumito@)
海 洋 天 然 物 化 学
科目名
(英語名)
単位数
(Marine Natural Product Chemistry)
標準学年
3年
曜日・校時
水曜日:Ⅰ校時
学期
前期
講義室等
第3講義室
2単位
期末試験で評価する。2/3 以上出席し、
官能基を持つ有機化合物の性質、名称、
教員
反応形式、反応機構、二次代謝産物の主
研究室
要な生合成経路を理解していると判断
できれば合格(60 点)とする。
新新館1階
質問
授業の前後が好まし
受付
い
時間
キーワード 有機反応・天然有機化合物・海洋天然物・二次代謝産物・生理活性物質・生合成
学習・教育目標
E-3(◎),B(○),C(○),F(○)
具
体
的
目
標
天然物化学を学ぶ上で必要な有機化学に関する基礎知識を習得すること(目標 E-3, C)
天然の有機化合物(天然物)の分類,生体内での合成経路(生合成)などの天然物化学の基礎の修得(目
標 E-3, B, F)
概
要
本講では,天然物化学を学ぶ上で必要な,アルコール,アミン,カルボニル化合物等の官能基を持つ
代表的な有機化合物の構造,性質,反応等について学び,その後,天然物の主要な生合成経路とそれに
より作られる生理活性天然物を、海洋の天然物を中心に紹介する。
関連する科目:有機化学
計
画
・
内
容
第1回:天然物化学とは
第2,3回:ハロゲン化アルキル(構造,求核置換反応,天然物合成の中間体としてのハロゲン化アル
キル)
第4,5回:アルコールとフェノール(構造,性質,反応,天然のアルコールとフェノール)
第6,7回:エーテルとエポキシド(構造,性質,反応,天然のエーテルとエポキシド)
第8,9回:アルデヒドとケトン(構造,性質、カルボニル基への求核付加反応,天然のアルデヒドと
ケトン)
第 10,11 回:カルボン酸と誘導体(構造,性質,反応,天然のカルボン酸とその誘導体)
第 12,13 回:アミン(構造,性質,反応,アルカロイド)
第 14 回:主要生合成経路と生理活性天然物(酢酸− マロン酸経路と脂質・ポリケチド,メバロン酸経
路とテルペノイド,シキミ酸経路と芳香族化合物,アルカロイド)
第 15 回:試験および指導
教科書・参考書・教材等
講義資料として適宜プリントを配布する。また,内容に応じた例題を課す。
以下に天然物化学に関する参考書を記す。これらを副読本とすることが望ましい。これらは図書館で閲
覧が可能である。
「天然物化学」 K.G.B. トーセル 著,講談社;「海洋生物のケミカルシグナル」 北川 勲,伏谷伸
宏 編,講談社;「科学で探る海洋生物の謎」(科学増刊 121) 安元 健 編,化学同人
コース
CJ
区分
コース科目
担当
教員
成績
評価
方法
基準
山口 健一
(kenichi@)
酵
科目名
(英語名)
単位数
学習・教育目標
学
(Enzymology)
標準学年
3年
曜日・校時
月曜日:Ⅰ校時
学期
後期
講義室等
第3講義室
2単位
期末試験で評価する。2/3 以上出席し、
教員
酵素の基本構造、酵素の特性、酵素反応
機構、酵素分離法、酵素利用法の概要が 研究室
説明できれば合格(60 点)とする。
キーワード
素
新館4階
質問 月・火曜 17 時以降
受付
または
時間 メール問い合わせ
酵素の分類・酵素の構造・酵素反応・基質特異性・酵素工学・バイオサイエンス
E-3(◎),D(○),I(○),J(○)
具
体
的
目
標
・酵素の基本的構造、基質認識および触媒機構を理解する。(目標 E-3, D, I, J)
・働きの異なる各種酵素の本質を理解し、応用性について考察する。(目標 E-3, D, I, J)
概
要
常温、常圧下で起こる多くの規則正しい生化学反応は、有機触媒としての酵素なくしては考えられない。
また酵素は、食品の品質保持や食品・医薬品など多くの工業製品の効率的生産、バイオテクノロジーに深く
関わっている極めて重要な物質の一つである。本講義では、酵素に関する基本的事項、特に酵素の構造およ
び酵素研究法について概説する。続いて、酵素が高い触媒効率と特異性を有する仕組みや生体内での酵素の
役割について幾つかの例を挙げながら解説し、酵素が如何に食品などの品質、製造、いろいろな分野の工業、
バイオサイエンスに活用されているかを講述する。
計
画
・
内
容
第1・2・3回:酵素研究の歴史/酵素の生合成
第4・5・6回:酵素の分類/酵素の精製法とタンパク質化学的解析
第7・8・9回:酵素活性/酵素反応速度論
第10・11・12回:酵素反応機構/酵素と代謝調節
第13・14・15回:酵素の利用
第16回:定期試験および指導
教科書・参考書・教材等
教科書は用いない。必要に応じてプリントを配付する。
<参考図書>
はじめて学ぶ生命科学の基礎 畠山智充・小田達也編著(化学同人)
レーニンジャーの新生化学 第4版(* 山科郁男監修、廣川書店 上巻・下巻)
タンパク質をつくる ---抽出・精製と合成(長谷俊治・高尾敏文・高木淳一編、化学同人)
タンパク質をみる ---構造と挙動(長谷俊治・高尾敏文・高木淳一編、化学同人)
タンパク質のはたらきを知る ---分子機能と生体作用(長谷俊治・高尾敏文・高木淳一編、化学同人)
酵素(船津勝編、講談社)
酵素工学(* 野本正雄著、学会出版センター)
コース
C J
区分
コース科目
担当教員
谷山茂人
(tshigeto@)
成績評価
方法・基準
栄 養 生 理 学
科目名
(英語名)
単位数
(Nutritional Physiology)
期末試験(100%)
期末試験では、栄養感覚、消化吸収、
エネルギー代謝、栄養所要量等の概要
を説明できれば合格(60 点)とする。
キーワード
学習・教育目標
標準学年
3年
曜日・校時
金曜日・Ⅱ校時
学期
後期
講義室等
第4講義室
2単位
教員
研究室
新新館 3 階
質問
授業の前後が望ま
受付
しい
時間
栄養感覚・消化吸収・エネルギー代謝・栄養所要量
E-3(◎)
G(○)
I(○)
具 体 的 目 標
人が食べ物を取り入れる生体の側面から思考する能力を身につける。(目標 E-3,G,I)生体の栄養生理
学的面を理解する。(目標 E-3)
概 要
栄養の問題について食べ物を取り入れる生体の側面から取り扱い、栄養感覚・消化吸収・エネルギー
代謝・栄養所要量について講義する。この講義は栄養化学に関連が深い。講義ではプリントを配布する
とともに、適宜パワーポイント等を用いる。 本講義は、前期開講の(栄養化学)と関連が深いため、
その履修が望まれる。
計 画・内 容
第1回目~第 15 回目は 70 分間の講義形式と 20 分間のディベート形式で行う。
第 1回:栄養生理学の概念・栄養生理学に関連する学問分野・栄養の定義
第 2回:栄養感覚
①末梢感覚 ②内臓感覚 ③食物摂取本能
第 3回:消化吸収
①消化器官 ②消化系臓器の構造機能
第 4回:消化吸収
③消化器官の生理
第 5回:消化吸収
④消化液の分泌
第 6回:消化吸収
⑤消化系の運動
第 7回:消化吸収
⑥消化作用 ⑦吸収
第 8回:エネルギー代謝
①エネルギー単位 ②新陳代謝 ③エネルギーの出納
第 9回:エネルギー代謝
④エネルギー代謝 ⑤基礎代謝
第 10 回:エネルギー代謝
⑥保持代謝
第 11 回:エネルギー代謝
⑦労作代謝
第 12 回:栄養所要量
①概念 ②日本人の標準体位
第 13 回:栄養所要量
③日本人の栄養所要量・エネルギー所要量
第 14 回:栄養所要量
④タンパク質所要量
第 15 回:栄養所要量
⑤脂質及び糖質、無機質、ビタミンの所要量
第 16 回:期末考査
教科書・参考書・教材等
教科書:特に指定しない
配布するプリントや上記講義内容に関する出版物に目を通しておいてほしい。
C
コース
区分
J
コース科目
担当
教員
分 子 生 物 学
科目名
(英語名)
単位数
(Molecular Biology)
標準学年
3年
曜日・校時
木曜日・II 校時
学期
後期
講義室等
第1講義室
2 単位
成績
評価
方法
質問
受付
時間
教員
研究室
キーワード
学習・教育目標
具
体
的
目
概
計
標
要
画
・
内
容
教科書・参考書・教材等
備考欄(準備学習等)
C
コース
区分
担当
教員
K
コース科目
荒川 修
(arakawa@)
水 産 食 品 衛 生 学 Ⅱ
科目名
(英語名)
単位数
(Food Hygiene Ⅱ)
標準学年
3年
曜日・校時
火曜日:2校時
学期
後期
講義室等
第3講義室
2単位
期末試験で評価する。2/3 以上出席し,
成績
食品の安全性に関する諸問題の概要,特
評価
教員
に自然毒等による食中毒への対応や食
方法・
研究室
品添加物の安全性評価の概要が説明で
基準
きれば合格(60 点)とする。
キーワード
学習・教育目標
質問
D4(D 棟 1 階) 受付
時間
月~金の 9~17 時
食中毒・自然毒・化学分析・作用機序・食品添加物
E-3(◎),A(○),B(○),G(○),I(○)
具
体
的
目
標
○食品中の化学物質による急性健康障害(食中毒)および慢性健康障害について評価し,食品の安全性
問題を正しく認識することができるようになる(目標 E-3,B)。
○自然毒や環境汚染物質,食品添加物について,その種類,分布,分析法,ヒトに対する作用や安全性
の評価などを正しく理解し,説明できるようになる(目標 E-3,A,G,I)。
概
要
食品衛生上問題となる食中毒および慢性健康障害の概念,分類,発生状況等について概説するととも
に,それらの原因となり得る化学物質,すなわち自然毒,食品もしくは環境を汚染する有害金属や有機
化合物,食品添加物を対象に,種類,分布,分析法,ヒトに対する作用や安全性の評価などについて講
述する。
計
画
・
内
容
以下のような順番・内容で講義を進める。
1)
食中毒の概念,分類,発生状況など
2)
食品等汚染物質(有害金属,有害有機化合物,内分泌攪乱物質など)
3, 4)
自然毒 ① フグ毒
5, 6)
〃
② 貝毒(麻痺性貝毒,記憶喪失性貝毒,下痢性貝毒,神経性貝毒)
7, 8)
〃
③ その他の魚介毒(シガテラ,アオブダイ毒,テトラミンなど)
9-11)
〃
④ 作用機序と分析法(マウス毒性試験,HPLC 分析,ELISA など)
12)
問題演習と解説
13-15) 食品添加物(種類,安全性の評価など)
16)
期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
講義資料として,適宜プリントを配布する。以下の本を参考図書とする。
食品安全性セミナー1 食中毒 細貝祐太郎・松本昌雄 監修 中央法規(¥3,200)
フグはなぜ毒をもつのか 野口玉雄 著 日本放送出版協会(¥850)
海洋動物の毒 塩見一雄・長島裕二 著 成山堂書店(¥2,800)
食品衛生学 山中英明・藤井建夫・塩見一雄 著 恒星社厚生閣(¥2,500)
備考(準備学習等)
上欄の参考書を事前に読んでおくこと。特に自然毒に関連した部分については,要点をまとめておく。
ACK
コース
区分
担当
教員
成績
評価
方法
基準
コース科目
食品低温保存学
科目名
(英語名)
濱田 友貴
(yuhamada@)
単位数
(Refrigeration Science)
標準学年
3年
曜日・校時
水曜日:Ⅲ校時
学期
後期
講義室等
第4講義室
2 単位
期末試験(100%)で評価する。食品の
冷凍・冷蔵について原理、メカニズム、
低温変性について理解し、説明できれば
合格(60 点)。再試は行わない
キーワード
学習・教育目標
教員
研究室
新館 2 階
質問
受付
時間
講義後
冷凍機・冷凍食品・コールドチェーン・冷媒・モリエル線図
A(○),B(○),D(○),E-1(◎),E-3(◎)
具
体
的
目
標
冷凍冷蔵保存学の原理およびその背景が理解でき(目標 A, B, D)、食品の冷蔵および冷凍貯蔵中におけ
る物理的・化学的変化を説明できるようになる。(目標 D, E-3)
冷凍冷蔵技術を利用した食品生産および加工法等を説明できるようになる。(目標 E-1, E-3)
概
要
冷凍冷蔵に関する基本原理および現在までの冷凍食品およびその技術の発展について講述する。ま
た、食品の品質を保持したまま冷凍冷蔵保存するための処理方法やそのメカニズム、また冷凍冷蔵保存に
よる食品中の化学的・物理的変性に関して解説する。
計
画
・
内
容
1-2 回目:食品の表示
3-5 回目: 水産物の保存(加工食品の原理)
6-7 回目:凍冷蔵に関する基本原理および冷凍史、冷凍食品の加工基準冷凍食品の前処理・解凍
8-9 回目:冷凍曲線・氷結晶の成長、パーシャルフリージング
10-12 回目:低温変性(低温貯蔵による食品の物理・化学的変化)、冷凍食品の統計データ
13 回目:低温発生のメカニズム(潜熱、冷凍方法の類別)、冷媒の種類(冷媒と冷凍機)
14-15 回目:モリエル線図
16 回目:期末考査および指導
教科書・参考書・教材等
食品保蔵学 改訂版(野中順三九・小泉千秋・大島敏明 著、恒星社厚生閣)
水産食品学(須山三千三・鴻巣章二 編、恒星社厚生閣)
食品冷凍技術(社団法人 日本冷凍空調学会)
備考欄(準備学習等)
これまで学習してきた食品化学や生化学の復習をしておくこと。
BCJ
コース
区分
担当
教員
成績
評価
方法
基準
コース科目
長 富 潔
(osatomi@)
遺 伝 子 工 学
科目名
(英語名)
単位数
(Genetic Engineering)
標準学年
3年
曜日・校時
金曜日:Ⅰ校時
学期
後期
講義室等
第3講義室
単位
期末試験(50%)とレポート(50%)で評価
する。2/3 以上出席し、DNA と RNA の
構造・機能の違い、遺伝子解析技術の原
理と基本的概念が理解できれば合格(60
点)とする。
キーワード
学習・教育目標
教員
研究室
実習棟 3 階南側
質問
受付
時間
講義後
午後 5 時以降
遺伝子クローニング・塩基配列決定法・遺伝情報導入・遺伝子発現
E-2(◎),E-3(◎),B(○),G(○),I(○)
具
体
的
目
標
近年になって確立された組換え DNA 実験技術ないし遺伝子工学という技術の生み出された背景と状況、
更には将来の展望を理解する。
概
要
遺伝子工学を理解するために最低限必要とされる分子生物学的知識を教授し、遺伝子工学の基礎概念
を理解させる。遺伝子工学の基礎技術を簡潔にまとめて解説し、遺伝子工学から派生し、近年急速に進
展してきた新しい技術や方法論についても概説する(目標 E-2,E-3)。更に、これらの技術が生命現象の理
解にどのように貢献し、また医療や農水産業などの分野での応用にいかされているかを紹介する(目標
B) 。これらの教育を通して課題を与え、学生の自主的勉学意欲を育成する(目標 G,I)。プリントを適宜
配布。Power point を使用する。 この講義は生物化学Ⅰ・Ⅱ、遺伝学と関連が深いのでこれらの科目を
履修していることが望ましい。
計
画
・
内
容
第1回:遺伝子工学開発の歴史
第2回:分子生物学の基礎 — 1
核酸の構造, 遺伝子の発現
第3回:
〃
— 2
DNA の複製
第4回:
〃
— 3
転写・翻訳
第5回:
〃
— 4
遺伝子の発現調節
第6回:遺伝子工学の原理と基礎概念 — 1
遺伝子操作を彩る酵素群
第7回:
〃
— 2
プラスミドとファージ
第8回:
〃
— 3
宿主と形質転換
第9回:組換え DNA 実験技術の実際 — 1
遺伝子解析の基礎技術
第10回:
〃
— 2
遺伝子のライブラリーとクローニング
第11回:
〃
— 3
遺伝子発現
第12回:
〃
— 4
遺伝子と遺伝子産物の機能解析
第13-14回:組換え DNA 実験技術の応用 — 1
第15回:
〃
— 2 ※ ディベート形式の討論を含む
第16回:期末試験及び指導
教科書・参考書・教材等
教科書:講義の際に資料を配付する。
参考書:ゲノム工学の基礎(野島 博 著; 東京化学同人)分子生物学の基礎(川喜田正夫 訳;東京化学同人)
Molecular Biology of the Gene (J. D. Watoson 著)
Molecular Cloning (J. Sambrook, E. F. Fritsch, T. Maniatis 著)、その他多数あり。
これらは中央図書館に所蔵されており、閲覧が可能である。何か1冊は購入して講義内容の理解と
関連分野の勉学に役立てること。
備考欄(準備学習等)
前回の授業の復習を行うと共に、配布したプリントを予め目を通しておく。
コース
区分
A B D J
コース科目
生物海洋学
科目名
(英語名)
(Biological Oceanography)
和田 実
標準学年
担当 (miwada@)
単位数
2 単位
教員
河邊 玲
学期
(kawabe@)
成績 授業への参加状況(10%)および期末試験
(90%)により評価する.期末試験では授業内
評価 容に即した問題を英語で出題する.海洋が
教員
多様な海洋生物の増殖と生残を支え,地球
方法・
研究室
環境や陸上の生物活動とも密接に関連する
基準 ことを理解できれば合格(60 点)とする.
キーワード
3年
曜日・校時
水曜・Ⅰ校時
前期
講義室等
B-44
水産学部・
環東シナ海
環境資源研究センター
質問
講義の前後・予め連絡
受付
して決めた時間も可
時間
細菌,微生物,プランクトン,ネクトン・魚類・海産ほ乳類・海鳥・回遊現象・資源変動,
生物多様性,生物間相互作用,食物網,物質循環
E-1(◎), E-2(◎), E-4(◎),G(◎)
学習・教育目標
具
体
的
目
標
細菌や動植物プランクトン(浮遊生物)
,魚類をはじめとする大型ネクトンなど多様な海の生物の観点から海洋
について学ぶ.多様な海洋生物の生態学的重要性を論じることができる.海洋生物の利用,保全ならびに開発
(漁獲)の影響について理解できる(目標 E-1, E-2, E-4).
これらの学習を通して課題に取り組み,日本語の論理的な記述や継続的に学習する能力を身につける(目標 G)
概
要
細菌や動植物プランクトン(浮遊生物)
,大型甲殻類・イカ類・海産は虫類・海産ほ乳類・海鳥類・魚類などさ
まざまなネクトン(遊泳生物)について詳述する.これらの海洋生物の生態学的重要性を論じ,さらにその利
用と持続的な資源管理に及ぼす影響について学ぶ.
本講義を履修するためには,2年次における概論・基礎科目(海の生物Ⅰ・Ⅱ,海洋学概論,海洋環境科学概
論,植物学Ⅰ,動物学Ⅰ・Ⅱ,生態学)の講義内容をよく理解して,本講義を受講することが望ましい.
計
画
・
内
容
和田;担当
(1)海洋環境の特徴
(2)海洋の生物多様性
(3―4)細菌・原生動物
(5―6)植物・動物プランクトン
河邊;担当
(7)遊泳性甲殻類・遊泳性頭足類・海産は虫類・
(8)海産ほ乳類・海鳥類
(9)海産魚類・魚類の回遊現象
(10)環境変動と水産資源変動
(11)魚類の加入と成長の制御
和田;担当
(12)海洋の生物間相互作用
(13)海洋の食物網
(14)海洋の物質循環
(15)海洋生態系の特徴
(16)期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
講義資料としてプリントを配布するが,できるだけ以下の教科書・参考書を購入して授業に臨むこと.
【和田・河邊共通】①は教科書,②は海洋学概論の指定教科書なので,本授業では参考書として扱う.
①生物海洋学入門:C.M. Lalli and T. R. Parsons 著 講談社(¥3,786)
②海洋学(原著第 4 版, ポール・ピネ著, 東海大学出版会)(¥5,600)
【河邊担当分】バイオロギング: 最新科学で解明する動物生態学, 日本バイオロギング研究会編, 京都通信社
(¥1,905).いずれも図書館でも利用できる.
備考(準備学習等)
講義に先立ち,参考書を一読しておくことが望ましい.また,講義内容は関連する概論・基礎科目の内容を
理解していることを前提として進めるので,復習しておくと良い.講義内容に対する質問・意見等は,積極的
に教員へ知らせるととともに講義前後に問い合わせること.
コース
A,B,D,J
区分
コース科目
担当
教員
中田英昭
nakata@
成績
評価
方法・
基準
沿岸海洋物理学
科目名
(英語名)
単位数
(Coastal Physical Oceanography)
標準学年
3年
曜日・校時
水曜日・Ⅱ校時
学期
前期
講義室等
C-16
2単位
中間試験(40%)と期末試験(60%)
教員
で評価する。2/3以上出席し、海洋
研究室
の物理過程に関する基礎知識が理解
できていれば合格(60 点)とする。
キーワード
本館 2 階
質問
受付 講義の前後の時間帯
時間
潮汐と潮流、波浪、海水流動・拡散、海水交換、物質の輸送と収支、沿岸環境保全・管理
学習・教育目標
D(○)、E— 1(◎)、E— 2(◎)、E— 4(◎)、G(◎)
具
体
的
目
標
・沿岸海域は、漁業をはじめ多目的に利用されており人間活動の影響を強く受けている。将来にわた
って海の環境や生態系を保全し、そこから持続的な生物生産を得るには、沿岸の海洋特性をよく理解
することが何よりも重要である。授業の履修等により学生は、物理的な側面を中心としながら、沿岸
海洋のさまざまな自然現象を解き明かしていくのに必要な知識と考え方を身につける。(目標 E-1,
E-2, E-4)
・地球環境システムの重要なサブシステムとして、海洋の海水循環や海水流動・混合のしくみを理解
し説明することができる。(目標 D, G)
概
要
はじめに沿岸海域におけるさまざまな生物現象に海水流動をはじめとする海洋の物理過程がどの
ように重要な役割を果たしているかを紹介し、続いて各素過程について、基本的な考え方や解析事例
を概説する。具体的には、潮汐、波浪、海水流動・拡散、海水交換、エスチュアリー循環、海岸過程
などの基礎を順次とりあげ、それをどのように物質の輸送と収支の解析などに応用するかを話題にす
る。最後にこれらの知識を総合しながら、沿岸環境の保全と管理の今後のあり方について考える。
計
画
・
内
容
第1回:沿岸海域の形状と特質
第2回:海水の運動の基礎(コリオリ力、エクマン輸送)
第3回:海水の運動の基礎(地衡流、ポテンシャル渦度保存則)
第4回:日本近海の海洋構造と海流系
第5回:海洋の熱収支と淡水収支
第 6 回:水塊構造と海水交換、海洋フロント、沿岸-外洋相互作用
第7回:中間試験
第8回:潮汐と潮流
第9回:風によって生じる流れ
第 10 回:密度流とエスチュアリー循環
第 11 回:波と海兵流
第 12 回:海水の移流・拡散、物質の輸送と収支
第 13 回:流れによる生物輸送:生物資源変動と物理環境の接点
第 14 回:沿岸環境保全と管理(1)方法論と課題
第 15 回:沿岸環境の保全と管理(2)具体的な事例
第 16 回:期末試験
教科書・参考書・教材等
自作のプリントを配布する。
参考書:海洋の波と流れの科学:宇野木早苗・久保田雅久著、東海大学出版会(3800 円)
沿岸海洋学:柳哲雄著、恒星社厚生閣(2400 円)
流れの科学(改訂版):木村竜治著、東海大学出版会(1200 円)
備考欄(準備学習等)
上記の参考書など沿岸海洋環境に関する著作を読んで、予備的な知識と問題意識を持って講義に臨む
ことが望ましい。
B, D, K
コース
区分
担当
教員
コース科目
松岡數充
(kazu-mtk@)
武田重信
(s-takeda@)
水 質 環 境 学
科目名
(英語名)
単位数
(Water quality & Ecology)
標準学年
3年
曜日・校時
金曜日・Ⅰ校時
学期
前期
講義室等
第2講義室
2単位
成績
目標の達成度を、小課題×2 回(10%)、
評価
教員
期末試験(90%)で評価し、総合評価点
方法・
研究室
が 60 点以上を合格の基準とする。
基準
キーワード
学習・教育目標
松岡數充
総合研究棟 4 階
武田重信
A棟3階
質問
受付
時間
月、火の
午後3時~5時
水質、表層堆積物、沿岸環境、汚濁、養魚環境
E-2、E-4(◎),B(○),G(◎),I(○)
具
体
的
目
標
○水の物理化学的な基本的性質を説明できる(目標 E-2、E-4)。
○沿岸環境や養魚環境を評価する上で、代表的な水質項目を測定することの意義と手法を理解すると共
に(目標E-2、E-4)、水質学の観点から環境保全について考察できる(目標B)。
○レポート課題への取組みを通じて、論理的な記述力の向上を図ると共に(目標 G)、自主的に学習す
る力を身に付ける(目標 I)。
概
要
海水や湖水の基本的性質を学ぶと共に、水環境と生物との関係について低次生産系をモデルとして理
解する。さらに、養魚環境、環境保全の立場も踏まえ、水環境の基礎を総合的に捉える。
計
画
・
内
容
次の順番・内容で講義を進める。
第 1 週:水の物理化学的性質
第 2~6 週:代表的な水質評価項目:水温、塩分、光、透明度、溶存酸素、COD、BOD、窒素とリン、
pH、アルカリ度、重金属
第 7~8 週:海域および養魚環境の水質
第 9~12 週:湖沼環境と沿岸環境、湖沼・海底堆積物、貧酸素水塊と栄養塩
第 13~14 週:富栄養化と生物指標、富栄養化と低次生産系の変化
第 15 週:有害藻類の広域化
第 16 週:期末考査
教科書・参考書・教材等
講義の際にガイドラインと資料を配付する。
◎テキスト(各自で購入しておくこと)
新編・湖沼調査法;西條八束・三田村緒佐武(著)、講談社サイエンティフィック 3400 円
水圏の環境;有田正光(編)
、 東京電機大学出版局 3600 円
◎参考書
水質調査法(第3版);半谷高久・小倉紀雄(著)丸善 4500 円
沿岸の環境圏;平野敏行(監修)、フジテクノシステム 5800 円
沿岸環境調査マニュアル;日本海洋学会(編)恒星社厚生閣 5000 円
水の分析(第 5 版);日本分析化学会北海道支部(編)化学同人 5800 円
◎参考になる読み物
大村湾;松岡數充(著),長崎新聞新書 1200 円
水ごころ 魚ごころ;平山和次(著),長崎文献社 1,680 円
備考(準備学習等)
Bコース履修者:本講義は、水産飼料学、魚介類増殖学、海洋生物科学実験ⅡおよびⅣとの関係が深い。
Dコース履修者:本講義は、海洋環境科学実験Ⅲ、Ⅳとの関係が深い。また、選択科目の海底環境学の履修
に繋げることを強く薦める。
DK
コース
区分
コース科目
担当
教員
万田敦昌
(manda@)
海洋循環論
科目名
(英語名)
単位数
(Ocean Circulation Theory)
標準学年
3年
曜日・校時
金曜日:II 校時
学期
前期
講義室等
第4講義室
2 単位
成績評価 方法:レポート(50%),講義への参加状況(50%)
方法・
で評価します
基準 基準:具体的目標の欄を参照してください
キーワード
教員
研究室
水産学部本館 3 階
(A104)
質問
講義後の休み時間、水曜
受付
日の V 限
時間
海洋大循環,風成循環,熱塩循環
学習・教育目標
E-1(◎)、E-4(◎)、G(◎)
具
体
的 目
標
・海洋循環や海洋循環に関連した自然現象を日本語で論理的に説明できる(目標 E-1、E-4, G)
以上が達成できていれば合格(60 点)とします.
概
要
日本人にとって海は身近な存在ですが, 海流の分布や海流の発生する仕組みは意外と知られていないかもしれません。この
講義では、最近の観測結果や面白い実験結果を紹介するとともに、海流形成の仕組みについて解説します。また、海が気候
や生態系におよぼす影響についても解説します。
計
画
・
内
容
(1) 潮汐のおこるしくみ
(2) 潮流と生態系への影響
(3) 河川水の流出・密度流
(4) 外洋の循環
(5) コリオリ力・慣性振動
(6) エクマン流
(7) 海上風の分布
(8) 大気大循環
(9) エクマン輸送・パンピング, テイラー・プラウドマンの定理
(10) 渦位保存則
(11) 風成循環
(12) 熱塩循環
(13) 熱帯域の大気海洋相互作用
(14) 海洋循環が生態系に及ぼす影響
(15) 中緯度大気海洋相互作用
教科書・参考書・教材等
参考書
1. 実験室の中の海と空: 酒井敏ほか; http://www.gfd-dennou.org/library/gfd_exp/exp_j/index0.htm (無料で閲覧できます)
2. 海洋の波と流れの科学:宇野木早苗・久保田雅久; 東海大学出版会(図書館にあります)
備考欄(準備学習等)
コース
D J
区分
コース科目
担当
教員
梅澤 有
umezawa@
地 球 化 学
科目名
(英語名)
単位数
(Geochemistry)
成績
授業への参加・取り組み方(30%)
・
評価
期末試験(70%):下記に示す具体的目
方法・
標を達成できれば合格(60 点)とする。
基準
キーワード
標準学年
3年
曜日・校時
月曜日:II 校時
学期
前期
講義室等
第 2 講義室
2 単位
質問
教員
平日の 10 時~18 時
本館 2F 正門側
受付
研究室 (オープンラボ 2, 3)
メールの質問は随時
時間
物質循環、水循環、同位体地球科学、地球環境、海洋学・地球科学リテラシー
学習・教育目標
D(○)、E-4(◎)、G(◎)
具
体
的
目
標
水圏生物の種構成や現存量に影響を与えている生元素等の物質の動態や、水の循環について理解
し、説明できるようになることを目指します。 (目標 D, G)
地球科学・生態学・水文学において物質の挙動を明らかにする時に、安定・放射性同位体が効果的に
使われている研究例を学んで、自分の研究に生かすことができることを目指します。(目標 E-4)
概
要
地質学的スケールでみると、地球の形成と同時に変化する元素組成の分布に従って、地球上の生物種構成
は変化してきました。現在の地球でも、全球的な気候変動や人為的な影響によって、水や物質の分布に不
均衡が生じることで、水圏の生物の種構成や現存量に影響を与えています。そのような物質循環を捉える
ために有効な「同位体」というツールを中心に、地球化学を楽しく学んでいきます。
計
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
海洋学・地球科学リテラシー
地球と生命の共進化I
地球と生命の共進化 II
水循環概論
物質循環概論
物質循環概論
同位体地球科学の基礎
ビデオ学習
画
・
内
容
(9) 同位体地球科学の基礎②
(10) 同位体水文学①
(11) 同位体水文学②
(12) 同位体生態学①
(13) 同位体生態学②
(14) 同位体環境科学①
(15) 同位体環境科学②
(16) 期末試験および指導
(*授業内容や順番は、一部変更することがあります。)
教科書・参考書・教材等
講義資料として、講義内容のプリントを随時配布する。
◎参考書
(1)「海と環境」日本海洋学会 編、講談社、2001 年 9 月、¥2,800
(2)「地球化学概説」松久幸敬・赤木右 共著、培風館、2005 年 11 月、¥3,500
(2)「生物地球科学」南川雅男・吉岡崇仁 編、培風館、2006 年 1 月、¥3,500
(3)「流域環境評価と安定同位体」永田俊・宮島利宏 編 京大出版会、2008 年 3 月、¥4,800
(4)「海洋地球環境学」川幡穂高 著、東大出版会、2008 年 11 月、¥3,600
備考(準備学習等)
新聞やテレビなどのメディアで取り上げられている地球環境・海洋環境に関わる問題に着目し、自分の頭
の中で整理しておくようにしましょう。
B, D, J
コース
区分
担当
教員
コース科目
玉置昭夫
(tamaki@)
科目名
(英語名)
単位数
海洋生態学
(Marine Ecology)
標準学年
3年
曜日・校時
木曜日:I 校時
学期
後期
講義室等
第4講義室
2 単位
期末試験で評価する。2/3 以上出席し、
成績
食物網の構造,底生界と浮遊界のつなが
評価
教員
り方,底生の主要生息場所の群集構造と
方法
研究室
その成立に果たす主要因のはたらき方
・基準
が説明できれば合格(60 点)とする。
キーワード
学習・教育目標
本館 2 階
質問
受付
時間
授業前後・メール
浅海,ベントス,生活史,個体群,群集,大生息場所
C(◎),E-2(◎),E-4(◎),G-1(◎)
具
体
的
目
標
○浅海底に生息する主要ベントス(底生生物)の主生息場所と生活型が説明できるようになる(目標 C)。
◎浅海ベントス資源の維持管理,生態系保全方策,資源培養技術を培う基礎として,食物連鎖や主要な群
集構造とその成立機構を理解し,説明できるようになる(目標 E-2)。
◎浅海の環境評価・保全方策を培う基礎として,食物網の構造,底生界と浮遊界のつながり方,底生の主
要生息場所の群集構造とその成立に果たす無機的要因と生物的要因のはたらき方を理解し,説明できるよ
うになる(目標 E-4)。
概
要
本講義を履修するにあたっては,基礎科目の「生態学」を受講していることが望ましい。ベントスはプランク
トン・ネクトンと並んで海洋生態系における基本的な生物的要素である。まず,浅海底ベントス群集の主生息
場所,生産量,優占メンバーの系統分類群,食物と摂食様式,基質改変作用,群集の成立機構に関する底生界
の要因・浮遊界の要因のはたらき方についての基礎的知見を概説する。これを踏まえ,幾つかの大生息場所で
のベントス群集の構造について解説する。
計
画
・
内
容
第 1 回:生態学の基本法則の復習,浅海底の環境区分
第 2 回:現存量と生産量の概念の解説,ベントスの生産量の求め方
第 3 回:ベントス群集の主要メンバーの概観
第 4–6回:ベントスの食物と摂食様式の解説
第 7–8 回:ベントスによる基質改変作用の解説
第 9–10 回:ベントス群集の成立機構―底生界の要因のはたらき方
第 11–12 回:ベントス群集の成立機構―浮遊界の要因のはたらき方
第 13–15 回:異なったタイプの大生息場所ごとのベントス群集構造
第 16 回:期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
講義資料として毎回プリントを配布する。
以下の本を副教材とする。これらは図書館にあるが,購入して講義内容の理解に役立てることを勧める。
日本ベントス学会(編)2003,海洋ベントスの生態学,東海大学出版会
ラファエリ・ホーキンス(朝倉訳)1999,潮間帯の生態学(上・下),文一総合出版
菊池泰二(編)2006,天草の渚―浅海性ベントスの生態学,東海大学出版会
備考欄(準備学習等)
毎回,講義資料として配付するプリントには次回の分も含めてある。これを熟読して予習しておくこと。
BDJ
コース
区分
担当
教員
成績
評価
方
法・基
準
コース科目
北村等
(kitamura@)
生
科目名
(英語名)
単位数
環
境
学
(Biological Environment)
2
標準学年
3年
曜日・校時
水曜日・Ⅱ校時
学期
後期
講義室等
第2講義室
単位
期末試験(80%)、および小テスト(20%)
で評価する。水産動物や汚損動物幼生の
着底メカニズム、および物質の抽出、分
離精製法の概略が説明できれば合格
(60 点)とする。
キーワード
物
教員
研究室
本館1階
質問
受付
時間
火、木の3時以降
化学生態学、ケミカルコミニケーション、増養殖、汚損生物
学習・教育目標
E-2(◎)、E-4(◎)、G(◎)
具
体
的
目
標
海洋生物、特に無脊椎動物について化学生態学の観点より解説する。本科目を通して生物の保全、水
産増養殖、汚損生物対策の基本的な知識を身につけること。
(目標 E) 小課題・試験などを日本語で
論理的に記述できるようになる。(目標G)
概
要
海に棲む多くの生物は、環境に適応しながら相互に影響を及ぼし合って生活し、複雑な社会を形作って
いる。海洋生物では化学物質による情報伝達(ケミカルコミニケーション)が重要な役割を担っている。
講義では、海洋無脊椎動物の幼生について、着底・変態のケミカルシナルについて解説する。
計
画
・
内
容
次の順番・内容で講義を進める。
第1回
オリエンテーション(開講にあたって)
第2回
化学生態学とはなにか
第3-5回
生物一般の情報交換、海洋生物のケミカルコミニケーション
第6-8回
海産無脊椎動物幼生の着底・変態シグナル(アワビ、ウニ、磯焼け)
第9、10回
ケミカルシグナルの抽出、分離精製法について
第11-15回 二枚貝(カキなど)、汚損生物(フジツボなど)について
第16回
期末試験および指導
教科書・参考書・教材等
考参書として、「海洋生物のケミカルシグナル、講談社」、「身近な生物間の化学的交渉、三共出版」な
どがある。
備考(準備学習等)
海産無脊椎動物の基本を理解しておく。
ABDJ
コース
区分
担当
教員
コース科目
鈴木 利一
(tsuzuki@)
浮 游 生 物 学
(Planktology)
科目名
(英語名)
単位数
標準学年
3年
曜日・校時
金曜日・II 校時
学期
後期
講義室等
A-21
2 単位
成績
複数回行われる小テストで評価する。
評価
教員
2/3 以上出席し、下記に示す目標の達成
方法・
研究室
度が満たされれば合格(60 点)とする。
基準
キーワード
学習・教育目標
本館 2 階中央
質問
受付
時間
授業の直後
植物プランクトン、動物プランクトン、分類、形態、生態、環境
C(○), D(○), E-2(◎), E-4(◎), G(◎)
具
体
的
目
標
水産学および海洋学におけるプランクトンの役割と、
その重要性を理解できるようになる
(目標 C)。
代表的なプランクトンの、大まかな分類、形態、生態に関する情報を解析できるようになる(目標
D)。
○ さまざまな海洋環境問題に対し、生物過程を踏まえた適切な対処法を考察できるようになる。(目
標 E-2、E-4、G)
○
○
概
要
海洋の生息するプランクトンを主たる対象とし、それらの生き様を明らかにする。海洋プランクトン
は厖大な数と厖大な種類からなる生態群であり、その内容は極めて複雑である。さまざまなプランクト
ンは、実に繊細で巧妙な生き方をし、互いに微妙に関係しあうことによって、バランスを保っている。
海洋生態系の安定にはプランクトンの生き様が鍵となり、その生物過程を理解することが本講義のねら
いである。
計
画
・
内
容
次の内容で講義を進める。
(1)浮游生物(プランクトン)とは? 浮游生物学の研究史とその背景。
(2)プランクトンの多様性、さまざまなグループ分けとその概念。
(3)珪藻プランクトンの分類・形態・生態
(4)渦鞭毛藻プランクトンの分類・形態・生態
(5)円石藻、藍藻等の微細植物プランクトンの分類・形態・生態
(6)原生動物プランクトンの分類・形態・生態
(7)カイアシ類プランクトンの分類・形態・生態
(8)オキアミ類プランクトンの分類・形態・生態
(9)その他の動物プランクトンの分類・形態・生態
(10-11)プランクトンと食物連鎖(生産者、消費者、代謝、栄養階層、物質転送、生態効率)
(12-13)プランクトン種の遷移(季節的消長、生活史戦略、適応)
(14-15)プランクトンと水圏環境(炭素フラックス、物質循環、海洋環境、地球環境)
教科書・参考書・教材等
浮游生物学(Planktology, Planktonology)、海洋生物学(Marine Biology)、生物海洋学(Biological
Oceanography)、海洋生態学(Marine Ecology)等のキーワードがついたタイトルの、一般的な教科書が
参考書となる。
参考文献は講義中にできるだけ紹介するが、図書館等で自主的に渉猟するように。
備考(準備学習等)
可能な限り毎回小テストを行います。復習を必ず行うように。
D K
コース
区分
担当
教官
成績
評価
方法
コース科目
松岡數充
海
科目名
(英語名)
単位数
底
学習・教育目標
境
学
(Marine Geology)
標準学年
3年
曜日・校時
火曜日・Ⅰ校時
学期
後期
講義室等
第2講義室
2単位
目標の達成度をレポート(20%),試験
(80%)で評価する.海洋底地形が意味す
教官
ることを理解できていれば合格(60 点)と
研究室
する.
キーワード
環
総合教育研究棟(4F)
質問
受付
時間
月曜日3,4限
プレートテクトニクス・海底地形・海水面変動・海洋環境変遷
C(○),D-3 (〇),E-2、E-4(◎),G(◎),I(○)
具
体
的
目
標
地球表面の 2/3 を占める海洋の情報なくしては地球を理解することは出来ない.現在の地球観はプレートテ
クトニクスあるいはニューグローバルテクトニクスと呼ぶ考え方が主流を占める.この地球観の誕生に際し
ては過去 30 年間に急速に集積された海洋や海洋底の情報が大きな役割を演じている.この講義ではプレート
テクトニクス論構築に使われた様々な情報を紹介する過程でその知識を獲得するとともに,それらの情報が
どの様にして体系化されたのかを説明する(目標C).さらに,時間軸を入れた海洋環境変遷を理解するた
めの考え方とその方法を知る(目標D,E-4).
概
要
前半では海洋底の地形は陸域のそれとは異なり地球内部,とくに地殻深部からマントル上部の物質の動き
を直接示している点に注目し,海洋底地形とそこで観察される地球科学的現象の持つ意義を,日本近辺での
調査事例を資料としてプレートテクトニクスの観点から説明する.また,海底環境と生物との相互作用につ
いても紹介する.
本講義の後半部は海洋環境科学実験 III,IV(松岡担当分)との関係が深い。
計
画
・
内
容
第1回:プレートテクトニクス説の概要
第 2 回〜第 5 回:深海底の地形1(中央海嶺),地震と断層,深海生物群集,
第 5 回〜第 10 回:深海底の地形2(断裂帯)トランスフォーム断層,深海底の地形3(海山と海山列)
,海山列
とサンゴ礁,
第 11 回〜第 13 回:深海底の地形4(島弧),深海底の地形5(海溝)
第 14 回〜第 15 回:プレートテクトニクスと地球環境変遷(大陸移動説,海水準変動)
第 16 回
全授業の総括(定期試験を含む)
教科書・参考書・教材等
参考図書
海洋地質学入門: E.サイボルト,W.H.バーガー,新妻信明(著)
;シュプリンガー・フェアラーク東京.
海洋底地球科学:小林和夫(著);東京大学出版会.
深海底の科学:藤岡換太郎;NHK ブックス.
海洋学:ポール R.ピネ(東京大学海洋研究所監訳)東海大学出版会
D
コース
区分
担当
教員
コース科目
玉置 昭夫
(tamaki@)
鈴木 利一
(tsuzuki@)
科目名
(英語名)
単位数
海洋環境科学英語
(English for Marine Environmental Sciences)
標準学年
3年
曜日・校時
金曜日:Ⅰ校時
学期
後期
講義室等
第4講義室
2 単位
成績
授業への参加状況やレポートで判断す
評価
る。下記に示す具体的目標を達成できて
方法・
いれば合格とする。
基準
教員
研究室
質問
本館2階(玉置)
受付
本館 2 階(鈴木)
時間
授業の直後
科学英語、Oceanography, Marine Ecology, Marine Environment
キーワード
学習・教育目標
C(○)、E-4(○)、G(◎)H(◎)
具
体
的
目
標
英語に慣れ、海洋環境科学に関する専門書や論文を正確に読めるようにする(目標 G, H)。同時に、
海洋生物学に関する体系と基本的な知識を理解する(目標C、E-4)。
概
要
海洋生物学や海洋生態学の教科書を利用し、受講者に各章を読み進めてもらうとともに、その内容
について解説をしてもらう。
計
画
・
内
容
以下の章を重点的に読み進める。
Introduction to the Marine Environment (鈴木)
Plankton and Plankton Communities (鈴木)
Shallow-Water Subtidal Benthic Associations(玉置)
Intertidal Ecology(玉置)
教科書・参考書・教材等
教科書
Nybakken, J. W., 2001. Marine Biology: An Ecological Approach, Benjamin
Cummings、および、Kaiser, M. J. et al., 2011. Marine Ecology, 2nd ed., Oxford University
Press(プリントを配布する)
辞典
生物学辞典(岩波書店)、理化学辞典(岩波書店)、海洋学辞典(東京堂出版)(いずれも図書
館にある)
備考(準備学習等)
授業前に相当量の準備が必要となります。必ず予習するように。
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