Comments
Description
Transcript
平成28年度組織目標(PDF:96KB)
近江学園組織目標 平成 28 年度 近江学園自立支援プラン 一人ひとりの豊かな育ちをめざして 〈プラン設定の理由〉 1. 近江学園は終戦直後の昭和 21 年 11 月に創設され、今年で 70 年の節目を迎えます。 この間、糸賀一雄の「この子らを世の光に」という言葉で代表される糸賀思想を原点 に、子ども達一人ひとりの生命の尊厳を守り、自己実現に向けた支援を行ってきまし た。 これからも、滋賀の障害のある子ども達の「セーフティ・ネット」としての使命を 担い、子ども達が地域で生き生きと、安心して暮らせる共生社会の実現をめざして、 施設入所の段階から市町、関係機関との強力な連携のもと、子ども達の確かな成長、 自立に向けた支援に取り組みます。 2. 近江学園では、児童虐待などの養護事情により、また発達障害等による家庭や学校 での不適応から入所に至る子どもが多くなってきています。 特に児童虐待は、第四の発達障害とも言われるように、人間関係の形成が難しく、 自己肯定感が低いことなど、子ども達の人格形成上の課題が多くみられ、施設生活で の育ち直しの重要性が大きくなっています。 また、自立生活をめざす子ども達には、地域資源や制度の活用、地域、家庭での支 援体制の構築を進め、地域生活の定着に向けた支援が必要です。 以上の課題を有する子ども達への支援については年々困難さが増しており、個別の 支援技術の向上や、支援のシステム構築のための研究や啓発活動、情報発信について も重点的に取り組みます。 〈支援目標並びに目標値〉 ①目標項目:「一人ひとりの暮らしの安定を目指して」 項目内容 ・ 事故のない安全・安心な学園生活を目指すとともに、QOLの向上に努めます。 ・ 特別支援学級・特別支援学校と連携して支援に努めます。 ・ 地域との交流を深め、充実した余暇活動を展開します。 ・ 家庭の養護事情等で生じた愛着障害の改善を図るために、親子再統合プログラムの 実施や里親制度利用による愛着形成を支援します。 ・ 「近江学園子どもの権利ノート」をとおして自らの権利について学び、児童会活動 をとおして発言する機会を持つなど、自律的活動の向上を支援します。 目標値 項 目 ・危機に対する想定訓練(消防訓練月1回と重大事故想定年2回) ・各班において緊急事態の想定訓練 各班年間2回 ・ヒヤリハットを活用し、継続的な安全の向上を図る 28年度 14回 年12回 通年 ・余暇活動(音楽ワークショップ、クラブ活動・スポーツ大会等) 40回 ・ホームステイ事業 5人 ・児童会の開催 通年 ②目標項目:「地域生活推進のために、関係機関連携を強化する」 項目内容 ・ 学園から地域生活への移行を促進するため、一人ひとりに入園から卒園までの個 別支援計画を立て、関係機関との連携を図っていきます。 ・ 児童の自立のための訓練や就労移行のための訓練を充実させていきます。 ・ 親子の関係を再構築するプログラムにより、家族がもう一度共に生活できる関係 を築いていきます。 目標値 項 目 ・学園から地域への移行(就労、家庭復帰等) 28年度 13人 ・事業所体験実習(学期に1回1ヶ月間) 16週間 ・事業所有償実習(年間を通して)の実施 通年 ・卒園後(1年間)のアフターケア(訪問) ・地域との連携によるケアマネジメントの実施 ・親子デイプログラム(宿舎利用) 1人2回 入所から退所まで 5日 ③目標項目:「職員研修の充実と情報発信の強化」 項目内容 ・ 入所児童の権利擁護を常に意識し、不適切な支援が行われないように努めます。 ・ 「暮らし・働き・活動」へのより良い支援技法についての研修・研究活動を充実さ せます。 ・ ホームページの活用や作品展等をとおして、学園の取り組みの積極的な発信に努め ます。 ・ 福祉人材の育成に努めます。 目標値 項 目 ・自閉症、支援困難児に関するカンファレンス ・職員研修 各生活班単位のグループワーク ・情報発信 ・実践報告集の発行 ・虐待防止委員会活動 ・大学等実習生の受け入れ 28年度 12回 通年 新しい情報を発信 年1回 1回/3週 18 校 460 日