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保険業等を行っているNPO法人の必要手続について。

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保険業等を行っているNPO法人の必要手続について。
改正保険業法の施行にともなう経過措置
これまで保険業法(平成 7 年 6 月 7 日法律第 105 号)において「保険業」とは「不特定
の者を相手方として」保険の引受けを行う事業と規定されており、特定の者に対して保険
業類似の事業を行うものについては法規制がなされていなかった。しかしながら、保険業
法の平成 17 年改正(平成 17 年 5 月 2 日法律第 38 号。以下「新保険業法」という。平成
18 年 4 月 1 日施行)により、上記の「不特定」要件は撤廃され、特定の者を相手方とする
場合でも「保険業」に該当することとなり、いわゆる根拠法のない共済に対しても新保険
業法が適用されることとなった。この中で、従来の保険会社に加えて、一定の事業規模の
範囲内で少額短期の保険のみの引受けを行う事業者について、登録制の「少額短期保険業
制度」が創設された。
以上の改正により、特定非営利活動法人(以下「NPO 法人」という。)も、新たには新
保険業法の「保険業」に該当する事業を行うことはできないこととなった。ただし、新保
険業法施行前から特定の者を相手方として保険の引受けを行う事業(以下「特定保険業」
という。)を行っていた場合に限り、平成 18 年 9 月 30 日までに届出を行った上で、少額短
期保険業者の登録を原則として平成 20 年 3 月 31 日までに受けることにより、NPO法人
格のままで、引き続き「保険業」を行うことが可能となっている。その際、少額短期保険
業者として必要な基金額等の要件は満たしていなければならない。また、このようにして
NPO 法人等既存の法人格のままで少額短期保険業者の登録を受けた者が「保険業」以外の
事業を行う場合には金融庁の個別の承認を受けることが必要であるため、NPO 法人は、
「特
定非営利活動に係る事業」及び「その他の事業」について承認を受けることが必要となる。
また、少額短期保険業者に係る金融庁の権限は原則財務局に委任されているため、NPO
法人の金融庁に対する届出、申請等は、NPO 法人の主たる事務所所在地を管轄する財務局
に対して行うことになる。
既に「保険業」を行っている NPO 法人が行うべき手続(時系列順)
(1) 当面の手続
①
金融庁への届出(平成 18 年 9 月 30 日期限)
NPO 法人が、平成 18 年 4 月 1 日時点において特定保険業を行っていた場合には、
平成 18 年 9 月 30 日までに、法人名、基金総額、役員名、主たる事務所及び従たる事
務所を記載した届出書を添付資料とともに金融庁に提出する。
NPO 法人所轄庁への定款変更認証申請
②
①により、金融庁から新保険業法における「保険業」を実施する NPO 法人として
登録することが必要とされた場合であって、かつ、現行の定款に、特定非営利活動促
進法(以下「NPO 法」という。)に規定する以外の独自の解散事由を規定している場
合(NPO 法第 31 条第 1 項第 2 号に該当する規定)には、当該解散事由規定を削除す
る定款変更認証申請を行う。
金融庁への登録申請(平成 20 年 3 月 31 日期限)
③
②の定款変更を必要としなかった場合及び②の定款変更認証申請が認証された場
合には、当該定款を添付し、基金額、供託金、純資産額、的確な人的構成等の少額短
期保険業者の登録に必要な要件を満たした上で、金融庁の登録を受ける。
④
金融庁への承認申請
③の登録を受けた NPO 法人は、
「特定非営利活動に係る事業」及び「その他の事業」
について金融庁の承認を受ける。
(2)
①
解散しようとするときの手続
金融庁の認可
NPO 法人を解散しようとする場合には、NPO 法人より金融庁に対し、解散認可申
請を行う。
②
NPO 法人所轄庁への解散手続
①の解散認可を受けた後、法務局において解散及び清算人の登記を行い、NPO 法
人所轄庁に届出を行う。
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