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政策目標3:国の資産・負債の適正な管理

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政策目標3:国の資産・負債の適正な管理
政策目標3:国の資産・負債の適正な管理
○ 政策目標3−1:国債の確実かつ円滑な発行及び中長期的な調達コストの抑制
重 ・3-1-1:市場のニーズ・動向等を踏まえた国債発行計画の策定
○
・3-1-2:適切な債務管理
・3-1-3:国債市場の流動性維持・向上
・3-1-4:市場との対話等
・3-1-5:保有者層の多様化
・3-1-6:国債に係る広報・広告の充実
○ 政策目標3−2:財政投融資の対象として必要な事業を実施する機関への資金供給の確保
と重点化・効率化及びディスクロージャーの徹底
重 ・3-2-1:社会経済情勢に応じた財政投融資計画の編成
○
重 ・3-2-2:財政投融資対象機関に対する適切な審査
○
・3-2-3:政策評価の活用
・3-2-4:貸付金の確実な回収とALMの充実等による財務の健全性の確保
・3-2-5:財政投融資のディスクロージャーの徹底
・3-2-6:政策コスト分析の充実
・3-2-7:財政投融資対象機関に対する実地監査等の充実
・3-2-8:財投債の適切な発行
○ 政策目標3−3:国有財産の適正な管理及び有効活用等と電子情報処理システムを活用し
た現状把握及び情報開示
・3-3-1:行政財産の使用状況の把握と有効活用の促進
・3-3-2:行政財産等の実地監査と使用調整を推進する。
重 ・3-3-3:未利用国有地等の売却等を進める。
○
・3-3-4:事務の効率化及び外部委託の活用などによる国有財産の管理及び処分の適正か
つ迅速な事務処理を行う。
・3-3-5:国有財産の現在額及び処理実績等の現状の的確な把握
・3-3-6:国有財産の現状に関する情報公開や情報発信を積極的に推進する。
○ 政策目標3−4:庁舎及び宿舎の効率性の向上
・3-4-1:庁舎及び宿舎の効率的な整備
・3-4-2:特定国有財産整備計画による庁舎等の効率的な整備の推進
- 191 -
○ 政策目標3−5:国庫金の正確で効率的な管理
重 ・3-5-1:国庫収支の調整による国庫金の効率的な管理
○
・3-5-2:国庫金の出納事務の正確性の確保
・3-5-3:国庫収支に関する情報提供
重 」マークは、重点的に進めるものを示しています。
※「○
- 192 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−1〕
○ 政策目標3−1:国債の確実かつ円滑な発行及び中長期的な調達コストの抑制
1.「政策の目標」に関する基本的考え方
我が国の財政は、過去に例を見ない厳しい状況にあり、今後も大量の国債発行が見込まれています。
国債発行当局としては、
① 確実かつ円滑な国債発行により、必要とされる財政資金を確実に調達するとともに、
② 中長期的な調達コストを抑制していくことによって、円滑な財政運営の基盤を確保する、
という基本的な考え方に基づき、国債管理政策を運営していきます。
2.内閣の基本的な方針との関連
第171回国会 財務大臣財政演説(平成21年1月28日)
第174回国会 財務大臣財政演説(平成22年1月18日、平成22年1月29日)
3.重点的に進める業績目標・施策
施
策 3-1-1:市場のニーズ・動向等を踏まえた国債発行計画の策定
4.平成21年度の事務運営の報告
重 施
○
策 3-1-1:市場のニーズ・動向等を踏まえた国債発行計画の策定
[平成21年度実施計画]
平成21年度の国債発行計画において、市中発行する国債の年限別配分については、国債管理政策
上の必要性と市場のニーズ・動向との双方を踏まえ、短期から超長期までの各ゾーンにおいてバラ
ンスのとれた発行額を設定しました。
(注)この「平成21年度実施計画」は、平成21年度政策評価実施計画(21年3月策定、22年3月改
訂)の「基本的考え方」を要約したものです。全文は、平成21年度政策評価実施計画(21年3
月策定、22年3月改訂)のP51参照。
[事務運営の報告]
国債発行計画については、国債の確実かつ円滑な発行及び中長期的な調達コストの抑制
との国債管理政策の基本目標に沿って、細心の注意を払って策定する必要があり、このた
め、国債市場特別参加者会合等の各種懇談会を通じた市場との対話により、市場のニーズ
をきめ細かく把握するように努めました。
国債発行計画は、市場に対し、今後1年間の国債発行予定を明示し、市場の予見可能性、
安定性を高める役割を果たしていますが、市場のニーズ・動向等が変化した場合には、市
場と対話しつつ、機動的かつ柔軟に見直すことが必要です。平成21年度においては、補正
予算の編成等に伴い、数次にわたり国債発行計画を変更しました。具体的には、1次補正
予算における国債発行総額+16.9兆円の増額に伴う変更、2次補正予算における国債発行
総額+9.2兆円の増額に伴う変更等を行いました。
平成22年度予算では、新規財源債・借換債・財投債を合わせた国債発行総額は対前年度
当初比で+30.1兆円、市中発行額は、国債発行総額が増額になったことを踏まえ、同+31.0
- 193 -
兆円と大幅な増額になりました
(平成21年度2次補正後比では、
国債発行総額で+4.0兆円、
市中発行額で+6.8兆円)
。
このため、
平成22年度の国債発行計画の年限配分に当たっては、
丁寧に「市場との対話」を行い、国債管理政策上の必要性と市場のニーズ・動向との双方
を踏まえ、短期から超長期までの各ゾーンにおいてバランスのとれた発行額を設定しまし
た。
銘柄別の増減を見ると、21年度当初計画と比べて超長期債(20、30、40年債)、長期債
(10年債)及び中短期債(1、2、5年債)を増額する一方、変動利付債、物価連動債及
び6ヶ月割引短期国債は21年度当初計画と同額としました。超長期債については、生保・
年金などの機関投資家の長期運用ニーズに対応するため、40年債(対21年度当初計画:+
0.4兆円)
、30年債(+1.8兆円)
、20年債(+2.4兆円)を増額しました。また、中短期債に
ついては、銀行などのニーズに対応するため、5年債(+4.8兆円)
、2年債(+7.2兆円)
、
1年割引短期国債(+7.2兆円)を増額しました。このほか、流動性供給入札については、
21年度1次補正後の1回当たりの規模を維持しての実施を継続することとしました
(+3.6
兆円、具体的な実施方法は、四半期毎に市場の状況を見ながら決定)
。
一方、物価連動債及び変動利付債については、一昨年秋以降の金融危機の影響により需
給が悪化し、物価連動債は20年8月、変動利付債は20年5月に発行して以降は発行を停止
していますが、22年度計画においては、これらの国債について各々0.3兆円の発行を計上し
ました(ただし、今後の市場の状況によっては、発行を取り止めることとしています)
。
6ヶ月割引短期国債については、今後の借換債の増加を抑制する観点から、21年度2次
補正で大幅な税収減への対応として行った増額に相当する額について減額
(▲4.6兆円)
し、
21年度当初計画と同額の0.9兆円としました。
なお、カレンダーベース市中発行分の平均償還年限は前年度当初計画より2ヶ月長い7
年6ヶ月となりました。
これらの発行額の設定に当たっては、国債市場特別参加者会合や国債投資家懇談会等の
場を通じた市場との対話を丁寧に行いました。
こうした取組について、
市場関係者からは、
「当局はきめ細かい市場との対話を行った」等の評価を受けたところです。
(参考)平成22年度国債発行予定額
発行根拠法別発行額
区
分
新 規 財 源 債
建 設 国 債
特 例 国 債
(単位:億円)
332,940
21年度補正
(1次)後
441,130
21年度補正
(2次)後
534,550
75,790
257,150
149,110
292,020
150,110
384,440
63,530
379,500
平成21年度当初
22年度予定
443,030
借
換
債
909,914
909,914
908,499
1,026,109
財
投
債
80,000
141,000
141,000
155,000
国債発行総額
1,322,854
1,492,044
1,584,049
1,624,139
平成21年度実績評価書
- 194 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−1〕
消化方式別発行額
区
(単位:億円)
分
カレンダーベース市中
発行額
第Ⅱ非価格競争入札
前倒債発行減額による
調整分
市中発行分 計
個人向け国債
その他窓販
個人向け販売分 計
公的部門(日 銀 乗 換)
合
21年度補正
(1次)後
21年度補正
(2次)後
22年度予定
1,133,000
1,302,000
1,375,000
1,443,000
38,700
38,700
52,753
39,825
2,093
2,283
28,235
314
1,173,793
1,342,983
1,455,989
1,483,139
24,000
18,000
42,000
24,000
18,000
42,000
13,000
8,000
21,000
20,000
8,000
28,000
107,060
107,060
107,060
113,000
1,322,854
1,492,044
1,584,049
1,624,139
平成21年度当初
計
・平成22年度において、市中からの買入消却について、10年物価連動債及び15年変動
利付債に重点をおいた実施を継続し、総額3兆円を計上(具体的な実施方法は、四
半期毎に市場の状況を見ながら決定)
。
・平成22年度における前倒し債発行限度額は12兆円。
(注1)各計数ごとに四捨五入したため、計において符合しない場合がある。
(注2)カレンダーベース市中発行額とは、あらかじめ定期的に額を決めた入札により発行する国債の、4月か
ら翌年3月までの発行予定額の総額をいう。
(注3)第Ⅱ非価格競争入札に係る発行予定額については、当該入札を実施する国債のカレンダーベース市中発
行額の3.75%を計上している。
(参考)平成22年度国債のカレンダーベース市中発行額
平成21年度
21年度
21年度
(当初)
(1次補正後)
(2次補正後)
0.2兆円
40年債
30年債
20年債
0.2兆円
× 4回
0.5兆円
× 6回
0.9兆円
× 12回
0.8兆円
3.0兆円
10.8兆円
0.2兆円
× 1回
1.1兆円
0.3兆円
× 1回
0.3兆円
× 3回
× 3回
0.5兆円
0.5兆円
× 2回
3.4兆円
0.6兆円
× 2回
0.6兆円
× 4回
× 5回
0.9兆円
0.9兆円
× 3回
1.1兆円
22年度
発行予定
12.6兆円
× 9回
× 3回
1.1兆円
1.1兆円
4.0兆円
12.6兆円
0.3兆円
× 4回
0.6兆円
× 8回
1.1兆円
× 12回
1.2兆円
4.8兆円
13.2兆円
× 9回
1.9兆円
1.9兆円
10年債
1.9兆円
× 12回
22.8兆円
× 3回
2.1兆円
× 3回
24.6兆円
× 9回
2.1兆円
× 5回
2.2兆円
× 4回
- 195 -
25.0兆円
2.2兆円
× 12回
26.4兆円
2.0兆円
2.0兆円
5年債
2.0兆円
× 12回
24.0兆円
× 3回
2.3兆円
× 3回
26.7兆円
× 9回
2.3兆円
× 4回
27.2兆円
2.4兆円
× 12回
28.8兆円
2.4兆円
× 5回
2.0兆円
2.0兆円
2年債
2.0兆円
× 12回
24.0兆円
× 3回
2.4兆円
× 3回
27.6兆円
× 9回
2.4兆円
× 5回
28.4兆円
2.6兆円
× 12回
31.2兆円
2.6兆円
× 4回
1.9兆円
1.9兆円
1年
割引短期国債
1.9兆円
× 12回
22.8兆円
× 3回
2.3兆円
× 3回
26.4兆円
× 9回
2.3兆円
× 4回
27.4兆円
2.5兆円
× 12回
30.0兆円
2.5兆円
× 5回
6か月
割引短期国債
−
15年
0.3兆円
変動利付債
× 1回
10年
0.3兆円
物価連動債
× 1回
流動性
0.3兆円
0.9兆円
0.3兆円
0.3兆円
−
0.3兆円
× 1回
0.3兆円
× 1回
0.9兆円
−
5.5兆円
0.3兆円
−
−
0.3兆円
−
−
0.15兆円
供給入札
× 12回
3.6兆円
×6回
0.3兆円
×18回
−
0.3兆円
×1回
0.3兆円
×1回
0.9兆円
0.3兆円
0.3兆円
0.3兆円
6.3兆円
×3回
0.6兆円
6.3兆円
0.6兆円
×12回
7.2兆円
×9回
市中発行分
113.3兆円
130.2兆円
137.5兆円
144.3兆円
計
(注1)カレンダーベース市中発行額とは、あらかじめ定期的に額を定めた入札により発行する国債の4月から
翌年3月までの発行予定額の総額をいう。
(注2)上記に加えて、40年債、30年債、20年債、10年債、5年債、2年債、15年変動利付債及び10年物価連動
債については、価格競争入札後に実施される国債市場特別参加者向けの第Ⅱ非価格競争入札による発行が
行われる(価格競争入札における各国債市場特別参加者の落札額の15%を上限)
。
(注3)6ヶ月割引短期国債については、割引短期国債と政府短期証券の統合発行(国庫短期証券)を実施して
いるため、総額のみを計上。
(注4)平成22年度において、40年債は5月、8月、11月、2月の発行を予定し、30年債は4月、6月、7月、
9月、10月、12月、1月、3月の発行を予定している。
(注5)平成22年度の15年変動利付債及び10年物価連動債については、市場の状況によっては発行を取り止める
ことがある。
施
策 3-1-2:適切な債務管理
[平成21年度実施計画]
適切な債務管理を行うため、平成21年度においても引き続きコスト・アット・リスク分析を活用
した定量的なリスクの把握を行うこととしています。
また、将来の国債の借換リスク(将来の国債発行コストの振れ)を適切にコントロールする観点
から、21年度においても、金利スワップ取引(想定元本ベースで上限は20年度と同額の1.8兆円)を
市場の動向を見ながら実施する予定です。
平成21年度実績評価書
- 196 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−1〕
[事務運営の報告]
平成21年度においてもコスト・アット・リスク分析の手法を用いて金利変動リスクを定
量的に分析・把握し、国債発行計画を検討する上での一つの参考としました。
金利スワップ取引については、平成21年度においては、合計10回、想定元本2,300億円の
実施となりました。
○参考指標 3-1-1:カレンダーベース市中発行額の平均償還年限の推移
平均償還年限
平成18年度
19年度
20年度
21年度
22年度
7年0か月
7年0か月
7年4か月
7年3か月
7年6か月
(出所)理財局国債企画課調
(注) 平成21年度までは実績、22年度は当初計画ベース。
施
策 3-1-3:国債市場の流動性維持・向上
[平成21年度実施計画]
国債の大量発行が続く中、国債の確実かつ円滑な発行及び中長期的な調達コストの抑制の観点か
ら、国債市場の流動性の維持・向上を後押しする施策を行うことは重要な課題と考えています。
世界的な金融市場の混乱の影響で、国債市場の流動性が大きく低下した状況が続いていることか
ら、国債の流動性の維持・向上を図る観点から、平成21年度においては、流動性供給入札について
発行額を1.2兆円(毎月1,000億円)から3.6兆円(毎月1,500億円×2回)へと大幅に拡充するとと
もに、市場の流動性向上に一層資するため、カレント近辺の銘柄を対象とするよう今後検討するこ
ととしています。
また、買入消却については、市中からの買入れを3兆円から4兆円に増額することとしています。
具体的な買入対象については、特に流動性の低下が著しい10年物価連動債及び15年変動利付債に重
点をおいて実施することとしています。なお、買入額の配分については、市場の状況を見ながら四
半期毎に決定することとしています。
加えて、国債市場の活性化の観点から、国債金利情報(市場実勢金利に基づく年限別金利)の提
供について、21年度中の公表を目途に検討を行います。
[事務運営の報告]
国債の確実かつ円滑な発行及び中長期的な調達コスト抑制のため、国債市場における流
動性の維持・向上を主眼に、平成21年度には以下の施策を実施しました。
流動性供給入札については、総額を1.2兆円(毎月1,000億円、平成20年度当初計画ベー
ス)から平成21年度当初計画において3.6兆円(毎月1,500億円×2回)に拡充し、さらに、
年度中に6.3兆円(毎月3,000億円×2回、21年7月以降)に拡充しました。また、市場の
流動性向上に一層資するため、発行後半年程度の銘柄まで対象に加えました。
市中からの買入消却については、総枠を4兆円に増額(実績は3.9兆円)し、リーマン・
ショック後、流動性が著しく低下した物価連動債及び変動利付債に重点をおいて、具体的
な配分については四半期毎に市場の状況を見ながら機動的に対応しました。
国債市場の活性化の観点から、研究機関等による金利情報取得に関する利便性の向上や
一般投資家等による投資判断材料の一つとしての活用に資するよう、22年3月から、主要
年限別の国債金利情報の提供を開始しました。
- 197 -
施
策 3-1-4:市場との対話等
[平成21年度実施計画]
市場参加者との定期的かつオープンな対話を通じ、当局の施策を適時・的確に市場に発信するこ
と、市場のニーズや動向を的確に把握することは、国債の確実かつ円滑な発行及び中長期的な調達
コストの抑制のために重要です。こうした観点から、
「国債市場特別参加者会合」
、
「国債投資家懇談
会」を引き続き開催し、市場参加者との意見交換を行うとともに、中長期的な視点から、国債管理
政策を中心とする国の債務管理について高い識見を有する民間人等から意見・助言等を伺うべく、
「国の債務管理の在り方に関する懇談会」を引き続き開催します。
また、公的債務全体の現状や政策を概観する「債務管理リポート」を平成21年度も発行し、国債
管理政策の透明性の向上等を図ります。
さらに、国債発行当局としては、入札の結果発表等を確実かつ速やかに行うことで、市場参加者
の予測可能性を高めることに努めます。
こうした観点から、以下の業績指標を設定しており、必要な財政資金を確実に調達するとともに、
市場参加者の予測可能性を十分に確保するよう、以下の目標の達成に努めます。
[事務運営の報告]
「国債市場特別参加者会合」や「国債投資家懇談会」
、
「国の債務管理の在り方に関する
懇談会」を定期的に開催し、市場関係者や投資家、民間有識者等と意見交換を行いました。
また、昨年に引き続き、公的債務全体の現状や政策を概観する「債務管理リポート」
(h
ttp://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/saimukanri/2009/saimu00.htm)を発行しました。
平成21年度における国債市場特別参加者会合、国の債務管理の在り方に関する懇談会、
国債投資家懇談会の開催状況は次のとおりです。
○参考指標 3-1-2:国債市場特別参加者会合の開催実績
開 催 日
平成21年4月17日
(第26回)
平成21年6月12日
(第27回)
平成21年9月11日
(第28回)
平成21年10月23日
(第29回)
平成21年12月4日
(第30回)
平成22年3月12日
(第31回)
内
容
・経済危機対策に伴う国債発行計画について
・最近の国債市場の状況と今後の見通しについて
・平成21年7∼9月における流動性供給入札について
・平成21年7∼9月における買入消却入札について
・最近の国債市場の状況と今後の見通しについて
・平成21年10月∼12月の流動性供給入札について
・平成21年10月∼12月の買入消却入札について
・理財局からの報告事項(海外IRの実施状況)
・最近の国債市場の状況と今後の見通しについて
・平成21年度発行計画の下期見直しについて
・最近の国債市場の状況と今後の見通しについて
・平成21年度2次補正予算に伴う国債発行計画の見直しについて
・平成22年度国債発行計画について
・平成22年1−3月における流動性供給入札及び買入消却入札につ
いて
・最近の国債市場の状況と今後の見通しについて
・平成22年4−6月における流動性供給入札及び買入消却入札につ
いて
・平成22年度における超長期債のリオープン方式について
・最近の国債市場の状況と今後の見通しについて
(出所)理財局国債業務課調
平成21年度実績評価書
- 198 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−1〕
○参考指標 3-1-3:国の債務管理の在り方に関する懇談会の開催実績
開 催 日
平成21年6月24日
(第18回)
平成21年10月14日
(第19回)
平成21年10月28日
(第20回)
平成21年11月10日
(第21回)
平成21年11月25日
(第22回)
平成21年12月16日
(第23回)
内
容
・最近の国債管理政策等について
・最近の国債市場をめぐる動向
・物価連動債の在り方について
・個人向け国債の新商品の導入について
・国債金利情報の提供について
・最近の国債管理政策の取組について
・国債市場の流動性の向上について
・国債の商品性・保有者層の多様化について
・国債市場の流動性の向上について
・債務管理の高度化について
・国債管理政策をめぐる論点の整理について
・国債管理政策をめぐる論点整理
(出所)理財局国債企画課調
○参考指標 3-1-4:国債投資家懇談会の開催実績
開 催 日
内
平成21年4月20日
・経済危機対策に伴う国債発行計画について
(第26回)
平成21年6月15日
(第27回)
容
・最近の国債市場の状況と今後の運用見通しについて
・平成21年7∼9月における流動性供給入札について
・平成21年7∼9月における買入消却入札について
・最近の国債市場の状況と今後の運用見通しについて
・平成21年10月∼12月の流動性供給入札について
平成21年9月14日
(第28回)
・平成21年10月∼12月の買入消却入札について
・理財局からの報告事項(海外IRの実施状況)
・最近の国債市場の状況と今後の運用見通しについて
平成21年10月27日
(第29回)
・平成21年度発行計画の下期見直しについて
・最近の国債市場の状況と今後の見通しについて
・平成21年度2次補正予算に伴う国債発行計画の見直しについて
平成21年12月7日
(第30回)
・平成22年度国債発行計画について
・平成22年1−3月期における流動性供給入札及び買入消却入札
について
・最近の国債市場の状況と今後の運用見通しについて
・平成22年4−6月における流動性供給入札及び買入消却入札に
平成22年3月15日
(第31回)
ついて
・平成22年度における超長期債のリオープン方式について
・最近の国債市場の状況と今後の運用見通しについて
(出所)理財局国債業務課調
- 199 -
「国の債務管理の在り方に関する懇談会」においては、リーマン・ショック後の対応も
含めた最近の国債管理政策を振り返りつつ、平成21年12月に「国債管理政策の現状と課題」
についての論点整理
(http://www.mof.go.jp/singikai/kokusai/top3.htm)
を行いました。
また、財政運営のために必要とされる資金を、確実かつ円滑に確保し、資金調達事務を効
率的かつ機動的に行うとともに、入札予定や発行予定の事前公表や入札の結果発表等を確
実かつ速やかに行うことで、市場参加者の予測可能性を高めることに努めました。
◎業績指標 3-1-1:必要な財政資金に対して確保した資金の割合(収入金ベース)
(単位:億円、%)
発行根拠法別区分
平成
年度
17
年度
18
年度
19
年度
20
年度
21
国債の発行による調達
を予定した財政資金(a)
国債の発行により
調達した財政資金(b)
割
合
(b)/(a)
新 規 財 源 債
建 設 国 債
312,690
77,620
312,690
77,620
100.0
100.0
特 例 国 債
235,070
235,070
100.0
借
換
債
1,055,195
1,055,195
100.0
財
投
債
282,494
282,494
100.0
合
計
新 規 財 源 債
1,650,379
274,700
1,650,379
274,700
100.0
100.0
建 設 国 債
64,150
64,150
100.0
特 例 国 債
210,550
210,550
100.0
借
換
債
1,081,206
1,081,206
100.0
財
投
債
255,595
255,595
100.0
合
計
新 規 財 源 債
建 設 国 債
1,611,502
253,820
60,440
1,611,502
253,820
60,440
100.0
100.0
100.0
193,380
193,380
100.0
特 例 国 債
借
換
債
991,896
991,896
100.0
財
投
債
167,696
167,696
100.0
合
計
新 規 財 源 債
建 設 国 債
1,413,412
331,680
69,750
1,413,412
331,680
69,750
100.0
100.0
100.0
261,930
261,930
100.0
特 例 国 債
借
換
債
939,095
939,095
100.0
財
投
債
86,000
86,000
100.0
合
計
新 規 財 源 債
建 設 国 債
1,356,775
534,550
150,110
1,356,775
N.A.
N.A.
100.0
100.0(目標値)
100.0(目標値)
384,440
N.A.
100.0(目標値)
特 例 国 債
借
換
債
908,499
N.A.
100.0(目標値)
財
投
債
141,000
N.A.
100.0(目標値)
1,584,049
N.A.
100.0(目標値)
合
計
平成21年度実績評価書
- 200 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−1〕
(出所)理財局国債企画課調
(注1)各年度の調達予定額は、決算に伴う調整等により、変更や「国債発行予定額」との相違がありうる。
(注2)平成21年度実績値は、平成21年決算までにデータが確定するため、平成22年度実績評価書に掲載予定。
◎業績指標 3-1-2:所定の時期に入札予定の公表を行った割合
平成17年度
入札実績回数 (a)
うち入札予定公表が
所定の時期に行われ
た入札の回数 (b)
割合(%) (b)/(a)
公表時における
入札予定回数 (c)
うち予定通り行われ
た
入札の回数 (d)
割合(%) (d)/(c)
18年度
19年度
20年度
(単位:回、%)
21年度
目標値
実績値
216
188
206
206
209
188
206
206
208
100.0
100.0
100.0
99.5
188
206
206
210
216
188
206
206
208
216
100.0
100.0
100.0
99.0
216
100.0
100.0
100.0
100.0
(出所)理財局国債業務課調
(注1)入札日程の事前公表は、平成11年度第1四半期より四半期毎、平成14年1月より月毎に実施。
(注2)入札予定については、公表の際、事後的な状況の変化によって変更する可能性がある旨の留保を添付。
◎業績指標 3-1-3:所定の時期に発行予定額の事前公表を行った割合 (単位:回、%)
21年度
平成17年度 18年度
19年度
20年度
目標値
実績値
入札実績回数 (a)
188
206
206
209
216
うち所定の時期に
発行予定額の事前
188
206
206
208
216
公表を行った回数
(b)
割合(%) (b)/(a)
100.0
100.0
100.0
99.5
100.0
100.0
(出所)理財局国債業務課調
(注1)国債の発行予定額の公表は、平成11年3月より入札1週間前に実施。
(注2)借入金等の借入予定額の公表は、平成14年10月より入札1週間前に実施(それ以前は、入札2週間前)
。
◎業績指標 3-1-4:入札の結果発表を当日所定の時刻に行った割合
188
206
206
209
(単位:回、%)
21年度
目標値
実績値
216
188
206
206
209
216
100.0
100.0
100.0
100.0
平成17年度 18年度
入札回数 (a)
うち入札の結果発表
を所定の時刻に行っ
た回数(b)
割合(%) (b)/(a)
19年度
20年度
100.0
100.0
(出所)理財局国債業務課調
(注1)国債(T-Bill除く)の入札結果発表は、平成18年12月より、入札当日の午後12時45分頃(それ以前は午
後1時頃)に実施。
(注2)T-Billの入札結果発表は、平成18年12月より、入札当日の午後12時35分頃(それ以前は午後12時40時頃)
に実施。
(注3)借入金等の入札結果発表は、平成14年5月より、入札当日の午後1時頃(それ以前は午後1時30分頃)
に実施。
- 201 -
◎業績指標 3-1-5:
「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」を所定の時期に公表した
割合
(単位:%)
21年度
平成17年度
18年度
19年度
20年度
前年度
第4四半期分
○
○
○
○
○
第1四半期分
○
○
○
○
○
第2四半期分
第3四半期分
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
割 合
100.0
100.0
100.0
100.0
目標値
100.0
実績値
100.0
(出所)理財局国債企画課調
(注) 各四半期末時点における国債及び借入金並びに政府保証債務現在高は、18年度第4四半期分以前は当該
四半期終了後3ヶ月以内、19年度第1四半期分から第3四半期分は当該四半期終了後2ヶ月以内、19年度
第4四半期分以降は当該四半期終了後1ヶ月半以内に公表。
施
策 3-1-5:保有者層の多様化
[平成21年度実施計画]
投資家等の多様なニーズに応じられるように国債の商品性の多様化を進めることや、国債の保有
者層の多様化を進めることで、国債がより安定的に消化されるように努めます。
21年度発行計画においては、個人向け国債の発行予定額を2.4兆円にするとともに、新型窓販によ
る発行予定額を1.8兆円とし、引き続きこれらの商品性の理解・浸透に努めます。
更に、取扱機関と当局との間で相互に意見を交換する場として国債トップリテーラー会議の開催、
HP上での個人向け国債販売上位機関の公表(http://www.mof.go.jp/singikai/kokusai/top4.htm)
等を行うことにより、個人投資家の国債保有促進に努めます。
また、個人向け国債について、販売促進の観点から、年限の短い新商品(3年固定金利型)を21
年度下期以降に導入する方向で所要の準備を進めます。
海外投資家については、平成20年度においても、国債に係る海外説明会(海外IR)を北米、欧
州、アジア・大洋州、中東で開催し、海外投資家等に対して国債管理政策の現状や今後の展望、金
融情勢の混乱への対応や日本経済の情勢などについて直接説明しました。特に、昨今の金融危機の
影響で欧米の投資家が投資を控える中で、近年急速に世界経済の中で存在感を増している中東地域
には、平成20年6月と平成21年1月に2度訪問しました。
また、多人数を対象とした「日本国債セミナー」に代わり、個別投資家訪問を中心に据えて、投
資家に直接説明をすることで、投資家ニーズのよりきめ細かい把握に努めました。引き続き海外投
資家の国債保有促進のため、国債に係る海外IRを開催していく予定です。
生保・年金等の機関投資家については、金融機関の中でも長期安定投資家として位置付けられま
す。21年度においては、これら機関投資家の長期運用ニーズの増大等に応えるため、超長期債の流
動性にも配慮して、30年債・40年債の発行総額および頻度を増加することとしました。
[事務運営の報告]
現在、我が国の普通国債残高は600兆円を超える見込みとなっており、他の部門や諸外国
と比較して、相対的に国債の保有割合の低い個人や海外部門を含め、幅広い層に国債を保
有して頂くことにより、このように大量に発行されている国債の安定消化を図ることが重
要な課題となっているところです。
我が国の国債保有構造を見ると、銀行等の市中金融機関の保有割合が高く、個人や海外
投資家の保有割合が低い状況にあり、市場の状況が変化した場合に、市場参加者の取引が
一方向に流れがちな傾向にあるとの指摘があります。
国債の保有者層を多様化すれば、様々な市場の見方や投資スタンスに基づいた国債取引
平成21年度実績評価書
- 202 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−1〕
が行われ、国債市場の安定化に資すると考えられることから、個人や海外投資家の保有割
合を高めるなど保有者層の多様化に取り組んできたところです。
(家計の保有割合:平成15
年度末2.6%、平成21年12月末5.1%。海外の保有割合:平成15年度末3.5%、平成21年12
月末5.2%。
)
生保・年金等の機関投資家については、金融機関の中でも長期安定投資家として位置付
けられ、今後の会計制度の見直し等も踏まえ長期運用ニーズの増大等の声も聞かれたとこ
ろです。平成21年度においては、超長期債市場を育成する観点から、超長期債(20年債、
30年債、40年債)の発行額を増加しました。
個人投資家については、金利低下等の影響により足元で個人向け販売が低迷しています
が、国債の保有者層の多様化の観点からは、個人の国債保有を促進していくことは重要で
あり、
また23年1月から5年固定金利型の個人向け国債の満期償還が始まることを踏まえ、
現在の5年固定金利型、10年変動金利型に加え、より個人投資家のニーズが見込まれる3
年固定金利型の個人向け国債を22年7月(募集は6月)から導入することとし、21年度に
おいては所要の準備を進めました。また、前年度に引き続き、国債トップリテーラー会議
の開催、取扱機関の販売ランキングの公表を行いました。
海外投資家については、平成21年5月から6月にかけて北米地域、平成21年6月には北
欧地域、平成22年2月には欧州地域、平成22年3月にはアジア地域の投資家を訪問し、日
本国債や日本経済・財政状況等について、海外投資家に対して直接説明を行いました。さ
らに、訪日した海外投資家との面談、メール、電話会議等を活用しながら、積極的に情報
発信を行うことで、日本国債等についての正確な理解を促すとともに、海外投資家とのネ
ットワークの構築・維持に努めました。
○参考指標 3-1-5:国債の所有者別内訳(平成21年12月末)
所
有
者
所
有
額
(単位:億円)
割
合
一般政府(除く公的年金)
24,911
0.4%
公的年金
791,085
11.6
財政融資資金
11,219
0.2
日本銀行
502,241
7.4
4,607,090
67.5
海外
356,664
5.2
家計
350,250
5.1
その他
183,665
2.7
6,827,125
100.0%
市中金融機関
合
計
(出所)日本銀行「資金循環統計」
施
策 3-1-6:国債に係る広報・広告の充実
[平成21年度実施計画]
国債の安定消化を確保する等の観点から、国債市場や国債管理政策についての透明性を高め、積
極的にホームページやパンフレットを通じた情報発信や広報活動に努めます。具体的には、
「債務管
- 203 -
理リポート」
(日本語版、英語版)を年一回発行するなど、国内の主要金融機関、海外の在外公館等
を通じて、我が国の国債市場や国債管理政策についての情報を発信していきます。
また、個人投資家による国債保有を更に拡大するため、テレビCM、新聞広告等、個人向け国債
等に係る広告活動を行政コストの節減・効率化を図りつつ、引き続き展開します。
以上のような観点から、以下の業績指標を設定しており、ホームページへのアクセス件数の増加
及び国債に対する認知度の向上を目指します。
[事務運営の報告]
平成21年度においては、昨年度に行った日本語版ホームページの構成の見直しに引き続
き、英語版ホームページの構成の見直し等を行ったほか、海外投資家にとってより利便性
の高いものとするために内容の充実に努めました。また、個人向け国債ポスターの掲示、
パンフレットの作成、テレビCM、新聞広告など、積極的な情報発信や広報活動に努めま
した。
こうした努力の結果、下記のとおり国債の認知度は引き続き高水準となったほか、国債
等に関する情報のホームページへのアクセス件数と個人向け国債のホームページへのアク
セス件数の合計については、増加とはならなかったものの、1,844,323件と高い水準になり
ました。
◎業績指標 3-1-6:国債等に関する情報のホームページへのアクセス件数と個人向け国債
ホームページへのアクセス件数の合計
平成17年度
18年度
19年度
(単位:件)
21年度
20年度
目標値
2,120,650
国債関連のホームペー
(1,645,126)(2,207,828) (2,206,668)
ジへのアクセス件数
(2,114,022)
実績値
増加 1,844,323
(出所)大臣官房文書課広報室調
(注1)財務省ホームページ内に開設している「国債等に関する情報」
(http://www.mof.go.jp/jgb.htm)と「個
人向け国債」
(http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/kojinmuke/index.html)へのアクセス件数の合計。
(注2)平成20年度のシステム変更に伴い、アクセス件数を集計するソフトウェアの変更が行われ、集計方法が
変更されたことから、旧ソフトウェアによるアクセス件数を括弧書きで記載している。なお、平成20年度
は新旧両方のソフトウェアでアクセス件数を集計するが、21年度以降は新ソフトウェアによる集計のみと
なる。
○参考指標 3-1-6:個人向け国債お知らせメールの登録者数
平成18年度末
登録者数
19年度末
18,570
21,511
20年度末
21,530
(単位:件)
21年度末
22,571
(出所)大臣官房文書課広報室調
◎業績指標 3-1-7:国債の認知度
平成17年度
知っている
名前だけ
知っている
36.4
(24.2)
45.2
(44.8)
(単位:%)
18年度
19年度
20年度
53.1
(31.2)
55.8
(25.2)
53.3
(26.0)
33.8
(33.4)
41.1
(46.4)
44.0
(46.8)
平成21年度実績評価書
- 204 -
21年度
目標値
向上
実績値
56.2
(28.7)
39.1
(42.8)
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−1〕
(小計)
知らない
81.6
(69.0)
17.2
(25.0)
86.9
(64.6)
96.9
(71.6)
97.3
(72.8)
10.0
(20.6)
3.1
(28.4)
2.7
(27.2)
維持・向上
95.2
(71.5)
4.7
(28.5)
(出所)平成17年度国債広告の効果測定に関する調査報告書、平成18年度国債広告の効果測定に関する調査報告
書、平成19年度国債広告の効果測定に関する調査報告書、平成20年度国債広告の効果測定に関する調査報
告書及び平成21年度国債広告の効果測定に関する調査報告書(理財局国債企画課資料)
(注1)平成17年度、平成18年度、平成19年度、平成20年度及び平成21年度のサンプル数は、それぞれ3,108人、
3,120人、3,343人、3,000人及び3,000人。
(注2)各年度の上段の数字は「個人向け国債」の認知度、下段の( )内の数字は「個人向け国債以外の国債」
の認知度。
(注3)調査の実施に当たっては、平成17・18年度は調査対象者を無作為に抽出し郵送調査にて行っていたが、
平成19∼21年度は調査対象者を「これまで金融商品を購入したことのある者」から抽出し、インターネッ
ト調査を行った。
(注4)数値は、国債の認知度に関するアンケート調査において、それぞれの回答を得た割合。なお、アンケー
ト調査の概要についてはP534参照。
なお、平成21年度における広報実施や刊行物作成の状況は、以下のとおりです。
○参考指標 3-1-7:広報実施や刊行物作成の状況(平成21年度)
広 告
刊 行 物
○テレビCM
・全国76局(1回、15秒スポットCM及び30秒番組提供CM)
○新聞広告
・個人向け国債募集取扱開始日朝刊に掲載(4回、半5段モノクロ全国延べ201
紙、全5段モノクロ全国延べ2紙、全15段カラー延べ3紙)
○雑誌広告
・タイアップ記事広告等を掲載(延べ7誌)
○交通広告
・駅貼り広告(東京、大阪、名古屋、北海道、仙台、金沢、京都、神戸、広島、
福岡)
B0判ポスターを掲示(2回)
○店頭ポスター
・希望のあった全国の金融機関等にB2判ポスターを配布
○債務管理リポート(冊子、A4版)
・年1回、日本語版、英語版を作成
・国内の主要金融機関、海外の在外公館等に配布
○日本国債ニュースレター(パンフレット、A4版)
・四半期毎(4・7・10・1月)に日本語版、英語版を作成
・国内の主要金融機関、海外の在外公館等に配布
○個人向け国債パンフレット・新型窓口販売方式パンフレット
・希望のあった全国の金融機関等に配布
(出所)理財局国債企画課調
政策目標に係る予算額:平成21年度一般会計予算額:19,251,617百万円
[20年度予算額:19,940,208百万円]
平成21年度国債整理基金特別会計予算額:170,006,767百万円
[20年度予算額:180,446,686百万円]
平成21年度における主な施策として、国債の償還・利払い・事務手数料、国債の円滑な
- 205 -
発行を図るための国庫事務電算化システムの運用等に使用するための経費等があげられま
す。
予算の増減要因の主なものは、国債の償還に必要な経費(債務償還費)の減少となって
いますが、これは、平成20年度に財政投融資特別会計からの繰入れを財源として行った7.2
兆円の買入消却が平成21年度にはなかったこと等によるものです。
5.平成20年度政策評価結果の政策への反映状況
(1)市場のニーズ・動向等を踏まえた国債の発行
平成22年度国債発行計画の策定に当たっては、国債発行総額が2年連続で増額となるな
ど、厳しい環境となる中で、国債市場特別参加者会合等の各種懇談会を通じ、従来にも増
して丁寧に市場との対話を行い、市場のニーズをきめ細かく把握して計画に反映したとこ
ろです。具体的に、年度の発行額で見ると、すべての年限の利付債で増発となっています
が、例えば、超長期債(40、30、20年債)は長期運用ニーズが強い生保・年金などの機関
投資家、中期債(5、2年債)は銀行などの預金取扱金融機関等の需要を踏まえたものと
なっています。
(2)国債市場の流動性維持・向上
流動性供給入札については、
リーマン・ショック後の国債市場の流動性の著しい低下や、
予算編成に伴う国債発行計画の見直しに合わせ、その実施を拡大してきました。具体的に
は、平成20年10月に従来の月1回から月2回に実施回数を引き上げたほか、1回当たりの
発行を従来の1,000億円から段階的に増額し、平成21年7月には3,000億円としました。
買入消却については、リーマン・ショック後は専ら流動性が著しく低下した状況下での
需給バランス是正を目的として物価連動債及び変動利付債を対象に実施しています。平成
21年中は各四半期1兆円のペースで継続し、物価連動債と変動利付債への配分は機動的に
調整しながら対応してきました。
(3)商品性・保有者層の多様化
個人投資家については、現在の低迷した販売状況や平成23年1月から5年固定金利型の
個人向け国債の満期償還が始まることを踏まえ、現在の5年固定金利型、10年変動金利型
に加え、より個人投資家のニーズが見込まれる3年固定金利型の個人向け国債を22年7月
(募集は6月)から導入することとするとともに、国債トップリテーラー会議の開催、取
扱機関の販売ランキングの公表、地方の財務局とも協力した個人へのPRの強化等の販売
促進策に取り組みました。
また、海外投資家については、平成21年5月から6月にかけて北米地域、平成21年6月
には北欧地域、平成22年2月には欧州地域、平成22年3月にはアジア地域の投資家を訪問
し、日本国債や日本経済・財政状況等について、海外投資家に対して直接説明を行いまし
た。さらに、訪日した海外投資家との面談、メール、電話会議等を活用しながら、積極的
に情報発信を行うことで、日本国債等についての正確な理解を促すとともに、海外投資家
平成21年度実績評価書
- 206 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−1〕
とのネットワークの構築・維持に努めました。
6.目標を巡る外部要因等の動向
(1)国債残高の推移
国債の発行額は、近年、増加を続けており、平成21年度末の国債発行残高は約594.0兆円
と、国債発行残高は増加し続けています。
○参考指標 総3-1:国債残高の推移(P82に掲載)
○参考指標 3-1-8:国債残高の満期構成
普通国債残高の満期構成
(2010年3月末現在)
(兆円)
110
105.81
平均残存期間:6年5ケ月
100
割引短期国債
90
2年利付国債
80
5年固定個人向け国債
77.01
5年利付国債
70
10年物価連動国債
60
10年変動個人向け国債
50.31 49.89 52.17
50
10年利付国債
15年変動利付国債
40
20年利付国債
30.68
30
32.74
30年利付国債
31.05
29.08
28.00
40年利付国債
20
10.82
10
7.49 7.05
6.10 6.69
10.39 10.61
8.47 8.68 9.34
3.76 2.61
2.15 3.14 2.76
0.73 1.23
0.78 0.31 0.88 1.52 1.73
0
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
47
48
(年度)
(出所)理財局国債企画課調
(2)国債金利の推移
平成21年度の国債金利(10年債)は、1.3%台前半で始まったものの、平成21年第1次補
正に伴う国債の増発懸念や景気回復期待を背景とした株価の上昇などから、
6月には1.5%
台半ばまで上昇しました。その後は、デフレ懸念や民間の資金需要の低迷に伴う銀行貸出
の低下の一方、景気の持ち直しの動きや財政悪化懸念などを背景として、概ね1.2%台前半
から1.4%台後半のレンジで推移し、
年明け以降は、
概ね1.3%台で安定的に推移しました。
- 207 -
○参考指標 3-1-9:10年新発債利回りの推移
(%)
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
H17.4
平成17年度
H18.4
平成18年度
H19.4
平成19年度
H20.4
平成20年度
H21.4
平成21年度
(出所)日本相互証券
7.今後の政策等に反映すべき事項
(1)今後の方針
政策目標3−1 国債の確実かつ円滑な発行及び中長期的な調達コストの抑制
引き続き推進
施
改善・見直し
策 3-1-1 市場のニーズ・動向等を踏まえた国債発行計画の策定
引き続き推進
施
廃止
改善・見直し
廃止
改善・見直し
廃止
改善・見直し
廃止
策 3-1-5 保有者層の多様化
引き続き推進
施
改善・見直し
策 3-1-4 市場との対話等
引き続き推進
施
廃止
策 3-1-3 国債市場の流動性維持・向上
引き続き推進
施
改善・見直し
策 3-1-2 適切な債務管理
引き続き推進
施
廃止
策 3-1-6 国債に係る広報・広告の充実
引き続き推進
改善・見直し
平成21年度実績評価書
- 208 -
廃止
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−1〕
(2)企画立案に向けた提言
我が国の財政は、過去に例を見ない厳しい状況にあり、今後も大量の国債発行が見込ま
れています。国債発行当局として確実かつ円滑な国債発行により、必要とされる財政資金
を確実に調達するとともに、中長期的な調達コストを抑制していくことによって、円滑な
財政運営の基盤を確保するという基本的な考え方に基づき、国債管理政策を運営していき
ます。
① 市場のニーズ・動向等を踏まえた国債発行計画の策定
国債発行計画の策定に当たっては、国債管理政策上の必要性と市場のニーズ・動向と
の双方を踏まえ、短期から超長期までの各ゾーンにおいてバランスの取れた発行額を設
定する必要があります。
22年度においても、国債市場特別参加者会合や国債投資家懇談会等の場を通じた市場
との対話をきめ細かく行います。
② 国債市場の流動性維持・向上
国債発行当局としても、市中からの買入消却や流動性供給入札の導入など、国債市場
の流動性向上に向けた施策を実施していますが、22年度においても、引き続き国債市場
の流動性維持・向上に向けた取組を進めます。
③ 保有者層の多様化
個人投資家については、現在の低迷した販売状況や平成23年1月から5年固定金利型
の個人向け国債の満期償還が始まることを踏まえ、より個人投資家のニーズが見込まれ
る3年固定金利型の個人向け国債を平成22年7月(募集は6月)に導入します。
海外投資家については、日本国債、日本経済・財政等に関する海外投資家の正しい理解
を促し、そうした投資家とのネットワークを構築・維持するほか、直接投資家を訪問す
る以外にも、メール、電話会議等を活用しつつ、より一層積極的なコミュニケーション
に努めます。
(3)平成23年度予算要求等への反映
これからも引き続き、国債の確実かつ円滑な発行・償還のために必要な経費の確保に努
めます。
- 209 -
○ 政策目標3−2:財政投融資の対象として必要な事業を実施する機関への資金供給の確保と
重点化・効率化及びディスクロージャーの徹底
1.
「政策の目標」に関する基本的考え方
財政投融資は、財投債(国債)の発行などにより調達した資金を財源として、政策金融機関・独立
行政法人等や地方公共団体に対し、政策的な必要性はあるものの、民間では対応が困難な長期・低利
の資金供給や大規模・超長期プロジェクトへの資金供給を行うものです。また、補助金等の予算措置
とは異なり、利用料収入が見込まれる等、将来のリターンを前提としている点に特徴があります。
財政投融資の資金を、どのような事業に、どの程度供給するかについては、必要な事業への資金供
給を確保しつつ、国民のニーズや社会経済情勢の変化などを踏まえ、政策的必要性、民業補完性や償
還確実性の観点から毎年度徹底的に見直し、対象事業の重点化・効率化を図っていきます。また、財
投債の発行が国債市場に与える影響等に配慮する観点からも、財政投融資計画の規模はできる限り抑
制することに努めます。
さらに、財政投融資に対する国民の信頼を確保し、対象事業の重点化・効率化を一層推進する観点
から、財政投融資計画編成、運用プロセス、将来の政策コスト等に関する情報開示の徹底を通じて、
財政投融資に関する透明化を一層進めていきます。
その他、財政融資資金のALM(資産・債務管理)の充実に努めます。
2.内閣の基本的な方針との関連
第171回国会 財務大臣財政演説(平成21年1月28日)
第174回国会 財務大臣財政演説(平成22年1月29日)
予算編成等の在り方の改革について(平成21年10月23日閣議決定)
3.重点的に進める業績目標・施策
施
策 3-2-1:社会経済情勢に応じた財政投融資計画の編成
施
策 3-2-2:財政投融資対象機関に対する適切な審査
4.平成21年度の業務運営の報告
重 施
○
策 3-2-1:社会経済情勢に応じた財政投融資計画の編成
[平成21年度実施計画]
現下の厳しい経済金融情勢を踏まえ、財政投融資の規模は平成20年度以降増加に転じているとこ
ろですが、財政投融資については、必要な事業への資金供給を確保しつつ、国民のニーズや社会経
済情勢の変化などを踏まえ、政策的必要性、民業補完性の観点から毎年度徹底的に見直し、対象事
業の重点化・効率化を図ります。また、財投債(国債)の発行が国債市場に与える影響等に配慮す
る観点からも、財政投融資の規模をできる限り抑制することに努めます。
[事務運営の報告]
① 平成22年度財政投融資計画の策定に当たっては、平成20年秋以降の経済・金融危機が
今なお予断を許さない状況にあるという現状認識の下、
「明日の安心と成長のための緊急
経済対策」
(平成21年12月8日閣議決定)等を踏まえ、企業等金融支援関連や地方公共団
体向けを中心に必要な資金需要に対応することとし、同時に、財投債(国債)の発行が
国債市場に与える影響等に配慮し、財政投融資の規模をできる限り抑制に努めました。
平成21年度実績評価書
- 210 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
その結果、平成22年度財政投融資計画の規模は18兆3,569億円、対前年度当初計画比で
+15.7%の増加となりました。また、財政投融資計画残高については、平成22年度末で
202.7兆円(見込)と、対前年度末比で約▲5兆円となる見込みです。
② なお、平成21年度においては、第1次補正予算(平成21年5月29日成立)において(株)
日本政策金融公庫等に対し、
総額7兆8,423億円の財政投融資計画の補正追加を行いまし
た。
当該補正追加については、10月16日に決定された「平成21年度第1次補正予算の執行
の見直し」を踏まえ、平成21年度第2次補正予算において(株)日本政策投資銀行に対
する産業投資を1,237億円減額しました。
地方公共団体向け財政融資については、補正予算に伴い地方公共団体が実施する事業
に必要な資金を確保するため、
6月15日に3,300億円の財政投融資計画の増額
(弾力追加)
を行いました。
(参考)
平成22年度財政投融資計画の概要
(単位:兆円)
22年度計画
21年度当初
財政投融資計画
企業等金融支援
(日本政策金融公庫 等)
地方
うち地方公共団体
教育・福祉・医療
(日本学生支援機構 等)
国際関連
(JBIC 等)
その他
15.9
18.4
(+15.7%)
6.2
8.2
(+33.3%)
4.8
5.1
(+7.0%)
<3.9>
<4.3>
<+10.3%>
0.9
1.0
(+18.7%)
1.2
1.5
(+16.4%)
2.8
2.5
(△9.6%)
(出所)理財局財政投融資総括課調
- 211 -
財政投融資計画額の推移(フロー)
(兆円)
45.0
40.0
35.0
40.5
30.0
39.3
39.3
36.7
37.5
32.5
25.0
26.8
20.0
23.4
23.9
+72.4%
20.5
15.0
17.2
10.0
15.0
14.2
5.0
13.9
18.4
+15.7%
15.9
+14.4%
0.0
平成8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
財投改革
スタート
(出所)理財局財政投融資総括課調
(注) 1.平成12年度以前は、一般財政投融資ベース。
2.金額の下の計数は対前年度当初伸率。
400.0
21
21
(当初)
(補正後)
22 (年度)
417.8
410.2
390.6
414.3
350.0
250.0
20
財政投融資計画残高の推移(ストック)
(兆円)
450.0
300.0
19
改革
400.8
354.0
394.9
377.3
332.5
299.6
200.0
275.5
245.1
150.0
216.0
207.9
100.0
202.7
50.0
0-.0
平成 8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
改革
財投改革
スタート
19
20
21
(見込)
(出所)理財局財政投融資総括課調
(注) 1.平成20年度までは実績。
2.平成21、22年度の残高は、平成22年度当初予算時における見込みであり、今後異動することがある。
平成21年度実績評価書
- 212 -
22 (年度)
(見込)
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
重 施
○
策 3-2-2:財政投融資対象機関に対する適切な審査
[平成21年度実施計画]
財政投融資対象機関については、国民のニーズや社会経済情勢の変化などに応じつつ、民業補完
原則の徹底、事業等の有効性、事業等の進捗状況・収支状況等の把握を通じた償還確実性の担保と
いった観点からの適切な審査により、その内容を各年度の財政投融資計画に反映させます。
[事務運営の報告]
① 平成22年度財政投融資計画要求の審査に当たっては、現下の厳しい経済金融情勢にか
んがみ、企業等金融支援関連や地方公共団体向け等、必要な資金需要に引き続き対応す
ることとしつつ、
各府省庁・各機関より提出された政策評価や政策コスト分析を活用し、
各事業の民業補完性・償還確実性等を精査することに努めました。
その結果、平成22年度財政投融資計画の規模は18兆3,569億円、対前年度当初計画比で
+15.7%の増加となりましたが、公共事業関連などの分野に対する財政投融資について
は、対前年度当初計画比▲9.6%の2兆5,333億円と規模を抑制するなど、対象事業の重
点化・効率化を図りました。
② 各分野別について見ると、以下のとおりです。
イ 企業等金融支援関連の財政投融資については、
(株)日本政策金融公庫(国民一般向
け業務、中小企業者向け業務及び危機対応円滑化業務)において、
「明日の安心と成長
のための緊急経済対策」を踏まえた中小・小規模企業に対するセーフティネット貸付
の延長・拡充や金融秩序の混乱により資金繰り等に悪化をきたしている中堅・大企業
等に対する危機対応業務の延長等に必要な資金量を確保することとしています。
また(株)日本政策金融公庫において、電気自動車や蓄電池、太陽光パネルといっ
た今後内外で高い需要が見込まれるエネルギー環境適合製品を開発・製造する事業を
促進するための新たな金融業務を創設するため、必要な資金需要に的確に対応するこ
ととしています。
これらの結果、企業等金融支援関連の財政投融資は8兆2,391億円(対前年度当初計
画比+33.3%)と大幅に増加しています。
ロ 地方向け財政投融資については、税収減等により臨時財政対策債の発行計画額が過
去最大となるなど地方債計画の規模が拡大する中で、地方公共団体の円滑な資金調達
に配慮し、必要な財投規模を確保するため、地方向け財政投融資は5兆890億円(対前
年度当初計画比+7.0%)と増加しています。
なお、平成20年秋以降の深刻な地域経済の低迷と大幅な税収減という異例の事態を
踏まえ、平成19年度から平成21年度に実施した補償金免除繰上償還措置について、今
般限りの特例措置として、さらなる行政改革・経営改革の実施等を要件に3年間延長
することとし、その規模は3年間で6,200億円以内としています。
ハ 教育・福祉・医療関連の財政投融資については、独立行政法人日本学生支援機構に
おいて、引き続き、有利子貸与事業の充実を図ることとしているほか、独立行政法人
- 213 -
福祉医療機構等において、少子高齢化の進行への対応や医療提供体制の整備の促進に
資するために必要な資金需要に的確に対応することとしており、これらを踏まえ、教
育・福祉・医療関連の財政投融資は1兆417億円(対前年度当初計画比+18.7%)とな
っています。
ニ 国際関連の財政投融資については、
「明日の安心と成長のための緊急経済対策」
、途
上国支援に関する「鳩山イニシアティブ」等を踏まえ、
(株)日本政策金融公庫におい
て、海外事業支援緊急業務の延長、海外における地球温暖化の防止等の地球環境保全
事業への支援の強化等に必要な資金需要に的確に対応することとしています。これら
の結果、国際関連の財政投融資は1兆4,538億円(対前年度当初計画比+16.4%)とな
っています。
ホ 他方、その他の分野に対する財政投融資については、
(独)都市再生機構、社会資本
整備事業特別会計(空港整備勘定)
、
(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構において
対象事業の重点化・効率化を行い、財投規模が減少したこと等により、その他の分野
に対する財政投融資は2兆5,333億円
(対前年度当初計画比▲9.6%)
となっています。
施
策 3-2-3:政策評価の活用
[平成21年度実施計画]
財政投融資については、政策目的を的確に達成するため、どの分野、どの事業を財政投融資の対
象とするかについて、民業補完性や償還確実性等の観点から、引き続き見直しを行います。その際、
各省庁・各機関に対しては、財政投融資計画要求に際し、財政投融資要求額に係る政策評価に加え、
個別制度要求毎に、民業補完性、有効性、財務の健全性への影響等の観点から施策の必要性等を検
討した政策評価の提出を求め、これを審査において積極的に活用するとともに、審査における政策
評価の活用事例を公表します。
[事務運営の報告]
平成22年度財政投融資計画の要求に当たり、各府省庁に対して、引き続き、①施策の意
図・目的、②施策の必要性、③手段の適正性、④施策の達成効果・達成時期について記述
した政策評価の提出を求め、これを財政投融資の編成過程において、検討・議論する際の
資料として活用しました。
施
策 3-2-4:貸付金の確実な回収とALMの充実等による財務の健全性の確保
[平成21年度実施計画]
財政投融資対象機関に対する既往の貸付金について、適切なモニタリングを行いつつ、約定通り
の確実な回収を行います。さらに、ALMについて、その管理体制の充実を図ること等により、財
政投融資特別会計の財務の健全性を確保します。
[事務運営の報告]
財政投融資対象機関に対する既往の貸付金について、適切なモニタリングを行いつつ、
約定通りの確実な回収を行いました。
平成21年度実績評価書
- 214 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
○参考指標 3-2-1:延滞債権等の有無
平成17年度
18年度
19年度
20年度
21年度
無
無
無
無
無
延滞債権等
(出所)理財局財政投融資総括課調
(注) 延滞債権等とは、破綻先債権、延滞債権、3か月以上延滞債権、貸出条件緩和債権、金融再生法上の破
産更正債権及びこれらに準じる債権、危険債権、要管理債権に該当する債権のことを指す。
また、財政融資資金は民間では困難な長期の貸付を行っており、資産サイド(貸付金等)
の年限が負債サイド(財投債、預託金等)に比べて長いという期間の差異(デュレーショ
ンギャップ)があったものの、10年金利見直し貸付けの活用や、財投債の発行年限につい
て、国債発行計画全体の中で可能な限り調整すること等により、デュレーションギャップ
は相当程度縮小しています。しかしながら、貸付金の回収が主に均等償還型であるのに対
し、財投債及び預託金の償還が満期一括型となっているため、貸付金の回収時期と財投債
の償還期間のずれ(マチュリティギャップ)が存在することから、一定の金利リスクは引
き続き残っており、ALMの観点からはこれらのギャップの縮小が課題となっています。
このため、平成22年度財政投融資計画の策定に当たっては、さらなる金利変動リスクの
低減を図るため、財投債の発行年限を調整するなど、管理体制の充実に努めました。
さらに、財政投融資特別会計においては、今後の金利変動に伴う損失に備えるため、毎
年度剰余金が発生した場合、これを積立金(金利変動準備金)として積み立て、必要水準
(総資産の50/1000)
を超える分については国債整理基金特別会計に繰り入れる仕組みとな
っています。
積立金(金利変動準備金)については、現下の厳しい経済金融情勢を踏まえ、極力赤字
国債の発行額を抑えるため、臨時特例的な措置として、平成21年度(当初予算・第1次補
正予算)において7.3兆円を一般会計に繰り入れました。なお、平成22年度においては、22
年度末積立金残高見込額全額の4.8兆円を、
臨時特例的な措置として一般会計に繰り入れる
こととしています。
(新)○参考指標3-2-2:財政投融資特別会計財政融資資金勘定の積立金残高及び金利変動準備金
の準備率の推移
平成18年度末
19年度末
20年度末
21年度末
22年度末
積立金残高(億円)
144,001
172,401
84,060
33,733
0
金利変動準備金(億円)
152,996
178,691
88,526
36,719
2,096
2,894,783
2,447,689
2,037,965
1,816,670
1,749,527
53/1000
73/1000
43/1000
20/1000
1/1000
総資産(億円)
金利変動準備金の準備率
(金利変動準備金/総資産)
(出所)理財局財政投融資総括課調
(注1)平成20年度末までは実績、21年度末、22年度末は22年度当初予算策定時の見込み。
(注2)金利変動準備金は企業会計ベースの「発生主義」に基づく損益計算上において、当該年度に発生した利
益を積み立てたもの。法律上、国債整理基金特別会計(一般会計)に繰入れることができる積立金は、
「現
金主義」に基づく剰余金を積み立てたもの。
- 215 -
施
策 3-2-5:財政投融資のディスクロージャーの徹底
[平成21年度実施計画]
財政投融資に関する透明性を一層高め、国民からの信頼、市場からの信認を維持するため、財政
投融資計画の編成及び運用、財政融資資金の資産・負債の状況等に関して情報開示を拡充し、財政
投融資計画の編成に当たって審査過程がオープンなものとなるよう努めます。
また、財務省のホームページ(http://www.mof.go.jp/jouhou/zaitou/zaitou.htm)や「財政投融
資リポート」の内容を一層充実するとともに、より分かりやすいものとなるよう工夫することによ
って、財政投融資についての広報に努めます。当該施策に対応する業績指標として、
「財政投融資関
係の定期的な公表資料の公表状況及び内容の充実」を設定し、情報提供の状況を測定します。
[事務運営の報告]
① 編成過程の透明性の確保
平成22年度財政投融資計画の編成に当たっては、審査過程の透明性の確保にも配意
しました。具体的には、計画編成過程において平成21年11月に、財政制度等審議会財
政投融資分科会の委員の方々に平成22年度財政投融資計画要求について御議論いただ
き、その議事要旨、議事録及び提出資料については、財務省ホームページ(http://ww
w.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/top.htm)に掲載し、広く一般にも公開しました。
② 財政融資資金の資産・負債の情報開示
財政融資資金の資産・負債の状況については、平成21年度においても、財政投融資
特別会計の貸借対照表及び損益計算書を作成し、予算及び決算に添付して国会に提出し
ました。
また、これら財務諸表のほか、運用・調達における平均残高や、預託者別期末残高
及び残存期間別預託残高など、財政融資資金の資産・負債に関するデータを幅広く掲載
したディスクロージャー資料「財政投融資リポート」について、内容を一層充実すると
ともに、より分かりやすいものとなるよう、財政投融資制度に関する最新情報を解説す
るコラムの新設を行うなどの工夫をし、10月に公表しました。
「財政投融資リポート」や、財政融資資金の月々の資産・負債の概要を示している「財
政融資資金月報」は、より多くの人がより手軽にアクセスできるように、財務省ホーム
ページ(http://www.mof.go.jp/jouhou/zaitou/zaitou.htm)に掲載しました。
なお、今後、財務省ホームページの財政投融資部分を全面改訂し、財政投融資の月別・
機関別の実行情報を掲載することなどにより、PDCAサイクルの各段階において、国民
の目からより分かりやすい情報発信に改善し、透明性の向上を図ることとしています。
◎業績指標 3-2-1:財政投融資関係の定期的な公表資料の公表状況及び内容の充実
作成
平成
頻度
17年度
財政投融資リポート
年1回
FILP REPORT
年1回
リポート等
18年度
19年度
20年度
○
○
○
○
○
○
平成21年度実績評価書
- 216 -
21年度
目標値
実績値
○
○
○
○
○
○
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
財政投融資リポート
(別冊)
FILP REPORT
(Extension Volume)
年1回
○
○
○
○
○
○
年1回
○
○
○
○
○
○
月1回
○
○
○
○
○
○
月1回
○
○
○
○
○
○
年1回
○
○
○
○
○
○
財政金融統計月報
年1回
○
○
○
○
○
○
翌年度財政投融資計画
要求
年1回
○
○
○
○
○
○
翌年度財政投融資計画
年1回
○
○
○
○
○
○
財政融資資金月報
財政融資資金預託金利・
貸付金利
前年度財政融資資金
運用報告書
割
合
100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
財政投融資リポートにおいて
トピック等を解説するコラムの数
10
10
9
10
10
10
(出所)理財局財政投融資総括課調
○参考指標 3-2-3:財政投融資関係の資料の作成状況
リポート等
概要
財政投融資リポート
FILP REPORT
財政投融資リポート
(別冊)
FILP REPORT
(Extension Volume)
財政融資資金月報
財政融資資金運用報告書
財政金融統計月報
作成頻度
財政投融資の仕組みや関係データを幅広く紹介
「財政投融資リポート」の英語版
年1回
年1回
政策コスト分析について情報提供
年1回
財政投融資リポート(別冊)の英語版
年1回
財政融資資金の月々の資産、負債の概要
財政融資資金の運用状況等
各財政投融資対象機関の財務状況を含め、
財政投融資に関する幅広い情報を提供
財政投融資関係のホーム 上記資料等について、財務省ホームページに随時
ページへの資料の掲載
掲載している。
月1回
年1回
年1回
随時
○参考指標 3-2-4:財政投融資に関するホームページへのアクセス件数の推移(単位:件)
平成17年度
アクセス件数
328,052
18年度
284,444
(出所)理財局財政投融資総括課調
- 217 -
19年度
315,720
20年度
307,117
21年度
247,666
施
策 3-2-6:政策コスト分析の充実
[平成21年度実施計画]
政策コスト分析とは、財政投融資を活用している事業について、一定の前提条件を設定して、①
国から将来にわたって投入される補助金等と、②投入された出資金等による利払い軽減効果などの
額を各財投機関が試算したものであり、事業の妥当性を判断する材料として、将来どの程度の補助
金等が投入され、あるいはあらかじめ投入された出資金によるメリットがどの程度になるかを試算
し、その結果を政策コストとして開示することは、財政投融資の透明性を高める役割があると考え
ています。
また、引き続き全機関において政策コスト分析の公表を行うとともに、今後とも、分析手法の改
善等、その内容の充実に努めます。
[事務運営の報告]
政策コスト分析については、財政投融資を活用している事業について、24機関が一定の
前提条件を設定して試算したものを取りまとめ、
その結果を引き続き公表しました。
また、
平成22年度財政投融資計画編成時において、償還確実性の確認に活用しました。
分析手法については、①前提金利の変化による影響等を排除し、平成20年度から21年度
にかけての実質的な政策コストの増減額の試算、②投入時点別政策コスト内訳(前年度末
までに既に投入された出資金等による利払軽減効果と今年度以降に見込まれる政策コスト
を切り分け)
、③感応度分析(金利や事業収入等の前提条件の一部が変化した場合に、政策
コストがどれだけ増減するかを試算したもの)を公表しました。
さらに、内容の充実を図るため、国民生活金融公庫等の4機関が統合し設立された(株)
日本政策金融公庫については、公庫全体の政策コスト分析だけではなく、業務(旧機関)
別に政策コスト分析を実施・公表しました。
政策コスト分析の詳細は「財政投融資リポート2009別冊・財政投融資対象事業に関する
政策コスト分析(平成21年度)
」
(http://www.mof.go.jp/jouhou/zaitou/bunsekih21.htm)
をご覧下さい。
平成21年度実績評価書
- 218 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
○参考指標 3-2-5:政策コスト分析
21年度政策コスト
財投機関
政策コスト
<公庫等>
8,112億円
(株) 日本政策金融公庫
190億円
(国民一般向け業務勘定)
(中小企業者向け融資・証券化支援保証業務勘定)
1,472億円
△7億円
(中小企業者向け証券化支援買取業務勘定)
2,127億円
(農林水産業者向け業務勘定)
315億円
(国際協力銀行業務勘定)
4,015億円
(危機対応円滑化業務勘定)
△102億円
沖縄振興開発金融公庫
2,455億円
(独) 国際協力機構
<独立行政法人等>
△11億円
(独) 住宅金融支援機構
△16,774億円
(独) 都市再生機構
1,719億円
(独) 水資源機構
−
地方公共団体金融機構
△146億円
(独) 鉄道建設・運輸施設整備支援機構
−
(建設勘定)
△146億円
(海事勘定)
4億円
(独) 石油天然ガス・金属鉱物資源機構
(金属鉱業一般勘定)
4億円
(石油天然ガス勘定)
(独) 福祉医療機構
0億円
214億円
(独) 国立病院機構
1,873億円
15億円
日本私立学校振興・共済事業団
(独) 国立大学財務・経営センター
△28億円
(独) 日本学生支援機構
2,838億円
(独) 森林総合研究所
6,788億円
178億円
(農用地総合整備事業)
6,610億円
(水源林造成事業)
21,883億円
(独) 日本高速道路保有・債務返済機構
<特殊会社等>
東日本高速道路(株)
−
首都高速道路(株)
−
中日本高速道路(株)
−
西日本高速道路(株)
−
阪神高速道路(株)
−
関西国際空港(株)
△337億円
中部国際空港(株)
△468億円
△3,091億円
(株) 日本政策投資銀行
合
計
24,944億円
(出所) 財政投融資リポート2009別冊・財政投融資対象事業に関する政策コスト分析(平成21年度)
(http://www.mof.go.jp/jouhou/zaitou/bunsekih21.htm)
(注)(独)日本高速道路保有・債務返済機構の政策コスト分析については、各高速道路株式会社一体として実施。
- 219 -
施
策 3-2-7:財政投融資対象機関に対する実地監査等の充実
[平成21年度実施計画]
財政投融資対象機関に対する実地監査及び地方公共団体の財務状況把握の充実・活用を図るとと
もに、引き続き、実施結果を公表します。
また、実地監査の結果を毎年度の財投編成時の審査等に活用し、事業の見直し等に努めます。
[事務運営の報告]
① 平成22年度財政投融資計画の編成に当たっては、平成16年度、平成17年度に財政制度
等審議会財政投融資分科会において実施した「財政投融資改革の総点検」及び「財政投
融資改革の総点検フォローアップ」と同様の視点で、民間準拠の財務諸表も参考に貸付
事業の精査を継続しており、こうした取組を通じて各事業の財務の健全性を確認した上
で、引き続き対象事業の重点化・効率化に努めました。
② 実地監査については、従来から、財投機関のうち地方公共団体について、定期的に実
施してきたところですが、上記①の「財政投融資改革の総点検」において、財投事業の
財務の健全性、事業の必要性を入念にチェックするには、毎年度の財投編成作業におけ
る審査に加え、実地での確認作業が必要である旨の提言を受けて、平成17年度から、独
立行政法人等についても実地監査を実施しています。
平成21年度の法人等実地監査においては、昨年度に引き続き、効率的な監査の実施に
努め、平成20年度と同様、5法人に対して監査を実施しました。また、地方公共団体実
地監査において、上記①の「財政投融資改革の総点検フォローアップ」の指摘を受けて、
平成20年度から、貸付対象外費用の確認中心から公営企業の経営状況把握に重点を置い
た実地監査へ実質的な転換を図っており、平成21年度においては、354の地方公共団体及
び816の公営企業に対して実地監査を実施しました。
なお、平成21年7月の財政制度等審議会財政投融資分科会において、実地監査の結果
について、報告を行いました。
③ さらに、地方向け財政融資資金の融資審査の充実を図る観点から、平成17年度より融
資主体として貸付先である地方公共団体の財務状況把握を実施し、その結果を財政制度
等審議会財政投融資分科会に報告の上、公表しています。21年度については、275団体(20
年度:338団体)に対してヒアリングを実施しました。
また、人口規模別に類似団体との比較を行うほか、基礎的財政収支(プライマリー・
バランス)を参考指標として活用するなど、財務状況把握の分析手法を充実するととも
に、財務状況把握の基本的な考え方や財務指標による分析方法等を分かりやすく解説す
る文書を「財務状況把握ハンドブック」として公表するなど、財務状況把握の充実・活
用策を講じました。
(新)○参考指標 3-2-6:財政投融資対象機関に対する実地監査の実施状況の推移
(独立行政法人等)
(単位:機関)
平成17年度
機関数
17
18年度
19年度
6
平成21年度実績評価書
- 220 -
20年度
6
21年度
5
5
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
(地方公共団体)
(単位:団体、企業)
平成17年度
18年度
19年度
20年度
21年度
団体数
719
599
388
367
354
公営企業数
−
−
−
924
816
(出所)理財局管理課調
(注1)独立行政法人等については、事務年度(7月から翌年6月までの期間)ベースで計上。
(注2)公営企業数は、経営状況把握を実施した公営企業数。
施
策 3-2-8:財投債の適切な発行
[平成21年度実施計画]
財投債の発行規模は、財政融資資金による新たな貸付け及び既往の貸付けの継続に必要な資金を
十分に精査し、決定します。
[事務運営の報告]
平成22年度における財投債の発行予定額の決定に当たっては、平成21年度における財政
融資資金の貸付状況や、平成22年度における財政融資資金の新規貸付及び回収金等の見込
み、特別会計等からの預託金の状況を十分精査することにより、新たな貸付け及び既往の
貸付けの継続に真に必要な資金だけを調達することとしました。
その結果、平成22年度においては、15.5兆円の財投債を発行することとしました。
なお、平成21年度においては、財政投融資計画の補正追加に伴い、財投債の発行額を6.1
兆円追加しました。
政策目標に係る予算額:平成21年度一般会計予算額:265,625百万円
[20年度予算額:0円]
平成21年度財政投融資特別会計予算額:37,161,021百万円
[20年度予算額:39,731,653百万円]
平成21年度において、民間では実施困難ではあるが政策として必要な事業を実施する機
関への資金供給の確保と、財政投融資対象事業の重点化・効率化等のために必要な経費と
して、財政投融資特別会計において37,161,021百万円の予算措置を行いました。また、産
業投資支出の財源として投資勘定へ繰入れるため、
一般会計において265,625百万円の予算
措置を行いました。
予算の増減の主なものは、財政融資資金の財源のための公債発行に伴う財政融資資金へ
の繰入れの増加3,400,000百万円、公債の償還・利払いのための国債整理基金特別会計への
繰入れの減少6,165,620百万円、産業投資に必要な経費の増加227,600百万円となっていま
す。
5.平成20年度政策評価結果の政策への反映状況
(1)平成22年度財政投融資計画については、各府省庁・各機関より提出された政策評価を活
用しつつ、各事業の民業補完性・償還確実性等を精査するとともに、
「明日の安心と成長の
ための緊急経済対策」(平成21年12月8日閣議決定)等を踏まえ、企業等金融支援関連や
- 221 -
地方公共団体向けを中心に必要な資金需要に対応することとし、
その規模は18兆3,569億円
(対前年度当初計画比で+15.7%の増加)となりました。また、財政投融資計画残高につ
いては、平成22年度末で202.7兆円(見込)と、対前年度末比で約▲5兆円となる見込みで
す。
(2)財政投融資対象機関に対する既往の貸付金について、適切なモニタリングを行いつつ、
約定通りの確実な回収を行うとともに、ALM管理に努めること等により、財政投融資特
別会計の財務の健全性を確保しました。
(3)財政投融資特別会計の貸借対照表及び損益計算書を作成し、予算及び決算に添付して国
会に提出したほか、ディスクロージャー資料「財政投融資リポート」
、
「財政融資資金月報」
等の発行を行いました。
(4)政策コスト分析については、24機関が一定の前提条件を設定して試算した結果を取りま
とめ、引き続き公表し、また、平成22年度財政投融資計画編成時において、償還確実性の
確認に活用しました。
(5)実地監査については、各財投機関に対する監査を順次実施しました。実地監査の結果に
ついては、平成22年度財政投融資計画編成時の審査に活用するとともに、財政投融資対象
事業の適正な執行が確保されるよう各財投機関における内部規定の見直し等への活用に努
めました。
(6)平成22年度における財投債の発行予定額の決定に当たっては、財政融資資金の新規貸付
及び回収金等の見込み、特別会計等からの預託金の状況を十分に精査することにより、真
に必要な資金だけを調達することとしました。
6.目標を巡る外部要因等の動向
(1)財政投融資計画等
財政投融資の実行においては、時々の社会経済情勢の変化等の影響を受け、各機関が行
う事業の進捗状況や各機関の資金繰り状況などから、結果として実績が計画額を下回るこ
とがあります。
近年の財政投融資計画及び実績は次のようになっています。
平成21年度実績評価書
- 222 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
○参考指標 3-2-7:財政投融資計画及び実績(機関別)
平成20年度財政投融資計画及び実績
(単位:億円)
財政融資
産業投資
政府保証
財政投融資合計
区分
当初計画
改定計画
実績
当初計画
改定計画
実績
当初計画 改定計画
実績
当初計画
改定計画
実績
〈特別会計〉
375
375
279
−
−
−
−
−
−
375
375
92
92
88
−
−
−
−
−
−
92
92
88
食料安定供給特別会計
180
180
174
−
−
−
−
−
−
180
180
174
社会資本整備事業特別会計
725
725
725
−
−
−
−
−
−
725
725
725
エネルギー対策特別会計
国立高度専門医療センター
特別会計
279
〈公庫等〉
−
−
−
−
−
−
3,500
3,500
2,949
3,500
3,500
2,949
17,697
43,841
50,605
157
573
1,045
3,150
3,650
2,245
21,004
48,064
53,895
国民生活金融公庫
9,450
9,450
62
62
−
−
9,512
9,512
中小企業金融公庫
4,900
4,900
284
284
500
500
5,684
5,684
農林漁業金融公庫
956
956
−
−
−
−
956
956
2,567
2,567
200
200
1,800
1,800
4,567
4,567
775
775
680
16
25
15
−
−
−
791
800
公営企業金融公庫
株式会社日本政策金融公庫
国際協力銀行
(国際金融等勘定)
沖縄振興開発金融公庫
695
〈独立行政法人等〉
300
300
6
−
−
−
−
−
−
300
300
6
7,340
7,340
7,340
−
−
−
−
−
−
7,340
7,340
7,340
独立行政法人水資源機構
115
115
115
−
−
−
−
−
−
115
115
115
地方公営企業等金融機構
−
−
−
−
−
−
4,200
4,200
4,200
4,200
4,200
4,200
959
959
959
−
−
−
−
−
−
959
959
959
12
12
4
100
280
280
−
−
−
112
292
284
独立行政法人福祉医療機構
3,008
3,008
1,881
−
−
−
−
−
−
3,008
3,008
1,881
独立行政法人国立病院機構
335
335
0
−
−
−
−
−
−
335
335
0
−
−
−
12
12
12
−
−
−
12
12
12
163
163
163
−
−
−
−
−
−
163
163
163
624
624
595
−
−
−
−
−
−
624
624
595
4,541
4,541
4,541
−
−
−
−
−
−
4,541
4,541
4,541
独立行政法人農業・食品産
業技術総合研究機構
−
−
−
14
14
7
−
−
−
14
14
7
独立行政法人森林総合研究所
63
63
61
−
−
−
−
−
−
63
63
61
−
−
−
−
−
−
23,830
23,830
23,810
23,830
23,830
23,810
−
−
−
3
3
3
−
−
−
3
3
3
−
−
−
100
−
−
−
−
−
100
−
−
−
−
−
50
50
50
−
−
−
50
50
50
−
−
−
42
42
29
−
−
−
42
42
29
1,493
1,493
1,098
−
−
−
−
−
−
1,493
1,493
1,098
−
−
−
−
1,430
1,430
独立行政法人住宅金融支援機構
独立行政法人都市再生機構
独立行政法人鉄道建設・運
輸施設整備支援機構
独立行政法人石油天然ガス・
金属鉱物資源機構
独立行政法人医薬基盤研究所
日本私立学校振興・共済事
業団
独立行政法人国立大学財務
・経営センター
独立行政法人日本学生支援機構
独立行政法人日本高速道路
保有・債務返済機構
独立行政法人奄美群島振興
開発基金
預金保険機構
独立行政法人新エネルギー・
産業技術総合開発機構
独立行政法人情報通信研究
機構
独立行政法人国際協力機構
国際協力銀行
(海外経済協力勘定)
1,430
〈地方公共団体〉
1,430
−
−
32,400
32,400
27,465
−
−
−
−
−
−
32,400
32,400
27,465
東日本高速道路株式会社
−
−
−
−
−
−
644
644
497
644
644
497
首都高速道路株式会社
−
−
−
−
−
−
185
185
184
185
185
184
中日本高速道路株式会社
−
−
−
−
−
−
1,072
1,072
796
1,072
1,072
796
西日本高速道路株式会社
−
−
−
−
−
−
594
594
468
594
594
468
阪神高速道路株式会社
−
−
−
−
−
−
76
76
75
76
76
75
関西国際空港株式会社
−
−
−
−
−
−
451
451
451
451
451
451
地方公共団体
〈特殊会社等〉
−
−
−
−
−
−
167
167
166
167
167
166
1,580
1,580
3,380
−
−
−
1,700
1,700
1,993
3,280
3,280
5,373
−
−
−
1,900
1,900
3,700
3,700
100,158
1,040
1,545
1,441
43,769
44,269
37,833
138,689
165,838
中部国際空港株式会社
株式会社日本政策投資銀行
日本政策投資銀行
合
計
1,800
1,800
93,880
120,024
139,432
(出所)財政投融資リポート2009
(http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
(注) 1.実績の数値は20年度の決算時の見込値です。
2.財政融資は全額財政融資資金です。
3.「国民生活金融公庫」、「中小企業金融公庫」、「農林漁業金融公庫」及び「国際協力銀行(国際金融等勘定)」については、平成20年10月1日にその業務が株式会社日本政
策金融公庫に承継されたので、これらの機関への運用は「株式会社日本政策金融公庫」の欄で整理しています。
4.「日本政策投資銀行」については、平成20年10月1日にその業務が株式会社日本政策投資銀行に承継されたので、この機関への運用は「株式会社日本政策投資銀行」の欄で整
理しています。
5.「国際協力銀行(海外経済協力勘定)」については、平成20年10月1日にその業務が独立行政法人国際協力機構に承継されたので、この機関への運用は「独立行政法人国際協
力機構」の欄で整理しています。
6.「中部国際空港株式会社」とは、「中部国際空港の設置及び管理に関する法律」第4条第1項の規定により指定された法人をいいます。
- 223 -
○参考指標 3-2-7:財政投融資計画及び実績(機関別)
(続)
平成21年度財政投融資計画
(単位:億円)
財政融資
区分
当初計画
産業投資
改定計画
当初計画
政府保証
当初計画
改定計画
財政投融資合計
改定計画
当初計画
改定計画
〈特別会計〉
●
○
●
○
●
○
●
○
317
317
−
−
−
−
317
98
98
−
−
−
−
98
98
食料安定供給特別会計
163
163
−
−
−
−
163
163
社会資本整備事業特別会計
882
882
3
−
−
−
885
882
株式会社日本政策金融公庫
57,298
109,798
418
418
6,150
18,650
63,866
128,866
(国民一般向け業務)
26,481
26,981
93
93
750
1,250
27,324
28,324
(中小企業者向け業務)
16,303
エネルギー対策特別会計
国立高度専門医療センター特別会計
317
〈公庫等〉
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
13,513
14,013
90
90
1,700
2,200
15,303
(農林水産業者向け業務)
1,770
1,770
35
35
−
−
1,805
1,805
(国際協力銀行業務)
5,534
9,534
200
200
3,700
3,700
9,434
13,434
10,000
57,500
−
−
−
11,500
10,000
69,000
(危機対応円滑化業務)
沖縄振興開発金融公庫
独立行政法人国際協力機構
873
873
8
8
−
−
881
881
3,056
4,056
−
−
−
−
3,056
4,056
300
300
−
−
−
−
300
300
4,972
5,872
−
−
−
800
4,972
6,672
127
127
−
−
−
−
127
127
−
−
−
−
8,200
8,200
8,200
8,200
539
539
−
−
−
−
539
539
〈独立行政法人等〉
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
●
○
独立行政法人住宅金融支援機構
独立行政法人都市再生機構
独立行政法人水資源機構
地方公共団体金融機構
独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
16
16
61
61
−
−
77
77
独立行政法人福祉医療機構
2,828
2,828
−
−
−
−
2,828
2,828
独立行政法人国立病院機構
200
200
−
−
−
−
200
200
−
−
8
8
−
−
8
8
日本私立学校振興・共済事業団
163
363
−
−
−
−
163
363
独立行政法人国立大学財務・経営センター
545
545
−
−
−
−
545
545
4,942
5,045
−
−
−
−
4,942
5,045
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
−
−
9
9
−
−
9
9
独立行政法人森林総合研究所
59
59
−
−
−
−
59
59
独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構
−
−
−
−
18,160
18,160
18,160
18,160
独立行政法人奄美群島振興開発基金
−
−
3
3
−
−
3
3
預金保険機構
−
−
100
100
−
−
100
100
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
−
−
105
105
−
−
105
105
独立行政法人情報通信研究機構
−
−
26
26
−
−
26
26
39,340
42,640
−
−
−
−
39,340
42,640
−
−
−
−
365
365
365
365
−
−
−
−
122
122
122
122
−
−
−
−
579
579
579
579
−
−
−
−
364
364
364
364
−
−
−
−
35
35
35
35
−
−
−
−
155
155
155
155
−
−
−
−
146
146
146
146
3,200
9,700
−
2,263
3,300
3,300
6,500
15,263
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
独立行政法人医薬基盤研究所
独立行政法人日本学生支援機構
〈地方公共団体〉
○
地方公共団体
〈特殊会社等〉
● 東日本高速道路株式会社
○
●
首都高速道路株式会社
○
● 中日本高速道路株式会社
○
西日本高速道路株式会社
○
●
阪神高速道路株式会社
○
●
関西国際空港株式会社
○
● 中部国際空港株式会社
○
●
株式会社日本政策投資銀行
○
● 株式会社産業革新機構
○
合
計
−
−
400
820
−
−
400
820
119,918
184,421
1,141
3,821
37,576
50,876
158,635
239,118
(出所)理財局財政投融資総括課調
(注) 財政融資は、全額財政融資資金である。
平成21年度実績評価書
- 224 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
○参考指標 3-2-7:財政投融資計画及び実績(機関別)
(続)
平成22年度財政投融資計画
区 分
財政融資
(単位:億円)
財政投融資
合 計
産業投資
政府保証
〈特別会計〉
エネルギー対策特別会計
427
−
−
427
54
−
−
54
687
−
−
687
68,166
722
16,750
85,638
832
10
−
842
2,999
−
950
3,949
300
−
−
300
4,065
−
−
4,065
105
−
−
105
−
−
7,500
7,500
独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
532
−
−
532
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
12
65
−
77
独立行政法人福祉医療機構
2,083
−
−
2,083
独立行政法人国立病院機構
246
−
−
246
28
−
−
28
3
−
−
3
食料安定供給特別会計
社会資本整備事業特別会計
〈公庫等〉
株式会社日本政策金融公庫
沖縄振興開発金融公庫
独立行政法人国際協力機構
〈独立行政法人等〉
独立行政法人住宅金融支援機構
独立行政法人都市再生機構
独立行政法人水資源機構
地方公共団体金融機構
独立行政法人国立がん研究センター
独立行政法人国立循環器病研究センター
独立行政法人国立国際医療研究センター
7
−
−
7
−
4
−
4
日本私立学校振興・共済事業団
326
−
−
326
独立行政法人国立大学財務・経営センター
484
−
−
484
7,240
−
−
7,240
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
−
17
−
17
独立行政法人森林総合研究所
71
−
−
71
独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構
−
−
18,490
18,490
独立行政法人奄美群島振興開発基金
−
2
−
2
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
−
50
−
50
独立行政法人情報通信研究機構
−
14
−
14
43,390
−
−
43,390
関西国際空港株式会社
−
−
180
180
中部国際空港株式会社
−
−
168
168
3,000
−
3,500
6,500
−
90
−
90
135,057
974
47,538
183,569
独立行政法人医薬基盤研究所
独立行政法人日本学生支援機構
〈地方公共団体〉
地方公共団体
〈特殊会社等〉
株式会社日本政策投資銀行
株式会社産業革新機構
合
計
(出所)平成22年度財政投融資計画(平成21年12月24日財政投融資分科会提出資料)
(http://www.mof.go.jp/jouhou/zaitou/h22keikaku.htm)
(注)「財政融資」は、全額財政融資資金である。
- 225 -
○参考指標 3-2-8:財政投融資計画(機関別)の推移
18年度
<特別会計>
都市開発資金融通特別会計
特定国有財産整備特別会計
エネルギー対策特別会計
(旧:石油及びエネルギー需給構造高度化対策特別会計)
国立高度専門医療センター特別会計
食料安定供給特別会計
(旧:国営土地改良事業特別会計)
社会資本整備事業特別会計
(旧:空港整備特別会計)
<公庫等>
住宅金融公庫
公営企業金融公庫
国民生活金融公庫
中小企業金融公庫
株式会社日本政策金融公庫
沖縄振興開発金融公庫
農林漁業金融公庫
日本政策投資銀行
国際協力銀行
独立行政法人国際協力機構
19年度
20年度
21年度
(単位:億円)
22年度
34
-
10
47
-
-
-
472
410
375
317
427
134
73
92
98
-
323
249
180
163
54
786
771
725
882
687
300
10,000
22,740
11,858
956
1,720
7,544
10,890
-
8,500
20,339
10,733
796
1,700
7,440
10,302
-
3,500
9,512
5,684
21,004
791
956
3,700
5,997
1,493
63,866
881
3,056
85,638
842
3,949
7,398
150
300
8,081
223
300
7,340
115
300
4,972
127
300
4,065
105
-
-
4,200
8,200
7,500
616
6
3,571
243
14
163
611
3,473
8
747
12
3,307
270
12
166
656
3,832
12
959
112
3,008
335
12
163
624
4,541
14
539
77
2,828
200
8
163
545
4,942
9
532
77
2,083
246
28
3
7
4
326
484
7,240
17
<独立行政法人等>
独立行政法人住宅金融支援機構
独立行政法人都市再生機構
独立行政法人水資源機構
地方公共団体金融機構
(旧:地方公営企業等金融機構)
独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
独立行政法人福祉医療機構
独立行政法人国立病院機構
独立行政法人国立がん研究センター
独立行政法人国立循環器病研究センター
独立行政法人国立国際医療研究センター
独立行政法人医薬基盤研究所
日本私立学校振興・共済事業団
独立行政法人国立大学財務・経営センター
独立行政法人日本学生支援機構
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
独立行政法人森林総合研究所
(旧:独立行政法人緑資源機構)
独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構
独立行政法人中小企業基盤整備機構
独立行政法人奄美群島振興開発基金
預金保険機構
独立行政法人科学技術振興機構
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
独立行政法人情報通信研究機構
88
87
63
59
71
21,850
23
3
6
55
72
24,750
3
4
2
65
23,830
3
100
50
42
18,160
3
100
105
26
18,490
2
50
14
<地方公共団体>
地方公共団体
38,500
32,800
32,400
39,340
43,390
1,336
287
2,160
1,134
174
348
-
1,124
204
1,746
923
127
799
-
644
185
1,072
594
76
451
167
3,280
-
365
122
579
364
35
155
146
6,500
400
180
168
6,500
90
150,046
141,622
138,689
158,632
183,569
<特殊会社等>
東日本高速道路株式会社
首都高速道路株式会社
中日本高速道路株式会社
西日本高速道路株式会社
阪神高速道路株式会社
関西国際空港株式会社
中部国際空港株式会社
株式会社日本政策投資銀行
株式会社産業革新機構
合 計
(出所)理財局財政投融資総括課調
(注) 計数は当初計画額である。
平成21年度実績評価書
- 226 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
○参考指標 3-2-9:財政投融資計画(使途別分類)の推移
(単位:億円、%)
昭和40年度
昭和50年度
昭和60年度
平成19年度
平成7年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
区 分
金額
構成比
金額
構成比
金額
構成比
金額
構成比
金額
構成比
金額
構成比
金額
構成比
金額
構成比
(1)住宅
2,259
13.9
19,966
21.4
52,893
25.4 141,927
35.3
9,556
6.7
8,620
6.2
6,864
4.3
6,044
3.3
(2)生活環境整備
2,010
12.4
15,573
16.7
32,809
15.7
66,115
16.4
28,393
20.0
27,451
19.8
29,371
18.5
31,275
17.0
(3)厚生福祉
585
3.6
3,133
3.4
5,957
2.8
16,113
4.0
5,866
4.1
5,566
4.0
5,409
3.4
5,060
2.8
(4)文教
493
3.1
2,752
2.9
7,453
3.6
8,172
2.0
8,103
5.7
8,733
6.3
8,610
5.4
11,346
6.2
(5)中小企業
2,045
12.6
14,505
15.6
37,644
18.0
61,619
15.3
30,003
21.2
29,342
21.2
42,271
26.6
56,732
30.9
(6)農林漁業
1,169
7.2
3,795
4.1
8,906
4.3
11,819
3.0
4,028
2.8
3,681
2.7
4,251
2.7
4,044
2.2
506
3.1
1,100
1.2
4,728
2.3
5,104
1.3
3,454
2.4
2,471
1.8
2,624
1.7
2,434
1.3
(8)道路
1,284
7.9
7,444
8.0
18,264
8.8
31,254
7.7
31,636
22.3
29,669
21.4
24,901
15.7
24,258
13.2
(9)運輸通信
2,250
13.9
11,849
12.7
17,634
8.4
18,511
4.6
3,855
2.7
4,056
2.9
4,512
2.8
4,359
2.4
(10)地域開発
1,124
7.0
3,059
3.3
5,112
2.4
10,508
2.6
3,919
2.8
4,014
2.9
4,235
2.7
4,409
2.4
(11)産業・技術
1,262
7.8
2,764
3.0
6,033
2.9
12,324
3.1
2,507
1.8
3,230
2.3
13,095
8.3
19,071
10.4
(12)貿易・経済協力
1,219
7.5
7,160
7.7
11,147
5.4
18,935
4.7
10,302
7.3
11,857
8.5
12,490
7.9
14,538
7.9
16,206
100.0
93,100
100.0 183,569
100.0
(7)国土保全・
災害復旧
合 計
100.0 208,580
100.0 402,401
100.0 141,622
100.0 138,689
100.0 158,632
(出所)理財局財政投融資総括課調
(注)1.使途別分類表は、昭和36年の資金運用部資金法改正により作成されるようになったものである。
2.計数は当初計画額である。
3.平成13年度には資金運用事業(昭和62年度開始)が廃止されたことに伴い、平成7年度は、資金運用事業を除いた合計額及び構成比を記載している
- 227 -
また、財政融資資金の過去からの貸付実績を残高で見ると次のとおりです。
○参考指標 3-2-10:財政投融資計画残高(機関別)
平成18・19・20年度末財政投融資計画残高
(単位:億円)
財政融資
産業投資
区分
平成
19年度
平成
20年度
19,179
15,835
508
308
エネルギー対策特別会 石油及びエネルギー需給
構造高度化対策特別会計
計
2,486
国立高度専門医療センター特別会計
食料安定供給特別会
計
一般会計
特定国有財産整備特別会計
国営土地改良事業特別
会計
国有林野事業特別会計
社会資本整備事業特
別会計
都市開発資金融通特別
会計
合 計
財政融資資金
平成
18年度
〈一般会計及び特別会計〉
政府保証
平成
18年度
平成
19年度
平成
20年度
39,757
19,179
15,835
33
508
308
2,336
1,679
2,442
1,864
1,807
1,765
6,842
5,996
176
7,013
6,475
6,037
7,013
平成
18年度
平成
19年度
平成
20年度
平成
18年度
平成
19年度
平成
20年度
平成
18年度
平成
19年度
39,757
−
−
33
−
−
2,336
1,679
−
−
1,864
1,807
1,765
−
−
−
−
−
−
6,842
5,996
176
−
−
−
−
−
−
6,475
6,037
−
−
−
−
−
−
7,013
−
−
−
−
−
−
−
19,179
15,835
−
−
−
−
508
308
33
−
−
−
−
2,486
2,336
1,679
1,864
1,807
1,765
6,842
5,996
176
6,475
6,037
606
409
606
409
空港整備特別会計
8,554
8,492
8,554
8,492
国民生活金融公庫
61,258
57,221
61,258
57,221
−
0
5,100
5,800
66,358
63,021
中小企業金融公庫
33,582
30,204
29,136
27,981
1,090
1,106
16,867
14,667
51,539
45,977
農林漁業金融公庫
23,418
22,227
23,258
22,142
1,118
1,118
260
260
24,796
23,605
国際協力銀行
80,948
69,715
80,302
69,554
9,855
9,855
11,065
11,117
101,868
90,687
9,954
9,128
8,666
−
平成
20年度
−
−
−
−
−
8,666
606
409
8,554
8,492
−
39,757
8,666
〈公庫等〉
株式会社日本政策金
融公庫
独立行政法人国際協
力機構
154,199
153,538
30,034
沖縄振興開発金融公庫
9,904
9,078
8,243
13,125
30,034
9,617
8,924
30,691
−
8,178
50
50
198,015
−
64
−
−
−
30,034
8,307
〈独立行政法人等〉
独立行政法人住宅金
融支援機構
住宅金融公庫
独立行政法人都市再生機構
年金積立金管理運用独立行政法人
独立行政法人雇用・能力開発機構
独立行政法人水資源機構
地方公営企業等金融
公営企業金融公庫
機構
独立行政法人
鉄道建設・運輸施設整備支援機構
391,898
324,308
281,176
390,347
323,417
280,759
995
995
995
7,116
7,116
7,116
400,009
332,419
289,287
109,730
108,160
107,413
102,099
103,949
106,112
612
612
612
200
100
−
110,542
108,872
108,025
75,983
37,841
5,086
75,983
37,841
5,086
−
−
−
−
−
−
75,983
37,841
5,086
268
236
198
268
236
198
−
−
−
−
−
−
268
236
198
9,629
8,417
7,063
8,827
7,833
6,682
−
−
−
−
−
−
9,629
8,417
7,063
−
−
−
−
−
−
166
166
−
153,549
140,232
127,709
153,715
140,398
127,709
21,877
18,914
16,611
21,540
18,854
16,598
508
508
508
941
402
−
23,326
19,824
17,119
1,257
963
664
1,230
950
660
−
−
−
−
−
−
1,257
963
664
68
62
55
68
62
55
182
182
247
−
−
−
250
244
302
独立行政法人福祉医療機構
32,259
31,203
29,582
32,259
31,203
29,582
−
−
−
−
−
−
32,259
31,203
29,582
独立行政法人国立病院機構
6,865
6,471
5,721
6,865
6,471
5,721
−
−
−
−
−
−
6,865
6,471
5,721
独立行政法人労働者健康福祉機構
23
7
1
23
7
1
−
−
−
−
−
−
23
7
1
独立行政法人医薬基盤研究所
−
−
−
−
−
−
344
355
366
−
−
−
344
355
366
1,746
独立行政法人環境再生保全機構
独立行政法人
石油天然ガス・金属鉱物資源機構
日本私立学校振興・共済事業団
1,983
1,855
1,746
1,841
1,780
1,713
−
−
−
−
−
−
1,983
1,855
独立行政法人国立大学財務・経営センター
9,544
9,498
8,869
9,544
9,498
8,869
−
−
−
−
−
−
9,544
9,498
8,869
20,673
23,806
27,162
20,673
23,806
27,162
−
−
−
−
−
−
20,673
23,806
27,162
独立行政法人日本学生支援機構
独立行政法人
農業・食品産業技術総合研究機構
独立行政法人森林総 独立行政法人緑資源機
合研究所
構
独立行政法人
日本高速道路保有・債務返済機構
−
−
−
−
−
−
336
339
343
−
−
−
336
339
343
3,515
3,418
3,036
3,515
3,418
3,036
−
−
−
−
−
−
3,515
3,418
3,036
196,478
167,647
111,746
147,576
135,285
90,442
−
−
−
85,873
108,703
130,748
282,350
276,349
242,494
独立行政法人中小企業基盤整備機構
129
93
49
57
21
3
635
645
651
−
−
−
764
738
700
独立行政法人奄美群島振興開発基金
−
−
−
−
−
−
66
69
72
−
−
−
66
69
72
独立行政法人科学技術振興機構
−
−
−
−
−
−
730
734
734
−
−
−
730
734
734
独立行政法人情報処理推進機構
−
−
−
−
−
−
524
524
43
−
−
−
524
524
43
独立行政法人
新エネルギー・産業技術総合開発機構
−
−
−
−
−
−
729
720
733
−
−
−
729
720
733
独立行政法人情報通信研究機構
−
−
−
−
−
−
804
837
862
−
−
−
804
837
862
899,431
836,733
780,226
672,064
629,340
590,055
−
−
−
1,298
804
463
900,729
837,537
780,689
2,538
2,259
1,977
2,244
2,089
1,933
−
−
−
−
−
−
2,538
2,259
1,977
−
−
−
−
−
−
−
−
−
55
55
55
55
55
55
400
300
200
400
300
200
1,016
1,016
1,016
−
−
−
1,416
1,316
1,216
〈地方公共団体〉
地方公共団体
〈特殊会社等〉
東京地下鉄株式会社
民間都市開発推進機構
株式会社商工組合中央金庫
東京湾横断道路株式会社
−
−
−
−
−
−
−
−
−
444
−
−
444
−
−
東日本高速道路株式会社
814
312
−
814
312
−
−
−
−
1,400
2,000
2,500
2,214
2,312
2,500
首都高速道路株式会社
1,120
398
16
1,120
398
16
−
−
−
372
576
761
1,492
974
777
中日本高速道路株式会社
1,954
1,208
−
1,954
1,208
−
−
−
−
2,400
3,600
4,000
4,354
4,808
4,000
2,540
西日本高速道路株式会社
570
−
−
570
−
−
−
−
−
1,250
2,070
2,540
1,820
2,070
阪神高速道路株式会社
617
439
133
617
439
133
−
−
−
189
294
370
806
733
503
成田国際空港株式会社
869
614
423
396
268
172
−
−
−
866
866
866
1,735
1,480
1,289
関西国際空港株式会社
−
−
−
−
−
−
622
622
622
4,119
4,061
3,958
4,741
4,683
4,580
中部国際空港株式会社
−
−
−
−
−
−
−
−
−
2,223
2,223
2,124
2,223
2,223
2,124
76,507
66,287
58,637
75,322
65,724
58,510
12,723
12,723
12,723
15,259
18,938
21,114
104,488
97,947
92,474
335
−
−
72
−
−
−
−
−
5,543
4,840
3,334
5,878
4,840
3,334
282,000
207,000
87,000
282,000
207,000
87,000
−
−
−
−
−
−
282,000
207,000
87,000
2,405,494
2,088,554
1,785,439
2,110,867
1,839,190
1,570,562
33,105
33,176
33,715
316,387
328,722
338,348
2,754,986
2,450,452
2,157,503
−
1,000
2,237
−
1,000
2,237
−
−
−
−
−
−
−
1,000
2,237
2,405,494
2,089,554
1,787,676
2,110,867
1,840,190
1,572,799
33,105
33,176
33,715
316,387
328,722
338,348
2,754,986
2,451,452
2,159,740
株式会社日本政策投
資銀行
日本政策投資銀行
電源開発株式会社
株式会社ゆうちょ銀行
日本郵政公社
小 計
信託受益権等
合 計
(出所)財政投融資リポート2009
(http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
(注)1.財政融資資金及び簡易生命保険資金の引き受けた債券は引受価格(収入金ベース)で計上し、政府保証債は額面金額(政府保証外債は額面金額を外国貨幣換算率によって換算した金額)で計上しています。
2.「財政融資」は、財政融資資金、郵便貯金資産及び簡易生命保険資産(平成19年9月末までの日本郵政公社の郵便貯金資金及び簡易生命保険資金を含む。)の残高を計上しています。
3.「産業投資」は、平成19年度までは産業投資特別会計産業投資勘定の、平成20年度は、財政投融資特別会計投資勘定の出資金及び貸付金の残高を計上しています。
4.財政投融資改革に伴い、平成13年度から財政投融資計画に政府保証外債を加えたことから、「政府保証」の残高には、12年度以前の発行分を含めて計上しています。
5.「一般会計」の平成18・19年度は、旧日本国有鉄道及び旧日本国有鉄道清算事業団からの承継分を計上し、平成20年度は、旧日本国有鉄道、旧日本国有鉄道清算事業団、旧国営土地改良事業特別会計及び独立行政法人日本高速
道路保有・債務返済機構からの承継分を計上しています。
6.「株式会社商工組合中央金庫」の平成18・19年度は、株式会社に転換する前の商工組合中央金庫の残高を計上しています。
平成21年度実績評価書
- 228 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
○参考指標 3-2-11:財政融資資金の貸付金の相手先別期末残高の推移
(単位:億円[構成比:%])
平成16年度末
区分
平成17年度末
平成18年度末
平成19年度末
平成20年度末
一般会計および特別会計
375,601
[13.2]
367,706
[14.4]
361,694
[15.4]
347,785
[16.7]
354,092
[19.3]
政府関係機関
843,170
[29.6]
756,664
[29.6]
666,732
[28.3]
249,042
[11.9]
190,043
[10.3]
地方公共団体
714,388
[25.1]
694,078
[27.1]
672,128
[28.6]
629,377
[30.1]
590,069
[32.1]
特別法人
910,956
[32.0]
739,576
[28.9]
651,328
[27.7]
861,759
[41.3]
704,348
[38.3]
合計
2,844,114 [100.0]
2,558,025 [100.0]
2,351,882 [100.0]
2,087,963 [100.0]
1,838,552 [100.0]
(出所)財政投融資リポート2009
(http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
○参考指標 3-2-12:財政融資資金の貸付金の残存期間別残高の推移
(単位:億円)
区分
平成16年度末
平成17年度末
平成18年度末
平成19年度末
平成20年度末
1年以下
407,744
411,480
444,253
308,732
235,833
1年超2年以下
114,432
147,669
189,816
115,619
66,790
2年超3年以下
168,399
211,632
132,301
84,010
75,032
3年超4年以下
233,311
148,878
101,139
92,224
69,749
4年超5年以下
168,309
116,294
110,371
81,568
62,288
5年超6年以下
106,735
102,070
72,082
44,479
58,416
6年超7年以下
118,067
80,724
59,181
68,300
66,051
7年超8年以下
91,844
67,654
80,952
70,612
87,656
8年超9年以下
88,720
88,946
76,811
94,483
66,726
9年超10年以下
103,194
81,686
98,513
78,330
59,469
10年超11年以下
85,498
101,416
94,124
51,852
84,054
11年超12年以下
117,413
115,567
65,012
97,678
71,532
12年超13年以下
129,861
73,479
104,365
79,697
73,918
13年超14年以下
89,057
110,782
88,412
78,788
98,609
14年超15年以下
124,180
91,193
80,939
103,267
96,515
15年超
697,350
608,557
553,610
638,322
565,913
2,844,114
2,558,025
2,351,882
2,087,963
1,838,552
合計
(出所)財政投融資リポート2009
(http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
次に、財政融資資金の対象機関に対する融通条件を見てみると、それぞれ次のようにな
っています。
○参考指標 3-2-13:財政融資資金の各機関への融通条件
機関名
社会資本整備事業特別会計
株式会社日本政策金融公庫
国民一般向け業務
償還期限
30年以内〔5年以内〕
5年以内
ただし、平成22年度における貸付けのうち1,000億円につい
ては、9年以内。
- 229 -
中小企業者向け業務
農林水産業者向け業務
国際協力銀行業務
5年以内
ただし、①5年経過ごと金利見直し貸付に係る貸付けについ
ては、5年以内(満期一括償還)とすることができる。②平成
22年度における貸付けのうち4,600億円については、10年以内。
20年以内〔3年以内〕
ただし、平成22年度における貸付けのうち220億円について
は、10年以内〔2年以内〕
。
10年以内〔3年以内〕
ただし、外貨貸付のための外貨の調達に係る貸付けについて
は、10年以内(満期一括償還)とし、そのうち、平成22年度に
おける貸付けのうち3,525億円については、7年以内(満期一
括償還)
、3,384億円については、5年以内(満期一括償還)と
することができる。
20年以内〔3年以内〕
ただし、①指定金融機関(株式会社日本政策金融公庫法(平
19法57)第11条第2項に規定する指定金融機関をいう。以下同
じ。
)への貸付条件を15年以内〔3年以内〕とする貸付けにつ
いては、15年以内〔3年以内〕
。②指定金融機関への貸付条件
を10年以内〔2年以内〕とする貸付に係る貸付けについては、
危機対応円滑化業務
10年以内〔2年以内〕
。③指定金融機関への貸付条件を7年以
内〔2年以内〕とする貸付に係る貸付けについては、7年以内
〔2年以内〕
。④指定金融機関への貸付条件を20年以内(満期
一括償還)とする貸付に係る貸付けについては、20年以内(満
期一括償還)
。⑤指定金融機関への貸付条件を5年以内(満期
一括償還)とする貸付に係る貸付けについては、5年以内(満
期一括償還)
。
20年以内〔3年以内〕
特定事業促進円滑化業務
ただし、平成22年度における貸付けのうち300億円について
(仮称)
は、15年以内〔3年以内〕
、500億円については、10年以内〔2
年以内〕
。
独立行政法人
国際協力機構
独立行政法人
日本学生支援機構
15年以内〔3年以内〕
ただし、①変動金利貸付に係る貸付けについては、5年以内
(満期一括償還)とすることができる。②平成22年度における
貸付けのうち1,499億円については、25年以内〔5年以内〕
。
20年以内
ただし、①学資の返還期間の状況に応じて、15年以内〔1年
以内〕
。②当年度中に学資の貸与期間が終了しないものに対す
る貸与に係る貸付けについては、5年以内〔1年以内〕
。
(出所)平成22年度財政融資資金融通条件(平成21年12月24日財政投融資分科会提出資料)
(注)1.上記は、平成22年度。
2.〔 〕内は据置期間。
3. 上記は、全機関の一部を例示したものであり、詳細については、財務省HP(http://www.mof.go.jp
/singikai/zaiseseido/siryou/zaitoa/zaitoa211224/01c.pdf)参照。
平成21年度実績評価書
- 230 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
(新)○参考指標 3-2-14:地方公共団体向け財政融資資金の各事業毎の融通条件
平 成21年 度 財 政 融 資 資 金 地 方 資 金 の 償 還 期 限 及 び 据 置 期 間 基 準 年 数 表
1.普通地方長期資金
事
業
大 区 分
1 一般公共事業
及
び
施
中 区 分
設
償 還 期 限( う ち 据 置 期 間 )
細 区 分
共
小 区 分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
港湾事業
河川事業
海岸事業
農業農村整備事業
空港整備事業
都市計画事業
各種災害関連事業
20(3)
20(3)
20(3)
10(2)
20(3)
20(3)
25(3)
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
(13)
(14)
(15)
(16)
旧産炭地域暫定就労事業及び特定地域開発
就労事業
奄美群島振興開発事業
小笠原諸島振興開発事業
治山事業
治水事業
林道事業
水産基盤整備事業
砂防事業
道路事業
15(3)
20(3)
20(3)
20(3)
20(3)
10(2)
20(3)
20(3)
15(3)
通
①自動車、機械器具、
ばい煙防止設備等
5(1)
②消火設備、排煙設
備、災害報知設備
等 8(2)
農業農村整備、農業用施設及び林道 ③冷暖房設備、その
15(3) 他の付帯設備等
10(2)
④船舶
15(3)
辺地・過疎対策事
業を除く
(注)上記は、全事業の一部を例示したものであり、詳細については、財務省HP(http://www.mof.go.jp/jou
hou/zaitou/filp_local/21_syoukankigen.pdf)参照。
2.普通地方特別資金
事
大 区 分
1 災害復旧
業
及
び
施
中 区 分
設
償 還 期 限( う ち 据 置 期 間 )
細 区 分
共
小 区 分
(1) 農地等小災害復旧事業(過年分)
(2)
〃
(現年分)
(3) 災害対策基本法第102条に規定する歳入
欠かん等債
3(1)
4(1)
4(1)
- 231 -
通
○参考指標 3-2-15:弾力条項の発動状況
平成21年度財政投融資計画改定の概要
(単位:億円)
改
区 分
株式会社日本政策金融公庫
当初計画
定
5月29日
6月15日
1月28日
一次補正
補正弾力
二次補正
改定後計画
合 計
63,866
65,000
−
−
65,000
128,866
(国民一般向け業務)
27,324
1,000
−
−
1,000
28,324
(中小企業者向け業務)
15,303
1,000
−
−
1,000
16,303
(農林水産業者向け業務)
1,805
−
−
−
−
1,805
(国際協力銀行業務)
9,434
4,000
−
−
4,000
13,434
(危機対応円滑化業務)
10,000
59,000
−
−
59,000
69,000
独立行政法人国際協力機構
3,056
1,000
−
−
1,000
4,056
独立行政法人都市再生機構
4,972
1,700
−
−
1,700
6,672
日本私立学校振興・共済事業団
163
200
−
−
200
363
独立行政法人日本学生支援機構
4,942
103
−
−
103
5,045
株式会社日本政策投資銀行
6,500
10,000
−
△ 1,237
8,763
15,263
400
420
−
−
420
820
39,340
−
3,300
−
3,300
42,640
123,239
78,423
3,300
△ 1,237
80,486
203,725
35,393
−
−
−
−
35,393
158,632
78,423
3,300
△ 1,237
80,486
239,118
株式会社産業革新機構
地方公共団体
小 計
そ の 他
合 計
(財源内訳)
(単位:億円)
改
区 分
財 政 融 資
当初計画
定
5月29日
6月15日
1月28日
一次補正
補正弾力
二次補正
改定後計画
合 計
119,918
61,203
3,300
−
64,503
184,421
119,918
61,203
3,300
−
64,503
184,421
産 業 投 資
1,138
3,920
−
△ 1,237
2,683
3,821
政 府 保 証
37,576
13,300
−
−
13,300
50,876
うち国内債
32,576
13,300
−
−
13,300
45,876
外 債
5,000
−
−
−
−
5,000
158,632
78,423
3,300
△ 1,237
80,486
239,118
うち財政融資資金
合 計 (出所)理財局財政投融資総括課調
平成21年度実績評価書
- 232 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
近年の財投機関数の推移は次のとおりです。
平成22年度においては、国立高度専門医療特別会計の独立行政法人化により機関数が増
加した一方、高速道路5会社が財政投融資対象機関から外れたこと等により、全体では平
成21年度から4機関減の32機関となっています。
また、長期的には、財政投融資改革や特殊法人等改革など、近年の行財政改革等により、
ピーク時の平成3年(67機関)からは35機関の減少となっています。
○参考指標 3-2-16:財政投融資対象機関数の推移
平成18年度
対象機関数
19年度
38
(単位:機関)
20年度
38
21年度
35
22年度
36
32
(出所)理財局財政投融資総括課調
(注1)当初計画ベース。
(注2)平成22年度において新規財政投融資対象機関となった機関は、独立行政法人国立がん研究センター、独立
行政法人国立循環器病研究センター、独立行政法人国立国際医療研究センターの3機関。廃止機関及び財政
投融資対象から外れた機関は、国立高度専門医療特別会計、預金保険機構、東日本高速道路株式会社、首都
高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社、西日本高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社の7機関。
(2)財政投融資の運用等に関するディスクロージャー
近年、財務省では、財政投融資の運用等に関するディスクロージャーの充実を進めてい
ます。
○参考指標 3-2-17:財政投融資特別会計財政融資資金勘定の損益計算書・貸借対照表
■損益計算書
利益
資金運用収入
有価証券利子
貸付金利子
有価証券売却益
有価証券償還益
受取手数料(注1)
公債償還益(注2)
雑収入
合計
平成16年度
96,003
16,108
79,424
361
72
38
409
96,412
平成17年度
88,530
13,958
74,447
5
96
24
276
88,806
平成18年度
70,627
11,209
59,043
227
148
348
70,975
平成19年度
59,374
7,125
51,473
31
745
410
59,784
(単位:億円)
平成20年度
48,514
3,552
42,787
2,056
119
112
194
48,820
損失
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
諸支出金
53,854
40,956
30,905
19,604
9,806
(注3)
運用手数料
0
0
0
1
1
有価証券売却損
1,282
1,372
1,216
275
486
有価証券償還損
3,162
4,396
4,235
2,573
400
預託金利子
49,410
35,187
25,453
16,755
8,918
事務取扱費
58
62
60
58
62
公債金利子(注4)
8,594
11,297
14,163
16,944
17,247
公債等発行諸費(注5)
373
294
50
50
49
公債発行差金償却(注6)
65
90
102
114
114
本年度利益
33,467
36,107
25,695
23,015
21,543
合計
96,412
88,806
70,975
59,784
48,820
(出所)財政投融資リポート2009
(http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
(注)1.受取手数料=財政融資資金が公団債等を引き受ける際に受け取る手数料収入である。
2.公債償還益=財投債の買入消却を実施することに伴い、消却時の価格と収入金額との差額等である。
3.運用手数料=財政融資資金の運用預託事務を委託している日本銀行に対して支払う手数料等である。
4.公債金利子=財投債利子の当期発生額からオーバーパーで発行した財投債の額面金額と収入金額の差額(長期前
受収益)の当期取崩額を差引き、物価連動債の当期年度末想定元本への見直しによる増減を加減した額である。 5.公債等発行諸費=公債および融通証券発行に際して必要となる引受手数料、利払手数料、償還手数料等である。
6.公債発行差金償却=アンダーパーで発行した財投債の額面金額と収入金額との差額(公債発行差金)の当期償却
額である。
- 233 -
○参考指標 3-2-17:財政投融資特別会計財政融資資金勘定の損益計算書・貸借対照表(続)
■貸借対照表
借方
現金預金
有価証券
(注1)
長期国債
短期国債
政府関係機関債券
(注2)
特別法人債券
金融債
電源開発株式会社社債
外国債
信託受益権等
貸付金
一般会計および特別会計貸付金
政府関係機関貸付金
地方公共団体貸付金
(注2)
特別法人貸付金
(注3)
未収収益
(注4)
公債発行差金
(注5)
購入証券経過利子
合計
貸方
預託金
特別会計預託金
資金預託金
共済組合預託金
その他預託金
(注6)
公債
(注7)
補償金返還金
(注8)
未払費用
(注9)
前受金
(注10)
長期前受収益
繰越利益
金利変動準備金
本年度利益
合計
平成16年度末
29,931
835,682
572,007
174,999
2,823
81,954
1,079
321
2,500
2,844,114
375,601
843,170
714,388
910,956
13,813
533
147
3,724,219
平成17年度末
29,143
808,200
511,013
214,982
2,544
76,595
750
216
2,100
2,558,025
367,706
756,664
694,078
739,576
10,783
696
111
3,406,958
平成18年度末
20,306
512,839
331,126
105,866
2,507
70,768
400
72
2,100
2,351,882
361,694
666,732
672,128
651,328
8,825
840
91
2,894,783
平成19年度末
19,699
331,787
178,100
93,862
2,504
54,621
300
1,400
1,000
2,087,963
347,785
249,042
629,377
861,759
7,338
813
88
2,447,689
(単位:億円)
平成20年度末
10,231
182,603
69,978
78,951
3,706
26,331
1,400
2,237
1,838,552
354,092
190,043
590,069
704,348
5,729
765
84
2,037,965
平成16年度末
2,267,724
1,007,042
20,749
56,728
1,183,206
1,215,532
5
1,985
94
1,991
平成17年度末
1,735,737
850,497
24,852
56,208
804,180
1,393,532
5
2,551
109
2,029
平成18年度末
1,321,547
709,472
29,354
55,649
527,071
1,389,061
5
3,460
103
1,917
平成19年度末
842,644
548,450
30,912
52,059
211,223
1,397,543
5
3,967
26
1,798
平成20年度末
611,825
437,137
27,758
48,254
98,676
1,310,501
5
4,023
15
1,527
203,422
33,467
3,724,219
236,889
36,107
3,406,958
152,996
25,695
2,894,783
178,691
23,015
2,447,689
88,526
21,543
2,037,965
(出所)財政投融資リポート2009
(http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
(注)1.長期国債には中期国債、超長期国債、日本国有鉄道清算事業団債券承継国債、石油債券承継国債、本州四国連絡橋債券
承継国債および道路債券承継国債を含み、また、売戻条件付利付国庫債券を含む。
2.特別法人=特別の法律により、国、政府関係機関および地方公共団体のみの出資により設立された法人である。
3.未収収益=有価証券利子および貸付金利子で、当該年度の最終利払日から年度末までの未収となっている期間利子等である。
4.公債発行差金=アンダーパーで発行した財投債の額面金額と収入金額の差額のうちの未償却残高である。
5.購入証券経過利子=利払日以降に購入された利付債につき、債券発行機関に代わって、利払日から取引日までの経過日数に応
じた利子相当額を立替払整理した額である。
6.公債=財投債の未償還額面残高である(物価連動債については当該年度末における想定元本である)。
7.補償金返還金=旧預金部資金の資産再評価後、評価損失として確定され一般会計で補填されたもののうち、その後同資金が回
収されたため、一般会計に繰り入れ等を行った残額である。
8.未払費用=預託金利子および公債金等利子で、当該年度の最終利払日から年度末までの未払となっている期間利子等である。
9.前受金=年度末における公債発行に伴い発生する経過利子受入の前受に相当する金額である。
10.長期前受収益=オーバーパーで発行した財投債の額面金額と収入金額の差額のうちの未取崩残高である。
平成21年度実績評価書
- 234 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
○参考指標 3-2-18:財政融資資金の保有有価証券の期末残高の推移
(単位:億円[構成比:%])
区分
国債
政府関係機関債券
特別法人債券
金融債
電源開発株式会社社債
外国債
信託受益権等
合計
平成16年度末
平成17年度末
平成18年度末
平成19年度末
平成20年度末
747,006
[89.4]
725,996
[89.8]
436,992
[85.2]
271,962
[82.0]
148,930
2,823
[0.3]
2,544
[0.3]
2,507
[0.5]
2,504
[0.8]
3,706
[2.0]
81,954
[9.8]
76,595
[9.5]
70,768
[13.8]
54,621
[16.5]
26,331
[14.4]
1,079
[0.1]
750
[0.1]
400
[0.1]
300
[0.1]
-
[-]
321
[0.0]
216
[0.0]
72
[0.0]
-
[-]
-
[-]
2,500
[0.3]
2,100
[0.3]
2,100
[0.4]
1,400
[0.4]
1,400
[0.8]
-
[-]
-
[-]
-
[-]
1,000
[0.3]
2,237
[1.2]
835,682 [100.0]
808,200 [100.0]
512,839 [100.0]
331,787 [100.0]
[81.6]
182,603 [100.0]
(出所)財政投融資リポート2009
(http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
○参考指標 3-2-19:財政融資資金の保有有価証券の残存期間別残高の推移
(単位:億円)
区分
平成16年度末 平成17年度末 平成18年度末 平成19年度末 平成20年度末
1年以下
361,563
439,988
348,839
257,289
147,096
1年超2年以下
115,424
148,808
90,502
6,229
950
2年超3年以下
148,824
145,906
6,229
950
50
3年超4年以下
146,472
6,229
950
50
100
4年超5年以下
6,229
950
50
100
21,733
5年超6年以下
850
50
100
25,733
10,037
6年超7年以下
50
100
25,733
20,037
0
7年超8年以下
100
25,733
20,037
10,000
400
8年超9年以下
25,733
20,037
10,000
10,400
250
9年超10年以下
20,037
10,000
10,400
1,000
1,987
10年超
10,400
10,400
0
0
0
合計
835,682
808,200
512,839
331,787
182,603
(出所)財政投融資リポート2009
(http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
○参考指標 3-2-20:財政融資資金の公共債引受額の推移
(単位:億円)
区分
平成16年度中
平成17年度中
平成18年度中
平成19年度中
平成20年度中
国債
10,000
10,000
−
−
−
特別法人債券等
10,137
100
−
−
−
(出所)財政投融資リポート2009
(http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
(注)財政融資資金の長期運用に対する特別措置に関する法律に基づく運用を計上している。
- 235 -
○参考指標 3-2-21:財政融資資金の預託者別期末残高の推移
(単位:億円[構成比:%])
区分
外国為替資金特別会計
労働保険特別会計
平成16年度末
150,026
平成17年度末
[6.6]
153,091
平成18年度末
平成19年度末
平成20年度末
[8.8]
165,524
184,557
[21.9]
205,825
[12.5]
[33.6]
89,357
[3.9]
104,084
[6.0]
118,327
[9.0]
125,781
[14.9]
134,435
[22.0]
1,176,119
[51.9]
798,969
[46.0]
522,435
[39.5]
207,000
[24.6]
87,000
[14.2]
740,835
[32.7]
571,144
[32.9]
397,731
[30.1]
210,673
[25.0]
68,944
[11.3]
共済組合
56,728
[2.5]
56,208
[3.2]
55,649
[4.2]
52,059
[6.2]
48,254
[7.9]
特別保健福祉事業資金
15,012
[0.7]
15,023
[0.9]
15,000
[1.1]
15,000
[1.8]
15,119
[2.5]
地震再保険特別会計
9,360
[0.4]
9,942
[0.6]
10,536
[0.8]
11,187
[1.3]
11,843
[1.9]
株式会社日本政策金融公庫
5,916
[0.3]
4,566
[0.3]
4,140
[0.3]
3,999
[0.5]
11,478
[1.9]
雇用安定資金
4,070
[0.2]
5,674
[0.3]
8,106
[0.6]
10,004
[1.2]
10,679
[1.7]
郵便貯金及び郵便振替
年金特別会計
貿易再保険特別会計
その他
合計
-
[-]
1,500
[0.1]
7,300
[0.6]
7,300
[0.9]
7,299
[1.2]
20,302
[0.9]
15,536
[0.9]
16,799
[1.3]
15,084
[1.8]
10,949
[1.8]
2,267,724 [100.0]
1,735,737 [100.0]
1,321,547 [100.0]
842,644 [100.0]
611,825 [100.0]
(出所)財政投融資リポート2009 (http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
(注)厚生保険特別会計及び国民年金特別会計は、平成19年4月1日に廃止され、両特別会計の預託金は年金特別会計に承継された。
また、中小企業金融公庫および農林漁業金融公庫は、平成20年10月1日に解散し、両公庫の預託金は株式会社日本政策金融公庫に承継された。
○参考指標 3-2-22:財政融資資金の預託金の残存期間別残高の推移
(単位:億円)
区分
平成16年度末 平成17年度末 平成18年度末 平成19年度末 平成20年度末
1年未満
670,853
586,767
620,505
409,559
236,100
1年以上2年未満
513,070
530,933
357,559
99,410
55,867
2年以上3年未満
528,563
353,088
95,631
46,818
61,642
3年以上4年未満
343,841
89,717
43,802
61,642
36,655
4年以上5年未満
89,577
38,063
53,492
34,655
48,952
5年以上6年未満
36,844
47,168
26,882
41,655
35,911
6年以上7年未満
46,893
25,499
24,457
27,707
29,945
7年以上
38,084
64,502
99,219
121,197
106,753
2,267,724
1,735,737
1,321,547
842,644
611,825
合計
(出所)財政投融資リポート2009
(http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
平成21年度実績評価書
- 236 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
○参考指標 3-2-23:財政投融資特別会計財政融資資金勘定の資金運用・調達における
平均残高の推移
(単位:億円)
区分
平成16年度末
平成17年度末
平成18年度末
平成19年度末
平成20年度末
3,749,662
3,494,745
3,123,953
2,686,385
2,235,740
2,930,792
2,662,494
2,446,335
2,223,198
1,959,683
786,827
799,443
646,178
436,118
256,440
資金調達
3,541,790
3,245,249
2,907,844
2,503,430
2,080,741
うち預託金
2,507,436
1,957,392
1,510,695
1,084,453
716,558
うち公債金
1,034,354
1,287,857
1,397,149
1,418,977
1,364,183
資金運用
うち貸付金
(注)
うち有価証券
(出所)財政投融資リポート2009
(http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
(注)有価証券には購入証券経過利子を含む。
- 237 -
○参考指標 3-2-24:財政投融資特別会計投資勘定の損益計算書・貸借対照表
貸借対照表
(単位:億円)
借方
現金預金
未収収益
貸付金
土地等
出資金
未収出資回収金
合計
平成16年度末 平成17年度末 平成18年度末 平成19年度末 平成20年度末
3,245
1,678
1,150
1,266
748
0
0
0
0
0
112
82
58
42
28
35
35,282
35,923
113,477
103,607
82,147
105
38,639
37,684
114,685
105,021
82,958
貸方
資本
利益積立金
本年度利益
出資金評価差益
合計
平成16年度末 平成17年度末 平成18年度末 平成19年度末 平成20年度末
22,446
22,446
22,446
22,446
22,446
15,338
14,405
14,035
14,115
14,203
854
833
873
605
948
77,330
67,855
45,360
38,639
37,684
114,685
105,021
82,958
(出所)財政投融資リポート2009
(http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
(注)1.政策金融機関の組織再編に伴い、国に承継されることとなった各機関の不要資産のうち、
当勘定に帰属した土地・建物等の20年度末の国有財産台帳価格を計上している。
2.平成18年度末以降における出資金は、国有財産法施行令(昭和23年政令第246号)第23条
の規定により各年度末において実施した国有財産の価格改定後の額を計上したものである。
3.利益積立金の平成18年度以前の金額は、積立金の金額を計上している。
4.出資金評価差益は、出資金の価格改定により生じた評価差益等を計上したものである。
出資金評価差益は、政府保有義務が課されている、日本電信電話株式会社の株式及び日本た
ばこ産業株式会社の株式の時価評価によるものが主なものとなっている。
損益計算書
(単位:億円)
利益
貸付金利息
預託金利子
納付金
国際協力銀行納付金
株式会社日本政策金融公庫納付
金
独立行政法人石油天然ガス・金
属鉱物資源機構納付金
独立行政法人新エネルギー・産
業技術総合開発機構納付金
中小企業金融公庫納付金
日本政策投資銀行納付金
株式配当金
日本たばこ産業株式会社配当金
日本電信電話株式会社配当金
資産承継時益
農林漁業金融公庫資産承継時益
中小企業金融公庫資産承継時益
公営企業金融公庫資産承継時益
日本政策投資銀行資産承継時益
国際協力銀行資産承継時益
雑収入
出資金清算益
合計
損失
事務取扱費
出資金償却損
雑損
本年度利益
合計
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
6
0
435
329
4
0
361
361
3
5
377
351
2
9
300
288
1
8
117
35
-
-
-
-
78
-
-
-
-
2
106
392
100
292
0
124
957
0
468
150
318
0
834
0
25
551
180
371
0
936
2
10
671
220
451
0
982
1
790
260
530
33
3
1
5
11
13
0
949
平成16年度
平成17年度
1
101
854
957
1
833
834
平成18年度
1
62
873
936
平成19年度
平成20年度
1
377
605
982
(出所)財政投融資リポート2009
(http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
(注)政策金融機関の組織再編に伴い、国に承継されることとなった各機関の不要資産のうち、
当勘定に帰属した土地・建物等の承継時の国有財産台帳価格を計上している。
平成21年度実績評価書
- 238 -
1
0
948
949
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
(3)財投債の発行
財政投融資特別会計国債(財投債)は、国がその信用に基づいて発行する債券であると
いう意味では、一般にいう国債とは違いはありません。したがって、財投債も他の国債と
同様に、発行限度額について国会の議決を受けており、国債発行計画の中に位置付けられ
ています。
(注)財投債は国が発行する国債の一種であり、商品性も通常の国債と同じで、発行も通常の国債
と合わせて行われています。ただし、国債の発行によって調達された資金が財政融資資金の貸
付けの財源となるとともに、償還・利払いが財政融資資金の貸付回収金によって賄われている
点が、一般会計の歳出の財源となり、租税などを償還財源とする通常の国債とは違います。こ
のため、財投債は、国民経済計算体系(SNA)上も、一般政府の債務には分類されておらず、
また国の長期債務残高にも含まれていません。
○参考指標 3-2-25:財投債の種類別発行予定額の推移
財投債の種類別発行予定額
(収入金ベース、単位:億円)
区 分
市
中
消
化
18年度
19年度
20年度
20年度
(2次補正後)
21年度
21年度
21年度
(1次補正後)
(年限振替後)
22年度
30年債
3,000
3,000
2,000
2,000
1,000
1,000
1,000
1,000
20年債
13,000
13,000
13,000
14,800
8,000
15,100
15,100
12,000
15年変動利付債
5,000
-
-
-
-
-
-
-
10年債
32,000
29,000
25,000
25,900
32,000
45,000
65,000
34,000
10年物価連動債
3,000
3,000
-
-
-
-
-
-
5年債
23,000
20,000
12,000
24,300
21,000
43,000
50,100
54,000
2年債
41,000
42,000
32,000
40,000
18,000
36,900
9,800
54,000
小 計
120,000
110,000
84,000
107,000
80,000
141,000
141,000
155,000
郵 便 貯 金 資 金
10年債
48,600
19,250
-
-
-
-
-
-
引
5年債
26,700
11,000
-
-
-
-
-
-
2年債
34,700
24,750
-
-
-
-
-
-
小 計
110,000
55,000
-
-
-
-
-
-
年
引
受
金
資
金
20年債
200
-
-
-
-
-
-
受
10年債
19,690
9,000
-
-
-
-
-
-
5年債
2,000
-
-
-
-
-
-
-
2年債
10,110
7,000
-
-
-
-
-
-
小 計
32,000
16,000
-
-
-
-
-
-
簡易生命保険資金
20年債
5,000
5,000
-
-
-
-
-
-
引
10年債
5,000
-
-
-
-
-
-
-
5年債
-
-
-
-
-
-
-
-
受
2年債
-
-
-
-
-
-
-
小 計
10,000
5,000
-
-
-
-
-
-
272,000
186,000
84,000
107,000
80,000
141,000
141,000
155,000
合 計
(出所)財政投融資リポート2009等
(http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2009.html)
- 239 -
○参考指標 3-2-26:財投債の発行年度別償還年次表
区 分
平成 23 年度
〃 24 〃
〃 25 〃
〃 26 〃
〃 27 〃
〃 28 〃
〃 29 〃
〃 30 〃
〃 31 〃
〃 32 〃
〃 33 〃
〃 34 〃
〃 35 〃
〃 36 〃
〃 37 〃
〃 38 〃
〃 39 〃
〃 40 〃
〃 41 〃
〃 42 〃
〃 43 〃
〃 44 〃
〃 45 〃
〃 46 〃
〃 47 〃
〃 48 〃
〃 49 〃
〃 50 〃
〃 51 〃
〃 52 〃
〃 59 〃
〃 60 〃
〃 61 〃
合 計
平成18年度発行分
3,908,890,450
1,102,937,600
9,605,220,497
499,509,700
156,351,400
1,481,517,150
50,952,800
252,977,450
17,058,357,047
平成19年度発行分
1,076,249,950
1,454,101,150
2,411,265,854
3,098,673,236
534,772,250
1,046,005,500
184,804,150
113,512,950
9,919,385,040
平成20年度発行分
50,002,250
1,478,049,050
79,754,950
2,389,941,750
157,959,100
1,142,305,550
99,050,900
100,529,700
5,497,593,250
平成21年度発行分
979,905,800
130,017,500
4,878,026,700
238,986,300
6,255,159,250
60,098,300
1,447,284,100
100,000,000
14,089,477,950
平成22年度発行分
5,400,000,000
5,400,000,000
3,400,000,000
1,200,000,000
100,000,000
15,500,000,000
(単位:千円)
計
19,876,689,000
17,408,933,900
10,746,770,300
17,952,564,475
16,439,002,436
12,016,486,351
3,178,428,186
2,628,928,050
6,780,159,250
4,983,465,800
1,971,775,700
1,607,354,550
1,573,409,700
1,674,691,200
1,368,603,050
2,016,289,400
1,203,964,600
1,202,403,850
1,447,284,100
1,200,000,000
302,291,300
401,935,100
405,917,350
394,423,900
261,025,400
437,781,600
212,563,850
100,529,700
100,000,000
100,000,000
129,993,672,100
(出所) 理財局財政投融資総括課調
(注1) 本表は、平成22年度末現在高見込額についての償還年次表である。
(注2) 平成22年度発行分の償還予定については、特別会計予算総則第11条第1項ただし書の規定により国債発行の限度額が増額され、その増額の範囲内において国債が発行された場合は、その発行された
(注3) 平成22年度発行分の国債が、平成22年4月1日から同年7月31日までの間に発行された場合は、償還年次及び計数は異動することがある。
(注4) 本表の金額は、国債の額面による金額(次項に掲げる国債については次項に掲げる金額)であり、国債の発行による収入金額とは合致しない。
(注5) 発行後にその元金が増減することとなる国債(物価連動国債)については、平成21年11月30日の想定元金額で計上している。
(注6) 千円未満を切り捨ててあるので、合計とは端数において合致しないものがある。
(注7) 入札の結果等により、計数は一部平成20年度政策評価書の計数と異なっている。
また、財投機関の資金調達手段の一つに財投機関債があります。財投機関債は、財投機関
が民間金融市場において個別に発行する政府保証のない公募債券です。財投機関債の発行に
よって、財投機関は財務状況や経営成績について外部の評価を受けることになるため、事業
運営の効率化・透明化が図られるようになります。
平成21年度実績評価書
- 240 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
平成18∼20年度の発行予定額及び実績、21∼22年度の発行予定額は以下の通りです。
○参考指標 3-2-27:財投機関債の発行予定額の推移
財投機関債の発行予定額の推移
(単位:億円)
金 額
機 関 名
18年度
予定
19年度
実績
予定
20年度
実績
実績
4,200
3,600
3,600
−
−
(国民生活金融公庫)
2,400
1,900
1,900
1,700
600
600
(中小企業金融公庫)
2,400
1,500
1,900
1,100
600
550
(農林漁業金融公庫)
230
230
230
230
100
100
2,600
1,000
2,000
2,000
700
700
300
230
200
200
200
200
公営企業金融公庫
20年10月1日設立
株式会社日本政策金融公庫
(国際協力銀行)
沖縄振興開発金融公庫
財投対象外
独立行政法人国際協力機構
独立行政法人住宅金融支援機構
(住宅金融公庫)
うち 普通社債
資産担保証券
独立行政法人都市再生機構
独立行政法人水資源機構
3,700
予定
34,100
22,330
財投対象外
36,839
24,625
1,600
1,500
21年度
予定
22年度
予定
20年10月1日解散
2,000
5,000
20年10月1日解散
200
220
300
300
500
800
32,874
17,016
51,692
34,550
700
540
3,395
2,055
3,608
2,374
5,041
7,510
33,400
21,790
33,444
22,570
29,266
14,642
46,651
27,040
1,588
800
1,000
90
90
85
1,400
500 1,400(431)
700 1,100(488)
110
110
150
150
90
950
750
1,000
1,000
940
980
独立行政法人福祉医療機構
1,215
900
1,125
670
1,030
640
740
920
独立行政法人国立病院機構
30
30
50
50
50
−
50
50
日本私立学校振興・共済事業団
80
80
80
80
80
40
80
80
独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
独立行政法人国立大学財務・経営センター
独立行政法人日本学生支援機構
独立行政法人森林総合研究所
(独立行政法人緑資源機構)
1,030(10)
1,000
50
50
50
50
50
50
50
50
1,170
1,170
1,170
1,170
1,170
1,170
1,170
1,600
41
39
61
61
61
47
41
5,300
5,300
5,300
6,100
5,300
東日本高速道路株式会社
250
250
250
250
400
400
600 財投対象外
首都高速道路株式会社
100
100
100
100
200
200
400 財投対象外
中日本高速道路株式会社
250
250
500
500
1,000
1,000
1,500 財投対象外
西日本高速道路株式会社
250
200
250
250
400
400
600 財投対象外
100
100
150
150
800
55
109
426(38)
26(53)
独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構
阪神高速道路株式会社
関西国際空港株式会社
50
50
85(7)
87
財投対象外
中部国際空港株式会社
株式会社日本政策投資銀行
(日本政策投資銀行)
合 計
【機関数】
うち 普通社債
資産担保証券
1,106(28)
2,400
2,350
財投対象外
2,900
2,900
5,900 4,700(330)
89
−
3,200
3,255
−
6,700
250 財投対象外
683
29
2,400
3,000
59,981
43,028
62,261
48,472
52,319
36,979
69,343
55,767
(7)【24】
【24】
(459)【24】
【24】
(488)【26】
【24】
(430)【22】
【16】
26,581
33,400
21,238
21,790
28,817
33,444
25,902
22,570
23,053
29,266
22,337
14,642
22,692
46,651
28,727
27,040
(出所)理財局財政投融資総括課調
(注) 1. 機関名欄の( )書は、組織変更前の機関名である。
2. 金額は額面ベースであり、金額欄の( )書は、前年度繰越分で外書である。
3. 公営企業金融公庫は、20年10月1日をもって解散し、その業務は20年8月1日に設立された地方公営企業等金融機構(21年6月1日に地方公共団体金融機構に名称変更)に承
継された。
4. 国民生活金融公庫、中小企業金融公庫、農林漁業金融公庫及び国際協力銀行は、20年10月1日をもって解散し、その業務(国際協力銀行の海外経済協力業務を除く。)は、株
式会社日本政策金融公庫に承継された。
5. 株式会社日本政策投資銀行の20年度の金額には、20年10月1日をもって組織変更された日本政策投資銀行分の金額を含む。
6. 独立行政法人住宅金融支援機構の21年度の予定金額には、経済危機対策に伴う事業量の拡大のための、15,836億円の追加発行予定額を含む。
- 241 -
7.今後の政策等に反映すべき事項
(1)今後の方針
政策目標3−2 財政投融資の対象として必要な事業を実施する機関への資金供給の確保
と重点化・効率化及びディスクロージャーの徹底
引き続き推進
施
改善・見直し
策 3-2-1 社会経済情勢に応じた財政投融資計画の編成
引き続き推進
施
改善・見直し
廃止
改善・見直し
廃止
改善・見直し
廃止
策 3-2-6 政策コスト分析の充実
策 3-2-7 財政投融資対象機関に対する実地監査等の充実
引き続き推進
施
廃止
策 3-2-5 財政投融資のディスクロージャーの徹底
引き続き推進
施
改善・見直し
改善・見直し
引き続き推進
施
廃止
策 3-2-4 貸付金の確実な回収とALMの充実等による財務の健全性の確保
引き続き推進
施
改善・見直し
策 3-2-3 政策評価の活用
引き続き推進
施
廃止
策 3-2-2 財政投融資対象機関に対する適切な審査
引き続き推進
施
廃止
改善・見直し
廃止
改善・見直し
廃止
策 3-2-8 財投債の適切な発行
引き続き推進
(2)企画立案に向けた提言
① 各年度の財政投融資計画の編成においては、各府省庁・各機関より提出された政策評
価や政策コスト分析を活用し、必要な事業への資金供給を確保しつつ、政策的必要性、
民業補完性の観点から毎年度徹底的に見直し、対象事業の重点化・効率化を図ります。
また、財投債(国債)の発行が国債市場に与える影響等への配慮も踏まえ、財政投融資
規模をできる限り抑制します。
② 財政投融資対象機関に対する既往の貸付金について、
適切なモニタリングを行いつつ、
約定通りの確実な回収を行います。また、ALMについては、その適切な実施により、
可能な限り金利変動リスクの低減に努めます。
③ 財政投融資について、国民の理解を一層深め、運営に対するチェックを容易にするた
め、平成22年4月16日に取りまとめた財政投融資の透明性の向上についての実施プラン
に基づき、PDCAの各段階において、情報開示の拡充や実地監査等の充実などにより、
透明性の向上に徹底的に取り組みます。
また、政策コスト分析の活用、公表に引き続き取り組みます。
平成21年度実績評価書
- 242 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−2〕
(3)平成23年度予算要求等への反映
引き続き、民間では実施困難であるが政策として必要な事業を実施する機関への資金供
給の確保と、財政投融資対象事業の重点化・効率化、ALMの一層の充実のために必要な
経費の確保に努めます。
- 243 -
○ 政策目標3−3:国有財産の適正な管理及び有効活用等と電子情報処理システムを活用した
現状把握及び情報開示
1.
「政策の目標」に関する基本的考え方
(1)国有財産の適正な管理及び有効活用の促進
国の庁舎など行政目的を遂行するために供されている行政財産は、各省各庁が管理することとさ
れていますが、その効率的な活用を促進するため、使用状況の実態監査結果を踏まえて府省庁横断
的な調整を進め、無駄な使用の解消に努めます。
また、未利用国有地等の普通財産については、有効活用の観点から、適正な管理及び処分を行い
ます。なお、未利用国有地等を売却する際には、公用・公共用優先の考え方を原則とし、地方公共
団体等から取得要望があった場合は優先的に売却し、要望がないものについては、速やかに民間に
対し一般競争入札により売却します。
(2)電子情報処理システムを活用した国有財産の的確な現状把握と積極的な情報開示
平成22年1月から国有財産総合情報管理システム(国有財産関係業務の業務・システム最適化計
画に基づく新システム)の運用を開始したところであり、このシステムを活用して、国有財産現在
額等をより効率的かつ的確に把握します。また、積極的な情報の公開・発信とともに、引き続きホ
ームページの利便性向上に取り組みます。
2.内閣の基本的な方針との関連
該当なし
3.重点的に進める業績目標・施策
業績目標 3-3-3:未利用国有地等の売却等を進める。
4.平成21年度の事務運営の報告
(1)国有財産の適正な管理及び有効活用の促進
施
策 3-3-1:行政財産の使用状況の把握と有効活用の促進
[平成21年度実施計画]
行政財産の効率的な活用を図るため、使用状況の実態監査により現状把握を行い、使用調整等に
より有効活用を促進します。
[事務運営の報告]
行政財産の効率的な活用を図るため、平成18年度及び平成19年度に実施した「庁舎等の
使用効率等実態監査」結果において効率的な使用を図ることが必要と認められた既存庁舎
等について、財政制度等審議会の意見を聴いた上で、平成21年6月に庁舎等使用調整計画
を策定し、有効活用を促進しました。
業績目標 3-3-2:行政財産等の実地監査と使用調整を推進する。
[平成21年度実施計画]
平成20年度に実施した「行政財産(土地)の使用状況実態監査」の結果、より効率的に使用する
必要があると認められた行政財産(土地)については、監査においてフォローアップを実施します。
さらに、各省各庁が所管する普通財産のうち、未利用国有地についてその処理を促進するための監
査を引き続き実施します。
平成21年度実績評価書
- 244 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−3〕
また、行政財産等については、良好な状態での維持及び保存、用途に応じた効率的な運用等が行
われるよう、台帳整備の状況、使用収益の状況、施設の使用状況等、管理運用の適正を期するため
の監査を計画的かつ周期的に実施します。
以上の監査結果については、ホームページ(http://www.mof.go.jp/jouhou/zaisan/zaisan.htm)
に掲載します。
なお、平成21年度の監査においては、監査実施計画件数に対して100%の実施を目指します。
また、監査の結果などを踏まえ、行政組織の見直し等によって生じる既存庁舎等の過不足を解消
するため、省庁横断的な入替調整等を積極的に行い、既存庁舎等の効率的な使用を推進します。
平成21年度においては、引き続き主要都市に所在する庁舎を中心に入替調整等を実施します。
[事務運営の報告]
平成20年度に実施した「行政財産(土地)の使用状況実態監査」の結果、より効率的に
使用する必要があると認められた行政財産(効率化検討対象財産)のうち、未処理となっ
ているものについて、平成21年度において監査のフォローアップを実施しました。さらに
各省各庁が所管する普通財産のうち、未利用国有地について、その処理を促進するための
「各省各庁所管普通財産実態監査」を引き続き実施しました。
また、行政財産等については、良好な状態での維持及び保存、用途に応じた効率的な運
用等が行われるよう、台帳整備の状況、使用収益の状況、施設の使用状況等、管理運用の
適正を期するための監査を計画的かつ周期的に実施し、これらの監査結果については、
平成
22年3月にホームページ(http://www.mof.go.jp/jouhou/zaisan/gaiyou.htm)に掲載しま
した。
なお、平成20年度に実施した「行政財産(土地)の使用状況実態監査」及び「各省各庁
所管普通財産実態監査」結果については、平成21年7月に取りまとめ、報道発表し、併せて
一件別にホームページ(http://www.mof.go.jp/jouhou/zaisan/za2107/20kansa.htm)に掲
載しました。
平成21年度においては、実地監査について、策定した計画通り100%実施しました。
◎業績指標 3-3-1:実地監査結果
計 画
実 績
計 画
公共用財産
実 績
計 画
用途指定財産
実 績
計 画
実 績
合
計
実施率
行政財産等
(単位:件、%)
平成17年度
13,094
13,038
50
340
302
270
13,446
13,648
18年度
14,880
13,592
20
20
135
135
15,035
13,747
19年度
16,041
16,075
34
34
33
33
16,108
16,142
20年度
32,956
32,960
428
428
264
264
33,648
33,652
21年度
14,003
14,003
403
404
333
333
14,739
14,740
101.5
91.4
100.2
100.0
(目標値)100.0
(実績値)100.0
(出所)財務局等から報告を受けて、理財局国有財産調整課国有財産監査室で集計。
(注1)行政財産等とは、庁舎及び宿舎等の行政財産及び特別会計所属普通財産。
(注2)公共用財産とは、行政財産のうち漁港・港湾及び海岸の区域内に所在する公共の用に供している財産。
(注3)用途指定財産とは、一定の用途(学校等)に供する目的で減額売払等された財産。
- 245 -
(新)○参考指標 3-3-1:行政財産(土地)の使用状況実態監査結果(単位:件、千㎡、億円)
区
分
件 数
面 積
台帳価格
監査を実施した財産
20,924
1,353,826
126,526
効率化検討対象財産
2,816
5,906
3,228
Ⅰ類(注1)
2,345
4,571
2,235
Ⅱ類(注2)
471
1,335
992
467
1,527
934
2,349
4,379
2,293
処理計画
国の利用
国以外の利用
(出所)理財局国有財産調整課国有財産監査室調
(注1)Ⅰ類とは、現に未利用、若しくは今後未利用となることが見込まれる財産である。
(注2)Ⅱ類とは、法定容積率に照らし非効率な利用となっており、かつ建物が築後一定期間を経過している財
産で、不要又は余剰となる財産を処分することにより効率化することが見込まれる財産である。
(新)○参考指標 3-3-2:各省各庁所管普通財産実態監査結果
区 分
前年度末
(単位:件、千㎡、億円)
年度内の変動状況
の保有財産
新規発生財産
平成20年度末
の保有財産
処分等(注1)した財産
件 数
2,258
351
605
2,021
面 積
3,313
390
813
2,492
811
133
255
568
台帳価格
(出所)理財局国有財産調整課国有財産監査室調
(注1)
「処分等」とは、売却のほか、譲与、所属替、所管換、交換等である。
(注2)口座分割等による件数の増減、実測による面積及び台帳価格の増減等があることから必ずしも各欄の差
引きは一致しない。
また、
省庁横断的な入替調整等を積極的に実施するため、
「庁舎等の使用効率等実態監査」
結果において効率的な使用を図ることが必要と認められたことや、入居官署の移転に伴い
空きスペースが生じたこと等を踏まえ、財政制度等審議会の意見を聴いた上で、平成21年
6月に、秋田第1地方合同庁舎等全国9市・区に所在する庁舎について、庁舎等使用調整
計画(9事案)
(http://www.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/fudosan.htm)を策定しまし
た。
○参考指標 3-3-3:既存庁舎等の入替調整実績の推移
平成17年度
18年度
(単位:件)
19年度
20年度
21年度
庁 舎 数
53
36
70
90
73
官 署 数
100
57
120
152
120
(出所)理財局国有財産調整課調
平成21年度実績評価書
- 246 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−3〕
重 業積目標 3-3-3:未利用国有地等の売却等を進める。
○
[平成21年度実施計画]
未利用国有地について、売却促進を図るため平成10年度以降毎年度総点検を行っており、処分対
象財産については売却を進めています。平成20年度末現在の未利用国有地は、4,105件、台帳価格
4,038億円です。
内訳は、公用・公共用に利用する財産189件、台帳価格1,032億円、民間に処分する財産2,286件、
台帳価格1,521億円、処分困難財産1,630件、台帳価格1,484億円となっています。
引き続き、未利用国有地の総点検を進め、平成20年度末時点における公用・公共用利用予定財産
等を除いた売却が適当な財産については、平成21年度中に全て入札に付します。また、平成21年度
中に新規に引き受けた物納財産についても、公用・公共用利用予定分等を除き、1年以内に全て入
札に付します。さらに、無道路地・不整形地等の売却が直ちに困難な国有地については、隣接地と
土地の一部を交換して進入路の確保、土地の整形化等を行うといった交換制度を活用して資産価値
の向上を図るほか、隣接地との境界の一部が未確定となっている財産等についても、その現状を明
示した上で積極的に入札(瑕疵等明示売却)に付します。
また、売却に当たっては、最低売却価格を公表した入札方式(注1)のほか、処分型土地信託(注
2)など多様な売却手法の活用に努めます。
なお、直ちに売却が困難な財産のうち、定期借地の活用が見込まれる財産については、その活用
についても検討します。
未利用国有地等のうち、宿舎・庁舎跡地のような大きな財産については、その資産価値の向上や
地域経済の活性化等の効果について検討し、効果が期待できる跡地の処分に当たっては、地方公共
団体との調整に努め、二段階一般競争入札(注3)及び地区計画等活用型一般競争入札(注4)の
活用等を検討します。
このほか、地方公共団体等への売却に当たっては、明確化された手続(取得要望の受付期間、契
約期限及び競合した場合の選定基準の設定)に沿って、地方公共団体等への売却までの間の機会費
用を公表し、速やかに、かつ、より透明で公平な手続きにより売却を行います。
さらに、入札に当たっては、警察庁と連携して暴力団等の排除を徹底します。
なお、物納財産や国において移転経費を要した財産については、厳しい財政事情を勘案し、無償
貸付、減額売払い等の優遇措置を適用せず、原則として、全面積時価により売却を行うこととしま
す。
さらに、売却までの間においては、民間に対する一時貸付けを積極的に推進します。
(注1)一般競争入札の公告時に最低売却価格を公表できる方式(平成14年度導入)
。
(注2)現状のままでは売却が難しい物件について、造成工事等により付加価値を高めて処分す
るための土地信託(平成14年度導入)
。
(注3)二段階一般競争入札とは、土地の利用等に関する企画提案書の内容が一定の水準に達す
ると認められる参加者を選定した上で行う入札方式。
(注4)地区計画等活用型一般競争入札とは、地方公共団体と協議し、国有地を含む一定の区域
を対象に地方公共団体が、地区計画等の都市計画決定をした上で行う入札方式。
[事務運営の報告]
宅地又は宅地見込地の未利用国有地の現状を適切に把握し、売却を進めるため、平成10
年度以降毎年度総点検を行っており、物納引受等により平成20年度に新たに発生した未利
用国有地についても、
一件別に点検を行い、
処理状況の把握と区分の見直しを行いました。
また、この総点検結果を取りまとめ、平成21年7月に財務省ホームページ(http://www.m
of.go.jp/jouhou/zaisan/za2107/20tenken.htm)等に一件別に掲載しました。
この結果、平成20年度末現在の宅地又は宅地見込地の未利用国有地は、全国で4,105件、
8,637千㎡、台帳価格4,038億円となっています。内訳は、公用・公共用に利用する財産189
件、台帳価格1,032億円、民間に処分する財産2,286件、台帳価格1,521億円、処分困難財産
1,630件、台帳価格1,484億円となっています。
(注)未利用国有地とは、財務省が所管する一般会計に所属する普通財産のうち、宅地又は宅地
見込地で、現状では未利用となっている土地(地形狭長等のために単独では利用が困難なも
のを除く)に加え、周辺の状況から宅地開発が見込まれる農地、山林等を含む財産をいう。
- 247 -
ただし、これらの中には、管理委託や一時貸付等といった暫定的に活用されている財産も
含まれる。
○参考指標 3-3-4:未利用国有地(財務省所管一般会計所属普通財産)の総点検結果
(単位:件、千㎡、億円)
年度内の変動状況(注1)
状 況
前年度末現在の保有財産
平成20年度末時点の保有財産
新たに未利用国有地とした財産
区 分
件数
公用・公共用に利用する財産
(注2)
個人等の民間に処分する財産
(注3)
合計
面積
台帳価格
件数
49
面積
台帳価格
550
処分等した財産
件数
547
面積
台帳価格
464
406
件数
95
面積
台帳価格
232
2,367
999
(1,734)
(2,913)
(1,334)
4,171
5,751
2,655
695
1,404
741
1,205
1,255
569
255
741
4,403
8,118
3,655
744
1,955
1,289
1,392
1,720
976
350
284
1,254
1,381
705
うち一般競争入札等で
年度内に売却した財産
187
変更等による増減(注4)
△ 456
△ 107
件数
面積
台帳価格
189
1,996
1,032
(1,630)
(3,432)
(1,484)
178
3,916
6,640
3,005
70
4,105
8,637
4,038
(出所)理財局国有財産調整課国有財産監査室調
(注1)財務省が所管する一般会計所属普通財産のうち未利用国有地について、平成20年度の処理実績を取りま
とめたものである。
(注2)
「公用・公共用に利用する財産」とは、国あるいは地方公共団体等が利用する財産である。
(注3)
「個人等の民間に処分する財産」とは、今後、一般競争入札で売却する財産及び入札を実施したが成約に
至らなかった財産である。
上段( )内書きは、一部境界が未確定、建築制限、区画整理中等の理由から直ちに処分が困難な財産
である。
(注4)
「変更等による増減」とは、区分の変更による増減、口座分割等による件数の増減、又は、実測等による
面積及び台帳価格の増減等である。
(注5)
「うち一般競争入札等で年度内に売却した財産」の売却額は、665億円である。
未利用国有地等の売却を進めるため、未利用国有地の総点検結果などに基づき、平成21
年度においては以下のような措置を実施しました。
(注)未利用国有地等とは、未利用国有地の他、宅地見込地以外の農地・山林等及び特別会計に
所属する普通財産が含まれたものをいう。
① 入札の実施
平成20年度末時点における公用・公共用利用予定分等を除いた売却が適当な財産につ
いては、平成21年度中に全て入札に付すとともに、新規に引き受けた物納財産について
も、公用・公共用利用予定分等を除き、1年以内に全て入札に付しました。さらに隣接
地との境界の一部が未確定となっている財産等についても、その現状を明示した上で入
札(瑕疵明示売却)に付すよう努めることなどにより、売却を進めました。
しかしながら、厳しい不動産市況や経済情勢等を受け、一般競争入札における成約率
等は引き続き低調なものとなっています。
平成21年度実績評価書
- 248 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−3〕
○参考指標 3-3-5:未利用国有地等(財務省所管一般会計所属普通財産)の売却結果の推
移
(単位:件数、%、億円)
平成17年度
18年度
19年度
20年度
21年度
実施件数
5,275
4,258
3,680
3,425
3,240
落札件数
3,056
2,145
1,291
792
858
契約件数
3,899
2,702
1,666
1,035
1,104
成 約 率
73.9
63.5
45.3
30.2
34.1
契約金額
2,059
1,606
1,089
315
507
(出所)理財局国有財産業務課調
(注1)上記表は、一般競争入札の売却結果の推移を示したものである。
(注2)平成21年度実績は速報値。平成22年度に確定後、平成22年度政策評価書に掲載。
(注3)平成20年度の契約件数については、入札の結果、不落・不調となった財産を、平成21年4月1日以降に
随意契約により売却したものを含むため、平成20年度実績評価書の計数と異なっている。
(注4)契約金額は、各年度に入札を実施したものであり、翌年度に契約したものも含まれる。
○参考指標 3-3-6:未利用国有地の状況(平成20年度末)
合計 4,105件 (4,038億円)
公用・公共用に利用する財産
国利用
67件
(568億円)
個人等の民間に処分する財産
地方公共
団体等利用
122件
(463億円)
売却が直ちには困難な財産
入札未実施
売残
直困難
当分困難
687件
(572億円)
1,599件
(948億円)
542件
(390億円)
1,088件
(1,094億円)
(出所)理財局国有財産業務課調
(注1)
「売残」は、過去の入札において、成約に至らなかった財産。
(注2)
「直困難」は、境界の再確認等のために直ちには入札により処分することができない財産。
(注3)
「当分困難」は、境界係争中など、当分の間処分が困難な財産。
◎業績指標 3-3-2:物納財産を引受け後、1年以内に入札に付した割合 (単位:件、%)
平成17年度
前年度引受件数
A
うち入札実施件数
B
実施率
B/A
18年度
19年度
20年度
21 年度
1,862
1,316
953
656
307
1,862
1,316
953
656
307
100.0
100.0
100.0
100.0
(目標値)100.0
(実績値)100.0
(出所)理財局国有財産業務課調
(注1)前年度引受件数は、公用・公共用利用予定等の財産を除く。
(注2)入札実施件数は、前年度引受件数のうち、前年度の入札実施件数と引受け後1年以内に実施した本年度
の入札件数である。
② 交換制度による売却促進
未利用国有地等のうち、無道路地・不整形地等の売却が直ちに困難な国有地について
は、隣接地と土地の一部を交換して進入路の確保、土地の整形化等を行うほか、借地契
約の対象となっている土地については、借地権と底地である国有地の一部を交換して当
- 249 -
該国有地の借地権を消滅させるといった交換制度を活用し売却に努めました。
③ 多様な売却手法
最低売却価格を公表した入札方式による入札については、2,028件実施し、その落札率
は30.8%となっています。
また、処分型土地信託については、平成14年度以降実施しており、平成21年度末まで
に、信託を実施した1,168件のうち1,026件が売却されました。平成21年度においては、
管理処分型信託(注)を導入し、240件実施しました。
さらに、隣接地との境界の一部が未確定となっている財産等について、その現状を明
示した上で入札(瑕疵明示売却)に付すよう努めることなどにより、売却を進めました。
(注)管理処分型信託とは、受託者が管理及び賃貸を行うとともに、権利調整、造成又は建築物
の建築等を行いこれを処分することを目的とする信託。
○参考指標 3-3-7:一般競争入札における落札状況
平成17年度
(単位:件、%)
18年度
19年度
20年度
21年度
実施件数
5,275
4,258
3,680
3,425
3,240
落札件数
3,056
2,145
1,291
792
858
落札率
57.9
50.4
35.1
23.1
26.5
実施件数
4,392
3,286
2,566
2,291
2,028
最低売却価格
落札件数
公表物件
2,778
1,856
1,027
579
625
落札率
63.3
56.5
40.0
25.3
30.8
実施件数
883
972
1,114
1,134
1,212
最低売却価格
落札件数
非公表物件
278
289
264
213
233
31.5
29.7
23.7
18.8
19.2
合
計
落札率
(出所)理財局国有財産業務課調
④ 売却手続の明確化等
「今後の国有財産の制度及び管理処分のあり方について」
(平成18年1月18日財政制度
等審議会答申)及び「行政改革の重要方針」を踏まえて発遣した「効率性を重視した未
利用国有地及び特定処分財産の管理処分について」
(平成18年3月17日財理第1044号通
達)に基づき、平成21年度においても以下の取組を行いました。
イ 地方公共団体等への売却に当たり、取得要望の受付期間、契約期限の設定といった
売却手続について、引き続き財務局等ホームページへ掲載し、速やかに、かつ、より
透明で公平な手続により売却を行うよう努めました。
ロ なお、物納財産や国において移転経費を要した財産については、無償貸付、減額売
払い等の優遇措置を適用せず、原則として、全面積時価により売却を行うよう努めま
した。
ハ さらに、暫定活用(民間への一時貸付)の基本方針について、引き続き財務局等ホ
ームページへ掲載し、売却までの間、民間に対する一時貸付を積極的に推進するよう
平成21年度実績評価書
- 250 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−3〕
努めました。
⑤ 「大口返還財産の留保地」答申への対応
これまで、在日米軍から返還された財産のうち、将来の公用・公共用の需要に備える
ため、処分を留保してきた大規模国有地(首都圏に9か所、合計約400ha。
「留保地」と
いう。
)については、
「原則留保、例外公用・公共用利用」の基本的考え方があり、売却
等が制限されていました。
平成15年6月24日、財政制度等審議会において、今後は、都市再生等の観点から、関
係地方公共団体と連携しながら民間利用も含めた利用促進することが適当との基本方針
が答申(
「大口返還財産の留保地の今後の取扱いについて」http://www.mof.go.jp/sing
ikai/zaiseseido/tosin/zaisan150624a.htm)されたことを受け、関係地方公共団体にお
いて策定した利用計画が提出されました。
これを平成20年6月26日、財政制度等審議会に報告(
「大口返還財産留保地等の利用計
画策定状況について」http://www.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/tosin/oguchi20062
6.htm)し、この利用計画を基に、引き続き当該地方公共団体及び民間への処分を行って
いるところです。
平成21年度には、関東財務局において、利用計画の具体化のために関係地方公共団体
等と協議するとともに、約3.7haの処理を行いました。
業績目標 3-3-4:事務の効率化及び外部委託の活用などによる国有財産の管理及び処分の
適正かつ迅速な事務処理を行う。
[平成21年度実施計画]
① 財務省所管普通財産の管理(草刈・柵設置・不法投棄物処理等)について、費用対効果の観点
を踏まえつつ、適正な維持管理を行い、経費の節減に取り組みます。
② 貸付中の財産については、機会を捉えて積極的に買受勧奨を行うとともに、借り主が引き続き
貸付けを希望する場合には、貸付料の改定、貸付期間の更新等の事務手続を適正に行います。
③ 旧里道・旧水路及び国有畦畔(けいはん)
・脱落地等についての調査依頼、境界確認に関する申
請及び時効取得確認申請などの住民からの要請に対しては、関係機関への照会調査や現地確認調
査などを的確に行い、適正な事務処理を行います。
④ 誤信使用財産の処理については、一層の適正な管理処分のため、策定された計画に従い、財産
態様に応じた的確な処理を行います。
⑤ 国の事務及び事業の減量、その運営の効率化を推進する観点から、一般競争入札、旧里道・旧
水路及び権利付財産の管理処分、地方公共団体への売払い等に係る鑑定評価及び合同宿舎の施設
改修工事の設計・監理の事務のうち、会計法令により国自らが行わなければならない事務を除き、
100%の外部委託を目指します。
⑥ 旧里道・旧水路等の売却事務については、事務処理の適正かつ迅速・確実な処理を行います。
平成21年度においては、行政サービスの観点から、隣接土地所有者からの売却の申請書を受理
してから売却価格を通知するまでの期間を30日(休日その他の閉庁日を除く。
)以内とするよう、
確実な処理を図るとともに、その処理率の向上を目指します。
また、外部委託業者を選定する際には、総合評価方式(価格と業務提案の内容を評価)の入札
を導入し、一層効率的な事務処理を行います。
(注)住宅の建替え等に伴い、所有地内に機能を喪失した旧里道・旧水路等があることが確認さ
れた場合には、使用者等の申請により、当該財産の売却等の処理を行っています。
⑦ 相続税物納申請財産については、物納許可基準及び物納許可に係る行政側の審査期間が明確化
されていることなどを踏まえ、引受事務が長期化しないよう、今後とも税務署等と緊密な連携体
制をとりつつ、管理又は処分する上で問題があると判断される場合や補完又は措置を求める必要
がある場合には、税務署等に対し、これらの事項を速やかに連絡することにより、迅速な事務処
- 251 -
理を行います。
⑧ 国有財産に関する相談、照会に対しては、できる限りその場で回答することとしますが、でき
ないものについては、その理由を示すとともに原則として1週間以内に回答又は途中経過を連絡
します。
平成21年度は、すべての財務局等において引き続き迅速な対応をすべく、相談、照会件数に対
する1週間以内に回答又は途中経過を連絡する処理率の向上を目指します。
なお、応接に当たっては、できる限り専門用語を避け、平易な言葉を用いつつ、親切・丁寧に
応接します。
[事務運営の報告]
① 財務省所管普通財産の管理
財務省所管普通財産を売却するまでの維持管理業務については、未利用国有地等の売
却を進めたことによりストックが減少したことから、巡回等の件数は昨年度より減少し
ています。
当該業務の実施に当たっては、
予算の効率的使用に留意しつつ、
適正に実施しました。
具体的には、草刈の要望があった国有地について迅速に対応したり、不法占拠のおそ
れのある国有地について柵を設置する等の維持管理を行いました。
(注)財務省所管普通財産には、財務省が所管する未利用国有地等に加え、地形狭長等の理由
により、単独で利用することが困難な財産が含まれる。
○参考指標 3-3-8:財務省所管普通財産の管理業務の状況
平成17年度
18年度
(単位:件、箇所、棟)
19年度
20年度
21年度
巡 回
箇所
5,202
5,155
5,322
5,524
4,262
草 刈
箇所
7,647
7,447
6,006
3,839
3,779
柵設置
箇所
1,259
867
867
989
726
1,208
583
481
382
408
486
469
206
362
367
不法投棄物処理 件
立木伐採・剪定 箇所
立看板設置
件
3,992
3,062
2,221
1,882
1,479
建物解体
棟
122
38
79
107
71
19,916
17,621
15,182
13,085
11,092
合 計 件、箇所、棟
(出所)理財局国有財産業務課調
② 普通財産の貸付け
貸付財産は、借地権等の設定された土地等の相続税物納による引受件数が減少傾向に
あるものの、依然として多くのストックがあります。
こうした財産は、引き受けた後、従前からの使用者と賃貸借契約を締結する必要があ
ります。また、既に貸付中の財産については、貸付料改定期あるいは貸付期間の更新期
が到来するものについて、その改定及び更新事務を遅滞なく行う必要があります。
貸付財産のうち権利付財産の管理は民間事業者に委託して事務を行っているところで
すが、事務の効率化の観点から、貸付料改定期等が到来する貸付財産については、年度
当初に一括して業者に委託するとともに、早期処理を指導することにより、要処理件数
11,915件全てについて貸付料改定等の事務を行いました。
平成21年度実績評価書
- 252 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−3〕
○参考指標 3-3-9:貸付料改定事案等処理状況
平成21年度中
要処理件数
貸付料改定
契約変更
合 計
(単位:件、%)
21年度中
処理件数
21年度末
処理未済件数
処理率
11,238
11,238
0
100.0
677
677
0
100.0
11,915
11,915
0
100.0
(出所)理財局国有財産業務課調
さらに、管理事務の軽減等の観点から、借主に対し買受意向の確認調査を実施すると
ともに、機会を捉え積極的に買受勧奨を行うことにより、権利付財産の売却促進に努め
ました。この結果、1,042件(速報値)の権利付財産を売却しました。
○参考指標 3-3-10:権利付財産(土地)の売却状況の推移
平成17年度
18年度
19年度
(単位:件、億円)
20年度
21年度
売却件数
2,701
2,208
1,948
1,242
1,042
売却金額
410
417
373
214
178
(出所)理財局国有財産業務課調
(注) 平成21年度実績は速報値。平成22年11月に確定後、平成22年度政策評価書に記載。
③ 所有権が不明確な財産の調査及び国有地と民有地の境界立会
旧里道・旧水路及び国有畦畔・脱落地等で所有権が不明確な財産に対する所有確認の
ための調査依頼や国有地と民有地との境界の確認に関する申請など、住民からの要請に
対しては、速やかに調査又は立会を行っており、平成21年度においては、6,926件に対応
しました。
○参考指標 3-3-11:所有権が不明確な財産の調査及び国有地と民有地の境界立会の状況
(単位:件)
平成17年度
脱落地・畦畔等の
所管確認調査
境界協議等現地調査
計
18年度
19年度
20年度
21年度
3,376
2,001
1,933
1,825
1,721
4,452
7,828
4,880
6,881
6,321
8,254
5,272
7,097
5,205
6,926
(出所)理財局国有財産業務課調
④ 誤信使用財産の処理
誤信使用財産の処理にあたっては、一層の適正な管理処分のため、財産を態様別に分
類し、
処理の優先順位を付した上、
計画的に処理を進めた結果、
5,035件を処理しました。
(注)誤信使用財産とは、自己が正当に使用することができる財産であるとの誤信により使用が
開始された等の経緯を有する財産。
- 253 -
○参考指標 3-3-12:誤信使用財産の処理実績等の推移(土地)
平成17年度
18年度
19年度
(単位:件)
20年度
21年度
新規発生
5,091
4,536
4,973
4,246
3,844
処理実績
6,244
5,079
5,532
4,943
5,035
(出所)理財局国有財産業務課調
(注1)平成21年度実績は速報値。平成22年11月に確定後、平成22年度政策評価書に掲載。
(注2)指標名について、より的確なものとするため、平成21年度政策評価実施計画(
「用途廃止財産の引受等及
び処分状況の推移(土地)
」
)から変更している。
⑤ 普通財産の管理処分事務等の外部委託
一般競争入札、旧里道・旧水路及び権利付財産の管理処分事務、取得時効に関する処
理業務のうち定型的な業務、地方公共団体への売却等に係る鑑定評価及び合同宿舎の施
設改修工事の設計・監理については、会計法令により国自らが行わなければならない事
務を除き、100%の外部委託を目標としています。
平成21年度の委託発注率については、
全体として99.2%となり目標である100%をほぼ
達成しました。
◎業績指標 3-3-3:財務省所管普通財産の管理処分事務等の外部委託状況(単位:件、%)
区 分 発注すべき
もの(国の
責によらず 発注したもの 発注しなか
に発注でき
委託発注率
B
ったもの
ないもの
B/A
(注2)
(注1を除
く)
(注2)
A
項 目
一般競争入札
旧里道・旧水路の売払い
旧里道・旧水路の貸付け
権利付財産の売払い
権利付財産の新規貸付け
平 成
17年度 権利付財産の継続貸付け
一般競争入札による売払いに係る鑑定評価
地方公共団体への売払い等に係る鑑定評価
合同宿舎の施設改修工事の設計業務
合同宿舎の施設改修工事の監理業務
合
計
一般競争入札
旧里道・旧水路の売払い
旧里道・旧水路の貸付け
権利付財産の売払い
権利付財産の新規貸付け
18年度
権利付財産の継続貸付け
一般競争入札による売払いに係る鑑定評価
地方公共団体への売払い等に係る鑑定評価
合同宿舎の施設改修工事の設計業務
合同宿舎の施設改修工事の監理業務
合
計
平成21年度実績評価書
- 254 -
4,171
4,064
151
3,134
1,210
11,328
3,738
790
199
199
28,984
3,613
3,360
87
2,591
1,380
11,053
2,712
297
179
179
25,451
4,170
4,012
148
3,124
1,207
11,276
3,738
171
88
65
27,999
3,602
3,171
80
2,565
1,376
10,823
2,712
123
104
72
24,628
1
52
3
10
3
52
0
619
111
134
985
11
189
7
26
4
230
0
174
75
107
823
99.9
98.7
98.0
99.7
99.8
99.5
100.0
21.6
44.2
32.7
96.6
99.7
94.4
92.0
99.0
99.7
97.9
100.0
41.4
58.1
40.2
96.7
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−3〕
一般競争入札
旧里道・旧水路の売払い
旧里道・旧水路の貸付け
権利付財産の売払い
権利付財産の新規貸付け
権利付財産の継続貸付け
19年度
取得時効に関する処理業務
一般競争入札による売払いに係る鑑定評価
地方公共団体への売払い等に係る鑑定評価
合同宿舎の施設改修工事の設計業務
合同宿舎の施設改修工事の監理業務
合
計
一般競争入札
旧里道・旧水路の売払い
旧里道・旧水路の貸付け
権利付財産の売払い
権利付財産の新規貸付け
権利付財産の継続貸付け
20年度
取得時効に関する処理業務
一般競争入札による売払いに係る鑑定評価
地方公共団体への売払い等に係る鑑定評価
合同宿舎の施設改修工事の設計業務
合同宿舎の施設改修工事の監理業務
合
計
一般競争入札
旧里道・旧水路の売払い
旧里道・旧水路の貸付け
権利付財産の売払い
権利付財産の新規貸付け
権利付財産の継続貸付け
取得時効に関する処理業務
21年度 一般競争入札による売払いに係る鑑定評価
地方公共団体への売払い等に係る鑑定評価
合同宿舎の施設改修工事の設計業務
合同宿舎の施設改修工事の監理業務
4,670
3,386
123
2,302
1,473
10,657
1,129
2,417
652
116
107
27,032
3,769
3,147
125
1,498
1,654
11,375
1,228
2,075
182
68
87
25,208
3,917
2,698
60
1,264
993
10,673
1,001
1,728
152
66
76
4,670
3,233
117
2,279
1,469
10,489
972
2,417
652
107
78
26,483
3,768
2,936
93
1,482
1,644
11,189
1,163
2,075
182
67
86
24,685
3,917
2,637
59
1,252
991
10,591
993
1,728
152
66
74
0
153
6
23
4
168
157
0
0
9
29
549
1
211
32
16
10
186
65
0
0
1
1
523
0
61
1
12
2
82
8
0
0
0
2
100.0
95.5
95.1
99.0
99.7
98.4
86.1
100.0
100.0
92.2
72.9
98.0
100.0
93.3
74.4
98.9
99.4
98.4
94.7
100.0
100.0
98.5
98.9
97.9
100.0
97.7
98.3
99.1
99.8
99.2
99.2
100.0
100.0
100.0
97.4
(目標値)
合
22,628
計
22,460
168
100.0
(実績値)
99.2
(出所)財務局等から報告を受けて、理財局国有財産企画課、国有財産調整課及び国有財産業務課で集計。
(注1)発注すべきもののうち国の責によらずに発注できないものとは、業者の募集をしたものの応募が無かったもの、
及び、受託した業者が経営上等の理由により受託した業務から撤退した場合である。
(注2)平成17年度∼20年度の発注すべきものの計数及び発注しなかったものの計数には、発注すべきもののうち国の
責によらずに発注できないものを含んでいる。このため、平成17年度∼20年度の委託発注率欄の計数は、参考と
して表記している。
⑥ 旧里道・旧水路の迅速な事務処理
住宅の建替え等に伴い、所有地内に機能を喪失した旧里道・旧水路等があることが確
認された場合は、各財務局に対し売払申請がなされますが、建築確認等の事務手続上、
迅速な事務処理が要請されます。
この売却事務は民間事業者に業務委託しており、各財務局においては、受託業者に対
し、委託及び業務監査等の際に迅速な事務処理の徹底について指導・研修等の強化に努
め、平成21年度においては、30日(休日その他の閉庁日を除きます。
)以内に売却価格を
- 255 -
通知した件数の比率(処理率)は92.5%となり、処理率の向上を達成しました。
また、民間事業者の選定に当たっては、一層効率的な事務処理を行うため、総合評価
方式(価格と業務提案の内容を評価)の入札を導入しました。
◎業績指標 3-3-4:旧里道・旧水路等の売却事務処理状況
平成17年度 18年度
売却価格通知
件数
A
うち30日
(閉庁日を除く)以内
処理件数 B
処理率B/A
19年度
20年度
(単位:件、%)
21年度
目標値
実績値
3,384
2,813
2,953
2,838
2,529
2,901
2,298
2,604
2,565
2,339
85.7
81.7
88.2
90.4
向上
92.5
(出所)財務局等から報告を受けて、理財局国有財産業務課で集計。
⑦ 相続税物納申請財産の引受け
相続税物納申請財産の引受けに当たっては、物納許可基準及び物納許可に係る行政側
の審査期間が明確化されていることなどを踏まえ、引受事務が長期化しないよう、物納
の許可を行う国税当局と財務局との連絡及び調整を密に行う必要があることから、国税
当局との間で物納事務連絡会を計6回開催し、
長期にわたり事務処理が進展しない事案、
その他個別事案の処理促進を図るための協議を行うとともに、管理又は処分する上で問
題があり得ると判断される場合や補完又は措置を求める必要がある場合には、税務署等
に対し、これらの事項を速やかに連絡する等、迅速な事務処理に努めました。
⑧ 国有財産に関する相談・照会
国有財産に関する相談・照会は、
未利用国有地の売却に関するものなど多岐にわたり、
なかには法律の解釈を要するものなど回答までに長期間を要する場合がありましたが、
すべての財務局等において迅速な対応をすべく、回答までに長期間を要する相談や照会
であっても、その理由を示すとともに原則として1週間以内に回答又は途中経過の連絡
を行うとの目標を掲げ真摯に対応しています。平成21年度については、その達成率は目
標である99%以上に対し、99.9%となり目標を達成しました。
なお、応接に当たっては、できる限り専門用語を避け、平易な言葉を用いつつ、親切・
丁寧な対応を心掛けました。
◎業績指標 3-3-5:国有財産に関する相談、照会の処理状況
相談・照会件数 A
うち一週間以内に回
答又は途中経過を連
絡した件数 B
処理率B/A
平成17年度
18年度
19年度
20年度
9,208
9,265
6,378
5,805
9,142
9,215
6,350
5,771
99.3
99.5
99.6
99.4
(単位:件、%)
21年度
目標値
実績値
6,209
6,204
99以上
(出所)財務局等からの報告及び理財局国有財産業務課国有財産審理室における処理件数を同室で集計。
平成21年度実績評価書
- 256 -
99.9
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−3〕
(2)電子情報処理システムを活用した国有財産の的確な現状把握と積極的な情報開示
施
策 3-3-5:国有財産の現在額及び処理実績等の現状の的確な把握
[平成21年度実施計画]
① 平成22年1月から運用を開始した国有財産総合情報管理システムにより、国有財産の現在額等
についてより効率的に把握し、国有財産法第34条及び第37条の規定に基づき、毎年度、会計検査
院の検査を経た上で国会に報告します。
② 財務局等が管理する国有地について、一般競争入札等で売却した結果を取りまとめ、公表しま
す。
[事務運営の報告]
① 各省各庁から平成21年7月までに提出を受けた「平成20年度国有財産増減及び現在額
報告書」及び「平成20年度国有財産無償貸付状況報告書」に基づき、平成21年9月に「平
成20年度国有財産増減及び現在額総計算書」及び「平成20年度国有財産無償貸付状況総
計算書」を作成し会計検査院へ提出しました。その後、同院による検査を経て、平成21
年11月、その説明書である「国有財産の増減及び現在額に関する説明書・国有財産の無
償貸付に関する説明書」とともに国会へ報告し、併せてホームページ(http://www.kok
uyuzaisan-info.mof.go.jp/kokuyu/pc/kokkai/kokkaijoho.html)に掲載しました。
なお、国有財産法第34条の規定に基づく報告書及び同法第37条の規定に基づく総計算
書については、平成22年1月から運用を開始した国有財産総合情報管理システムを活用
します。
② また、財務局等が管理する国有地について、一般競争入札等で売却した結果を取りま
とめて随時公表し、積極的に情報開示を行いました。
業績目標 3-3-6:国有財産の現状に関する情報公開や情報発信を積極的に推進する。
[平成21年度実施計画]
① 国有財産の各種統計や処分状況等の情報について、毎年1回発行される「財政金融統計月報(国
有財産特集)
」に掲載するとともに、ホームページ(国有財産情報公開システム等)に掲載するな
ど内容の充実を図ることとし、引き続き、売却可能なすべての国有地については、所在地、数量
のほか都市計画法上の制限や図面といった国民のニーズに即応した情報のタイムリーな公開に努
めます。
② 国有財産総合情報管理システムにより国有財産に関する情報を一元的に管理し、国有財産行政
を取り巻く環境及び時代のニーズを踏まえながら、国有財産に関する情報の発信を積極的に推進
します。
[事務運営の報告]
① 国有財産に関する各種統計や処分状況等について、冊子(財政金融統計月報「国有財
産特集」
)
を発行するとともにホームページ
(国有財産情報公開システム等)
を活用して、
積極的に情報を提供しました。
② 平成21年度においては、ホームページ(国有財産情報公開システム)の内容の充実や
利便性の向上を図るとともに、平成22年1月から運用を開始した国有財産総合情報管理
システムにより国有財産の情報を一元的に管理し、インターネットを通じて提供してい
- 257 -
る「国有財産一件別情報」
、
「売出中の国有地」等の適時更新を行い、特に売却可能なす
べての国有地については、所在地、数量のほか都市計画法上の制限や図面といった国民
のニーズに即応した情報のタイムリーな公開に努めました。平成21年度において提供し
た情報の具体的な内容及び公表時期等は、業績指標 3-3-6のとおりです。
(新)◎業績指標 3-3-6:国有財産に関する定期的な公表資料の公表状況及び内容の充実
作成頻度
平成
18年度 19年度 20年度
17年度
21年度
目標値
実績値
財政金融統計月報
(国有財産特集)
年1回
○
○
○
○
○
○
国有財産増減現在額総計算書
年1回
○
○
○
○
○
○
国有財産無償貸付状況総計算書
年1回
○
○
○
○
○
○
国有財産の増減及び現在額に
関する説明書・国有財産の無償
貸付状況に関する説明書
年1回
○
○
○
○
○
○
100.0%
100.0%
割 合
100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
国有財産の状況に関する公表資料の充実に
向けた取組
−
−
ホ ー ム ペ ホ ー ム ペ ホームペー
ー ジ の 画 ー ジ の 画 ジにおいて、
面の改修 面の改修 新 シ ス テ ム
による情報
提供を開始
○
(出所)理財局管理課国有財産情報室調
○参考指標 3-3-13:国有財産情報公開システムへのアクセス件数
平成17年度
アクセス件数
239,802
18年度
229,441
19年度
254,933
(単位:件)
20年度
266,554
21年度
152,332
(出所)理財局管理課国有財産情報室調
(注) 上記は、国有財産情報公開システムのホームページ(トップページ http://www.kokuyuzaisan-info.mo
f.go.jp/kokuyu/pc/start.html)へのアクセス件数。
○参考指標 3-3-14:国有財産の現状に関する情報提供及び情報発信の充実
1 公表・報告
区分(根拠法令)
公表の方法
情報内容
国有財産増減及び現在額総計算書及
国 会
区分(土地、建物等)
び同説明書(国有財産法第34条)
(報告) ごとの数量及び台帳価格
国有財産無償貸付状況総計算書及び
国 会
区分(土地、建物等)
同説明書(国有財産法第37条)
(報告) ごとの数量及び台帳価格
国有財産現在高の見込に関する調書
国 会
区分(土地、建物等)
(財政法第28条)
(提出) ごとの数量及び台帳価格
国有財産の現在高
官報掲載 区分(土地、建物等)
(財政法第46条)
(報告) ごとの数量及び台帳価格
平成21年度実績評価書
- 258 -
公表等時期
平成21年11月
国会へ報告
平成21年11月
国会へ報告
平成22年1月
国会へ報告
平成21年4月
官報掲載
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−3〕
2 情報提供(PR)
(1)定期刊行物
区
分
財政金融統計月報
「国有財産特集」
情報内容
発行時期
年度末国有財産現在額、年度末国有財産
増減状況、行政財産・普通財産分析統計、平成22年3月
政府出資法人一覧 等
(2)国有財産情報公開システム(http://www.kokuyuzaisan-info.mof.go.jp)
区
分
売出中の国有地
国有財産一件別情報
統計情報
ご存知ですか?国有財産
国有財産通達集
情報内容
掲載時期
財務局等で入札を行っている物件の所
在地、面積、交通状況等に併せて地図情
随時
報、物件の写真などを公開
全国に所在する国有財産について、所在
地、数量、都市計画等に併せて地図情報 平成22年1月
などを公開
国有財産に関する各種統計資料を公開
随時
国有財産について解説しているパンフ
平成21年12月
レットを公開
国有財産に関する通達を公開
随時
(注)国有財産情報公開システムとは、国有財産に関する現状を、より適時かつ効果的に公開するため、平成12
年4月から開設しているホームページ。
(3)財務省ホームページ(http://www.mof.go.jp/jouhou/zaisan/zaisan.htm)
区
分
情報内容
掲載時期
財政制度等審議会
答申・報告書等、議事要旨、議事録を掲
随 時
国有財産分科会
載
国有財産の有効活用に関 新聞発表等、議事録・資料を掲載
する検討・フォローアッ
随 時
プ有識者会議等
財政金融統計月報「国有財産特集」の内
国 有 国有財産の概要
平成22年3月
容を掲載
財 産
行政財産(土地)の使用状況実態監査、
各省各庁所管財産の実態
各省各庁所管普通財産実態監査、未利用 平成21年7月
監査等
国有地の総点検について掲載
政府保有株式関係
政府保有株式について掲載
随 時
一件別に名称等、出願日・公表日等を掲
国有特許権等一件別情報
平成22年1月
載
(4)その他
区
分
情報内容
レインズ(不動産情報流通システ 所在地、住居表示、面積、売払価格、交
ム)への登録(売却実施財産のうち 通状況、都市計画、図面 等
成約に至らなかった財産を対象)
売払結果の公表
一般競争入札等により売却した財産の
(各財務局のホームページにおい 所在地、数量、契約年月日、契約金額等
て売却後随時掲載)
について掲載
- 259 -
更新時期
随 時
随 時
政策目標に係る予算額:平成21年度予算額:11,109百万円[20年度予算額:10,832百万円]
平成21年度予算においては、国有財産の管理及び処分に必要な経費として、国有財産一
般事務費、普通財産管理処分経費、国有財産制度等調査経費等の予算措置を行いました。
5.平成20年度政策評価結果の政策への反映状況
(1)行政財産等の監査
平成20年度に実施した「行政財産(土地)の使用状況実態監査」の結果、より効率的に
使用する必要があると認められた行政財産(効率化検討対象財産)のうち、未処理となっ
ているものについて、
平成21年度において監査のフォローアップを実施しました。
さらに、
各省各庁が所管する普通財産のうち、
未利用国有地についてその処理を促進するための
「各
省各庁所管普通財産実態監査」を引き続き実施しました。
(2)既存庁舎等の効率的な使用の推進
既存庁舎の過不足を解消するため、監査の結果などを活用し、省庁横断的な入替調整を
積極的に行いました。
(3)未利用国有地の処分可能性についての点検の実施
宅地又は宅地見込地の未利用国有地について、物納引受等により新たに発生したものも
含め、引き続き一件別に点検を行い、売却等の処理状況の把握と区分の見直しを行いまし
た。
(4)未利用国有地等の売却
未利用国有地等については、引き続き交換制度の活用を図ったほか、隣接地との境界の
一部が未確定となっている財産等についても、その現状を明示した上で入札(瑕疵明示売
却)に付すよう努めることなどにより、売却を進めました。
また、平成20年度末時点における公用・公共用利用予定分等を除いた売却が適当な財産
については、全て入札に付しました。さらに、新規に引き受けた物納財産についても、公
用・公共用利用予定分等を除き、1年以内に全て入札に付しました。
このほか、直ちに売却が困難な財産のうち、定期借地の活用が見込まれる財産について
は、その活用についても検討しました。
(5)国有財産の管理処分事務の外部委託
一般競争入札、旧里道・旧水路及び権利付財産の管理処分、地方公共団体への売払い等
に係る鑑定評価及び合同宿舎の施設改修工事の設計・監理の事務については、
会計法令によ
り国自らが行わなければならない事務を除き、国の事務及び事業の減量、その運営の効率
化を推進する観点から、引き続き外部委託の活用を積極的に実施しました。
平成21年度実績評価書
- 260 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−3〕
(6)旧里道・旧水路の迅速な事務処理
旧里道・旧水路等にかかる事務については、一層効率的な事務処理を行うため、総合評
価方式(価格と業務提案の内容を評価)による新たな業者選定方法を採用しました。また、
売却事務について、売却の申請書を受理してから売却価格を通知するまでの適正かつ迅速
な処理を行いました。
(7)国有財産に関する情報提供の拡充
国有財産の各種統計や処分状況等の情報について、冊子を発行するとともに、ホームペ
ージ(国有財産情報公開システム等)に掲載するなど内容の充実を図り、引き続き、売却
可能なすべての国有地については、所在地、数量のほか都市計画法上の制限や図面といっ
た国民のニーズに即応した情報のタイムリーな公開に努めました。
6.目標を巡る外部要因等の動向
(1)国有財産の現在額及び増減額
国有財産の現在額については、国有財産法第33条及び第34条の規定に基づき会計検査院
の検査を経た上で国会に報告していますが、平成20年度末の現在額の状況は以下のとおり
です。
○参考指標 3-3-15:国有財産現在額の状況(国有財産区分別現在額)
財産区分
土 地
立木竹
建 物
工作物
機械器具
船 舶
航空機
地上権等
特許権等
政府出資等
不動産の信託の受益権
合
数
量
8万7,668
58
2,307 隻
1,790 機
3
119万7,684 件
196 件
計
平成20年度末現在
台帳価格
19兆1,621 億円
6兆7,949 億円
4兆5,194 億円
6兆4,707 億円
0.5 億円
2兆0,481 億円
2兆2,659 億円
10 億円
29 億円
61兆0,839 億円
197 億円
割 合
18.7%
6.6%
4.4%
6.3%
0.0%
2.0%
2.2%
0.0 %
0.0 %
59.7%
0.0 %
102兆3,690 億円
100.0 %
(出所)平成20年度国有財産増減及び現在額総計算書
(注) 公園・広場以外の公共用財産(道路・河川・海浜地等)は含まれていない。
- 261 -
○参考指標 3-3-16:国有財産現在額の状況(国有財産会計別・分類別・種類別現在額)
(単位:億円、%)
土地
分 類・種 類
( 一 般 会 計 )
行
政
財
数
量
価
格
数
千平方メートル
産
建物
量 価
格
価
そ の 他
格
う
計
価格
ち
割合
延べ千平方
メートル
1,206,136
117,338
42,282
32,960
67,038 工作物
24,175
217,337
35.6
1,087,568
107,885
41,635
32,020
65,440 工作物
22,703
205,347
33.6
公共用財産
99,508
5,061
444
731
1,363 工作物
1,251
7,156
1.2
皇室用財産
19,059
4,391
202
208
234 工作物
221
4,833
0.8
企業用財産
-
-
-
-
-
-
-
946,985
52,081
8,188
5,029
329,668
392,913
64.4
2,153,122
169,419
50,470
37,990
産 85,428,993
19,804
7,406
7,037
102,617 立木竹
67,481
129,458
31.3
84,585
16,733
6,818
6,518
18,082 工作物
17,435
41,334
10.0
公共用財産
-
-
-
-
-
-
-
-
皇室用財産
-
-
-
-
-
-
-
-
企業用財産
85,344,408
3,070
588
518
67,415
88,124
21.3
85,962
2,397
340
166
281,171
283,979
68.7
85,514,955
22,201
7,747
7,203
産 86,635,130
137,142
49,689
39,998
1,172,154
124,619
48,454
38,539
公共用財産
99,508
5,061
444
皇室用財産
19,059
4,391
企業用財産
85,344,408
公 用 財 産
普
通
財
産
計
335,802 政府出資等
402,841
-
610,251 100.0
( 特 別 会 計 )
行
政
財
公 用 財 産
普
通
財
産
計
( 合
行
政
通
合
281,415 政府出資等
384,033
413,438 100.0
計 )
財
公 用 財 産
普
84,534 立木竹
財
産
計
169,655 立木竹
67,885
346,796
33.9
工作物
40,138
246,682
24.1
731
1,363 工作物
1,251
7,156
0.7
202
208
234 工作物
221
4,833
0.5
3,070
588
518
84,534 立木竹
67,415
88,124
8.6
1,032,948
54,478
8,528
5,196
610,839
676,893
66.1
87,668,078
191,621
58,218
45,194
83,523
617,218 政府出資等
786,874
1,023,690 100.0
(出所)平成20年度国有財産増減及び現在額総計算書
(注1)一般会計合計額と特別会計合計額の割合は、一般会計59.6%、特別会計40.4%。
(注2)
「その他」は、立木竹、工作物、機械器具、船舶、航空機、地上権等、特許権等、政府出資等及び不動産
の信託の受益権。
平成21年度実績評価書
- 262 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−3〕
○参考指標 3-3-17:国有財産現在額の状況(国有財産分類別・所管別現在額)
(単位:億円、%)
分類・所管
(行政財産)
土地
数量
建物
価格
価格
価格
計
(普通財産)
86,635,130
5,278
2,197
4,063
51
214
10,646
1,062
9,201
1,796
15,767
1,664
5,634
4,809
2,315
18,192
2,486
51,760
137,142
衆 議 院
参 議 院
最高裁判所
会計検査院
内
閣
内 閣 府
総 務 省
法 務 省
外 務 省
財 務 省
文部科学省
厚生労働省
農林水産省
経済産業省
国土交通省
環 境 省
防 衛 省
12
5
56
795,278
249
264
233,084
2,682
1,312
1,032,948
0
63
6
53,146
4
151
89
667
348
54,478
2
2
19
5,329
22
44
110
26
2,971
8,528
0
0
14
2,940
44
19
70
12
2,093
5,196
0
0
0
10
492,197
3,811
41,269
376
12,816
64,187
2,547
617,218
389
衆 議 院
151
参 議 院
2,445
最高裁判所
57
会計検査院
327
内
閣
23,698
内 閣 府
454
総 務 省
39,883
法 務 省
1,229
外 務 省
807,436
財 務 省
5,081
文部科学省
12,305
厚生労働省
農 林 水 産 省 85,580,977
11,650
経済産業省
127,881
国土交通省
63,899
環 境 省
990,208
防 衛 省
5,278
2,197
4,063
51
214
10,646
1,062
9,264
1,803
68,914
1,668
5,785
4,899
2,315
18,860
2,486
52,109
191,621
506
156
1,992
21
62
1,958
313
6,157
604
15,237
307
3,802
1,695
415
5,349
164
19,471
58,218
661
166
1,791
12
111
2,388
502
4,840
915
9,390
593
3,733
1,375
448
4,864
180
13,217
45,194
403
183
923
9
142
2,042
246
2,531
613
494,770
4,038
43,385
85,442
20,357
77,951
309
53,521
786,874
計
(合 計)
計
87,668,078
計
価格
割合
延べ千平方
メートル
千平方メートル
389
衆 議 院
151
参 議 院
2,445
最高裁判所
57
会計検査院
327
内
閣
23,698
内 閣 府
442
総 務 省
39,877
法 務 省
1,172
外 務 省
12,157
財 務 省
4,832
文部科学省
12,041
厚生労働省
農 林 水 産 省 85,347,893
11,650
経済産業省
125,198
国土交通省
63,899
環 境 省
988,895
防 衛 省
数量
そ の 他
うち
506
156
1,992
21
62
1,958
311
6,155
585
9,908
285
3,757
1,584
415
5,322
164
16,499
49,689
661
166
1,791
12
111
2,388
502
4,839
900
6,449
548
3,713
1,305
448
4,851
180
11,124
39,998
403
183
923
9
142
2,041
246
2,531
602
2,573
226
2,116
85,065
7,541
13,763
309
50,974
169,655
398
182
914
8
141
1,779
236
2,500
599
2,480
225
2,096
67,417
7,262
11,002
291
21,908
6,343
1.8
2,547
0.7
6,778
2.0
72
0.0
468
0.1
15,077
4.3
1,811
0.5
16,572
4.8
3,300
1.0
24,791
7.2
2,440
0.7
11,464
3.3
91,180 26.3
10,304
3.0
36,808 10.6
2,976
0.9
113,859 32.8
346,796 100.0
工作物
0
0
0
10
488,568
3,807
41,257
351
12,816
64,038
2,406
0
0.0
0
0.0
64
0.0
32
0.0
548,283 81.0
3,860
0.6
41,440
6.1
537
0.1
12,816
1.9
64,868
9.6
0.0
4,989
0.7
676,893 100.0
工作物
工作物
工作物
工作物
工作物
工作物
工作物
工作物
工作物
政府出資等
政府出資等
政府出資等
立木竹
政府出資等
政府出資等
工作物
航空機
398
182
914
8
141
1,779
236
2,500
610
488,568
3,807
41,257
67,419
12,816
64,038
291
21,908
6,343
0.6
2,547
0.2
6,778
0.7
72
0.0
468
0.0
15,077
1.5
1,811
0.2
16,636
1.6
3,332
0.3
573,075 56.0
6,300
0.6
52,904
5.2
91,717
9.0
23,121
2.3
101,676
9.9
2,976
0.3
118,849 11.6
1,023,690 100.0
工作物
工作物
工作物
工作物
工作物
工作物
工作物
工作物
工作物
工作物
工作物
工作物
立木竹
工作物
工作物
工作物
航空機
船舶
工作物
工作物
工作物
政府出資等
政府出資等
政府出資等
政府出資等
政府出資等
政府出資等
(出所)平成20年度国有財産増減及び現在額総計算書
(注) 「その他」は、立木竹、工作物、機械器具、船舶、航空機、地上権等、特許権等、政府出資等及び不動
産の信託の受益権。
- 263 -
○参考指標 3-3-18:国有財産の区分別増減額
単位
土
地
立木竹
増
数量
区 分
数量
千平方
メートル
90,973
割合
億円 %
18,477
4.7
数量
差 引
価格
108,670
億円 %
19,704
4.6
千本
1,030
55 (
0.0 )
1,136
64 (
立
木
千立方
メートル
23,214
771 (
0.2 )
4,732
239 (
0.0 )
4
千束
0 (
1
千平方
メートル
千平方
メートル
建面積
延べ面積
作
3,296
826
0.2
8,736
2.2
3,743
8,484
0 (
0.0 ) △
105 △
0.1 )
0.1
9,004
2.1
3.4
11,873
2.8
-
-
0
0.0
1,104 (
0.3 )
350
2,314 (
0.6 )
22
船 舶
艦
船
雑
船
計
航
空
機
1,226
9
531
3△
0
522
△
447 △
△
13,275
船
18,482
0.0 ) △
304
物
汽
億円 17,696 △
9,877
327
価格
△
機 械 器 具
隻
数量
割合
木
計
工
減
価格
樹
竹
建 物
(単位:億円、%)
267
1,393
1,401
△
694 (
0.2 ) △
23
△
0
518 (
0.1 )
52
0
409
千トン
51
隻
27
千トン
44
隻
440
0.0 )
450
0.0 ) △
10
0
隻
794
3,456
0.9
822
1,250
0.3
△
28
2,206
△
27
3,338
178
0
5
31
37 (
1,795
13
36 (
機
94
4,022
1.0
121
684
0.2
地 上 権 等
千平方
メートル
182
0
0.0
3
0
0.0
特 許 権 等
千件
34
0
0.0
1
0
0.0
33 △
0
346,962
87.6
380,962
89.9
△
33,999
△
27,986
政府出資等
不動産の信託の受益権
合
件
189
計
89
0.0
395,847
100.0
3
49
0.0
423,834
100.0
186
40
(出所)平成20年度国有財産増減及び現在額総計算書
(注) 公園・広場以外の公共用財産(道路・河川・海浜地等)は含まれていない。
(2)各省各庁の管理する国有財産の有効活用の促進
行政財産(土地)の使用状況実態監査結果及び各省各庁所管普通財産実態監査結果は以
下のとおりです。
○参考指標 3-3-1:行政財産(土地)の使用状況実態監査結果(P246に掲載)
○参考指標 3-3-2:各省各庁所管普通財産実態監査結果(P246に掲載)
(3)財務省の管理する普通財産の適正かつ効率的な管理及び処分
① 未利用国有地の総点検結果
平成20年度末における財務省所管一般会計所属普通財産(土地)の状況は以下のとお
りです。
○参考指標 3-3-19:財務省所管一般会計所属普通財産(土地)の年度別現在額の推移
(単位:百万㎡、億円)
平成17年度
18年度
19年度
20年度
21年度
積
816
810
800
792
N.A
台帳価格
51,739
51,327
51,409
51,626
N.A
面
(出所)国有財産増減及び現在額報告書
(注) 平成21年度については、平成22年11月に確定後、国会に報告される国有財産増減及び現在額総計算書に
掲載。
平成21年度実績評価書
- 264 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−3〕
○参考指標 3-3-20:未利用国有地の推移
平成17年度
(単位:件、百万㎡、億円)
18年度
19年度
20年度
21年度
件
数
5,707
4,830
4,403
4,105
N.A
面
積
9
8
8
8
N.A
台帳価格
4,034
3,622
3,655
4,038
N.A
(出所)理財局国有財産調整課国有財産監査室調
(注) 平成21年度については、確定後、平成22年度政策評価書に掲載。
② 相続税物納財産の引受け
平成21年度の物納不動産の引受件数は引き続き減少しています。
○参考指標 3-3-21:物納不動産(土地)の引受状況の推移 (単位:件、千㎡、億円)
平成17年度
引受
うち
未利用地
権利付財産
19年度
20年度
21年度
件 数
3,458
3,068
3,051
1,722
1,327
数 量
2,547
1,693
1,435
933
563
台帳価格
1,436
1,159
892
473
493
件 数
1,606
1,148
738
421
452
数 量
2,197
1,323
1,044
750
404
995
697
445
251
313
件 数
1,852
1,920
2,313
1,301
875
数 量
350
370
391
183
159
台帳価格
441
462
447
222
180
台帳価格
うち
18年度
(出所)理財局国有財産業務課調
(注1)権利付財産の「件数」は権利者数。
(注2)平成21年度実績は速報値。平成22年6月に確定後、平成22年度政策評価書に掲載。
○参考指標 3-3-22:公示地価及び土地取引件数の推移
土地取引件数
地価公示(住宅地) 土地取引件数(万件)
地価公示
140.0
117.0
120.0
129.5122.3
111.6
100.0
250
106.4104.7
102.0 100.3 98.9
100.0
95.2 91.3
87.4
200
82.9
78.1
80.0
73.6 70.2
68.3 68.4 69.3 67.1 64.3
60.0
150
100
40.0
50
20.0
226
221
200
182
177
184
185
196
185
170
172
170
164
160
161
160
158
155
141
129
元年 2年
3年
4年
5年
6年
7年
8年
9年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年
0.0
(注1)地価公示は国土交通省が発表した「地価公示」(基準日:平成22年1月1日)における変動率を平成元年を
100とした指数である。
(注2)土地取引件数は、
「土地白書」
(国土交通省)における売買による土地取引件数である。
- 265 -
0
③ 普通財産の貸付け
普通財産(土地)の時価貸付、無償貸付及び減額貸付の状況は以下のとおりです。
○参考指標 3-3-23:財務省所管一般会計所属普通財産(土地)の貸付状況の推移
(単位:件、千㎡、百万円)
平成17年度
18年度
19年度
20年度
21年度
件 数
36,066
35,459
35,405
35,190
N.A
数 量
96,205
95,776
95,468
93,987
N.A
2,046,137
2,071,260
2,069,760
2,071,453
N.A
件 数
30,817
30,196
30,155
29,975
N.A
数 量
19,186
18,870
18,651
17,239
N.A
台帳価格
494,404
514,366
515,622
518,680
N.A
件 数
5,249
5,263
5,250
5,215
N.A
無償・減額 数 量
77,019
76,906
76,816
76,748
N.A
1,551,733
1,556,893
1,554,137
1,552,772
N.A
普通財産貸付
状況(土地)
うち
時価貸付
うち
貸付
台帳価格
台帳価格
(出所)理財局管理課国有財産情報室調
(注) 平成21年度については、平成22年11月に確定後、平成22年度政策評価書に掲載。
7.今後の政策等に反映すべき事項
(1)今後の方針
政策目標3−3 国有財産の適正な管理及び有効活用等と電子情報処理システムを活用し
た現状把握及び情報開示
引き続き推進
施
改善・見直し
廃止
策 3-3-1 行政財産の使用状況の把握と有効活用の促進
引き続き推進
改善・見直し
廃止
業績目標 3-3-2 行政財産等の実地監査と使用調整を推進する。
引き続き推進
改善・見直し
廃止
業績目標 3-3-3 未利用国有地等の売却等を進める。
引き続き推進
改善・見直し
廃止
業績目標 3-3-4 事務の効率化及び外部委託の活用などによる国有財産の管理及び処分
の適性かつ迅速な事務処理を行う。
引き続き推進
施
改善・見直し
廃止
策 3-3-5 国有財産の現在額及び処理実績等の現状の的確な把握
引き続き推進
改善・見直し
廃止
業績目標 3-3-6 国有財産の現状に関する情報公開や情報発信を積極的に推進する。
引き続き推進
改善・見直し
平成21年度実績評価書
- 266 -
廃止
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−3〕
(2)企画立案に向けた提言
国有財産行政全般として、着実な経済成長に資するため、地域や社会のニーズに対応し
た有効活用を図ります。
① 行政財産等の監査
平成20年度に実施した「行政財産(土地)の使用状況実態監査」の結果、より効率的
に使用する必要があると認められた行政財産(土地)については、引き続き監査におい
てフォローアップを実施します。また、各省各庁が所管する普通財産のうち、未利用国
有地についてその処理を促進するための監査を引き続き実施します。
さらに、未利用地、未利用スペースの把握・創出のための特別会計所属財産も含む監
査を強化します。
② 既存庁舎等の効率的な使用の推進
行政組織の見直し等によって生じる既存庁舎の過不足を解消するため、監査の結果な
どを活用し、省庁横断的な入替調整を積極的に行うこととします。
③ 未利用国有地の有効活用についての点検の実施
宅地又は宅地見込地の未利用国有地の現状を適切に把握し、売却を進めるため、平成
10年度以降毎年度総点検を行っており、物納引受等により新たに発生した未利用国有地
も含め、引き続き一件別に点検を行い、処理状況の把握と区分の見直しを行うこととし
ます。
④ 未利用国有地等の売却・貸付け
未利用国有地等について、平成21年度末時点における公用・公共用利用予定分等を除
いた売却が適当な財産については、全て入札に付すとともに、新規に引き受けた物納財
産についても公用・公共用利用予定分等を除き、1年以内に全て入札に付します。
また、引き続き交換制度の活用を図るほか、隣接地との境界の一部が未確定となって
いる財産等についても、その現状を明示した上で積極的に入札(瑕疵明示売却)に付す
よう努めることなどにより、引き続き売却を進めることとします。
さらに、売却に加え、定期借地権を利用した貸付等も行います。
⑤ 国有財産の管理処分事務の外部委託
一般競争入札、旧里道・旧水路及び権利付財産の管理処分、地方公共団体への売払い
等に係る鑑定評価及び合同宿舎の施設改修工事の設計・監理の事務については、
会計法令
により国自らが行わなければならない事務を除き、国の事務及び事業の減量、その運営
の効率化を推進する観点から、引き続き外部委託の活用を積極的に実施します。
⑥ 旧里道・旧水路の迅速な事務処理
旧里道・旧水路等にかかる事務については、一層効率的な事務処理を行うため、引き
- 267 -
続き総合評価方式(価格と業務提案の内容を評価)により業者選定を行うとともに、売
却事務について、売却の申請書を受理してから売却価格を通知するまでの適正かつ迅速
な処理を行います。
⑦ 国有財産に関する的確な現状把握と情報提供の拡充
平成22年1月から運用を開始した国有財産総合情報管理システムを活用して、国有財
産法第34条の規定に基づく報告書及び同法第37条の規定に基づく総計算書等の法令に基
づく書類作成を行います。
また、当該システムのデータを基に、国有財産の各種統計や処分状況等の情報につい
て、冊子を発行するとともに、財務省ホームページに掲載します。さらに、庁舎等に関
する地図情報の追加をはじめとして、売却情報の追加拡充やホームページの画面改修な
ど、国民のニーズに即応した情報のタイムリーな公開に向けた見直しを進めます。
(3)平成23年度予算要求等への反映
未利用国有地等の普通財産について、その有効活用を図る観点から、情報提供の拡充、
適正な管理及び処分のために必要な経費の確保に努めます。
平成21年度実績評価書
- 268 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−4〕
○ 政策目標3−4:庁舎及び宿舎の効率性の向上
1.
「政策の目標」に関する基本的考え方
庁舎及び宿舎の整備については、国有財産行政における効率性の向上を図る観点から、各府省庁に
おける必要性等を確実に把握した上で府省庁間の調整を徹底し、真に必要なものに限定することを基
本的考え方としています。
2.内閣の基本的な方針との関連
該当なし
3.重点的に進める業績目標・施策
該当なし
4.平成21年度の事務運営の報告
施
策 3-4-1:庁舎及び宿舎の効率的な整備
[平成21年度実施計画]
庁舎の整備事案については、その必要性等を事前に審査・調整し、計画的かつ効率的な整備を推
進します。その際には、国民利便の向上や国有財産の有効活用を図る観点から、必要に応じて合築
等の手法を活用しつつ、合同庁舎化を積極的に推進するとともに、建替えと民間借受けのコスト比
較を行い、最も効率的な調達方法を選択します。
また、宿舎整備については、行政刷新会議の事業仕分けにおける評価結果等を踏まえ、実施箇所
を老朽化が著しく緊急建替えが必要なものなどに限定したところであり、それらについて効率的に
実施します。
[事務運営の報告]
庁舎の整備については、各省各庁から提出された平成22年度の庁舎の取得等予定事案に
ついて、従来通り、施設整備の必要性、敷地の規模及び立地条件の妥当性及び国有財産の
有効活用等の観点から審査するとともに、民間ビルと比較が可能な事案については建替え
と民間借受けのコスト比較を行いました。
この結果、取得等の必要性が認められない事案は取得等を不適当とするとともに、取得
等を適当としたものも敷地面積が過大なものは縮小させる等の調整を行いました。
宿舎の整備については、
平成21年11月に行われた行政刷新会議の事業仕分けにおいて
「公
務員宿舎の在り方については、速やかに関係省庁間において検討を行い、宿舎の建替えに
ついては、その検討を踏まえ実施することとし、それまでの間、継続案件や東京周辺以外
の緊急建替えを除き凍結することとし、継続案件についても、朝霞等凍結可能なものにつ
いては凍結する」との評価がなされたこと等を踏まえ、実施箇所を老朽化が著しく緊急建
替えが必要なものなどに限定して実施しました。
- 269 -
○参考指標 3-4-1:庁舎及び省庁別宿舎の取得等調整計画の策定状況の推移 (単位:件)
平成18年度
庁舎 宿舎
19年度
計
庁舎 宿舎
20年度
計
庁舎 宿舎
21年度
計
庁舎 宿舎
22年度
計
庁舎 宿舎
計
各府省庁の
予定事業数
223
311
534
170
276
446
263
285
548
232
236
468
130
206
336
計画策定数
190
311
501
152
276
428
247
285
532
230
236
466
130
206
336
(出所)理財局国有財産調整課調
(注1)平成21年度の計数については、当該年度中において追加事案があったことから、平成20年度評価書の計
数とは異なっている。
(注2)平成22年度については、今後追加事案が見込まれることから計数の変更があり得る。
○参考指標 3-4-2:宿舎設置計画の策定状況の推移
平成18年度
設置計画策定戸数合計
財務大臣が設置するもの
うち特定国有財産整備
計画による設置
各省各庁の長が設置
するもの
宿舎廃止戸数
19年度
(単位:戸)
20年度
21年度
22年度
3,858
6,234
10,346
3,819
2,467
1,200
4,416
7,808
1,727
311
612
3,746
7,331
1,516
0
2,658
1,818
2,538
2,092
2,156
4,650
7,153
13,327
10,699
N.A.
(出所)理財局国有財産調整課調
(注1)平成20年度及び21年度分については、行政刷新会議「事業仕分け」の評価結果を踏まえ事業を凍結した
ことなどにより設置計画を変更している。
(注2)平成22年度については、計数の変更があり得る。
施
策 3-4-2:特定国有財産整備計画による庁舎等の効率的な整備の推進
[平成21年度実施計画]
特定国有財産整備計画は、庁舎等を集約立体化・移転再配置する場合又は地震防災機能を発揮す
るために必要な庁舎を整備する場合に、スクラップ・アンド・ビルドの考え方に基づき、財務大臣
が定める国有財産の取得及び処分に関する計画です。
① 各省各庁から提出された庁舎等の整備に関する要求について、国有財産の有効活用を図る観点
から、整備の必要性・緊要性、規模・立地条件の適否及び処分予定財産の適否等の審査を的確に
行った上で、特定国有財産整備計画を策定します。
② 事業の収支が見合うよう、処分財産の処分見込額を地価動向等の実情に即して厳しい評価を行
うほか、売却までに必要な作業、手続の管理を徹底するなど計画どおりの処分を行い、債務返済
に支障が生じないよう厳格な事業運営を行います。
③ 地震防災体制の構築の観点から、地域の防災拠点としての役割を担う庁舎の耐震化に取り組み
ます。
[事務運営の報告]
各省各庁から提出された庁舎等の整備に関する平成22年度要求について、整備の必要
性・緊要性、規模・立地条件の適否及び処分予定財産の適否等の審査を行いましたが、
「平
成22年度予算編成の方針について」
(平成21年9月29日閣議決定)等を踏まえ、特定国有財
平成21年度実績評価書
- 270 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−4〕
産整備計画の新規事案の策定は行わないこととしました。
また、平成21年度以前に策定した特定国有財産整備計画の継続事案についても、宿舎事
業に関して行政刷新会議の事業仕分けにおける評価を踏まえた対応を図るなど平成22年度
予算を踏まえた所要の変更を行いました。
○参考指標 3-4-3:特定国有財産整備計画の策定状況の推移
平成18年度
計画策定数
5(5)
19年度
(単位:件)
20年度
4(12)
21年度
5(94)
22年度
5(79)
0(0)
(出所)理財局国有財産業務課特定国有財産整備室調
(注) ( )外書きは、箇所数。
○参考指標 3-4-4:庁舎の耐震化にかかる特定国有財産整備計画の策定状況の推移
(単位:件)
平成19年度
計画策定箇所数
20年度
21年度
22年度
11
10
0
3
(出所)理財局国有財産業務課特定国有財産整備室調
○参考指標 3-4-5:特定国有財産整備計画における完成事業件数の推移
平成17年度
完成事業件数
(単位:件)
18年度
19年度
20年度
21年度
5
3
6
9
9
(出所)理財局国有財産業務課特定国有財産整備室調
(注) PFI方式を活用する場合、事業者からのサービス提供開始又は施設の引渡しをもって完成として扱う。
政策目標に係る予算額:平成21年度一般会計予算額:20,865百万円
[20年度予算額:22,785百万円]
平成21年度特定国有財産整備特別会計予算額:64,428百万円
[20年度予算額:95,575百万円]
平成21年度予算においては、一般会計では老朽化等に伴う宿舎の建替えや改修に必要な
経費等の予算措置を行いました。
また、特定国有財産整備特別会計では、庁舎・宿舎にかかる移転・再配置等に必要な経
費の予算措置を行いました。
なお、平成21年度一般会計予算については、
「平成22年度予算編成の方針について」
(平
成21年9月29日閣議決定)等を踏まえ、宿舎の新規建替え事案の見直しを行い、建替え箇
所数を減少させています。
さらに、行政刷新会議の事業仕分けの評価を受け、宿舎の新規建替えにあたっては、東
京周辺以外の緊急建替えに限定することとしました。
5.平成20年度政策評価結果の政策への反映状況
庁舎整備については、その必要性等を事前に審査・調整し、計画的かつ効率的な整備を推
進しました。
- 271 -
また、地震防災体制の構築の観点から、地域の防災拠点としての役割を担う庁舎の耐震化
に取り組みました。
6.目標を巡る外部要因等の動向
(1)庁舎等の取得等
庁舎等の取得等については、現下の極めて厳しい財政事情下で、国有財産の有効活用の
観点等からも、より効率的な整備が求められています。
○参考指標 3-4-6:庁舎整備関係予算(改修予算を含む)の推移
平成17年度
予算額
18年度
2,552
19年度
2,984
(単位:億円)
20年度
2,948
21年度
2,938
3,079
(出所)理財局国有財産調整課調
(注) 予算額は、特定国有財産整備特別会計、国土交通省所管一般会計(官庁営繕費)及び各省各庁の庁舎
等整備関係予算(補正予算を含む)の合計。
(2)宿舎の設置及び整備等
宿舎については、国の機関の法人化や国家公務員数が減少している中で、宿舎箇所数が
年々減少しています。
○参考指標 3-4-7:宿舎箇所数の推移
(単位:箇所)
平成17年度
18年度
19年度
20年度
21年度
財務大臣が設置するもの
5,189
4,866
4,559
4,523
4,316
各省各庁の長が設置するもの
7,786
7,265
6,787
6,716
6,368
計
12,975
12,131
11,346
11,239
10,684
(出所)理財局国有財産調整課調
(注) 各年9月1日現在の箇所数。
7.今後の政策等に反映すべき事項
(1)今後の方針
政策目標3−4 庁舎及び宿舎の効率性の向上
引き続き推進
施
廃止
策 3-4-1 庁舎及び宿舎の効率的な整備
引き続き推進
施
改善・見直し
改善・見直し
廃止
策 3-4-2 特定国有財産整備計画による庁舎等の効率的な整備の推進
引き続き推進
改善・見直し
廃止
(2)企画立案に向けた提言
① 庁舎
庁舎については、各府省庁における必要性等を確実に把握した上で府省庁間の調整を
平成21年度実績評価書
- 272 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−4〕
徹底し、真に必要なものに限定することを基本的考え方とし、行政組織の見直し等によ
って生じる既存庁舎の過不足を解消するため、監査の結果などを活用し、省庁横断的な
入替調整等を積極的に行い、計画的かつ効率的な整備を推進します。
② 宿舎
宿舎については、行政刷新会議の事業仕分けにおける評価を受け、今後の在り方につ
いての検討を実施し、その結果を踏まえ、適切に対応します。
(3)平成23年度予算要求等への反映
庁舎の計画的かつ効率的な整備に必要な経費の確保に努めるほか、地震防災体制の構築
の観点から、庁舎の耐震化に必要な経費の確保に努めます。
また、宿舎の整備については、行政刷新会議の事業仕分けにおける評価を受け、宿舎の
在り方についての検討を実施し、その結果を踏まえ、適切に対応します。
(注)行革推進法を受けて平成19年3月に成立した「特別会計に関する法律」に基づき、特定国有
財産整備特別会計は平成21年度末に廃止され、平成22年度に一般会計へ統合されました。なお、
21年度までに策定された特定国有財産整備計画に基づき実施の途上にある事業については、財
政投融資特別会計に設置された特定国有財産整備勘定で経理します。
- 273 -
○ 政策目標3−5:国庫金の正確で効率的な管理
1.
「政策の目標」に関する基本的考え方
財務省では、国庫金(注1)の受払状況や残高の確認及び予測に基づいて国庫金の過不足の調整(注
2)をすること等、国庫金の管理を行っています。このような国庫金の管理を適切に行うため、出納
の正確性を引き続き確保します。更に、現下の極めて厳しい財政事情も踏まえ、国庫金の管理を一層
効率的に行い、「簡素で効率的な政府」の実現に寄与することを目指します。
(注1)国は、租税及び国債を主たる財源として現金を調達し、これにより公共事業、社会保障、教
育、防衛等多様なサービスを提供している。こうした財政活動の主体としてとらえた国のこと
を「国庫」と呼び、国庫に属する現金を「国庫金」と呼ぶ。また、国庫金の出納等は日本銀行
が行っている。
(注2)国庫金の過不足の調整は、国庫金の受入(納税等)や支払(年金支払等)がなされる時期は様々
であり、時期によって国庫には現金不足や余剰が生じることから、予算の支出を支障なく執行す
るために必要なものであり、
① 国庫全体として現金の不足が見込まれる場合には、財務省証券を発行することにより不足
現金を調達し、
② 国庫に一時的に余裕金(国庫余裕金)が発生した場合には、日本銀行に設けられている政
府預金の中の当座預金から利子の付される国内指定預金に組み替えることにより国庫余裕
金を管理している。
2.内閣の基本的な方針との関連
該当なし
3.重点的に進める業績目標・施策
施
策 3-5-1:国庫収支の調整による国庫金の効率的な管理
4.平成21年度の事務運営の報告
重 施
○
策 3-5-1:国庫収支の調整による国庫金の効率的な管理
[平成21年度実施計画]
① 国庫金残高は日々の受払状況に応じて絶えず変動することから、予め受払の見込みを行ってい
ます。平成17年4月からは電子情報化によって各府省等との迅速な情報伝達環境の整備を進めて
おり、今後とも蓄積したデータの活用によって、受払の見込み精度の向上に努めます。
② 国庫金の受入と支払のタイミングのずれにより、国庫に一時的に余裕金(国庫余裕金)が発生
します。この国庫余裕金を抑制するため、以下の業績指標を設定し、国庫金の受入日と支払日を
合わせる調整を一層行います。この調整を行うことにより、国庫金の対民間部門との収支の振れ
幅が小さくなると、政府短期証券等による調達額が抑制され、発行コストの削減にもつながりま
す。
なお、国庫金の受払は、受入期限や支払日が法令で定められている場合があり、受入日と支払
日を合わせることができないものもあります。
③ 上記の②を行った上で、生じる国庫金の過不足については、以下のとおり調整します。
イ 国庫全体として現金に余裕が生じている場合には、現金不足の特別会計等に無利子で貸し付
けること(国庫余裕金の繰替使用)により、政府短期証券等による調達を減少させ、利子負担
を軽減させます。具体的には、外国為替資金に国庫余裕金の繰替使用を積極的に行えば、外国
為替資金証券の発行残高が抑制されます。
上記②及び③イにより、引き続き可能な限り政府預金(国内指定預金(一般口))の残高を抑
制します。
ロ 国庫金が不足する場合には、財務省証券を発行し現金を調達しています。しかし、財務省証
券の発行はコスト(利払費)の発生をもたらすことから、必要額を見極め、可能な限り発行残
平成21年度実績評価書
- 274 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−5〕
高を抑制します。また、2ヶ月程度よりも償還期間が短い財務省証券を国庫内引受により発行
し、国庫の資金繰りを一層きめ細かく行います。
④ 国の当座預金には、その日に予期せざる現金需要や収入不足が生じ残高不足となった場合に備
えて、過去における見込みと実績との差額を踏まえ、支払準備として、1,500億円を置いています。
それを超えた金額が国内指定預金(一般口)に預けられますが、万一、国内指定預金(一般口)残
高及び当座預金の合計額を超える現金需要や収入不足が生じた場合には現金が不足することから、
財政法第7条第1項に基づき財務省証券を発行し日本銀行が所要額の引受けを行います。
[事務運営の報告]
平成21年度については、租税収入の大幅な減少・経済対策等に起因する大規模補正予算
の編成とその早期執行等により、年度中頃まで国庫金不足が継続するという例年にない厳
しい国庫の状況となりましたが、国庫金の効率的な活用や各府省等からのきめ細かなヒア
リング等を通じ、確実な資金繰りの確保に努めました。また、同時に国庫金の効率的な管
理のための施策についても、できる限り取り組みました。
① 国庫収支事務の電子情報化
国庫収支事務オンラインシステムを活用することで、各府省等の歳出金等の支払情報
を迅速に入手し、国庫の資金繰り業務を効率的に行いました。
② 国庫収支の調整
国庫金の受入(例:租税の受入や国債の発行)と支払(例:公共事業・交付税の支払)
のタイミングのずれにより、一時的に国庫に留まる現金(国庫余裕金)残高を可能な限
り抑制するため、国庫金の受入日と支払日を合わせる調整を一層行いました。
具体的には、普通交付税、国立大学法人運営費交付金及び独立行政法人の運営費交付
金の交付日を、引き続き、租税・年金保険料の受入日とするよう調整しました。また、
上記以外の支払日が法定されていない歳出金等についても、可能な限り租税・年金保険
料の受入日に合わせるべく、各府省等に対して説明会を実施するなど、働きかけを強化
したこともあり、平成21年度における受入日と支払日を合わせる調整を行った件数は、
前年度の334件から389件へ増加しました。
こうした取組の結果、国庫金の対民間部門との収支の振れ〔振れ幅5兆円超の回数(国
債の発行・償還日を除く)
〕については、前年度と同じく1回にとどまりました。
◎業績指標 3-5-1:国庫金の受入日と支払日を合わせる調整を行った件数 (単位:件)
平成17年度
調整件数
104
18年度
19年度
228
274
20年度
334
21年度
目標値
実績値
370
389
(出所)理財局国庫課調
(注1)本表の計数は、国庫金の受入日と支払日を合わせる調整を行うことについて、各府省等から報告があっ
たものの件数。
(注2)国庫金の受入日と支払日を合わせる調整は平成17年9月から実施。
- 275 -
○参考指標 3-5-1:国庫対民間収入・支出の各月最大額の推移
受取超過額の各月最大額とその日付
平成17年度
18年度
19年度
(単位:億円)
20年度
21年度
4月
(20日) 33,189 (17日) 34,838 (16日) 34,196 (4日) 15,914 (13日) 26,919
5月
(25日) 38,496 (30日) 41,897 (29日) 35,123 (20日) 27,975 (25日) 41,951
6月
(2日) 33,454 (2日) 21,780 (4日) 22,780 (3日) 24,074 (1日) 20,775
7月
(20日) 36,156 (18日) 39,666 (17日) 37,885 (2日) 28,109 (14日) 24,433
8月
(3日) 38,026 (2日) 29,874 (27日) 33,430 (25日) 21,554 (7日) 30,860
9月
(30日) 16,145 (25日) 39,073 (25日) 25,208 (29日) 14,098 (29日) 14,506
10月
(4日) 27,325 (16日) 32,842 (22日) 34,290 (7日) 18,334 (20日) 38,480
11月
(15日) 22,597 (27日) 42,844 (20日) 34,274 (10日) 21,270 (17日) 26,911
12月
(2日) 71,720 (4日) 47,927 (4日) 47,171 (3日) 22,420 (2日) 55,798
1月
(16日) 39,246 (15日) 41,575 (15日) 31,424 (14日) 31,329 (12日) 30,196
2月
(2日) 42,730 (26日) 30,268 (25日) 33,843 (16日) 29,869 (3日) 42,542
3月
(2日) 35,467 (26日) 37,612 (4日) 38,861 (4日) 33,642 (3日) 38,111
年間最大
受取超過日
71,720
(12月2日)
47,927
(12月4日)
47,171
(12月4日)
33,642
(3月4日)
55,798
(12月2日)
(出所)理財局国庫課調
(注) 網掛けは、受取超過額が5兆円超となった日(国債発行日を除く)である。
支払超過額の各月最大額とその日付
平成17年度
18年度
(単位:億円)
19年度
20年度
21年度
4月
(15日) 13,575 (14日) 37,510 (2日) 53,065 (15日) 13,682 (15日) 38,496
5月
(27日) 20,327 (26日) 14,928 (1日) 10,623 (27日) 11,051 (26日) 11,680
6月
(15日) 60,664 (20日)109,640 (20日) 92,424 (20日) 55,237 (22日) 52,297
7月
(8日) 10,196 (5日) 9,273 (5日) 12,365 (25日) 6,953 (3日) 6,248
8月
(15日) 64,010 (15日) 20,905 (15日) 13,662 (15日) 36,866 (14日) 28,908
9月
(20日) 48,676 (20日) 53,243 (20日) 93,763 (22日) 55,092 (24日) 47,780
10月
(14日) 61,567 (13日) 36,593 (15日) 20,480 (15日) 28,100 (15日) 59,151
11月
(2日) 12,256 (30日) 12,245 (1日) 3,898 (17日) 10,752 (5日) 6,910
12月
(15日) 44,562 (20日)107,914 (20日) 57,833 (22日) 46,761 (21日) 59,623
1月
(20日) 22,300 (22日) 26,783 (31日) 11,529 (8日) 4,001 (8日) 3,475
2月
(15日) 40,777 (15日) 33,386 (15日) 58,401 (13日) 69,250 (15日) 46,360
3月
(20日) 86,659 (20日) 84,068 (21日) 46,944 (23日) 47,506 (23日) 70,770
年間最大
支払超過日
86,659
(3月20日)
109,640
(6月20日)
93,763
(9月20日)
69,250
(2月13日)
(出所)理財局国庫課調
(注) 網掛けは、支払超過額が5兆円超となった日(国債償還日を除く)である。
平成21年度実績評価書
- 276 -
70,770
(3月23日)
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−5〕
③ 国庫金の過不足の調整
イ 外国為替資金証券
上記②における国庫余裕金残高の抑制を行った上で、それでも、国庫に余裕が生じ
ている場合には、現金不足の特別会計等に無利子で貸し付けること(国庫余裕金の繰
替使用)により、政府部門による資金調達(政府短期証券発行)を減少させ、政府全
体として利子負担を軽減させています。
外国為替資金証券については、発行残高が増加傾向にありますが、外国為替資金に
国庫余裕金の繰替使用を行うことにより、外国為替資金証券の発行残高の抑制に努め
ました。
○参考指標 3-5-2:国庫余裕金繰替使用による外国為替資金証券発行残高抑制額(平均残
高)の推移
平成17年度
(単位:億円)
18年度
19年度
20年度
21年度
4月
7,356
6,333
7,188
2,100
67
5月
6月
8,986
67,360
9,930
2,200
15,034
5,117
12,903
7,700
-
7月
8月
16,413
53,133
9,997
43,777
5,871
11,763
13,032
-
9月
10月
41,307
52,932
34,135
37,083
8,800
24,226
3,142
15,355
2,277
-
11月
12月
1月
2月
48,505
56,143
71,487
73,736
11,752
31,617
33,595
44,460
933
12,613
8,741
27,378
900
12,742
129
14,571
10,677
55,411
3月
37,903
15,422
17,677
17,806
60,000
年度平均
44,404
23,292
12,100
8,368
10,446
年度末残
-
-
-
1,000
39,000
(出所)理財局国庫課調
ロ 財務省証券
現金が不足する場合には、財務省証券を発行し現金を調達していますが、財務省証
券の発行はコスト(利払費)の発生をもたらします。この財務省証券残高を抑制する
ため、以下のような取組を行いました。
(a)普通交付税等の交付日を租税・年金保険料の受入日とするなど、可能な限り国
庫金の受入日と支払日を合わせる調整を行いました。
この調整を行うことにより、
国庫金の対民間部門との収支の振れ幅が小さくなると、財務省証券等による調達
額が抑制されます。
(b)受払日の調整を行っても現金が不足する期間について、よりきめ細かい資金繰
りを行うため、国庫の資金繰りの状況に合わせて償還期間を機動的に設定した財
務省証券を国庫内引受により発行しました。
- 277 -
○参考指標 3-5-3:財務省証券の平均残高の推移
平成17年度
18年度
(単位:億円)
19年度
20年度
21年度
4月
28,257
23,233
32,999
50,733
35,200
5月
52,983
40,999
54,999
61,483
56,258
6月
10,766
9,366
27,100
3,533
65,433
7月
29,999
15,000
42,193
-
66,741
8月
29,999
484
1,161
-
27,741
9月
1,000
-
-
-
33,082
10月
-
-
-
-
15,745
11月
-
-
7,333
200
28,900
12月
-
-
968
7,581
8,581
1月
-
-
-
11,226
1,419
2月
-
-
-
-
-
3月
-
-
4,129
-
-
年度平均
12,885
7,477
14,289
11,296
28,355
年度末残
-
-
31,000
-
-
(出所)理財局国庫課調
(注) 平成19年度は、年度末に資金不足が見込まれたため、国庫の資金繰りの状況に合わせて償還期間を機動
的に設定した政府短期証券を国庫内引受により発行したものである。
施
策 3-5-2:国庫金の出納事務の正確性の確保
[平成21年度実施計画]
国庫金の出納事務は、会計法第34条第1項及び日本銀行法第35条第1項の規定により、各府省か
ら指示を受けて日本銀行が行うこととされていることから、国庫金の出納は様々な経路を通り全て
日本銀行に集中されており、日本銀行により総括的な計算整理がされています。財務省は、日本銀
行の国庫金の取扱事務を監督しています。
また、財務省では、日本銀行からの報告に基づいて、国庫金の出納結果を記帳した「国庫原簿」
を作成し、この国庫原簿と各府省の予算執行の結果(歳入歳出主計簿)とを突合し両者が一致する
ことを確認して、国庫金の出納事務が正確に行われているかどうかの検証を行っています。
平成21年度においても引き続きこのような検証を行い、日本銀行の国庫金の出納事務が正確に行
われていくように進めていきます。
(注1)国庫原簿とは、予算決算及び会計令第128条の規定により、財務省が作成する帳簿をいう。
(注2)財務省では、国庫原簿と歳入歳出主計簿が一致しない場合、その原因を特定した上で、日本銀行が指
図どおりに正確な出納事務を行っていたかどうかの検証を行う。
[事務運営の報告]
国庫原簿と各府省の予算執行の結果(一般会計歳入歳出主計簿)とを突合し両者が一致
することにより、国庫金の出納事務が正確に行われていることを確認しました。また、特
別会計についても、国庫原簿と予算執行の結果(歳入歳出主計簿)の突合を行いました。
平成21年度実績評価書
- 278 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−5〕
◎業績指標 3-5-2:一般会計歳入歳出主計簿と国庫原簿との突合結果
事
項
収納済歳入額
(単位:円)
歳入歳出差引
剰余金
支出済歳出額
歳入歳出主計簿(A)
平成
国庫原簿(B)
16年度
比較増減額(A)-(B)
88,897,515,027,571
84,896,776,304,483
4,000,738,723,088
88,897,515,027,571
84,896,776,304,483
4,000,738,723,088
0
0
0
歳入歳出主計簿(A)
89,000,271,286,722
85,519,592,207,203
3,480,679,079,519
89,000,271,286,722
85,519,592,207,203
3,480,679,079,519
比較増減額(A)-(B)
0
0
0
歳入歳出主計簿(A)
84,412,713,795,018
81,445,480,694,979
2,967,233,100,039
84,412,713,795,018
81,445,480,694,979
2,967,233,100,039
比較増減額(A)-(B)
0
0
0
歳入歳出主計簿(A)
84,553,478,596,738
81,842,570,225,810
2,710,908,370,928
84,553,478,596,738
81,842,570,225,810
2,710,908,370,928
比較増減額(A)-(B)
0
0
0
歳入歳出主計簿(A)
89,208,229,535,617
84,697,395,043,011
4,510,834,492,606
89,208,229,535,617
84,697,395,043,011
4,510,834,492,606
0
0
17年度 国庫原簿(B)
18年度 国庫原簿(B)
19年度 国庫原簿(B)
20年度 国庫原簿(B)
比較増減額(A)-(B)
(目標値)
(実績値)
(出所)主計局司計課、理財局国庫課調(突合は、翌年度の7月に実施。
)
施
策 3-5-3:国庫収支に関する情報提供
[平成21年度実施計画]
平成21年度においても引き続き、次のとおり、国庫収支に関する迅速かつ正確な情報提供を行い
ます。
① 国庫と民間との間における資金受払の収支(国庫対民間収支)に、財政活動に伴う通貨量の増
減をより的確に表すため所要の調整を行った「財政資金対民間収支」の前月実績、当月見込の計
数を報道発表し、ホームページに掲載します(原則毎月第1営業日)
。
② 財政法第46条第2項の規定に基づく国会及び国民に対する報告として、政府預金の増減並びに
その原因となる財政資金対民間収支及び国庫対日銀収支の状況について集計を行った「国庫の状
況報告書」を作成し、閣議を経て国会に報告するとともに官報及びホームページに掲載します(四
半期毎)
。
③ 財務大臣が予算の提案理由説明を行う際に「予算に関する参考資料」として「予算に基づく財
政資金対民間収支見込み」を国会に提出します(毎年1回)
。
④ 「財政金融統計月報(国庫収支特集)
」に前年度の財政資金対民間収支の実績と国庫収支に関す
る統計資料を掲載します(毎年1回)
。
また、国庫収支の概要を説明した資料「国庫収支の状況」をホームページに掲載します。
平成21年度においては、国庫の状況に関するホームページの充実に向けた取組として、分かりにく
い用語の解説の一層の充実を図るとともに、公表資料を用語解説にリンクさせ、公表資料の利便性の
向上を図ります。
[事務運営の報告]
① 国庫収支に関する定期的な公表資料の公表状況
インターネットを通じた国庫収支に関する情報の提供は財務省ホームページ(http:/
/www.mof.go.jp/1c013.htm等)により積極的に行っています。
- 279 -
0
0
平成21年度においても引き続き、
以下のイからニの公表資料を定期的に公表しました。
イ 財政資金対民間収支
国庫と民間との間における資金受払の収支(国庫対民間収支)に、財政活動に伴う通
貨量の増減をより的確に表すため所要の調整を行った「財政資金対民間収支」の前月
実績、当月見込の計数を報道発表し、ホームページ(http://www.mof.go.jp/1c013.h
tm)に掲載しています(原則毎月第1営業日)
。
ロ 国庫の状況報告書
財政法第46条第2項の規定に基づく国会及び国民に対する報告として、政府預金の
増減並びにその原因となる財政資金対民間収支及び国庫対日銀収支の状況について集
計を行った「国庫の状況報告書」を作成し、閣議を経て国会に報告するとともに官報
及びホームページ(http://www.mof.go.jp/jouhou/sonota/kokko/kokko.htm)に掲載
しています(四半期毎)
。
ハ 予算に基づく財政資金対民間収支見込み
財務大臣が予算の提案理由説明を行う際に「予算に関する参考資料」として「予算
に基づく財政資金対民間収支見込み」を国会に提出するとともに、ホームページ(ht
tp://www.mof.go.jp/jouhou/sonota/kokko/kokko01.htm)に掲載しています(毎年1
回)
。
二 財政金融統計月報(国庫収支特集)
「財政金融統計月報(国庫収支特集)
」に前年度の財政資金対民間収支の実績と国庫
収支に関する統計資料をホームページ(http://www.mof.go.jp/jouhou/sonota/kokko
/kokko03.htm)に掲載しています(毎年1回)
。
② 国庫収支に関する定期的な公表資料の内容の充実
平成21年度においては、以下のとおり国庫の状況に関するホームページの充実を図り
ました。
イ 国庫金の用語集(http://www.mof.go.jp/jouhou/sonota/kokko/kokko_yougo.htm)
の語数を追加し改訂しました。
ロ 公表資料のうち、
「国庫の状況報告書」を国庫金の用語集(http://www.mof.go.jp/
jouhou/sonota/kokko/kokko_yougo.htm)にリンクさせました。
平成21年度実績評価書
- 280 -
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−5〕
◎業績指標 3-5-3:国庫収支に関する定期的な公表資料の公表状況及び内容の充実
作成
頻度
財政資金対民間収支
平成
18年度 19年度 20年度
17年度
21年度
目標値
実績値
年12回
○
○
○
○
○
○
国庫の状況報告書
年4回
予算に基づく財政資金
年1回
対民間収支見込み
財政金融統計月報
年1回
(国庫収支特集)
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
100.0%
100.0%
割 合
100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
ホームページにおける
国庫の状況に関する公表資料の
充実に向けた取組み
−
−
−
○
用語解説の充実
○
公表資料の利便性
の向上
○
(出所)理財局国庫課調
○参考指標 3-5-4:国庫の状況に関する情報のホームページへのアクセス件数(単位:件)
平成17年度
アクセス件数
18年度
19年度
(57,378) (72,665) (74,871)
20年度
40,367
(62,007)
21年度
38,337
(出所)大臣官房文書課広報室調
(注1)上記は、財務省ホームページ内に開設している財政資金対民間収支のホームページ(http://www.mof.go.
jp/1c013.htm)及び国庫の状況報告書のホームページ(http://www.mof.go.jp/jouhou/sonota/kokko/
kokko.htm)へのアクセス件数の合計。
(注2)平成20年度のシステム変更に伴い、アクセス件数を集計するソフトウエアの変更が行われ、集計方法が
変更されたことから、旧ソフトウエアによるアクセス件数を括弧書きで記載している。なお、平成20年度
は新旧両方のソフトウエアでアクセス件数を集計するが、21年度以降は新ソフトウエアによる集計のみと
なる。
政策目標に係る予算額:平成21年度予算額:58百万円[20年度予算額:62百万円]
平成21年度においても、国庫金の管理に必要な経費として国庫収支事務オンラインシス
テムに関する経費等について予算措置しました。
5.平成20年度政策評価結果の政策への反映状況
① 確実な資金繰りを確保しつつ、国庫に一時的に留まる現金を可能な限り抑制するため、
国庫金の受入日と支払日を合わせる調整について、各府省等の支払いの個別事情にも対応
した取組を行いました。
② 国庫の状況に関するホームページの内容の充実に向けた取組として、国庫金の用語集の
語数を追加するとともに、公表資料の一部を用語集にリンクさせ、公表資料の利便性の向
上を図りました。
③ 国庫原簿と歳入歳出主計簿との突合により日本銀行の国庫金の出納事務が正確に行われ
ているかどうかの検証を行いました。
- 281 -
6.目標を巡る外部要因等の動向
(1)国庫金の現状
平成21年度末における国庫金の現状については、以下のとおりです。
(参考)国庫金の状況
(単位:億円)
国庫金の状況(平成22年3月31日)
国庫金の種類
項
目
(各会計の手元現金)
一般会計
特別会計
社会資本整備事業特別
会計
年金特別会計
外国為替資金特別会計
食料安定供給特別会計
国債整理基金特別会計
その他
計
(資金等)
国税収納金整理資金
預託金
国庫余裕金繰替
特別会計補足繰入
その他
うち外国為替資金
計
(公庫預託金)
(国庫金の補てん)
財務省証券発行高
食糧証券発行高
石油証券発行高
外国為替資金証券発行高
一時借入金
公債償還資金
計
(財政融資資金)
財政投融資特別会計
財政融資資金
計
合
計
政府預金の種類
残 高
項
目
当座預金
残 高
1,500
△ 73,455
68,535
18,296
25,175
271
2,440 別口預金
2
22,351
△ 4,921
3,953
52,708
1,098 指定預金
△ 39,000
国内指定預金
△ 1,045,354
一般口
12,050
外国為替資金口
53
食糧管理口
△ 1,018,498
財政融資資金口
235
1,045,354
588
外貨指定預金
在外指定預金
計
24,760
16,983
53
273
7,450
1
0
24,760
1,045,942 小額紙幣引換準備預金
0
14,831
△ 7,376
7,455
30,213
(出所)理財局国庫課調
平成21年度実績評価書
- 282 -
合
計
30,213
2 「政策の目標」ごとの実績評価書〔政策目標3−5〕
(2)財政資金対民間収支の状況
財政資金対民間収支については、財政の執行状況を示すとともに、国の財政活動に伴う
国庫金の民間との受払を把握することができる統計資料であり、収支実績は以下のとおり
となっています。
○参考指標 3-5-5:財政資金対民間収支の実績
区
分
平成17年度
(1) 一 般 会 計
租
税
外
収
18年度
(単位:億円)
19年度
20年度
21年度
△ 37,729
6,245
54,001 △ 15,961 △ 259,296
税
492,458
520,650
516,127
485,969
381,780
入
21,302
23,231
31,943
27,018
20,706
防 衛 関 係 費 △ 47,543 △ 47,544 △ 45,865 △ 46,671 △ 45,500
公 共 事 業 費 △ 37,250 △ 33,925 △ 33,568 △ 33,287 △ 42,076
地方交付税交付金 △ 203,310 △ 205,797 △ 162,416 △ 166,252 △ 169,232
義 務 教 育 費 △ 20,856 △ 16,639 △ 16,641 △ 16,486 △ 15,917
社 会 保 障 費 △ 126,882 △ 122,594 △ 125,824 △ 140,044 △ 180,358
そ の 他 支 払 △ 115,647 △ 111,137 △ 109,755 △ 126,208 △ 208,699
(2) 特 別 会 計 等
△ 418,725 △ 419,207 △ 462,917 △ 253,893 △ 240,812
財 政 投 融 資 △ 123,239 △ 105,570 △ 22,171
173,664
80,888
社会資本整備事業 △ 39,878 △ 38,550 △ 38,201 △ 39,117 △ 40,863
外 国 為 替 資 金
3,940
949
268
2,252
2,250
保
険 △ 118,301 △ 85,737 △ 103,435 △ 107,766 △ 170,082
公
庫
そ
の
債
75,410
308 △
1,796
-
他 △ 216,592 △ 265,709 △ 299,687 △ 281,129 △ 113,005
(3) 小 計 (1+2)
(4) 国
75,346
△ 456,454 △ 412,962 △ 408,916 △ 269,854 △ 500,108
等
771,446
654,350
574,548
321,272
371,336
(5) 国庫短期証券等
57,182
167,948
207,004
312,594
493,093
372,175
409,336
372,635
364,013
364,321
654
675
463
371,981
364,688
364,784
(6) 合 計 (3+4+5)
(7) 調 整 項 目
(8) 総 計 (7+8)
5,755 △
377,929
1,682 △
407,654
(出所)理財局国庫課調
(注1)各年度の区分及び計数は、各年度末実績累計の発表時におけるものである。
(注2)平成17年度から19年度の「社会資本整備事業」欄は、道路整備、治水、港湾整備及び空港整備の各特別会
計の実績である。
(注3)平成17年度から19年度の「財政投融資」欄は、財政融資資金特別会計の実績である。
(注4)平成21年度の沖縄振興開発金融公庫の実績は「その他」欄に計上されている。
(注5)割引短期国債と政府短期証券については、平成21年2月入札分から国庫短期証券として統合して発行され
ることとなり、財政資金対民間収支上は「国庫短期証券等」欄に一括して計上されることとなった。なお、
統合発行開始前に発行された割引短期国債の実績は「国債等」欄に、政府短期証券の実績は「国庫短期証券
等」欄に計上されている。
(注6)△印は支払超過を示す。
(注7)単位未満は四捨五入しており、合計において一致しない場合がある。
(注8)日本銀行が国庫短期証券売買オペによって取得した国庫短期証券(割引短期国債及び政府短期証券)のう
ち、各年度において償還期日が到来するものの償還額は次のとおりであり、これは本表には未計上である。
平成17年度 263,146億円、18年度 229,935億円、19年度 191,375億円、20年度200,291億円、21年度
199,338億円
- 283 -
(参考)財政資金対民間収支の年度中の動き
(出所)理財局国庫課調
7.今後の政策等に反映すべき事項
(1)今後の方針
政策目標3−5 国庫金の正確で効率的な管理
引き続き推進
施
改善・見直し
策 3-5-1 国庫収支の調整による国庫金の効率的な管理
引き続き推進
施
改善・見直し
廃止
策 3-5-2 国庫金の出納事務の正確性の確保
引き続き推進
施
廃止
改善・見直し
廃止
策 3-5-3 国庫収支に関する情報提供
引き続き推進
改善・見直し
廃止
(2)企画立案に向けた提言
① 確実な資金繰りを確保しつつ、
国庫に一時的に留まる現金を可能な限り抑制するため、
国庫金の受入日と支払日を合わせる調整について、各府省等の支払いの個別事情にも対
応した取組を行います。
② 国庫の状況に関するホームページの内容の充実に向けた取組として、公表資料を国庫
金の用語集にリンクさせ、公表資料の利便性の向上を図ります。
③ 国庫原簿と歳入歳出主計簿との突合により日本銀行の国庫金の出納事務が正確に行わ
れているかどうかの検証を行います。
(3)平成23年度予算要求等への反映
国庫収支の見込みの精度向上に必要な経費等、国庫金の効率的な管理に必要な経費の確
保に努めます。
平成21年度実績評価書
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