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1章.民主政治の成立

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1章.民主政治の成立
1章.民主政治の成立
1
近代民主主義思想の発達
政治は絶対主義的「
(①
)の支配」から、民主主義的「
(②
)の支配」へと移行
していった。その背景には、人間は生まれながらにして平等であるとする自然法思想や社会契約
説があった。
人名(国)・『著書』
ホッブズ(英)
(③
最初に体系化。
『リヴァイアサン』
その後の影響
基本的主張
⑤
人間は法律や統制のない自然状態では (
)説
(④
)説を 「
)」の状態 を主張したが、結果と
になると主張。人民は全権を契約によっ して(⑥
)
て国家に委ね、国家の絶対的な権力に 主義を擁護する形とな
よって法と秩序を尊重すればいいとした。 った。
ロック(英)
(⑦
)府を最高権
とし、議会政治の原理を導
入。
『市民政治二論』
(市民政府二論)
自然状態を侵害しようとする者から、生 (⑨
)革命
命や自由や財産を守るために、市民同士 の理論的基礎となり、
が相互に契約して社会を作ればいいと 後のアメリカ独立戦争
し、その社会を契約社会と呼んだ。
や、
(⑩
)
また、人民は契約によってつくった政 革 命 に も 影 響 を 与 え
府が市民の権利や自由を侵害したとき た。
は、
(⑧
)権を有するとした。
★ロックの三権分立の考え★
国家には
法律を作る機関(立法府)
法律を実施する機関(行政府)
外国との外交を行う機関(外交府)
が必要である。
モンテスキュー(仏)
(⑪
)論を
確立。
『法の精神』
イギリスの政治制度を模範にしながら、『法の精神』は、フラン
立法・行政・司法が「抑制と均衡」を保 ス革命の思想的土台と
ちながら分立するという三権分立論を主 なり、アメリカ合衆国
憲法制定に影響を与え
張。
た。
ルソー(仏)
(⑫
)意志という
概念や人民主権をうたった
社会契約論を主張。
『社会契約論』
自分の意志と公共の意志を一致させた一 (⑬
)
般意志を創出。「一般意志」とは人民共 革命に大きな影響を与
通の利益を目指す意志のことで、それは えた。
各自の意志であるとともに、全体の意志
でもある。
2
Ⅰ.政治・経済
2
民主政治の成立
1 近代民主主義
国家の支配権力が特定の者にあるのではなく、社会全体の構成員に合法的に与えられてい
る政治形態で、
(⑭
)主権・基本的人権の尊重・
(⑮
)主義を三つの大き
な柱としている。
2 人権確立の歴史
基本的人権の確立には、長い年月を要した。まず18世紀に自由権が認められ、20世紀にな
り、社会権が認められ、不平等をなくそうという動きになっていった。
3 人権の拡大…社会形態・政治体制の変化にみる人権拡大
(18世紀・19世紀)
(⑯
)国家
(消極国家・安価な政府)
(20世紀)
(⑰
)国家
(積極国家・行政国家)
「国家は個人や企業の活動に干渉すべきでは 「真の自由・平等の実現のためには、ある程
ない。国防・治安維持などの、必要最低限 度の国家の介入が必要である」
のことだけすれば良い」
(中心となる権利)
(⑱
(経済)
(⑳
(中心となる権利)
(⑲
)権
(18世紀的人権)
)権
(20世紀的人権)
(経済)
(澡
)
)
4 民主主義の原理
①間接民主制
巨大な国家において、国民すべてが直接国政に関与し、全員の意思を反映させることは
不可能である。したがって間接民主制は有効かつ不可欠な手段である。
②権力分立制
権力が一極に集中すると、独裁者などが出現し、民主主義は危機に陥るので、それを防
ぐために、権力を分立させる必要がある。
秬三権分立 ― 国家権力を立法権・行政権・司法権に分け、これらを別個、独立の機関に
担当させ、たがいに牽制させる方法
秡地方分権 ― 中央と地方にそれぞれ権力を分散させる方法
3
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