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はじめに
「食料・農業・農村基本計画の効果的な普及・啓発に向けた調査委託事業」については、
「1.」に掲げる有識者委員会のもとに、「2.広報のあり方調査」について、➀広報事例
の調査分析を行い、➁調査分析結果に基づいた試作ツールを作成し、検討を行い、➂そ
の試作ツールの実証実験調査を得て、➃再検討し、➄「食料・農業・農村基本計画の効果
的な普及・啓発に向けたWeb配信用及び印刷用ツール」を作成いたしました。ここに
Web配信用及び印刷用ツール添付のうえご報告いたします。
1.有識者委員会委員
・広報の専門家:大 石 雅 敏 様(おおいし まさとし)
日本農業新聞 編集局 写真部長
(略歴:1975 年入社、編集局報道部、整理部、大阪支所、広報局
広告部次長、編集局農政経済部次長を経て現職。広報報道分野で
局長賞等受賞。)
・デザインの専門家:道 吉
剛 様(みちよし ごう)
装丁家デザイナー
(略歴:季刊グラフィックデザイン編集部、オリンピック東京大
会組織委員会デザイン室運営担当、日本万国博覧会協会デザイ
ン担当副参事、武蔵野美術大学及び桑沢デザイン研究所非常勤
講師、ユネスコ・アジア文化センター「ABD」企画編集委員、日本
図書設計家協会創立期代表等歴任。造本装幀コンクールで通産
大臣賞、東京都知事賞等受賞。)
・教育の専門家:小 山 正 見 様(おやま まさみ)
江東区教育委員会 学校支援課 学校支援係 相談員
(略歴:1948 年生、港区立麻布小学校教頭、同御成門小学校教頭、
葛飾区立こすげ小学校長(生活リズムと子どもの食の問題に取組
む)、江東区立八名川小学校長(都市の学校における子どもの自然
体験会、農業体験の充実について提言)、日本基礎教育学会理事
事務局次長を歴任。一貫して子どもの食の問題に取組む。)
・農業の専門家:増 田 陸 奥 夫 様(ますだ むつお)
一般社団法人日本食農連携機構理事長
(略歴:元農林中金理事長)
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2.広報のあり方調査
(1)全体スケジュールの提案 (➊➋➌について詳細は別添議事録参照)
➊「既存の広報事例調査」 第1回有識者委員会開催 2010 年 07 月 15 日(木)
➋「実証実験調査」
第2回有識者委員会開催 2010 年 09 月 02 日(木)
➌「実証実験報告」
第3回有識者委員会開催 2010 年 09 月 15 日(金)
(2)広報事例の調査・分析に関する提案
➊「既存の広報事例調査」(第 1 回)有識者委員会開催 2010 年 07 月 15 日(木)
[第 1 回有識者委員会課題]
各府省や民間の広報事例を数種類選択の上、構成、デザイン・レイアウトや
用語の解説など、対象者に訴えかけるために工夫されている点を分析し、基本
計画の内容を一般国民に分かりやすいものとするために、どのような点を工夫
すべきか検討する。
[提案内容]
有識者委員会に検討する広報事例を数種類提案し、それら事例のどういった
点に着目し分析・検討を行うのか提案する。
➀下記四点の事例を中心に文字の使い方、文字情報量、イラストの用い方、
冊子の使いやすさ等の分析・検討を行う。
・「洗剤と化学物質」(環境省)
・「電気通信サービスQ&A」(総務省)
・「食事バランスガイド―あなたの食事は大丈夫?―」(財団法人食生活情報
サービスセンター)
・「畜産物が食卓に届くまで」(社団法人中央畜産会)
➁試作ツールの全体案の構成イメージ、手法、作成方針を提案しここで確定
する。
[有識者委員会まとめ]
(広報事例のまとめ)
・文字数が多く、またルビも多いので読みづらくなっているが、ターゲッ
トを絞ってルビをふる文字を選別すること。
・内容をある程度理解してもらうには、対象を小学校高学年以上にする。
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・一般国民を対象にした場合、専門的な内容を理解してもらうためには、小
学校高学年くらいの年齢層が理解できれば受け入れやすい。
(試作ツールのまとめ)
・農業や食に興味・関心がある人ばかりではなく、漠然と知りたいと感ずる
一般国民にも目にとまり、手軽に読める内容に仕立てたコンパクトな冊子。
・小学校5年生程度の子供から大人までの幅広い読者対象を想定し、ビジュ
アル的に派手にならないが目立つ配色、イラスト・キャラクター・写真を
使い、惹きつける見出し、言葉も最小限に止めて項目ごとに、全体的にも
わかりやすく読み通せるものを目指す。
・サイズは、手に取りやすく、バックなどにも収まりやすく電車等でも幅を
とらずに読めるA5判が最適と考える。
(3)試作ツールの検討・調査に関する提案
➋「実証実験調査」(第 2 回)有識者委員会開催 2010 年 09 月 02 日(木)
[第 2 回有識者委員会課題]
(2)の検討結果をもとに、基本計画の内容を一般国民向けにわかりやすく説
明した試作ツール全体案を提案し検討する。
また、作成した試作ツール全体案を一般国民に見てもらい、その評価をアンケ
ートやグループインタビューなどにより、定量・定性的に調査・分析し、基本計
画の内容を効果的に普及・啓発するための検討・提案を行う。
[提案内容]
基本計画をもとに、試作ツール全体案を作成し農林水産省の関係局課担当者に
より政策内容について確認したものを提案する。また、試作ツールについて、一
般国民に興味・関心を持ってもらうための工夫や、理解を深める内容になってい
るか検討する。
その評価を得るための手法としてインターネット調査を利用し、調査・分析を
行うことを提案する。株式会社マクロミルに調査を依頼し「試作ツールの内容が
わかりやすいかどうか」等の項目についてインターネット調査を実施することを
提案する。
[有識者委員会まとめ]
(試作ツール全体案のまとめ)
・図・表・注釈などで文字が小さくて読みにくいので内容を簡潔にして文字を
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大きくする。
・HACCP、GAP等の用語には注釈をつけること。
・年号は西暦に統一する。
・使用する色によっては、濃淡により文字が読みにくいので工夫すること。
(インターネット調査のまとめ)
・有識者委員または農水省の方々から頂いた意見を反映させてインターネット調
査にかける予定。
・調査項目に関しては特別な項目はなく、農水省の月間雑誌「aff」のアンケー
ト調査を参考にしてインターネット調査項目を作成。
・サンプルは30件程度。
・50ページ程度を短期間で読んでもらい意見を頂くので、複雑なものにはでき
ない。
・PDFにしてからHPに掲載し、不特定多数の方に見てもらう。
・インターネット調査後、調査報告書を作成し、それを有識者委員・農水省の方々
に提示し、その意見が妥当かどうかを判断して頂き、修正等の対応策を練ると
いう流れになる。
➌「実証実験報告」(第 3 回)委員会開催 2010 年 09 月 17 日(金)
[第3回有識者委員会課題]
第2回有識者委員会で検討を重ね、作成した最終版に相当する試作ツールを
一般国民に見てもらうために、インターネット調査を実施した結果の報告と
検討・提案を行う。
[提案内容]
委員会にはインターネットによる調査・分析の結果から得られた内容につ
いて報告し検討・提案を行う。そこで得られた意見をもとに調整して試作ツ
ールの決定版を作成する。
[有識者委員会まとめ]
(インターネット調査報告のまとめ)
・9月13日から14日 にかけて、株式会社マクロミルを使ってサンプル数
104 件のインターネット調査を実施。
・冊子内容の理解としては、「とてもよくわかる」「よくわかる」「わかる」が平均
して 88 パーセントの評価を得た。冊子を作る趣旨としては、広く国民に基本
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計画を知ってもらうということになっており、調査結果をみる限りでは理解
を頂いているということになる。
・インターネット調査でご意見やご要望において「文字が小さくて読みづらい」
とあったが、技術的にどこまで改善できるかを相談して決めていく。
(試作ツール全体案のまとめ)
・文字が依然として小さいので工夫して読みやすくすること。
・基本計画の内容にそって、わかりやすく説明するということで小学校高学
年にもわかりやすい内容になっている。
・色使いもよくなってきた。
・6次産業化の内容もわかりやすくできた。
・関係する皆様のご意見等を取り入れ、内容が全体的にわかりやすくまとま
ったものになったので、この冊子が目的とする食料・農業・農村基本計画の
効果的な普及・啓発がこれで遂行できるものと考える。
3.本調査委託事業が終了するにあたり
第1から3回有識者委員会の委員の皆様による検討と具体的な指示、農林水産省関
係局部課のご担当者様による政策内容の確認と的確な対案の提示、広く一般国民に理
解してもらうためのインターネット調査の実施により寄せられた意見等を可能な限
り反映させることができました。
大変多くの皆様方のご協力をいただきまして「私たちがつくる食と農のあした」を
完成することができました。誠に有難うございました。謹んで御礼申し上げます。
4.資料添付一覧
・第1回有識者委員会議事要旨
・第2回有識者委員会議事要旨
・第3回有識者委員会議事要旨
・冊子に関するアンケート(集計表)(インターネット調査概要)
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