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Oracle Partitioning (PDF形式、419 Kバイト)
パーティションに分割するデータ管理で、4つのメリット。 データ量の増大でデータベースシステムのテーブルが肥大化し、業務の妨げになっていませんか? ――これを解決するのが 「Oracle Partitioning」。 一つの大規模な表・索引を複数の小さなパーティション (部分) に分割し、 異なる表領域へ格納できます。 ●問い合わせ対象のデータが入っていないパーティションは検索対象から除外されるため、ディスクI/Oの大幅削減が可能。 検索効率が向上します。 ●パーティションはアプリケーションから意識する必要がなく、パーティション化された表に対しても標準のSQL文を実行できます。 メリット 1 パフォーマンスが向上 メリット 2 管理性が向上 パーティションごとに異なる表領域(ディスク)へ配置することで、 パーティション単位で管理(追加/削除/再編成/バックアップなど) I/O分散が可能です。また、同一ディスクに複数のパーティション できるため、表の定期メンテナンスなどを行う際に表全体をオフ を配置した場合でも、 「パーティション・プルーニング機能」により、 ラインにする必要がありません。さらに複数のパーティションで 問い合わせ対象のデータが格納されているパーティションのみを パラレル処理もできるため、データ管理コストの大幅削減に貢献 スキャンするため、データ活用のパフォーマンスが向上します。 します。新しいパーティションを自動的に追加する機能も実装して いるため、パーティション自身の導入も容易です。 メリット 3 可用性が向上 メリット 4 ILMを簡単に実現 複数の物理ボリュームにパーティションを配置することにより、 アクセス頻度の低いパーティションは低コストなストレージに、 アクセス 破損ボリューム以外に配置されたパーティションへは通常通りに 頻度の高いパーティションは高性能・高コストなストレージに格納する アクセスできます。このため、データベース障害時にもシステムを ことにより、ILM(Information Lifecycle Management) を簡単に 停止することなく、影響範囲を最小限にとどめることができます。 実現でき、システム全体のコスト削減が可能です。 ■パーティション化のイメージ図 50秒※ 10秒※ 2009年 2009年データの初回挿入時、 パーティションを自動生成 高性能ストレージ 高性能ストレ ージ 2009年 2008年 全表を フルスキャン 2004年以降の 売上げデータ 更新のあるパーティションのみを 再編成 2007年 2007年 2006年 2005年 2004年 パーティション前 対象データのある パーティションのみをスキャン 2008年 パーティションキー 2005年 2004年 2006年 各パーティションを 異なる物理ボリュームへ 配置可能 低コストストレージ パーティション後 ※レスポンスタイムについては環境により大きく異なります。 本カタログはAdobe社Acrobatにより製作したPDFカタログです。 All Rights Reserved, Copyright © 2008, Hitachi, Ltd. パーティション化の方法 パーティション化の方法は、データ内容や活用目的に応じて以下の4つを選択できます。 分 割 方 法 種 類 用 途 ジ データベース管理者が定義したデータの 期間や範囲に基づいた分割。 1∼100、1月∼3月といった具合に、パーティション・キーを期間や範囲で分割することが可能。 たとえば、年度ごとなどの連続的データを分割して範囲を指定したい場合に有効。 ハ ッ シ ュ デバイス全 体を通じてハッシュ関 数を 利用し、データを均等に分割。 ハッシュ関数によりデータをほぼ均一に分割し、複数の入出力デバイスや非共有クラスタの複数 マシンに分散可能。不連続なデータを容易に分割し、 自動的に管理したい場合に有効。 リ ト パーティション・キー列の値を値リストと して指定し、値リストごとに分割。 連続していないデータをセグメント化する際に有効。たとえば、支店のデータを、関東・中部・関西 などの地域ごとにパーティション化、 その中に東京・愛知・大阪といった値を登録することが可能。 コ ン ポ ジ ット 「レンジ+ハッシュ」 「リスト+レンジ」の ように、2つの手法を組み合わせて分割。 「リスト+レンジ」の場合であれば、地域別でかつ時系列ごとにデータを扱いたい場合に有効。 レ ン ス パーティション化の拡張 拡張機能 概 要 メリット イン タ ー バ ル レンジ・パーティションの拡張を行います。初期設定で定義した インターバル期間に従い、 レコードの挿入時に必要に応じて自動 的にパーティションが追加されます。 パーティションを手動で追加する等のメンテナンス作業が低減されます。 また、将来のデータ増を見越し、予めパーティションを用意しておく必要が ないため、 リソースを節約できます。 リファレ ン ス 親子関係を持つ表について、 その親子関係を利用して、子表を 自動的にパーティショニングできます。 子表側にパーティション分割キー専用のカラムが不要になるとともに、 親表に対して行ったパーティションのメンテナンス作業が子表にも自動 的に反映されるため、 メンテナンスのオーバーヘッドが低減できます。 バーチャル・カラム たとえば“県・市・町” のデータが格納されている 「住所」列をもとに、 “県” の情報だけを持つ仮想的な列をファンクションによって定義し、 その仮想的な列の値でパーティショニングを行います。 仮想列をキーとして分割するため、別途実データ (“県”データを持つ列)の 保持が不要になります。これにより領域や、更新ミス、 メンテナンスコストの 削減が可能です。 「Oracle Partitioning」の有無による検証事例 【検索性能の相対値】 検索時間: 100 90 90 パーティションなし 80 パーティションなし (レコードの削除) 80 70 60 【削除性能の相対値】 削除時間: 100 70 100 60 レンジ 50 100 50 ハッシュ 40 40 30 30 コンポジット 20 31 10 パーティションあり (パーティションのDROP+ADD) 20 10 28 0 0 7 Before 0.08 After Before After (パ ーティション種別 ) 検索対象データ1,000万件のなかから、110,350件のデータ検索を実行。 対象表全3,000万件のデータ (各パーティションごとに750万件) から、 1パーティション (750万件)の削除を実行。 ■ 測定環境 ■測定環境 ● バージョン:Oracle Database 11 パーティション数: レンジ4、ハッシュ4、 コンポジット*16 ● OS : Windows Server ® 2003 R2(x86) ● サーバ : BS320 (4CPU) ● ディ スク装置 : SANRISE 9570 ● バージョン:Oracle Database 11 パーティション種別:レンジ ● パーティ ション数 :4 OS : Windows Server ® 2003 R2(x86) サーバ : BS320(4CPU) ● ディ スク装置 : SANRISE 9570 ● ● ● ● *:レンジ + ハッシュのコンポジットパーティション ※本事例はOracle Partitioningを使用することでの性能向上を保証するものではありません。システム環境やデータ内容により、性能向上の度合は異なります。 ※数値はパーティションなしを100とした場合の相対値です。 ■Oracle Partitioningは、Database Enterprise Editionでのみ使用できる有償オプションです。 ● Oracleは、米国ORACLE Corporationの登録商標です。 Windows Serverは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。 その他記載の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。 ● ● ● 製品仕様は、 改良のため変更することがあります。 ● 本製品を輸出される場合には、 外国為替及び外国貿易法並びに米国の輸出管理関連法規などの規制をご確認のうえ、必要な手続きをお取りください。 なお、 ご不明な場合は、弊社担当営業にお問い合わせください。 製品に関する詳細・お問い合わせは下記へ ■ 製品情報サイト http://www.hitachi.co.jp/oracle/ ■ インターネットでのお問い合わせは http://www.hitachi.co.jp/soft/ask/ ■ 電話でのお問い合わせはHMCC(日立オープンミドルウェア 問い合わせセンター)へ 0120-55-0504 利用時間 9:00∼12:00、13:00∼17:00(土・日・祝日・弊社休日を除く) 情報・通信グループ ソフトウェア事業部 CA-469P 2008.9 Printed in Japan(H)