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バイパスにおける舗装路面形状の測量方法

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バイパスにおける舗装路面形状の測量方法
新潟国道事務所 技術研究発表会(平成26年度)
1 表題(課題)名 バイパスにおける舗装路面形状の測量方法
2 工事(作業)名
新潟・黒埼管内構造物補修工事(平成26年度)
3 施工(作業)者名
株式会社NIPPO
(写 真)
4 工 期
5
平成26年7月24日 ~ 平成26年12月26日
(えんどうけいすけ)
現場代理人 兼
担当技術者(立場)名
監理技術者
遠藤 圭介
6 担当出張所(課)名
新潟維持出張所
7 課題区分名
①新技術
切削オーバレイ 5,000m2、大型標識工4枚、
跳ね上り防止金具 5,000個、他1式
9 【施工(作業)における 課題・問題点 等】
8 工事(作業)概要
バイパスにおいて切削オーバレイを実施するにあたっては、事前に現況舗装の路面形状を測量する必
要がある。通常は、交通規制を行って、規制内作業にて寸法や路面高さなどを測量している。
交通量が比較的少ない路線であれば、交通規制を行っての測量も特に問題は無いが、バイパスの場合
は昼夜間を問わず通行車両が路線に集中するため、交通渋滞の発生が避けられない。このことは、道路
利用者への利便性を悪化させるとともに、社会的コストの損失にもつながり、また、渋滞時の追突など
交通事故発生の恐れもあることから、安全管理上好ましくない。
< 今回工事の対象区間 >
対象区間 : 一般国道8号、新潟バイパス (下り線、3車線、車道幅員 10.5m)
女池IC ~ 黒埼IC (新潟市中央区女池地先)、距離標 8.54 kp ~ 8.98 kp (L=440m)
交 通 量 : 110,000台 (24時間合計)
交通状況 : 法定制限速度 70km/h、平均旅行速度統計 50km/h
10 【実 施 内 容】
従来の交通規制をともなう事前測量を行う場合の課題を回避することを目的に、交通規制を行わずに
現況舗装の測量を行う方法の導入を検討した。
本工事では、ノンプリズム式トータルステーションを用いた道路縦横断計測システム「ROPO(ロ
ポ)」を活用した。ROPOによる横断測量のイメージは図-1に示すとおりであり、交通規制を掛け
ること無く、トータルステーションを路肩に設置して舗装形状の測量を行う(写真-1)。このことか
ら、通行車両に対して渋滞などの影響を与えることが無く、測量作業者の安全性も確保できる。
また、工事作業の面からは、交通規制費ならびに夜間作業時の照明など仮設費の削減が期待できる。
図-1 道路縦横断計測システム 「ROPO(ロポ)」 による路肩からの舗装路面形状測定
写真-1 測量作業状況
11 【実 施 結 果】
本工事にて、ノンプリズム式トータルステーションを用いた道路縦横断計測システムROPO(ロ
ポ)を活用した結果、前述した問題点について、以下のような効果が得られた。
1)交通規制を行う必要が無いため、測量作業を行う上での危険性が大幅に軽減された。
2)交通規制を行わないため、交通渋滞にともなう道路利用者への不便(苦情の発生)を
根本的に排除するとともに、車両同士の追突など不要な交通事故の発生を防止した。
3)交通規制費用や、その他の仮設費が削減できた。
通常工法:150,000円(規制費)+10,000円(夜間照明)= 160,000円
提案工法: 30,000円(規制費)= 30,000円
△差額:130,000円
【実 施 内 容 等】
以上より、維持工事などにおける舗装路面形状の測量作業に対し、様々な点から優れた点が見られ、
調査において適した工法であると考えている。
今後も道路利用者の目線に立ち、現場に則した工法選定ができるように、常日頃から社内外の技術情
報を収集して、新材料や新工法に関する情報に触れ、様々な場面で有効な技術を活用していきたい。
最後に、本工法の採用および施工にあたり、ご指導、ご鞭撻をいただいた新潟維持出張所長を始めと
する新潟国道事務所の関係各位に、感謝の念を表します。
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