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利賀芸術公園における国際的人材育成事業の推進について
配布資料 利賀芸術公園における国際的人材育成事業の推進について 平成17年8月23日 生活環境部生活文化課 利賀芸術公園においては、かねてから劇団SCOTを中心に、世界演劇祭「利賀フェス ティバル」に併せて人材育成事業に取り組んできたところである。 今回、1999 年に休止した夏の「利賀フェスティバル」が再開に合わせ、(財)舞台芸術 財団演劇人会議(理事長:鈴木忠志)に、平成 18 年度から『国際舞台芸術人材育成事業』 に本格的に取り組むことを要請したところであるが、今年度は、その第一歩として、 「利賀 サマー・アーツ・プログラム 2005」の中で、国や財団法人地域創造の支援を得ながら、次 のような国際的な人材育成のための新しい事業を展開している。 1 17年度におけるこれまで実施された取り組み 新①スズキ・メソッド・マスタークラス(8 月 1 日∼14 日) ロシアの一流の劇団からオーディションで選抜されたロシア人俳優 13 人が受講 新②中学生鑑賞教室(8 月 10 日∼11 日) ロシア国立モスクワ芸術座の「リア王」を県内9校、約 300 人の中学生が鑑賞 ③学生演劇フォーラム(8 月 10 日∼21 日) 鑑賞、討論、ワークショップなどで構成された合宿型のフォーラム。富山大学、 静岡文化芸術大学など 7 大学から 43 名が参加 ④高校生夏期演劇講習(8 月 4 日∼6 日) 富山県下の高校演劇部の生徒を対象とした演劇ワークショップ。96 名が受講 2 17年度における今後の取り組み 新①日本演劇千年計画<鈴木演劇塾>(8 月 26 日∼9 月 16 日) 全国9県から集まった 26 人の若手演劇人(俳優)たちを対象に、優れた芸術活 動を実地に体験することを通して、芸術家の養成を図るもの。訓練から稽古、作 品発表と創造のプロセスを実体験する2年計画の新しいプロジェクト ②利賀演出家コンクール(8 月 21 日∼26 日) 2000年に日本で初めて実施され、今回で6回目。全国各地から演出家が集 い、競い、その中で国際的に活躍する演出家を輩出している。14 名が参加 今回は、参加者自らが上演作品を決めるという新しい方法となり、演出家の個 性や特徴が、より鮮明に観る者に伝わってくることが期待できる。 ③大学生創作ワークショップ(8 月 21 日∼26 日) 滞在型創作ワークショップ。グループディスカッションを中心とした創作プロセ スの指導。96 名が参加 3 18年度からの本格的な取り組み(計画) 『国際舞台芸術人材育成事業』 舞台芸術創造の過程を視野に入れ、既にキャリアのある人材を対象に、その実践も含 めた専門教育機関として、財団法人地域創造の支援を得ながら、日本で初めての立体的 芸術教育に取り組む。 ア コース:演出家、俳優、総合 イ 教授陣:鈴木忠志氏はじめとする常任教授に加えて、舞台芸術の各専門分野、政 治経済、文化政策、哲学など、その分野の第一線の講師 ウ 期 間:7月∼9月(教授陣、参加者、スタッフ等で、常駐約60人) エ 参加者:演出家や教授等の推薦者の中から、審査により参加者を決定 生活環境部生活文化課 利賀芸術公園における国際的人材育成事業の推進 (プレイベント) (1)実施済みの事業 (新) スズキメソッド ・マスター・クラス (新) 中学生鑑賞教室 学生演劇 フォーラム 高校生夏期 演劇講習 2005 年 参加 ロシア人俳優 13 人 モスクワ芸術座、ヴェシリエフ劇場、メイエルホリド・シアタ ー・センターほか一流劇団から選抜された俳優 指導 鈴木忠志 富山県内中学校 高岡西部中、志貴野中、岩瀬中、灘浦中、 新湊南部中、大門中、利賀中、上平中、 平中 9 校 約 300 人 参加者 富山大学 9 人、静岡文化芸術大学 17 人 高知女子大学 8 人、九州大学 5 人 神戸大学 2 人 等 計 43 人 指導 伊藤裕夫、鈴木滉二郎、藤原憲洋、藤原 馨、野田邦弘、五島朋子、藤野一夫 参加 県内高校演劇部 96 人 指導 宮城聰ほか 2004 年(参考) − − 参加者 富山大 3 人、新潟大 4 人、 静岡文化芸術大 9 人、 高知女子大 4 人、 九州大 8 人 等 計 31 人 参加 (2)実地中又は実施予定の事業 (新) 参加 全国の若手演劇人 − 日本演劇千年計画 東京、神奈川、北海道、茨城、三重、 <鈴木演劇塾> 静岡、千葉、京都、埼玉 9都道府県から 2 6 人 指導 鈴木忠志、エレン・ローレン 利賀演出家 参加 演出家 14 人 14 グループ 参加 コンクール 東京、大阪、京都、北海道、福岡、静岡、 神戸、和歌山 8 都道府県から総勢約 200 人 大学生創作 参加 参加 ワークショップ 桜美林大学文学部総合文化学科 約 100 人 指導 平田オリザ 同左 演出家 17 人 17 グループ 160 人 同左 (3)総参加者数 約 800 人 約 450 人 富山県利賀芸術公園事業のあゆみ 1 9 7 6 年(昭和 5 1 ) 早稲田小劇場(鈴木忠志氏主宰が入村し、演劇活動を開始 1 9 8 2 年(昭和 5 7 ) 第 1 回世界演劇祭「利賀フェスティバル」開催 1 9 9 4 年(平成 6 ) 合掌文化村が「富山県利賀芸術公園」として県立化 第 1 回「とやま舞台芸術祭利賀 1 9 9 5 年(平成 7 ) 〇 秋」開催 第 1 回「利賀新緑フェスティバル」開催 県立化以降、夏の「利賀フェスティバル」に加え、春の「新緑フェスティバル」、 秋の「とやま舞台芸術祭(県内団体中心)」を開催し、公園を通年活用 1 9 9 9 年(平成 1 1 ) 2 0 0 0 年(平成 1 2 ) 〇 世界演劇祭「利賀フェスティバル」が第 1 8 回をもって閉幕 第 1 回「利賀サマー・アーツ・プログラム」開催 演出家コンクールや中学、高校、大学生をそれぞれ対象とした教育プログラム など人材育成事業を積極的に展開 2 0 0 1 年(平成 1 3 ) 第 8 回「B e S e T o 演劇祭」を利賀で初めて開催 「利賀新緑フェスティバル」が第 7 回をもって閉幕 2 0 0 2 年(平成 1 4 ) ○ 春の「利賀フェスティバル」が装いを新たにスタート 世界の国々の気鋭の演出家たちが、日本の俳優やスタッフとの共同作業を通して、作 品を創造し発表する、新しい型のフェスティバルを開催 2 0 0 5 年(平成 1 7 ) 夏の世界演劇祭「利賀フェスティバル」が6年ぶりに復活