朝会の話 平成 22 年 5 月 17 日(月) パキスタンの小学校 今日は

朝会の話
平成 22 年 5 月 17 日(月)
パキスタンの小学校
今日はパキスタンという国の小学校のお話をします。学校の名前はズングランドラム小
学校といいます。
今から 30 年くらい前、校長先生はパキスタンという国に行きました。今はその国の中
で戦争があって危険なので日本人はあまり行けなくなってしまいました。
６年生はどこにあるか後で地図で調べてみてください。
そのパキスタンのズングランドラム小学校は、とても奥地にあります。ヒマラヤという
山々の麓にあります。行くには、まず、飛行場（空港）からトラックに乗って丸２日、そ
の後道が狭くなったのでジープに乗りかえてまた丸３日間、そのあと車は通れない山道に
なるので、車から降りて２日間歩いてようやく着きます。
ズングランドラム小学校は全校児童５０人くらいの小さな学校です。周りをみると
7000M くらいある山（富士山を二つ重ねたくらいの高さです。）が学校のすぐ近くに見え
ます。そこは富士山と同じくらいの高さにあります。
子供たちは、とても遠くから通っている子が多いです。近い子で歩いて２時間、遠い子
だと４時間くらい山道を毎日歩いてきます。
教室には机はありますが、いすはありません。床は地面そのままで土です。みんないつ
も立ったまま授業を受けています。
教科書は自分のものはありません。前の年の人が使っていたものを、受け継いで使って
います。翌年は次の人が使います。ですからとても丁寧に使っています。でも何年もずー
っと使っているので、結構ボロボロになっていますが、次の人のために丁寧に丁寧に使っ
ています。
ノートはありません。木の板に書きます。土を水に溶かして、
木を削った棒をペン代わりにして書きます。どうやるかというと、
ビンの中で土を水で溶かした泥水を棒につけ、木の板に書きます。
とても空気が乾燥している（乾いている）地域なので、泥水がす
ぐに乾いて白くなって記録ができます。消すときは指でこすると、
泥が板から取れて消えます。
ズングランドラム小学校の子は、笑顔がいっぱいでみんな勉強
が大好きです。わからないこと、知らないことを学校は教えてく
れるので、とても学校の勉強が好きだと言っています。
みんな一生懸命勉強していました。学校が終わるとまた２時間から４時間かけて歩いて
みんなおうちへ帰っていきます。
日本の私たちと比べてみましょう。机もいすもあるので座って勉強していますね。
教科書も自分のもがあります。きれいなノートもあります。丁寧に使っていますか？
一生懸命勉強していますか。
パキスタンの小学生たちに負けないようみなさんも一生懸命勉強してください。