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家畜衛生週報 - 農林水産省
平成28年11月 7 日印刷発行(毎週月曜日発行) No. 3427 (Vol. LXVIII No. 44) (1) 家畜衛生週報 ANIMAL HYGIENE WEEKLY No.3427 農林水産省消費・安全局 畜水産安全管理課、動物衛生課 2016. 11. 7 ・プレスリリース「『レギュラトリーサイエンス新技術開発事業』の研究成果報告会の開催及び 参加者の募集について」 … …………………………………………………………………………………… 345 ・家畜衛生レポート(広島県より) … ………………………………………………………………………… 347 ・家畜衛生レポート(山口県より) … ………………………………………………………………………… 350 ☆レギュラトリーサイエンス新技術開発事業」 の研究成果報告会の開催及び参加者の募集に 定した背景、研究成果及び研究成果を活用して取り 組む施策等を説明します。 ついて (平成28年10月28日付プレスリリース) (レギュラトリーサイエンス) 科学的知見と、規制などの行政施策・措置との間 農林水産省は、平成28年11月29日(火曜日)、農 を橋渡しする科学のことで、行政施策・措置の検 林 水 産 省 本 館 7 階 共 用 第 1 会 議 室 に お いて、「 レ 討・判断に利用できる科学的知見を得るための研究 ギュラトリーサイエンス新技術開発事業」の研究成 と科学的知見に基づいて施策を決定する行政の両方 果報告会を開催します。 を含んでいます。 本報告会は公開です。また、カメラ撮影は報告会 の冒頭のみ可能です。 2 .開催日時及び場所 日時:平成28年11月29日(火曜日)10時00分~17時 00分(予定) 1 .概要 農林水産省は、食品安全、動物衛生及び植物防疫 会場:農 林水産省本館 7 階共用第 1 会議室(ドア に関する施策の決定に必要となる科学的根拠を得る ため、 「レギュラトリーサイエンス新技術開発事業」 No.767) 所在地:東京都千代田区霞が関 1 - 2 - 1 を実施しました。 本成果報告会では、平成27年度に終了した本事業 の研究課題のうち、以下の課題について、課題を設 - 345 - (2) No. 3427 2016. 11. 7 Animal Hygiene Weekly(家畜衛生週報) ( 5 )高温加熱により生成する多環芳香族炭化水素 3 .試験研究課題及び報告者 ( 1 )隔離栽培検査体系の見直しのための高度な病 害虫検査技術の開発 類(PAH)を低減した調理法の開発 (16時00分~17時00分) (10時10分~11時10分) ・公益財団法人 日本食品油脂検査協会 専務理 事 和田 俊 ・国 立研究開発法人 農業・食品産業技術総合 ・農林水産省 消費・安全局 食品安全政策課 担 研究機構 果樹茶業研究部門 当官 生産・流通研究領域 病害ユニット長 中畝 良二 それぞれの試験研究課題について、 (ア)農林水産省の行政担当官から課題を設定した ・農林水産省 消費・安全局 植物防疫課 担当官 背景、 (イ)研究者から研究成果、 (2)シミュレーションモデルを活用した無人ヘリ (ウ)農林水産省の行政担当官から研究成果を活用 コプターのよりきめ細かい散布手法の検討 して取り組む施策等 (11時25分~12時25分) を説明します。 ・国 立研究開発法人 農業・食品産業技術総合 試 験 研 究 課 題 の 内 容 に つ き ま し て は、 以 下 の 研究機構 農業環境変動研究センター URLを御参照ください。 有害化学物質研究領域 有機化学物質ユ ニット 上級研究員 小原 裕三 http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/ regulatory_science/shuryo.html ・農林水産省 消費・安全局 植物防疫課 担当官 4 .参加可能人数 ( 3 )EBLの感染リスクの低減及び発症予防に関す る研究 各試験研究課題について100名まで(先着順で す。参加可能人数になり次第、申込みを締め切りま (13時30分~14時30分) す。参加の可否については、11月25日(金曜日)ま ・国 立研究開発法人 農業・食品産業技術総合 でに御連絡いたします。) 研究機構 動物衛生研究部門 ウイルス・疫学研究領域 疫学ユニット 主 任研究員 小林 創太 5 .参加申込要領 ( 1 )申込方法 ・農林水産省 消費・安全局 動物衛生課 担当官 参 加 を 希 望 さ れ る 方 は、 イ ン タ ー ネ ッ ト 又 は FAXに て、 以 下 の 申 込 先 に、 氏 名、 職 業、 所 属 ( 4 )畜産農場における飲用水の効果的な食中毒菌 除去方法の確立 (勤務先・所属団体等)、連絡先(電話番号、FAX 番号又は電子メールアドレス)、参加を希望する試 (14時45分~15時45分) 験研究課題名を御記入の上、お申込みください。な ・国立大学法人 宮崎大学 農学部 獣医学科 お、電話でのお申込みは御遠慮ください。 産業動物伝染病防疫学研究室 准教授 関 ・車椅子の方、盲導犬、聴導犬又は介助犬をお連れ 口敏 の方、手話通訳等を希望される方は、その旨をお ・農林水産省 消費・安全局 食品安全政策課 担 当官 書き添えください。また、通訳や介助の方がい らっしゃる場合は、その方のお名前も併せてお書 - 346 - 家 畜 衛 生 週 報 き添えください。 平成28年11月 7 日 No. 3427 (3) ・傍聴中の入退席(ただし、やむを得ない場合を除 ・数名でお申込みされる場合も、お一人ずつ必要事 項をお書きください。 く。) ・新聞、雑誌その他議案に関連のない書類等の読書 ・申 込によって得られた個人情報は、厳重に管理 し、御参加の可否確認等御本人への連絡を行う場 ・飲食及び喫煙 (エ)写真撮影、ビデオ撮影、録音をすることはで 合に限り利用させていただきます。 きません(報告会の冒頭に限って写真撮影など をすることができます。)。 <インターネットによるお申込先> (オ)その他、職員の指示に従ってください。 https://www.contactus.maff.go.jp/j/form/ syouan/gijyutu/161028.html 6 .報道関係者の皆様へ 報道関係者で取材を希望される方は、上記の「参 <FAXによるお申込先> 加申込要領」に従い、「その他特記事項」欄に取材 添付資料の「 「レギュラトリーサイエンス新技術 を希望する旨を記載し、インターネット又はFAX 開発事業」研究成果報告会参加申込書によりお申込 によりお申込みください。その場合、報道関係者で みください。 ある旨を必ず明記してください。 FAX送信先:農林水産省 消費・安全局 食品安全政 また、当日は受付で記者証等の身分証を御提示い 策課 食品安全技術室 レギュラトリーサイエンス対 ただきますのであらかじめ御承知願います。 応推進班 宛て ☆家畜衛生レポート(広島県より) FAX番号:03-3597-0329 広島県東部畜産事務所・家畜保健衛生所 ( 2 )申込締切 平成28年11月23日(水曜日) 1 当所の概要 (先着順です。定員に達した場合は受付を締め切 東部畜産事務所は、県東部の福山市に事務所があ らせていただきます。) り岡山県との県境付近に位置しています。 畜産事務所は、畜産振興部門と家畜保健衛生部門を 備えた組織であり、家畜保健衛生所との二枚看板と ( 3 )参加する場合の留意事項 参加される方は、入館時に受付で身分証明書を御 なっています。 提示いただきます。 当所の組織は、畜産振興課と防疫課の二課あり、 参加に当たり、次の留意事項を遵守してくださ さらに畜産振興課は、振興グループと経営グループ い。これらを守れない場合は、参加をお断りするこ に分かれています。職員数は、所長、次長兼畜産振 とがあります。 興 課 長、 防 疫 課 長、 畜 産 振 興 課(10名 )、防疫課 (ア)職員が指定した場所以外に立ち入ることはで ( 8 名)の合計21名で、そのうち獣医師は14名(女 性獣医師 6 名)です。 きません。 (イ)携帯電話等音の出る機器については、電源を 2 管内の概況 切るか、マナーモードに設定してください。 (ウ)傍聴中は静粛を旨とし、以下の行為を厳に慎 むこと。 ( 1 )管内区域 当所は、 4 市 2 町(三原市、尾道市、福山市、府 - 347 - (4) No. 3427 2016. 11. 7 Animal Hygiene Weekly(家畜衛生週報) 中市、世羅町、神石高原町)を管轄しており、面積 心とした半径 3 kmから10kmの搬出制限区域の一部 は2,130km2 と県の約25%を占めています。 が本県(福山市)に含まれることに伴い、移動規制 に関する防疫措置を実施しましたので、その概要を ( 2 )家畜の飼養頭数 紹介します。 飼養衛生管理基準の届出状況(平成28年 2 月 1 日 現在)では、乳用牛2,406頭(34戸)、肉用牛13,341 ( 2 )県の危機管理体制 頭(136戸)、豚43,278頭(13戸)、鶏3,625,050羽 県民の生命、身体、財産に直接被害を及ぼす又は (31農場)を飼養しており、養鶏が盛んな地域と 及ぼすおそれのある高病原性鳥インフルエンザ及び なっています。 低病原性鳥インフルエンザ、口蹄疫、豚コレラ等の 特に本県の養鶏産業においては、平成26年の畜産 家畜伝染病を重大な動物感染症と位置づけており、 の農業産出額が509億円に対し、鶏卵が270億円と約 これら病気が万一発生した場合、本庁では、「広島 53%を占めており、全国 4 位に位置しています。 県危機対策運営要領(以下、県要領)」に基づく対 策本部、地方機関では、県要領に準じて作成された 3 業務内容 「災害対策及び危機対策支部運営要領」に基づく対 ( 1 )畜産振興部門 策支部をそれぞれ設置し、まん延防止対策を迅速か 2020広島県農林水産業チャレンジプラン、アク つ的確に実施することになっています。 ションプログラムに基づき、産業として自立できる 農林水産業と担い手が将来の生活設計を描ける経営 ( 3 )体制区分 を確立するため、販売戦略に基づく流通改善・生産 県は、重大な動物感染症の発生状況に応じ、県要 体制を構築し、広島県産和牛の生産拡大と畜産物の 領において 3 段階(注意、警戒、非常)の体制を設 販売力強化を図っています。 けて防疫措置を実施します。 また、広島県産和牛の生産体制を強化するため、 岡山県笠岡市で発生した高病原性鳥インフルエン 酪農経営を活用した、乳用牛への和牛受精卵移植に ザでは、山口県長門市の発生で設置された警戒体制 よる、広島血統和牛の生産拡大に取り組んでいま を非常体制に引き上げ、 1 月15日(木)17時、危機 す。 対策本部、危機対策支部を設置し、24時間体制で防 疫措置を開始しました。 ( 2 )家畜保健衛生部門 なお、非常体制は移動制限区域が解除された平成 高病原性鳥インフルエンザや口蹄疫などの重大な 27年 2 月14日(土)を持って注意体制に引下げ、野 動物感染症の発生予防と危機管理体制を確立すると 鳥 監 視 重 点 区 域 が 解 除 さ れ た 平 成27年 3 月10日 ともに、家畜伝染病の発生予防のための「飼養衛生 (火)に注意体制を解除しました。 管理基準」の遵守に取り組み、一層、安全・安心な 畜産物の供給の拡大を図っています。 ( 4 )防疫対応状況(写真参考) ア 消毒ポイント 4 危機管理対応 今回の発生は、県内に発生現地を伴わなかっ ( 1 )概要 たことから、車両消毒の移動規制班の業務に限 平成27年 1 月15日(木) 、岡山県笠岡市で発生し た高病原性鳥インフルエンザにより、発生農場を中 定した防疫対応となりました。 本県は、搬出制限区域が含まれたため、発生 - 348 - 家 畜 衛 生 週 報 平成28年11月 7 日 No. 3427 (5) 農場を中心に半径10km付近に消毒ポイントを に、合計1,055台の畜産関係車両を消毒しまし 設置しました。 た。そのうち、飼料運搬車が753台でした。そ 消毒ポイントは、発生当初、県内の国道に 2 の他、一般の車両の42台の車両も消毒しまし か所設置し、畜産関係車両を主体に車両の消毒 た。 を開始し、その後、山陽自動車道のインター ウ 防疫作業従事者 チェンジやサービスエリアにも消毒ポイントを 搬出制限区域が解除されるまで、県職員416 増設し、消毒マットによる消毒を行いました。 名(初動対応含む)、県警察署員152名(衝動対 イ 車両消毒実績 応含む)、ネクスコ西日本166名、委託業者(警 消毒ポイントの作業を本格的に開始した平成 備・民間)513名の延1,247名が車両消毒に従事 27年 1 月16日(金)から搬出制限区域を解除し た 平 成27年 2 月 7 日( 土 )19時 ま で の23日 間 (参考) 1 国道 2 山陽道インターチェンジ・サービスエリア - 349 - しました。 (6) No. 3427 2016. 11. 7 Animal Hygiene Weekly(家畜衛生週報) ( 5 )終わりに 今回の発生は、県境付近で発生したため、複数県 での防疫対応が必要となった事例でした。 隣接県での発生であったため、何時、本県で発生 してもおかしくない状況でしたが、岡山県の迅速な 防疫対応や本県の侵入防止対策により発生を防止す ることができました。 しかしながら、防疫演習等で、車両の消毒の実演 図 1 山口県家畜保健衛生所配置図 及び動力噴霧器の操作法について実施してきました が、実際に発生した場合の防疫作業に従事するにあ たり、多くの課題に直面しました。 管内家畜飼養頭羽数は、肉用牛3,660頭、乳用牛 車両の消毒については、①県境付近の近い場所に 200頭、豚11,200頭、採卵鶏 30千羽、肉用鶏 180千 消毒ポイントを設置した場合、運転手に何回も車両 羽となっており、県内有数の規模を誇る肉用牛肥育 消毒への協力が必要となること、②県によって聞き 農場や大規模養豚農場が存在します。 取り内容が統一されていないこと、③消毒ポイント 組織体制は、保健防疫課と畜産振興課の 2 課から における生活資材(トイレ、仮設テント、大型の暖 なり、職員は、所長、次長、畜産振興課 3 名(うち 房器具等)の確保に時間を要し班員・動員者に大き 総務 1 名) 、 保 健 防 疫 課 7 名 の 合 計12名 で 業 務 を な苦痛を与えたことなどでした。 行っています。 本県では、中国地方の 5 県と家畜防疫対策の広域 連携に関する協定書の締結による効率的な防疫作業 3 業務の概要 の実施や、生活資材の調達も、災害支援に精通した 当所の主な業務を紹介します。 業者と協定書を締結するなど、円滑な防疫作業に向 保健防疫課では、①家畜伝染病の発生予防・まん けた改善に取り組んでいます。 延防止、飼養衛生管理基準遵守の徹底、②家畜衛生 対策の推進、③生産性向上対策として、繁殖検診や ☆家畜衛生レポート(山口県より) 子牛の育成指導等の業務を実施しています。 山口県東部家畜保健衛生所 畜産振興課では、新規就農者等の新たな担い手の 育成支援に努めると共に、耕畜連携による飼料用 1 はじめに 米、稲わらとたい肥の交換のほか、山口型放牧を取 山口県には、図 1 のとおり家畜保健衛生所が 4 カ り入れた肉用牛経営を導入するなど、地域ぐるみで 所あります。今回は、柳井市にあります東部家畜保 の畜産経営の実現に向け取り組んでいます。 健衛生所の概況や最近のトピックを御紹介させてい 4 最近のトピック等 ただきます。 ( 1 )東部地区家畜防疫研修会の開催 2 当所の概要 本県では、平成26年12月30日に高病原性鳥インフ 当所は、山口県東部の 8 市町を管轄区域とし、周 ルエンザが発生しましたが、関係機関が一丸となっ 南及び岩国地域の工業地帯を含む面積は 2,117m2 て防疫措置を行い翌年の 1 月23日に清浄化に至った で、県全体の35%を占めています。 ところです。この経験をもとに、万が一の発生に備 - 350 - 家 畜 衛 生 週 報 平成28年11月 7 日 No. 3427 (7) え、管内の畜産関係者及び県農林事務所等を対象と し、それに対する改善指導を継続して行っていま して、管内の農家情報や防疫措置概要の説明及び防 す。 疫服着脱等の実習を交えた防疫研修会を毎年11月に その指導の成果として、生産頭数は増加しまし 開催しています。 た。 今後も、新たに管内勤務となった関係者等を中心 に研修を行い、万が一の際には、スムーズな防疫対 ( 4 )離島での巡回指導 当所管内では、 2 つの離島(柳井市平郡島、上関 応が行えるよう備えていきます。 町祝島)で畜産経営(肉用牛、養豚)が行われてい ます。いずれも定期的に巡回を行い、繁殖検診や各 ( 2 )広島・島根県との県境防疫連絡会議の開催 当所は山口県の東端に位置するため、隣接する広 種検査を実施しています。 島県及び島根県との防疫対応を円滑に行う必要があ これらの離島においては、畜産は地域産業として ります。 重要な役割を果たしており、また、平郡島では若い そのため、毎年、広島県西部家畜保健衛生所、島 後継者(肉用牛経営)の帰島も予定されており、地 根県益田家畜保健衛生所、川本家畜保健衛生所及び 域を支える担い手として期待されています。 当所の 4 家保で県境防疫連絡会議を開催し、家畜防 こうした巡回等により、畜産業を通した離島振興 疫に関する情報共有を行っています。 にも貢献しています。 今年も、既に 8 月に当所において本会議を開催 し、各家畜保健衛生所の活動状況、県境に位置する ( 5 )無畜地域への山口型放牧の誘導 当県では水田や耕作放棄地で行う「山口型放牧」 農家の情報交換等を行いました。 が広く知られています。しかし、近年、耕作放棄地 が増加する傾向に歯止めが利かなくなっている状況 です。 そのような中、耕作放棄地の解消のため、放牧牛 を貸し出す「レンタカウ」方式を用いた放牧が実施 されるようになりました。 当所管内では、畜産農家が所有する牛を地域の耕 図 2 3 県県境防疫連絡会議 ( 3 )大規模養豚農場における肉用牛飼養管理指導 当所の北東部にある大規模養豚経営では、別部門 として肉用牛(繁殖・肥育)部門が設置されていま す。 この肉用牛部門については、毎月 1 回繁殖検診を 行っており、それに併せて飼養管理上の課題を抽出 - 351 - 図 3 周南市の山口型放牧 (8) No. 3427 2016. 11. 7 Animal Hygiene Weekly(家畜衛生週報) 種農家等へ貸し出して放牧する仕組みが続いていま 難しく、意欲のある若手畜産農家等が共進会に参加 す。また、山口県農林総合技術センター畜産技術部 出来ないという状況があります。 が所有する「レンタカウ」を借りて放牧するシステ こうしたことから、当所管内の畜産農家等が一致 ムも広く利用されています。今年は、新たに周南市 団結して、和牛の改良や畜産振興に取り組もうとす の無畜集落でこの「レンタカウ」を利用した放牧を る動きがあり、当所としてもこうした新たな仕組み 行いました。 作りについて、側面的な支援を実施しているところ です。 ( 6 )和牛改良への新たな仕組み作り 管内の岩国市では、公益社団法人全国和牛登録協 5 最後に 会認定の和牛改良組合やJAが中心となって行う和 当所管内は、南側の風光明媚な瀬戸内海の風景か 牛共進会やサイレージ共励会などの活動が活発です ら、岩国市錦川沿いの清流の風景まで変化に富んで が、高齢化やこれに伴う廃業等が増加しており、今 おり、きれいな風景に癒され、リフレッシュできる 後の組織的活動の継続が懸念されています。 こと請け合いです。 一方、岩国市以外の地域では畜産農家数が希薄な 当所管内へ皆様のお越しをお待ちしております。 ことなどから、十分な組織的活動を実施することが 「おいでませ、山口へ」 11月 1 日に「薬剤耐性(AMR)対 既に、多くの団体から、取組に積極的に協力する声 策推進国民啓発会議(議長:毛利衞日 が寄せられており(賛同団体として登録) 、今後、 本科学未来館館長) 」が開催されました。同会議 “抗菌剤の慎重使用等の対策を進め、消費者の信頼 は、「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン に応えましょう”をスローガンとしたリーフレット (本年 4 月関係閣僚会議決定)」に基づき、薬剤耐性 も活用し、官民一体で取組を推進していくこととし に関する全国的な普及啓発を推進するために設置さ ています。皆様のご理解、ご協力をよろしくお願い れ、関係行政機関、関係団体、有識者で構成されて いたします。 通 信 います、当省からは小川消費・安全局参事官、山本 動物医薬品検査所長が参加しました。主な活動は、 ①政府広報、各種メディアによる国民全般への普及 啓発、②医療機関、薬局、家畜診療施設等の専門職 等への普及啓発、③「②」の専門職から国民への普 及啓発、④「薬剤耐性対策推進月間(毎年11月)」 における前記取組の重点実施です。畜水産・獣医療 関係では特に②、③での貢献が求められています。 - 352 - 毎週月曜日発行 家 畜 衛 生 週 報 編集・発行:農林水産省消費・安全局 畜水産安全管理課、動物衛生課 ☎ 03(3502)8111 内線 4581 〒 100 − 8950 東京都千代田区霞が関 1 − 2 − 1