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家畜衛生週報 - 農林水産省
平成28年10月24日印刷発行(毎週月曜日発行) No. 3425 (Vol. LXVIII No. 42) (1) 家畜衛生週報 ANIMAL HYGIENE WEEKLY No.3425 農林水産省消費・安全局 畜水産安全管理課、動物衛生課 2016. 10. 24 ・プレスリリース「米国ニューヨーク州、ペンシルバニア州及びニュージャージー州の 一部からの家きん肉等の輸入停止措置の解除について」………………………………………………… ・第40回大動物臨床研究会シンポジウム開催要項………………………………………………………… ・平成28年度九州地区鶏病技術研修会開催案内…………………………………………………………… ・平成28年度鶏病研究会東海・北陸地区鶏病技術研修会開催案内……………………………………… ・ 「家畜衛生フォーラム2016」の開催について… …………………………………………………………… ・家畜衛生レポート(島根県より) … ………………………………………………………………………… … ………………………………………………………………………… ・家畜衛生レポート(京都府より) ☆米国ニューヨーク州、ペンシルバニア州及び 329 330 330 331 331 331 334 2 .対応 ニュージャージー州の一部からの家きん肉等 今般、米国家畜衛生当局から我が国に提供された の輸入停止措置の解除について 同国ニューヨーク州、ペンシルバニア州及びニュー (平成28年10月14日付プレスリリース) ジャージー州における低病原性鳥インフルエンザの 防疫措置等の情報により、これらの州における同病 農林水産省は、今般、アメリカ合衆国(以下「米 の清浄性を確認しました。このため、本日付で当該 国」という。 )ニューヨーク州、ペンシルバニア州 輸入停止措置(※)を解除しました。 及びニュージャージー州における低病原性鳥インフ ※発生国又は地域から生きた家きん、家きん肉等の ルエンザの清浄性を確認したことから、本日、これ 輸入を停止するのは、生きた家きんがウイルスに らの州からの生きた家きん、家きん肉等の輸入停止 感染することを防止するためであり、食品衛生の 措置を解除しました。 ためではありません。 1 .経緯 (参考 1 ) 平成28年 7 月、米国ニューヨーク(New York) 平 成28年 7 月 1 日 付 け プ レ ス リ リ ー ス「 米 国 州、ペンシルバニア(Pennsylvania)州及びニュー ニューヨーク州及びペンシルバニア州の一部からの ジャージー(New Jersey)州の生鳥市場において 家きん肉等の輸入停止措置について」 低病原性鳥インフルエンザ(H 5 亜型)の発生が確 http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/ 認されたことから、これらの州からの生きた家き douei/160701.html ん、これらの州における低病原性鳥インフルエンザ の発生場所を中心とした半径10km以内の地域から の家きん肉等の輸入を停止していました。 (参考 2 ) 平 成28年 7 月 6 日 付 け プ レ ス リ リ ー ス「 米 国 ニュージャージー州の一部からの家きん肉等の輸入 停止措置について」 - 329 - (2) Animal Hygiene Weekly(家畜衛生週報) No. 3425 2016. 10. 24 http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/ 7.シンポジウム参加費: douei/160706.html 正会員 1,000円、非会員 8,000円、学生 500円 (年会費 4,000円)事前登録は必要ありません。 ☆第40回大動物臨床研究会シンポジウム開催要項 8.意見交換会: 1.テーマ: 「牛の一生における管理(パートⅦ) ~乳房炎を考える~」 19:00~21:00 ホテルエミシア 札幌市厚別区厚別中央 2 条 5 丁目 5 -25(Tel: 2.主 催:大動物臨床研究会(会長 髙橋 俊彦) 011-261-5311) 3.日 時:平成28年11月 5 日(土) 9 :30-17:00 4.場 所:酪農学園大学 中央館学生ホール 参加費:5,000円 事前登録は必要ありませんの で、直接会場にお越し下さい。 〒069-8501 江 別 市 文 京 台 緑 町582 9.問い合わせ: (TEL:011-386-1111) 5.日 程: 福田 茂夫(大動物臨床研究会事務局/道総研 畜 9 :30~11:35、 産試験場) 13:15~17:00 Tel:0156-64-0615/E-mail:fukuda-shigeo@hro.or.jp 1 )シンポジウム 2 )ランチョンセミナー 11:50~12:40 3 )定期総会 12:40~13:00 4 )意見交換会 19:00~21:00 ☆平成28年度九州地区鶏病技術研修会開催案内 日時 平成28年11月 2 日(水)午前10時から午後 4 (ホテルエミシア) 時30分まで 6.シンポジウムプログラム: 総合司会:菊佳男(大動物臨床研究 会事務局/動物衛生研究 場所 熊本市国際交流会館 〒860-0806 熊本市中央区花畑町 4 番18号 所) 【話題提供】 9 :30~ 9 :35 開会挨拶 九州各県話題提供及び討議(九州各県原則 1 題) 9 :35~11:35 基調講演 1 「乳房炎と自然免疫機構」 磯部 直樹 先生(広島大学大 【特別講演】 演題 「TPPに直面する養鶏業の今後の動向につい 学院 生物圏科学研究科) て」 11:50~12:40ランチョンセミナー 内容は後日 講師 (一社)日本養鶏協会 専務理事 廣川 治 発表します。 先生 13:15~14:45 基調講演 2 「粘膜免疫機構に立脚した乳房炎 粘膜ワクチン開発」 主 催 鶏病研究会熊本県支部 林 智人先生(農研機構 動物 共 催 熊本県 衛生研究部門 寒地酪農衛生ユ (公社)熊本県畜産協会、(一社)熊本県獣 協 賛 医師会 ニット) 14:45~16:15 教育講演 「大腸菌群による甚急性乳房炎に ☆平成28年度鶏病研究会東海・北陸地区鶏病技 術研修会開催案内 対する乳房内冷却治療法の検討」 佐々木 恒弥先生(いわて総合 動物病院) 16:20~17:00 総合討論 日時 平成 28 年 11 月 11 日(金)10:00 ~ 16:00 場所 もくせい会館(静岡県職員会館 第 1 会議室) 静岡県静岡市葵区鷹賞 3 丁目6番 1 号 - 330 - 家 畜 衛 生 週 報 平成28年10月24日 No. 3425 (3) 【特別講演】 演題 「ワクモ防除の最新情報」 講師 JA 全 農 家 畜 衛 生 研 究 所 村 野 多 可 子 先生 【話題提供】 東海・北陸各県原則 1 題 主催:鶏病研究会静岡県支部 ☆「家畜衛生フォーラム2016」の開催について 主催:日本家畜衛生学会 共催:(一財)生物科学安全研究所 後援:農林水産省 テーマ: 「21世紀の家畜の飼養管理及び食の安全性 確保に求められるもの」 日時及び場所 日時:平成28年12月 2 日(金)13:00~17:15 窪薗 薫 先生(鹿児島県志布志食肉衛生検 場所:Meiji Seikaファルマ(株)本社講堂 査所) 東京都中央区京橋 2 - 4 -16 4 )薬剤耐性菌の低減に向けて -国際的な動向と (東京メトロ銀座線・京橋駅徒歩 1 分 日本における現況と今後について- JR東京駅・八重洲南口徒歩 5 分) 田村 豊 先生(酪農学園大学) 5 )野生動物に由来する食肉の安全性確保について 21世紀に入り、畜産及び食の安全性を取りまく情 勢及び環境は大きく変化しています。本フォーラム -ジビエの課題- 高井伸二 先生(北里大学) では、今後の家畜飼養管理及び食の安全性確保に関 わる 5 つの重要なトピックスの現状及び今後の展望 ② と対策について、ご専門の先生方から概説していた だきます。 第85回大会の開催について 「家畜衛生フォーラム2016」を開催する12月 2 日 (金)の午前中に、フォーラムと同じ会場で第85回 大会の開催を予定しています。詳細については改め プログラム てお知らせします。 座長:白 井 淳 資 (東京農工大学) 、 宮 﨑 茂 (安全研) ☆家畜衛生レポート(島根県より) 島根県川本家畜保健衛生所 演題と講演者: 1 )アニマルウェルフェア -概説及び日本・海外 1 島根県の概況 における現況と今後の展望- 佐藤衆介 先生(帝京科学大学) 島根県は中国地方の北部にあり、東は鳥取県に接 2 )農場HACCP -概説及び日本・海外における して京阪神地方に通じ、西は山口県をはさんで九州 地方に、南は中国山地をへだてて広島県に接し、北 現況と今後の展望- 伊地知俊一 先生(中央畜産会) は日本海に臨んでいます。また、島根半島の北方 3 )鹿 児 島 県 の 輸 出 食 肉 取 扱 認 定 施 設 に お け る 40~80キロの海上には隠岐諸島が、北方211キロの HACCPシステムによる衛生管理 海上には竹島があります。東西の距離(国道 9 号 - 331 - (4) No. 3425 2016. 10. 24 Animal Hygiene Weekly(家畜衛生週報) 線・安来市~津和野町間)は約230キロで、複雑に 全体の44.4%)、肉用牛184戸5,848頭(同19.8%)、豚 入り組んだ海岸線の長さは約1027キロ(島根沿岸約 5 戸30,188頭(同78.8%)、採卵鶏 4 戸377,800羽(同 562キロ、隠岐沿岸約465キロ)にもなります。 35.0%)で、各畜種とも大規模な経営体が多いのが 特徴です。当所の職員体制は所長の他、家畜衛生課 と防疫業務課の 2 課 9 名(獣医師 7 名、嘱託事務 2 名)で組織されています。 当所は、昭和44年に旧川本家畜保健衛生所と旧浜 田家畜保健衛生所が統合し、江津家畜保健衛生所と して江津市に設置され、長年の業務を行ってきまし たが、庁舎の老朽化に伴い、川本町にある島根県川 本合同庁舎内に移転整備し、平成28年 7 月から業務 を行っております。 当所の移転先である島根県川本合同庁舎は鉄筋コ ンクリート 5 階建で、その 1 階フロアの半分を家保 の事務所及び検査室として新たに整備するととも に、同庁舎敷地内に新たに解剖舎及び焼却炉を設置 しました。新たな施設・機器の整備により、バイオ 地形的には、宍道湖沿岸の出雲平野に代表される セキュリティーの強化が図られ、より迅速かつ的確 平坦地もありますが、多くは中国山地沿いの中山間 な診断、病性鑑定等の家畜衛生・防疫業務が可能と 地域であり、水田農業を中心とした営農が行われ、 なりました。 農耕用の牛を起源とする和牛事業が盛んで、耕畜連 携での営農が進められてきました。 本県の畜産は、県内農業産出額の 4 割を占める基 幹作目です。肉用牛・乳用牛は、飼養農家の高齢化 や農村の社会環境の変化などにより、飼養農家戸 数、頭数の減少が続き生産基盤の脆弱化が進行して います。その一方で、大規模経営体では、生産拡大 が進められています。鶏は、採卵を中心に生産から 流通、販売まで一貫で行う農場が多く、県内需要の 80%を県内産が占めています。豚は、企業経営がほ とんどで、行政や商工業者と連携した農場ブランド 豚肉の生産・販売の取組が行われています。いずれ の畜種においても、輸入飼料価格の高止まりによる 新設解剖等及び焼却炉 生産コストの上昇が経営を圧迫しています。このよ うな中、県では新たな担い手の確保、外部支援組 織・施設(キャトルステーション、コントラクター 組織等)を介した生産性向上、安全で高品質な畜産 物生産、畜産物のブランド力強化等の取組を推進し ています。 2 当所の概要 当所は島根県中央部の 3 市 3 町(浜田市、大田 市、江津市、川本町、美郷町、邑南町)を管轄し、 管内の家畜の飼養状況は、乳用牛25戸4,643頭(県 - 332 - 川本合同庁舎( 1 Fに新事務所) 家 畜 衛 生 週 報 平成28年10月24日 No. 3425 (5) 大型除染テントの展示 検査室 また、畜産の現場により近くなったことにより効 率的な農場指導が可能となっただけでなく、合同庁 舎内の農業普及部等の他の部局との連携が密にな り、現場対応のワンストップ化が図られるようにな りました。 3 危機管理に関する取り組み 口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザ等の家畜伝染 病発生時には、当所が川本家畜衛生部として位置づ けられている島根県西部農林振興センター、管轄す る保健所、県民センター、県土整備事務所の職員で 掘削と埋却の実働演習 構成する西部家畜防疫現地対策本部を設置し、組織 を挙げて防疫措置を行います。 毎年、重要な家畜伝染病の発生を想定した防疫演 習を行っており、平成26年度には、車両消毒ポイン トにおけるプール式消毒漕の設置、埋却溝の掘削及 び埋却作業に係る実働演習を、平成27年度には口蹄 疫の発生を想定した初動訓練と全体演習(防疫体制 の確認、大型除染テントの展示等)を実施しまし た。また、毎年度初めには、農林振興センターの全 職員を対象に防疫研修を行うほか、対策本部の各 班・係別の研修も行い、具体的な役割の認識を深 め、危機管理意識の醸成を図っています。 4 主な業務 班・係別研修(参加者による計画検討) 家畜伝染病予防事業及び家畜衛生対策事業に基づ く業務、 5 条検査、飼養衛生管理基準の確認・指 最近の特徴的な疾病事例としては、遺伝子検査に 導、病性鑑定、HPAIモニタリング、子牛巡回指 よる導入牛のヨーネ病及び牛ウイルス性下痢粘膜病 導、肥育技術指導、放牧衛生指導等に取り組んでい の摘発事例、酪農家でのRSウイルス感染症、県内 ます。 初の発生事例であるニホンミツバチのアカリンダニ - 333 - (6) No. 3425 2016. 10. 24 Animal Hygiene Weekly(家畜衛生週報) 症などがあります。 町 の 2 市 1 町 ) を 所 管 し て お り、 管 内 面 積 受精卵移植事業では、毎年度管内にある農業系高 1,144.29km (東西 約46km、南北 約51km)は、府 校の施設を利用して研修会を開催し、管内の家畜人 全体のおよそ25%に当たります。 工授精師の技術の向上と連携を図っています。ま 管内には西日本屈指の規模を有する原生的な自然 た、この研修会では、同高校の畜産関係学科の生徒 林(芦生原生林)や日本の原風景ともされる「かや が新技術に接するとともに地元の畜産関係者と触れ ぶきの里」など自然と歴史、文化が融合する魅力あ 合う機会ともなっており、将来の島根の畜産の担い ふれる地域があり、平成28年 3 月に「京都丹波高原 手の育成につながることも期待されます。 国定公園」に指定されました。また、農業が盛ん 2 で、みず菜、壬生菜、伏見とうがらし、紫ずきんな 5 おわりに どの「ブランド京野菜」が生産されています。 近隣のアジア諸国では依然として口蹄疫やHPAI 家畜飼養頭羽数(平成27年 2 月 1 日現在)は下表の の発生が続き、豚コレラの発生事例もあるなど、家 とおりで、肉用牛、豚、乳用牛の府内占有率が50% 畜防疫上予断を許さない状況が続いています。 以上と京都府の畜産主産地となっています。 今後も、移転によるメリットを活かしながら、地 域の畜産業振興に貢献し、農家から信頼される機関 を目指して日々の業務にあたっていきたいと考えて います。 ☆家畜衛生レポート(京都府より) 3 当所の組織体制及び主な業務内容 京都府南丹家畜保健衛生所 業務課( 4 名)と防疫課( 4 名)の 2 課制で、所 長を含め 9 名の技術職員(獣医師)と、非常勤職員 1 .はじめに 2 名の合計11名が勤務しています。 京都府内には山城地域、南丹地域、中丹地域、丹 業務内容は、業務課が主に畜産振興対策や飼養衛 後地域のそれぞれ 1 か所に家畜保健衛生所(府内 4 生管理指導を担当しており、平成27年度は1,420頭 か所)があり、今回、南丹家畜保健衛生所の概要に の繁殖検診や946回の衛生管理指導を行いました。 ついて紹介させていただきます。 防疫課は主に病性鑑定や自衛防疫の推進を担当して います。 2 管内の概要 南丹家畜保健衛生所は、京都府のほぼ中央部に位 置する南丹地域(亀岡市、南丹市及び船井郡京丹波 4 主な業務の紹介 ( 1 )防疫対策 ①初動防疫訓練 京都府では、万一高病原性鳥インフルエンザや口 蹄疫を疑う事例が発生した際に、現地に急行し家畜 防疫員の指示の元で農場封鎖、場内消毒、テント設 営、殺処分資材搬入等のウイルスの拡散防止や動員 者の受入体制の準備等の初動防疫を行うスターター チーム(先遣隊)を各地域に組織しています。当所 管内のスターターチームは広域振興局等の職員(15 名)により構成されており、毎年、作業手順の確認 と連携強化のためスターターチーム訓練を開催して います。 ②農場における実地訓練 高病原性鳥インフルエンザ等の発生に備え、動員 - 334 - 家 畜 衛 生 週 報 平成28年10月24日 No. 3425 (7) 写真 3 高所作業台による捕鳥作業 写真 1 スターターチーム訓練 (農場敷地の消石灰消毒) 写真 4 訓練後の検証 等のこだわった飼い方により健康な家畜を育て、安 写真 2 スターターチーム訓練 (テントの設営) 心で安全な畜産物を生み出す農場を「京のこだわり 畜産物生産農場」として登録しています。 者へ的確に指示ができる現場リーダーの育成と一連 登録要件は⑴家畜伝染病予防法や薬事法等の関係 の防疫作業の検証を目的に、農場における実地訓練 法令を遵守していることと、⑵こだわりの生産方式 を毎年実施しています。 に関して 6 テーマ(①しっかり(記録)②すっきり 管内の大規模採卵鶏農場は多段式鶏舎での飼養が (きれい)③ばっちり(消毒)④ゆったり(育む) 多く、鳥インフルエンザ発生時の鶏の殺処分では、 ⑤きっちり(理解)⑥とびっきり(私の信念))全 床面から約 4 mに達する最上段ケージ内の鶏の捕鳥 てに取り組んでいることとしています。 を行う必要があります。どのような鶏舎構造の養鶏 登録農場は京都府と府畜産振興協会のホームページ 場でも、安全かつ効率的に作業が行えるように、昨 やフェイスブックに掲載し、農場の衛生管理や良質 年の実地訓練では市販の組み立て式高所作業台を活 な畜産物生産に向けての取組を広く紹介・普及する 用した捕鳥訓練を実施し、作業の安全性や効率性等 ことにより、府内産畜産物の消費拡大と産地全体の について検証しました。 生産技術や衛生対策の一層の向上を図っています。 平成27年度までに40農場(当所管内21農場)が登 ( 2 )安心・安全な畜産物提供への取組 録されており、今後も登録農場の拡大を推進してい 京都府では、農場の衛生管理を徹底し、地元産飼 きます。 料の利用や暑熱対策をはじめとした快適な環境整備 - 335 - (8) No. 3425 2016. 10. 24 Animal Hygiene Weekly(家畜衛生週報) 写真 6 登録農場の登録後検査 (登録農場は年 1 回以上基準との 適合状況を検査) 写真 5 PR用パンフレット 5 おわりに 当所では、今後も、マニュアル整備や実地訓練な ど防疫対策の一層の強化は勿論のこと、より安心・ 安全な畜産物の生産と消費拡大に向けて「京のこだ わり畜産物生産農場」の登録推進等を積極的に進め ていきたいと思います。 10月 6 日に第68回獣医師国家試験の で、年末の卒論発表会からの約 2 ヶ月間に日頃の不 日程等が公表となりました。第68回獣 勉強を挽回すべく努力した記憶があります。かろう 医師国家試験は、平成29年 2 月14、15日に札幌、東 じて獣医師免許を取得したものの、もっと学生時代 京及び福岡の 3 会場で試験が実施されます。先日、 にしっかり勉強しておけばよかったと思ったことは ある薬科大学の薬剤師国家試験の合格者群、不合格 数えきれません。これから獣医師を志す若い方々に 者群について、過去にさかのぼった低学年から高学 は、獣医師国家試験はゴールではなく、スタートで 年における評定平均の推移の分析結果が専門誌に掲 あるという意識で計画的に受験準備を進めていただ 載されていました。合格者群の評定平均は、どの学 ければと思います。 通 信 年においても不合格者群のものより高いというある 意味当然の結果ではありましたが、解説として、低 学年から学習習慣を身につけることの大切さと高学 年からでも努力次第では挽回できる可能性があるこ とが強調されていました。二十数年前、自分が獣医 師国家試験の受験生だった時のことを思い出します と、当時は 3 月上旬に試験が実施されていましたの - 336 - 毎週月曜日発行 家 畜 衛 生 週 報 編集・発行:農林水産省消費・安全局 畜水産安全管理課、動物衛生課 ☎ 03(3502)8111 内線 4581 〒 100 − 8950 東京都千代田区霞が関 1 − 2 − 1