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株式会社日本商品清算機構において債務引受けされる 適格 OTC 取引

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株式会社日本商品清算機構において債務引受けされる 適格 OTC 取引
株式会社日本商品清算機構において債務引受けされる
適格 OTC 取引に関する基本契約書
平成[ ]年[ ]月[ ]日
[
](以下「甲」という。)及び[
](以下「乙」という。)は、
甲乙間で行う店頭商品デリバティブ取引等に関して、以下の通り合意した(以下「本基本
契約書」という。)。
第 1 条 (解釈)
本基本契約書は、甲及び乙が両者間で約定する店頭商品デリバティブ取引等で株式会社日
本商品清算機構(以下「清算機構」という。)において債務引受される適格 OTC 取引に適
用される条項を定めるものである。
2
個々の取引(以下「本取引」という。)の条件については、取引の都度コンファ
メーションを締結することにより定める。甲及び乙の間で締結されるコンファメーション
(以下「コンファメーション」と総称する。)は、本基本契約書に添付される形式により
単一の契約を構成するものとする。
3
清算機構が定める「店頭商品デリバティブ取引等清算業務に関する業務方法書」
(以下「業務方法書」という。)に定義される用語は、本基本契約書においても同様の意
味を有するものとする。
4
甲及び乙は、本取引が破産法第 58 条第1項に掲げる「取引所の相場その他の市場
の相場がある商品の取引に係る契約であって、その取引の性質上特定の日時又は一定の期
間内に履行をしなければ契約をした目的を達することができないもの」に該当することを
確認し、本取引の性質及び目的が上記に従って解釈されるべきことを合意した。
5
甲及び乙は、本取引において、業務方法書及び同業務方法書第 2 条第 1 項第 16 号
に規定する「清算受託契約」が、破産法第 58 条第 4 項に規定する「取引所又は市場におけ
る別段の定め」及び第 5 項に規定する「取引を継続して行うためにその当事者間で締結さ
れた基本契約」に該当することを確認し、「業務方法書」及び「清算受託契約」の性質が
上記に従って解釈されるべきことを合意した。
第 2 条 (債務の引受けの申込み)
甲及び乙の双方が OTC 清算参加者の場合においては、甲及び乙は以下の各号にしたがうも
のとする。
(1)甲及び乙は、本取引の約定後、直ちに、業務方法書第 44 条に基づき、清算機構
に対して本取引に関する債務の引受けの申込みを行うものとする。
1
(2)本項(1)の申込みを受けて清算機構が本取引の債務の引受けを行うこととなった場
合、甲及び乙は、業務方法書及び同業務方法書に基づいて清算機構が定める規則
(名称の如何を問わない。また、規則が改正された場合には、当該改正後の規則
を含む。以下「業務方法書等」という。)に従うものとし、本基本契約書及びコ
ンファメーションの規定内容と業務方法書等の規定内容が矛盾・抵触する場合に
は業務方法書等が優先する。
(3)清算機構が、業務方法書第 45 条第 1 項に基づき本取引の債務の引受けを行った
場合、甲及び乙間において、本取引に基づく債務は消滅するものとする。
(4)本項(1)に関わらず、本取引の約定時から[1]営業日経過した時までに清算機構が業
務方法書第 45 条第 1 項に基づき本取引の債務の引受けを行わなかった場合、甲及
び乙は、本取引の扱いに付き誠意をもって協議する。ただし、本取引の約定時か
ら[5]営業日経過した時までに、かかる協議が整わなかった場合、本取引は終了す
るものとする。
2
甲が OTC 清算参加者で乙が OTC 清算参加者でない場合においては、甲及び乙は
以下の各号にしたがうものとする。
(1)甲は、本取引の約定後、直ちに、業務方法書第 44 条に基づき、清算機構に対し
て本取引に関する債務の引受けの申込みを行うものとする。
(2)乙は、本取引の約定後、直ちに、業務方法書第 50 条第 1 項に基づき、乙が清算
取次ぎを委託する OTC 清算参加者に対して、本取引に関する事項を通知し、当該
OTC 清算参加者をして、業務方法書第 50 条第 2 項に基づき、清算機構に対して、
本取引に関する債務の引受けの申込みをさせるものとする。
(3)本項(1)及び(2)の申込みを受けて清算機構が本取引の債務の引受けを行うこととな
った場合、甲及び乙は、業務方法書等に従うものとし、本基本契約書及びコンフ
ァメーションの規定内容と業務方法書等の規定内容が矛盾・抵触する場合には業
務方法書等が優先する。
(4)清算機構が、業務方法書第 51 条第 1 項に基づき本取引の債務の引受けを行った
場合、甲及び乙間において、本取引に基づく債務は消滅するものとする。
(5)本項(1)及び(2)に関わらず、本取引の約定時から[1]営業日経過した時までに清算
機構が業務方法書第 51 条第 1 項に基づき本取引の債務の引受けを行わなかった場
合、甲及び乙は、本取引の扱いに付き誠意をもって協議する。ただし、本取引の
約定時から[5]営業日経過した時までに、かかる協議が整わなかった場合、本取引
は終了するものとする。
3
甲及び乙が OTC 清算参加者でない場合においては、甲及び乙は以下の各号にした
がうものとする。
2
(1)甲及び乙は、本取引の約定後、直ちに、業務方法書第 50 条第 1 項に基づき、そ
れぞれが清算取次ぎを委託する OTC 清算参加者に対して、本取引に関する事項を
通知し、当該 OTC 清算参加者をして、業務方法書第 50 条第 2 項に基づき、清算
機構に対して、本取引に関する債務の引受けの申込みをさせるものとする。
(2)本項(1)の申込みを受けて清算機構が本取引の債務の引受けを行うこととなった場
合、甲及び乙は、業務方法書等に従うものとし、本基本契約書及びコンファメー
ションの規定内容と業務方法書等の規定内容が矛盾・抵触する場合には業務方法
書等が優先する。
(3)清算機構が、業務方法書第 51 条第 1 項に基づき本取引の債務の引受けを行った
場合、甲及び乙間において、本取引に基づく債務は消滅するものとする。
(4)本項(1)に関わらず、本取引の約定時から[1]営業日経過した時までに清算機構が業
務方法書第 51 条第 1 項に基づき本取引の債務の引受けを行わなかった場合、甲及
び乙は、本取引の扱いに付き誠意をもって協議する。ただし、本取引の約定時か
ら[5]営業日経過した時までに、かかる協議が整わなかった場合、本取引は終了す
るものとする。
第 3 条 (期限前終了時の損害金又は剰余金の算出)
前条第 1 項(4)、同条第 2 項(5)または同条第 3 項(4)に基づく本取引の終了につき、いずれか
の当事者(又は当該当事者が清算取次ぎを委託した OTC 清算参加者)の責に帰すべき事由
が存在する場合(以下、帰責事由の存在する当事者を「不履行当事者」といい、その相手
方当事者を「相手方当事者」という。)本取引にかかる損害金又は剰余金は以下に基づき
算出され、支払われるものとする。
(1)各本取引の終了に伴う、相手方当事者の損害金及び剰余金は、本取引が終了しな
かったならば存続したであろう本取引の残存期間につき、相手方当事者が本取引
と同条件の代替の取引を第三者と締結するか、締結すると仮定した場合に、相手
方当事者がかかる第三者に対し支払うべき金額を「損害金」とし、かかる第三者
から受け取るべき金額を「剰余金」として算出するものとする。この場合、相手
方当事者は不履行当事者に対し、当該算出の合理的な根拠を書面により通知する
ものとする。
(2)本取引に関して損害金が生じる場合、不履行当事者は相手方当事者に対して損害
金の金額を支払うものとする。
(3)本取引に関して剰余金が生じる場合、相手方当事者は不履行当事者に対して剰余
金の金額を支払うものとする。但し、相手方当事者は、本条第 2 項に定める補償
金に相当する額を控除して支払うことができる。
2
不履行当事者は、相手方当事者の権利の保全及び執行のために相手方当事者が負
3
担した費用(弁護士報酬、執行費用及び各本取引のヘッジ取引として相手方当事者が行っ
ていた取引の解約費用を含むが、これに限定されない。)その他相手方当事者に生じた特
別の損害を補償するものとする。不履行当事者は、相手方当事者からの請求があり次第、
直ちに当該補償金を支払うものとする。
第 4 条 (遅延損害金)
本基本契約書に基づく支払いを遅延した場合には、支払うべき金額に対し年 14%の利率を
加算した遅延損害金を相手方に支払うものとする。この場合の計算方法は、年 365 日の日
割計算とする。
第 5 条 (譲渡等の禁止)
本基本契約書に基づく権利及び義務は、第三者に対して譲渡、質入れその他処分をするこ
とはできない。ただし、清算機構が業務方法書第 45 条第1項又は業務方法書第 51 条第 1
項に基づき本取引の債務の引受けを行わなかった場合は、相手方の事前の書面による同意
を得て上記各処分をなし得るものものとする。
第 6 条 (誠実協議)
本基本契約書に定めのない事項、又はその解釈に疑義が生じた場合には、甲乙は互いに誠
意をもって協議のうえ、これを解決する。
第 7 条 (準拠法・管轄)
本基本契約書及び各コンファメーションは日本法に準拠し、日本法に従い解釈されるもの
とする。
2
本基本契約書及び各コンファメーションに基づく紛争、又は本基本契約書及び各
コンファメーションに関する紛争は、東京地方裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所と
する。
以
4
上
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