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絵本の秘密と魅力
東日本大震災について想う時'東 は'「昔畜館ぶっくくらぷ」では'「大 日本の丑孟rはなたれこぞうさま﹄ に、この子をお連れくださいということ も、あなたが花をくださるので、お礼 のお使いで、竜宮からきました。いつ むかしむかし、ある村に、花をつくっ ただひとつお願いがあります。この子の んでもかなえてくれます。そのかわり、 私たちの身近で語ってくれるものがあ たらすことも'この世の真実として' 恵みを導くことも'また'災いをも そう言えば'人間の行いが'良い ら、男がいつもの橋によりかかってい ず、これでは米も買えないと嘆きなが ある日のこと。その日は'花が売れ えよ」と言って、花を川へ流していた。 のところへ行って、かわいがってもら ものは試しと、言ってみた。「米びついっ て'えびなますをこしらえてお供えして' 神棚の下にこぞうを座らせた。そうし うなことだ」と思ったが、とりあえず' えびなますを食べさせるとは、めんど 男は、「こんな汚いこぞうに、毎日、 文/Jl崎大治 稔/太田大八 ■ ● ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 凶日目口悶絵本の秘密と魅力‖ ◆絵重訳んでもらうという幸福に出会う子どもたちが、相変わらず極めて少 数なのは、私は、ひとつには'絵本が世の中でおおいに誤解されているからと 考えています。絵本とは、ただ、かわいらしいもの、大人のつまらない思いこ みの産物--というように。無理もありません。はとんど、そのような絵本だ けが世に出回っているのですから.その程度のもの考ふつうの感覚を持つ大 ひ ろ め 人であれば、子どもに読んであげる気にはなれないでしょう。そこで私は皆 (童話館グループ代表 川端 強) さんに、本当は、絵本とはこういうものですよとJお墓目しようと日やっのです。 .1rH︼ 京電力福島第1原子力発電所の大事 きいさくらんぼコース」(およそ六-七 です。見たとおり、この子は鼻をたら nuJl 連載2 1これが絵本ですJ 8本の昔話﹃はなたれこぞうさま﹄ (童話館出版)・L6り 故と'それにともなう'多くの課題 才二二月A)で、配表され葺 りゆユノく▲ノ から椎れることはできません。地震と 力発電所の事故は人災と言わざるを て町まで売りに行って暮らしている男 好きなえびなますを'毎日、あなたが していますが、あなたの望みごとはな 得ません。人災であれば'人間のど がいた。男は、花が売れ残ると、町は 食べさせてやってください」 津波は自然災害です。けれど'麻子 んな行いが'このような災いを引き起 ずれの橋の上から、「そ-ら、乙姫さま ります.丑嘉です。原発と昔話-ず ると、川のなかから、きれいな女の人 ぱいのお米がはしゅうございますが⊥ 1.こい< こしたのでしょうか。 いぶんと'両桓端にかけ離れた世界 が現れた。女の人は「私は、乙姫さま そな ですね。 l∋琴嘩担版1.470円(税込) 32員 お金、お酒と、だしてもらった。とうと 男は、えびなますをお供えしては'着物、 山のように盛りあがった。それからは、 むと、たちまち'米びついっぱいの米が プーン。はなたれこそうさまが鼻をか みんな飛んでいって、男は、もとの汚い のところのものは、お屋敷もなにもかも、 こえた。すると、どうしたことか。男 へでていき、スーツ。鼻をすする書が聞 くれ」こそうさまは うなずくと'外 くじや。たのむから どっかへ いって 小さな美徳'そう'売れ残りの花に 向けて寛容で温かいのですね。人間の す。そして'「奄宮」の人は'人問へ 持つことができるのだろうと思いま えるものの存在を想うつつましさを' 人は'この程皮の美徳と'自分を超 額に汗して働く暮らしのなかでは' hリe■つぐ-つ う、広いお屋敷をだしてもらい、今では、 小さな家に、ひとり座っていた。 声をかけて川へ投げ入れる程度の美 徳と'つつましささえも〝ごほうび〟 生業を額に汗して飽き、どうにかそ ではありません。こつこつと、自分の ね。男には'特別の才覚があるわけ シンプルでわかりやすいお話です 小さな善意へも'私たち轟いて-れ 感としあわせの実感は'他の人々への あわせの実感があります。その充実 得るものにこそ、人生の充実感とt 美徳とこほうひ このあたり一番のお大臣となって、毎日、 遊んで暮らしていた。そのうち'男は、 えびなますを、毎日こぞうさまに食べ こそうさまに、こう言った。「こぞうさ の日を暮らしています。でも'売れ残っ るでしょう.そこには'私たちの小さ に値するというのですからo ん'おまえさんにも だいぶ せわに た花を川へ投げ な美徳があります。その美徳へのごほ させることさえ、いやになった。それで、 なったが、もう これで、ようは の 入れて'「乙姫さ うびが'「菖巳の人によって、きっと' あえずは神棚の うさまを'とり でしょう。こぞ る心があったの まの存在を信じ こかに'乙姫さ に'男には'ど ています。それ 源になるものをもたらすお方が'「竜 と、命と生活という'人間にとって根 命と生活をもたらします。そうする す。川の水は良民に'海の水は漁師に' にあります。いずれも'水のなかで 本の昔話「浦島太郎」の竜宮は、海 この北畠の竜宮は'川にあります。日 いったい、どんなお方なのでしょう。 では'「奄宮」の人、乙姫さまとは' L 自ら額に汗して'こつこつと働いて うなった.このうえ、きたないおまえ まに'かわいがっ ある日、ある時'私たちに示されます。 な り わ い ひ た い さんにおられると、わしゃあ めいわ てもらえよ」と この昔話は'そのように語っています。 わとひめ 言葉を添える程 下に座らせたの 宮の乙姫さま」ではないでしょうか。 度の美徳は持っ ですから。 い'あってはいけないことだからです。 る、なんてことは、どだい'あり得な 人生は'光だけではなく'ほどほどの のご利益が人生の光を表すとすれば、 〝汚い〟影の部分とも合わさってd窟 されるということでしょう。ですから' さいげん 際限のない欲望の果てに 男は自分の人生を成就させるために hじAhつトじ○ 待ち受けるもの - は、ご利益と一緒に'汚いこぞうさま 最初はささやかに'米びついっぱいの うさま」は'「こくんと うなずく」 男にそう言われた「はなたれこぞ も受け入れねはならなかったのです。 米。男は'さぞかし若き'感謝した だけで外にでて行った。その鞍末は-。 でも'その望みはかなえられました。 ことでしょう.次には'着物'お金' なくなります。それにつれて'せめて うか。こうして'男の欲望は際限が しずつ肥大していくのではないでしょ と'人はつつましさを欠き、欲望は少 汗しないで - 望みがかなうとなる けれど'このような形で1自ら 子どもたちへも'それは伝わるに違い があることを'私たちは知りました。 た欲望の果てには'待ち受けるもの があります。つつしみと節度を忘れ の姿を語ります。ここにも'その姿 んでいる丑嘉は'いつも'私たち日身 そのなかに'なにものかを包みこ お酒-。 私たちは「竜宮の乙姫さま」に命と ものク自ら汗する仕事〟の'毎日の ありません。 ゆだ 生活を委ねているのです。「竜宮の乙 えびなますさえが'いやになってきま つかさど した。それで'とうとう「もう'お まえさんには用はない.でて行ってく ことだ」と思いながらも'ものは試Lt 「毎日、えびなますとは'めんどうな も'信じてみたい気持ちもありました。 「このうえ'きたないおまえさんに つい本音がでてしまいますね。男は' よくありますが、そのクひとこと〟に' 世に'クひとこと多い〟というのは す。なぜなら'社会は'国は、まる じことが言えるのではないかと思いま 合体である'社A司国についても'同 けでしょうか。私は'個々の人間の集 の姿は'個々の人間についてのことだ れ」と一首っのです。 と額いごとをするのです。 おられると、わしゃあ めいわくじや」 で'実際に生きている個々の人間と同 ところで'この丑畠で語られる人間 私たちの社会も、昔話の男のように 姫さま」が、私たちの存在を司って いると言えるでしょう。 そうやって与えられた〝ごほうび〟 の「はなたれこぞうさま」ですが'男は' り や く ところで、このクいささかの疑い〟 とまで一育つのです。それにしても'こ じようにふるまうではありませんか。 そのご利益をいささか疑いつつ'で は人として健全な疑いです。この世 のこぞうさまは、なぜ'こんなにも 喜び'悲しみ、飢え'嘩欲望、薦 ほ人わ に'望むだけでなんでもかなえられる' 汚いのでしょうOそれは'こぞうさま C・王い 自分で汗しないでなんでも手にはい 肥大と、その結果もまた'同じよう 徳と'ごほうびと'欲望と'欲望の そうだとすれば、この昔話の、美 てもらおうとすることは'大人 ままに'望みをなんでもかなえ りに受け取って、自分の欲望の られます」という時'額面どお がくめん しょう。「望みはなんでもかなえ に'私たちの社A弓私たちの国にも の社会では'節度と分別を欠く 成長'事故'けんか'仲直り・・・O たらされる'と考えてよいのではない ものとして疎んじられます。 を経て'電気の発明に至り'人々の 改良につながり'やがて'産業革命 きました。それは'農機具や道具の り良い暮らしを求めて工夫を重ねて つこつと働いてきました。そして'よ うに'大地に'自然に向き合い'こ 古来'人間は、この昔話の男のよ た'独特の行動のスタンスがあるさっ や国は'どうでしょうか。そこにはま 方'個々の人間の集合体である社会 られる破錠というものはあります。l りの感受性をともなっていれば'避け ができるでしょう。その人がそれな 望は'自覚さえあれば制御すること それでも'個々の人間の望みと欲 ふんへつ でしょうか。 暮らしは1変しますo自動車が道を です。集団の心理というものもあるで は萄お金'お酒-というようにC えてもらうかのようです。米の次に 「はなたれこぞうさま」に望みをかな はおそるおそる'やがて少し大胆に、 らの進展は'あたかも'男が'最初 化製品が暮らしを満たします。これ た。テレビをはじめ'さまざまな電 本能のようなものであり'しかも集 性が持つ本能のようなものでしょう。 とを求めていきます。それは'男性 を獲得すること'より大きくなるこ へ進むこと'競争すること'より多- 男性のなかの男性性(父性性)は'前 治しているのは'圧倒的に男性です。 ところで'世界中の社会と国を統 子力発電所が私たちの国に'五十四 要です。そのエネルギー源として'原 大量生産には大量なエネルギーが必 束撃大義乗が前碇です。そして' きたのは'大量生産ですCそれには大 これまで、経済成長を押し進めて t}い1▲ 走り'人の声が電話線に乗り、金属 しょ、つ。 男も'私たちの社会も'おそら-' 団性を帯びるとあっては'それを制 基建設されました。 (この項おわり) はたん の飛行横が空を飛ぶようになりまし ここらあたりまでの望みと欲望であ 御することも'やめることも'むず されること'つまり'経済成長こそが れば'「竜宮の乙姫さま」にとって、 かしい.そのような虎境のなかで'女 二〇〓年十一LEEeO歪 (「童話飴ぶっくくらぷ通信」 _iLrE> RR碍すべきものであるというように。 許容の範囲だったのではないでしょう 性たちも'同じ価値観に染められて いきます。その価値観が社会に反映 か。乙姫さまは'きっと'人問を'も う少し賢いものと見ておられたので CU O u JU.し ∴一C) O O ∩) ハ㌧ rU Ll rJ C) (U O ◆私はこの連載にあたって、テレビな LL ど電子メディアが子どもに及ぼす負の影 rJ ◆読者の皆さん、幼い子を育てて 響として'十項目をあげました。今回は、 JU へ∪ ■ ′ 子ども時代の幸福感は、その人を の一年一年は'それほど変化のある 期のように区分されます。でも'そ J 前回は「特別記事」として「モバ 生涯をとおして支えつづける。-千 ものではありませんCでは、子ども \ _■一 L いる親の皆さん。子どもとP子メ 「E)子どもから'子ども時代をうはう」 イルゲームによる、日義の少女た ども時代は'子どもとしての時間だ 時代はどうでしょうか。この場では' 四才の子どもには四才の世界が rみどりの目」 肖閉山閃テレビなど電子メディアと子ども∵屯 レビゲーム'パソコン、インターネッ ディア(テレビ、ビデオ、DVD、テ について、述べていきます。 (童話館グループ代表 川端強) ちの、魂とからだの悲しみ」につい けでなく'生涯にわたってその人の 子ども時代と'ひとくくりにしてい 類の営々とした軽験をもとに編み あり'その世界を生ききることで' (大きいぐるみコース) ト、携帯電話)との関係について、 どうぞ、関心をお持ちください。 iITJq0-、℃一ー うことが生じるもののようです。 て述べました。どうぞ'心に留めて 土台となり'その人の喜びと悲しみ ますが'子ども時代の一年一年は' 連載即E)亨どもから'子ども時代をうばう○ 子ども時代との対比でおとな時 いてください。連載を進めます。「子 を支えつづけるものなのですね。 代を見ると'青年期'壮隼期'老年 どもから、子ども時代をうばうO」 どんなにか濃密で'変化に満ちてい 「ここでいう子とも時代とは、子と だされた摂理のようなものに導か 次の五才をよりよく生きることが たことでしょう。 もらしい子どもを生きることのでき れて'階段を一段一段'ゆっくり できます。十才の子どもには十才の の最後に、私はこう述べました。 子どもの'人としての成長は、人 る時間です。そこでは、・あふれる 昇っていくように定められている 世界があり'その世界を生ききるこ えいえい ような言葉で満たされ、愛情と慈し のだと思います。しかも'この階段 とで、来るべき人生の春(思春期)を' せつり みに彩られ、遊びと自然からの賜物 は'飛び級で昇ったり'性急に昇っ 生き延びることができるでしょう。 いつく である、楽しみと喜びに恵まれた時 たりすると'どこかで'たとえば思 いろと 間です。そこにこそ子どもの幸福が 春期や青年期の時代の階段を昇っ 私どもの「童話館ぶっくくらぶ」 きた 存在し、その幸福感は、生涯をとお ていて'ふと足元をすべらせるとい せいき○つ して、その人を支えつづけます。」 :・'.・rl'Il' 子どもたちに届けられる絵本が'四 のかといいますと'たとえば四才の なぜ'それほど、そこにこだわる 選びだすことです。 の成長に調和した'質の高い作品を れた最大の使命は、子どものおよそ テムです。この時'私どもに課せら 本を、毎月定期的にお届けするシス 応じて'選びぬいた絵本︰Jどもの は'子ども時代の'およその年令に だからこそ'子どもはおとなの慰め 子どもにとっての生きることです。 か-というようなものです。それが' うか-今日の夕ご飯はなんだろう 心は'せいぜい'今日は何して遊ぼ の姿がどうあろうとも'子どもの関 世界の姿がどうあろうとも'世の中 の所々の子どもの周りの'おとなの うものではなかったでしょうか。そ なの世界の婆」「世の中の姿」とい れていたのでしょう。それは「おと 開けるものです。 子どもたちへ'未知の世界への扉を 知るようになります。文字こそは' 世界の資や世の中の姿を'よりよく 本を読むことをとおして'おとなの によって'つまり'教科書や雑誌や そうやって'子どもたちは'文字 もたちは文字を習いはじめます。 時代の最もふさわしい時期に'子ど おとなの世界の秘密の部分'世の中 よって醸しだされる知的好奇心は' かも りません。文字の能力を得ることに を読んで知るような世界だけではあ ところで'未知の世界は'教科書 才の世界を真に表現することで、四 であり希望でありつづけます。 ・ J , ∼ さ 才の彼らと親しく語り合い'そうす ることで'彼らが四才の世界を充分 に生きてほしい。そのことが'次の 段階の成長を保証するからです。 の秘密の部分へと'およんでいきま す。秘密こそは'知的好奇心を刺激 5''・・ 知らなくてよいものを する恰好の対象なのですから。 かっこう 知らずにいられた幸せ でも'知る方法が文字であれば' 分かつものは、なんでしょうかC私 てくると'たとえば「このごろ'お でも'子どもも'少し大き-なっ うことです。それはきっと'正常で 応の秘密にふれることができるとい る年令で'その成長に応じてそれ相 文字を読めて文章を読んで理解でき は'それは「知らなくてよいものを 父さんとお母さん'仲良くないなあ。 想定内の秘密への到達でしょう。 では'子ど轟代とおとな時代を 知らなくてすむ時代」と'「否応な どうしたのかなあ」と'気配を感じ 思い出してみると'子ども時代に 耳にはさんだりしながら'おとなの ます。あるいは'おとなの話を小 ることで'知ることに近づいていき るとしたら'どうでしょうか。 洗いざらい明かしてしまうものがあ どもにも'なんの予備知識もなく、 ところが、その秘密を'どんな子 く知っていかざるを得ない時代」の は'なんと'ものを'ものごとを知 世界の姿や世の中の資を、少しずつ 違いではないかと思います。 らなかったことでしょう。でも'今' 知るようになっていきます。 そして、本来、人が知るための最 も有効な方法は'文字です。子ども (この項つづく) 〝知らないことで守られていた″こ とに気づきます。 子ども時代'私たちは何から守ら ふれあってあそぷ 赤ちゃんや幼いひととの、一日の時間を、どうやって過ごせばいい のかわからない・・・。そんなお母さんやお父さんに、簡単で薬しい'ふ 「いちり」「にり」「さんり」までは'思わせぶりに間をとりながら. 「しりしりしり∼」では、少し早くくすぐります。何度もやって いるうちに、赤ちゃんは次の動きを想像し、「くるかな?」 「もう すぐかな?」と、待つことを楽しむようになります。 れあいあそびを、ひとつご紹介しましょう。(rふれあってあそぷ」より。) iiiiiiiH いうり に17 rふれあってあそぷ」は, 「童話館ぶっくくらぷ・親のための本」として配本さ れています。 (「親のための本」についての辞しい説明は、 27頁をご監ください。) この本には、ベビーマッサージの方法と、 0-3才くらいまでの子どもと一緒に 楽しめる遊びが15種、解介されています. 「童話館ぶっくくらぷ」での配本コースは、以下のとおりです。 ● 「たんばぽコース」 (およそ0-1才) ● 「小さいいちごコース」 (bよそ1-2才) ● r大きいいちごコース」 (およそ2-3才) rふれあってあそぷl i話世出版iE*缶/jE ・書 00000000000000 0000 00 0000000 000000000 i雄出版 「奴価格1圃円(粗 舎E3糊lJ厄格1D50円(粗 父㈹帥招:.れ招⋮絹折信 た ん。世の中にふつうに出回っている絵本は' 子どもであれ'大人であれ'鑑賞に堪えそ むしろ'父親(父性性)の役割でしょう。 蒋し示すのは'母親もそうですが'本来は' とは言え'その時がきて'やおら'絵本 げてください。絵本を読んであげる意味は' 父親の皆さん'子どもに絵本を読んであ うからです。ですから'赤ちゃんや幼いこ 子どもも'互いに照れ-ささを感じてしま くいきません。そのころになると'父親も を読んであげようとしでも'なかなかうま この小冊子のnJこに'こんなに かけが ろから'絵本とのしぜんなつながりをつ うもないものがほとんどですから。 えのない 親と子の宝があります。」 に書 もちろん'私どもは、父親の皆さんが言 とでもいう絵本読みで、子どもをひきこん あるかもしれません。でもすぐに'父親節 ち与由やぶし 絵本を読んであげるのは'最初は抵抗が 葉にして読むに億する絵本'鑑賞に値する あぐら lT4 味で親になるのだと思います。 (川ヰ) とができます。その時'父親は、本当の意 もは'その折々に大切なことを語りADつこ して共有された言葉によってへ父親と子ど ころ'青年期のころ、絵本の物語りをとお て'必要な時がくれは'たとえば思春期の は'生涯'消えることはありません。そし このようにして築かれていく信頼と幹 とを知るでしょう。 う。子どもは'父親を愛する方法を得たこ 愛する方法を見つけたことを知るでしょ いきます。そうやって'父親は'子どもを その光も彰も含めて ー 真実を語られて む言葉をとおして'人問と人生への - 味わいながら'同時に'父親の、絵本を読 こころよ 子持招約絹納経損醐摘 子どもを愛する方法・父親を愛する方法 でいきます。 ふちLるペ られます。そして'子どもに人生の道標を に、そっと秘められた、人生への道標が語 ひ 償する絵本には'おもしろい物語りのなか 生みだしました.幼いひとのための鑑賞に とに続く世代への贈りものとして物語りを 同じような不安のなかから'人間は'あ 示すことができるでしょうか。 ・基社会を歩くための'どのような道標を その時、親は'子どもに'この荒野のよ 会を生きはじめようとします。 の接点に立ち'やがて'自分の力でこの社 め、自分をとおして人間を見つめ、社会と いからでしょうか。子どもは'自分を見つ 層深めます。けれど'およそ四-五才くら のです。この時期の絵本は'その情愛を一 赤折損⋮f:. ill:, I.ii:::川津 父崇(父性性)としての役剤 絵本をお届けします。 トをあてます。 くっていくことをおすすめします。 絵本を読んであげて、親になる。 きました。ここでは、父親と絵本にスポッ 父親は、子どもに、 下の子は、 rコE)ちゃんはどこ?i (「たん ばぽコース」およそ0-1才)が大ヒット。 1 ◆娘をひざに乗せrくだものj (「たんばぽ コース」およそ0-1才)を読んでいた時の こと。めくっていた娘の手が、大好物「み かん」の頁で、はたと止まりました。次に これまた大好物「いちご」の頁へ-。いち ごをじ一つと見つめ、手を伸ばして摘んで、 ぱくっと食べるしぐさをしたのです! 日に何十回もつき合わされます。絵本のな かのコロちゃんに、手をたたいてキヤー キヤー笑いころげるのを見て、本当にしあ わせな時間を過ごしています。 東京都・ r小さいりんごコース」 (およそ9-10才) 「小さいいちごコース」 (およそ1 -2才) その時、私はこの1年の娘との絵本生 l y . ′ ・ , I魂 , 東京都Ir大きいくるみコース」 (およそ4-5才) . 東京都・ rJJ、さいいちごコース」 (おJ:そ2-3才) 分で工夫して、想像しながら遊ぶ娘の姿を 見ると、絵本のおかげだと痛感します。こ れからも楽しみです。 . いきたいと心から息いました。 A 本とともにありました。これからも、娘と 一緒に、絵本を読みながら、私も成長して _ いくようになったこと-。娘の成長は、絵 幼稚園にはいり、友だちの家に遊びに行 くことも増えました。友だちの家にあるお もちゃの量に苦さ、わが家はなんておも ちゃが少ないんだろうと思いましたが、自 「親と亨の童話盆ぶっくくらぶ」会昌の声㈹ おもちゃをほうりだして本棚の前に飛んで ・ いのしし'だね」と言ったりします。 やがて、 「今別まご本、何読む?」と言うと、 ると、 「rてぶくろlにでてくる"さばもち _ いていなくて、悲しい気持ちになったこと。 , る前に何度も読み、テレビに動物がでてく きいいちごコース」およそ2-3才)です。寝 I ◆娘の最近のお気に入りはFてぶくろJI (「大 あまり反応がなく、徐々に反応し始めたこ と。動けるようになってからは、絵本を破っ たり、好んだり、読み開かせてもろくに問 . 活を思い出していましたo 生後2か月か ら始めた「童話飽ぶっくくらぶ」。最初は 肖臼田閃私㌢憲に、慧がこ駁ど獣かな恵みをもたらすなんて・・・ 最初はあまり反応がなかったのに、今では おもちゃをほうりだして、本棚へ。 ◆毎日、きょうだいで仲良く絵本の時間 を楽しんでいます。上の子は、下の子に絵 本を読んであげて、楽しそうです。 慣れない生活や、友だちができないなか、 ◆ Fはたらきもののじょせつしゃけいてい-J 絵本に支えられました。 (「大きいくるみコース」およそ4-5才)は、乗 ◆きのう、娘に最後の配本が届きました。 「今 月は重いね」と言いながら開けて、卒業記念品 がはいっているのがわかると、さびしそうにひ と言、 「もう、こないんだね、ぞうきんの本」と。 そしてすぐに、本をプレゼントしてくれていた 祖父母に「ありがとう、ぞうきんの本、卒業し たよ」と電話をしていました。 り物好きな息子のっぽにはまったようです。 「ちゃっちゃっちゃっ」と、けいてい-が進む ところで、毎度毅を見合わせて大笑い.これが 届いてから、寝る前の絵本はこれ!最近、キャ ラクターものの絵本ばかり選んでいたので、私 としても樟しいかぎりです。 神奈川県・ 「大きいくるみコース」 (およそ4-5才) 入会のきっかけは、海外での生活が決まった かた:こと ことでした。ようやく片言で話しはじめた娘に、 きれいで正しい日本語を覚えさせたいと考えた からです。でも、月に1度日本から届く小包を、 なにより楽しみにしていたのは、私でした。慣 れない生活や、なかなか友だちができないなか で、絵本を読んであげながら涙ぐんでしまうこ ともしばしば-。本当に絵本に支えられました。 配本していただいた絵本や本と、それらにふ れ合った時間は、これからもずっと娘と私の宝 物になるのだなと実感しています。 埼玉県・ r大きいジュニアコース」 (およそ14-15才) 絵本のおかげで、もてあましていた時間を 楽しく過ごしています。 ◆ F子どもとうたううたのえはんはないちもんめ】 (「大きいいちご∼小さいくるみコース」およそ2-4才) のなかの、 「えんやらもものき」というわらべ うたが、子どものお気に入りです。この頁をひ ろげ、タオルとぬいぐるみを自分で持ってきて、 同じようにやりたいとアピール。 -掛こうたい ながらぬいぐるみをタオルに乗せて、ゆらして 遊んでいますo l日じゅう家にいる日は、ふた りきりで時間をもてあましていました。でも、 この絵本のおかげで、おもちゃなど何もなくて も、楽しく過ごせるようになりました。 愛媛県・ r大きいいちごコース」 (およそ2-3才) rはやい-おそいたかい-ひくLtl (大きいくるみコース) ◆初掛こ絵本をと思っておりました ところ、病院で、小冊子「絵本のある 絵本を読んでのコミュニケーションが なされているようです。 さんと孫と、ふたりでいいぐあいに、 きずな と孫の心の辞 と子'祖父母 とおして'親 もに'鎗本を NJにするとと は'お凍さんを絵本好-、本好 ●お爺さんへ絵本を贈ること さんへの贈りものです。 およそ三割は'祖父母からお孫 話館ぶっ--らぶ」のご利用の しょう。実際に'私どもの「昔 は'絵本の贈りものはいかがで うか。おもちゃや洋服は-。で よいのかお悩みではないでしょ 孫さんへの粂楢をどう東風-て ●多-の租父母の皆さんは'お 子育て」をいただき、お嫁さんと相談 して決めました。今、孫は3か月。過 に2回ほど子守りに行きますが、お嫁 を深める手助 東京都・ 「t.:んばばコース」 (おJ:そ0-1才) ◆娘が生まれたので、友人が「童話銀 ぶっくくらぷ」の絵本を贈ってくれて います。毎月とても楽しみです。絵本 の届く封筒には、 「このはんは、あなた をたいせつにおもっているひとかちのプ す。「音譜館ぶっ--らぶ」は' ●思わぬうれしいこともありま ているのです。 切なことが簡潔にきちんと誇られ しい物語りにのせて'それらの大 そして'すぐれた絵本_こ1.莱 う'手助けをすることです. が人間的に心豊かに生きていけるよ てい-ことOそうすることで'彼ら それらを'あとに統-せ代へ長え 人間の心の尊と轟'知恵'経敦・-0 た人が知る'人生のふしぎさと喜び' -生きて'その兄と影に出合ってき ると私は思います。人生をより長 ●さらに、叔父母ゆえの役割があ けをすることです. 茸いたことは、大人の目線ではなか なか選べない絵本が届くということ。 子どものことを少しずつ知るチャンス となりました。孫の名前で絵本が届く ことにも、お嫁さんは大喜びでした。 絵本は、祖父母と孫の心のかけ橋 大人の目線では選べない絵本が届く。 シールが粘ってありますが、私は、そ れをそっとはがして、絵本に粘り直し ています。 6か月の娘が、字が読める ようになって、シールに気づいてくれ る日をひそかな楽しみにしています。 鹿児島県・ rたんばぽコース」 (およそ0-1才) E召圏 I 牽洋銀グループ代及 川端 銭 のです。 うかと'私は手前味噌ながら思う できる贈りものが他にあるのだろ こうして'これだけのク仕事″が に残り挽けます。 つまでも'家庭に'お凍さんの心 叔父母からの慶楢の証として'い りEI'J にすることはあ-ません。それ_ を残した絵本・本を'決して粗末 子どもは'自弁の心ーこ深い印象 への感謝は深まりますo -ものであればあるほど'祖父母 が思い出され'その絵本が心に響 は'絵本が届-たびに亜父母の顔 ですから'遠方に住むお凍さんに 皐月絵本を届けるシステムです。 レゼントです。」という言葉のはいった