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第274号第298回(7月) - 美楽舎 | BIGAKUSYA
第 298 回(7 月)例会 武井 義親 たけいよしちか 氏 講演 「”中国骨董漂流二十年”その美に魅せられて」 2014年7月6日 ( 日 ) 参加者:入江、泉、片岡、北林、鈴木、楢崎、柾木、 7 名 場所:K’sギャラリー < 柾木英二(報告) > 7月6日(日)、美楽舎例会が京橋の画廊で15時から行われま した。今月の例会は、会員片岡靖雄氏の知り合いで中国骨董一筋に2 0年間、その収集と研究を続けていらっしゃる武井義親氏を招いてお 話を伺いました。 美術品コレクターとしては、武井義親氏の20年という期間はさほ ど長くはありません。私の周囲には、30年 ~ 40年のコレクター歴 を持っている人も稀ではありません。私自身も、最近はちょっとご無 沙汰していますが、美術愛好家として既に35年ほどの美術品収集歴 があります。コレクター歴の長短は別として、武井義親氏の骨董にか ける情熱がひしひしと伝わる興味深い例会でした。 今回のT氏の講演では、講演内容のレジュメとコレクションの他、 資料として書籍や写真を使って説明いただきました。そうした骨董 品・図録・写真などを中心に、今回の講演会の概要を今回のブログで お伝えします。 ところで、骨董品とは何か? それは、希少価値のある古美術や古道具のことです。どの程度の古さが必要 なのかは曖昧ですが、およそ製造から百年を経た物品を骨董と呼ぶのが一般的です。ですから、まず骨董品は、 古いことが重要で、その結果としてその品物に希少価値が伴うことが大切です。ちょっと気取った言い方で、 アンティークと呼ばれる品物も、骨董品の範疇に入るでしょう。 私のコレクションには、江戸時代の書物・明治時代の書画などもありますが、骨董品と呼ばれるものはほと んどありません。なぜなら、骨董を収集する指針を示してくれる師匠がいなかったこと、おまけに骨董品を見 1