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第2章地域情報化の背景

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第2章地域情報化の背景
第2章
地域情報化の背景
情報化の進展
(1)インターネットの普及
インターネット人口は、近年鈍化傾向にあるものの増加を続けており、平成16年末において
約7,948万人と推計され、
人口普及率は62.3%に達しています。
(万人)
10,000
60.6%
インターネット利用人口
37.1%
4,000
0
50
44.0%
6,000
2,000
60
54.5%
8,000
人口普及率
62.3%
40
21.4%
9.2%
13.4%
1,155
1,694
平成9
10
4,708
5,593
6,942
7,730
7,948
30
20
10
2,706
11
(%)
70
12
13
14
15
0
16(年末)
※上記のインターネット利用人口は、
パソコン、
携帯電話・PHS・携帯情報端末、
ゲーム機・TV機器等のうち、
1つ以上の機器から利用している6歳以上の者が対象
(資料:
『平成17年版通信白書』)
図2-1 インターネット利用人口及び人口普及率
5
年代別の利用率では、平成13年と平成16年を比較すると、すべての年代において利用率
が上昇し、特に50歳以上の増加率の伸びが比較的高く、世代による格差は縮小してきていま
す。
(%)
100
90.7
80
60
92.3
72.8
62.8
68.5
(倍)
3.0
90.5
68.4
84.8
65.8
59.0
49.2
0
1.28倍
1.25倍
6∼12歳
13∼19歳
1.35倍
1.32倍
20∼29歳
30∼39歳
1.79倍
1.44倍
26.0
10.7
40∼49歳
50∼59歳
2.5
2.0
36.8
40
20
2.43倍
60歳以上
2.5
平成13年末
平成16年末
増加率
1.0
(資料:総務省「通信利用動向調査」)
図2-2 年代別にみたインターネット利用率
6
第2章 地域情報化の背景
(2)ブロードバンドの普及
ブロードバンドの拡大傾向は続いており、平成16年末におけるブロードバンド契約数は1,
86
6万契約となっています。ブロードバンド契約数の内訳をみると、
DSLの占める割合が71.
4%と
最も大きくなっていますがDSLやケーブルインターネット以上に高速通信が可能なFTTHが増
加しており、
今後さらに増加していくと予想されます。
(万契約)
2,000
1,800
1,866
3
1,600
1,400
943
3
31
1,200
1,000
800
600
400
200
0
22
0
0
22
0.02
86
0.09
0.02
78
7
387
0.8
2.6
146
238
207
平成11
12
13
14
DSL
243
1,495
3
114
258
1,120
287
1,333
702
15
ケーブルインターネット
FTTH
16(年度末)
無線(FWA)
※平成16年は12月末の数値
ブロードバンド:FTTH、DSL、
ケーブルインターネット、無線(FWA)の合計平成
16年度分より電気通信事業報告規則の規定により受けた契約数を、
それ以前
は任意の事業者から報告を受けた契約数を集計
※ここで言うFTTHは光ファイバを指します。
(資料:
『平成17年版通信白書』)
図2-3 ブロードバンド契約数の推移
7
(3)モバイル通信(携帯電話)の普及
平成16年度末における携帯電話契約数は8,
700万契約であり、
市場は成熟期に入ってい
ます。携帯インターネット
(携帯電話を使ったインターネット接続サービス)契約数は7,
515万契
約であり、
携帯電話契約数に占める割合は86.
4%に達しています。
(万契約)
1,0000
8,000
6,000
4,000
5,114
4,153
2,000
0
6,114
3,457
5
平成11年3月
750
12年3月
13年3月
6,935
5,193
14年3月
(うち)携帯インターネット契約数
▲H11.2iモード開始
▲H11.11EZweb開始
▲H11.12J-スカイ開始
▲H12.7位置情報サービス開始
▲H12.11カメラ付き携帯電話の提供開始
▲H13.1Java対応サービス開始
▲H13.10W-CDMA開始
▲H13.11動画サービス開始
7,594
8,192
8,700
6,246
6,973
7,515
15年3月
16年3月
17年3月
契約数
▲H14.4CDMA2000開始
▲H15.12パケット通信定額制料金開始
▲H16.7非接触ICカード搭載携帯電話の提供開始
※携帯インターネット契約数は、
携帯電話事業者によるiモード、
EZweb、
ボーダフォンライブ!のサービスの契約数合計
(資料:
(社)電気通信事業者協会資料による)
図2-4 携帯電話契約数の推移
8
第2章 地域情報化の背景
(4)テレビ放送のデジタル化
平成15年12月に三大広域圏(関東・中京・近畿)
において開始された地上デジタルテレビ放
送は、順次放送エリアを拡大しており、平成18年12月から岡山県においても放送が始まり、一
方、
現在の地上アナログテレビ放送は、
平成23年7月には終了となります。
5
4800万世帯
4
普
及
世
帯
数 3
︵
千
万
世
帯 2
︶
2400万世帯
1000万世帯
1
暦年
0
2003
04
05
アテネ五輪
06
07
ワールドカップ
ドイツ大会
08
北京五輪
09
10
ワールド
カップ
11
アナログ
放送停止
(資料:地上デジタル推進全国会議「デジタル放送推進のための行動計画(第6次)」)
図2-5 地上デジタルテレビ放送の普及世帯数に関する普及目標
9
国・県の取組
(1)国の取組
政府は、
平成13年にIT戦略本部を設置し、
世界最先端のIT国家となることを目標として「eJapan戦略」を策定し、
情報・通信インフラ整備、
ITの利活用を重点に政策を展開してきました。
この結果、
「2005年度までに3,000万世帯が高速インターネットアクセス網に、1,000万世帯が
超高速インターネットアクセス網に常時接続可能な環境を整備する。」
というIT基本戦略の重
点政策は達成される見込みとなっています。
これを受けて、
総務省では、
平成16年12月、
「u-Japan政策」を策定・公表し、
2010年にわが
国が最先端のICT国家として世界を先導するフロントランナーとなることを大目標として掲げ、
「いつでも、
どこでも、何でも、誰でも」ネットワークにつながることのできる次世代の「ユビキタス
ネット社会」に向けた取組みが始まっています。
このu-Japan政策の基本思想は、
以下の3つの基本軸からなっており、
第一はシームレスな
ユビキタスネットワークをめざした「ユビキタスネットワークの整備」、
第二はICTを利活用するこ
とにより社会の課題を解決することを目的とした「ICT利活用の高度化」、
第三はICTが生活
の隅々にまで普及浸透することにより発生が予想される様々な問題を未然に解決するための
「ICT利用環境の整備」です。これら3つの基本軸に沿って政策を展開することにより、
ICT
が草の根のように生活の隅々にまで融け込み、
創意ある利活用を通じて新しい価値が次々に
湧き上がる「価値創発」型の社会の実現をめざしています。
10
第2章 地域情報化の背景
「u-Japan政策」
の3つの基本軸
◆草の根のように生活の
隅々までICTが融けこむ
◆創意ある利活用でまったく
新しい価値が生み出される
利活用促進
課題解決
先導的利活用
課
題
解
決
U-Japan
「価値創発」
ICT利活用の促進
環
用
利
備
整
境
情報化促進
電子商取引
電子政府
インフラ整備の促進
ナローバンド
ユビキタスネット
ブロードバンド
ユビキタスネット
インフラ整備
(資料:
『平成17年版通信白書』)
図2-6 u-Japan政策思想
さらに、
平成18年1月には、
「IT新改革戦略」を策定し、
ITの力を最大限に使い、
「活力ある
少子高齢化社会」
「資源・エネルギー問題への貢献」
「安全・安心な社会の実現」
「行政、
企
業、
個人の新しい姿」
「情報格差(デジタル・ディバイド)のない社会」
「世界に発信する誇れる
日本の実現」をめざしています。
11
(2)岡山県の取組
1)岡山情報ハイウェイ
岡山県では、全国に先駆けて自設光ファイバによる全県的な「岡山情報ハイウェイ」の
整備を進めてきました。
岡山情報ハイウェイは、
県内全域を8の字型に結んだ高速大容量の光ファイバ網(Ether
網は1∼10Gbps、
ATM網は622Mbps総延長約450km)です。平成10年度から整備が
開始され、平成12年度中に基幹回線はすべて完成し、平成15年度に高速大容量化・
IPv6化が実現しています。
新庄村
西粟倉村
奈義町
鏡野町
真庭市
津山市
勝央町
真庭
阿新
津山
美作市
美咲町
勝英
久米南町
新見市
建部町
高梁市
高梁
佐伯町
建部
吉備中央町
和気町
赤磐市
東備
リサーチパーク
瀬戸町
総社
岡山市
総社市
井原市
県庁
矢掛町
笠岡市
里庄町
瀬戸内市
早島町
浅口市 倉敷市
井笠
備前市
ネットワーク管理センター
倉敷
玉野市
岡山情報ハイウェイ基幹回線
市町村接続回線(地域情報網)
接続拠点
市町村役場
(資料:岡山県)
図2-7 岡山情報ハイウェイ接続状況図
12
第2章 地域情報化の背景
2)
おかやまIT戦略プログラムee
平成16年2月の「岡山県高度情報化推進本部」会議において、
「おかやまIT戦略プログラ
ムee(evolution edition:進化・発展版)」が決定されています。
この基本目標は「IT戦略で拓く新世紀おかやまの夢づくり」であり、
世界最先端の技術(IPv6)
と我が国最先端の地域ネットワーク
(岡山情報ハイウェイ)の恩恵が県民生活全般に実感でき
るユビキタス社会の実現とされています。
計画の策定・推進にあたっては、
次に掲げる事項を戦略の視点とし、
平成18年度を目標とし
て官民協働の取組みで、
夢づくりプランの実現をめざすこととしています。
・すべての県民があらゆる生活シーンでITの恩恵を実感できる社会の実現
・IT活用による新たな価値とサービスの創造による地域経済の活性化
・IT活用による行政の効率化、
広域化の推進
・ユニバーサルデザインを指向したIT関連施策の推進
・社会全体へのIT化の波及等に的確に対応した安全・安心なネットワーク社会の実現
・情報通信分野における優位性を活かした「情報先進県おかやま」の更なる進化・発展
13
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