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事例3:農業教育支援事業
(石狩支庁) 【事例3:農業教育支援事業】 農業インストラクターへの道∼石狩管内広域農村ゼミナール Part2 ○取組に至る背景・経過 石狩管内では、ふれあいファームとして96戸の農家が登録されており、直売や農業体 験の受入等が盛んに行われている。今後も消費者に農業を知って理解して貰うための機 会を増やし、受入側の資質向上を図りたいという農業者の要望があった。 ○取組内容 「農業をPRするための農業インストラクター養成」を目的に、17∼18年の2カ年で、 管内広域農村ゼミナールを企画し実施した。2年目の今年度は、カリキュラムに一部受 講生の要望も組み入れて実施した。 ○実施スケジュール 9月 今年度のカリキュラムの確認 11月9日 食農教育を実践している江別市文京台小学校での現地研修 *小麦の栽培と製粉・製麺までを一環して行う。実習は「手打ちラーメン」 1月19日 講演・農業体験・食農教育の実践者 年間2,542人(57回)を受入! *江別市 北海道農業士 山本宏氏 2月20日 アグリビジネス繁盛店の法則、アグリビジネスの損益分岐点は? *中小企業診断士・社会保険労務士 千葉俊幸氏 同日 広域農村ゼナール修了証書授与 ○実施結果 実践者を講師に講座を開催したが、受講生も各 自が取り組んでいる農業体験を発表し合い、具体 的な研修へと展開できた。 17年に道が実施したアグリビジネス繁盛店の法 則作成委員会の委員を講師に、アグリビジネスとその 展開について取組のヒントが得られた。 普及対象の重点地区の農家が夫婦で参加するなど、 参加者の意識も高く今後の取組の成果が期待できる。 巧みな話術 が魅力的な 山本氏 ○その後の活動と現在の状況 受講生や講師になった農家と協力し合い、食農教育 ・消費者交流をする際に利用するマニュアルや、消費 者が分かりやすい農業用語集を作成し現場で活かす。 新たな視点でアグリビジネス関係のコースを設定。 興味深かった食農教育の現場 ○支庁・普及センターの関わり方 講師からだけではなく、農業者同士が互いの情報 交換を行って、能動的に質の高い研修になるよう支 援した。 ひとりひとりに修了証書 の授与 - 101 - (空知農業改良普及センター本所) 【事例4:農業教育支援事業】 農業高校と連携事業 ○取組に至る背景・経過 農高卒業後、即就農生徒割合は減少し、進学や他産業就職が多くなっている。また非 農家子弟の入学者が増加してきた。 普及センターは、農業高校との連携活動に努め教諭と将来就農予定者の情報把握を行った。 就農予定の農業科学科及び畜産科学科3年生を対象に農業への意識関心向上と就農意欲促 進をめざした地域農業視察研修会等を開催した。 ○取組内容 ・地域農業視察研修会の企画・支援 ・就農準備研修の企画・指導 ・校内意見発表、校内プロジェクト発表大会への審査支援 ○実施スケジュール 5月 5月 7月 12月 1月 高校・普及センター担当者会議(年間連携活動について) 校内意見発表会支援(審査協力) 地域農業視察研修会(普及センター企画)、農業高校連携研究協議会助言 就農研修会(普及センター企画)、校内プロジェクト実績発表大会(審査協力) 農業経営者激励会(就農予定生徒) ○実施結果 教諭と普及員との情報交換により就農予定生徒への指導強化に役立った。研修会の企 画で生徒の就農意欲向上と普及センターの担い手情報収集に役だった。 特に就農研修会では、生徒自身が地域4Hクラブの概要を知ることで農業の仲間づくりの 参考となった。 ○準備するまでに苦労したこと 研修要望から即生徒が実践に結びつく農業経営内容とはならないが将来的に視察先と の交流や学習機会が可能な場所に配慮している。 ○その後の活動と現在の状況 教諭の意見を参考にした生徒の感想文などで生徒自身の農業への取り組み姿勢の変化 が表れている。 農業高校との連携活動による成果と思われる。 ○普及センター(又は支庁)の関わり方 できるだけ教諭生徒とも就農に役立つ最新情報の収集に心がけた。 - 102 -