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国際協力活動
国際協力活動実績 2014/15 年度(2014 年 9 月~2015 年 8 月) 国際大学大学院 2015 年 8 月 国際大学(IUJ)大学院は、開学当初から開発途上国などから多くの留学生を受け入れ、アジア諸国 を始め世界各国のリーダーとなる人材の育成を目的とした教育研究を行っています。 中でも、開発援助機関・国際機関・海外政府等が行う人材育成・留学生支援事業を通じて数多く の留学生を修士課程に受け入れています。これらの事業・プロジェクトにおいては、各国で実施 する入学者選抜現地面接、大学間共通の試験問題の作成、入学前や修了後の現地での指導・セミ ナーなどにも参画し、また、修士課程留学生に加えて短期研修生を受け入れるなど、人材育成・ 高等教育における国際協力に様々な貢献を行っています。 ■アジアのための日本-IMF 奨学金プログラム(Japan-IMF Scholarship Program for Asia) 「アジアのための日本-IMF 奨学金プログラム」は、アジア諸国の政府・中央銀行等において金 融・財政政策の策定に携わる行政官育成のため、マクロ経済や国際金融関連分野における大学院 レベルでの研究を支援する奨学金プログラムです。同プログラムは国内に4つのパートナー校を 持ち、IUJ は 2001 年より、パートナー大学のひとつに指定されており、2011 年からは IMF 奨学 生を対象とした特別プログラム「Macroeconomic Policy Program」を開講しています。また IUJ は、本学を含むパートナー大学への入学を予定している IMF 留学生の大学院入学準備講座として 夏期(7月~9月)に「オリエンテーション・プログラム」を提供しています。 ・修士課程受入留学生 2014 年 15 名(うち前年度入学者 7 名) ・オリエンテーション・プログラム 受け入れ留学生 2014 年 36 名 ■アジア開発銀行・日本奨学金プログラム(Asian Development Bank - Japan Scholarship Program (ADB-JSP)) アジア開発銀行・日本奨学金プログラム(ADB-JSP)は、発展途上国の人材育成を推進・強化する ことを目的に、ADB 開発途上加盟諸国(DMCs)の才能ある個人に対し、経済、経営管理、科学技 術、その他の開発関連分野における大学院レベルの教育を、アジア太平洋地域の指定された教育 機関で受ける機会を提供しています。IUJ は、加盟 10 カ国 27 機関とともに、20 余年にわたり 奨学生を受け入れ、その母国の発展に資する人材を養成しています。 ・修士課程受入留学生 2014 年 23 名(うち前年度入学者 10 名) ■ 日本/ 世界銀行共同大学院奨学金制度 (Joint Japan / World Bank Graduate Scholarship Program (JJ / WBGSP)) 「日本/ 世界銀行共同大学院奨学金制度(JJ/WBGSP)」は、開発分野の教育研究を行う大学院で学 び、自国の経済発展への貢献を志す世銀加盟国の留学生を対象とし、IUJ では毎年数名の奨学生 を受け入れています。 ・修士課程受入留学生 2014 年 1 名(うち前年度入学者 1 名) 1 ■ 人材育成支援無償事業 (Japanese Grant Aid for Human Resource Development Scholarship (JDS) Program) 人材育成支援無償事業は、日本国政府の「留学生受入 10 万人計画」に資するために、平成 11 年 度に新設された無償資金協力による留学生受入事業であり、IUJ では事業開始以来、対象国、アジ ア 10 数カ国より奨学生を受け入れ、経済学、政策分析、平和学、グッド・ガバナンス、公共経営、 国際関係、国際開発、農業政策、環境政策、経営学、情報通信他、幅広い専門分野の教育を行って います。本奨学金プログラムの修了生のほとんどが、自国の政府や公共部門における社会経済開 発分野で活躍しています。 ・修士課程受入留学生 2014 年 85 名(うち前年度入学者 40 名) ■JICA 技術研修員 長期コース 国づくりの担い手となる開発途上国の人材を「研修員」として受け入れ、技術や知識の習得、制 度構築等をバックアップする JICA の「研修員受入事業」において、1 年以上滞在する研修員を長 期研修員と呼び、高等教育支援や科学技術協力の一環として、大学の修士課程や博士課程に在籍 しています。 ・修士課程受入留学生 2014 年 26 名(うち前年度入学者 26 名) ■ アフガニスタン「未来への架け橋・中核人材育成プロジェクト(PEACE) 」 (Project for the Promotion and Enhancement of the Afghan Capacity for Effective Development: PEACE) 」 IUJ は 2011 年に、JICA(国際協力機構)の新規事業“アフガニスタン「未来への架け橋・中核人 材育成プロジェクト(Project for the Promotion and Enhancement of the Afghan Capacity for Effective Development: PEACE) 」 ”によるアフガニスタン国研修員の受入れ大学院として採択さ れました。2011 年 9 月より向こう 5 年間、同国内の様々な省庁より研修員を受け入れます。こ れら研修員は本学修士課程において、同国のインフラ開発及び農業農村開発に資する人材となる ための研究を行います。 ・修士課程受入留学生 2014 年 12 名(うち前年度入学者 5 名) ■高等人材開発事業 (Professional Human Resource Development Project: PHRDP)) IUJ は、インドネシア政府の「高等人材開発事業(Professional Human Resource Development Project: PHRDP) 」と連携し、次のプログラムの留学生・研修生を受け入れています。 ●レギュラー・プログラム(修士課程) 1990 年代初めの PHRDP 第Ⅰ期事業開始時よりインドネシア政府派遣留学生を受け入れています。 ・修士課程受入留学生 2014 年 6 名(うち前年度入学者 4 名) ●リンケージ・プログラム(修士課程) IUJ はインドネシアの 4 大学(インドネシア大学、ガジャマダ大学、パジャジャラン大学、シャ クアラ大学)とリンケージ修士課程プログラムの協定を結んでおり、これらの 大学で 1 年間学 んだインドネシア政府派遣生を 2 年次生として受け入れ、修士論文指導も含めた教育を提供して います。単位互換認定等により、課程を修了したリンケージ・プログラムの学生には、IUJ とイ ンドネシアの大学双方から修士号が授与されます。リンケージプログラムは、2006 年の PHRDP 第 三期事業より開始され、日本の大学とインドネシアの大学が協力することにより、インドネシア の高等教育機関のキャパシティ・ビルディング推進することを狙いとしています。 2 ・修士課程受入留学生 2014 年 17 名 ■ABE イニシアティブ(African Business Education Initiative for Youth:アフリカの若者の ための産業人材育成イニシアティブ) IUJ は、JICA の ABE イニシアティブの「ABE イニシアティブ推奨コース」の受入校として、アフリ カからの学生を修士課程で受け入れています。 ABE イニシアティブでは、2017 年度までの 4 年間で約 900 名の若者が日本の大学に入学し、英語 による修士課程で学ぶ予定です。同時に、企業見学・インターンシップを実施し、 「日本企業がア フリカで経済活動を進める際の水先案内人となる人材の育成を行う」ことを目的としていますの で、アフリカでの事業展開や人脈作り等の機会を提供しています。 2014 年秋学期から、国際関係学研究科で 7 名(モザンビーク、ケニア、エチオピア、コートジボ アール) 、国際経営学研究科で 9 名(南アフリカ、モザンビーク、ケニア、エチオピア、コートジ ボアール)計 16 名を受け入れています。 対象者 民間人材(将来および現在民間セクターにおいて経済活動を担う若手人材) 政府人材(政府の公的部門において産業政策の策定や実施に従事する行政官等の若手人材) 教育人材(アフリカの高等教育・訓練機関において将来の産業人材の育成を担う教官等の 若手人材) 3