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第105号(2015年5月11日)(PDF/471KB)

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第105号(2015年5月11日)(PDF/471KB)
「すっかりアフリック」
JICAセネガル事務所メールマガジン 第 105 号
2015 年 5 月 11 日配信
◆巻頭言 文化都市ダカール(ゴレ島)!?
目次
◆巻頭言
文化都市ダカール(ゴレ
島)!?
・セネガル事務所所次長
岩本園子
◆活動紹介
「ABE イニシアティブ」~
選考着々、今年も優秀な人
材を募集します!
・企画調査員 船川 夏子
◆われらが協力隊!
「かまど作り」~今ある
「木」を減らさないために
・25 年度 1 次隊
村落開発普及員 石川 洸
◆人紹介
・専門家 長田 顕泰
◆ひといき
着任の挨拶
・在外経理期限付職員
若林 修輔
◆事務所より
・研修・調査団
・行事
・人の動き 等
セネガル事務所次長
岩本 園子
日本は GW まっただ中の頃、いつもはあまり関係ないセネガルも今年は
5 月 1 日が金曜日だったので、多くの人がプチ GW の三連休を楽しまれ
たのではと思います。
かくいう私は、ダカールのゴレ島で行われた festival gorée cinéma に行
ってきました。上映されたのは第 24 回 FESPACO(ブルキナファソの国際
映画祭)で評価された「Fièvres」という作品でした。内容は芸術的で(?)よ
くわからないところも尐なからずありましたが、波の音を聞きながら海岸で
映画を観るというのはなかなか得難い体験でした。
ネット上で初め情報を得た時は 5 月 2 日 18 時~5 月 3 日 0 時とあり、
作品名も掲載されていませんでした。尐なくとも当日には「上映作品
Fièvres 20 時」とネット上で掲載されていたようですが、当日 20 時から開
始したプロジェクタースクリーン上では「Fièvres 21 時から」との表示。
ああ、やっぱりセネガル。。。といったん席を離れ、ゴレ島から見えるダカ
ールの夜景を満喫して戻ったころ、満載の客を乗せたフェリーが到着し、
海岸に設置された観覧席に着席。ほぼ 21 時に上映が開始しました。
この映画祭というか映画上映会は毎月第 1 土曜日に予定されているそ
うです。行かれる方、サイトの「invitation」を印刷するとゴレ島往復のフェリ
ー代が 500CFA になるそうですのでお忘れなく。
さて、ゴレ島では文化イベントがほかにも予定されているようです。
既に海外在住のセネガル人写真家の写真展が、砲台のある高台で開
催されていましたし、5 月下旪から 1 か月間、毎年恒例の Dak’Art が、今
年はゴレ島で開催されます。各個人宅や廃墟などに絵画や美術品が飾ら
れ、普段は入れないようなところも開放されますので訪問の価値がありま
す。
奴隷貿易時代の建物が博物館として残されており、歴史的には重たい
島ですが、こじんまりした、観光地としてはとても気分のいい島なので、ぜ
ひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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ところで、ゴレ島を訪れたことのある皆様はご存知だと思いますが、入島料は
謎です。上陸した欧米系、東洋系はすべからく窓口に連れて行きますが、アフ
リカ人はセネガル人だろうが他国の人であろうが、誰一人窓口に連れて行かれ
ません。
奴隷貿易で不遇であったアフリカの人と区別をしているのか分かりませんが、
いつか基準を確認したいと考えています。どなたかご存知の方がいらっしゃっ
たらぜひ教えてください。
◆活動紹介
「ABE イニシアティブ」~選考着々、今年も優秀な人材を募集します!
企画調査員 船川 夏子
アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(African Business Education Initiative for the Youth)、
通称「ABE イニシアティブ」は、アフリカ諸国で産業開発を担う優秀な若手人材を留学生として日本へ受入れ、
大学院での教育(修士課程)と、企業でのインターンシップの機会を提供するプログラムです。将来アフリカと日
本の架け橋となる人材を育成することを目的としています。
セネガルでは昨年秋からプログラムが本格始動し、第一期生となる初めての候補者募集が行われました。80
名以上集まった忚募者の中から、厳しい書類選考・筆記試験・面接を経て選抜された 10 数名が、今まさに日
本の各大学による最終面接に臨んでいるところです。合格者は今年 9 月に日本へ渡航予定です。
一方、JICA セネガル事務所では今年 7 月から始まる第二期生の募集に先立って、忚募者獲得に力を入れ
ています。「優秀な若手人材」と一口に言っても、実際にはなかなか難しいもの。現場で活躍中の人材は職場
が手放したがらない、既に修士号・博士号を持っている高学歴者である、日本ではなく欧州やほかの国へ留学
してしまうといったケースが多々あります。そのような中で、如何に日本の魅力・ABE イニシアティブの魅力を伝
えて興味をもってもらうかが課題です。
各スタッフがチラシを片手に忚募勧奨に奔走し、各方面のプロジェクト関係者の皆さまにはカウンターパート
や関連機関で働く若手職員やインターン生に目を光らせていただいています。また 5 月 21 日(木)には、主に政
府関係者や企業を対象としたプログラムの説明会も予定しています。
身近に将来有望な若者がいらっしゃいましたら、是非 ABE イニシアティブの存在を教えてあげてください。詳
しくはプログラム HP へ:http://education-japan.org/africa/
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◆われらが協力隊! 「かまど作り」~今ある「木」を減らさないために
25 年度1次隊 石川 洸
(職種:村落開発普及員、任地:リンゲール)
外の気温は 50℃、灼熱の砂漠任地リンゲールからこんにちは。私はサブサハ
ラ地帯の砂漠化防止を目指し、緑化活動の推進をテーマに活動をしています。
早速ですが皆さんに質問です。「緑化」って一体何をすればよいのでしょうか?
…きっとまず思い浮かべるのは植林ではないでしょうか。緑化活動ではもちろん植林で「木」を増やすことが主
な手段として挙げられます。しかし、もう 1 つ大切なことがあります。それは、今ある「木」を減らさないことです。
セネガル村落部の多くの家庭では調理をするために、木を切っては薪に使います。一度に 5-6 本の薪に火を
つけ、じっくりとチェブジェンを煮込む。良く見る光景ですね。何も考えなければ気付きませんが、実はちょっとし
た工夫で料理の度に使う薪の量を節約、つまり木の伐採削減をすることが出来るのです。
それが今私が主な活動にしている「かまど作り」です。かまどはどこにでもある粘土、籾殻もしくは枯草、砂、
水、レンガ 2-3 個があればお金をかけずに作ることが出来ます。1 年目は前任が開発した簡易かまどをリンゲ
ール市内及び近隣の村で作りましたが、残念ながら 1 ヵ月も経たないうちに殆どが壊れてしまいました。2 年目
試行錯誤の後、作りやすく壊れにくいかまどの開発に成功。現在リンゲールや村の家庭で愛用されています。
この 2 月にはセネガル各地から 10 人の隊員が任地に集まり、かまど
講習会を開催。私のデモンストレーションの後、2 人 1 組、各 2 個ずつ
かまどを作りながら作製方法をマスターしました。そしてそれぞれの任
地に戻った後、各地でかまどの普及を行なっています。これまでに私は
約 100 個のかまどを作りましたが、残り 2 ヶ月の任期で最低 50 個のか
まどを作りたいと思います!セネガルの環境を守る方法は他にも沢山
ありますが、人々に喜ばれ、木の伐採削減に貢献できる「かまど」。是
非皆さんの周りにも勧めてみてください。
改良かまど作りをする石川隊員
◆人紹介
専門家 長田 顕泰さん
(八千代エンジニヤリング株式会社)
セネガル国ダカール首都圏開発マスタープラン策定プロジェクト 廃棄物管理計画担当
「セネガル国ダカール首都圏開発マスタープラン策定プロジェクト」は、一言でいうとダカール首都圏における
将来の計画を作るプロジェクトです。その顔触れは、都市計画、防災、電力、交通、上水道・・・と多岐にわたり、
開発コンサルタント会社 9 社から総勢 30 名の専門家が参加しています。
その中で私は「廃棄物管理計画」を担当しています。
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いわゆる「ごみ問題」をどう扱っていくのか。将来どのようなごみ処理がダカールでは行われるべきなのか。そ
れを日々考え、カウンターパートである都市計画局、ごみ事業を管轄する環境省、清掃公社と話し合いを重ね
ています。最近では、土曜日に大統領府近くの国立道場で空手をするのが日課になっています(蛇足ですが)。
セネガルでは今年、協力隊事業 35 周年を迎えるとのことですが、実は私の人生の一つの転機も青年海外協
力隊にあります。
大学院を休学し、2 年間、環境教育の隊員として活動。配属場所は、南米アマゾン。熱帯雤林がうっそうと生
い茂る、人口 3 万人の小さな田舎町でした。ごみのポイ捨て。フィリピンのスモーキーマウンテンのようなごみ
捨て場。途上国ならではのごみ問題に直面し、四苦八苦した記憶があります。帰国後、大学院に復学し、無事
卒業。協力隊での経験を生かす仕事を探していたところ、今の仕事にたどり着きました。
そして、今はセネガルと大洋州の島国の廃棄物管理プロジェクトに関わっています。廃棄物管理は単なる「ご
み拾い」ではありません。ごみの収集、運搬、処理、処分が全て揃って初めてうまくいくものなので、全体を包括
的に見てうまく回る仕組みづくりがどこの国でも非常に大切です。ダカールでもその仕組み作りの一助となるこ
とができればと思っています。
新規ごみ処分場の視察(ダカール)
ワークショップの様子(ダカール)
◆ひといき 着任の挨拶
在外経理期限付職員 若林 修輔
Bonjour!
この度 JICA セネガル事務所に着任しました若林と申します。今年の 1 月に在外経理
期限付職員として入構し、本部にて2ヶ月半に及ぶ研修を受けてセネガルにやって参り
ました。初の西アフリカ、しかもパリダカで有名なダカールということで、どんなところか妄
想しながら期待と不安を胸にやって参りました。青い海、照りつける太陽、どこまでも続く
砂漠等ちょっとしたリゾートに行くような気分でした。
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ところがどっこい、着いて早々決算を迎え、本部の平和な研修生活とは打って変わって、激しく忙しい毎日が
続き、さらにお腹を壊し、セネガルの洗礼を受けてしまいました。
そんな決算期も何とか乗り切り、早いもので 1 か月半が経ち、ようやく尐しずつ業務にもセネガルフードにも
慣れてきましたが、現在の最大の悩みは家が見つからないことです。というわけで私生活が落ち着かず、気ば
かり焦る毎日ですが、充実したセネガル生活を送れるよう頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願いしま
す。
◆事務所より
◆安全情報
セネガル、特にダカールでは相変わらず軽犯罪の被害が絶えません。すり、置き引き、ひったくりといった軽
犯罪はかなり頻繁に報告を受けています。
軽犯罪は一人一人が気を付けることでかなり防ぐことが可能です。今一度行動を自己点検していただき、防
御に努めていただきますようお願いします。
最近空き巣の被害報告も尐なからず受けています。中には合いカギを持っていたという事
例も聞いています。引っ越した時は、すべての鍵を新しく変えることを強くお勧めします。
◆健康情報
内陸部では気温の上昇と共に、食中毒関連の疾病が増えています。食品の保存に注意すると
共に、外食にも十分注意を払ってください。サルモネラ菌は 36 度を超えると増殖します。特に卵
は気をつけましょう(直射日光の下で売っているものは避けましょう)。乳製品もきちんと保存され
てあるもの以外は避けるようにしましょう。
停電が多い地域は、冷蔵庫に水を入れたペットボトルをたくさん入れておくと、冷気が長持ちします。また停電
時は出来るだけ冷蔵庫を開けないように。
暑さ対策も工夫しましょう。扇風機の前にぬれたタオルをかける、ぬれた T シャツを着る、首
の周りにぬれたタオルを巻く、など、工夫して暑さをしのいでください。
無理せずに、暑い時間は休むようにしてください。水分補給も忘れずに。
◆研修・調査団
・理数科教育改善プロジェクト(PREMST) 終了時評価(4/12-5/15)
・タンバクンダ州及びケドゥグ州保健システムマネジメント強化プロジェクト(PARSS2)詳細計画策定調査
(5/12-22)
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・コンゴ共和国ポワントノワール市水産物バリューチェーン改善プロジェクト第 3 国研修(5/17-23)
・交通安全対策巡回指導調査団(5/24-5/29)
・財務執行状況調査(5/27-28)
◆行事
・ABE イニシアティブ関係機関向け説明会(5/21)
『すっかりアフリック(Suxali Afrique)』はウォロフ語で『アフリカの発展』を意味します。
セネガル事務所ホームページ内でもご覧いただけます!http://www.jica.go.jp/senegal/office/index.html
◆メール配信希望募集
セネガル発『すっかりアフリック』(月刊)の配信希望を承ります。 ご希望の方はその旨「JICA セネガル事務所広報タスク宛」に下記お
問合せ先メールアドレスまでお知らせください。また、配信中止ご希望の方も同様にお知らせください。
◆記事投稿歓迎
記事の投稿を広く歓迎いたします(ただし掲載可否判断、校正等を編集部にてさせて頂くことがありますのでご了承ください)。皆さま
からの興味深い記事をお待ちいたしております。
発行元:独立行政法人 国際協力機構(JICA) セネガル事務所
お問合せ: [email protected]
JICAセネガル事務所 URL http://www.jica.go.jp/senegal/
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