...

2章 文化芸術の現状と課題

by user

on
Category: Documents
5

views

Report

Comments

Transcript

2章 文化芸術の現状と課題
2章 文化芸術の現状と課題
1 本市の概況
(1)人口と世帯
本市の人口は平成 22 年国勢調査時点では 145,781 人です。前回と比較して 3,647 人
の増加です。平成 12 年から 17 年までの 5 年間に比べて、伸びは鈍化しています。
年齢別人口をみると、20 歳代後半から 30 歳代の人が多くなっています。
人口の推移
0
50,000
100,000
H12
150,000
200,000
(人)
132,054
H17
142,134
H22
145,781
資料:総務省「国勢調査」(平成 22 年)
年齢別人口(性・5歳刻み)
100歳~
90~94歳
80~84歳
70~74歳
60~64歳
50~54歳
女性
40~44歳
男性
30~34歳
20~24歳
10~14歳
0~4歳
10,0008,000 6,000 4,000 2,000
0
2,000 4,000 6,000 8,00010,000
資料:総務省「国勢調査」(平成 22 年)
在住外国人については、平成 22 年の時点で 3,141 人です。前回に比較して 82 人の減
です。
国籍別在住外国人
(人)
総数(人)
3,141
ブラジル
中国
フィリピン
韓国、朝鮮
その他
678
768
720
283
692
資料:総務省「国勢調査」(平成 22 年)
世帯数と世帯人員については、平成 22 年の国勢調査では、一般世帯数は 58,917 世帯
で、前回同様、世帯数の増加率が人口の増加率を上回り、1 世帯あたりの人員数は減少
傾向で推移して、2.47 人となっています。
世帯数と世帯人員の推移
(世帯)
140,000
(人)
2.90
2.80
120,000
2.70
2.70
2.55
100,000
2.47
80,000
2.50
2.30
60,000
44,775
48,941
55,678
58,917
2.10
40,000
1.90
20,000
1.70
0
1.50
平成7年
平成12年
世帯数
平成17年
平成22年
世帯人員
資料:総務省「国勢調査」(平成 22 年)
2 本市の文化芸術の現状
(1)市民意識
「市民生活の現状についてのアンケート」(平成 24 年調査)によると、読書、書道、絵画、
コンサート、音楽鑑賞など「日頃から文化や芸術に親しんでいる」市民の割合は、「そう思
う」が 15.2%、「どちらかといえばそう思う」が 31.5%であり、あわせて 46.7%となっています。
前回(平成22年度)の調査と比較して、「日頃から文化や芸術に親しんでいる」市民
の割合は 1.9%減っています。
日ごろから文化や芸術に親しんでいる人の割合
15.2
31.5
31.7
そう思う
どちらかと言えばそう思う
どちらかといえばそう思わない
そう思わない
20.3
1.3
無回答
資料:刈谷市「市民生活の現状についてのアンケート(平成 24 年度)」
刈谷の歴史への興味
「刈谷の歴史に興味を持っている」市民の割合は、「そう思う」が 9.2%、「どちらかといえば
そう思う」が 28.6%であり、あわせて 37.8%となっています。前回(平成22年度)の調査と
比較して、「刈谷の歴史に興味を持っている」市民の割合は 1.9%増えています。
9.2
28.6
37.3
そう思う
どちらかと言えばそう思う
どちらかといえばそう思わない
そう思わない
23.9
1
無回答
資料:刈谷市「市民生活の現状についてのアンケート(平成 24 年度)」
市民生活の現状についてのアンケート
暮らし・まちの現状把握
・調査対象 市内在住の 20 歳以上の人
・配 布 数 2,500 票
・有効回収数 1,550 票(回収率 62.0%)
・調査方法 郵送配布による回収
・調査時期 平成 24 年 11 月実施
(2)文化活動
文化協会の加盟団体・会員数
部門
文学
美術
分野
園芸
会員数
短歌
1
31
俳句
3
70
随筆
1
7
口承文学
1
演劇
部門
団体数
会員数
3
40
バレエ
4
87
民踊
12
242
13
民謡
3
53
1
14
尺八
2
30
川柳
1
13
筝曲
5
68
日本画
7
76
謡曲
1
11
水墨画
5
93
詩吟
18
243
洋画
3
83
フラダンス
6
107
水彩画
5
83
端唄
1
20
写真
4
44
大正琴
3
206
14
88
児童英語劇
3
20
工芸
0
20
山車囃子
1
33
彫刻
0
6
フォークダンス
4
56
手芸
5
77
3B 体操
7
110
華道
37
196
雅楽
1
14
茶道
27
48
二胡
1
8
煎茶道
5
45
キッズダンス
1
2
山草
1
22
合計
芸能
分野
日本舞踊
書
茶華道
団体数
37 部会 197 団体
2,379 人
資料:刈谷文化協会(平成 23 年度)
音楽協会の加盟団体・会員数
音楽協会
団体数
会員数
6
67
資料:刈谷音楽協会(平成 23 年度)
(3)歴史・伝統文化
刈谷には本刈谷貝塚、芋川遺跡をはじめ多くの遺跡が存在するように、縄文時代以降逢妻
川、境川、猿渡川の周辺を中心に人々が集落を営み、暮らしていました。
天文 2 年(1533)に水野氏が刈谷城を築き、その後、江戸時代には、刈谷藩として、水野、水
野(分家)、松平(深溝)、松平(久松)、稲垣、阿部、本多、三浦、土井の諸氏に引き継がれ、
藩の家臣団および町人とによって構成された城下町として発展してきました。
明治 21 年に東海道本線が開通し、刈谷駅が設置され、大正 3 年の三河鉄道(現名鉄三河
線)の開通するなど交通の要衝として発展し、地方商業都市の色あいを強めていきました。大
正末期には、トヨタ系企業の誘致により、近代産業都市としての足がかりを得るとともに、積極的
な工業化施策を推進してきました。
昭和 25 年 4 月に県下で 11 番目の市として市制を施行し、昭和 30 年 4 月には、碧海郡依
佐美村の一部、富士松村の両村を合併してほぼ現在の市域になりました。
その後、高度経済成長とモータリゼーションの進展とが相まって、自動車関連産業の集積地
として飛躍的な発展をとげた本市は、愛知県の経済発展の先駆的役割を果たすとともに、世界
をリードする創造的な産業拠点をめざす愛知の中核都市として、重要な地位を築いています。
継承されてきた文化財としては、国指定では「小堤西池のカキツバタ群落」、県指定では絵
画、彫刻、書跡、史跡等がみられます。
文化財等
国指定
種
別
天然記念物
名
称
小堤西池のカキツバタ群落
所在地
井ケ谷町
県指定
種
別
名
称
所在地
絵画
絹本著色来迎三尊仏
広小路
絵画
絹本淡彩綱座天神像
小山町
絵画
絹本著色伝通院画像
天王町
彫刻
木造聖観音菩薩立像
元町
彫刻
木造伽羅香木阿弥陀如来立像
高松町
書跡
往生要集
元町
書跡
美濃国鍛治系図
元町
書跡
疫癘の御文
銀座
考古資料
本刈谷貝塚出土品
城町(刈谷市郷土資料館)
無形民俗
万燈祭
銀座
史跡
刈谷西部の縄文遺跡
その1.山の神遺跡
山池町
史跡
刈谷西部の縄文遺跡
その2.天子神社貝塚
小山町
史跡
刈谷西部の縄文遺跡
その3.本刈谷貝塚
天王町
史跡
刈谷西部の縄文遺跡
その4.八ッ崎貝塚
小山町
史跡
刈谷西部の縄文遺跡
その5.芋川遺跡
一ツ木町
国の登録文化財
種
別
登録文化財
名
刈谷市郷土資料館
称
所在地
城町
(4)集客・交流
施設については、刈谷市総合文化センター、刈谷市美術館、イベントでは刈谷わんさか祭り、
万燈祭で多くの集客がみられます。
国際交流では、カナダのミササガ市と姉妹都市提携を結ぶとともに、愛知万博フレンドシップ
事業を継承するフレンドシップ継承事業により、カナダ、インドと交流を深めています。
文化施設・イベント等の来場者数
観光地・施設
(人)
来場者数
イベント
来場者数
刈谷市美術館
74,894
刈谷わんさか祭り
90,000
刈谷市総合文化センター
85,929
万燈祭
70,000
依佐美送信所記念館
29,470
大名行列
38,000
洲原公園(花見期間のみ)
31,010
産業まつり
23,000
亀城公園(花見期間のみ)
36,650
KARIYA洲原音楽祭
11,000
資料:愛知県「愛知県観光レクリエーション利用者統計」刈谷市回答分(平成 23 年値)
姉妹提携都市
都市名
概
要
カナダ東部の五大湖の1つオンタリオ湖の湖畔にあり、カナダで6
ミササガ市
番目に大きい都市。メープルシロップが特産品で、カナダ最大の
(カナダ)
レスター・B・ピアソン空港(トロント空港)を有するなど、カナダの表
玄関として急速に発展。1981 年姉妹都市提携を調印
フレンドシップ継承事業(国際交流協会事業)
フレンドシップ相手国
概
要
ストリートホッケー交流会
カナダ
東海地区在住のカナダ人と一緒にカナダの庶民的スポーツを楽
しむ。
ナマステ・インディア in KARIYA
インド
「見る」「聴く」「味わう」「触れる」「つながる」をキーワードに、五感を
使って楽しむ体感型のインドイベント。
(5)文化行政
市は文化芸術に関して、文化振興事業や生涯学習事業として、学習や体験の機会を提
供しています。また、市民ホール(総合文化センター)での文化振興事業、美術館の企画
展、郷土資料館の常設展等で、本格的な鑑賞の機会を提供しています。
施設面では、市民ホール(総合文化センター)、中央図書館、美術館、郷土資料館など
分野別に市の中核施設が整備され、他に市民センターなど地域の文化施設を有していま
す。
①文化振興事業
市民の文化芸術への関心の向上や体験する機会として、講座等を開催しています。ま
た、市内の文化団体が連携した活動を支援しています。
さらに、文化財等の保護と普及啓発を行い、文化財の継承を図っています。
事業名
市民大学講座
内
容
各界で活躍中の著名人を講師に迎え、市民に学習の場と機会を提供
(2 回×2 講座)
文化協会育成事業
市民の文化芸術活動の振興のため、市内の文化団体が包括的に連携し
た文化協会の活動や運営が、円滑かつ安定して行われるよう支援
文化財の保護
文化財の調査、指定文化財の保存事業費の補助、小堤西池カキツバタ
群落等の保全、埋蔵文化財の発掘調査・整理など
普及啓発事業
市内の史跡を散策し、刈谷の歴史を学ぶ機会を提供する史跡めぐり(年 3
回)、市内の小学校等で歴史の話をしたり、土器作り体験の指導をする出
前講座(5 回)など、歴史や文化財の市民への普及啓発を図る事業を実
施
資料:刈谷市(平成 23 年度実績)
②生涯学習事業
市民が主体的に生涯を通じて学習を続けていけるように、あらゆる機会をとらえて生涯学
習の継続的な推進を図っています。市民講座など学習プログラムの中の1つの分野として、
文化芸術分野に関する講座を実施しています。
事業名
市民講座
内
容
社会教育センター、市民センター、生涯学習センターにおいて、文化芸
術を含む各種分野の講座を実施
高齢者教室
市民センター等において、文化芸術を含む各種分野の講座を実施
資料:刈谷市(平成 23 年度実績)
③市民ホール(総合文化センター)事業
優れた舞台芸術の公演を実施するとともに、文化団体等に活動発表の場を提供し、
文化芸術に対する理解と文化活動への参加意欲を高め、市民文化の向上に取り組ん
でいます。
運営状況・事業名等
内容(抜粋)
内
容
人形劇ミュージカル 人形劇俳優たいらじょうの世界 オズの魔法使い
Iris Collection vol.1 親子で楽しむクラシック ~オーケストラと遊ぼう!!~
京都市交響楽団 大河ドラマ&新世界
新春初笑い寄席 「笑福亭仁鶴独演会」
2011 年度 愛知県立芸術大学オペラ公演
喜歌劇《こうもり》(日本語上演) (特別協賛事業)
入場者数
文化振興事業総入場者数 16,745 人
事業アンケート結果
人形劇ミュージカル 人形劇俳優たいらじょうの世界 オズの魔法使い
(抜粋)
公演についての感想
大変よかった 72%、よかった 20%、普通 4%
新春初笑い寄席 笑福亭仁鶴 独演会
公演についての感想
大変満足 16%、満足 30%、まあ満足 45%
利用者数
【大ホール】
利用回数 502 回、利用人数 131,434 人
【小ホール】
利用回数 393 回、利用人数 35,044 人
【リハーサル室1】
利用回数 292 回、利用人数 11,599 人
【リハーサル室2】
利用回数 512 回、利用人数 12,165 人
資料:刈谷市(平成 23 年度実績)
④図書館事業
図書館は、基本的人権の1つである「知る権利」を持つ市民に図書資料等を提供して、
市民の身近にあって生涯にわたる研究、学習を支援する文化創造の一翼を担う施設で
す。そのため、図書館では図書館資料を収集、保存、分類配列し、市民に閲覧や貸出、
利用相談を行います。
運営にあたっては、乳幼児から読書に親しむ環境を作るため、市民のボランティアグ
ループと協働による啓発事業を展開するとともに、それぞれ年齢や発達段階に応じた読
書活動を計画的に進めています。分館・市民センター図書室への配本を含め、身近で
図書を受け取ることができるサービスを展開し、子どもから高齢者までが読書に親しむ環
境づくりをしています。
運営状況・事業名等
内
容
蔵書状況
蔵書冊数 822,893 冊(分館を含む)
利用状況
貸出冊数 1,141,468 冊(分館を含む)
登録者数 105,845 人
入館者数 523,598 人(分館を含む)
図書館ネットワーク
学校への図書配送、分館・市民センター等への配本、愛知県図書館等と
の相互貸借など市内外の施設とのネットワークを構築
市民ボランティアとの
市民ボランティア団体と協働で、おはなし会等の開催により子どもへの読
協働事業
書支援活動等を推進
森三郎童話賞、童話
刈谷出身の童話作家・森三郎の功績をたたえ、平成 16 年、19 年、22 年
を書く講座の開催
に、森三郎童話賞を全国公募。その応募にチャレンジする童話を書く講
座を開催
子 どもの読 書 活 動 推
すべての子どもを対象に、自主的に読書活動を行うことができるよう次の
進
事業を実施
・おはなし会等の開催支援
・出前講座等によるボランティア支援
・学校図書館、図書委員、学校ボランティア等への講習会・研修会
・中学校職場体験学習、施設見学、調べ学習等の受け入れ
・学校への図書の貸出、及び図書館蔵書の充実
・テーマコーナーによる児童書等のおすすめ本の展示紹介
・絵本で親子が触れ合うブックスタート事業への協力・支援
資料:刈谷市(平成 23 年度実績)
⑤美術館事業
美術作品やそれに関する資料・情報を集め、保存・調査・研究し、公開しながら、未来
の世代に伝えていく目的のもと、展覧会の開催、市民ギャラリー、茶室での呈茶を行って
います。また、子どもたちがより豊かに成長し、美術館に親しみを持つことを目標に、教
育・普及を実施しています。
運営状況・事業名等
企画展
企画展入場者数
内
容
魅惑のモダニスト 蕗谷虹児展
4月16日(土)~5月29日(日)
安野光雅の絵本展
7月16日(土)~8月28日(日)
蕗谷虹児展
38 日間 5,404 人
安野光雅の絵本展 38 日間 21,593 人
企画展アンケート結
果
(抜粋)
蕗谷虹児展(アンケート総数 150)
展示内容 満足 73%、やや満足 12%、ふつう 5%
安野光雅の絵本展(アンケート総数 401)
展示内容 満足 68%、やや満足 18%、ふつう 8%
入館者数
展示室 73,361 人
研修室 897 人
茶室貸切・個人呈茶 6,164 人
市民ギャラリー事業
42 団体が利用
教育普及事業
蕗谷虹児展
講演会「父・虹児の思い出」、ワークショップ「わたしだけの・花嫁人形セ
ット」、「モダンガールのお人形をつくろう!」、ギャラリートーク
美術館で夏休み
「木であそぼう!」、「夏のヒミツ基地をつくろう」、「テザワリ・コラージュ」
安野光雅の絵本展
ワークショップ 「わたしの〈旅の絵本〉づくり」、ギャラリートーク
春の造形プログラム
「ゆかいなタネまき」、「ふしぎなタネ」、「気になる木」
美術品の購入・受入
購入 162 点、寄贈 320 点、寄託 13 点
資料:刈谷市(平成 23 年度実績)
⑥郷土資料館事業
郷土の歴史および民俗に関する資料を収集・整理保存し、市民に提供することで、郷
土文化の向上に取り組んでいます。
運営状況・事業名等
内
容
入館者数
13,462 人
はた織 り 文 化 伝 承 事
はた織り体験講座 1回(4日連続講座) 9人
業
親子はた織り教室 8回 34組 68人
資料:刈谷市(平成 23 年度実績)
市内の文化芸術関連の主な公共施設一覧
施設概要等
施設名
市民ホール
中央図書館
美術館
場所
開設年次
館内施設
概要
若松町 2 丁目 104 番地
平成 22 年 4 月
大ホール(1,541 席)、小ホール(282 席)、リハーサル室等
会議、講演会、コンサート等の活動拠点として活動 発表の場を
提供するとともに、自主事業を実施する場
場所
住吉町 4 丁目 1 番地
開設年次 平成 2 年 5 月
館内施設 書架、郷土・参考資料室、視聴覚室、各種会議室等
約 65 万冊の蔵書を有し、市民に図書資料と場所を提供。
概要
村上文庫は国文学関係の貴重な書物を所蔵。
分 館(城 町 、富 士松) があり、各 市 民 センター内に図 書 室があ
る。
場所
開設年次
館内施設
概要
住吉町 4 丁目 5 番地
昭和 58 年 6 月
展示室、茶室等
年 2~4 回の企画展と、常設展示を実施するとともに、作品発表
の場として施設を市民に貸出。収蔵作品は 903 点。
施設概要等
施設名
郷土資料館
社会教育センタ
ー
市民センター
南部生涯学習セ
ンター
北部生涯学習セ
ンター
産業振興センタ
ー
場所
城町 1 丁目 25 番地1
開設年次 昭和 55 年 5 月(亀城小学校の旧本館を改修)
平成 23 年 4 月(リニューアルオープン)
概要
建物は国の登録文化財。リニューアルに伴い、昭和 30 年代の一
般家庭や教室の再現展示を開始。分室の2階では、刈谷の文
化遺産や考古、歴史資料を展示する。
場所
東陽町 1 丁目 32 番地 2
開設年次 昭和 50 年 10 月
平成 24 年 4 月(移転オープン)
館内施設 研修室、和室、ホール、めばえ図書室
概要
市民の文化創作活動の拠点。親子の読書活動を推進
箇所
概要
4館(東刈谷、富士松、小垣江、北部)
公民館、児童館、老人センターからなる地域の市民活動拠点
場所
野田町西田 78 番地 2
開設年次 平成 13 年 5 月
館内施設 多 目 的 ホール、研 修 室 、陶 芸 室 、創 作 活 動 室 、パソコン 研 修
室、視聴覚研修室等、加藤与五郎展示室
概要
地域における生涯学習の学習・発表の拠点
場所
井ケ谷町松ヶ崎 6 番地 26
開設年次 平成 20 年 5 月
館内施設 メインホール、多目的ホール、体育室、研修室、陶芸室、創作活
動室、調理実習室、パソコン研修室、和室
概要
地域における生涯学習の学習・発表の拠点
場所
開設年次
館内施設
概要
相生町 1 丁目 1 番地 6
平成 7 年 12 月
ホール(展示場)、小ホール、大小会議室
産業振興のためのコンベンションセンター
【参考】教育機関
市内には、1 つの大学、5 つの高等学校をはじめ、27 の学校があります。愛知教育大
学では教員養成課程に加え、現代学芸課程においては広い教養と深い専門的能力の
養成を図りつつ、教員養成大学として研究教育が行われています。
・学校数
小学校
中学校
高等学校*
大学
15
6
5
1
*愛知教育大学附属高等学校、刈谷高等学校、刈谷北高等学校、刈谷工業高等学校、刈谷
東高等学校
3
本市の文化芸術の進捗状況と新たな課題
刈谷市文化振興基本計画策定時における課題に対する進捗状況は次のとおりです。
計画後期に向けての課題を整理しました。
(1)策定時の課題に対する進捗状況
鑑賞環境が充実し
⇒平成 22 年に刈谷駅南口に刈谷市総合文化センターが完成し、
ていない
1,541 席の大ホールと 282 席の小ホールを備える「刈谷市民ホール」
が開館しました。旧市民会館では設備面の制約から不可能であった
歌舞伎・オペラなどのほか演劇・歌謡などの一流のアーティストによる
公演も数々開催されるようになりました。
また美術館では、定期的に企画展・常設展を引き続き開催してお
り、優れた美術作品を市民へ提供しました。
創作・発表環境が充
⇒市民ホールの開館により、「近くで活動できる施設・場所がない」な
実していない
どの声に対応することができました。
文化財の継承・活用
⇒指定無形民俗文化財の伝承について、補助金の制度を整理する
ほか、郷土資料館のリニューアルや依佐美送信所記念館の機器の
再塗装を行い、文化財の保存を図りました。
文化芸術の市民へ
⇒総合文化センターではホームページでの事業広報、ネット会員へ
のPR
のメールマガジン配信、美術館では展覧会の情報をホームページや
新聞広告等を利用し、広く事業のPRを行いました。
行政の連携と協働
⇒市民ホールでは、文化芸術を発信するボランティアとして「文化工
の体制づくり
房かりや」が、図書館でも「図書館ボランティア」が、歴史・文化財分
野では「刈谷ふるさとガイドボランティアの会」、依佐美送信所では
「依佐美送信所記念館ガイドボランティアの会」が活動しています。
行政内では、部会を設置し関係各課との連携を図りました。
文化活動の場の充
⇒市民ホールの開館により、施行時の課題であった「音楽の練習が
実
できる遮音設備のある練習場が少ない」「安価でほどよい客席数の
施設が少なく、発表は市外の施設を利用することも多い」「市民会館
は舞台、舞台袖が狭い」などの問題は解消することができました。
刈谷の文化芸術の
⇒刈谷の歴史資源の一つである「万燈祭」をモチーフとした市民音
特色づくり
楽劇を小中学生を含め市民の参加を得て、上演しました。音楽劇で
の市民参加の流れを生かし、文化発信の担い手を養成する「文化工
房かりや」を市民ボランティアで立ち上げました。
(2)新たな課題
施策の整理・重点化
⇒刈谷市文化振興基本計画では多種多様な施策が盛り込ま
れていますが、計画の進捗状況や市民ニーズ、近年の経済情
勢なども踏まえ、施策の整理・重点化が必要と考えます。
発表の場の提供
⇒策定当初にあった「活動の仲間を見つけたい・増やしたい」
という市民の希望や「発表できる場所がない」、「発表したい人
のコーディネートなどを行政が担ってほしい」という期待が見ら
れます。
企画や交流・連携等
⇒文化の担い手は市民であるという考え方から、文化の振興
での市民活動の促
には市民との協働や市民参加が欠かせません。行財政改革
進
が進む中、自主事業やサービスを行う専門スタッフが限定され
ている点からも、行政は市民・専門家・民間事業者(指定管理
者)との連携を深めていくことが重要になっています。現在も各
分野での導入は進めていますが、より関係を深めながら、活動
を支援していくことが求められています。
文化財を保存する
⇒策定当初にあった「文化財を保存する場所、見る場所がな
場所や見学する場
い」という問題に対して、施設の建設を引き続き検討します。
所の設置
文化芸術の特色づ
⇒文化芸術の特色づくりを行ってきましたが、それを全市的な
くりを全市的なも
ものとするため、今後は、市民からの発想やアイデアを幅広く
のに
結集して取り組み、より注目してもらう工夫が必要であると考え
ています。
従来の文化行政は、パッケージ事業を購入しての芸術鑑賞事業の実施、文化活動を始め
る際のきっかけとなる講座の開催、文化ホール等の公共施設の整備による活動場所の提 供、
伝統文化や文化財の保存・継承などが施策の中心でした。その一方で、鑑賞事業は集客に
伸び悩んだり、伝統芸能の後継者が不足しているなど、地域に文化活動が広がらないという
課題が見受けられます。
本市では、これらの課題を解決に向けて、今後の施策等で行っていきたいと考えていま
す。
Fly UP