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2010環境報告書 - 東芝マテリアル株式会社
生産・品質保証部 「 東 芝 マ テ リ ア ル(株)2010環境報告書」は、イ ン タ − ネ ッ ト で も ご 覧 い た だ け ま す 。 ( 株 )東 芝 横 浜 事業所の詳細な環境保全活動につい て は 、 「 東 芝 横 浜 事 業 所 環 境 報 告 書 2 0 1 0 」を ご 覧 く だ さ い 。 2010環境報告書 N ew Fu t u r e V alu e P a r t n e r 目次 ごあいさつ ごあいさつ N e w F uture Val ue P artne r リーマンショック以降、世界経済は、長年の先進国を中心とした枠 組みから、新興国が経済成長を牽引する構図へと移行しており、当社 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 会社紹介 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3 を取り巻く事業環境も激変いたしました。この多極的な経済成長に伴 うエネルギー消費の増大により地球環境への負荷は高まり、環境問題 もその深刻さの度合いを増しています。次世代に緑豊かな地球環境を 環境マネジメント ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 4 ◎ 環 境 方 針 ◎ 環 境 ボ ラ ン タ リ ープ ラ ン 引き継ぐために、地球環境維持・改善は継続的かつ効果的に推進して いかなければならない私達の最重要課題です。当社は、地球内企業と して、環境に配慮した新たな価値を持つ製品を市場に提供し、地球と ◎ 環境目標 ◎環境保全体制 ◎環境負荷 ◎環境会計 環境に配慮した製品 ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 7 調和した未来を生み出し、社会に貢献していくことが使命と考えてお ります。 ◎ 可視光応答型新光触媒 ◎ 風力発電用窒化けい素セラミックボール(長寿命化) ◎ 環境対応(カドミウムフリー ) シンチレータ(有害物質代替) 環境保全活 動 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 9 当社は、ファインセラミックス、蛍光材料応用製品、高純度金属、磁性材料部品、タングステン・モリブ デン等の部品・材料メーカーとして、長年培った材料設計技術、材料プロセス技術を活用し、環境、エネルギー、 バイタル&ヘルスケア、IT 分野などに貢献する多くの製品を世界市場に提供して参りました。 ◎ 部門の環境保全活動 タ ン モ リ 製 造 部 、 フ ァ イ ンセ ラ ミ ッ ク ス 製 造 部 、 部 品 製 造 部 当社が独自開発した、低照度環境でも高いガス分解性能や抗菌作用を有する可視光応答型光触媒「ルネ キャット ®」については、高齢者介護施設や病院等での実地検証を共同実施し、消臭、抗菌、抗ウイルス等 の効果を確認することができました。快適・安全・安心な生活環境の実現を目指して、今後も応用用途開発、 性能向上に取り組んで参ります。 そ の 他 関 係 会 社 、 江 西 東 芝電 子 材 料 有 限 公 司 ◎ 品質保証活動 ◎ グリ−ン調達 ◎ 環境監査・審査 また、当社は東芝横浜事業所と一体となって環境保全に取り組んでおります。廃棄物削減、省エネルギー、 化学物質削減の計画達成に向けて、職場一体となった積極的な取り組みを進めた結果、2009 年度は、数値 目標はもとより原単位目標も達成することができました。更に、温暖化防止活動である地球温暖化防止国民 運動(チャレンジ 25 キャンペーン)に東芝グループとして参加し、地球温暖化防止に向け、従業員一人一 人が環境家計簿参加や昼休み消灯などを継続的に実践しております。 ◎ 環境教育 ◎異常事態の対応 ◎ エネルギ−の管理 ◎ 水 質 の 管 理 ◎ 大 気 の 管 理 ◎P C B の 管 理 ◎ 化 学 物 質 の 管 理 ◎ 廃 棄 物 の 管理 ◎ ラ グ ー ン で の 生 物 多 様 性 保 全 環境のあゆ み ・ 編 集 後 記 ・・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 8 この東芝マテリアル2010環境報告書の記載範囲は、環境マネジメントシステム(ISO14001) の審査範 囲と同じ株式会社東芝横浜事業所の構成組織である東芝マテリアル株式会社及び東芝マテリアルが所管する 関係会社を含みます。 この報告書は2009年度の環境保全活動(一部2010年度の活動も含みます)をまとめたものです。 東芝マテリアル(株) 神奈川県横浜市磯子区新杉田町 8 番地 ラグ ちゃん (工業専用地域) : 155,500 m2 建物延面積 : 54,030 m2 敷地面積 (株)東芝 横浜事業所 東芝マテリアル は東芝横浜事業所 と一体となって 環境保全活動を 進めています。 当社は、経営理念に基づき、人と地球の豊かな未来を実現するため「New Future Value Partner 」という 発想で、お客様をはじめ世界の人々とともに「豊かな価値の創造」と「地球との共生の実現」に今後も努 めていく所存です。 <東芝マテリアル経営理念> 私達は、キーマテリアルとキーコンポーネントで、世界の発展に貢献する企業をめざします。 1. 人を尊重します。 2. 技術革新に努めます。 3. 環境を大切にします。 ここに、当社の 1 年間の事業活動ならびに環境保全の取り組みについてご報告いたします。当社の環境へ の取り組みをより効率的なものとするため、皆様からの率直なご意見やご感想を頂ければ幸いです。 代表取締役社長 − 1 − 東芝 マテリアル 2010環境報告書 東芝 マテリアル 2010環境報告書 − 2ー N ew Fu t u r e V alu e P a r t n e r 会社紹介 N e w F uture Val ue P artne r 環境マネジメント① 環境方針 概要と沿 革 商号 東 芝マテリアル株式会社 設立 2 003年10月1日 資本金 4 80百万円 出資元 株 式会社東芝(100% ) 従業員数 19 09 年 わが国初の電球用タングステンフィラメントの 製造開始 19 67 年 東 芝 の 各 材 料 部 門 を 統 合 し 、「 金 属 材 料 事 業 部 」 発足 19 87 年 韓 国 タ ン グ ス テ ン( 現( 株 ) 韓 国 電 子 材 料 ) に 資本参加 19 89 年 米 国 カ ミ ン ズ 社 と 合 弁 会 社「 エ ン セ ラ テ ッ ク 社 」 設立 19 9 5 年 ISO9001認証取得 に、材料・部品・電子デバイスの設計・製造部門を有する多様な事業環境の集合体です。当事業所は、この事業環境、及び東京湾に面 19 9 7 年 ISO14001認証取得 した立地環境を踏まえて環境保全を経営の最重要課題の一つと位置付け、環境に配慮した研究開発並びに製品作りを行い、低炭素社会、 1998 年 中 国 に 合 弁 会 社「 江 西 東 芝 電 子 材 料 有 限 公 司 」 設立 循環型社会、自然共生社会を目指して、持続可能な社会の実現に貢献すると共に、より良い地球環境の実現を創造します。 2003 年 東芝マテリアル(株)として東芝から分社独立 4 31名(2010年12月現在) 本社所在地 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 ( 株式会社東芝横浜事業所内) 事業内容 金 属 材 料・ 部 品、 フ ァ イ ン セ ラ ミ ッ ク ス 部 品、 化 学 材 料 、 そ の 他 部 品 材 料 応 用 製 品 等の開発、製造、販売 東芝横浜事業所環境方針 当社では、東芝横浜事業所が定めた環境方針をもとに、横浜事業所の一組織として環境保全活動を推進し ています。 東芝マテリアルのことです 横浜事業所は、原子力のエンジニアリング部門・技術開発部門、半導体の先端技術の研究部門、小型燃料電池の研究開発部門、並び 1.当事業所の事業活動、研究開発、製品及びサービスにかかわる環境側面について、生物多様性を含む環境影響を評価し、環境保全活動の実績を踏ま えて技術的・経済的に可能な環境目的・環境目標を設定及び定期的な見直しを行い、環境マネジメントシステムとその環境パフォーマンスの継続的 改善に全員で取り組みます。 2.環境保全に関する法令、環境保全協定、東芝グループ第4次環境ボランタリープラン、当事業所が受入に同意した企業行動指針、顧客要求事項その 東芝マテリ ア ル の 主 要 製品の紹介 他の要求事項を順守すると共に、自主管理基準を設けて環境保全のレベル向上を推進します。 3.事業活動が環境に及ぼす負荷を低減及び汚染を予防するため、次の活動を推進します。 モリブデン タングステン ◎モリブデン ◎タングステン タングステン 融点が2600℃以上ある耐熱材料で、他 融点が約3400℃と全ての金属の中で最 も高く、高温における蒸気圧が小さく、機械 的強度が強く、ガス放出が極めて少ない等の 利点があります。 モリブデン棒 の金属に比べて ガス放出が少ない部品で す。 用途:半導体整流素子、炉用構成部品など 用途:X線管用陽極、高密度集積回路検 査用プローブピン、放電灯陽極など 1)高効率機器の導入、工場・事業場判断基準の順守などによるエネルギー使用の効率化及びCO2排出量の抑制 2)廃棄物総発生量の抑制及び廃棄物ゼロエミッションの継続 3)化学物質の管理徹底及び排出量の削減 4.本来業務における環境配慮活動を積極的に推進します。 1)研究開発及びエンジニアリング業務における環境配慮 2)環境調和型製品の開発、提供 3)スタッフ及びサービス業務における環境配慮 4)グリーン調達の推進 5.東京湾閉鎖性海域に隣接した立地環境を認識し、排水管理を充実させると共に、地域社会と密着した環境コミュニケーションを継続的に行ない、 地域への貢献と協調を図ります。 モリブデン加工部品 タングステン加工部品 電子用ファイン セラミックス ◎窒化アルミニウム(ALN) 構造用ファイン セラミックス 6.環境への取組状況を環境報告書等を通じて積極的に公開します。 7.所内全従業員は環境教育などを通して、環境方針の理解と環境保全に対する意識を向上し、行動を実践すると共に、環境管理の先導者の自覚を持って、 ◎窒化ケイ素 ( SiN ) も高く、放熱性に優れ、高電気絶縁性を有し ています。 用途:ディーゼルポンプ゚用ローラ、ディー ゼルエンジン燃料噴射用チェックボー 窒化アルミニウム 用途:車両用インバータ、LED、レーザー ダイオードなど 磁性材料部品 アモルファス磁性部品 冷凍機の動作流域で極低温を得るため熱を 吸収する磁性蓄冷材です。従来使用していた 鉛に代えて、物質の比熱に磁性が関与する現 象を利用した部品です。 工業用シンチレータ 増感紙 第4次環境ボランタリープラン 東芝グループで推進している第4次環境ボランタリープランについても東芝横浜事業所と一体となって可 能な限り環境負荷低減に努めています。 ◎工業用シンチレータ 環境調和型製品 の提供 用途:手荷物検査装置など 特定化学物質の 全廃 X線写真撮影時に人体に対して最小のX線 照射量で鮮明な画像を得るために感光フィル ムに隣接させて使用する、蛍光体を利用した 感度増強フィルムです。 ◎スパッタリングタ−ゲット スパッタリング装置で成膜時に発生する微 粒子の低減による歩留向上、チャンバ−内の 構成部品(防着板)の長寿命化を図る技術で す。 加速されたイオンがタ−ゲット(固体)に 照射し、その表面の原子、分子が外部に放 出するスパッタ蒸発でタ−ゲット物質をS i ウェハーやガラスなどの基板に付着させて、 薄膜を形成するための部品です。 用途:半導体、液晶の磁気記録などの製造ラ イン − 3 − 東芝 マテリアル 2010環境報告書 高純度スパッタ リングターゲッ ト 用途:半導体分野 光学薄膜分野など 2009 年度目標 2009 年度実績 環境調和型製品 (新基準)の売上高比率 80% 50% 73.5% (新製品にて判定) 製品に含まれる 特定15物質群 全廃 90% 項目 2012 年 目標 2009 年度目標 2009 年度実績 事業活動の CO 2 排出量 の削減 排出量 CO 2 原単位 47%削減 2%/年減 (2003 年基準) 計画= 92.3t- CO 2/ 億円 以下 ( 計画)/(実績) 92.3 / 88.2t-CO 2 / 億円 =達成率 105% 製品物流に伴う CO 2 排出量の削減 排出量 CO 2 原単位 44%削減 2%/年減(2000 年基準) ( 計画)/(実績) 156t-CO 2 /111 t-CO 2 =達成率 141% 総排出量の削減 大気・水域への 排出量 54%削減 廃棄物総発生量の削減 総発生量原単位 24%削減 844t 以下 ( 計画 ) /(実績 ) 844 / 451.4t =達成率 187% ゼロエミッション 全拠点達成 (最終処分率 2%以下) 0.5%未満 ( 最終処分量 ) /(総発生量 ) 0.517t / 451.4t = 0.114%(達成) 消費電力の低減、再生部品、 材料使用、リサイクル容易化、 長期使用に対する配慮など カドミウム、六価クロム化合 物、鉛、水銀、放射性物質、 オゾン破壊物質、アゾ染料、 100% 但し、特定除外項目を除く アスベスト類その他 事業プロセスの革新 地球温暖化の 防止 スパッタリングターゲット ◎溶射処理技術 2012 年 目標 対象15物質群 PCB類、 増感紙 用途:X線写真撮影用 項目 製品環境効率の向上 物質の中には光や放射線などで刺激される と、光を放つものがあります。この発光現象 のうち、特に、放射線エネルギ−が吸収され て蛍光を発する現象をシンチレーションと呼 びます。シンチレ−タはこのような光を発す る部品です。 ◎増感紙 用途:冷凍機、MRI診断装置 溶射処理技術 溶射処理技術の例 工業用シンチレータ ルなど 用途:デスクトップパソコン電源など ◎極低温磁性蓄冷材 極低温磁性蓄冷材 ベアリングボ−ル 自動車部品 ◎アモルファス磁性部品 原子の配列がばらばらで金属結晶構造を持 たないことからユニ−クな特徴ある特性が得 られ、特に磁気特性に優れています。電子機 器の省エネルギ−化・低ノイズ化などに有効 な部品です。 ∼この環境方針は社内外に公開します∼ 金属より軽量で剛性が高いため、高速回転 化、高精度(非振動)化に優れた部品です。 熱伝導率が、アルミナ基板より4∼10倍 窒化アルミニウムプレ−ン基板 その家族の啓発活動を行ないます。 化学物質の管理 資源の有効活用 廃棄物最終処分量の 削減 5%/年減(2000 年基準) (計画)/(実績) 排出量計画基準年の 6.325 / 3.114t =達成率 203% 55% =6.325t 東芝 マテリアル 2010環境報告書 − 4ー N e w F uture Val ue P artne r 環境マネジメント② 環境目標 環境保全体制 【1】環境保全の推進 【2009年度環境目標の計画と実績】 【201 0年度環境目標の計画】 東芝横浜事業所の環境保全体制のもと、社長自ら環境保全責任者となり環境保全活動に取り組んでいます。生産統 ● ISO14001サーベイランス受査(7月) 括責任者が環境保全副責任者となり、その下に5つの部門があります。それぞれが環境目的・環境目標・推進計画を ● 社内環境監査(EASTER) (9 月受査) 、現場監査「A」、遵法監査「問題なし」 →環境経営監査「A」 ● 社内環境監査(EASTER) (11月) 策定し、環境保全活動を展開しています。 ● 東芝マテリアル環境会議開催 ● 環境パトロールの計画的実施 ● 環境パトロールの計画的実施 ● 産業廃棄物委託先の現地確認 ● 異常事態対応訓練の計画的実施 ● 異常事態対応訓練の計画的実施 ●ISO14001更新審査受査 (7 月 ) →認証継続 ● 東芝マテリアル環境会議開催 東芝 横浜事業所環境保全体制 東芝マテリアル 【2】環境負荷の低減 【2009年度環境目標の計画と実績】 ● 省エネルギーの推進 東芝マテリアル全体 (計画 / 実績→ 11,941t-CO2/8,659t-CO2(達成)) ● 廃棄物の削減 東芝マテリアル全体 (総排出量:計画 / 実績→ 844t/451.4t(達成)) (最終処分率:0.114% (0.516t/451.4t(0.5%以下達成)) ● 化学物質の削減 キシレン大気放出量 (計画 / 実績→ 320㎏ /223.5㎏(達成)) 東芝マテリアル ● 生産・品質保証部の業務における環境配慮 東芝マテリアル環境報告書の発行、グリーン調達の推進、共通設備の予防保全活動 →環境報告書発行、対象取引先全て環境保全活動十分実施、共通設備の予防保全活動 ● タンモリ課業務における環境配慮 品質管理(歩留向上)→タングステンワイヤ製造工程での歩留向上 ● 部品課業務における環境配慮 品質管理(歩留向上)→アモルファス歩留改善を計画通り達成 ● ファインセラミックス課業務における環境配慮 、環境配慮型製品の開発&製造 品質管理(歩留向上) →サブマウント歩留、汎用材SINボール量産試験、トルエン使用量管理 ● 開発技術部業務における環境配慮 開発技術部業務における環境配慮 可視光応答型光触媒の開発 →手荷光触媒粉体安全性評価完了 ●省エネルギーの推進 経営企画部、生産・品質保証部、営業部 開発・技術部、管理部 タンモリ製造部 タンモリ課 部品製造部 部品課 東芝マテリアル:14,198t-CO2/ 年以下 (9,601kL/ 年以下 ) ● 廃棄物の削減 ファインセラミックス製造部 ファインセラミックス課 総排出量:654t/ 年以下 最終処分率:0.5%未満 環境負荷 ● 化学物質の削減 キシレン大気排出量 220㎏ / 年以下 (2000 年を基準に、50%削減する) 【2010年度環境目標の計画】 ● 生産・品質保証部の業務における環境配慮 東芝マテリアル環境報告書発行、グリーン調達の推進、 共通設備の予防保全活動 事業活動により環境負荷(環境に与える影響)が発生します。2009年度の環境負荷は、投入(INPUT)で 電気・都市ガス・用水・化学物質の使用、排出(OUTPUT)では、CO2・NOx・放流水・廃棄物の排出等です。 事業活動を行っていく上で、環境負荷の発生は伴いますが、今後も継続的に把握し、環境負荷低減に努めていきます。 ● IN ● 都市ガス(k㎥ ) 電 気 ( 万 kW h ) ● タンモリ課業務における環境配慮 品質管理(歩留向上) 品質管理(アモルファス歩留改善) 品質管理(歩留向上)、環境配慮型製品の開発&製造 トルエン使用量管理 ● OUT ● CO 2(t-CO2) NO x(t) 放流水(万㎥) 廃 棄 物 ( 総 発 生 量 )(t) 廃 棄 物 ( 埋立 量 )( t ) ● ● IN ● OUT ● 増加したもの 【2010年度環境目標の計画】 ● 環境報告書発行及び、発行協力 減少したもの − 電気、都市ガス、用水、化学物質 − NO X、 放流水、廃棄物(埋立量) CO 2 、廃棄物(総発生量) (東芝マテリアル、東芝横浜事業所) 環境会計 【5】環境啓蒙活動の展開 【2010年度環境目標の計画】 ● 環境e−ラーニングの受講 → 一般者(上期)管理者(下期) ● 環境e−ラーニングの受講 ● 月間行事への参画 →各行事に積極的に参加 ● 月間行事への参画 環境月間 (6 月)、3R推進月間 (10 月 )、 省エネルギー月間 (2 月) 2009年の環境会計は、当期費用額で135百万円でした。2007年度からの変化は下記に記載の通りです。 前年に比較し環境保全効果として直接効果、みなし効果の集計値でともに環境負荷の減少によりプラスの効果が算 出されました。 䋨න䋺 න䋺⊖ਁ䋩 ⊖ਁ䋩 㪋㪊㪉 㪋㪌㪇 ⸳ᛩ⾗㗵 ᒰᦼ⾌↪㗵 ⋥ធലᨐ㗵 㩿 㔚᳇ 䇮 䉧䉴䇮 䉧䉴 䇮 ᳓↪ 䈱 ૐᷫ 䈭䈚 ലᨐ㗵 䋨 ឃ᳓ 䇮 ᄢ᳇⽶⩄ 䈱 ૐᷫ 䋩 㪋㪇㪇 㪊㪌㪇 㪉㪐㪉 㪊㪇㪇 㪉㪌㪇 㪉㪈㪏 㪉㪇㪇 㪈㪊㪉 㪈㪌㪇 㪈㪉㪏 㪏㪉 㪌㪇 㪇 㪈㪊㪍 㪈㪉㪐 㪈㪇㪇 − 5 − 東芝 マテリアル 2010環境報告書 ● 環境報告書への協力 環境月間 (6 月)、3R推進月間 (10 月 )、省エネルギー月間 (2 月 ) 可視光応答型光触媒の開発 ● 定期清掃活動への参加 【2009年度環境目標の計画と実績】 ● 開発技術部業務における環境配慮 ● 定期清掃活動への参加(1回 / 毎月参加)→毎月参加 東芝横浜事業所環境報告書 →(9月 6,000 部発行) 東芝マテリアル環境報告書 →(10 月 800 部発行) ● ファインセラミックス課業務における環境配慮 【4】地域との協調 用 水( 工 水 + 市 水 )( 万 ㎥ ) 化 学 物 質 ( t ) ( P RTR 法 対象物質) ● 部品課業務における環境配慮 ● グリーン調達の推進(生産・品質技術部、管理部) 【2009年度環境目標の計画と実績】 環境保全副責任者:生産統括責任者 【2010年度環境目標の計画】 【3】本来業務における環境配慮活動 【2009年度環境目標の計画と実績】 環境保全責任者:社長 㪇 㪉㪇㪇㪎 ᐕᐲ 㪏 㪉㪇㪇㪏 ᐕᐲ 㪇 㪉㪇㪇㪐 ᐕᐲ 㪈㪌㪐 直接効果 ( 対前年度比 ):292百万円 電気削減効果 :182百万円 都市ガス削減効果: 22百万円 廃棄物効果 : 86百万円 用水使用量減 : 2百万円 ( ) みなし効果 ( 対前年度比 ):159百万円 排水負荷減による効果 : 120百万円 COD負荷削減効果 : 40百万円 鉱物油負荷削減効果 : 36百万円 ふっ素負荷削減効果 :ー75百万円 その他負荷削減効果 :119百万円 大気ボイラ 排ガス削減効果: 39百万円 ( ) 東芝 マテリアル 2010環境報告書 − 6ー N e w F uture Val ue P artne r 環境に配慮した製品 光触媒施工例と消臭効果 可視光応答 型 新 光 触 媒 ( ルネキャット ® : R E N E C A T ) 「光触媒」は光に当たると近くに接している有機物を分解するという特性を持ち、有害な VOC(揮発性有機化合物: Volatile Organic Compounds)ガスやにおいの分解、抗菌・抗ウイルスといった様々な効果を発揮します。東芝マテ リアルでは、従来の酸化チタン系光触媒では充分な効果が得られなかった室内(紫外線が少ない、光が弱い場所)で 介護送迎車 も高い性能を示す酸化タングステン系の光触媒「ルネキャット ®」を開発しました。 一般の方に光触媒を手軽にお使いいただくために、応用製品として光触媒スプレーを商品化しました。また、空間 の浄化を狙い、光触媒の施工ビジネスを開始しました。 ルネキャット ® は、室内照明や日中の反射光で、高い消臭・ 抗菌効果を発揮するため、高齢化が進む現在、快適な環境作りが求められている介護施設や病院等において、効果が 病院待合室 期待されています。介護施設や病院と共同でフィールド試験を実施し、 介護自動車、 インテリア等の臭いを∼ 1/100 (臭 気強度で∼ 3 段階分)に低減し、ほとんど無臭化できることを確認しました。また、光触媒の効果は、施工後 5 ヶ月 間経っても持続しており、経済的です。 ソファー 光触媒施工は臭気対策の他、病院等で衛生管理意識に対する訴求点として注目され、採用が始まっています。光触 媒は住環境の光を利用した省エネルギーな環境対策で、住環境の快適化に貢献します。 改善のポイント ・ 室内の照明のもとで充分な光触媒機能を発揮し、専用電力が不要。 ・ 有害ガスの分解無毒化、空気の清浄化、抗菌作用等、快適環境を提供。 風力発電用窒化けい素セラミックボール(長寿 命 化 ) 窒化けい素セラミックスの特長である高強度・軽量性を活かし、独自の粒界制御技術を駆使して、長寿命化に成功 した風力発電機・軸受用大型ベアリングボールを開発しました。特に、セラミックボールは絶縁性を持つため、従来 のスチールボール製とは異なり、電食防止による高耐久性、高信頼性を実現し、メンテナンスコストの大幅な低減が 可能となります。 光触媒スプレー 光触媒スラリー、塗料 窒化けい素大型ボ ー ル 環境対応型(カドミウムフリー)シンチレータ(有害物質代替) 空港の手荷物検査に代表されるX線による非破壊検査は、テロ対策の要のひとつです。荷物に照射したX線の透過または反射を光に変 換し画像にする装置では、シンチレータが重要なキーマテリアルとなります。当社では従来の有害物質の Cd(カドミウム)を含む CWO (CdWO4)シンチレータにかえて、希土類酸硫化物に着目し、GOS(Gd2O2S)シンチレータを開発しました。有害物質を含まず、従来の 物よりも高感度の GOS は空港の手荷物検査装置のほかに、食品の異物検査、あるいは、輸送トラックを丸ごと内部検査できる装置などに 採用されつつあります。高感度ですので、使用する放射線の強さも低減できます。 光触媒の抗ウイルス効果 光触媒スプレーの消臭効果 X線検査装置(手荷物) − 7 − 東芝 マテリアル 2010環境報告書 シンチレータ外 観 東芝 マテリアル 2010環境報告書 − 8ー N e w F uture Val ue P artne r 環境保全活動① その他関係会社 タンモリ 製 造 部 タ ン モリ課 タンモリ課ではタングステンとモリブデンの金属材料部品(Ⅹ線管用陽極レニウムタングステンターゲット、電子 管用トリウムタングステンワイヤー、電子管用レニウムタングステンワイヤー等)を製造しています。環境配慮活動 グ ロ ー バ ル ネ ッ ト ワ ー ク と し て 国 内 外 に 営 業 拠 点 を 配 置 し、 海 外 関 係 会 社 と し て 江 西 東 芝 電 子 材 料 有 限 公 司 ( 中 国 )、 韓 国 電 子 材 料 ( 韓 国 ), エ ン セ ラ テ ッ ク 社 ( 米 国 ) が あ り ま す 。 としては、製造過程で発生する排ガス、排水を各処理施設にて無害化し適正に処理をして排出しています。廃棄物に ついてもリサイクルするなど発生の抑制に取り組んでいます。また、製造工程では電気やLNG等、多くのエネルギー を使用しますが、集中した設備稼動、エネルギー削減アイテムを取り入れ使用量削減に取組んでいます。 インディアナ州 エンセラテック社 韓国 仁川広域市 韓国電子材料 ボストン (TAEC) 中国 江西省 容 器 小 型 化 ア ル カ リ 廃 液 削 減 と し て、 使 用 工 程 で 整 備 交 換 サ イ ク ル の 見 直 し、 タ ン ク容量の小型化など実施し廃棄量の 削減に 取 り 組 ん で い ま す 。 江西東芝電子材料有限公司 中和処理施設 製 造 過 程 で 出 る 排 水 の 中 和 処 理 施 設。 pH管理値を超えると放流口を自動 遮 断 す る 緊 急 遮 断 弁 を 設 置 し、 緊 急 時の安全性を高めています。 ヒータ温度制御サイリスタ更新 高効率のサイリスタに更新すること で炉の昇温効率を高め省エネを図り ました。 台湾 ( T ET ) シンガポール ( TEA) ファインセ ラ ミ ッ ク ス 製造部 ファインセラミックス課 ファインセラミックス課では、ファインセラミックス製品(電子用部品として使用される薄板状のセラミックス基 板と、機械部品等に使用される構造用セラミックス部品)を製造しています。環境に配慮した活動としては、製造設 備のエネルギー削減アイテムを実行しC O 2削減を行っています。また製造工程で使用する有機溶剤を燃焼除害又は 吸着除害装置を導入し大気中への排出を抑制しています。 江西東芝電子材料有限公司(中国 江西省) 中国の江西省にある江西東芝電子材料有限公司では、高温耐振性、耐高温変形性等、各種の照明用ランプの厳しい 要求に応える高品質のタングステンワイヤを製造、販売しており、世界の人々に明かりを提供するとともにランプの 長寿命化に貢献しています。環境国際規格ISO14001を2005年に取得しました。全員が一丸となって、 日々、 環境保全活動を推進しています。 燃 焼 除 害 装 置 有機溶剤は大気中に排出されると光化 学 ス モ ッ グ の 発 生 原 因 と な る た め、 燃 焼除 害 し 大 気 に 放 出 さ れ ま す 。 製造設備(炉) 炉を中心に多くのエネルギーを使用す る設備においてエネルギーの適正管理 を図っています。 活性炭スクラバー 製造工程で使用する有機溶剤を吸着 除害し大気に放出します。 部品製造 部 部 品 課 部品課では、磁性部品の極低温磁性蓄冷材・希土類コバルト磁石・アモルファス磁性部品、医療用の増感紙・シン チレータや半導体部品のスパッタリングターゲット、溶射部品を製造、市場提供しています。部品課での環境保全活 東芝総合環境監査コーポレート監査を受査 しました 地域環境の改善に努めています 2010 年 3 月 4 日∼5日、東芝総合環境監査コーポレ−ト監査を受けまし 地域環境衛生を改善するため、従業員は定期的に た。現場の 14 関連施設及び異常対応訓練、環境経営、遵法状況を監査しま 植樹活動及び清掃活動を行っています。 した。監査結果について環境経営 88.2%、現場監査 80.1%総合評価は B ラ ンクの評価でした。 動はエネルギー多使用設備の管理、計画稼動でエネルギー使用の削減や、揮発性有機溶剤を使用する工程を有意登録 し管理を行い、排気の際は吸着脱臭処理を行い有機溶剤の大気への放出抑制に努めてます。また、洗浄のすすぎ水を 植樹活動① 植樹活動② 公共道路の清掃① 公共道路の清掃② 純水製造装置にて再生、循環・供給し、アルカリ廃液の排出を抑制しています。 オープニングミーティング 現場監査 クロージングミーティング 環境交流を図っています 行政部門との環境交流以外に、近隣住民、企業との交流も定期的に行ない、地 エ ネ ル ギ ー 多 使 用 設 備 エネルギー多使用設備の管理を日頃の生産活動にも織 り 込 み、 設 備 の 安 定 か つ 無 駄 な エ ネ ル ギ ー の 使 用 を し ない為に設備保全活動を現場の作業者レベルまで広め 実施してま す 。 湿式吸着脱臭装置 有機溶剤使用工程から発生し た排ガスは湿式吸着脱臭処理 を行います。 純水製造装置 洗浄工程で発生するすすぎ水 を純水装置にて濾過・分解し、 純水にして洗浄すすぎ水とし て 繰 り 返 し 使 用 し、 ア ル カ リ 廃液排出を抑制しています。 域環境の向上を目指しています。 環境局とは、東芝総合環境監査を受けた結果の紹介や地域環境改善や廃棄物処置 について交流を図りました。近隣企業の友泰公司と連携して近隣住民である赤珠 村民とも交流を図っています。 − 9 − 東芝 マテリアル 2010環境報告書 環境局との交流 住民との環境交流 東芝 マテリアル 2010環境報告書 − 10 ー N e w F uture Val ue P artne r 環境保全活動② グリーン調達 品質保証活 動 東芝マテリアル㈱では、かけがえのない地球環境を、健全な状態で次世代へ引き継いで行くと言う東芝グループの環 境方針にもとづきグリーン調達を推進しています。 品質保証活動の取組みとしては、ISO9001:2008を取得、品質マネジメントシステム(QMS)を構築 し管理を行っております。具体的には、QMSを構成するプロセス(キープロセス、支援プロセス)を明確にし、そ のインプット・アウトプット・相互の関係を規定し活動しております。キープロセスとしては設計、製品製造、購買 プロセスがあり、QMSの主幹をなしております。常に顧客を視点において、キープロセス及びその他支援プロセス も含めて、プロセス・システムのPDCAを効果的に運用し、CS(顧客満足)向上、継続的な改善を図っております。 品質保証活動により製品歩留向上や資源の有効活用に寄与しています。 グリーン調達ガイドラインの趣旨 1.目的 東芝マテリアルが販売する商品等を構成する製品・部品・材料等について、積 極的に環境保全を推進しているお取引先様から、環境負荷が小さい調達品を調達 することを目的としています。 東芝マテリア ル 品 質 活 動 基 本 方 針 2.お取引先様へのお願い事項 (1)品質を大切にします。 (1)環境負荷の小さい製品・部品・材料等のご供給や、製品に含有する特定有害 (2)たゆまぬ原価低減に努めます。 (3)お客様との約束を守ります。 (4)安全と環境を大切にします。 品質システム規格 ISO9000 シリーズ等の認証取得 化学物質についての管理の徹底をお願いします。 1995 年 08 月 ISO9001 1994 年版 認定取得 (JQA) 1)製品含有特定有害化学物質 管理体制の構築 2009 年 12 月 ISO9001 2008 年版 認定取得 (JQA) 2)製品含有特定有害化学物質の削減等、環境負荷の小さい部品・材料の調達の実施 (2)お取引様での環境保全の推進 環境関連物質を 含 め た 法 規 制 に つ いての顧客対応 お取引先様による積極的な環境保全活動への取組みをお願いします。 (環境方針の設定・システム整備・教育の実施等) 経営者(社長) 法令 管理責任者 改善 資材調達先との協調 品質方針 内部品質監査 品質目標 マネジメントレビュー ISO14001に基づき、資材取引先181社を環境影響評価しています。 経営資源 苦情・顧客満足度 教育訓練プロセス こ の 中 か ら 選 定 し た 資 材 調 達 先 3 社 に 対 し 、 定 期 的 に 現 地 確 認 を 行 い 、 指 導 ・ 支 援を行っています。 会社名 設計プロセス 製品製造プロセス 購買プロセス 業種 取引先との環境意見交換 製品 取引先 鍛造 ① 2008 年 2 月に川崎ゼロエミッション工業団地共同組合と して ISO 認証を継続し、環境保全活動の定着化を確認しました。 ②廃棄物量の把握、油を含む化学物質の取扱手順書の作成について、継続推進 を依頼しました。 (株)トクサイ 2009 年 10 月実施 伸線加工 ①屋外の廃油や廃溶剤置場の現物管理がわかるような工夫を依頼しました。 ②異常事態対応訓練への会社トップの参加を推奨しました。 ③廃棄物委託先の現地確認および特別管理産業廃棄物置場の安全対策を依頼し ました。 (株)川崎熱処理工業所 2010 年 1 月実施 表面処理 ① 08 年度の指摘事項は全て改善されていることを確認しました。 ②地域清掃活動等を掲示版等でアピールを依頼しました。 ③溶射材料置場の棚の転倒防止対策を依頼しました。 (株)近藤鉄工所 2009 年 7 月実施 顧 客 環境関連物質を 含 め た 法 規 制 に つ い て の顧客対応 お取引様との意見交換 お取引先様訪問時に、環境保全活動の意見交換を実施しています。 会社名 ・2009 年度は 104 社、延べ 332 件の調査依頼に対応しました。 ・欧州のRoHS指令(Directive of the Restriction of the Use of Certain Hazardous Substances)とは鉛・水銀 ・カドミウム・六価クロム・臭素系難燃剤のPBB、 PBDEの使用を禁止するものです。 ・当社は東芝グループの方針に従い 2006 年までにこれらの代替・廃止を行い、さらに第 4 次環境ボランタリープランの一環として特定 15 物質群の全廃に取り組んで います。 ・ 欧 州 の REACH 規則(R e gi s t r a t i on , E v a l u a t i on , A u t h or i z a t i on a n d R est ric t io n o f C h emic a ls)2 0 0 7 年 6 月 1 日に発効。 化 学 物 質 の 総 合 的 な 登 録 、 評 価 、 認 可 、 制 限 の 制 度 、 規 則 の 目 的 は 「人の健康と環境の保護」、「E U 化学産業の競争力の維持向上」などで、欧州へ年間 1 t o n 以上 輸出 する化学品ほとんど全て が 対 象 。 ・ また同規則では高懸念物質 = S VHC(S u bs t a n c e s of Ve r y Hi gh Con c er n ) と して、 人体の健康あるいは環境に深刻な影響を与える可能性があるとされる物質について、 製 品 に 0.1%以上含有する 場 合 は 、 輸 出 量 に 関 係 な く 、 認 可 を 受 け な ければならないとされています。(S V H C 対 象物質は欧州化学品庁から不定期に告示され、 2010 年 11 月時 点 で 候 補 を 含 む 49 物 質 が 開 示 さ れ て い ま す 。) − 11 − 東芝 マテリアル 2010環境報告書 実施日 取引先との環境意見交換 金属技研(株) 2009 年 4 月 09年度は「省エネ」「汚泥の排出防止」「リサイクル拡大」を推進 野毛電気工業(株) 2009 年 5 月 貴金属は資源回収し、リサイクルシステムを構築している。 東芝ナノアナリシス(株) 2009 年 6 月 東芝横浜事業所の方針に沿って廃棄物の分別や廃液処理を実施 (株)近藤鉄工所 2009 年 6 月 川崎ゼロエミッション工業団地の活動として廃棄物の抑制を実施 昭和電工(株) 2009 年 7 月 ISO14001認証取得済。管理面での問題はなかった。 東京千曲化成(株) 2009 年9月 青津エンジニアリング(株) 2009 年9月 「省エネ」「防音」「資源」の視点で環境活動を推進 研磨後の処理汚泥を専門業者と協力して適切に処理 東芝 マテリアル 2010環境報告書 − 12 ー N e w F uture Val ue P artne r 環境保全活動③ 環境教育 環境審査・監 査 東芝横浜事業所の環境マネジメントシステムに基づき、環境教育を受講しています。階層別教育(管理者・一般従 ISO1400 1 外 部 審 査 ( 2 0 1 0 年7月実施) 業員)では環境eーラーニングにより効率的・効果的な環境教育を受講しています。 I S O 1 4 0 0 1 外 部 審 査(1 年 次 サ ー ベ イ ラ ン ス ) で は 、 現 場 審 査 に お い て 環 境 保 全 推 進 計 画 の 進 捗 状 況 、 緊 急 時 の 対 応 状 況 、 環 境 に 影 響 が あ る と 登 録 さ れ た 施 設 の 管 理 状 況、 緊 急 時 の 対 応 ( 訓 練 )、 環 境 教 育 の 実 施 状 況 に つ い て 審 査 を 受 け ま し た 。 ま た 、施設の責任者に対しインタビュー が 実 施 さ れ ま し た 。 審 査 の 結 果 、重 大 な 不 適 合 は あ り ま せ ん で し た。 また、職能別教育(特定従業員・日常検証員)では、各部門、各職能に合わせて経験に基づく力量を確実にするた めに教育を実施しています。 種類 対象者 一般従業員 種類 主な内容 特定従業員 ・地球環境問題全般 全従業員 (関連会社、 ・横浜事業所の環境保全活動の基本など 職能別 常駐会社含む) 階層別 新入転入者 教育 生産・品質 保 証 部 : 書 類 審 査 開発・技術部:現場審査 対象者 日常検証員 教育 新入・転入 ・環境目標の理解 従業員 ・横浜事業所の環境保全活動の基本 力量 環境に有意な影響を及ぼ 各業務によって す業務に従事する従業員 設定する。 環境に有意な影響を及ぼ 各業務によって す業務活動を実績検証す 設定する。 教育責任者 部門長 部門長 る従業員 ・ラグーン、リサイクルセンターの見学 管理者 管理者 ・環境マネジメントシステム ・法令、条例について 異常事態の対応 異常事態に迅速かつ適切に対応するため、 環境負荷の高い設備を管理する部門では、定期的に異常想定訓練を行っています。 部品課:現場審査 タンモ リ 課 : 現 場 審 査 2009年度は1件の異常事態が発生しましたが、所内で対応し所外へ影響を及ぼすことはありませんでした。 2009年度異常事態発生状況 内部環境監査(実 務 ) 2 0 1 0 年 2 月 実施 環 境 管 理 に 関 す る 仕 組 み や 活 動 が 適 正 に 推 進 さ れ て い る か ど う か を 自 ら 監 査 し ま す 。 2 0 0 9 年 度 は 、 観 察 2 件 の 所 見 が あ り ま し た 。 速 や か に 是 正処置しています。 監査所見内容 タンモリ製造部 タンモリ製造部 観察 観察 発生日 異常事態 異常内容と対策 内容:工事資材を囲っていたシートに付着した雨水が漏れ、シート上や周辺にあった工具入れなどの容 器に前日に降った雨水がたまっていた。容器にたまっていた水にも油分が含まれており、それを 処置内容 工事業者が道路に流した。流した周辺には油膜が浮いていたが、雨水枡への流入はなかった。 異常事態対応訓練の、欠席者への対応実施日時 基本的に全員参加での実施とし、勤務都合上班毎で分 が不明確である。 か れ て 実 施 し た 時 は 報 告 書 に は 各 実 施 日 を 記 入 す る。 (次回訓練より適用) (事業所外への漏洩なし) 2010 年3月3日 工事資材 対策:①計画工事実施フロー作成。安全・環境配慮にもれがないか確認 周辺の油水流出 ②計画工事仕様書に環境関係の注意事項を追記。 環 境 コ ー ナ ー で 掲 載 さ れ て い る 「 水 質 汚 濁 「 水 質 汚 濁 防 止 法 届 出 施 設 ( 2 00 9 年 度 ) 2 00 9 - 1 2 - 2 4 防 止 法 届 出 施 設( 200 9 年 度 ) 2 008 - 10 - 28 更 新 」 と 「 大 気 汚 染 防 止 法 届 出 施 設 ( 200 9 年 度 ) 付 」 と 大 気 汚 染 防 止 法 届 出 施 設 ( 20 09 年 度 ) 2 00 9 - 05 - 25 更 新 」 の 最 新 版 に 変 更 し た 。 2 0 0 9- 0 3 - 0 6 付 」 が 最 新 版 で は な い 。 ③計画工事に関する環境内容チェックリスト作成。業者(元請)には事前にチェック。 KY を実施し、注意点など業者(元請)に指導 ④計画工事入場者環境教育資料作成。工事着工前に教育実施。 ⑤ケーススタディの実施。対策内容教育、周知徹底。 フッ酸排水処理施設での異常想定訓練 東芝総合環 境 監 査 2 0 1 0 年 11 月実施 東芝総合環境監査は、 東 芝 総 合 環 境 監 査 シ ス テ ム に 基 づ き 認 定 さ れ た 社 内 監 査 員 に よ り 行 わ れ ま す。 監 査 で は 東 芝 環 境 ボ ラ ン タ リ ー プ ラ ン の 進 捗 状 況 や 環 境 関 連 施 設 を 現 場・ 現 物・ 現 実 の 3 現 主 義 に 基 づ い て 現 場 の 管 理 状 況 が 確 認 ・ 評 価 さ れ ま す 。 コ ー ポ レ − ト 本 社 部 門 の 監 査 を 受 査 し 結 果 は 以 下 の と お り で す。 な お順 法 監 査 に つ い ては「問題なし」との評価をいただ き ま し た 。 フ ッ 酸 排 水 処 理 施 設 に て 日 常 点 検 を 実 施 の 際 に 排 水 の p H が 基 準 を 超 え た た め 処 置 を す る 訓 練 を 実施 し ま し た 。 開発・技術部 ①運転開始 環境経営監査 評価 A 事業所長の陣頭指揮の下、高いレベルの環境保全活動が推 進されている。今後、「本業」においても、あらゆる場面で 3つのGを中心として「事業」=「環境」であることを意 識した活動が進展することを期待する。また、環境会計や 計画策定において一部改善の余地が見られる。 ②ポンプ運転確認 ③凝集処理の確認 現場監査 評価A 部品課 現場管理は成熟した高いレベルにある。事業部門の施 設についても環境管理部門と同様な管理が徹底されて おり、安心感が持てる。今後、フェールセーフな対応 ④フィルタープレス確認 ④フィルタープレス確認 ⑤処理水確認 など、さらに本質的なリスク低減施策について検討願 う。また長期間にわたり管理に変化のない施設につい ては、種々の動向を踏まえて省エネなどの観点からも 見直しをいただきたい。 タンモリ課 − 13 − 東芝 マテリアル 2010環境報告書 東芝 マテリアル 2010環境報告書 − 14 ー N e w F uture Val ue P artne r 環境保全活動④ 水質の管理 エネ ル ギ ー の 管 理 地球温暖化防止は、将来の地球環境保全のため人類共通の重要な課題です。日本の民主党政権は「2020年まで に1990年比25%削減」の目標を掲げ、他の先進国にも増して低炭素社会への意欲を強めており、排出量取引制 度や環境税など気候変動に関する制度導入が検討され、低炭素社会の実現に向けた総量削減の動きが強まっています。 東芝グループ全体の省エネルギー活動は①エネルギー起源CO 2 排出量の削減、 ②その他の温室効果ガス (CO 2 以外) 排出量の削減、③製品物流に伴うCO 2 排出量の削減の3つを切り口として第4次環境ボランタリープランを設定し エネルギー管理の強化を図っています。施策としては管理面の改善、省エネルギー設備投資などの省エネ施策を掲げ 事業活動全般で削減活動を推進しています。 当社では1990年度を基準に、2009年度までに省エネ活動の推進及び事業の再編によりCO 2 排出量を 74%削減しました。新規設備導入においては省エネ性を考慮した設備であるかを厳しく精査しています。 又、生産現場では作業改善を図り省エネルギー活動を展開しております。今後も地球温暖化防止に向け省エネ努力の 積み重ねを続けて行きます。 工場域の工程・生活系排水および雨水系の排水は、ラグーンで水質を常時監視しています。ここでは定期的な水質測定の実施を行うと ともに、連続水質測定項目(水質総量規制項目)については、データを毎日横浜市へ自動送信しています。すべて法規制値ならびに管理 基準値以下でした。 * 横 浜 市 と の 環 境 保 全 協 定 値 単位:㎎ / l(水素イオン濃度(p H)以外) 神奈川県横浜 市 水質・大気 測定箇所 水素イオン濃度(pH) ᐇฟ㔞 㹁㹍㸰⟬ಀᩘ 㸦㹲㹁㹍㸰㸭N:Kཷ㟁➃ ┬࢚ࢿࡼࡿ๐ῶ㔞 5 化学的酸素要求量(COD) 20 * 16 4 60 * 48 21 4 * 3 <2 正門 1 0.5 <0.1 0.5 0.25 b<0.05 bb0.005 b0.0025 <0.0005 1 0.5 <0.05 亜鉛及びその化合物 1 0.5 <0.05 溶解性鉄及びその化合物 3 2.4 0.72 溶解性マンガン及びその化合物 1 0.5 <0.05 クロム及びその化合物 2 1 <0.05 ふっ素及びその化合物 8 * 6.4 <0.5 40 * 燐(リン)含有量 貫 貫流ボイ 流ボイラー: ラー:2基 2基 No.1~ No.1~2(大 2(大気) 気) 7.5 銅及びその化合物 窒素含有量 貫 貫流ボイ 流ボイラー: ラー:2基 2基 No.3~ No.3~4(大 4(大気) 気) 23 水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物 6.1 ∼ 8.4 六価クロム化合物 第 第1放流 1放流口 口 ( (排水) 排水) 実測値 24 * シアン化合物 第1放流口 自主管理値 6.0 ∼ 8.5 * ノルマルヘキサン抽出物含有量(鉱油類) 東 京 湾 ラ ラグ-ン グ-ン 法規制値 (横浜市条例) 生物化学的酸素要求量(BOD) 浮遊物質量(SS) ( 単 位 : t - C O 2) 測定項目 32 4 * 3 3.2 <0.1 ニッケル及びその化合物 1 0.5 <0.05 鉛及びその化合物 0.1 0.05 <0.01 砒素及びその化合物 0.1 0.05 <0.01 セレン及びその化合物 0.1 0.05 <0.01 硝酸性窒素 省エネ事例② 省エネ事 例 ① 動力 全 般 エアコンプレッサー運転方法 見直しによる電力削減 〈効果〉削減電力量 :55, 000kWh/年 3t−CO 2 /年 CO 2 削減量 :16. タンモリ製造部 昇温時間適正化による 稼動前キープ時間削減 〈効果〉削減電力量 :86, 400kWh/年 CO 2 削減量 :29.28t −CO 2 /年 水素製造プラントの廃止によりエアーの使用量が減 炉 の 規 定 温 度 に 達 す る ま で の 昇 温 手 順 を 作成 し 、 少しました。エアコンプレッサの無負荷運転効率が 昇 温 に か か る 時 間 の 適 正 化 を 図 り 省 エ ネ を実 施 増え電力損失が増加したため、エアコンプレッサー しました。 亜硝酸性窒素 合計量 30 * 合計量 24 合計量 1.4 230 115 <0.1 アンモニア性窒素 ほう素及びその化合物 大気の管理 大気汚染防止法に該当する施設が4台あります。燃料はすべて都市ガスを使用して、硫黄酸化物、ばいじんの発生を抑えています。ま た定期的に排ガス測定を実施し、横浜市へ報告しています。 下表は4台の窒素酸化物濃度測定結果です。すべて法規制値ならびに管理基準値以下でした。 **実測値は酸素濃度換算値 窒素酸化物濃度 (ppm) 施設名称 No. 乾き排出ガス量 (㎥ N/h) 法規制値 自主管理値 実測値 * * 測定年月(2回 / 年) 窒素酸化物 年度間排出量 1 貫流ボイラ(No.49) 1,423 35 33 22/23 2009-06/2009-12 の運転方法を改善し、無負荷運転時にコンプレッサ 2 貫流ボイラ(No.50) 1,423 35 33 21/24 2009-06/2009-12 0.706 t/年 が停止するように運転モードを変更し電力の削減を 3 貫流ボイラ(No.51) 570 35 33 22/27 2009-06/2009-12 (2009-4 ∼ 2010-3 実績) 図 り ま した。 4 貫流ボイラ(No.52) 570 35 33 21/26 2009-06/2009-12 䝴䞊䝄䞊㻌 ᗫṆ㻌 Ỉ⣲〇㐀 䝥䝷䞁䝖㻌 PCBの管理 䜶䜰䞊䝁䞁䝥䝺䝑䝃䞊㻌 叿 叹 呎 后 呁 呉 㻌 㻌 種類品目 䜺䝇䜽䝻ศᯒィ㻌 Ỉ⣲ཷධ┙㻌 低圧トランス ㈇Ⲵ㐠㌿ ↓㈇Ⲵ㐠㌿ 䠫䠢䠢 ㈇Ⲵ䞉↓㈇Ⲵ㐠㌿䝰䞊䝗 䝰 㛫 呎 䝗 䠫䠪䞉䠫䠢䠢㐠㌿䝰䞊䝗 ษ ᭰ − 15 − 東芝 マテリアル 2010環境報告書 単位 台 台数 / 重量 2009 年度増減 1 ± 0 ± 0 高圧トランス 台 3 高圧コンデンサ 台 47 ± 0 リアクトル 台 2 ± 0 PCB混入廃油 ㎏ 2,805 PCB付着廃プラチック類 ㎏ PCB付着ウエス類 ㎏ 9.55 +1.1 PCB混入廃金属類 ㎏ 34.1 ± 0 PCB付着物(発電機、容器) ㎏ 40.6 ± 0 28.75 ± 0 + 0 PCB(ポリ塩化ビフェニル)を含有する機器として高 圧コンデンサ、PCB混入廃油、PCB付着プラスチック 類、廃金属などを保管しています。それぞれのPCBは廃 棄物処理法に基づき管理するとともに、PCB特別措置法 (ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する 特別措置法)に基づき、使用・保管状況を横浜市へ届出し ています。今後、東芝グループとして計画的に処理を行っ ていきます。 炉の昇温持間の適正化 東芝 マテリアル 2010環境報告書 − 16 ー 環境保全活動⑤ N e w F uture Val ue P artne r ラグーンでの生物多様性保全 ラ グ ー ン は、 横 浜 事 業 所 の 南 西 に 位 置 し、 主 に 当 社 の 工 場 排 水 処 理 水( 工 程・ 化学物質の 管 理 生 活 系 ) と 雨 水 の 放 流 路 の 一 部 と な っ て い ま す 。 4 ,0 0 0 ㎥ の 水 面 面 積 と 2 ,5 00 ㎥ の 貯水量を有し、①排水の監視場所、②緊急時の貯水池、③多様な生物の生息空間 の確保、④教育の場の提供という4つの大きな目的を持っています。 東芝グループの方針に則り0. 001t以上使用のPRTR法第一種指定化学物質及び特定第一種指定化学物質を開示対象とし、排出量・ 移動量以外に取扱量・消費量・除去処理量・リサイクル量を開示しています。PRTR法該当物質の合計取扱量は、約109t(前年約 149t)で前年比73%でした。東芝グループで定めた第4次環境ボランタリープラン該当物質として、PRTR法第1種指定化学物 質354物質の他に揮発性有機化合物等100物質についても削減対象物質と定め、取扱量を開示しています。第4次ボランタリ−プラ ン該当物質の合計取扱量は、約84tですが、排出量は約2.7tでした。PRTR法該当物質及び第4次ボランタリ−プラン該当物質に ついても適正管理に努め排出量を削減するよう取り組みを進めています。 ラ グ ー ン は 19 77 年 ( 昭 和 52 年 ) に 、 排 水 の 高 度 処 理 を 研 究 す る 目 的 で 設 置 さ れた実験池でした。その後、当時の工場地区(現在の東芝マテリアル)の全排水 を対象とするため、また緊急時の貯留を目的に池を拡大、増設を図り、ラグーン と し て 存 続 さ せ て き ま し た 。 2 005 年 に 大 規 模 な 改 修 工 事 を 行 い 、 野 鳥 な ど の 多 様な生物の生息空間をつくることができました。これらの生物多様性保全のため、 工場排水水質管理に一層取り組んで行きます。 単位:t 移動量 排出量 物質 物質名 番号 63 キシレン 主な用途 取扱量 金属、化学部品製品 加工時の 溶媒 公共 用水 大気 33.254 0.223 土壌 0.000 排出量合 計 埋立 0.000 0.000 廃棄物 0.223 移動量合計 下水道 5.321 0.000 除去処理 量 消費量 5.321 リサイ クル量 0.000 0.000 27.710 68 クロム及び3価クロム化合物 電子機器の部品材料 1.728 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 1.728 0.000 0.000 100 コバルト及びその化合物 電子機器の部品材料 4.291 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 4.291 0.000 0.000 227 トルエン 金属、化学部品製品 加工時の 溶媒 4.141 0.052 0.000 0.000 0.000 0.052 0.355 0.000 0.355 0.487 3.144 0.104 232 ニッケル化合物 電子機器の部品材料 0.001 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.001 0.000 0.000 269 フタル酸ジー n ーオクチル 電子機器の部品材料 0.016 0.002 0.000 0.000 0.000 0.002 0.000 0.000 0.000 0.000 0.011 0.003 東芝社内監査開始、横浜事業所 第1回受査 1991(平成3年) 神奈川緑化モデル工場受賞(神奈川県・( 社 ) 神奈川県緑化推進委員会) 1992(平成4年) 洗浄用特定フロン全廃 1994(平成6年) 1.1.1- トリクロロエタン全廃 1997(平成9年) ISO14001認証取得、廃棄物焼却炉廃止 1999(平成11年) 横浜環境保全活動受賞(横浜市) 0.909 2000(平成12年) 神奈川県 環境保全功労者・工業保全功労者表彰受賞(神奈川県)、ISO14001更新登録 0.626 0.008 0.000 0.000 0.000 0.008 0.013 0.000 0.013 0.000 0.594 0.011 金属部品洗浄 0.313 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.313 0.000 311 マンガン及びその化合物 電子機器の部品材料 0.031 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.023 0.008 0.000 0.158 0.000 0.000 0.158 0.000 0.000 0.000 53.245 0.000 10.964 単位:t 排出量 物質名 主な用途 取扱量 公共 大気 7.906 用水 0.687 0.000 移動量 排出量 土壌 0.000 埋立 廃棄物 合計 0.000 0.687 移動量 下水道 アセトン 金属製品加工時の溶剤 1.011 アンモニア 金属製品加工 59.359 0.000 0.425 0.000 0.000 0.425 0.000 0.000 イソプロピルアルコール 金属製品加工時の溶剤 1.580 0.239 0.000 0.000 0.000 0.239 0.000 0.000 エチルアルコール 金属製品加工時の溶剤 6.183 0.805 0.000 0.000 0.000 0.805 0.000 0.000 塩化水素 金属部品洗浄 0.220 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 オクタン 金属部品洗浄 0.056 0.056 0.000 0.000 0.000 0.056 0.000 消費量 合計 0.000 1.011 横浜金属工場生産部内に環境管理担当(専任)設置 1990(平成2年) 電子機器の部品材料 0.000 工場排水を自然に近い効率で浄化するラグーン(潟)を設置 1983(昭和58年) 重油ボイラ廃止、都市ガスボイラに全面切替 ふっ化水素及びその水溶性塩 64.366 横浜金属工場 設置 1980(昭和55年) 東芝全社方針に基づき環境保全担当グループ設置 フタル酸ジ−n−ブチル 金属部品材料 1971(昭和46年) 1989(平成元年) 283 モリブデン及びその化合物 環境の取り組みのあゆみ 1988(昭和63年) 270 346 環境のあゆみ・編集後記 除去処理 リサイク 量 ル量 0.000 5.299 0.000 0.000 58.934 0.000 2001(平成13年) 関東経済産業局による「省エネ現地調査」受査 0.000 0.000 1.043 0.298 2002(平成14年) 横浜事業所として初の環境報告書を発行 0.000 0.178 4.285 0.915 2003(平成15年) 東芝マテリアル(株)として分社、ISO14001更新登録、横浜事業所としての2回目の環境報告書を発行 0.000 0.000 0.000 0.160 0.061 2004(平成16年) 東芝マテリアル(株)として初めての環境報告書発行 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 2005(平成17年) 東芝マテリアル(株)として2回目の環境報告書を発行、ラグーンの改修 酢酸エチル 金属製品加工時の溶剤 0.057 0.010 0.000 0.000 0.000 0.010 0.000 0.000 0.000 0.000 酢酸ブチル 金属製品加工時の溶剤 2.160 0.324 0.000 0.000 0.000 0.324 0.000 0.000 0.000 0.000 1.426 0.410 2006(平成18年) 東芝マテリアル(株)として3回目の環境報告書を発行、リデュース・リユース・リサイクル推進協議会会長賞受賞 1- ブタノール 金属製品加工時の溶剤 0.666 0.006 0.000 0.000 0.000 0.006 0.455 0.000 0.455 0.000 0.197 0.009 2007(平成19年) 東芝マテリアル(株)として4回目の環境報告書を発行、環境調和型製品の創出を強化 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 金属製品加工時の溶剤 0.130 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.007 0.109 0.014 2008(平成20年) 東芝マテリアル(株)として5回目の環境報告書を発行 メチルアルコール 金属製品加工時の溶剤 0.575 0.085 0.000 0.000 0.000 0.085 0.000 0.000 0.000 0.000 0.378 0.112 2009(平成21年) 東芝マテリアル(株)として6回目の環境報告書を発行 メチルエチルケトン 金属製品加工時の溶剤 1.935 0.036 0.000 0.000 0.000 0.036 0.185 0.000 0.185 0.229 1.438 0.048 硫酸 排水処理 3.015 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 3.015 0.000 廃棄物の管 理 廃棄物については東芝グル−プの第4次環境ボランタリープランを受けて、2009年度も分別の徹底により 最終処分率0.114%でゼロエミッションを継続達成することができました。 ⿁⾿⾿⿈ ⿁⾿⾿⿈౫ಏಝ፳ᢼոɝɵʀ ౫ಏಝ፳ᢼոɝɵʀ ⾷ ᬼယԙ✇ᛠك V V ⿁⾿⾿⿃౫ಏ ⿁⾿⾿⿃ ౫ಏ ⿁⾿⾿⿃౫ಏ ౫ಏǺ Ǻ֊ ֊Ȑǵ Ȑǵ ⿁⾿⾿⿃౫ಏǺ ౫ಏǺ ಝ፳ᢼɄɵȰɧɋȿɯɻ ಝ፳ᢼ ɄɵȰɧɋȿɯɻ ⣕༔ ಝ፳ᢼɄɵȰɧɋȿɯɻ ɄɵȰɧɋȿɯɻȡ ȡ⣕༔Ǧ ⣕༔Ǧ ǦƸ Ƹ ಝ፳ᢼɄɵȰɧɋȿɯɻȡ ɄɵȰɧɋȿɯɻȡ ⣕༔Ǧ ⿁⾿⾿⿄౫ ౫ ǚȘ⿁⾿⾿⿈ ⿁⾿⾿⿈౫ ౫ ⿁⾿⾿⿄ ǚȘ ⿁⾿⾿⿈ ⿁⾿⾿⿄౫ ǚȘ⿁⾿⾿⿈ ⿁⾿⾿⿈౫ ⿁⾿⾿⿄ ౫ǚȘ ⿁⾿⾿⿈ ౫ Ƿ ửỮ Ǧǵ ⣕༔ ǦȍǦǮ ǷửỮǦǵ ửỮǦǵ Ǧǵ⣕༔ ⣕༔ǦȍǦǮ ǦȍǦǮ⾰ ⾰ ửỮǦǵ⣕༔ Ǧǵ⣕༔ǦȍǦǮ ⣕༔ǦȍǦǮ⾰ ǦȍǦǮ⾰ ἕဇլ⦖ V ⾷V⾸ ᥴൖԙ✇ᛠ V V ᚛⦖ك ƝV ᥴൖࣆᴗ V V ᭱ ⤊ ฎ ศ ⋡ 㸣 ࡑࡢ㸦W㸧 ᭱⤊ฎศ㔞 東芝マテリアル株式会社 生産・品質保証部 ࢞ࣛࢫ࣭㝡☢ჾᒌ㸦W㸧 ởἾ㸦W㸧 ᗫἜ㸦W㸧 〒235−8522 横浜市磯子区新杉田町8 TEL:045−770−3050 ᮌࡃࡎ㸦W㸧 ᭱⤊ฎศ⋡ ᗫ㓟࣭ࣝ࢝ࣜ㸦W㸧 ⣬ࡃࡎ㸦W㸧 ᗫࣉࣛࢫࢳࢵࢡ㢮㸦W㸧 − 17 − 東芝 マテリアル 2010環境報告書 (進) ・近年、環境保全活動の重要性を痛切に感じております。 (博) ・環境報告書を多くの人に読んでいただき、環境への関心が深まることを望みます。 (明) ・環境保全活動の更なる意識向上に努めて行きます。 (伸) ・環境保全・管理の向上に取り組んで、より良い環境を目指します。 (英) ・環境保全活動に対する重要性や目標が高まるので、環境保全、管理の向上に努めます。 (政) ・今回で第7号の発行となり、更なる環境保全・管理の向上に取り組んで行きます。 (靖) ・環境保全の活動の地道な努力は大切な未来の子供たちへの重要な取り組みです。ご一読感謝します。 㔠ᒓࡃࡎ㸦W㸧 ᖺᗘ ⥲ฟ㔞 編集後記 お問い合わせ ɿ⿁⾿⾿⿈ ⿁⾿⾿⿈౫ಏಝ፳ᢼἕ᧯⦖ǽ ౫ಏಝ፳ᢼἕ᧯⦖ǽԑ■ 0.011 ሬẹո⾷ࣆᴗ⾸ V V ԙ✇ᛠ V V ᬼယࣆᴗ V V ฟ 㔞 㹲 ˛⫻ᥴ V V ⾸Ǿ⿁⾿⾿⿇౫ಏીὧ 0.036 FAX:045−770−3188 本報告書の内容や当事業所の環境保全活動に関するご意見、ご質問などございましたら、ご遠慮なく上記担当までお問い合わせください。 東芝 マテリアル 2010環境報告書 − 18 ー